2018年05月

     原発事故が起きて、生活環境に大量の放射能が降り注ぎ、人々が被曝させられたとき何が起きるのか?



     最初に起きるのは「急性影響」である。



     空間を浮遊するセシウムX(同核種異性体の総称)やストロンチウムXが、雨に吸着されて濡れた皮膚に貼りつき、強力なベータ線で皮膚に放射線性熱傷を起こす。



     呼吸から肺に吸入されて急性炎症(急性増悪)を起こし呼吸困難で死亡。



     飲食により放射能が消化管を直撃して、腸上皮細胞を死滅させて下痢や消化不良を起こす。



     強力なガンマ線で、脳神経を破壊され、意識混濁から死亡。



     などの症状が「急性障害」で、与えられた被曝条件が一定ならば、得られる結果が確定しているので「確定影響」ともいう。

     これは数百ミリシーベルト以上の大線量を被曝後、数週間以内に起きる障害を指している。



     次に、急性被曝障害を起こさないまでも、数ヶ月程度から数年、数十年後に発症してくる障害、例えば、心筋梗塞や脳梗塞、癌や白血病、精神障害などを「晩発性影響」と呼ぶ。



     チェルノブイリや福島の事故後、もっとも多く見られたのが、高い汚染地域(例えば原発近傍)で作業していた人たちが、心筋梗塞で急死した。

     汚染地域で「食べて応援」した、テレビタレントが白血病にかかった。

     有名人が、若いのに乳がんを発症した。子供たちが甲状腺癌を発症した、などである。



     これらの「晩発性影響」については、被曝感受性の個体差が非常に大きくとも、与えられた被曝条件が同じなら、母数の非常に大きな集団のなかでは、一定の割合で発症し、一定の結果が得られるので「確率的影響」と呼んでいる。



     被曝はロシアンルーレットである。結果の個人差は極めて大きいが(生き延びる人と、死ぬ人と)、大きな集団となれば、一定の割合で死者が出て、それは、いつでも同じ値に収束するので、大規模な人口動態統計から被害が浮き彫りになる。



     また、発症が不明瞭であっても、被曝集団には一定の割合で、寿命が短くなる寿命低下が知られていて、1マイクロ毎時という低線量であっても長期間にわたり被曝が続く場合、はっきりした老化現象が現れることが確認されている。



     このメカニズムは、ガンマ線が細胞内に生成する過酸化水、フリーラジカルが原因であるというが、これは典型的な「確率的影響」である。



     私が、以前、放射線透過試験(工業レントゲン検査)に携わっていたとき、数十年も続けていた同僚たちには、異様なほどの老化現象が見られた。

     50歳なのに70歳くらいに見えて、全身もガタガタの老化現象を起こしていた。同時に、長期作業員の大半が白内障を起こしていて、これも老化現象のカテゴリー内での被曝晩発性影響に含められると考える。



     被曝による発癌=放射線誘発癌は身体のほとんど全ての組織で発現する。

     主な部位は、乳房(女性)、甲状腺、肺および消化器官、肝臓、皮膚、骨などである。造血系の幹細胞(骨髄芽球)が“がん化”をすれば白血病となる。

     

     [乳がん]



     1986年、チェルノブイリ事故によって、日本の東北地方には、かなり激しい放射能汚染が観測された。この結果、潜伏期間を経た10年後の1996年から乳がんの大規模な増加が見られたと報告されている。(下のグラフ)



     放射線誘発性が、もっとも大きいと考えられるのが乳がんである。

     乳がんの検診のために、マンモグラフィーというX線検診が普及しているが、実は、この検査自体が乳がんを誘発していると指弾されている。



     https://www.g-ms.co.jp/blog/medical-examination



     戦後、731部隊が国内帰還後、血液銀行という売血企業を作り、これが肝炎媒介の主役になったと批判されたので、(ミドリ十字社)は、厚生省と結託して、法的強制による集団結核X線検診のシステムを作ったが、初期の被曝量は、撮影一回で数十ミリシーベルトもあったため、X線検診で発見した結核病巣の50倍の乳がん・肺癌患者を作り出したと言われた。(いずれの癌も潜伏期間が10〜40年なので、10歳の学校検診で被曝した少女が40歳過ぎて乳がんを発症したとされる。)

     戦後の、乳がん激増には、チェルノブイリ事故放射能汚染と、結核レントゲン検診、それにマンモグラフィーが大きく関与していると言われる。



      https://medicalnote.jp/contents/160414-048-FI



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    https://ameblo.jp/mhyatt/entry-10933893223.html



     乳がんは、放射線誘発性癌のなかでも代表的なもので、反原発運動に携わってきた者は、「乳がん」と聞けば、このグラフを思い出し、小林麻央の乳がん発症を、関東におけるフクイチ事故による被曝と結びつけて考えた者が多かった。



    http://www.ne.jp/asahi/kibono/sumika/kibo/note/naibuhibaku/naibuhibaku1.htm



    http://tsunagitradeconsulting.com/archives/504346.html



     小林真央の乳がん発症は2016年で、事故から5年後だが、本当の乳がん発症は、事故から10年後の2021年頃にピークを迎えると考えられる。なお、放射線誘発性、甲状腺癌の平均潜伏期間も10年(幼児甲状腺癌の潜伏期間は4年程度と早い)なので、この頃には阿鼻叫喚の事態になるかもしれない。



     白血病の潜伏期間が、もっとも短くて、3年〜15年程度である。一般的な固形腫瘍、胃癌、肝癌、肺癌などの臓器癌の潜伏期間は、ずっと長くて20年程度と考えられている。

     中皮腫のような肺癌に至っては、潜伏期間が40年もありうるとされる。



     福島のように高いレベルの放射能汚染地帯では、「多重癌」といわれる複数の原発性癌の同時発症が見られるという。これは、通常の発癌には極めて珍しいことで、誘発原因である被曝が、一人の人間にたくさんの癌のイニシエータとして作用しているわけで、放射能被曝に特徴的な発癌の形態である。



     現在、ICRPは、公式見解として、放射能被曝による発癌は、甲状腺癌と白血病だけを認めている。他の放射線誘発癌は、口を濁して明瞭に語ろうとしていない。

     このため、フクイチ事故後は、小児甲状腺癌の問題だけが公式に取り上げられたが、その姿勢は、東京電力と日本政府の原発推進政策を守ることを前提にしたもので、民衆の健康を守ろうとする姿勢は皆無といってよいほど劣悪なものである。



     [甲状腺癌]



     2017年度末で、子供の甲状腺癌が196名確定されているが、これも「診断技術が発達したから見つかっただけで、フクイチ事故によって増加したわけではない」と、福島甲状腺癌検討委員会の御用学者たちは言う。



     原発放射能が原因ではないと最初から結論ありきの、常軌を逸した馬鹿さ加減で、検討委員の顔を見ただけで吐き気を催すほど下劣で不愉快な捏造と原発正当化に貫かれたものである。



     そもそも小児甲状腺癌は、欧米でも日本でも、人口100万人あたり1〜2名程度の発症が常識で、日本ではフクイチ事故後、福島県200万人の人口中から200名の甲状腺癌患者が確定しているわけで、人口100万人あたりに換算すれば100名であり、世界平均の100倍以上の甲状腺癌患者で出ていることになる。

     (厳密には、発症地は福島県の3分の1程度の地域で、大半が子供たちなので、はるかに大きな数になる)

     

     福島県甲状腺癌検討委員会は、これを診断技術の向上と、過剰診断によるものとし、一切、放射能との関係を認めない。

     これに対し津田敏秀教授(岡山大)は、過剰診断による誤差は、あったとしても、せいぜい数倍程度であり、あらゆる偶発要素を考慮しても、福島県における甲状腺癌の有意な増加は20倍〜50倍であると断定した。



    https://www.huffingtonpost.jp/2015/10/08/tsuda-toshihide-fukushima-pandemic_n_8262682.html

     https://www.sting-wl.com/category/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%A8%E5%B0%8F%E5%85%90%E7%94%B2%E7%8A%B6%E8%85%BA%E3%81%8C%E3%82%93



     福島県立医大を中心とし、長崎医大、山下俊一の指揮下で進められた福島県甲状腺癌検討委員会の、最初から用意された結論は、福島県下で世界平均の数百倍というレベルで激発している子供たちの甲状腺癌について、それが「過剰診断」によるものであって原発事故とは無関係であるというものであり、それ以外の、いかなる反論も最初から完全に閉ざして、批判も受け入れようとしないものであった。

     これは学問でも医療でもなく、独裁権力による不法、非人間的な「アリバイ証明」であり、政治的裁断以外のものではない。



     山下俊一は、日本甲状腺学会の幹事職だが、事実上のトップとして君臨してきた。この立場から、全国の甲状腺医療機関に対し、「放射能由来と思われる甲状腺癌について、診療拒否するか、原発事故との関係を否定せよ」との指令を出しているといわれ、このため、東日本で甲状腺が腫れて不調になった子供たちが診察診療を受けようとしても大半の病院で拒否され、福島医大だけが、原発放射能と無関係との前提で治療を行うシステムにされている。



    https://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/695606104c6e97b11671a78becb82c79

    (このケースは伊藤病院と思われる)



     伊藤病院のような甲状腺診療専門病院が、原発放射能と甲状腺癌の因果関係を否定したがるのには理由がある。

     それは甲状腺癌に対する療法の主役が、ヨウ素131患部注入法で、甲状腺癌部位に、とんでもない量のヨウ素131アイソトープを注入して、ガンマ線によって癌細胞を死滅させる療法が行われているので、もしも原発放射能のなかのヨウ素131が甲状腺癌を誘発するという理屈を容認すれば、自分たちの行っている治療そのものを否定しなければならなくなるジレンマを抱えているからである。



     私は、甲状腺癌に対するヨウ素131注入療法は完全に間違っていると思う。現在は放射線療法が、癌に対する有力な治療法として確立しているので、医学界は、放射線誘発癌を容認できないのである。

     もしも、放射線誘発癌のメカニズムとリスクが明らかになったなら、現在の癌療法の半分が無意味で無駄な療法ということになってしまい、医学界には放射能による発癌を隠蔽する圧力が働いているというべきである。



     これを書いているのは2018年、5月31日、14時30分、使っているパソコンが誤作動を頻発させるため、いったん中断して、これをアップし、残りは、明日にでも、次のページに掲載する予定。

     FEPの暴走は、非常に危険な地震前兆である。

     


     http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/genpatsu/ukraine3.html  より引用



     1986年4月のチェルノブイリ原発事故後7−8年経て、ウクライナとベラルーシは激しい人口の自然減に見舞われた。その要因は「出生」(生児出生)の急激な減少と「死亡」の急増だった。「人口統計学上の大惨事」といわれるゆえんである。その人口変動のカーブは驚くほどよく似ている。



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     ロシアにおける平均寿命の劇落も、ぴったり同じ経過である。いずれも、1986年4月26日の事故から7年後、1993年に恐ろしい人口急減が始まっている。

     男子に至っては、平均寿命が事故前に比べて7.2歳も下落し、単純に計算して7200万人いた男子の7.2%、520万人が失われたと考えられるが、これはロシア全土の平均寿命であって、全土の三割程度と思われるチェルノブイリ事故汚染地帯では、とんでもない被害が出ていることになる。

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     フクイチ事故が発生して、莫大な放射能を環境に放出したのが2011年3月であり、現在は2018年5月、ちょうど7年目であり、もしチェルノブイリと経過が同じなら、今年、これから日本でも、凄まじい人口凋落=大量死が起きることになる。



     先に書いたように、日本とチェルノブイリ三国では、人口密度が、まるで違う。

     ロシアの面積は17,075,200km2、人口は事故当時も1億4500万人前後であり、日本の面積は37800K屐⊃邑は1億2700万人前後、一人あたりの国土面積は、0.12平方キロ対0.0003平方キロの差があって、つまりロシアの人口密度は日本の40分の1しかない。

     したがって、同一面積に降り注いだ放射能の被害人口は、日本ではロシアの40倍になる。



     確かに、ロシアでは放射能の大半が陸上を汚染し、東電の事故では大半が太平洋に落ちたと考えても、福島県などでは、ロシアをはるかに上回る被害が出るのが当然である。

     それなのに、人口動態統計では、あたかも、ほとんど被害が出ていないようなデータしか見えない。日本政府が統計データを操作しているのである。

     それは、まさかと思われた財務省の有印公文書が捏造されていた事実が暴露されたことで、日本政府が日常的に公文書を改竄していたことが明らかになっていることから、ならば政府に都合の悪い統計データを改竄するのも当然と理解できるのである。



     もう一度言う!

     2011年3月のフクイチ巨大放射能事故から、今は2018年5月末、7年後である。チェルノブイリの例から考えれば、歴史上、極めて特異な人口減少、凄まじく大量の急死者が発生すると予想されるタイミングにさしかかっている。



     いったい何が起きるのかといえば、バンダジェフスキー博士、やECRRのバズビー博士らは、下のグラフに描かれているような循環器障害や内分泌、消化器、精神障害などが大量発生すると予告している。



     フクイチ事故後、関東界隈の通勤列車では、事故前からは想像もできなかったほど、急病人の多発が起きて、毎日のように電車が止まる事態になっていて、不可解な交通事故や異常犯罪も激増している。



     たぶん、今年、これから起きる事態は、過去数年の比ではないだろう。

     私が予告してきた、汚染地帯に生活していたスポーツ選手の低迷凋落、牛久市出身で、小岩に相撲部屋があり、日本相撲協会から2トンの福島米を授与された稀勢の里、そして高安、仙台に本拠地や合宿所のある楽天イーグルス、千葉県柏市に近い鎌ケ谷市の合宿所に居住する清宮選手、同じ合宿所にいた大谷翔平は、アメリカに旅立って低迷を脱し、本来の姿に戻っているが、清宮は地元産食品を飲食し、不調が続いている。すべて、私の予告どおりになっている。



     今年は、汚染地で生活を強いられてきた人たちが総決算を迫られることになるだろう。下のグラフを、もう一度よく見ていただきたい。



     一番ひどいのは青色の折れ線グラフで示された循環器疾患である。これは、被曝者の、ほぼ100%が7年後に発症しているのである。

     何を意味するかというと、第一に心筋梗塞である。すでに何度も書いているが、バンダジェフスキー博士は、セシウムを飲食呼吸を通じて内部被曝すると、ただちに心筋系に集まり、体内のセシウム濃度が10ベクレル/Kg を超えると異常が発症し、50ベクレル/Kgで、いつ心筋梗塞が起きても不思議でない状態と指摘し、30ベクレル/Kgは完全に危険水準であると警告している。



     循環器障害は心筋梗塞が大半だが、動脈硬化・大動脈解離・心不全・血管障害など多数の病名がある。有名人の死亡ニュースの大半が、昔のような老衰とかクモ膜下出血ではなく、循環器障害のこれらの病名であることに、気づいていない人がいるだろうか?



     https://www.youtube.com/watch?v=d0KY87Z5200



     ベラルーシやウクライナでは、伝統的にキノコ食の文化があって、キノコのような真菌類は、食品のなかでは桁違いにセシウム蓄積しやすい性質があり、政府の警鐘を無視して、多量のキノコを食べた人たちが心筋梗塞を発症したという指摘があるが、日本でもキノコ食の伝統は存在している。

      

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     少なくとも、東日本のセシウム汚染地帯(土壌でキロあたり50ベクレルを超える地域)でセシウム汚染された食品を摂取し、とりわけキノコ食の習慣のある人たちは、極めて深刻な健康被害に晒されていて、今年は、心筋梗塞に警戒する必要があることになる。



     そして、こうした被曝障害は、セシウムによる循環器障害から始まって、癌の多発へ、そして、これから取り上げる遺伝障害の激増へと拡大してゆくことが明らかになっている。



    [遺伝障害は何をもたらすのか?]



     放射能環境汚染事故で何が恐ろしいかといえば、それは被曝させられた地域の住民に、染色体異常が生じ、奇形や先天性障害児などの遺伝障害が発生し、子や孫へと、延々と被曝病や遺伝子異常が伝播してゆく事態である。



     それは多指症や兎口など外形上に奇形になることよりも、大半が目に見えない器官異常や免疫障害など目に見えない「奇形」となって現れてくる。



     私が、放射線取扱資格を得るため放射線生物学を学んだ1980年段階の教科書には、被曝遺伝障害は、広島長崎の被曝データを前提に、8世代伝播する可能性があると明記されていた。

     1985年段階から、ICRPは突然、放射線による遺伝子異常の伝播は認められないと主張を変えたが、これは、アレバ社など原子力産業から派遣された者たちがICRPの主要役職を占領したことによるものであろう。



     ウクライナの遺伝学者の間では、ウクライナ国民の将来が存亡の危機にさらされていると警告している者も少なくない。これは日本でも、まったく同じであろう。



     http://www.cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=421



     両親が近親婚で出生児が異常を発症した場合、例えば、子の世代に難聴や精神的問題を引き起こす理由は、両親の遺伝子が近いため、同じタイプの劣性遺伝子を持っていて、遺伝子のかけ離れた交配による相殺が行われず、劣性遺伝が顕在化して発症してしまうからと言われる。

     これが民法734条における三親等内の婚姻禁止の理由である。



     原発事故による大規模被曝の場合、放射線によって壊された同じ遺伝子障害を抱えた集団が増えるため、本来は自然淘汰されるべき異常が、近親婚と同様に顕在化するリスクが拡大することになる。



     遺伝子は二本の染色体上にあり、一つが壊されても、ただちに他の一つがコピーを開始し、修復する仕組みになっているが、強い線量下では、コピー相手の二つとも同時に被曝して壊れてしまい、復元がうまくいかなくなる(ダブルヒット)のである。これは染色体を検査すれば容易に分かることだ。

     したがって、被曝線量の強い地域ほど、遺伝子劣化が激化し、異常が子孫に伝播するリスクも強まってゆく。



     日本政府は、フクイチ事故で、遺伝障害を示す指標である染色体検査を意図的に回避したが、これは事故の被害を隠蔽する目的である。

     これにより、全国民の染色体にどれほどの異常が出ているのか、統計的に調査するチャンスも失われた。はっきりしているのは、ダウン症など染色体異常からの障害者が激増している事実であり、目に見えない遺伝障害が激増していても、これを調査する大切な手段が失われたということである。



    http://www.rerf.or.jp/radefx/late/chromoab.html



     白血病に関しては、多数の調査事例があり、被曝者を父親に持つ二世の白血病発症率が有意に高いことが明らかにされている。

     原因については、精原細胞が被曝し、精子の遺伝子が壊れた結果とされている。

     https://blogs.yahoo.co.jp/mitokosei/33554561.html



     また、女性の卵母細胞は10歳程度で、すべてできあがってしまい。修復も行われないので、一度被曝させられた卵母細胞は、死ぬまで異常児出生のリスクを抱えてしまうことになる。



     なお、被曝による遺伝障害の世代間伝播は、原子力産業の未来にとって完全な致命傷となるため、全世界の原子力産業が総力を挙げて、遺伝障害の存在を否定するか、ありもしない発症閾値を100ミリシーベルト以上と、無茶苦茶な値に設定して、これを各国政府機関に押しつけている。



     ICRPも1985年報告以降は、被曝による遺伝障害の伝播は存在しないことにしてしまったが、それはICRPが原子力産業関係者に乗っ取られてしまった結果であった。



     日本産婦人科学会も、遺伝障害の閾値を100ミリシーベルトと、根拠のないデタラメな数値に設定しているが、これは前に記したABCC=放射線影響研究所による結論、「胎児が5ミリシーベルト以上を被曝すると4.4%に重度知的障害者が出る」という広島長崎の被曝者を調査した結果からの報告を真っ向から否定するものである。



     http://www.rerf.or.jp/radefx/uteroexp/physment.html



     また、近年、グリーンピースが、通常稼働の原子力施設から出る放射能による影響を調査していて、例えば、カナダのピッカリング原発が放出したトリチウムによって、周辺のダウン症発症率が85%増加したとの報告を公式に行っている。



      http://www.jca.apc.org/mihama/News/news125/news125tritium.pdf



     トリチウム被曝によるダウン症発生のメカニズムは、細胞膜も破壊できないレベルの非常に弱いベータ線しか出さないトリチウムが、なぜ遺伝子を破壊できるのか分かっていなかったが、近年では、DNAに含まれる水分子のなかの水素がヘリウムに変化してしまう特性とともに、有機結合トリチウムというメカニズムが関与していることが明らかにされている。

    (有機トリチウムは、トリチウムガスの10000倍の細胞破壊力がある)



    http://www.rist.or.jp/atomica/dic/dic_detail.php?Dic_Key=2269



     [日本人の将来にフクイチ放射能の被曝は、どのような関与を行うのか?]



     これが明らかになれば、世界の「核抑止力」という妄想が、どれほど愚かなものかも一目瞭然となる。



     一部の遺伝学者の間では、フクイチ事故によって、日本人の遺伝子が致命的損傷を受けて、遺伝的に優秀といわれた日本民族も、あと50年ほどの間に失われてしまうと、まことしやかに囁かれているそうだが、私自身も、急激な人口減少と被曝と移民が重なれば、日本民族を定める特異性が失われるのも時間の問題と理解している。



     現在の学問的レベルでは安斎研究室の、このデータが支持されている。



     http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-02-03-04



     国連科学委員会(UNSCEAR)による遺伝的影響のリスク推定値を 表2 に示してある。同委員会は、自然発生率が倍になるような線量(倍加線量)を1Gyと見積っている。



     片方の親が1Gy被ばくする場合の重篤な遺伝的疾患の発生率は子(第1世代)では1万人当り18、それ以降の平衡状態においては1万人当り115人となる。遺伝的影響のうち約80%は、優性突然変異とX染色体 突然変異によるものであり、そのうち約15%が最初の2世代のうちに発現する。



     劣性突然変異は最初の2〜3世代では殆ど影響しないが、その後の世代に徐々に遺伝的障害が蓄積し、発現する。一方、糖尿病などの、人の病気の多くは環境要因と遺伝的要因とが複合して発現しており、これを「多因子性疾患」と呼んでいる。多因子性疾患が、放射線による遺伝的影響としてどの程度増えるかは現時点ではまだ見積られていない。



     遺伝障害については「存在しない」説が、原子力産業の後押しを受けて一般的にされてしまっているが、放射線生物学の知見では、上のように、数世代にわたって伝播してゆく可能性を指摘している。

     


    チェルノブイリ原発事故後の奇形児たち〜放射能汚染



     https://www.youtube.com/watch?v=sLn3UaLBwWE



    https://www.youtube.com/watch?v=oPwctMW2TJ4



    https://www.youtube.com/watch?v=1hcbBIHoBO0



    チェルノブイリでは、事故後、大量の奇形児が出生した。それなのに福島では、ほとんど報道されていない。

     原発推進側が説明しているように、事故による放射能放出がチェルノブイリ事故より大幅に少なかったのか?

     自民党議員が大声で叫んでいるように、フクイチ事故では誰一人死なず、何一つ被曝障害も出なかったのか?



     違う! 福島では、チェルノブイリ周辺より、はるかに高濃度の汚染地帯がたくさん見つかっている。

     心筋梗塞死も放射線誘発癌も遺伝障害、知的障害児、奇形児も、チェルノブイリ事故より、はるかにたくさん出ているはずだが、それは意図的に報道されず隠されているのである!



