今朝は笠置山に行くと、滅多に見ない凄い数の車と人だった。まだ薄暗い5時半に、望郷の森駐車場は満車だ。

 モトクロスバイクがたくさんいて、コースが作られている。バイクでの何か競技らしい。しかし、下山後、調べても、何が行われているのかイベント情報が見つからないのが不思議だ。



 昨日も、川向登山道を登ったら、いきなり立入禁止テープがあり迂回路もない。説明看板も予告看板もなく、一方的に封鎖されていた。

 恵那市役所は、どういうつもりなんだろう。これじゃ中国共産党じゃないか。

 役所なら何をやってもいいわけじゃない。恵那市役所の独善的運用は最近、目に余るようになっている。登山道を封鎖するなら、せめて予告や説明看板を立てるべきじゃないのか?



 林道から登って、いつものように山頂神社から下山すると、駐車場は人で溢れていた。私がバイクを停めているのは、ずっと下だから、歩きながら人々を観察することができた。

 驚かされたのは、モトクロスバイク競技だというのに、若者らしい姿がほとんどない。ほとんどが50歳代、60歳代に見えた。一番若く見える人でも40歳代だ。

 若者がいない?? こんなジジばかりがモトクロスをやるのか?

 帰路も数台のバイクとすれ違ったが、やはり年寄りばかりが運転していた。もっとも、私も同世代なのだが……。



 確かに、普通の登山道でも、若者の姿を見ることは少なくなった。ほとんど40歳以上ばかりの中高年だ。若者たちは、家でスマホゲームに夢中になっているのだろうか?

 私が登山に夢中になっていた1970年代は、山を歩いているのは、ほとんど若者ばかりで、たまに高齢者と出会うと「おーっ」と思ったものだが、今は逆なのだ。



 私は、モトクロス会場に老人たちしかいない現実を見せつけられて、ある映画を思い出した。

 それは、「トゥモロー・ワールド」だ。

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%A2%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89



 2027年11月。人類は希望を失い、世界は恐慌状態におちいっていた。なぜか出産の能力が失われ、18年間にわたって全く子供が生まれないのだ。世界各国が内戦やテロによって壊滅する中、英国は軍事力で徹底的に抑圧することにより、秩序を維持していた。



 英国には世界中から大量の不法移民が押し寄せ、日に日に治安は悪化していた。世界最年少の青年がアルゼンチンで刺殺されて絶望に包まれたこの日、ロンドン市街地で爆破テロが発生し、英国エネルギー省に勤めるセオはすんでのところで難をまぬがれる。



 翌朝、セオは出勤途中に反政府グループ「FISH」に拉致される。首謀者はかつての妻ジュリアン。彼女の要求は、ある不法滞在者の「通行証」を手に入れることだった。渋りながらも、セオは従兄で文化大臣のナイジェルから通行証を手に入れる。検問所を突破するためジュリアンと共に乗り込んだ乗用車で、セオが引き合わされた不法滞在者は若い黒人女性のキーだった。



 検問所に向かう途中、セオたちの車は暴徒の襲撃に遭い、ジュリアンが撃たれて絶命する。組織のアジトに逃げ込んだセオは、キーから衝撃の事実を告白される。実は彼女は子供を身ごもっており、間もなく出産を迎えるというのである。そして、ジュリアンを引き継いでリーダーとなったルークがキーの子を政治利用するためにジュリアンを殺したことを知ったセオは、キーを連れて命がけの逃避行を開始する。

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 この映画では、人類が生殖能力を失ったなかで、唯一、子を産む女性が、宇宙最高の宝物のように陰謀強奪に晒されるストーリーだ。

 私は、放射能やネオニコチノイドによる生殖能力の喪失を調べていたので、このままでは、人類は生殖能力を失って滅亡するという予感を抱いていて、上の映画の警告を実感していた。



 とりわけ、日本における人口喪失傾向は、世界的に見ても顕著だ。

 ここで、日本の人口が、どのように推移しているのか見てみよう。



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 上のグラフを見ると、2005年が分岐点になっている。2010年以降、日本社会が、本格的な人口減少サイクルに入ったことが分かる。

 来年からは、毎年1%近い人口減少が起きる。そして、それはどんどん急激に加速してゆくことを示している。場合によっては、十数年後には人口が半減するのかもしれないとさえ思う。