     [福島における放射能汚染の実態]



     最大は大熊町東平の土壌で、キログラムあたり5800万ベクレルという世界最高値の汚染が検出された。(現在ネット上では、この情報が完全に削除されているが、2011年、大熊町の依頼により、研究機関が公表した値、発見したのは熊本の小野医師で、私も確認した)



     チェルノブイリに近い、ウクライナ国内の最大汚染値はキロあたり580万ベクレルにすぎず、チェルノブイリ構内でも、3000万ベクレルに満たないのだから、フクイチの方が、はるかに深刻な汚染になっていることが分かる。



    調査報告 チェルノブイリ被害の全貌より



     全ベラルーシにおける子供たちの羅病率は、事故後8年平均で9.5%であった。

     最大はゴメリ州の200%増であった。

      1993 年には,ゴメリ州コルマ地区とチェチェルスク地区に住む子ども(大惨事当時 0歳から 4 歳)のうち,健康な子どもはわずか9.5% だった。

     当時,この地域の土壌におけるセシウム 137は18 万 5,000 Bq/m2を超えており,

    この地域の子どもの約 37% がいまも慢性疾患に苦しんでいる。



     事故後、ウクライナにおける子供たちの総羅病率は事故前の6倍に達した。事故から15年後でも、事故前の2.9倍であった。

     重度汚染地域では,1997 年以降 2005 年までに「健康といえる」子どもの数が 3.2% から 0.5% へと 6 分の 1 以下に減少した。

     1999 年の放射能汚染地域には,ウクライナにおける病児数の平均値と比べて 4 倍もの病気の子どもがいた。

     2005 年の年明け時点で,汚染地域において認定障害をもつ子どもの割合は,他の地域に住む一般集団中の子どもの平均と比べ 4倍以上にのぼっていた。

      2004 年に,放射能汚染地域において認定障害をもつと公式登録された 252 人の子どものうち,160 人が先天性奇形によるもの,47 人ががんによるものだった。



     https://www.youtube.com/watch?v=1hcbBIHoBO0



     私の8回にわたる現地調査と土壌測定では、2011年度末の飯舘村全域や郡山市・伊達市・福島市・大玉村などのセシウム土壌汚染は、平米あたり数十万ベクレル〜数百万ベクレルで、ベラルーシやウクライナでは、これほどの高濃度汚染地帯はほとんどなかった。

    (2018年現在は、Cs134が8%に、Cs137が85%に減衰している)



     以下は、2011年末に私が採取した飯舘村草野の土壌サンプルを2017年秋に再測定したデータである。

     約9500Bq/Kg を平米換算(65倍)すると、61万ベクレル/屬砲覆蝓▲船Д襯離屮ぅ蟷姐颪砲ける強制移住基準値=55.5万ベクレル/屬鯆兇┐討い襦

     2011年度採取時には、嵜百万ベクレルの値で、そこでサンプルを採取することさえ大きな危険を伴う作業だった。持参した4台の測定器は、すべて振り切れていた。



     チェルノブイリ事故三国では、このレベルの汚染地には、人が住むことは禁止され、住民は全員、強制移住させられたが、日本政府は、制限するどころか、避難補償金の支払いを拒否することで、半強制的に、強制移住レベルの汚染地に住民を無理矢理帰還させている。



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     私の現地調査によれば、世界最悪のチェルノブイリ三国、永久立入禁止水準を超える汚染地は、双葉町・大熊町・浪江町・川俣町・川内村・葛尾村・富岡町・南相馬市・飯舘村・伊達市・郡山市・福島市・大玉村などに広がっている。



     これらの市町村では、ベラルーシやウクライナをはるかに超える汚染が今でも続いていて、上の報告で示されたチェルノブイリ現地の子供たちよりも、はるかに状況が悪化していると思われるが、一切報道されていない。



     これを報道しようとすれば、原子力産業の代理人として、日本国内の大半の広告を支配する電通によって、たちまち、報道機関の生命線である広告を削減され、経営が立ちゆかなくなる仕組みになっている。



     甲状腺癌について報道し、告発しようとした古館一郎も、報道番組を追放されてしまった。現地調査に熱心だった、NHKクロ現の国谷裕子も追放された。 

     真実を報道しようとしたジャーナリストは、大半がメディアの第一線から追放されてしまった。そうして、福島、そして東日本における東京電力が原因の放射能汚染が起こした、あらゆる被曝病の実態が、まるで戦時報道のように統制されているのである。



     汚染地の医師たちに対しては、それが被曝起因であると疑われる疾病について、厳重過酷な隠蔽工作を要求されていて、もしも「病気が放射能のせい」などと診断しようものなら、医師免許を剥奪すると恫喝されている。



    http://s-renaissance.com/ja/story/%E5%81%A5%E5%BA%B7/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%A7%E3%81%AF-%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E9%81%94%E3%81%AF%E3%80%81%E7%97%85%E6%B0%97%E3%81%A8%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E3%82%92%E9%96%A2%E9%80%A3%E4%BB%98%E3%81%91%E3%82%8B%E3%81%A8%E5%85%8D%E8%A8%B1%E3%82%92%E5%89%A5%E5%A5%AA%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%81%E3%81%A8%E8%84%85%E3%81%8B%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B



     メディアも医師も真実を述べない、大学など研究機関も、東電の資金援助=紐付きの東京大学や福島県立医大などが権利を独占し、外部からの研究関与を一切認めようとしない。

     子供たちの甲状腺癌検討委員会のメンバーは、全員、悪質な御用学者で占められていて、彼らの姿勢は、まるで東電社員のように、「世界平均の数百倍の甲状腺癌発症が起きているにもかかわらず、放射能が原因とは認められない」と、東電を守ることに終始し、甲状腺癌の実態を隠蔽し続けている。

     

     http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/507.html



    http://saigaijyouhou.com/blog-entry-13013.html



    http://m-hyodo.com/atomic-energy-87/



     [福島における奇形児の断片的情報]



     これは閲覧注意だが、このレベルの奇形児は、出産後、すみやかに処分されているといわれる。

      https://www.youtube.com/watch?v=Z7oAJGb4bBM&list=PL0FUmtgOJB0wif-6V3welhctbM5ygvKEk&t=0s&index=3



    https://www.youtube.com/watch?v=Uw5G7rz5rb4&list=PL0FUmtgOJB0wif-6V3welhctbM5ygvKEk&index=3



    http://www.asyura2.com/13/genpatu31/msg/158.html



    http://ginga-uchuu.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-cd35.html



    https://togetter.com/li/337825



    https://matome.naver.jp/odai/2141061544931151701



     巷には、上にリンクした奇形児情報が満ちあふれているが、統計データでは、福島県の奇形児出生率は全国平均と変わらないことになっている。



    http://www.asyura2.com/14/genpatu39/msg/488.html



     この統計が欺瞞、捏造の結果であることくらいは、事故後の異様な報道統制を見れば、ちょっとまともな感性があれば誰にでも分かるはずだ。

     日本政府=自民党政権は、不可侵であるはずの財務省公文書すら偽造していたことが暴露された。政府に都合の悪い統計を改竄するくらい朝飯前であろう。



     私も、絶対に確実と思われた人口動態統計からの被曝障害の激増が、統計報告にほとんど反映されていない実態に衝撃を受けた。

     政府文書の、どこを探しても奇形児の増加情報など出てこない。これほどまでに完璧に隠蔽するものかと、本当に驚いた。



     メディアも一切報道しない、公的文書や統計報告にも被曝障害はほとんど出てこない。医療機関も大学も、一切報告しない。具体的な情報源といえば、個人的な暴露情報くらいしかない。

     ここまで徹底した情報統制が行われるとは誰が予想しただろう。



     チェルノブイリ事故後、有名な独裁政権であるベラルーシも、この情報捏造統制をやってのけた。

     もの凄い被曝死が出たはずなのに、人口減は報告されていない。その秘密は、イスラム諸国など、海外から大量の移民を受け入れ、汚染され人口の減った地域に彼らを送り込んだからである。



     日本の自民党政権も、今、ベラルーシ独裁政権とまったく同じことをやろうとしているという。ベトナム・タイ・インドネシアなどから大量の移民を受け入れ、汚染地に住まわせ、減った人口を補填し、被爆被害がなかったように統計上装うのである。

     これらの移民政策は、原則、秘密裏に行われ、報道も少ない。



     我々の知らぬところで、もの凄い移民が行われ、愛知県など、求人の多い県では、ブラジル村・ベトナム村・インドネシア村などができていて、名古屋市の大須のような古い商店街に行っても、「本当にここは日本なのか?」と感嘆するような外国人の多さである。



     我々にとって、人口動態統計が捏造されるということは、情報の根幹を封鎖されるに等しい。日本で、いったい何が起きているのかを理解するためには、人口動態統計で分析するしかないのだが、それを完全に封鎖しているのだ。 


     日本では、水俣病やイタイイタイ病など企業による公害病によって、たくさんの遺伝障害児が出生して、いまだに生活に大きな苦しみを抱えて生きている家族が少なくない。



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     遺伝子を傷つけて障害児を生み出す力においては、放射線は他の化学物質の比ではない。それが、世界的に明らかになったのは、広島・長崎の原爆被害者の実態からであった。



     https://blogs.yahoo.co.jp/mitokosei/30256009.html



     米軍は戦後まもなく、ABCC=原爆傷害調査委員会を設け、原爆被曝者の負傷程度と、後遺障害について本格的に調査に入ったが、そのやり方は、被曝者を一切治療せず、強制的に駆り出して治療とは無縁の検査や、無理矢理写真を撮影するなど、人間的に糾弾されるべき悪質な姿勢だった。



     得られた報告については、核兵器の残酷性に対する世界的な糾弾世論から、被害を軽微なものへと隠蔽する圧力が働き、被害実態が半分以下に矮小化されているとの指摘がある。



     1975年、ABCCは、日本の国立予防衛生研究所とともに、日本主導の放射線影響研究所として再編された。

     そのデータを見ると、我々の想像を超える激しい被曝被害が書かれている。



    上の表では、0.01~0.5Gy=10ミリ~500ミリシーベルトを被曝した親から生まれた子供の5~6%が死産になっている。

     被曝した人たちが出産した子供の5%が死んでしまうというのである。



     下の表の冒頭にある0.005Gy というのは、5ミリグレイ=5000マイクログレイで、1グレイは、ガンマ線・ベータ線においては1シーベルトと同等とされ、アルファ線や中性子線では、1グレイ=10シーベルトと10倍の加算係数(RBE)をつけることになっている。

     つまり、ガンマ線被曝だけを前提にすれば、5ミリグレイ=0.005グレイ=0.005シーベルト=5ミリシーベルト=5000マイクロシーベルトである。



     現在、福島市や郡山市では、毎時1マイクロシーベルトは普通の値であり、そこに、ずっと生活していることを前提にすれば、5000時間=208日=7ヶ月で0.005シーベルト=0.005Gyの被曝を受けるのである。



    http://www.rerf.or.jp/radefx/uteroexp/physment.html



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    *【 被爆に関連した小頭症および知的障害の発生増加は、1950年代後半に既に明らかにされていた。

     線量が0.005 Gy未満と推定された胎内被爆者においては、1,068人中9人(0.8%)に重度の知的障害が見いだされたのに対し、線量が0.005 Gy以上と推定された胎内被爆者においては、476人中21人(4.4%)が重度の知的障害と診断された。】



     この記述が、どれほど恐ろしいものか、ピンとくる人は少ないかもしれないが、胎児期間に、5ミリシーベルト以下の被曝を受けると、0.8%が、5ミリシーベルト以上の被曝を受けた者は、4.4%が重度知的障害者となると書かれている。



     もし、ABCC被曝データがフクイチ事故の放射能汚染にも適用できるとすれば、郡山市の毎時1マイクロシーベルトの環境で、妊娠、受精し胎児になると、7ヶ月を経過した段階で5ミリシーベルトを超えてしまうので、すなわち4.4%が重度知的障害になると考えられるわけである。



     サリドマイド障害や水俣病の研究から、受精後、8~15週、妊娠2~3ヶ月の胎児は、細胞が爆発的に分裂増殖する器官形成期であるため、遺伝子が化学物質や放射線の影響を激しく受ける。

     この時期の放射線感受性は、人生黄昏期である60歳男性に比べて数万倍の感受性があるといわれている。



     高い環境ガンマ線のなかで、胎児が母体内で許容できる線量は、せいぜい毎時0.01マイクロシーベルト程度以下と考えられているので、その100倍もの線量環境に置かれた福島の人々は、日本政府からジェノサイドを受けているに等しいと私は思う。

     別の言い方をすれば、8~15週の胎児たちは、毎日ロシアンルーレットを強制されているのである。



     40歳を過ぎた大人たちにとっては、原発事故による毎時1マイクロシーベルトの外部線量環境は、それだけならば、ほぼ影響がないと私は考えているが、そのような場所では、セシウムなど放射性微粒子が空間に浮遊しており、呼吸や飲食などから大きな内部被曝を受けるため、タダですむとは考えられない。

     内部被曝による健康被害は、外部被曝の600倍なのである。こんな環境に国民を放置するなど、自民党政権は人倫にもとる凶悪な犯罪政権であると断ずるしかない。



     2011年、311後の放射能汚染環境で受精し、胎児として過ごして2012年以降に出生した子供たちには、上のデータで示される障害がついて回ることになる。

     私は、1961~63年の人類最悪核実験競争の大気汚染環境にいたが、私が小学生から中学生だった、この時期、大半の学校に「特殊学級」が設置され、ダウン症など重度の知的障害児童たちを収容していた。

     その数は、1000名程度の小学校でも数十名はいたように思う。 また普通学級でも、一学年に数名程度は、口蓋裂=兎口障害の子がいた記憶がある。

     

     これらは米・ソ・仏・中・英による核実験競争によって地球全土に降り注いだセシウムなど核分裂生成物が原因で、遺伝子障害が起きて障害児となったのである。

     日本に降り注いだ放射能が、どの程度だったのか、については、当時の厚生省などの記録が閲覧可能になっていて、土壌は、おおむね10~200ベクレル/キログラム程度の汚染があった。



     この政府サイトで、1962年当時の土壌放射能汚染データを調べることができる。



    http://search.kankyo-hoshano.go.jp/servlet/search.top?pageSID=95049586



     この核実験競争の行われた1960年代はじめから、人類全体の発癌率が急激に上昇してゆく。

     

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     もちろん、農薬や化学薬品など発癌物質の乱用に比例しているともいえるが、最大最悪の発癌物質こそ放射能なのである。



     こうして考えれば、フクイチ事故がもたらした大規模な放射能汚染が、東日本の汚染地住民に与える影響を考えれば、気が遠くなるような甚大な被害が予想できるのである。

     何度も書いているが、被曝による循環器障害についていえば、潜伏期間が五年、発症ピークが2019年、癌の潜伏期間は、それよりはるかに長い。

     原発放射能による甲状腺癌の潜伏期間は10年程度との報告もあり、子供たちに現れている甲状腺癌は、まだ扉が開かれたばかりということになり、発癌激増が起きるのは2022年以降ということになる。



     その他の癌も、潜伏期間は20~40年の場合が多く、これから想像を絶するような発癌の嵐が約束されていて、この先、日本人はどうなってゆくのか、極めて不安に苛まれるのだ。



     最初に述べた、知的障害についても、胎内被曝者たちの障害が、ダウン症などの激増として現れているはずだが、政府が統計を捏造しているのが確実なため、データとしては見えていない。



     また、いわゆる重度障害だけが障害ではなく、被曝による重度知的障害発生は、全体のごく一部であり、大半は軽度障害として現れていると考えるのが常識的である。

     仮に、支援学級水準の障害より、わずかに少ない程度の軽度知的障害の場合は、障害を持っていることが分かるまでに、5年以上を要することが多い。

     幼稚園や小学校のIQテストで、100を大きく下回ることが分かり、初めて軽度障害に気づく場合が多い。



     アメリカ海兵隊が、大気圏核実験のピークであった1962年に生まれたグループと、核実験が廃止された1980年代のグループのIQを比較したところ、前者はIQが10以上低かったとの報告があった。(被曝国アメリカ)

     

     ちょっと遅れている、という程度では、問題にもされない。

     東大卒ばかりの安倍晋三一族のなかで、彼だけがエスカレータ式学校(成蹊)に進まざるを得なかった理由は、安倍晋三が3ヶ月齢胎児だった、1954年3月1日に、人類史上最大最悪の水爆実験(ブラボー)が行われたことと関係があると考える人も多い。



    [奇形児の出生]



     メディアは、2011年フクイチ事故以降、放射能汚染に伴って必ず、発生する奇形児出生の問題に完全に背を向けていて、実態についても、公的文書のほぼすべてが完全に隠蔽を行っている。



     しかしチェルノブイリで起きたのと同じ、大規模な奇形児・障害児出生がフクイチ事故でも起きていることは、間違いのない事実であり、とりわけ、放射能被曝による特有といえる、多指症・口蓋裂の激増は、福島では実感を持って受け止められている。



    https://www.youtube.com/watch?v=vhfioiQF3vI



      https://www.youtube.com/watch?v=kTIWu9YUGDI



    https://www.youtube.com/watch?v=5NduZr_BzBg



    https://www.youtube.com/watch?v=Uw5G7rz5rb4



     https://www.youtube.com/watch?v=Z7oAJGb4bBM



     この問題は、人々に衝撃を与えることから、メディアが意図的に一切取り上げない姿勢を続けていて、本当の実態が、ほとんど見えてこない。

     文献データを探しても、本当に見つけにくく、いったいどれだけの子供たちが、事故後、過剰に遺伝障害を発症したのかも、まるで分からないようにされてる。

     次回は、探せるだけ探して、奇形児の問題に迫ってみようと思う。


     東日本に住む人々は、大なれ小なれ、東電フクイチ事故が放出した放射能の影響を受けている。



     その影響の大半が、実は外部被曝線量ではなく、飲食、呼吸を通じて体内に吸収される放射能による内部被曝によって起こされる問題である。

     内部被曝は、外部被曝による健康被害の600~1000倍の影響を及ぼすと、ICRPの元委員長が自ら暴露している。



      https://ameblo.jp/pb-onwa/entry-11081049025.html



     逆に言えば、外部被曝が、ずいぶんと過大評価されてきた理由は、内部被曝の恐ろしい影響を隠蔽する目的があったといわざるをえない。



    [ホルミシス効果とは?]



     フクイチ事故後の被曝安全論の主な理屈は、人類は発生以来、大量の外部被曝をくぐり抜け、さらに現在も、ホルミシス効果を求めてラジウムやラドンを利用しているが、健康に寄与していても害悪は存在しないというものである。



     このホルシミス効果は、例えば私の住む中津川市では、温泉の大半がラジウム・ラドン鉱泉で、おまけに一般住居地の環境線量が、高い場所では毎時0.3マイクロシーベルトに達しているが、このような低線量被曝の多い地域では、逆に細胞を活性化して健康に寄与しているという理屈=仮説であって、実は、私が中津川市に移住した理由も、このような高い環境線量が自分の体に、どのような影響を与えるのか体験する目的もあった。



     すでに15年を経過した私の経験からいえば、「未だに分からない」というのが唯一の結論である。ホルシミストたちの理屈通りなら、私は健康体になっているはずだが、残念ながら、今の私は病気の陳列台みたいだ。



     我が家から徒歩30分ほどにある「ろうそく温泉」はラジウム2020×10⁻10キュリー(マッヘ単位 556)、1リットルにつき7500ベクレルの放射能があることになっている。



     これは、かなり高い値で、以前、従業員がラジウムのために骨癌を発症して亡くなったということを聞いた。

     おそらく日常的に飲用していたのであろう。今では、全国から癌患者が押しかけていて、末期癌の痛み止めに良い効果があると言われている。

     これは、甲府の増富温泉の数割程度、秋田の玉川温泉・鳥取県の三朝温泉と同等の放射能である。



     この放射能の大半が、ラジウムの崩壊ガスであるラドンRn220 Rn222 で、花崗岩由来であり、空中を漂って肺から吸入されても、半減期が数日程度で、十日もすれば消えてしまい、内部被曝への寄与は少ない。

     それでも24時間、この環境にいて、飲料水にも多量のラジウム・ラドンが含まれているとすれば、骨癌や白血病のリスクが生じると考えられる。



     これらの温泉・鉱泉におけるホルミシス被曝療法について、リューマチや末期癌などの激しい痛みに鎮痛効果があると言われているが、その生物学的メカニズムを明確に説明しているものは存在せず、「思い込み」と言われても仕方ない説明が多い。



     ラジウムは1900年代の初めからアメリカで主として夜光時計用に用いられていた。量は1個当たり3700ベクレルから100000ベクレル程度と言われている。

     ラジウムダイアルペインターと呼ばれていた女子作業員が、筆を舐めながら直接、ラジウムを文字盤に塗り込んでいた。



     彼女たちの間に、顔が腫れたり、貧血、白血球の減少、感染症などで亡くなる人も出た。その後、しばらく経ってからも骨がんや骨折が多発した。

     やがて、原因についてラジウムの放射線によるものであることが明らかになった。これは、ラジウムを含む夜光塗料を文字盤に塗布する際、筆の穂先を尖らすために唇で舐めながら作業をしたのでラジウムを体内に取り込むことになったのである。



     ラジウムはカルシウムと化学的性質が似ているので、骨に沈着し放射線被曝障害を起こしたのである。

     被害者は数千人に及ぶとされ、多数の犠牲者が出た。

     ラジウムは、放射線の初期開発者であるキュリー夫人をも襲い、白血病で死亡させている。アメリカでは、初期の被曝障害に無知な時代に、食品や健康飲料としても用いられた結果、多大な犠牲者が出たと報告されている。



     これらの事例から、放射能としてのラジウムの危険性が認識されるようになり、それ以降は、夜光塗料などには用いられず、危険物質と認定され、化学分解が不可能であり、恒久隔離処理には多額の費用がかかる。



     当地の温泉は、ほぼ全部がラジウム・ラドン泉で、日帰り温泉も300円程度で入ることができる(福岡、満天星温泉)。

     そこで、他地域と比較して、被曝障害を示す異常が出ているかといえば、ほとんど確認できていない。

     少なくとも、高いラドン値が健康障害をもたらしている証拠は見つかっていない。



     ただし、私の印象では全くないとも言えず、男性の平均寿命がやや低いのと、癌患者が多い印象がある。自分に関しても、癌のリスクを感じているが、原因が大地放射線にあるとの因果関係を認識できない。

     統計データを確認していないので、真偽は不明だが、先天的な障害者がやや多い印象を持っている。恵那市・中津川市には、重度知的障害者の支援施設が多いからかもしれない。



     それでは、ホルミシス効果の恩恵を感じているかというと、まったくない。むしろ、素晴らしい緑と水の環境の恩恵は、もの凄く感じている。



     ホルミシス効果を検証できる科学的な基準は存在しない。低線量は安全という原発推進派の主張は、根拠の存在しないデマというしかないのである。

     むしろ、ホルミシス効果の主役ともいうべきラドンについて、たくさんの警鐘が発せられている。



     WHOは、多くの国でラドンが喫煙に次ぐ肺がんの重要な原因であるとし、アメリカの環境保護庁は、ラドンに安全な量というものは存在せず少しの被曝でも癌になる危険性をもたらすものとしている。



     米国科学アカデミーは、毎年15,000から22,000人のアメリカ人が屋内のラドンに関係する肺がんによって命を落としていると推計した。

     現在、200〜400Bq/m3の室内ラドン濃度を限界濃度あるいは基準濃度として許容している国がほとんどであるが、花崗岩砂を多用したコンクリート住宅では、これを大きく上回るラドン濃度になるわけだが、これでホルミシス効果により、健康になったとの報告は皆無である。





     もしも、原発推進派、放射能安全デマ派の主張どおりなら、福島県の人々はフクイチ事故によって健康になっているはずだが、そんな事実は、どこにも存在しない。



     2012~2014年までの地域死亡原因データを元に、福島県周辺の被曝によると思われるデータでは、平田村の心筋梗塞死亡が全国平均の427%多いことを筆頭に、恐ろしいほどの死亡データが現れている。



     人口動態統計には、大きな異変が表れていないのに、http://jp.gdfreak.com のデータで市町村を検索すると、とんでもない恐ろしい死因が現れていて、明らかに公的統計が、被害を少なく見せるように改竄されていることを示しているのである。



     http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-342.html



     クリス・バズビー博士はじめ、チェルノブイリ事故に携わった医学者たちは、一様に、低線量放射能被曝の影響について深刻な警鐘を鳴らしている。



     https://iwj.co.jp/wj/open/archives/134984



    https://web.archive.org/web/20140309213027/http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140309-00000016-pseven-life



     ベラルーシにおける数百体の被曝死亡検死のデータから、バンダジェフスキー博士は、人体の内部にキログラムあたり10ベクレル以上のセシウムがあれば、心筋障害のリスクが発生し、50ベクレルで致死的な発作を起こしても不思議でない水準となると指摘している。

     おおむねキログラムあたり、30ベクレルの内部被曝者は非常に危険な状態であり、循環器障害を起こす可能性があると述べている。



     https://www.youtube.com/watch?v=R15q-CLcPjs



     これは、原発推進側の学者たちやICRPの予想よりも、桁違いに少ない量の放射能で、極めて深刻で、致死的な被曝障害が現れることを示している。



     問題なのは、外部被曝線量ではない。現在、政府は汚染地に大量のモニタリングポストを設置しているが、これは外部線量を示すだけであって、おまけに実際の放射線量が少なく表示されるように改造されているという。



     本当に恐ろしいのは内部被曝である。それはICRPの基準値よりも600倍以上、恐ろしい結果が出ていると、矢ヶ崎教授ら内部被曝の専門家たちが警告している。



    http://nekotoenpitu.blogspot.jp/2012/11/tanemakiyagasaki201108012.html



     フクイチ放射能の場合は、極めて深刻で、大気中を漂うセシウム137を呼吸とともに吸引すると、多くが体内に吸収され、半減期が30年もあるため、生理的な自然排出に頼るしかない。

     ストロンチウム90に至っては、体内に入ったら死ぬまで出ないで被曝が続く覚悟が必要になる。



     我々が、依頼を受けて東日本の掃除機ダストを高感度のガンマ線ベクレル計で測定したところ、東京都内でのダストは300~1000ベクレル/キログラムが普通で、福島県に至っては、数千ベクレル~数万ベクレルものセシウムが検出された。

     これは、セシウムXが、生活空間を常時漂っていることを示しているのである。何かに吸着されているわけではない。2011年の事故以来、空中を漂い続けているのである。

     これが、干し大根や干し柿や、洗濯物に付着して、呼吸や皮膚や経口で体内に取り込まれてゆき、キログラムあたり30ベクレルを超えると体内で牙を剥きだして心臓や脳に襲いかかるのである。



     現在、セシウムは、134が事故当初の9%残っている。セシウム137に至っては85%が残っている。これらが、事実上無害になるまでに300年もかかるのだ。

     これが、東日本の汚染地を毎日漂い、呼吸や飲食、皮膚から絶えず体内に取り込まれてゆく。

     これをホルシミス効果と称して安全と宣う愚かな連中の人間性を疑うべきである。



     私は、事故直後から放射能汚染地の住民を、ただちに安全地帯に移住させよと主張してきた。

     安全デマ派は、7年経っても何も起きてない、私の主張こそデマだという。

     冗談じゃない、被曝障害には長い長い潜伏期間があって、原発放射能の場合、チェルノブイリのデータから、発症まで5年、ピークは7年、8年後であることが分かっている。

     本当の恐ろしい被曝障害は、今、これから見えてくるのである。


     2011年3月中旬に起きた東京電力福島第一原発の巨大放射能事故の結果は、ほぼ、すべてのメディアにおいて意図的に報道されない状態が続いている。

     明らかな報道統制が起きている。こればかりは、私も予想できなかったほどの過酷で徹底的な統制であった。



     また、明らかな人口減少が予想されたのに、統計上は反映されていないことから、間違いなく、独裁国ベラルーシがチェルノブイリ事故後、行ったのと同じで、日本政府によって人口動態統計も捏造されているだろう。

     フクイチ事故の放射能被曝による致死・健康被害は、予想をはるかに超えて、完全に徹底的に闇に葬られている。



     政府文書の捏造は、最近、森友・家計問題で暴露されているが、相当以前から常習的に行われていたことが明らかになっていて、ならば、あらゆる公文書が改竄されていると理解するしかない。



     ICRPは、年間1ミリシーベルトを公衆が被曝すれば、死に至る発癌が、5×10^ー⁵ 重度障害児の誕生が 1.3×10^-⁵ と、過去の被曝データの分析から評価している。

     これを日本人口1.3億人にあてはめると、両方で年間8000名になり、ほぼ交通事故死者と同等のリスクということになる。



    http://takedanet.com/archives/1013803600.html



     これは、もちろん安全基準でも何でもなくて、この程度の死者を許容しないと原発など原子力産業の運営ができなくなるから、住民に我慢量として押しつけるためのデータであり、住民の安全ではなく、原子力産業の利権を守るための基準値である。



     現実には、とんでもない数の人々が原発の日常運転によって殺されていることは、私が、民間企業のまとめたデータから明らかにしている。とてもじゃないが、ICRPの推計値に収まるような数値ではない。



     http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-351.html



     福島県民が、フクイチ事故によって、どの程度被曝したのか? 

     東京電力・福島県庁事業部と揶揄される福島県は、フクイチ事故による県民の被曝量は大半が5ミリシーベルト以下と公表している。



     http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20111213/index.html



     仮に5ミリシーベルト平均としても、先のICRPリスク係数を適用すると、福島県民187万人のうち115名が被曝死したことになるが、現実は、そんな生やさしいものではない。

     実際の被曝量は、私の考えでは全福島県平均でも年間20ミリシーベルトを超えていて、年間500名近い人々が死亡していると考えていて、これから、それを明らかにしたい。



     東電の御用機関といわれる福島県が、どれほど事態を矮小化、隠蔽しようとしているかは、このデータのデタラメさを暴く、たくさんの報告が示している。



     http://gendai.ismedia.jp/articles/-/13228



     このヤフー知恵袋の、一番下の回答が、福島県民の被曝状況を正しく捉えている。



     https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1462171449



     毎時1マイクロを超えるガンマ線に晒されている福島県民は、おおむね年間20ミリシーベルトを超える被曝を強要されている。



     実は、ICRPを作ったのは、欧州のアレバ社を中心とした原子力産業であって、被曝推計値も、原子力産業に不都合な事実は歪曲、捏造されたものだったと、ICRPの元委員長が告白しているのである。



     http://healthpress.jp/2016/03/icrp-1.html



     http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-723.html



    https://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/de6dd90d1e88dc5de47a25b9d9ef5214



     本当は、内部被曝の危険性は、外部からのガンマ線による被曝の600倍〜1000倍の危険度があるとの評価は、今では放射線生物学者の常識である。



     だから、東日本の汚染地帯で外部被曝が1マイクロ毎時あっても、実は、あまり健康に関係がない。

     私も外部線量の日本一高い花崗岩地帯である中津川に移住し、毎時0.2μ超の環境に生活して我が身で実験しているのだが、今のところ影響は出ていない。

     ところが路上を漂うセシウムやストロンチウムの微粒子を呼吸から肺に取り入れてしまうと、これまで言われていた千倍のリスクで、癌や白血病、循環器障害(心筋梗塞)などが発生するわけである。



     もちろん、福島では桁違いに恐ろしい事態になっていて、福島県民の大半が、呼吸や食事から放射性物質を大量に体内に蓄積してしまっていて、それらが潜伏期間を超えると一斉に心筋梗塞や癌の花を咲かせるということになる。



     潜伏期間のウクライナにおけるデータは、すでに明らかにされている。

     これによれば、被曝における一般的な潜伏期間は5年であり、2016年から発症がはじまり、2018年、19年頃に発症ピークを迎えることが示されている。

     ちょうど今年からなのだ。



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     ウクライナでは、事故から五年を経て、医学系市民団体が、チェルノブイリ事故により、100万人規模の被曝死者が出たと声明を発表したことがある。



     この記事は2014年くらいまで、ネット上でニュース記事として、いくらでも拾うことができたが、2015年くらいから、原発事故の隠蔽に不都合なデータとして、徹底的に削除されはじめて、今では、どこを探しても出てこない。



     日本政府と東電、その実働部隊として実際に世論操作を行っているのが電通であるが、まさに彼らによる情報封鎖、世論操作の凄みを思い知らされるのである。

     統計データまで明らかに改竄されてしまってるので、我々は真実を探すのに、真っ暗闇の情報を手探りするしかないことになってしまった。

     これからは、自民党政権に都合の悪いデータは必ず削除されると考え、見つけ次第、即座にダウンロードすることを勧める。



     ところで、これまで書いてきたリスクは、すべて被曝「晩発性障害」であって、フクイチは、晩発性(確率障害)でない、直接に死をもたらす「急性放射線障害」をもたらすレベルを、はるかに超えた放射能を環境に放出したのである。



     これも、すべてのメディアによって、完全に隠蔽されていて、民主的とか、リベラルとか評価される番組や新聞社でさえも、「悪魔のタブー」であるかのように近寄らないのである。

     私も、こうした情報をツイッターで流し始めたら、とたんに不可解な理由でアカウントを永久凍結されてしまった。



     東京電力幹部は、事故直後、号泣して謝罪したが、これはフクイチの放出放射能が、直接に大量の被曝死をもたらす=致死量を遙かに超えたレベルだったからである。



     https://ameblo.jp/sunamerio/entry-11377225930.html





     何度も同じ画像ばかりで恐縮だが、何度でも、この記事を見ていただきたい。これは共同=時事通信が事故から一ヶ月程度の段階で配信したものである。

     

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     この記事の意味するところは、大熊町で、3月末に、路上に10万CPMを超える高度に汚染された遺体が発見されたが、これが千体に近い数、フクイチ周辺に放置されたままになっているというのである。



     この地域=大熊町・双葉町は、311震災で大きな被害を受けていない。一部の低地が津波に襲われたが、海抜高度が30m以上の場所では、震災での倒壊家屋さえなかった。

     それでは、どういう理由で、千名に近いと報道された「危険で近寄れない、放置された死者」が死亡したのか?

     もちろん、東電幹部が泣きじゃくって告白した、急性致死被曝を超えた放射能放出の結果である。



     それを端的に示すデータが、政府の公表してきた「震災直接死と関連死」のデータである。(何度も恐縮だが、これを拡散してくれる人がいないのだ)

     今では、私が、これを取り上げて以降、ネット上で、関連死のデータの大半が削除されてしまい、探すのも困難になっている。関連死の概念すら隠蔽されてしまったのだ。



    急性被曝によって、どの程度の死者が出たか?

     簡単に知ることができるのは、東日本大震災による直接死者と間接死者の県別の差である。

     

    2017年集計で、岩手県では直接死、死者不明併せて6003名うち関連死463名

    宮城県は死者不明併せて14908名 関連死が926名

    福島県が死者不明併せて1992名 ところが関連死が2147名

     

     岩手県の関連死割合は 7.7%、宮城県の関連死割合は6.2%

     ところが、福島県だけは関連死割合が108%なのである。

     

     この差の理由は何か?

     

     なぜ福島の関連死が直接死より多いのか? それは福島県の人々が震災のなかで建物倒壊や津波被災以外の理由で2100名もの人々が死んでいるからなのであり、それでは該当する理由はと考えれば、フクイチ事故による放射能によって死亡した以外の説明は不可能である。

     

    仮に、岩手や宮城と同等の割合なら、福島の関連死は7%で計算しても、わずか140名である。ならば2147名から140名を引いた2007名が放射能被曝死であると断定してもよい。



     東電幹部が号泣した理由は、この直接被曝死の事実であった。

     しかし、この事実がメディアに流れることは皆無であった。市民派メディアといわれた人たちでさえ、まともに取り上げていない。



     私の指摘に対し、捏造だとか、根本的な錯誤だとかの批判は、今のところ存在していない。これは反論の余地のない真実なのである。だから隠蔽だけがあり、私は、ますます人々の関心の届かない片隅に追いやられるばかりである。





     チェルノブイリ事故によって、周辺国では、激しい平均寿命の低下が起きた。

    rosiajumyou.jpg







    チェルノブイリ事故の起きたのは1986年4月26日であり、その瞬間まで、ロシアにおける男女の最高の寿命を記録していたが、事故の直後から、激しい凋落が始まった。

     男性が64.8歳から57.6歳へ、8年間で実に7.2歳の低下になった。

     女性は、74.5歳から71.2歳へ、3.3歳の低下になった。

     女性が放射能に強いわけではない。男性の平均寿命が激落した理由は、当時、原発事故の後始末に「リクビダートル」という名の作業員が数十万人も動員され、彼らの大半が致死的被曝をさせられたためである。



     http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/245.html



     これに対して、京大原研熊取8人衆の今中哲治氏は、統計捏造で知られたベラルーシのデータとの整合性がないことを理由に「男たちが酒を飲み過ぎたせいだ」と決めつけたので、以降、私は彼を一切信用しなくなった。



     このデータから分かることは、事故から8年後に、恐ろしい平均寿命の低下=大量死がやってくる。それも、日本の数十倍の国土のある、ロシア全土での話だ。

     女性についても、3.3歳の低下だが、日本の場合、チェルノブイリ周辺国とは比較にならないほど人口密度が高く、汚染も激しかったと思われるので、おそらく日本全土で4歳を超える寿命低下が起きると予想し、総死者数も数千万人に達すると予想していた。

     ところが、そうなっていないのは、そうならなかったのではなく、全メディアに情報操作を行い、隠されているのではないかと疑っているのである。



     上の多くのデータから、フクイチ放射能による本当の被害、大量死が起きるのは8年後である。すなわち来年だ。

     今年、すでにピークを迎えている。

     それで政府が、どこまで被害を隠し通せるのか? 私は、いくらなんでも政府に隷属しない矜持あるメディアによる暴露が始まるだろうと期待している。


     先に書いたように、中国は4000兆円超の債務を抱えて、年間数十兆円でもすまない規模の金利支払いを強いられることで、今年、これから34兆円の負債で倒産した安邦保険に引きずられてデフォルトの洪水に飲み込まれてゆくことが確実である。



     通常の資本主義国家なら、市場経済原理があって、デフォルトを起こせば債務整理から企業倒産へと進むわけだが、独裁統制経済体制の中国では、共産党指導部の意思によって、市場原理主義をも無視して、強引な統制と延命を行うことが確実である。

     

     海外の金融機関へのデフォルトさえも、一方的に支払い繰り延べや、債務棚上げを続ける、経済原理を政治問題に転化する政策が行われるわけだが、国内の債権者に対しても、徳政令のような債務帳消しを行う可能性があって、この場合は、中国国内の投資家に大混乱が引き起こされる。



     こんなとき、中国は戦争という「錦の御旗」を建てて、非常事態宣言 → 国家総動員体制から大政翼賛体制に向かって進んでゆく以外に、国内投資家たちの怒りを封じ込める道はない。

     戦争に突入することだけが、中国共産党体制の延命を保証することができるのである。



     その相手といえば、真っ先に南シナ海・東シナ海の領有権問題で敵対する、ベトナム・フィリピン・日本であり、次にインドや国境国である、ブータンやネパール、パキスタンなどである。

     中国は、戦争相手には事欠かないほど、周辺国との軋轢を自ら作り出してきた。



     中国は、もっとも弱そうな相手国に戦争を仕掛けるのであって、だとすれば、最初の相手はベトナムになるかもしれない。

     ベトナムとは、すでに1984年、三次にわたる大規模な戦争が行われていて、ベトナム戦争を戦った最強のベトナム兵たちが現役だったこともあって、人海戦術を続けるもひどい苦戦を強いられた。

     しかし、今ではベトナムも、30年以上の戦争空白があって、昔のような恐ろしい熟練兵の戦力は存在せず、中国は「組やすし」と甘く考えているに違いない。



     中越戦争ではベトナム側の数倍、数十倍に上る大変な犠牲者が出たと言われるが、朝鮮戦争でも同じだが、中国では戦後、いつでも人口をどう減らすかが喫緊の課題であって、戦争でまとめて若者たちが死ぬことは歓迎される事態なのであって、懲りた様子はない。



     その後も、南沙諸島問題などで、海洋権益の衝突があり、日本の尖閣諸島問題と同じで、領有権主張を御旗にした武力行使をやりやすい状況が続いている。

     さて、中国が尖閣問題を契機に日本との戦争を始めた場合、我々は、どのような姿勢で臨むことになるのか? が今回の課題である。



     基本的に私は死刑制度も戦争も反対に回る立場であるが、日本人としてのアイデンティティーから、人権無視の独裁国家である中国に侵略され、生活を支配されるのは

    甚だ迷惑であり、不愉快なことであって、もちろん侵略に賛同するわけがない。



     憲法9条による不戦の誓いも、中国の傲慢な侵略併合意思の前には、道ばたにくすむ看板にすぎなくて、実際に武力行使を行ってきたとき、「右の頬を打たれたなら左の頬を差し出せ」と宣う暇さえないだろう。



     私は憲法9条を、人類の思想の一つの到達点として高く評価するのだが、ダニや蛭が足下から這い上がってくる状況下で、噛まれることを防ぐ効果はなさそうだ。

     「右の足を噛まれたなら左の足を差し出せ」とも言えないので、噛まれるのを防ぐには、ハッカ油を散布しなければならない。

     すなわち、具体的な対応策が必要になる。傍観するか、逃げ出すか、戦うか?



     中国が明確な侵略の意図を持って日本列島に到達したときは、武力攻撃に対して、いかなる態度をとるのか?

     

     これについては、死刑制度や暴力に反対する私が、例えば、自分の子供が小学校の校庭で遊んでいて、そこに宅間守のような人物が包丁を持って現れたことを想定してみれば分かりやすい。

     その場に居合わせた私は、何もしなければ、我が子を殺害されることになるわけで、「暴力反対」なんて宣言してる暇はないのだ。



     そこで、死刑と暴力反対の私は、間違いなく、加害者に向かってゆくだろう。もし棒でも落ちてれば、拾って犯行者の目をめがけて突き刺してゆくだろう。

     目は人間最大の弱点で、いきなり脳につながっているので、割り箸一本でも相手を殺害することができる。



     これは人間として、感情に支配された動物として当然のことである。暴力反対なんて理性が働くのは、事件が終わって、興奮が覚めた、はるか先のことであり、現場では危機への感性しか働かない。

     それでも、しばらくすれば理性も回復して、思慮深い人間に戻ることもできるかもしれない。



     暴力反対も糞もない。やらなければやられるとすれば、人間としての当然の姿であって、それが暴力的だとか、やり過ぎだとか評論する必要はない。

     中国軍が、実際に我々の生活を侵略してきたなら、そのときは屁理屈を言う必要も暇もない。戦えばいいのだ。



     もちろん、組織され訓練された軍隊に対して感情的な対応をしても無意味なことなので、こちらも対抗できるだけの組織された軍が必要になるわけで、普段からフィンランドのシモヘイヘのような人材を育てていおく必要もあるだろう。



     人間性を見失った侵略国家が地上に存在する以上、それに対策することもやむをえないことだ。憲法9条という、気高い人間性に貫かれた美しい理想を守りたいが、侵略軍に対しては無意味である。意味のある備えが必要になる。



     問題は、ここからなのだ。こんなことを書けば、ネトウヨや日本会議あたりが「それ見たことか!」と大喜びで防衛体制の正当化を叫ぶのだろうが、ここで、我々は大きな問題に突き当たる。



     外国からの侵略への備えを理由に作られた軍隊=自衛隊は、本当に国民を守るのだろうか? という問題である。

     実は、自衛隊は日本国民を守るために作られた軍隊ではない。



     http://drfridge.hatenablog.jp/entry/2015/11/28/101906



     軍隊は、国家権力と大金持ちの財産を守るための組織であって、国民の命を守るためにあるのではないことを知っておかねばならない。

     在日アメリカ軍も、日本国民を守ることなど一言も述べたことがない。守るべき対象は、日本周辺におけるアメリカの権益だけである。



     近代史上、自国民を守った軍隊は、ほとんどない。希有な例としては、ソ連赤軍がフィンランドに侵攻したときに国土を守り抜いたシモヘイヘを擁する国軍があったが、普通は、自国の特権階級の命と利権を守るために一般民衆を犠牲にするものである。



     それを、みんな肌で感じているから、戦争には、積極的に参加しても命を利用されるだけと分かっていて、ひたすら逃げ惑うしかないのである。



     そもそも、今の安倍晋三政権は、アメリカCIAが不正選挙で作り出したウソに満ちた不正政権であって、消費税など政策のすべてが、貧しい国民から金を搾り取り、大金持ちと大企業に奉仕するためのものである。



     世界を経済支配するグローバリストが、自分たちの利権を確保する目的で、不正に作り出した政権であって、安倍政権の軍隊が守るものは決して日本国民ではなく、世界的超大金持ちグループの利権だけである。



     大金持ちを守るための軍隊と戦争に、利用されるだけの我々が参加しても馬鹿馬鹿しい話であって、我々は、自分たちの生命と生活を自分たちで守り抜くしかないのである。

     そうして、保険会社の契約を見れば分かるように、戦争と巨大災害による被災は補償されないのだ。



     実際問題としては、我々は中国軍の武力攻撃と争う力はなく、ひたすら逃げ惑うことしか許されていない。すべての武器、十徳ナイフでさえも所持を禁止されているのだから当然のことだ。

     なぜ庶民の武器の利用を禁止しているかといえば、特権階級への危害を防止するためなのである。



     グローバリストを守るための軍=自衛隊は、庶民が逃げ出すと大金持ちが逃げにくいから、巨大震災時のように、あらゆる幹線道路を封鎖して、特権階級だけを安全地帯に逃がすであろう。



     さらに現実的な課題は、現代が「核戦争の時代」ということであって、小規模な戦闘の成果など、全体の趨勢には意味を持たず、国家の中枢=産業の中枢に核ミサイルを撃ち込まれたとき、どうなるということである。



     尖閣をめぐって、中国といくつかの戦闘は避けられないだろうが、すぐに核戦争の現実的な危機が飛び出してくるので、第二次大戦のように通常火力戦争で時間をかけて決着をつける戦争スタイルは、もう通用しない。

     中国も、戦争は、自国のメンツを守る範囲=局地的にしかやらないだろう。もし核戦争をやってしまえば、共産党政権の崩壊も避けられないのだから。



     しかし、北朝鮮から核ミサイルが関東に飛んでくるくらいは覚悟しておいた方がよい。中国は、自国の壊滅を避けるための防波堤として北朝鮮を利用するのであって、北朝鮮の暴走は、その後の領土併合を考えれば、むしろ有利であり、意図的に暴発させる可能性さえあるのだ。

      

     自民党政権が、他国の侵略から国民を守ると言いながら、実際には大金持ちと大企業の利権だけを守って、貧しい一般国民を犠牲にするだろうということは、わかりきったことである。

     だからこそ、我々は、憲法9条を守って、日本政府に戦争をさせない圧力を加え続けることが必要であるが、現実に、武力侵攻があれば戦うしかない。



     戦う方法は、今のところ「逃げるが勝ち」戦法だけである。



     私が自衛隊の司令官なら、信仰してくる中国軍に対し、殺戮ではなく、数日間以上、動けなくさせる戦法を使い、動けない兵が、自軍を束縛するような作戦を用いるだろうが、自衛隊は、大企業の利権を守るための軍であるから、戦術戦法もまた、大企業の利権に沿った重火力による消耗作戦を行うしかないだろう。

     自衛隊の戦略があるとすれば、それは「日本国民に多大の犠牲を強いる」ということであり、このプロパガンダによってアメリカの核攻撃を正当化する作戦なのである。



     必要な準備は、今のところ「どうやって逃げ出すか?」だけである。

     どこが安全地帯であるか知り、どうやって移動し、どうやって生活するかを我々は準備しておく必要があるだろう。


     私が、近代史上、最高の書物と信じている本がこれである。

    https://www.amazon.co.jp/%E5%AE%B6%E6%97%8F%E3%83%BB%E7%A7%81%E6%9C%89%E8%B2%A1%E7%94%A3%E3%83%BB%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E3%81%AE%E8%B5%B7%E6%BA%90%E2%80%95%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%BBH%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%81%AE%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%81%AB%E9%96%A2%E9%80%A3%E3%81%97%E3%81%A6-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%87%E5%BA%AB-%E7%99%BD-128-8-%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%92%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B2%E3%83%AB%E3%82%B9/dp/4003412885/ref=sr_1_2?s=books&ie

     

     作者はフリードリッヒ・エンゲルス 約200年前の1820年生まれ、盟友マルクスとともに、世界共産主義運動を創始した。

     これが出版されたのは、初版が1884年であるから、64歳と円熟した人生の総決算の思想ともいえよう。これは実は、エンゲルスの独創ではなく、未完成に終わったマルクスの文化人類学研究の遺言を実現したものであった。

     

     共産主義運動そのものは、ソビエト連邦の崩壊とともに、もはや完全な失敗に終わったと断定してもよいだろう。しかし、マルクス・エンゲルスの分析と見通しが間違っていたわけでは決してない。



     マルクス・エンゲルスの時代には、まだ人間というものの本性が、よく分かっておらず、身分や権威など虚構に依存する学問的傾向による限界が多分にあり、それらが実現した共産主義社会に、どんな悪影響を与えるのかも分かっていなかったので、共産主義のあるべき理想像を想定することも不可能だった。



     何が間違っていたかといえば、組織の腐敗について知らなかったことである。

    今でも、それはタブー視されて、学問的研究対象にはなっていないが、その理由は、「組織の法則」というものが世間に知られては困る人々が非常にたくさんいて、組織を利己主義的な利権のために利用し続けているからである。



     もしマルクスの時代に、組織が利権を生み、特権階級を生み、頂点に立つ人たちの利権のために底辺の人々が命まで含めて利用される一方的なシステムであるということが分かっていれば、組織的・軍事的な共産党運動など提起せず、きっと、もっと緩やかで自然発生的な市民運動に力を入れただろうと思う。

     市民運動の遅滞や足かせの多い、長い時間をかけた、不自由だが民主的な活動の歴史の延長にこそ、本当の共産主義運動が生み出されると考えるべきであった。



     組織の腐敗法則は極めて普遍的であり、共産党だけでなく、一般企業や、宗教団体、ありとあらゆる組織に共通して発生する問題であって、人が集まれば、必ず権力と腐敗を生まざるをえないものであり、それによって、すべての組織が必然的に内部崩壊する法則に支配されていることを理解する必要がある。



     エンゲルスの指摘した、「家族・国家・私有財産の起源問題」は、実はそれ自体が「組織の法則」といってもいいくらい、人間と社会の根底にかかわる問題を提起している。

     別の意味では、私が信奉した「民俗学」あるいは「文化人類学」の最高の研究書といってもよい。

     

     マルクスは最晩年、アメリカの文化人類学者であるルイス・ヘンリー・モーガンの研究に強く影響を受けていた。

     モーガン自体は、今から見ればお粗末な人種差別主義者で、白人の優位性をでっちあげるために、ネイティブの文化を「エセ科学」によって分析してみせたともいえよう。

     マルクスもエンゲルスも、モーガンの差別偏見について根底的に批判しているが、文化人類学的手法から、人類史の法則を解き明かそうとした視点については高く評価している。



     重要な要素として、マルクス・エンゲルス・モーガンの三人ともユダヤ人であり、タルムードの影響を受けて民族的優越感を肯定し、「優れた思想と人物、民族が劣った人たちを救済する」との傲慢な発想から抜け出せておらず、これは孔子の思想とも共通していることだが、国家優越主義者に共通する誤った思想といってもよい。