 この理由については、自民党=安倍晋三政権が消費税を上げて、浮いた金を大企業に貢いだせいで、底辺の人々が、子供を育てられる見通しが狭くなり、子供を産まなくなったことが大きいと私は思う。

 安倍は、アホノミクスという究極の馬鹿政策を行い、国債を数百兆円も発行して国内の巨大企業株式を買い支え、さらに安倍の見栄のため、海外に100兆円近い寄付を行った。

 https://shuchi.php.co.jp/article/2611



 このせいで、今年に入って、猛烈な円安が起きて、日本国内の総資産価値は、2010年の3分の1以下に下落させられた。

 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1992.html

 アメリカの利上げに対応して、日本も対抗して利上げしたなら、凄まじい国債増刷の金利が支払えないため、ファンドによる円売りにまったく対応できなかったからだ。



 このため、輸入品が高騰し、食料や燃料の暴騰、輸入危機が約束されることになった。

 日本の若者たちは、子供を作りたくとも、給料が上がらず、生活商品ばかり高騰するようになったため、まったく子供を産む余裕がなくなってしまったのだ。

 まともに生活できないから、子供が少なくなった!



 そして、日本社会が、どれほど歪な年齢比になるのかが次のグラフだ。

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 今から72年前、1950年代、日本社会の主役は20歳以下の若者だった。

 これは、戦争によって主役になるはずだった人々が、天皇の名の下の軍部独裁で、500万人近くも殺されてしまったせいだ。

 太平洋戦争は、8000万人いた日本社会の主役たち(1950年当時、30歳前後)の6%以上を殺してしまった。戦後の第一次ベビーブームが1946年から数年間起きて、最下段の極端に増えた人口となっている。



 2015年では、40歳代と60歳代にピークが二分している。これは、第一次ベビーブーム世代と、その子供たちである第二次ベビーブーム世代の突出を示す。しかし、最下段の乳幼児世代が、130万人いた50年代に対し、40万人しかいない。65年間で70%も減ったのだ。

 これは、日本社会の主役が20歳以下→40〜70歳に変化したことを示す。



 次に、約30年先の、2050年代の予測だが、ここでは、社会の主役が80歳代になっていることが分かる。若者たちが圧倒的に少なく、若者たちの人生は、老人支援・介護だけで終わってしまう時代が来るわけだ。

 こんな社会では、生産の主役がいないわけだから、食料もモノも作れず不足し、認知症になりかけた老人ばかりの社会だから、もう社会システムが完全に瓦解し、どこを向いても老人の死体だらけ、放置されて片付ける者もいない恐ろしい社会が約束されている。



 これは何を意味しているかというと、すなわち、日本社会が滅ぶことである。私の世代が、平均寿命に達しても、支援する者も、介護する者さえすでにいない。

 医療も崩壊し、介護も崩壊しているだろうから、我々に約束された運命は「野垂れ死に」である。

  放射能による発癌、ネオニコチノイドによる認知症老人が世に満ちていても、老人たちの残酷で悲惨な死体を処理できる行政さえ失われてしまうのだ。



 もちろん、失われた子供たちが急激に増えることなどありえない。戦後のベビーブームは、生き残った若者たちがセックスに励み、「産めよ増やせよ」をスローガンに、劇的なベビーブームが起きたが、それは、戦前の封建的な人権無視社会が敗戦によって崩壊させられ、若者たちに、未来への大きな希望が見えていたからだ。



 だが、これから、我々に見えているのは、自民党=統一教会による腐敗政権が、巨大企業と超大金持ちだけに奉仕する社会であり、若者たちが超大金持ちの奴隷=ゴイムとして一生を鎖につながれるだけの人生である。

 そんな希望のない社会で、子供たちが増えるはずがない。



 「子を失った」人類に約束された未来は、「滅亡」だけなのだ。

 人間社会、世界を支えるのは人口だけだ。コンピュータも電気も、超大金持ちも未来を支えない。ノーベル賞100個とっても、子供たちがいない未来など存在しない。

 ビルゲイツが何百人増えても、人間社会を生み出す人口がなければ、人類は滅亡するしかないのだ。



 日本も中国も、人口が減少し、それは急激に加速してゆく。

 これからは、少しばかり人口の多い、第三世界のインドやアフリカが主導する時代がやってくるだろう。

 ロシアも中国も、そして日本も滅んでゆく。

 それが、子供たちの「持続可能な未来」を保証しなかったツケ払い義務なのである。