     マルクス主義が歴史的失敗に終わった最大の原因は、私は、この優越主義だろうと考えている。

     人類が、特定の思想や主義、救世主によって救済されると考えること自体が傲慢であり、完全な間違いである。

     人間社会は、優れた人間によって上から変革されるものではなく、持たざる大衆により下から自然発生的に変革されるべきものだと私は思う。



     人間は神ではない。必ず、たくさんの失敗という属性から逃れることはできず、失敗を前提にした、緩やかな包容力のなかで未来を考えるべきである。

     何が間違っているかといえば、完全な思想や完全無欠の人物が存在するかのような幻想を抱くことであって、マルクス・エンゲルスも、完全主義の間違いから抜け出していない。これはドイツ人(ユダヤ人)らしい特性ともいえるだろう。



    [原始共産制における家族]



     マルクス・エンゲルスは、人類社会のすべてに共通する歴史的な法則が存在するとし、その第一段階を「原始共産制」と名付けた。

     この本質的な特徴は、根源的な、子供を生み出す能力を持った女性の力が強い社会であることであって、ネイティブのイロコイ族の研究を行ったモーガンの著作から引用されている。

     

     原始共産制社会にあっては、現代のような一夫一婦制は存在しなかった。必ず「母系氏族社会」に見られるような、女性(母性)主導による「グループ婚」のような小さな社会形態になる。

     その中心は、いつでも人間を生み出す母であった。



     現代の文化人類学研究にあっても、基本的に最初の社会は母系氏族社会であると普遍的に認識されていて、最初から男系氏族だったり、男の王が成立していたりの証拠は発見されていない。アマゾネス社会こそ、正しい社会だったのだ。

     

     ここでは、まだ男性の力は弱く、社会を支配するのは、必ず女性であり、母であった。いわば「母の子供たち」による大家族制度と言い換えてもよい。

     重要なことは、フリーセックスだけが存在する場合、「男の子供」が特定されることはなく、「母の子供」だけが特定され、帰属する部族の資産も母の子(女)によって相続されることである。

     生まれてくる子供の親を特定できるのは母親だけなのだから、当然の帰結である。



     そうして、母系氏族社会=原始共産制社会の規模が大きくなり、生産力と蓄財=富が拡大してゆくと、部族間の軋轢も増えて、「奪うもの」を求めて、部族間抗争=戦争が登場してくることになる。

     戦争こそ、男=戦士の部族内での地位を飛躍的に高めるものであった。



    「富が増大するのに比例して、この富は、一方では家族内で男性に女性よりも重要な地位を与え、他方では、この強化された地位を利用して、伝来の相続順位を子(父の嫡子)に有利なように覆そうとする衝動を生み出した」



     「これは、母権制による血統がおこなわれているかぎり、だめであった。したがって、この血統が覆されなければならなかった。そしてそれはくつがえされた」



     「ショーニー族、マイアミ族、デラウェア族では子が父から相続できるように、父の氏族に属する氏族名をつけて、子をこの氏族に移す慣習が拡がっている。……。母権制の転覆は女性の世界史的敗北であった。男性は家のなかでも舵をにぎり、女性は品位を穢され、隷属されられて、男性の情欲の奴隷、子供を産む単なる道具となった」



    [男系氏族社会の成立から国家の成立へ]



     守るべき富と戦争の増加は、男の力を劇的に強くし、「男の王」を成立させてゆくと、王は、「我が子への富の相続」を求めるようになった。



     このときの「富」は、母系氏族社会における富が、部族全体の共有財産であるのに対し、男の王の権力によって守られた「私有財産」に変わっている。

     部族全体が平等であった母系氏族社会に対し、男系氏族では、王の血統だけが特権階級として君臨し、部族内に階級差別が発生するのである。



     男女の力関係は完全に逆転し、母系氏族社会は廃れ、男系氏族社会が成立し、それは、やがて武力と富を拡大し、国家へと発展してゆく。



     「私有財産制は家族制度を新しい段階へと発展させる。集団婚を単婚へと移行させ、やがて、単婚制を一夫多妻の家父長制から一夫一婦制へと移行させた」



     アラブ遊牧民に見られるような家父長制では、一夫多妻制の時代が、はるかに長く、イスラム諸国では、現代にまで続いている。

     母系氏族社会では、父親を特定する必要がないため多夫多妻制度が一般的であるが、男性氏族社会では「父の子」を特定するため、母親には厳しい貞操が要求される。

     女性は、男性に隷属する「子を産むための道具」に貶められてゆくのである。



    「アテナイに代表されるイオニア族では……、娘たちは糸紡ぎ、機織り、縫い物、それにせいぜいわずかの読み書きをならったに過ぎない。彼女たちは監禁されているも同然であって、ほかの女たちとだけ交際した。女部屋は家の中の隔離された部分であり……、そこには、男、とくに外来者は容易には入れなかった……。そして、子供を産む仕事を別にすれば、妻はアテナイ人にとって女中頭以外の何物でもなかった」



     「不貞は厳禁され厳罰に処されはするが、姦通が婚姻制度の不可避な社会制度になった。本来平等であるべき両性の原理が私有財産制によって捻じ曲げられ、男性による女性に対する支配という不自然な婚姻制度の解きえない矛盾を解くために、婚姻制度の邪悪な内面性を制度的に反響させる、対象物として娼婦制度が発明された」



     旧約聖書は3500年前に成立した思想規範書であるが、その中身は、女性差別=蔑視のシステム固定というべきものである。

     男性にとって不倫は権利であるが、女性にとって不貞は重大犯罪であり、夫以外の男と寝れば、それが強姦であっても妻は投石によって殺害されなければならないと書かれている。

     すなわち、旧約聖書とは、男系氏族社会=家父長制封建社会から国家への過渡期における思想的正当化の教科書であった。



     「産業革命によって資本主義が成熟するとプロレタリアート階級における単婚制家族の崩壊が始まる。そして、エンゲルスは社会主義革命によって資本主義が崩壊すると、私有財産の主要部分、すなわち、生産手段の私的所有の廃止されることで、財産の相続を目的にした一夫一婦制の基礎も消滅する」



     ここは、私の考えと異なる。工場労働者は、大家族制度から切り離され、資本の求めに応じて移動を強いられるのであり、このため、一夫一婦制、小家族が資本の求めに応じた合理的な夫婦形態になったと考えている。

     しかし、恐慌が繰り返され、労働者の生活基盤が崩壊してゆくと、その小家族も安定しなくなり、「食うために」家族が崩壊してゆくことは珍しくもない事態であった。



     「富が最高の善として賛美され、尊敬されて、古い氏族秩序が富の暴力的な略奪を正当化するために乱用されたことが、古代文明の形成、すなわち、国家の成立の背景にある」



     国家を成立させるためには、共有価値観が必要になるが、それが「私有財産」=富を守る体制という意味での国家であり、この一点において国家が合理的存在であると認識を共有されることになる。



    「人間もまた一個の商品になりうる、人間を奴隷に転化させれば、人間の力を交換できて利用できる、という偉大な「真理」が発見された。人間が交換をし始めるようになるかならないかのうちに、すでに人間自身もまた交換されるようになった」



     私有財産制度が国家を合理化・正当化したが、しかし行き着く先は、人間をも私有財産に含める価値観であり、奴隷制を含めた階級差別の秩序であると指摘しているわけである。

     私有財産は、人を奴隷に貶めるのである。



     「文明の発端となる商品生産の段階は…、(一)金属貨幣、それとともに貨幣資本、利子、高利貸付、(二)生産者間の仲介的階級としての商人、(三)私的土地所有と抵当、(四)支配的生産形態としての奴隷労働。文明に照応し、文明とともに確定的に支配的となる家族形態は単婚であり、男性の女性に対する支配であり、社会の経済単位としての個別家族である。文明を総括するのは国家であり、この国家は…いつも例外なく支配階級の国家であり、どんな場合にも本質的には、抑圧され搾取される階級を抑制するための機関であることには変わりはない。



     「国家は永遠の昔からあったものではない。国家なしにすんでいた社会、国家や国家権力を夢にも知らなかった社会が存在していた」



     国家は私有財産の格差、差別社会における調停者として、また戦争における軍事装置として正当化されてゆくが、また私有財産の、すなわち女性隷属化の守護者としても君臨する。



    [資本主義による女性差別の崩壊と止揚]



     エンゲルスは、男系(家父長制)封建社会における「男の子供の特定」による女性の隷属化は、資本主義社会において、女性の賃金が安いことから、男性労働を駆逐することによって、再び主役の地位を回復するというような意味を書いているが、200年を経て、そうなっているとはいえない。



     日本では、相変わらず、男系氏族社会の価値観が幅を効かせていて、女性の地位が男性に対して優位を回復する状況には至っていないが、しかし、それを予感させる女性の社会進出は、確かに大きなパワーになっている。

     このままでは、エンゲルスの指摘どおりに、資本主義生産における男女の立場が逆転する可能性は小さくはない。



     しかし、エンゲルスが指摘した、問題の本質は、最初、原始共産制が女性を主役とする社会であったのに対し、次に来るのが男性優位社会であり、その原因は、社会の価値観が、女性が子供を産む能力を最高のものとしていたことを、金=富の蓄積と権力と武力こそ、最高のものであるとすり替えていったことによるということだ。

     そして、マルクス主義の弁証法的世界観から、最後に止揚されて、再び女性の社会が回復するものでなければならない。



     これを資本主義における女性の貧困が、労働者市場の価値を高め、男性を駆逐することで成し遂げられるかのように書いているわけだが、それは半分しか当たっていないだろう。



     レーニンは、資本主義か国家独占資本段階に至って、国際金融投機集団とコングロマリットによる世界支配が成立する、すなわち今起きているグローバリズムを予言していたわけで、人類社会は、全体の1%に満たない特権支配階級と99%以上の低所得被支配階級に分化してゆく事態が見えていたのだろう。



     だが、その1%以下の特権階級は、ユダヤ人であり、マルクス・エンゲルス・レーニン、そしてロシア革命の最大支援者であったアーマンドハマーもまたユダヤ人であって、まるでユダヤ人による独り相撲を見ているように思えるのも私だけではないだろう。



     だが、エンゲルスが予言した、男性権力社会の死滅は、弁証法を適用するまでもなく、「女性の子を産む能力」の前に、世界中の権力と富を集めた連中でさえも、人類史における立場として敵うはずがないと私は思う。

     人類にとって「子を産む能力」こそ真の宝であり、富や権力など、その前には小さすぎる、無意味なものであり、社会は結局、女性のものになる必然性があることを指摘しておきたい。


     中国経済が崩壊しているという報告が、たくさん出てきたのは2015年頃からで、経済評論家の多くが、「バブル崩壊」について語り始めたが、その後、3年を経て、今も何事もないように時が経過していて、経済崩壊の現実はニュースになっていない。



     これは昨年末の、中国経済の負債について1730兆円であるとする報告だが、あくまでも国営企業だけの数字で、民間企業の負債を含めれば途方もない数字になると予想されていた。



     https://zuuonline.com/archives/182398



     今年に入ってからの報道では、中国問題評論家の宮崎正弘は、中国の負債総額について、3700兆円、あるいは4000兆円突破と指摘している。



     http://biz-journal.jp/2017/11/post_21321.html



     この数字も、シャドーバンキングといわれる闇経済の実態が正しく反映しているかは疑問なところで、実際には「もっと多い」としか言いようがない。



     いくら人口が公称14億人、実質20億人といわれる中国人でも、これまでの発展は、日本など外国の投資に依存してきただけで、日本のように労働者として専門的に訓練された者が少ないため、一人あたりの生産能力は低く、金利だけでも、年間数十兆円という負担に耐えられる生産レベルではとうていなく、バブルが崩壊したときは、とてつもないハードランディングを迫られると予想されていた。



     中国経済で、バブル崩壊が始まったのは2015年だが、なぜ3年もの間、何事もないように経済が運営されてきたかという秘密は、藤井厳喜が、「ミンスキーモーメント」という概念で説明している。



     https://www.youtube.com/watch?v=CbvlLopTam0



     これはバブル前段の経済上昇機運で、銀行が金余りになり、貸し付けを増やすと、その金は投機に向けられ、バブル経済が発生する。

     しかし、需要が飽和して、物余りになってゆくとバブル経済は実質的に終わりを告げるが、このとき、企業の業績が下降した段階で、すぐに破綻が始まらず、まだ銀行には多額の資金が余っており、傾いた企業にも貸し付けて表面上の業績を補填することができる。



     しかし、それでも崩壊連鎖の坂を転がり落ちるバブル経済の業績は回復せず、企業の体力が衰えたところで、銀行はやっと債務の回収に本腰を入れる。

     ここで、企業は、例えばバブル時代に100億円で購入した土地を30億円で売り飛ばして、債務回収圧力に充てるのだが、このとき、企業にとって本当の地獄経済が始まる。



     株も不動産も下がり、債務金利だけが重くのしかかってくる。ちょうど日本経済が1990年代に経験した事態だが、このとき、回収圧力に耐えられなくなる企業は、レバレッジシステムに依存した「それいけドンドン」型の投機大好き企業であり、貸し付け側で最初に崩壊が始まるのは、いつでも、保険会社、住宅ローン会社である。



     安邦保険は、今年34兆円の負債を抱えて倒産した。

     https://ameblo.jp/katsumatahisayoshi/entry-12357019388.html



     これは欧州の大国、ロシアやオランダの国家予算に匹敵する額であった。いくら中国のスケールが大きいといっても、たった一社で34兆円とは凄まじく、おまけに、これは氷山の一角にすぎないことがわかりきっている。



     負債が企業に本当にのしかかるタイミングは、経済の停滞から数年間もの誤差、タイムラグが成立するわけで、このタイミングをミンスキー・モーメントと呼んでいる。

     2015年に崩壊の始まった中国バブルが、本当の地獄に突入するのは、今年2018年である。その最初の花火を安邦保険が打ち上げたわけだ。



     まるで古典的な恐慌論やケインズ経済学の初歩を見ているようだが、ミンスキーの概念は、バブル経済の基本法則と捉えてもよい。

     資本主義は、マルクス資本論の時代から一歩も進歩していないと思っていい。



     金が余れば、民衆にトリクルダウンされるわけでは絶対になく、それは投機に向けられる。投機は、例えばバブル時代に値上がりの期待できた不動産を中心に進むが、やがて必ず需要の飽和がやってきて、全体の価値が下がりだし、それを担保にしてレバレッジ投機を行ってきた者に「担保不足」として直撃する。



     中国で、一番問題だといわれるのが「担保価値」である。

     中国経済は、誰から、何を担保に金を借りることができていたのか?



     これが現代中国の経済資金の秘密である。

      http://www.thutmosev.com/archives/64986995.html



     公称人口13億人なのに、中国政府は、誰も住まない34億人分の巨大マンション群を建設した。

     これは、いったい何に使われるのか? 人が住むため? 違うのだ。これは銀行から金を借りるための担保として建築されたものである。

     だから、どんなに不便な場所でも、異様に高価である。日本のマンションより、はるかに高価な価格が設定されていて、ますます人が住めなくなっている。



     中国における高層建築は、日本と違って寿命が短い。日本のコンクリート建築は、普通50年以上の寿命が保証されているが、中国の場合は、せいぜい30年である。

     鬼城マンション群には、すでに寿命の迫ったものも出てきている。

     いくら担保用で人が住まないといっても、大半のマンションが、ほとんど住む人もないまま朽ちてゆく運命だ。これほどの凄まじい無駄、資金のドブ捨てを行って、本当に無事でいられるのか?



    http://melma.com/backnumber_45206_6497995/



     こんな恐ろしい不動産を担保に、誰が金を貸すのか?

     これを正しく認識するのは難しい。一説によれば、ドイツ銀行など欧州系銀行が莫大な債権を持っていると噂されているが、銀行は、株保有が複雑で、本当に中国に金を貸しているのは誰なのか? 分かりにくい。

     中国には資金量100兆円を超える巨大銀行が4社あるが、公表される資料が信頼性に乏しいので、正確な債権者は分からない。



     米シティバンクの本当のオーナーは、台湾の宋氏(蒋介石の妻の家系)だと噂されるが、中国に貸し付けているとしても、ごく一部だろう。ロスチャイルドやロックフェラーも、中国に巨大な債権を保有しているとの噂は出てこない。



     いずれにせよ、中国に金を貸し付けている巨大な債権者は、もはや回収不能の危機に直面している。担保を回収しようにも、糞の役にも立たない砂漠のマンション群など、売れる見込みもない。



     東日本震災の折に、東電の放射能巨大事故があって、場合によっては4000万人の移住が必要になるといわれ、このとき中国政府が大喜びしたそうだ。

     「このニーズに応えるのは鬼城しかない!」

     そこで、当時の民主党政府に移住を働きかけたが、細野豪志の「金がない」との一言でおじゃんになった。



     中国では、債務縮小の嵐が吹き荒れ、今こそ、本当のバブル崩壊がやってこようとしている。これからは金利支払い不履行=デフォルトに移ることになる。

     普通なら、(普通の資本主義国家なら)国家崩壊ということになるが、中国は天下の独裁国家、通常の市場経済原理による淘汰の手順は適用されない。

     

     中国政府は、どのような崩壊対策を行うかといえば、徹底的な踏み倒ししか残されていないが、最初に、手持ちの原材料を破格値で放出させられることになり、世界的なデフレをもたらすことになる。

     巻き添えを食った生産業が、原料余剰による価格下落から大変な思いをするだろう。



     もちろん国際的信用も、世界市場も失ってゆくわけだが、たったひとつ起死回生の妙薬がある。それは戦争である。



     中国は、戦後、経済危機を、すべて戦争によって乗り越えてきたといってもよい。

     中米(朝鮮戦争)・中印・中越・中ソ・そしてウイグルとチベットの強奪侵略。

    戦争になれば、非常事態宣言を行い、国民の自由を、すべて拘束し、大政翼賛体制を作ることができる。

     これで債権者の悲痛な文句も封じ込めることができる。



     この意味では、今年から、中国政府が戦争に向かう事態を避けることは不可能だ。

     今度の標的は誰?  もちろん尖閣・沖縄を持つ日本である。

     


     5月21日、エベレスト登山中だった 栗城史多君が死んだ。

     同時に、数名のベテラン登山家がヒマラヤで死亡しているから、特別な悪天だったのだろう。



     彼は、私の息子くらいの世代ではあるが、思えば、私の世代は山の好きな者が多くて、本当にたくさんの山屋(我々は登山家などと呼ばない)が山で死んでいった。

     まるで山で死ぬことが人生のステータスであるかのように思っていた者が多かった。山屋が畳の上で死ぬのは恥ずかしいことだったのだ。



     名前を思い出しただけでも、小西政継、植村直己、長谷川恒男、加藤保男、山田昇、尾崎隆、禿博信、みんな私に近い世代で、当時、名の知られた山屋で、今でも生き残ってる人物を探す方が困難だ。

     生きてれば70歳前後が多いだろうか?



     欧州ではラインホルト・メスナーが生き残ってると思うが、彼も兄弟や友人たちの大半を山で失っているはずだ。



     なんで山で死ぬのだろう?

     彼らにとって、山は死場所なのだ。みんな、死地目指して向かってゆく。自分から棺桶に入る。

     逆に死なないような山ならば、彼らは決して近寄らなかっただろう。



     私は彼らの実情を知っている。困難なクライムを成し遂げて大きな名声を得ても、内実は借金だらけ。レストランなど入ったこともない者が多かった。酒と言えば安い焼酎ばかり、登山は、ひどく金のかかるスポーツではあるが、金にならなかった。



     私も30歳代の頃は、年間50回以上、山に入り浸り、休日に自分の部屋にいることが耐えられなかった。だから貯金など、できるはずがなかった。

     ある程度、ベテランの域に達して、登山の基本が身についてくると、どんどん困難度の高い山に挑戦してゆく。中途半端に妥協することが苦痛だったのだ。



     最初は、深田百名山あたりを目標にしていたが、そんな程度では面白くない。「血が騒ぐ」のだ。

     「アルプスへ!」



     私は金がなかったから、外国遠征などできなかったが、代わりに、一人で厳冬のアルプスや、山頂まで三日もかかるような南アルプスの沢登りに向かった。

     一週間以上かけて3月の中央アルプスを縦走したこともある。アルミスコップを持参して、夕方になると雪洞を掘って、羽毛服とシュラフカバーだけで寝た。

     腰までの積雪をスノーラケットで突破し、何度も滑落しそうになりながら、顔中、火傷のようになって、ひたすら歩き続けた。



     思い出せば、あれはもう「薬中」だ。アヘンやシャブの中毒と同じで、山の空気を吸って歩き続けていないと、苦しくて耐えられないのだ。



     なんで、山に行きたいか? といえば、都会の空気が嫌だということも大きい。単純に都会は汚れていて、山に行けば清浄な空気が吸える。

     もう少し、深く考えてみれば、都会のウソにまみれた人間関係や虚飾が嫌なんだ。



     上司だ部下だ、天皇だ平民だ、官僚だ住民だ、なんとか大卒だ、無学歴だ、同じ人間にすぎないのに、こんな反吐の出るようなウソで固めた秩序の下で暮らすのは息苦しいなんてもんじゃない。本当に嫌なんだ。

     人間の本当の実力でもない、屁理屈や虚飾に頼りたがる者を見てるだけで腹が立つ。山には、そんな連中はいなかった。



     山はウソをつかない。山には真実しかない。汗と、自然と、清澄な大気と、動物たちと、大空の彼方の天の川と、一つもウソがない、本物しかない。

     山に行ってまで、上司だ、先輩だ、なんてウソの世界を引きずっていたくない。だから私は、山岳会などの組織には近寄らず、いつでも一人で山を満喫した。



     沢登りもロッククライミングも、冬山も、山スキーも全部一人で覚えた。だから失敗も多くて、滝から転がり落ちて全身数カ所を骨折して這いずるように帰宅したこともある。

     岐路のバスの乗客も、帰宅後、訪ねてきた母親も、全身傷だらけの私を見て真っ青になっていた。

     厳冬の御嶽山の山頂からスキーで滑り降りて、アイスバーンで転び、ハイマツ帯に突っ込んで助かったこともある。

     それでも一人がいい。



     私がゲレンデにしていた、鈴鹿御池岳の大雪原を独り占めして、スキーで歩き回るときの爽快感。

     誰一人出会わない深い沢の奥の景色、山頂からの見渡す限りの眺望、こんな宝物に囲まれて、どうして不快な圧迫感に満ちた都会にいることができるだろう。



     山に行ってまで、ワンゲルや山岳部のシゴキを目にしたときは不愉快千万で、なんで、そこまでして組織に依存したがるのか不思議だった。静かに一人で、誰にも邪魔されずに山を味わえばいいじゃないか?

     山は、誰にも左右されずに、自らのすべてを叩きつけることができる場所であり、死を受け入れてくれる場所でもあった。



     こんなことを書いてると、また馬鹿なツイッター社の管理員たちが「自殺幇助」と騒ぐのだろうか?

     ツイッター社は、自死権を否定するなら、オランダ・ルクセンブルグ・スイスなど自死権容認国の業務を今すぐやめろ!

     人には、自分の人生を左右する権利がある。死まで国家の思い通りにされてたまるものか! 山は何も言わずに自死を受け入れてくれる大切な場所でもある。



     数年前に間質性肺炎をやってから、酸素代謝能力が全盛期の半分に落ちてしまった。五合目から富士山に二時間で登った、あのパワーは、もう二度と戻ってこない。

     しかし、それでも、歩いて行ける近所の笠置山に週に数回は登っている。本当に苦しくて、蒸気機関車のように激しく呼吸しながら、二時間程度のルートを歩いている。

     私にとって、山の空気を吸えるだけで、たまらなく幸せなんだ。どんなに苦しくとも、行かずにはいられない。



     このブログにも、私の若い頃の山行記録の一部を掲載している。青春を山に捧げたような私で、結婚もできない落ちこぼれではあるが、何一つ後悔はない。

     もう人生も黄昏れていて、いつくたばるかもしれないが、私の人生で何が良かったかといえば、日本全国、二千回を超える山歩きができたことだ。



    http://tokaiama.blog69.fc2.com/?all



     日本という国に生まれて、たくさんの素晴らしい山があって本当に良かった。

     栗城君も、死に臨んで、何一つ後悔などなかっただろう。

     決して長くはないが、幸せな人生だった。私も彼のように逝きたい。



    http://blog.livedoor.jp/hirukawamura/archives/2143495.html



    http://blog.livedoor.jp/hirukawamura/archives/2149175.html



     南アルプスの、黒木の森の奥深く、誰にも邪魔されないで、誰にも迷惑をかけないで、木々が朽ちるように、虚飾のない自然な死を迎えることが私の願いなのだ。

     財産などない方がいい、家族などいない方がいい、評価などされない方がいい、誰にも自慢する必要もない、ただ動物たちが朽ちてゆくように、骨になり、骨も溶けて再び木々となり、あるがままに、なすがままに、次の人生につながればよい。


     死刑を執行されれば、肉体は維持機能を失い朽ちてゆく。だが、これは肉体の死にすぎない。

     もう一つの自我=個性を定める属性=魂は生き続ける。ならば、本当に人の個性を定める属性は、実は簡単に滅び行く肉体ではなく、永遠に生き続ける魂なのである。



     人生は、一つの肉体の誕生と死で終わるほど単純なものではない。魂というものの実在を認めるなら、それが永遠不滅の存在であることが知られている。

     人間の本体は、肉体ではなく魂である。魂は、何千世代という肉体を支配し続ける。



     ほとんどの人は、「魂」の実在について懐疑的である。肉体が滅亡すれば、意識もすべて終わってしまうと信じている人が大半なのだ。

     だが、もし本当に、肉体の死で、すべて終わってしまうなら、死後を祀る、あらゆる歴史的な形象=例えば寺社教会墳墓の類い、葬送儀礼などは、すべて人間の想像あるいは妄想の産物ということになってしまうが、決してそうではない。



     死後の世界に対する宗教的儀礼の存在は、死後の世界の実在を反映したものである。本当に死後の世界があるから、それを示す施設や祭祀の歴史があるのだ。

     幽霊が出るから、それを鎮めるために社や祠や神社ができるのであり、何も起きないのに、多額の費用と多大な手間をかけてまで、死者を祀るほど人間は暇ではないのである。



     私は幼い頃から、実家のなかを動き回る肉体を持たない人外の存在に気づいていた。それが発する音、臭い、なんともいえない背筋が冷たくなる不快感などに否応なしに気づかされていたからである。



     世間には、それが見える人がいた。山伏行者や、霊能者と呼ばれる人なのだが、ちょうどテレビに出てくる宜保愛子・江原啓之・木村藤子のような「霊の見える人たち」である。

     彼らは、一様に、私の実家に恐ろしい存在がいると言った。

     緑風荘に現れるような「めんこい座敷わらし」ではない。白髪を振り乱した恐ろしい老婆なのである。



     「この土地には絶対に住んではならない」



     と彼らは言った。母親は恐怖し、父親に移住を哀願したが、父親は断固として拒絶した。

     少ない給料から、節約に節約を重ね、自分で石炭ガラを投入して田を埋め立てた土地、やっと購入した一国一城なのである。悪霊ごときで追い出されてたまるものか……。



     そこで、毎日、誰もいないのに、バタンパタンと開閉するドアや、何もいないはずなのに奇っ怪な音の出る天井と向き合い、家族全員が次々に病気になったり、父親が警察に連れて行かれたり、近所の娘が自殺したり、隣家の青年が異常行動を起こすようになったり、自分自身も、かなりひどい運命に巻き込まれたりの、まさに異様な人生を送る羽目になった。



     「世の中に恨みを持った霊がいて、この周辺に住む人々に祟りをなしている」



     と霊能者は言った。

     母親は恐れて宗教団体に入ったり、大規模な除霊祈祷を行ったりしたが、運命が好転することはなかった。



     これ以上当時のことを語ることはやめておこう。

     世の中には、自分の理解できない事象に対しパニックに陥り、とんでもない暴走をする愚かな人々がたくさんいる。



     また、不安から、暴力的な同調圧力をかける人も大勢いる。「わけの分からないこと」に対し、怯えて自分を見失うのである。

     もしかすると、私の実家の周囲で、パニックを起こして暴走する人も出てくるかもしれない。



     ちょうど、フクイチ事故で、放射能汚染された地域の住人のうち、汚染に対する不安を口にした人に対し、暴力的な同調圧力による口封じを強要した例がたくさん報告されているのと同じである。

     フクイチ事故の放射能汚染は、霊障など比較にならないほど深刻で恐ろしい事態なのである。霊など怖がってる暇があれば、放射能を怖がれと私は言いたい。





     今でも、私は肉体を持たない人=霊が近づいてくると、目には見えないが、背筋が寒くなることで感覚的に分かるし、ときどき、この人の生前の「臭い」を感じ取ることがある。



     震災後、北海道から国道45号線を使って南下、帰宅したとき、田老のあたりで立ち小便をした。

     車に戻って走らせようとすると、車内に強いタバコの臭いと魚の臭いが漂っていた。私は20歳になってタバコをやめて以来、吸っていない。

     「津波で死んだ漁師の霊が乗ってる」

     と思った。宮古まで来ると、その臭いは消えた。おそらく宮古から流され田老に遺体が漂着した漁師なのだろうと思った。



     霊が臭いを連れてくることは、決して珍しいことではない。



     放射能汚染よりマシな霊障ではあるが、ときに恐ろしい現象をもたらすことが知られている。

     あるとき、突然、人格が豹変して、その人ではない、別の人格が乗り移ったような行動をすることがある。

     これを「霊憑依」という。



     社会の憎悪を一身に受けて、死刑判決確定後、わずか1年で宅間守が処刑されたのは2004年9月14日であった。

     その後、何が起きたのか? ほとんどの人は何も知らない。



     だが、私は1年という拘置の後に、自分と向き合う時間もないまま、世間に対する憎悪、怨念を増幅させて殺害された宅間の霊が何をしでかすのか?

     想像しただけで恐怖するしかなかった。「必ず恐ろしいことが起きる」と。

     人の死が肉体の死ではないことを本当に知ってる人々は、みんなそう思ったはずだ。



     これを読んでほしい。

      http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20100512/214371/



     中国で、子供8名が殺される(後に9名)事件が立て続けに起きた。それは宅間の処刑後から始まった。つい最近、今年も3月に起きた。



    http://www.epochtimes.jp/2018/04/32871.html



    https://ameblo.jp/unarigoe/entry-11857792289.html



     私は、報道されたときの「児童8名殺害」という言葉を見て「宅間だ!」と、いつでも思うのだ。「8」という数字を見せることで、自分だと誇示しているのだ。

     おそらく宅間の前世は中国にあったのだろう。中国社会に復讐せずにはいられなかったのだろうと思う。

     宅間の霊憑依による「児童8名殺し」は、まだまだ終わっていない。というより、もしかしたら、宅間事件以前に、同じような犯罪を行って処刑された霊が宅間に乗り移っていたのかもしれないとも思った。



     日本での死刑判決後、平均的な処刑までの待機時間は10年近いはずだ。なぜ、そんなに待たせるのかというと、死刑囚をじらして恐怖を煽るわけではなく、自分と向き合う時間を与えて、納得して死なせるためである。

     そうしなければ、処刑後の魂が平将門のような怨霊と化して、世間に復讐を始めることを、制度を作った当時の官僚たちは知っていたのだろう。



     だから、私は、死刑制度など、霊憑依によって新たな犯罪者を作り出すだけであり、社会復帰が危険すぎて出せない者は、死ぬまで自分を見つめながら生かしておくのが一番良いと思っている。

     日本には、それだけの国力もあるのだから、なんで無理して手のつけられないような悪霊を生み出す死刑制度など残しておく必要があるのか?



     「犯罪者を長期間、養っておくのは無駄」



     と考える知能の不足した短絡的な人物も多いが、それならば、社会にある、すべての目に見えない御利益の信仰、無駄無益な宗教と施設を全部廃棄したらどうだ?

     金儲けのシステム以外、何一つ存在しない社会を作ったらどうなんだ?

     そんなことをすれば、真っ先に排除、消滅させられるのは自分自身だということが分かっていない。 



     人の最高の属性は「失敗」である。すべての人が、たくさんの失敗をするのだ。失敗しない人など、この世に一人としているものか!

     失敗があるから成功がある。我々が未来に向けて、よりよきものを生み出してゆくために失敗が絶対に必要なのである。



     失敗は、小さな物忘れから、運転ミスで他人を怪我させてみたり、ときには人殺しをしてしまうことだってある。

     すべての人が、大なり小なりの失敗から逃れることはできない。しかし、一つの失敗を咎めまくってみたって前向きな未来、失敗を生かしてよりよきものにつなげる成果など生まれない。



     失敗を全身全霊で咎めまくり、処罰し、制裁することに何の意味があるか真剣に考えるべきである。

     失敗=制裁しか頭に浮かばない人には、成功もなければ未来さえないのだ。ただ、周囲にいる人々は、愚かな制裁愛好者を恐れ、二度とつきあいたくないと思うだけだろう。よき未来など何一つ生まれない。



     「失敗こそ成功の母」であることを知る者は、処罰や制裁など考えない。失敗を生かして成功してほしいと願うのみである。



     翻って、死刑制度とは何か?

     人の失敗を、二度と取り返しのつかない制裁、処罰、報復によって終わらせる制度である。そこには、何一つ明るい未来も希望もない。その人生は完全に否定される。

     その人生は憎悪に包まれる。その死は恨みと怨念に包まれる。



     「被害者の無念をどうするんだ!」



     と言いたい人がたくさんいる。自分が被害者でもないのに、被害者に成り代わって加害者を糾弾したいのだ。だが、被害者が加害者に対して本当は何をしてもらいたいのか、自称代理人には、まるで理解がない。

     彼は、想像力を働かせ、加害者に対する憎悪を爆発的に膨らませ、加害者に対し、考えられる限りの制裁を行おうとするのである。



     それは、おそらく被害者の心を代弁するのではなく、事件に対する自分の恐怖心を埋め合わせたいということだろう。自分が、もし被害者の立場になれば、何をしたいのか? 加害者に対する処罰、制裁を求めるのであり、更生してもらいたいなどとは絶対に思わない。

     

    死刑制度の本質は、事件への恐怖であり、加害者への憎悪であり、復讐感情であるが、決して、被害者に成り代わっての処罰などではない。



     その加害者が、自分の家族であったなら? 被害者側に大きな落ち度があったなら? 加害者の犯罪を本当に生み出したものは、加害者の個性ではなく、実は社会の矛盾であったなら? 責任は加害者個人ではなく、社会全体に帰せられるべきものであったなら?



     このような視点で、加害者を見ることのできない者たちが、死刑制度を支持しているのである。

     そして、人の死が、処刑によってすべて終わるという勘違いが彼らの目を塞いでいる。



     処刑や殺人によって人生が終わるわけではないのだ。人には、その後の世界がある。このことを理解できないと、死刑制度の本当の議論は始まらないのである。


     「悪いやつは殺して当然?」



     新潟で、少女殺人事件が起きた。7歳の少女が殺され、遺体を線路に置かれて電車が轢いたことでバラバラにされてしまった。

     犯人は逮捕されたが、小林燎という近所の青年だった。見るからに好青年という印象で、とても犯罪者には見えない。

     私の新潟の親戚も、大半が小林姓なので、身内が犯罪を犯したような、やりきれない気分である。



     ネットでは、死刑を望む声が多い。2004年に起きた奈良女児誘拐殺害事件も、同じ小林で名は薫といったが、死刑判決を受け、2013年執行された。

     本人は、幼い頃から劣悪な家庭環境で、学校でもイジメを受け、性格がひずんでいった。自分が人権を蹂躙されながら育ったために、他人への人権蹂躙にも加害意識が乏しかったのだ。

     公判中に、自分は宮崎勤や宅間守のようになりたいと語ったそうだ。宅間も宮崎も幼い頃から劣悪な人間関係に苦しんだことでは似たところがある。



    営利誘拐殺人・保険金殺人では、吉展ちゃん事件以降、罪が重くなり、一人殺害でも死刑判決になるケースが増えた。このケースでは営利誘拐以上の、家族への脅迫の悪質性が考慮されたようだ。



     被害者一名での死刑判決は、戦後13例あるが、いずれも悪質性が評価された。

     アムネスティによると、世界全体でみた場合、死刑廃止国・執行停止国の合計は139カ国、残置国は58カ国となっている。先進国か否かに関わらず、死刑制度を維持している国が少数派であることがわかる。



     とりわけ、世界をリードする立場の文化的「先進国」と評価される国家で、死刑制度を実行しているのは、日本とアメリカだけであるが、アメリカでは20州が死刑制度を廃止している。

     韓国では1998年以降、死刑執行は凍結されている。この意味では、日本だけが文化的レベルが著しく劣っていることになる。

     大衆レベルで、9割の人たちによって死刑制度が支持されているという意味では、日本の場合、事態は深刻である。



     死刑制度を国家の道徳的視点から見れば、キリスト教の影響があっても、「罪を憎んで人を憎まず」といった姿勢こそ先進国に値する思想であり、罪を犯した者は処罰されるべきという報復思想は、明らかに後進的であり、文化程度の低い国家であると評価されることになる。



     欧米にはキリスト教思想の影響によって死刑が否定されているという指摘もあるが、日本だって仏教では死刑を推奨しているわけではなく、実際に平安時代には死刑制度が廃止されたこともあった。



     死刑を必要としたのは、仏教でも神道でもなく、実は国家運営上都合のよい思想として中国から移入された儒教(朱子学)だったのだ。

     したがって、日本で多くの死刑執行が行われたのは、戦争大好きの武家政治の期間であった。明治以降も、この意味では儒教=武家の司法といってもよい。



     日本における死刑制度は、法務省が「処罰感情」という名目で、「報復=復讐」思想を前面に押し出して、「国家が被害者の代理として加害者に報復してやる」という先進国としては実にお粗末な感情論によって推進しているわけだが、そもそも日本の司法制度の基礎を築いた牧野英一による刑法思想は、今よりもはるかに優れたもので、当時の植民地であった韓国や台湾においても、牧野式刑法論は、今なお受け継がれ、その後劣化してしまった日本よりも優れた刑法理念として運用されている。



    http://jfn.josuikai.net/josuikai/21f/59/tuchi/tc.htm



     牧野英一は、刑法を感情に堕すことはなく、報復主義に貶めなかった。刑法は報復処罰のためにあるのではなく、国家の運営、民衆の幸福の追求のためにあるのだから「罪を憎んで人を憎まず」の思想が根底にあった。



     罪を犯す理由は、教育の乏しさにあるのであって、責任は国家にある。ゆえに刑は教育刑でなければならない。しかし、どうしても教育の対象にならず国家国民に害をなすものは死刑を用いるというような内容であったと思う。

     死刑制度を残したのは、まだ明治が、江戸時代の儒教思想から抜け出せていなかったせいであろう。



     現代司法は、明治に牧野英一が導入した教育刑思想を廃棄し、感情的な報復刑に後退させ、貶めている現実を恥ずべきである。

     国家は感情で運営されてはならない。理性でのみ運営されなければならないのだ。



     日本司法が、安易な報復刑主義=復讐代理人的な陳腐な刑法運用を行っている理由は、基本的に、官僚たち政治家たちが高圧的な「お上意識」に陥り、民衆に対して権威を振りかざし、恫喝的な姿勢で「従わねば殺す」という下劣な発想で対応しているからである。



     こうして、権力を畏怖する愚かで臆病な大衆もまた、社会の規範を、「悪人は排除されるべき、殺すべき」といった下劣な感情主義に洗脳され、貶められているのである。



     そこには、国家の未来、子供たちの未来を守り、よりよき社会を展望するという理性的発想は存在せず、為政者の権威と利権を守るために、「従わぬ者は殺す」という恫喝しか存在しない。

     子供たちの未来を守ろうとする理性など、どこにもない、ただ復讐感情だけがある世界に恥ずべき下劣な思想で運営されている刑法なのである。



     こんな愚かな政府であるなら、それを畏怖する国民も愚かに染まってゆく。

     犯罪に対処する発想は、報復・復讐だけ、なるべく残酷に殺せば、それを恐怖して凶悪犯罪も減るだろうという、まるで安倍政権のトリクルダウン発想に似た陳腐な屁理屈を振りかざして、死刑制度推進に染まってゆくのである。



     「死刑制度に洗脳された人々」



     報復主義が世の中に蔓延していったのは、おそらく1990年代ではないだろうか?

     私の知る限り、死刑制度を全国民の9割が支持している今と比較して、1980年代には、死刑制度を支持する国民は半分以下であったような記憶が残っている。



     1980年代は、自民党と社会党の弁証法的なバランス政治が確立されていた時期で、民主主義や人権に関心を持つ人も多く、社会全体とりわけ底辺の社会が、今とは比較にならないほど豊かであったから、人々の心に余裕があった。

     司法における処罰判例も、現在と比較すれば、ずっと緩やかで、人殺しでも7年程度の懲役ですみ、社会は処罰よりも「更生」に目を向けていた時代であった。



     「人間というものは失敗するものだ」との経験則から、人の失敗を全身全霊で咎めまくる愚かな人物も少なかった。

     船井幸雄が「短所是正法」を否定し、「長所伸展法」を推奨しはじめたのも、この頃だ。



     失敗を咎めるだけでは何一つ良いものが生まれない。人間的長所を褒めながら失敗の原因を探って問題を解決すれば、やる気を失わずに前向きに事態を進めることができる。

     「人は叱って意気消沈させるのではなく、長所を褒めて大きく育てるものだ」

     というのが船井式長所伸展法の要旨であるが、刑事事件における犯罪者への対処法だって、基本的姿勢は同じでなければならない。



     牧野英一は、犯罪を犯す理由は無知によるものだから、まずは教育から始めなければならないと教育刑主義の基本理念を提唱した。

    牧野式では、刑務所は人格改善施設であり、さまざまな教育の結果、まっとうな人間として社会復帰させることが原則である。決して、人格も肉体も消滅させる場所ではないのである。

     懲罰よりも更生こそが刑法の主眼でなければならなかった。



     1990年以降、日本社会が大きく変わり、国家主義が戦前復帰の様相を帯びてきたのは、日本会議を結成した中曽根康弘や谷口雅春、文鮮明といった人物が、日本の復古主義、極端な右傾化を実現していったからである。

     人々に有無を言わさず国家の命令に従わせ、戦争にあっては臆せずに命を投げ出す者が「期待される人間像」であり「愛国心の発露」であると考える連中だった。



     このとき、彼らは日本人の洗脳を強く意識して大規模に計画を遂行していった。

     大衆が理性をもって社会を判断することをやめさせ、感情だけで行動するような人間性になるような洗脳教育を行い始めたのである。

     人々から思考能力を奪い「愛国心」だけをすり込ませる教育こそ彼らの理想であった。



     例えば、正力松太郎が導入したプロ野球、そしてプロサッカーも、徹底的な勝敗優先主義にし、勝ち負けだけにこだわる発想を洗脳していったといえるだろう。

     学校教育においても、合理的な根拠を思考する習慣をやめさせ、上から言われたことを忠実に実行する奴隷のような人間だけを評価するようになった。



     幼いうちから競争社会に叩きこみ、人間に序列をつけ、いつでも序列上位に向かって無条件に突進するような盲目的人物こそ、国家の必要とする人材とされたのであり、競争に勝つことだけを至上とするプロスポーツは、そうした洗脳にうってつけだったのだ。



     メディア、報道は、いつでも競争の勝者を賛美し、底辺で社会を支えている貧しい人々を人生の敗者であるかのように扱い、電通の支配するメディアに洗脳された人々は、本当に社会を支える大切な底辺の人々を軽視し、差別するようになっていった。



     犯罪者は人生の敗者であり、社会の落伍者であり、惨めに死んでゆくのがふさわしいと考える者が増えた。

     ましてや死刑囚に同情する者はいなくなり、残酷な死を願うだけの人々が増えた。

     犯罪者を更生させるなど国家の無駄であると考える若者が増え、犯罪者だけでなく障害者にまで敵意を露わにして、障害者を殺戮する者まで現れたのである。



     死刑制度に疑問を呈したり、反対する者(例えば私)に対しても、激しい敵意が浴びせられるようになった。

     徹底的に嘲笑されディスリスペクトの標的とされるようになった。



     失敗した人を更生させないで、徹底的に非難し、叩き潰す。社会を底辺で支えている者たちを蔑視する。自分だけが社会の利権にあぐらをかく人生を享受したい。

     こんな若者ばかりになった日本社会が、この先、いったいどうなるのか?

     本当の問題は、実は死んでからにあるのだが、次回に譲ろう。

     死刑になっても人は肉体が死ぬだけで魂は死なないとすれば何が起きるのか?

     



     

     

     


     1992年、黎明期の日本新体操界で、ひときわ輝きを放った山崎浩子が、桜田淳子に次いで統一教会に入信し、広告塔になったことは、日本社会に衝撃を与えた。



     すでに、当時、統一教会による詐欺的な資金集めによる被害者が激増し、狂信カルトとして、その名をとどろかせていた。



     合同結婚式とは、「血分けの儀式」と称して、文鮮明教祖が新婦と性交した後に、見ず知らずの、教団側が用意した相手と結婚するシステムのことで、教会の広告塔になるような女性に対しては、見栄えのいい相手が用意されるが、大半の日本女性は、嫁の来手がない韓国の農村部の中高年男性の配偶者(性奴隷)として送り込まれるのである。



     ひとたび韓国農村に入ったなら、韓国儒教の因習に従って、その家の奴隷として尽くさねばならず、日本に帰還することも、両親に連絡をとることさえ絶対に許されない拘束状態だといわれ、こんな日本女性たちが6千~1万名もいるという。



    http://aszxcv.blogspot.jp/2011/09/blog-post.html



    http://the-soliloquy-of-ishikawa-quon.blog.jp/archives/1064999000.html



    http://hayabusa2.blog.fc2.com/blog-entry-113.html



    http://www.asyura2.com/10/senkyo87/msg/287.html



     山崎浩子は、その後、周囲の努力もあって、洗脳から覚めて自分を取り戻すが、経緯は、ここに詳しく書かれている。



      https://www.dailyshincho.jp/article/2016/05160505/?all=1



     この洗脳経過を山崎浩子が涙ながらに語ったことから、統一教会の洗脳作戦は、巨大な凋落、破綻を来すことになる。それまでの爆発的な拡大の勢いが失われ、悪質な洗脳カルトとして、社会的な糾弾を浴びる結果となった。

     そして、日本社会全体に「洗脳」の意味を議論させる契機ともなった。



     私は、先に統一教会の洗脳手口について、私自身が経験した事実をブログに書いた。



     http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-341.html



     「洗脳」は、決して遠い他人の偶発事故ではない。戦前では、日本人の大半が「神州不滅・日本国民総玉砕」なんて正力松太郎の作った標語に洗脳され、450万人という莫大な数の日本人が第二次大戦の犠牲になった。



     竹槍でB29の爆撃に立ち向かってみたり、焼夷弾の火をバケツで消せと言ってみたり、どう考えても常軌を逸した異常な精神主義が蔓延したのも洗脳の成果であった。

     こうした精神主義は、戦後、スポーツ界に広く残渣が残って、膝を取り返しのつかないほど壊してしまう「ウサギ跳び」の強制など、どれほど悪弊を残したか分からない。



     正力が会長を務めた「大政翼賛会」は「お国のために私有財産を寄付しろ」と強要してまわり、指輪や貴金属などを供出させられ、寺の釣り鐘でさえ奪われたが、戦後、それらは返還されることもなく、日本軍の担当供出担当関係者に、いいように強奪された。

     一部は正力や岸信介らA級戦犯が米軍を買収して釈放される資金にも流用されたといわれる。



     警視庁警備局長だった正力松太郎が、関東大震災直後、「朝鮮人が井戸に毒を投げ入れ、娘たちを強姦して回っている」という完全なデマをメディアに拡散したことで、それを真に受けた下町の自警団が、通りすがりの在日朝鮮人を次々に虐殺して、総数で6000名を超える在日朝鮮人が殺された事件も、洗脳殺戮事件といえるだろう。



     正力は、戦後、読売新聞社の社主となり、大衆を洗脳する手段としてのメディア、プロ野球やテレビ放送を生み出した他、核兵器製造のための原発も導入している。



     ナチスが「障害者は国を停滞させる」と宣伝して、ドイツの障害者40万人をガス室で殺害したT4作戦も、国家的な洗脳といえるだろう。

     いずれも、洗脳から覚めた人々は、自分たちの行ったことの残虐性に死ぬまで打ちのめされ続けた。



    http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-331.html



     「勝ち組」という太平洋戦争における日本の敗戦を絶対に信じない海外入植組がいて、彼らは戦後も、敗戦を口にした人々を虐殺して回った。



    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%9D%E3%81%A1%E7%B5%84



     戦後には洗脳が解けたのか?、といえば、実は、未だに日本国民の大半が、ひどい洗脳を受けたままである現実を理解しなければならない。



     「洗脳」とは何か?



     アヒルの卵を孵卵器にかけて殻を割って誕生したとき、目の前にいる動くものを、雛たちは「親」と思い込む習性がある。

     だから、雛たちは、孵卵器前にいた人間を親と思い込んで、どこまでもついて回る。そうしないと不安なようにプログラムされているからだ。



     これを生物心理学では「刷り込み」と呼んでいるが、人間でも同じで、生まれて育ってゆく過程で、目の前にある環境が自分を支えている存在と思い込み、それに忠誠を示そうとするのは、自己防衛本能の一種であるかもしれない。



     別の言い方をすれば、人は、親離れして、世間でもまれるうちに、善悪の判別を身につけ、自分にとって、社会にとって、何が良いことなのか、価値判断の基準を作り出す。これが「洗脳されていない」自然な姿である。



     しかし、なかには、他人の言葉に簡単に騙され、「儲かる」とか吹き込まれて有り金を渡してしまって、財産を奪い取られてゆく人も少なくないし、周囲の意見に対して、どうしても自分の判断が追いつかないで、自分を見失う人もたくさんいる。

     あるいは、病的に他人の意見に盲信してしまう人もいる。

     「社会を良くするんだ」と決意し、朝原教祖の指示に盲従して人殺しをしてしまう人もいるし、「日本が好きです」とか言いながら、日本社会を根底から破壊する安倍晋三を支持して喜んでる人もいる。



     あなたは洗脳されていないのか?



     「洗脳されている」と言わねばならない、もっとも典型が、「天皇制」と「死刑制度」であり、そこから派生した学歴権威主義である。



     天皇を永遠不滅の絶対的存在と勘違いしている人は、日本国民の過半数もいるかもしれない。

     「天皇様」といえば「神様・仏様・キリスト様」なんて神頼みに並ぶ存在として刷り込みを受けてしまっている人が極めて多いのである。



     ところが、よく考えてみれば、あなたの受けた理科や生物の学校教育の常識から考えれば、天皇が生物学的人間にすぎないことが、分かりすぎるくらい分かるはずだ。

     天皇はウンコしないのか? しなければすぐに糞詰まりで死んでしまう。庶民のようにエッチしないのか? しなければ子供は産まれてこない。天皇は一回に千食、食べるのか? 一食しか食べられないよ。天皇は一度に千人と話せるのか? 一人しか話せないよ。

     つまり、天皇は我々庶民と何一つ変わらない「タダの人」であることくらい、あなたの常識からすれば分かりすぎるくらい分かっているはずだ。



     それなのに、なぜ特別扱いするの? その理由はいったい何なのだ?

     よほどの屁理屈好きでもないかぎり、まともに述べることのできる人などいない。

     せいぜい、「明仁・美智子夫妻が極めて誠実で、親しみが持てる」とか、科学的根拠とは無縁な、感覚的で適当なことを言うしかないのである。



     真実を言えば、特別扱いする本当の理由は、「特別扱いせよ」と洗脳されているからである。

     このことを理解していないで、自分で正当化してしまっている人たちが、狂信的な恍惚を伴った天皇制支持者となってゆく。



     元号など天皇制を神格化する以外何一つ役に立たない有害無益な存在であって、元号を国民に押しつけている行政自体が、ダブルスタンダード暦に伴う有害性に困り果てて、実は西暦だけを使っている。

     印刷配布される元号は、いちいち西暦を翻訳して印刷するのである。これも天皇制への洗脳を守るためだ。



     なぜ、行政が天皇制を守ろうとするかというと、天皇制は「国家への忠誠教育」の柱であって、「愛国心=国を守ること=天皇を守ること=行政に従うこと」と都合良く論理化されている事情による。



     天皇制を容認する歴史上・社会上・物理上・生物上の根拠など何一つないことは社会常識の問題なのである。

     そこにあるのは、洗脳による宗教的な情念だけである。

     あなたの会社の社長が、権力を利用して、突然、「自分は天皇と同じだから無条件に崇拝せよ」とあなたに強要したなら、あなたは、どのように感じるだろう?

     不合理な違和感と反発を感じるはずだが、そのあなたが天皇制だけを、無条件に受け入れている理由は何なのか、きちんと考えるべきである。



     天皇制に迎合するあなたは、幼い頃から「天皇は特別な存在である」と洗脳されているにすぎないのだ。

     これはアヒルの幼鳥たちが親について回るのと同じ「刷り込み効果」である。

     それが証拠に、幼いうちから天皇制への「刷り込み洗脳」を受けていない外国人たちは、天皇に対して何の敬意も持たず、「タダの人」にすぎないことを知っているし、特別視する日本人に異様さ、強い違和感を感じている。



     まあ、外国でもタイやマレーシア、イギリスやオランダなどでも封建時代の名残を引きずった元首制度が残されていて、元首に対する崇敬が宗教的に存在している国もあるわけだから、日本もそのうちの一つと民俗学的に理解されるわけである。

     イスラム諸国の、ムハンマドに対する観念的束縛よりもマシなように思われているかもしれない。



     しかし、近代資本主義国家の基礎理念が「合理性」であり「金儲けの自由」であることを思えば、グローバリズムの理念と真っ向から衝突する概念でもあり、こうした君主制については、あちこちで衝突を繰り返すことになる。



     これを書いている2018年5月19日は、イギリスでハリー皇子が米女優と結婚するということで大騒ぎになっているらしい。

     「なんで彼らが特別扱いされなければならないの?」

     と疑問を感じている人も大勢いるだろうし、交通規制やメディアの大規模な露出に不快感を示す人もいるだろう。



     天皇制について、もっともまずいことは、天皇という虚構にすぎない権威を作り出していることで、その現実から、人間には先天的な、犯しがたい序列があると思い込まされ、「すり込まれて」しまった人々が大勢出ていることである。

     また、こうした合理性のない、つまり現実に根拠を持たない差別観念が、人々を惑わせ、無数の精神障害を生み出していることにも気づかねばならない。



     天皇制に対する無条件の信仰が、学歴や出自などの権威主義のウソを助長する基盤になってしまっている。天皇がエライなら、権威ある東大も、巨大企業の社長もエライ、権威が真実よりも上位であるという、ひどい勘違いをもたらしているのである。



     本当は、天皇制だって、「タダの人」にウソの権威をかぶせて、神様に仕立て上げただけのことで、万世一系のはずの天皇家の血統は、少なくとも4回は、まったく頃なる集団によって血統が変えられている。

     最近では、明治維新の際に、北朝正統=孝明天皇が暗殺され、南朝正統を主張する維新勢力によって、大室寅之祐という人物が、明治天皇に化けている。



    http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-332.html



     だとすれば、明治以降の天皇は、偽物ということになり、天皇が神格化されて、それを利用した国家主義が幅をきかせて450万人の日本人が残酷に殺されていった関係を、もう一度、見直す必要があるのだ。

     天皇制が、本当に日本社会に必要なのか

    必要なら、その理由は何か? 天皇制が日本社会に何をもたらしているのか?

     今は、それを根底から問い直さねばならない時代なのである。



    次回は、洗脳と死刑制度について

     


     私が、地震雲による前兆観測をメインにしてインターネットに情報提供していたのは1990年〜2003年であった。

     その頃は、名古屋市中村区の10階建てのアパートに住んでいて、高さ40mの屋上に上ると、名古屋港方面まで遮るものもなく、見晴らしが抜群で、太平洋に浮かぶ地震雲も見放題だった。



     このため、地震雲の規模や方位も正確に分かり、先に述べた磁力線交換軌跡理論から地震雲の成因を考え、震源地同士に架橋することを前提に、どのような地震が発生するのかの予測は、非常に高い的中率があったと思う。

     当時の私の地震雲観測は、結構、高く評価されていたのだ。



     少し説明すると、地震帯雲は、震源地の強力な磁界どうしに架橋するが、基本的に南海トラフなどの巨大地殻変動地帯に沿って、「地震雲のツボ」のような場所があり、おおむね地震雲の出る場所は一定していて、太平洋の南海トラフ沿いや、中央構造線、フォッサマグナ沿いに出るような印象を持っている。

     地震帯雲の方位から、震源地の方角を知ることも可能であった。



     放射状雲や噴出状雲については、震源地から直接出てくるものと、大きな震源地からの影響を受けて、地震雲のツボのような場所から出てくる場合などがある。

     放射状雲や帯雲の発生地を求めて、何度か車を走らせたことがあるが、中心地、発生地までゆくと、そこにはポッカリと空間が空いていた。雲が消えてしまうのだ。



     小さな震源については、震源地からの放射状雲が出やすく、収束点でM2~3程度の小さな地震が起こることが多いが、M5以上の地震については、放射状雲の収束点と、震源地が一致することは少ない。

     これは大きな震源の刺激を受けて大地のツボが反応するのだと考えている。

     このような場所では、大きな地震の前に、スチームが噴出するような雲が出ることも多い。このスチームは、ラドンガスではないかと思っている。

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    以下は2000年頃、中村区役所屋上から撮影した放射状雲

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     波状雲・漣状雲については、電磁界の相互誘導による電波の軌跡に雲が発生すると解釈している。電波は、電界・磁界に置かれた水晶のような発振子が波長を定めるが、地震雲の波長を定める発振子の役割は、おそらく花崗岩中の鉱脈が関係しているような気がしているが、現段階では、まったく分からない。



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     洗濯板のような波状・漣状雲は、海域の震源地から出る場合が多いと考えている。内陸部の震源からは魚鱗のような雲が出ることが多い。

     強い地震前兆の場合は、鱗状のセルが角張った状態になることが多い。阪神大震災の十日ほど前には、「角張った鱗状雲」が出た。

     なお波状雲の場合、セルが畝のように大きくなる=畝状雲になると、海洋での大きな地震になると経験的に考えている。



     まだまだ、たくさんあるが、本当に地震雲の法則性を理解しようと思うのなら、ネットの特定のサイトで、地震雲の写真などの情報交換をやるなかでしか生み出せないと考えているが、気象庁や予報士の森田正光などが「地震雲は妄想にすぎない」などと決めつけることで騙され、頭から小馬鹿にする者が多い現状では、なかなか理解が進まない。



     私のブログ読者や、アカウントを凍結されたツイッターをフォローしていただいた方の多くが、名古屋時代の私の宏観観測活動をご存じの方が多いと思う。

     当時は、地震雲観測にそこそこの成果を上げていたが、2003年に中津川市(蛭川村)に移住したら、小さな山の小さな尾根に囲まれた、いわゆる谷地で、風には強いが、周囲の見晴らしが皆無で、宏観観察不適地だったため、とたんに地震雲観察の予測精度は劇的に落ちた。



     アマチュア無線も、見晴らしに準じた入感になるので、まるで受信がダメになり、地震生ノイズや近距離異常伝播の観測も不可能になった。

     アンテナを大きくしようとしたら、近所のイチャモン好きから建築基準法などのクレームがついて、工事を中断せざるをえなくなった。

     ひとつには、高い大型アンテナを立てると、避雷針をつけても誘雷現象が起きることがあり、誘雷火災や落雷事故が起きたとき、賠償能力もないため、断念せざるをえなかった。



     しかし、非常に野生生物の多い場所なので、生物前兆の観測には適していた。

     また、一帯はトリウム鉱山の近い花崗岩地帯で、空間ガンマ線線量が0.2μ/h を超えるような高い場所だった。

     ここでは、ガンマ線の観測には、とても適した場所だった。そこで、今でも数年間休みなしで、連日、ガンマ線のスペクトル定点観測を続けている。

     何が分かるかといえば、ラドン222→ビスマス214 のスペクトルピークが鮮明にわかり、地殻変動が活性化する指標が分かる仕組みである。



     過去数年のログから、代表的なビスマスピークを探そうとしたが、ラドンだけでなく降雨でも溶け込んだラドンが似たようなピークを作るため、今、確実なデータを提示できない、雨が降っていないのにビスマス214ピークが出ているデータを示したいが、なかなか探せない。見つかればアップする予定。

     ツイッターにたくさんアップしてるが、ツイッター社による悪質な嫌がらせで凍結されて読めない状態。



     「地震雲が見えない」事情から、地震予知全般の信頼性が下落し、多くの読者の期待を裏切ることになったが、結局、宏観観測適地を求めるなら周囲の見晴らしに恵まれた1000mクラスの山頂に居を構えるしかないだろうと思っている。

     そうすればしたで、今度は暴風雨や雷の直撃を受けることになり、困った課題が増える。



     政府が、本格的に宏観観測をやる気になったなら、富士山頂での全方位宏観観測をやれば、地震予知の精度は飛躍的に高まるであろう。

     311のような前兆は、一ヶ月も前から凄まじい地震雲が出るので、分かりやすいし、せめて赤色大気の観察を行うだけでも、大きな貢献が期待されるが、地震学会、気象庁ともに「地震雲など存在しない」と公式に表明し、小馬鹿にしているような状態では、観測ロボットを置くことさえ不可能だろう。

     

     [生物前兆と体感前兆]



     大きな地震の前には耳鳴りが起きる。これが体感前兆の典型で、普通、大きな地震の前には気圧の低い日が続き、それから気圧が上がりだしてから地震が発生することが多い。

     耳鳴りは気圧と深い関係があり、震源地の活動によって、急激な気圧が変化することが耳鳴りを呼び起こしている可能性があるが、詳細はまだ不明である。



     耳鳴りは、澄んだ「キーン音」の場合、太平洋の長い距離を伝播してくる疑いがあり、その後に起きる地震は、沖縄・小笠原・フィリピンやインドネシアなどのフィリピンプレート上の震源であるケースが多い。

     国内内陸部の震源の場合、濁った「ギーン音」であるケースが多い。



     「耳鳴りは病院へ行け」と書いてくる無知蒙昧のバカが尽きることもないが、彼らは、何でもいいから、自分の理解できないことには全部イチャモンをつけたいのだろう。

     耳鳴りと同時に起きるのがめまいや脱力感などであり、国内M7級地震の直前には平衡感覚を失ってふらふらすることもある。



     このとき、同じようにカラスやキジ、犬などに激しい生物前兆が起きる。

     カラスの場合、鳴き方が、「カー」ではなく「ギャー」に変わってきて、集団で上空を旋回したり、地表に降りてくることも多い。

     これは、おそらく上空に向かうほど電磁波密度が上がって生理的に辛いため、電磁波を避けて地上に降りるのだろうと解釈している。

     犬は、本能的に危機を察知して、異変を知らせているのだろう。



     牛舎の牛も終日、吠え続けることがあり、このとき、地震の直前には遠い牛舎の声が、まるで隣で鳴いているように聞こえる音声伝播異常が起きることがある。



     このような宏観前兆については、かなりまとまとまった記述が出版されている。

      

     戴峰さんは、1990年代に頻繁に連絡をとって地震前兆情報をいただいたことがある。



      https://www.youtube.com/watch?v=VD-CLh00qrk



    http://www.asyura2.com/0502/jisin12/msg/565.html



     ほとんど報告されておらず、私が強く主張してきた「赤焼け現象」については、地震震源地付近が赤く染まって見えるというもので、原因は、空間にラドンなどの粒子が放出されて密度が高まり、短波長光線が吸収されるという理屈は、すでに述べた。



    以下は2001年、台湾M6.5の前日の夕焼け フィリピンプレートで大型地震が起きる前日、夕焼けが赤みを増す

    0108282.jpg







     いわゆる「椋平虹」や環太陽アーク、水平虹現象なども理屈は同じで、ラドンにより空気密度が変わり空間にレンズ効果・プリズム効果が起きることであると考えている。

     気象庁が説明しているような温度変化による空中の氷による現象である根拠はない。



     大地震の前に起きる発光現象や地鳴り現象も、報告例が非常に多いが、アカデミー研究機関や気象庁が無視どころか嘲笑さえしているため、研究が進んでいないのが残念だ。



     私が、赤焼け現象とともに、大地震予知の決め手にしているのが、「電磁波ブロッキング現象」である。

     先に述べた、ピエゾ効果による電磁波ノイズが、携帯の電波や、電話やテレビ・ラジオなどの放送波にさえブロッキング効果を及ぼし、強いノイズで送受信を妨害したり、メールの着信を妨害したりする。



     ネットの伝送も妨害されるので、インターネットの情報伝達速度がリプライ多発により極端に遅くなる現象も起きる。

     また携帯やスマホの電池が、異常損耗を起こす。

     私の場合、常時測定しているガンマ線測定器のソフトが暴走してデータが破壊されることが大きな地震の前に頻繁に起きている。

     一部のパソコン(NECラビエ)では、地震前兆でブラックアウト切断したりする。



     この種のインターフェアも、理解できない人からは、「パソコンを修理しろ」とか軽薄なヤジが飛んでくるが、これらはピエゾ効果による電磁波ブロッキングが原因である。



     ついでに書いておくが、この種の電磁波ブロッキング・インターフェア現象は、想像以上に激しいもので、現在、開発されている電気自動車や無人自動運転のプログラムにも強い影響を及ぼすはずだが、開発者は、まるで理解していないようだ。



     北米でトヨタ高級車が突然ブレーキが効かなくなった事故も、私は繰り返し、大きな地震によるピエゾ効果か、またはトラックのCB無線によるインターフェアであると指摘してきたが、開発陣は、よほど電磁波に詳しくないせいか、完全に無視しているようだ。

     こんなことでは、自動プログラム運転車による深刻な事故が、原因不明のまま繰り返されると予告しておく。

     こればかりは、電波シールド程度で対策できるような甘い現象ではないのだ。


     私が、地震の宏観予知に興味を抱いたのは、1970年代に中日新聞紙上にて、たびたび報道されていた、当時、奈良市長、鍵田忠三郎氏による「地震雲観測」の記事に触発されてのことだった。



     当時、外回りの業務だったので、運転中、キョロキョロと天空を見渡し、地震雲を見つけると大喜びではしゃいでいた記憶がある。

     地震前兆の宏観予知は、私の知る限り、日本では鍵田忠三郎氏を嚆矢とするが、中国では、民間レベルで、伝承を元にした宏観観測の記録が早くから残っている。



     1975年の海城地震M7.3では、数ヶ月前から民間による宏観観測の異常が報告され、当時は、まだ周恩来首相の指示による大衆運動の重視姿勢から、中国政府も、これを取り上げ、被災地域住民への発生前の避難指示などにより被害は極めて軽微に抑えられ、世界地震予知史上で最大級の成果を上げている。



    https://soyokazesokuhou.com/kaijoujishin/



     ところが、翌年の唐山地震M7.5では、周恩来が毛沢東によって排除され死亡したことで、同時に政権レベルで大衆運動蔑視の姿勢が見え始め、宏観観測運動も政治的に排除された結果、海城地震予知の成果は顧みられず、研究機関主導の地震予知は何の役にも立たず、結果的にアメリカ推計で65万人以上もの犠牲者を出している。



     その後、中国も日本も、権威主義アカデミズムの悪影響によって、民間地震予知運動は無視され、自分の目と足と頭を使う宏観予知を顧みず、学閥主義や観測機械データに依存する悪弊が増長して、日本でも気象庁が「地震雲は存在しない」との公式声明を発表するなど、宏観予知運動は排除、低迷させられていった。



     鍵田忠三郎氏は、1980年頃「これが地震雲だ」という地震雲観測の記録を出版し、私たちに大きな影響を与えた。

    kagita.jpg





     この本の中でも、鍵田氏が実際に、たくさんの地震を地震雲によって予知した実績があるにもかかわらず、まるで、まじないや思い込み妄想にすぎないかのような不当下劣な評価を受けていることを嘆いている。

     地震予知ほど、アカデミズムの権威主義による腐敗が成果を邪魔している分野も少ないだろう。気象庁の愚かな権威主義が、それに輪をかけている。



     それでは、宏観予知を嘲笑する気象庁や大学地震研などアカデミズムに、数兆円の地震予知予算を浪費した成果があるかといえば、まったくなく、東大地震研などは、ロバートゲラーの指示により「地震予知は不可能」と無責任にも匙を投げた状態である。

     気象庁も、「地震雲など存在しない」と言うだけで、観察的事実を完全に無視して、幼児のように、決めつけだけに終始している。



     私は、1980年代末からアマチュア無線の交信の際に、不可解なノイズが通信を妨害する事例を無数に確認して、このノイズが、地震前兆によるものである疑いを抱き、観察を共有するため1990年頃から、無線仲間と「東海アマチュア無線地震予知研究会」と称する事象報告共有グループを作った。



     これが、私の「東海アマ」の通称の理由であるが、当時まだモールスに毛が生えた程度の300ボー、パソコン通信にすぎない時代から、ニフティなどの掲示板に宏観観測や、その成果を呼びかけていた。



     ところが、奈良市長である鍵田氏の地震雲観測でさえ「妄想」と決めつける知能程度の低い人物が無数にいるなかで、当然のように、「自分の知らないものは全部ウソ」と決めつける人たちの圧力によって、ニフティパソコン通信からも、管理員により書き込みを勝手に削除されたり、問答無用で排除されたりした。



     アマチュア無線による前兆共有も、サイトを立ち上げたものの、積極的に協力していただけた方は数名にすぎず、一向に成果が上がらなかったが、1999年、行徳高校の福島教諭が、屋上に建てたアンテナに受信する前兆ノイズ観測システムを作ってデータをネット上に公開したことから、前兆として非常に有効なデータとなった。



     ここで、宏観予知や電磁波前兆の原理を説明すると、プレート運動によって、巨大な地殻が割れて莫大な圧力が花崗岩にかかるため、このエネルギーが、電荷の分離をもたらすことになり、これをピエゾ効果(圧電効果)と呼んでいる。



     一説によれば、プレート境界では、この分離電荷の電圧は1000万ボルトに達するという。

     これが地表に飛び出して、再結合するとき、巨大な熱と電磁波が発生する。

     この熱によって、地殻全体が温められ、地表には急速な温暖化効果をもたらし、電磁波は、電磁誘導やフレミングの法則によって、磁界や電界に繰り返し相互転換し、そのたびに新たに電磁波を放出する。

     ピエゾ効果により、花崗岩が割れて地殻に圧力がかかっている間は、電気を発生し続けることになる。



     この電磁界の軌跡に空気中の水分が電気的に引き寄せられて地震雲を形成する。

     我々が見ている、長大な帯雲は、地表のかなり離れた位置(場合によっては数千キロ)で磁力線の交換が行われ。その軌跡に筋雲が発生すると考えている。

     また電磁誘導の繰り返しにより、規則正しい波状漣状模様が出現すると考えている。波状模様は、ちょうど電波の波長を反映していると考える。

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     1995年の阪神大震災では、名古屋と三重県などで日常会話の交信を行っていたアマチュア無線仲間の通信が、相当に激しいノイズによる影響を受けた。

     周波数2mのFM電波では、1月初めから、ほとんど聞き取れない状態が十日以上も続いたように記憶している。

     

     このとき、阪神大震災が発生したので、ノイズの原因が、地震前兆による電磁波と確信し、それならば、電波状態の観測から予知に結びつけられるではと考えたのである。

     FM波はAM波と異なり、弱肉強食の性質を持ち、大きなノイズ電磁波は、無線通信など他の電波を消してしまう。そこで観測電波は、FMを用いることでノイズが単純化され、ノイズブロッキング現象が分かりやすくなる。



     その他、大きな地震の前には、2~10mバンドで、「近距離Eスポ」という現象が発生する。

     これはJA7HOQ小林康晴OMによれば、震源地から放射状に縦型の電離層が放射され、これに電波が反射することで説明できるという。(可視的な放射状雲の表面が電離されていて電波を反射する)

     震源地の手前の無線局が、異様な感度で入感するときも、震源地に立ち上る電離層によるバックスキャッターという現象で、異常感度の理由が説明できるという。

     ゆえに、こうした異常伝播を研究すると、地震震源地の確定に大きく役立つのだが、大学も研究機関も、非常に理解が乏しいのが残念だ。



     福島氏による行徳高校データも、地震前に発生する異常電磁波を時系列で記録したものであった。

      http://earthq.system-canvas.com/



     東日本震災までは、非常に正確に前兆を記録していたが、それ以降は、なぜか信頼性に乏しいデータに変わっている。



     なお東日本震災のときは、1月23日から清水水平データに異常が記録され、3月6日、5日前に、それが収束したので、とても分かりやすく、私にはM9前兆であるように思えて、それをツイッターなどで公開した。

     http://earthq.system-canvas.com/browse2.wpp?cmd=view&loc=E_SMZ&dir=HORZ&year=2011&month=3&day=11



     現在の行徳データは、直前の地震予知には使えないが、巨大地震の連続的な前兆を捉えている可能性があり、まだ捨てがたいと思っている。



    [宏観予知]



     大きな地震が近づいてくると、震源地付近は大気が赤みを帯びてくる。

     これは、直近の予知に使う現象として、もっとも大切なものである。

     原因は、おそらく地殻からピエゾ電荷とともに噴出するラドン222・ラドン220によって、大気の密度が上がり、短波長が吸収されやすくなり、赤色系長波長だけが残されるせいであると考えている。



     M5前後の震源では、例えば東京から北の方位に赤い空が見えたなら、東北地方に震源が浮上していると判断でき、これは百発百中に近い確率で当たる。

     気象庁は、地震予知宏観現象を小馬鹿にして否定しているので、こんな常識的な現象ですら理解することができない。愚かなことだ。



     M6以上の震源が浮上してくると、震源地近傍では、動物の宏観前兆が激増する。

     例えば、もっとも敏感な鳥類が激しく反応する。カラスはギャー鳴きを繰り返し、上空を回転したり、あるいは地表に降りてくる。

     自動車道にカラスが降りている理由は、上空での高い電磁波密度による不快を避けて地表に逃げ降りると予想している。キジや、小鳥たちも激しく騒ぐ。



     犬もまた非常に感度が高く、大地震の前になると、理由もなく吠え続ける。畜産場でも、牛が異様に鳴き、遠方の牛舎の声が、まるで隣からのように音波伝播異常も起きる。



     このように、普段から自然観察を行っていれば、大地震の接近は総合的に判断できるものであり、私がツイッターで宏観観察を呼びかけていたのも、たくさんの人々に宏観観察の有意義な意味を知ってもらおうとしたのだが、愚かなツイッター社のせいでアカウントを凍結され、不可能になっている。 



     続く


     高知県のYさんからのレポート



     大変重要と判断し、できるだけ原文に沿って記録しておきたい。





     心不全とか心筋梗塞で死ぬ方の地図を見ましたが、私も原発による過剰死という論理を見つけました。



     自衛隊の田母神元航空幕僚長の「フクシマ事故の放射能で1人も死んでいない」という発言に違和感を感じ、過剰死という単純な論理から私は

     「フクシマ事故で平成23年、5県(福島県、宮城県、岩手県、山形県、栃木

    県)だけで約6000人の過剰死が発生し、その多くは放射能によるもの」

    という結論を得ましたのでよろしかったら見てください。

     (この中では、津波などによる直接死者18444人を除いてます)



     ここでいう過剰死とは、死亡者数の推移グラフで、平成14年の死者数と平成

    26年の死者数を直線で結び、直線以上を過剰死とする単純なもの。それからその過剰死を年平均増加数で割った値を過剰死倍率としました。



     全国での過剰死倍率の1位から10位までを計算して地図化しましたところ、

    フクシマ事故のあった平成23年には福島県がダントツの一位になり過剰死倍

    率506%でその過剰な死者数は1970人でした。

    この年に島根原発と大飯原発の周辺でも過剰死が多くあります。



     現在の原発はその周辺において、y線だけの監視網しか持たず、平常運転時に

    もときどき排出されてしまうβ線を出すキセノン133や、クリプトン85など

    の放射性希ガスによる過剰死が原発の周辺に生じてると私は信じております。



     電力会社は希ガスは人体が必要とせず、身体に入ってもすぐに排出されるから

    人体には無害だとしてるが、肺に吸い込んで肺細胞にキセノン133のβ線が当

    たれば肺炎を起こし、変化したセシウム133は血液に乗って心疾患を起こす。

     (カナダ保健省はセシウムが、がん予防に効くという噂が広まったときに、セ

    シウム摂取は心疾患の誘因になるという警告を出してる)



    イラクでの湾岸戦争をしたアメリカ兵の中に、湾岸戦争症候群というのが発生しましたが、それらの兵士の精液や小便からウランが検出されました。劣化ウラン弾で破壊されたイラク軍戦車のそばで記念写真などを撮ったために空気中からウランの微粉末を吸い込んだせいだという。金属であるウランさえ人間にとって有害だったのに、β線を出すキセノンガスが無害な筈がない。



     私は若い頃よく海に息を止めて素モグリをしました。その時に、比重のわずか

    な差で意外と海水が混ざらないことを知りました。海水の色が違うし温度も違

    うので素モグリしたら歴然と2層に分かれてるのがすぐに判ります。



     キセノンは無色透明で空気の5倍近い重い気体。炭酸ガスでさえ1.5倍くらいなのにトンネル工事や、火山地帯では人間が窒息死するようなことさえある。

    それをトコロテッ式に外部に出しては無害なほどに単純に拡散するはずがない。

     最低限1ヶ月は原子炉に密閉するとかとか、密閉したタンクに入れたまま減衰するのを待つべきです。しかし作業効率のため密閉しないで排出してる。

     

     核燃料棒は数万本に1本はピンホールがどうしても生じてしまうという。

     関西電力ではピンホールが出来てるのが判っても、50日くらい「慎重に??」運転してました(大飯原発2号機 平成21年8月)



     事故を起こした福島第一原発では、最上階の燃料プールに今でも80本ほどピ

    ッホールの開いた燃料棒があるため作業で苦労してると読んだことがあります。

    (伊方原発3号機では5000本くらいを1年2ヶ月、1回の運転に使います)



     明らかに原発のために多くの過剰死が生じたと思われる平成19年と平成23年

    の地図及び、全国死亡者数の推移も同封します。



     平常時にさえ人間を殺してしまう原発は、なんとか早急に止めてほしい!



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     「前世記憶」=アカシックレコード という概念が本格的に議論されるようになったきっかけは、1980年代はじめ、ブライアン・ワイスによる「前世療法」の出版だろう。



     退行催眠を研究していたワイス博士が、被験者に過去を思い出せと指示すると、生まれる前にまで遡って、過去生の記憶がほとばしり出てきて、人生は、無数の輪廻転生のなかいあることを知るというストーリーであったように思う。

     いくつかのエピソードは、YouTubeに忠実な再現映像としてアップされているので誰でも視聴することができる。(見つからないので近い動画をアップ)



      https://www.youtube.com/watch?v=M062pGPvHmU



      https://www.youtube.com/watch?v=lYt263JCSyE





     この本は、思い出せないほど相当以前に読んだが、私が過去生に関心を抱いたのは、はるかに古い時代で、たぶん子供の頃から、過去生を書いた小説や文芸を読んで感銘を受けていた記憶が微かにある。



     書名やあらすじを思い出そうとしても、なかなか出てこないが、文藝春秋に掲載されていた日猶同祖論なんか夢中になって読んでいて、人類は、とんでもない大昔の過去生から今につながる意識の流れがあるのかもしれないと思ったりしたものだ。



     実は、何よりも、当時、宜保愛子という、とんでもない霊能者=超能力者がいて、テレビに頻繁に出演し、恐ろしいほどの能力によって視聴者をテレビに釘付けにし、過去生や霊界、霊憑依の問題を話し続けていたのだ。

     宜保愛子の力は、日本人の多くに、目に見えない世界があることを確信させるに十分なものであった。

     私も、宜保愛子の存在がなければ、これほど心霊問題を調べようという気にはならなかっただろう。



     私自身についても過去生を思い出そうと努力した時期がある。

     私は首の周りに斬首跡を思わせる明確な筋がついていて、ある時期、自分が絞首台に乗る夢にうなされていたことから、私は過去生で絞首刑に遭っていると確信したことがある。

     今になって、ツイッターなどで執拗な嫌がらせを受けて、殺意が雪原を転がり落ちる雪だるまのように育ってゆくのを自分で感じて、「俺は、こいつらを殺して死刑になるのだろうか?」 なんて思ったりするのだ。



     高橋信次講演に出てくる、数千年前に、ギリシャでアポロやゼウスとともに生きていたという女性の当時の記憶を聞いていると、人の魂の中には、おそらく生命誕生から、滅亡までの、すべての情報が完全な形で含まれているのだろうと信じるしかない。



     http://tokaiama.minim.ne.jp/takahasisinji/a21_2b.mp3



     これを「演技」と決めつける無知でアホな輩もいるようだが、もし、これが演技なら、あまりに凄まじい能力であり、彼女にはアカデミー賞を10個も一度に授与しなければなるまい。

     人の肉体の記憶は数十年前のものでも不確かだが、魂の記憶は

    数千年前であっても、まるで昨日のように鮮明な記憶が再現されるのである。



     これらの物理的法則を超越した記憶は、たぶん過去だけでなく、未来に至るまで、完璧に備わっていると考えるしかなく、過去。未来のすべての記憶を総称してアカシックレコードと呼ぶべきなのだろうと思っている。

     過去と未来はは不可逆の方向ではない。魂は自由自在に過去未来を通行できるのではないかと思う。



     だからこそ未来の「予感」が成立するのだ。未来が魂のなかに=アカシックレコードの中に存在するからこそ、予感が成立すると考えるしかないのだ。

     初めて会った人に感ずる特別な思い。親しみや恐怖は、過去生の記憶からだけとは限らない。未来を知っていないと辻褄が合わないこともある。



     実は、私には、やや普通の人より強い「予感」の能力がある。

     若い頃、毎週のように沢登りに夢中になり、情報もないまま沢に入って、稜線に抜けるまで、思いがけない事態がたくさん起きるのだが、沢は源流に向かうほど、たくさんの支流があって、どれが本流だか分からなくなる。

     ここでルートを誤ると、とんでもない恐ろしい目に遭うことも少なくない。

     そこで、分岐した複数の上流の、どれを選べば確実に自分の予定しているルートに抜けられるか? 一種のロシアンルーレットのような状態になる。



     ここで、何か特別な力=予感が研ぎ澄まされるのである。

     私は数十回も経験を重ねるうちに、大きな間違いをしないで勘が働くようになった。これは訓練の賜だろうと思う。予感は訓練によって磨かれる。

     言い方を変えれば、私の魂にあるアカシックレコードにアクセスして、安全なルートを知ることができたということになる。



     それだけでない。私は、いつもではないが、ときどき、未来の光景が目に浮かぶことがあり、多くの場合、それが本当に実現してしまう。

     このときは、ある種の感情が伴っていることが多い。

     今、住んでいる中津川市も、移住の半年も前に、自分が中津川に移住することが分かっていた。最初はスーパーハウスに住んだのだが、その光景がありありと目に見えたのである。



     ところが! それから、しばらくして私が、バイクを運転中に大型トラックの後輪に巻き込まれる予感があった。私の青いバイクが後輪に轢き潰されるリアルな光景が映画のように見えた。

     そこで、一度、放棄した自動二輪免許を再取得していたのを、やめてしまった。今のところ、映像に見えた青いバイクは私の元には存在しない。



     実は、自分はバイク事故で死ぬのだと覚悟していたのだが、それから十数年経ても、それは起きない。今あるバイクは白い色だ。

     結局、実現しないリアル予感もあるのだと思った。すなわち、未来は変えられるのだと。



     宇宙人のチャネラーと称するバシャールは、釈迦とほとんど同じことを言う人だが、彼は、我々が無限数のパラレルワールドに生きていて、心のカルマ次第で未来をどんどん変えてゆくことができると語っている。

     バシャールを金儲けに利用したい人がいて、今ではYouTubeで生の話を聞けなくなってしまっているが、解説用の字幕動画はたくさん出ている。



     釈迦もまた、無量大数(無限)の宇宙があって、人は心に応じて、必要な宇宙を選んで生きてゆくと言っている。

     となれば、私はバイクでトラックに巻き込まれる運命の世界からワープして、生き延びる運命の世界を選んだことになるのだ。



     ということは、アカシックレコードもまた、無限の数だけ存在することになり、このあたりややこしくて理解の範疇を超えている。

     まあ「全智」とでも考えておけばよい。



     少し話題を変えるが、2001年6月池田小学校児童8名殺人事件を起こした宅間守は、事件当時28歳、死刑判決が確定したのが、2003年9月26日、死刑が執行されたのが2004年9月と、異例の早さであった。

     普通は死刑確定後、5~10年を経て、自分の犯した罪を自覚させた段階で執行するのが通例だが、宅間は確定後、わずか1年で執行された。



     これを聞いて、私は非常に恐ろしい予感を抱いた。



     これは、つい最近起きた事件で、当初、死者は8名と報道されていた。犯人は宅間と同じ28歳だった。

    http://blogos.com/article/294939/



     実は、宅間が処刑されてから、主に中国で、児童が8名殺害される事件が数回起きている。今、ネットで過去ログを探してるが、なかなか見つからないのだが、記憶では学校での8名児童殺傷事件が3回起きている。



     こうした事件が起きるたび、児童8名死亡というニュースを目にした瞬間「宅間だ!」と私は叫ぶのだ。

     死刑になった宅間が、浮遊霊としてさまよい、自分に似た波動を持つ人物に取り憑き、自分の怨念を実行して、8という数字によって宅間であることを誇示するのである。



     「だから死刑はやめとけ!」と私は言い続けてきた。

     人は肉体は死んでも魂は死なない。過去から未来永劫に生き続けるのである。

     宅間のカルマは殺されたくらいで消えるものではなく、その殺し方も最悪のものであった。獄中で、自分のカルマに向き合う時間も与えないまま、死刑という最悪の方法で肉体を離脱させ、恨みと殺意にに凝り固まった悪魔の魂を、そのまま世に放ったのだ。



     宅間の本当の正体を知ろうと思えば、それこそ数千年前からのアカシックレコードを引っ張り出して、過去生で何が起きたのか知る以外にカルマを理解することは不可能だろう。

     すべての怨念と怒りを背負ったまま、自分を見つめる時間さえ奪われ殺されたのであるから、正真正銘の悪魔になってしまっている。



     人は死なない。肉体は死滅するが、まるで蛇が抜け殻を脱出するように、新しい肉体で魂が持続する。

     肉体を持つ理由は、カルマの解消である。人が、己のカルマを克服してしまうことができれば、おそらくもう新たな肉体を必要としない。



     このカルマというものは、アカシックレコードに完全に記憶されていて、我々は自らのカルマと戦うために、この世に繰り返し肉体を持つのだといえよう。

     カルマの秘密は、自らのアカシックレコードを思い出せば分かる仕組みである。

     宅間守に対して、本当に必要だった姿勢は、彼のアカシックレコードを解明することであり、社会への見せしめのために殺害することではなかった。

     死刑制度は間違っているのである。 



     


     心筋梗塞多発地帯の理由について

     

     原発放射能の内部被曝が心筋梗塞を引き起こすというのは、チェルノブイリ事故当時から指摘され続けてきた真実である。

     原発推進側や政府・自治体、ネトウヨは、これをデマだと決めつけ心筋梗塞と被曝の関係を闇に葬ろうと必死になっているが、人口動態統計データは、本当にデマを流しているのは原発を正当化したい彼らである事実を明らかにしている。

     

     原発放射能と心臓病など循環器障害の因果関係を研究し、世界に公開したのは、チェルノブイリ事故当時ベラルーシ、ゴメリ医大学長だったバンダジェフスキー博士だったが、原子力産業と結びついた世界有数の独裁権力であったベラルーシ・ルカシェンコ政権が卑劣にも無実の収賄罪をでっちあげて、博士に8年の懲役刑を科し、獄中に送り込んで論説を封じた。

     後にバンダジェフスキー博士は「良心の囚人」として世界に知られ、欧州の圧力によってウクライナに逃亡することができた。

     

     しかし、世界的に原子力産業による放射能健康被害の隠蔽と告発者への弾圧は想像以上に激しく、例えばICRPどころか、国連機関であるWHOにまでアレバ社などの役員を送り込んで、被曝発症の隠蔽、情報封鎖を行っている。

     

     これを書いている私も、ツイッターでこの問題を取り上げ始めたとたんに五年も前のツイート(当時、ベルギーで安楽死合法化が話題になっていたことを受けて書いたもの)が自殺幇助とされてアカウントを無限凍結させられてしまった。

     背後には、原子力産業広報部である電通の関与があるのは確実であろう。

     

    http://tokaiama.minim.ne.jp/tuitter/akaunntoteisi.html

     

    [セシウムが心筋梗塞をもたらす]

     

     セシウムが心筋梗塞や心不全を引き起こすメカニズムは、一価としての化学的性質がカリウムと酷似しているので、体内で一番カリウムを必要とする心臓にセシウムも集まってしまい、カリウム・ナトリウムチャンネル→ 心臓の電気ポンプを生成するメカニズム を壊してしまうからだと言われている。

     

        http://m-epoch.com/benkyoukai/3kaimesiryou/NaKchannel.pdf

     

     カリウムとナトリウムの電位バランスによって心臓ポンプのモーターが稼働できる仕組みなので、バランスが壊れるだけで心臓が止まってしまう。

     昔から「安楽死」に多用されるのが、このメカニズムを利用した塩化カリウムであった。

     

     しかし、私が全国の心筋梗塞・心不全分布を調べているうち、どうもセシウムだけが心臓障害を起こすのではなく、他の核種、トリチウムやクリプトン・キセノン、また得体の知れない短寿命核種も関係していると確信するようになった。

     

     そう考えないと、既存の原発による通常稼働が放出する核種と、原発周辺で起きている心不全、心筋梗塞の多発の理由がうまく説明できない。

     

     巨大なベント煙突を持った沸騰水型原子炉は、燃料棒のピンホールや圧力変動などにより内部に超高圧で貯まったクリプトンやキセノンなど希ガス類を相当量放出している。

     

     加圧水型のトリチウムも沸騰水型の希ガス類も、これまで化合性がないため毒性は非常に小さいと考えられてきたが、最近では希ガス類にも化合性があることが明らかになり、極めて微弱なベータ線しか出さないため安全と思われてきたトリチウムも、生物体内でOBTといわれる有機化合物に変化することが分かってきて、その人体への毒性は、これまで知られていたより数十倍、数百倍であることも分かってきた。

     

     放射能は体内に入った場合、ガンマ線よりベータ線の方が危険だといわれる。ベータ線は電子なので、体内の電気的制御を直接破壊するし、細胞内でベータ線熱傷を引き起こすからだ。

     ガンマ線の場合は、一部は細胞の電子を弾き飛ばしてベータ線同様の作用を行うが、光子として通り抜けてしまう確率も高いので、これまで言われてきたよりも破壊力、毒性は高くない。

     

     化合性がないから安全といわれた希ガス類も、呼吸から体内に入れば有機化することがあることも明らかになり、長期間、体内に滞留してベータ線を放出することも知られてきた。

     クリプトンには生殖毒性も指摘されるようになった。

     

     おまけに国や原子力産業は必死に隠しているが、希ガス類のなかでヨウ素131,クリプトン85、キセノン133、ラドン222などは非常に重く、100mより高い原発煙突から放出されても、重いため地表に降下し、気団のまま地表を徘徊する性質が指摘されている。

     

     つまり、我々が呼吸する大気に希ガス類が存在すれば、当然、ベータ線内部被曝=ベータ線熱傷による喘息などの呼吸障害を引き起こし、喘息と心臓病が密接な相互関係にあることが明らかにされていることから、心筋梗塞や心不全と直接の関係を持っている疑いが強いのである。

     

     一般に「心臓喘息」といえば、心筋梗塞などで鬱血のため肺機能が低下し、呼吸困難から喘息発作に至るものだが、急な寒さによる血管収縮や喘息発作のストレスから心筋梗塞に至る場合もあって、私は御坊市のデータを見ていて、関電火力による排気がもたらした健康被害が心筋梗塞の爆発的増加を招いた疑いを持っている。

     

     さらに、まだはっきりしない短寿命核種の問題がある。直接の核分裂から出てくる放射能の大半が得体の知れない短寿命核種であるが、数秒から数十分と寿命が短く、次々に崩壊し、原子番号が変わってしまうので毒性がはっきりしない。

     これについては、きっと高い毒性を持つだろうとの推測以外、データも何も存在していないので推理しようがない。

     

     ほとんどは原子炉からタンクに移動して、数日間貯留される間に崩壊してゆくが、放出時の核種分布や健康への影響については何も分かっていないと考えた方がよい。

     

     

     [被曝と発症にかかわるネット上の記事]

     

    [1]

    日本では100ミリシーベルト(SV)以下の低線量なら健康被害はない、とする学者が多い。しかしウクライナの調査では、事故後30kmゾーンから避難した住民でも50〜99ミリSVまで低線量被ばくした人は、まったく放射線を浴びていない人の1.3倍、心筋梗塞が多くなったというデータが出ている。

     

     汚染地の人たちの血中フリーラジカルの値が、汚染のない地域の人の3倍になっていたという研究結果が出た。

     体内の活性酸素や放射性物質が、このフリーラジカルの値を高くし、動脈硬化を誘発した可能性がある。

     

       https://www.news-postseven.com/archives/20140309_244134.html

     

    [2]

     なぜ、東京で白内障、心筋梗塞が激増するのか?――エッセンシャル版・緊急特別講演会 【パート3】

     

    順天堂大学の血液内科が発表した衝撃データ

     

    「原発問題はフクシマだけの問題であるから、東京に住んでいる私には関係ない」と思っている人にぜひ見てほしいデータがあります。東京の人間は非常に危ない状態にあります。

    このことについては、それを裏づけるデータがいくつかありますので、ダイヤモンド書籍オンラインのリンク(第24回)をここに示しておきます。

    全身に血液が流れるので、血液が癌の転移を引き起こすという意味で非常に重大です。

    このリンクに示したように、血液系疾患の患者数が激増しています。

     

    http://deeksha777.blog88.fc2.com/blog-entry-351.html

     

    [3]

     【福島原発事故後に急増している市長の急死、入院、心不全、心筋梗塞、死去、体調不良まとめ】 

     

    (2012.4.3)福島原発事故後、現職の市長の急死が相次いでいます。

    現在確認されているだけで、過去10ヶ月間に市長6人及び、副市長1人が急死、加えて市長2人が心不全、膀胱がんによる病気療養を理由に公務を離脱しています。

    また、福島県伊達市の仁志田昇司市長も先月、急性の心筋梗塞で県立福島医大に救急搬送されています。

    1年間に現職の市長6人が急死した例は過去には確認されていません。

     

    過去10ヶ月間に急死した現職の市長及び副市長は、埼玉県日高市長(73歳)、新潟県燕副市長(58歳)、愛知県尾張旭市長(67歳)、栃木県那須塩原市長(67歳)、山口県長門市長(75歳)、大阪府守口市長(66歳)、千葉県勝浦市長(59歳)の7名です。

    病気、急死によって公務を離脱した市長、副市長は現在9名です(2012/04/08 20:18)。

     

      https://www.windfarm.co.jp/blog/blog_kaze/post-9853

     

    [4]

     【東京】子供の突然死が10倍、白血球の数値の7割に異常。予兆は出揃っている。

     

     @KinositaKouta

    間違いです。去年の十二月から今年一月にかけて突然死して、

    死因不明で、確認作業した0歳児から四歳児の都内の人数が、

    おととし一年間と同数です。

    絶対値が少ないため、確定的なことは言いにくいですが、

    一ヶ月強と一年間が同じ。 2012/03/26

     

    https://ameblo.jp/sunamerio/entry-11453265563.html

     

    [5]

     NHKニュース9。心臓突然死は日本で年7万人に増えたらしい。以前は年5万人程度と言われていた。やはり福島原子力発電所メルトダウン爆発事故で漏れ続けている放射能汚染の影響なのだろうか? 2014/5/27

     

      https://twitter.com/kegasa2007/status/471348600551645184

     

     

    [6] ベラルーシ、ゴメリ医大学長だったバンダジェフスキー博士は、セシウム汚染が心臓病の原因になっていると論文を発表、その後、賄賂を受け取ったと犯罪をでっちあげられて8年の懲役刑に処せられた。

     「良心の囚人」として著名になり、国外追放、現在はウクライナ中央病院。

     ひどい独裁国家を挙げるとしたらと問えば、多くの記者がベラルーシと答えるほどの独裁国家

     日本と同じように重度汚染地に国民を送り込んでいる。統計を捏造して大量の被曝死者を隠蔽し、代わりに外国からの移住者を汚染地に植民しているが、自民党はこの方針を踏襲しているといわれる。

     

     バンダジェフスキーの講演、放射能と心臓病について

     

      https://www.youtube.com/watch?v=R15q-CLcPjs

       https://www.youtube.com/watch?v=d0KY87Z5200

     

     <心臓では、体内の放射性セシウム137が多いほど心電図異常が見られ、放射性物質が心筋細胞のミトコンドリアを損傷すると考えられる。動物実験では、ゴールデンハムスターに家畜のエサとして許されているレベルの放射性物質(セシウム137)を含むカラスムギを与えたところ、胎児の40%以上に先天性異常が出現している・・・できるだけ放射性物質を体内に入れない方がいい。>

     

    https://www.windfarm.co.jp/blog/blog_kaze/post-13798

     

    [7]

       恐怖! 日本は今、#心不全パンデミック by 心不全学会 「東北大震災後に増加」する、ただ一つの理由

     

       https://matome.naver.jp/odai/2135773505739505501

     

    [8]

     

      心不全・心筋梗塞が激増中 http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/872.html

     

    [ICRP勧告の年1mSvは日本人に年8000名の死者・重度障害者を出す値]

     

     

     心筋梗塞・心不全との関係はチェルノブイリの経験から、無数ともいえる報告がある公然たるものだが、原子力産業や、その利権に追従する各国の機関によって徹底的に隠蔽されていて、被曝と心筋梗塞は無関係どころか、被曝には何の健康被害も存在しないというめちゃくちゃなデマも大量に出回っていて、そう信じてる愚かな人も多い。

     

     しかし、もしそうなら日本にもたくさんある被曝障害防止法や放射線取扱資格など何の意味もないわけだから、ただちに廃止してしまえばよい。

    だが、すでに60年近く前から産業上の国家資格や法令のなかでも最上級の取り扱い資格、法令として放射能関係法が存在している理由は、いいかげんなことをやれば全国民の未来を危機に晒す恐ろしい危険が実在するからである。

     

     私が、今回「原子力発電は事故を起こさなくとも日本人を殺戮している」の一連のブログで明らかにしたかったことは、 「平常運転」されてる原発でさえ、特別な事故とは無縁に穏やかな運転営業を続けながら周辺住民を殺戮してゆく恐ろしい現実である。

     

     原発運営関係者は、おそらく、この事実を百も承知だろう。それゆえ、敦賀市や美浜町、玄海町、薩摩川内市などのデータは奇っ怪な平常値が続いている。おそらくデータを捏造したのだ。ということは、何が起きているか百も承知だからである。

     

     原子力は、キュリー夫人の放射線研究を嚆矢とするなら、すでに120年の歴史があり、核兵器の使用もあり、メルトダウンあり、核実験に至っては数千回もの経験を積み重ねてきているわけだから、人体に対する健康障害のデータは旧ソ連をはじめアメリカなどに膨大に記録されている。

     

    したがって、原子力発電が周辺環境に何をもたらすのか? 事業者は承知してなければ実行できるはずがない。

     事実を明らかにしてしまえば、あらゆる原子力は人類社会から追放されてしまうだろう。だが、原子力にはウラン探鉱から精錬事業、核発電、その後始末、など現在の全産業の数割を占めるほどの超巨額の利権がひしめいていて、その重さに比べれば被曝による大量死や人類の未来などどうだっていいというのが、彼らの基本的な思想である。

     健康被害など隠蔽してしまえばよいのだ。真実を明らかにする者は社会から追放してしまえばよいのだ。それより核兵器売買のボロ儲けの方がずっと大切というわけだ。

     

     自民党や公明党、維新といった原発推進政党も、フクイチ事故や原発の通常稼働によって何が起きるのか? たぶん知っているだろう。

     知っていて、彼らは、長い歴史から生み出された放射線被曝防止法の基準を真っ向から破壊し、年間1ミリシーベルトという国際的な合意も完全無視し、年間20ミリという殺戮というべき犯罪基準を導入している。

     

     そもそも、年間1ミリシーベルトという基準でさえ、ICRP報告によれば、日本人1.3億人の場合、年間8000名の死者、重度障害者が発生するのである。

     

     実は、ICRPは原子力産業の正当化のため設けられた組織で、一定の被害を容認して原子力産業を運営するため住民の意思を無視して、巨大企業グループが勝手に年間許容量を定めたものである。

     これは各国の交通事故死の割合を見て、同程度の犠牲まで許容しようと決めたのである。本来、被曝は1ミリどころか、0.1ミリだって許容すべきではない。

     1ミリシーベルトまでなら原子力を稼働して構わないという原子力産業の金儲けを正当化するための勝手な屁理屈なのである。

     

     http://takedanet.com/archives/1013803600.html

     

    被曝量と被害は一次関数、直線的であるとされているので、20ミリシーベルトでは、年16万人の死者・重度障害者が出ることになる。

     

     安倍政権の方針によれば、年間16万人の被曝死者まで合法化するという理屈になる。実際に、福島などの放射能重汚染地に住民を帰還させるということは、まさに大量殺人施設に送り込むということに他ならない。

     

     このことの意味は、どんなに正当化してみても立派な殺人である。

     それも植松聖や白石隆宏どころじゃない。東京電力と自民党政府の一方的な過失により被災した人々をアウシュビッツのガス室に送り込んでるに等しいのだ。ポルポトやヒトラーの犯罪にも匹敵する民族ジェノサイドなのである。

     ちゃんとした、まともな政権ができれば、彼らは最高レベルの処罰を受けなければならないのだ。

     

     またフクイチ巨大事故だけでなく、日常的に原発を稼働させているだけで、これもまた殺戮犯罪といわねばならない。泊原発の泊村では心筋梗塞死が444%日本平均100%から激増している。

     伊方原発の伊方町でも、心不全が273%、こうした激増を積算すれば、たぶん数百名の死では収まらないだろう。白石も植松も可愛いものである。いずれ、正しい政治が行われるときには断罪されねばならないのである。

    [御坊火力周辺の奇っ怪なデータ ]

     

     

     実は、心筋梗塞データを調べるにあたって、原発周辺だけでなく、遠く離れた安全地帯と思われる地域も調べてみた。

     そのなかに、本来現れるはずのない奇っ怪な心筋梗塞データが出てきて驚かされた。

     

     それは和歌山県御坊市周辺である。

     御坊市=心不全305% 隣の由良町では心不全250%、南側のみなべ町では心筋梗塞158%、北側の紀美野町では心不全161%、山を上がった高野山町では心筋梗塞197%と異常値が狭い範囲に集中している。

     

     その周辺では、平常値地帯が広がっている。

     さらに四国南端に行くと室戸周辺でも高い値がまとまっている。

     これは何だろうと私は頭を抱え込んだが、四国南部については伊方原発から、まっっすぐ東に向かうライン上であって、伊方の放射能による影響と考えても不思議でない。

     

     しかし御坊市だけは理由が分からなかったので、この付近の大型施設、発電所や巨大工場などを調べてみると、御坊市の沿岸を巨大に埋め立てた関西電力御坊火力発電所が原因らしいことが分かってきた。



    kiihantou.jpg



     



     http://www.kepco.co.jp/energy_supply/energy/thermal_power/plant/gobo.html

     

     火力発電所は全国の沿岸部にたくさんあって、御坊の近く、対岸にも阿南市にいくつも操業しているが、ここでは異常は見られない。

     ついでに全国の主立った火力周辺を調べてみても、御坊ほどの凄まじいデータは出てこない。

     

     同じ石油火力というのに、なんで御坊だけもの凄い異常値が出るのか?

     

     もう少しネットを調べてみると、御坊火力は「もの凄い煙」という悪評がプンプンである。

     

    https://ameblo.jp/saitomaki/entry-11173277953.html

     

     こうなると、心筋梗塞は喘息患者に多いことから、排煙が何らかの原因をなしている可能性がある。

     だが、他の火力発電では、こんな凄いデータは出てこない。となると……

     もしかして、御坊火力では秘密裏に放射能を扱っているのではないか?

     という疑いさえ出てくる。今のところ確かめるすべがないので、今後も情報を収集していきたいが、御坊火力が周辺の人々を詐害している疑いは極めて強い。

     

     もう少しデータが集まったら、再び、まとまって報告したい。 


     [黄昏れる自分]



     人の一生は、細胞の生物学的寿命として130歳前後だという。



     寿命はDNAに組み込まれていて、後から変えることのできない先天的なプログラムである。細胞は、何度か死と再生を繰り返し、やがて再生が不可能になり、櫛の歯が抜けるように全身から少しずつ細胞が脱落し、徐々に全身の連係機能を失ってゆき、最期には個体の死を招く仕組みであり、細胞の再生回数を定めるのは、染色体の末端にあるテロメアという情報細胞である。



     https://www.ueharazaidan.com/telomere.html



     人生、一回転、還暦で60歳というのは、暦の上ではあるが、人間の肉体の法則を言い当てているかもしれない。

     自分が還暦を超えてみて感じたことだが、人の一生は60年でプログラムされていて、それ以上はオマケであるような気がする。



     私の子供時代、今から50年も前は、日本社会における一般企業の定年は50歳であった。

     50歳になれば、体も心もバリバリ現役だが、退職して、やることがないから、自転車に乗って釣り三昧という人も多かった。



     それから定年は55歳になり、今は60歳だが、一部では、すでに65歳である。

     定年を延長している本当の理由は、早く退職させると、年金を長く支払わねばならないという切羽詰まった政府の台所事情から来ている。

     自民党政府は箱物大好き、すなわち世界に見栄を張るための無駄遣い大好きで、湯水のように予算をドブに捨てた結果、元手を取り戻そうと、年金資金を投資博打で使い込んでしまって、もう支払う原資もないので、給開始年齢を遅らせ、65歳だ、68歳だ、70歳だと、どんどん延長させているのである。



     結局、我々が強制的に積み立てさせられた年金は、自民党政権の無駄遣いと投機博打の累積で宇宙の彼方に消え去ってしまうことになるだろう。

     問題は、形の上で定年制度を延長し、年金支給を遅らせてみても、肉体の方が本当についてゆけるのか? ということである。



     不惑、充実の40歳代、経験を積んで不動の50歳代、この世代がミドルと呼ばれ、企業も社会も牽引してゆくのが社会常識であって、60歳代になると、さまざまな機能が衰え、組織を指導してゆく能力が失われてゆくため、引退とするのが定年制の意味であった。



     老化現象というものが、心の持ち方や政府の都合で、勝手に変えられるものならいいんだが、そうじゃない。

     老化は取り返しがつかない。定年を延長したって、年金支給を遅らせたって老化が遅れるわけじゃない、

     60歳になれば40歳の判断力も行動力も戻ってこないのだ。

     自民党政権は、自分たちが何をやろうとしてるのか、まったく理解していない。



     自分の体験から言えば、50歳になって人生の黄昏が見え始めた。

     酒は肝臓を痛め、ヤキトリとビールの累積が痛風発作を呼び、肉食や油脂食事は胆石を作り、何よりも、目が遠くなって、新聞が読めなくなり、言葉が脳裏に浮かばず、「アレ、アレなんだ……」と、いつまでも思い出せない。

     

     それだけじゃない。覚えたはずのスケジュールをあっというまに忘れる。正確な位置に打ち込んだはずのビスが、まるで違う位置に打ち込まれている。正しく指示したはずの操作が、まるで間違っている。



     追い打ちをかけるように、東電が地球上にまき散らした莫大な放射能が、じわじわと人生を痛めつけにかかる。

     事故後、放射能調査のため福島を8回訪れた私にも、7年目にして、循環器系=心臓の異常が見え始めた。心臓が痛い。セシウム舞う首都圏では、毎日のように急病人で電車が止まっている。



     これを「衰え」というならば、人の衰えというものは、50代から明らかに始まっていて、60代を迎えるころには、自分の未来に対する肯定的な希望が失われ、バラ色だったはずの未来は灰色か、または忍び寄る雷雲のように真っ黒だ。

     こうして書いていても、パソコンのキーボードは絶望的なほど誤打を繰り返す。



     冒頭に述べたように、細胞の再生を規定するテロメアは、確実に最期の再生を終えようとし、自分の肉体から再生をやめてしまった細胞がパラパラと脱落する音が聞こえる。

     残されるのは、再生することができないで脱落してしまった顔の細胞が、深いシミやシワとして残ったり、若かりし頃は豊かだったのに細くなった筋肉や、かつて黒く豊かだった髪の毛や、見えない体内の細胞の欠落だろう。

     「老いた……」



     私など、こうなると、不安を通り越してふて腐れしかない。「なるようになりやがれ!」 脳味噌の数割が脱落したら、みっともなく、この世にしがみついてないで、さっさと逝けばよいと開き直るしかないのだ。



     もっとも、そんな心情で書いた5年前のツイートが、ツイッター社の管理員から「自殺幇助」とやらの奇っ怪な理由でアカウントの恒久停止をくらってしまったが。



     「今生がダメなら来生があるさ」



     若い頃から心霊現象を研究してきた私にとっては、これが最期の切り札である。



     過去生から未来生まで、人の魂は永遠に死滅せず、記憶も消えることがない。これは、本当に萎えかけた希望を呼び覚ましてくれる、すばらしい理屈ではないか!

     本当だとすれば、老化も死も何一つ怖くない。次の人生に希望を託せばよいのだ。



     その気になれば、3000年前のことを精密に思い出すことさえできる。

     肉体の記憶はボロボロだが、魂の記憶は、何があっても失われず、閉じた心を開きさえすれば、いつでも思い出すことができるのだという。

     これをアカシックレコードというらしい。



     これを我々に、衝撃的に見せてくれた人物がいる。高橋信次という。

     1970年代前半、この人の講演を初めて聴いたときは、正真正銘、度肝を抜かれた。

     

     演壇に上がった女性が、一度も聴いたことのない不思議な言語でペラペラとしゃべり出すと、会場のいたるところからも、同じような言葉で、いっせいにみんなしゃべり出す。

     高橋に言わせると、古代ギリシャ語だったり、インド語だったりするそうだ。下は一例、古代インドで釈迦族にいた人が過去生を思い出してしゃべりはじめた。

    http://tokaiama.minim.ne.jp//takahasisinji/a24_1b.mp3



    http://tokaiama.minim.ne.jp/takahasisinji/a24_2b.mp3



     このファイルは、全部で100本ほどあって、かつてはYouTubeに全部アップされていたが、誰かがアップすると、たちまちクレームが入って削除されてしまう。

     必死になって高橋の講演動画を隠蔽して回っているのは、娘の高橋佳子らしい。

     中身が、あまりに凄いので、私が自分のサイトにアップしようとしたが、生憎容量が少なくて無理なので、もうすぐ海外サイトを借りて全編アップする予定だが、私は金がないので、どなたか協力していただける方がいるとありがたい。



     高橋信次という人物は何者?



     1927年生まれで、亡くなったのは1976年だから、まだ若い、50歳を目前にした脂の乗りきった年齢で急死した。

     佐久市の生まれで、戦時中は戦闘機のパイロットだったようだが、本人は詳しく語らない。日大電気工学出身で、高橋電工という、当時黎明期だったコンピュータ部品を製造する会社を立ち上げ、今でも高電工業という名で、佐久市に会社が残っている。



     1968年頃から奇っ怪な霊現象が身辺に現れるようになり、電子工業の親父から宗教家へ転じた。

     後に、政木和三という発明家が、自分は高橋信次の分身であると言い出した。



     1970年前後からGLAという宗教団体を結成し、活動を開始したが、この頃から私の親戚が彼に夢中になって、GLAに一族まるごと加盟していたが、高橋死後、娘の佳子が「私はミカエル」と言い出したが、まるで霊能がなく、父の高橋が生存中に暴力をふるい、死後、父親の痕跡をこの世から消す活動を始めたのを見て、みんな引いてしまった。



     私は宗教団体や宗教活動には100%興味がないが、輪廻転生の真実だけに興味があるので、高橋の講演から、天地がひっくり返るほどの驚異的な真実を見せつけられて、これは人にも教えなければと思っているだけである。



     こんなことを書いてると、東海アマは宗教活動をしたいのか? と思われそうなので、そうじゃないんだよと強調しておきたい。

     高橋信次の布教をしたいわけじゃない。

     3000年前の過去生のアカシックレコードを当時の言葉でペラペラとしゃべりだす人がいるんだと紹介したいだけだ。



     今日は、あんまり筆が進まないので、明日にも、分かりやすく説明しよう。


    http://tokaiama.minim.ne.jp/genpatu/gensatu6.html

     

     原子炉には、特別にトリチウムを大量に環境放出するタイプがある。

     

     中性子の減速に重水を使用するCANDU炉というタイプで、有名なところでは発祥地カナダのピカリング原発で、ここにはCANDU原子炉が8基もある。

     対馬に近い韓国の月城原発(1983年稼働)も、中国の泰山原発(2002年稼働)も、このタイプである。

     

     CANDU炉の際だった特徴は、重水を減速材に使うことで核反応の効率が上がり、中性子の核分裂条件が大きく向上するため核燃料に濃縮タイプを使う必要がなく、ウラン235が、わずか1%程度の含有率、イエローケーキなみでも、そのまま燃料に利用することができる。

     

     しかし、重水が莫大なトリチウムを発生し、それを外気に放出することになり、周辺環境へのトリチウム汚染が極めて深刻なものとなる。

     

     ピカリング原発では、莫大なトリチウムの垂れ流しにより、周辺住民の新生児ダウン症発症率が85%上昇したとグリーンピースが告発報告した。

    (この資料がネット上にたくさんあったのに、今調べたら、グーグルなどの検索からほとんど排除されていた。グーグルが、どれほど原子力産業に買収されてしまっているか思い知らされる)

     

    トリチウムの危険性 青山禎一 

      http://eritokyo.jp/independent/aoyama-fnp0897..html

     

     東海アマブログ トリチウム

      https://blogs.yahoo.co.jp/tokaiama/27713018.html

     

     ここで、日本国内の核施設によるトリチウムの環境放出量を調べてみよう。

     ここには桁違いに放出しているフクイチ事故原発群は含まれていない。

     ピカリング原発では年間500〜620兆ベクレル、泊原発では年30兆ベクレル前後で、10年で287兆ベクレル・高浜・伊方原発は年間50〜70兆ベクレル、玄海原発は年間70〜100兆ベクレル、10年で826兆ベクレル。



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     玄海原発のトリチウム放出量は、国内最悪、泊、高浜や伊方などトリチウム放出の極端に多い原発は、すべて加圧水型である。

     大半の沸騰水型原発のトリチウム放出量は、年間1兆ベクレルに満たない。

     

     加圧水型原子炉はCUNDU炉に次いで多くのトリチウムを環境にまき散らすので、ピカリング原発同様、周辺でのダウン症発症率増加が懸念されている。

     

     私は、このデータを解析していて、心筋梗塞とトリチウムが関係している疑いをぬぐいきれない。

     

     

     [伊方原発の恐怖のデータ]

     

     1977年から稼働した3基、計202万Kwの伊方原発に放射能排気煙突が存在しないのは泊原発と同じ。

     

     加圧水型はベント機能がついていないから煙突不要との説明もあるが、なんらかの理由で超高圧になった場合、ベントできなければ、こうなることを知っていただきたい。

     

      http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65764511.html

     

     煙突があろうがなかろうが、放射能は必ず出てくる。伊方では泊原発同様、足下の伊方町から激しい心筋梗塞・心不全の異常死亡データが出ている。

     

     四国全体を見渡すと、驚愕の心筋梗塞ベルトとなっている現実に、心の底から驚かされた。

     伊方原発から真東に延びる太いラインと、足摺岬方面に向かい先端にまで達している心筋梗塞ライン。瀬戸内沿岸や九州東部まで異常が続いている。

     いったい、この凄まじいデータは何だ!

     

    ikatagenpatu2


     データが偶然に変化する確率は正規分布内、プラスマイナス34% である。それ以上、全国平均を100%として134%を超えるような異常値には異常を生み出す何らかの原因があると考えられる。

     

     ここに頻繁に現れているのは200%を超えるような超異常データであり、おまけに、これらには偶然では生まれない地域的な連続性、まとまりが存在していて、まとまった地域には特有の理由、原因=放射能気団の流れが存在することを示している。

     それは放射能気団が来たか? それとも来なかったか、しかありえない。

     

     まずは伊方原発の足下、伊方町で心不全278%、これは伊方原発が加圧水型で放射能排気用煙突が作られておらず、晴天無風の日には排出放射能がたまりやすいからであろう。しかも莫大なトリチウムを放出し続けている。

     

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    ここからのデータには本当に背筋が寒くなる。

     

     伊方の足下、八幡浜市で心不全198%、ここから西からの季節風(玄界灘・周防灘・伊予灘と北西の季節風が海の上を渡ってくる)によってまっすぐ東に向けて放射能気団が走っていることを示すデータが現れている。

     

     内子町=心不全183%、久万高原町=心不全323%、高知市でさえ心筋梗塞174%、香南市=心筋梗塞163%、大豊町=189%、安芸市=206%、東洋町209%、奈半利町=269%、室戸市=278%

     と身の毛もよだつデータが続いている。しかも、これらには強い流れが見える。

     

     また伊方原発から、北からの季節風に乗って南下する放射能雲を示すデータも見える。

     

     まっすぐ南下した場合、鬼北町=心不全226%、最初の中都市、宇和島市=心不全260%、愛南町=心不全191%、宿毛市=心不全213%、土佐清水=心筋梗塞180%。

     

     伊方半島から豊後水道を渡って、九州東部の杵築市=心筋梗塞170%、津久見市=心筋梗塞190%、九重町=心筋梗塞196% で、これもまとまっている。

     

     また、伊予灘を渡った山口県側では、すべてのデータが平常値になっていて、伊方原発の風下とは極端な対象を示していて、原発放射能による健康被害の特定に寄与している。

     

    [玄海原発からの放射能放出による健康被害]

     

     玄海原発の排気煙突は30メートル程度のものが1本あるだけだ。加圧式原子炉特有の外観になっている。1975年に稼働し、2011年まで36年間の稼働があった。

     しかし、なぜか地元での影響が見えにくく、遠方での影響が見える。

     

     現在停止中の玄海原発だが、4基の加圧水型原子炉、総出力350万キロ、うち1号機、56万キロwは炉心部の脆性劣化が原因で廃炉が確定している。

     なぜ脆性劣化が起きるかといえば、たぶん莫大なトリチウム生成が関係しているのだろう。炉心に水素や酸素など原子番号の小さな、化合力が激しい元素があると、さまざまな条件で想定外の腐食が起きるのだ。

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    九電は玄海三号機を3月23日再稼働させた。



     ここで玄海原発の影響を見てみよう。

     

     足下の玄海町や唐津市では不可解な平常値、このあたりデータ捏造の臭いがプンプン漂う。しかし隣の平戸市では心筋梗塞211%の強烈な一撃。

     南下して西海市では心筋梗塞164%、雲仙市では心筋梗塞176%、南島原で心筋梗塞169%。

     五島列島五島市では、心筋梗塞224%。もう致命傷といえるだろう。

     ちょうど西から南に回り込むように心筋梗塞ベルトが広がっている。

     

     これに挟まれるように佐世保から竹田まで東に向かって広い範囲で平常値ベルトが広がっている。

     

     もしも心筋梗塞の地域差が偶然に成立したランダムなデータであったなら、こうした一帯のまとまりは存在しないはずである。こうしたベルトが成立する理由は、放射能雲の通路にあたっているからである。

     玄海原発が放出した放射能は、セオリー通りに西側の海に沿って海上ダクトを進行したと考えられる。

     

    玄海原発3号機は2018年3月23日に再稼働したが、九州電力はこの原子炉にプルサーマルを導入すると公言してきたので、すでにプルトニウム燃料が使われているかもしれない。

     

     この問題は、プルトニウムがプルトニウム240の生成により極めて不安定なものになり制御が非常に難しく、核暴走を起こしやすいこと。

     使用済みかプルサーマル燃料の崩壊熱がもの凄くて、100度の安定冷温収束に至るまで、実に300年の冷却期間が必要であることだ。

     300年後に九州電力が存続しているのか? 10年だって難しい、九電は幽霊に任せるつもりなのか?

     

     冷却できなくなったプルサーマル燃料を、誰がどうやって管理するのか見通しがあるのか?

     結局、九州電力も「行ってこい」原子力で、使用済み核燃料のトイレも、冷却期間の管理も、廃炉技術さえも、何一つ見通しのない「未来にお任せ」の無責任極まりない運営である。

     

     運転期間中は、住民を心筋梗塞と癌で殺戮してゆく超悪質な犯罪者である。

     こいつらは目先の金儲けしか考えていない、今の人々を放射能で殺戮し、子供たちの未来を完全破壊する極悪人と判断するしかない。

     

    [川内原発の放射能による影響被害]

     

     川内原発は1984年に稼働した三基の加圧水型原子炉を持ち、出力は178万Kw、2011年フクイチ事故を受けて停止していたが、原発再稼働反対を掲げて当選したテレ朝記者、三反園新知事の裏切り行為によって2016年12月に1・2号機が再稼働した。

     

     加圧水型なので、これもトリチウムが多いタイプで、年間30〜50兆ベクレル、10年で413兆ベクレルを環境に垂れ流している。

     これによる周辺住民にダウン症発症が増加する可能性を否定できない。

     また癌や心筋梗塞増加にも関係しているだろう。

     

    また、熊本震災を引き起こした中央構造線が活性化しているが、川内原発はその真上に建設されているといわれ、桜島を含む姶良カルデラが巨大活動したときも、火砕流に飲み込まれると指摘されている。

     

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    姶良カルデラの火砕流が川内原発を飲み込む

     

    http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3677.html

     

     川内原発の周辺の心筋梗塞・心不全を見てみよう

     

     相変わらず川内原発の足下、薩摩川内市と阿久根市は不可解な平常値。

     しかし、薩摩半島を南下した、いちき串木野市では心不全136%、南さつま市=心筋梗塞141%。

     南九州市も心筋梗塞141%、枕崎では心不全189%、大隅半島に渡って、志布志町=心不全168%。

     

     鹿児島市や三股町などがポツンと平常値だが、鹿児島県全体で異常値すれすれの高い状態が広がっている。

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    伊方原発のような大規模な異常値に比べれば、川内原発の周辺に広がる異常値は少ない。

     この理由は、稼働開始が1984年で2011年までの27年間の稼働と他の原発群より短いこと。出力も178万Kと大きくない。加圧水型は沸騰水型よりもトリチウムは多いが、他の希ガス放射能放出が少ないなどの性質があるためと考える。

     

     少ないとはいっても、鹿児島県全域に異常値が広がっている。もしかしたら南西諸島方面にも影響があるのかもしれない。

     

    川内原発のある鹿児島県は、白血病死亡率第1位

     

       http://jp.bloguru.com/fukushima-requiem/266842/1/thread


     私の実家は名古屋市中村区にあって、この土地は、名古屋城から見て南西の方角であり、昔は「裏鬼門」と呼ばれる方位であった。

     江戸時代の風水では、「裏鬼門に不浄を置く」と定まり、汚穢処理場とか、刑場、家畜などの死体処理場などが置かれたようだ。



     今でも、その名残の地名や、歴史的な施設から、江戸時代に何が行われていたのかを想起させるものが多数残されている。



     例えば、尾張名古屋を支えた有力街道である鎌倉街道や佐屋街道(東海道七里の渡の海路を嫌う人が、代用陸路として通行した)沿いには、烏森(カラスの森)・万場(ヨロズ場=解体場)という地名が残り、八田(毛皮を張って乾かした場所の意味)には、現在でも大規模な畜産処理、食肉加工場が稼働している。



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     これを詳しく解説すると、現在、ここに居住している人から激しいクレームが来るので、あまり紹介できないが、想像力を働かせれば分かることだ。

     万場の北側には、東海地方最大級の未解放部落である甚目寺町も存在している。



     烏森の北側、城西病院の西側の道には惣兵衛用水があって、ここでは1970年代まで、いわゆる部落産業が存在していた。今では昔を知る者もいなくなり、地元の人も、どういう土地なのか知る者は少ない。



     これは、もう十年近く前に書いたブログである。私は、なぜ学校でいじめっ子たちから「四つ」と蔑称されるのか、その理由を知りたかった。



      http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-246.html



     私の実家は、機関士だった父親が千種区から勤務先の鉄道基地近い中村区に移住したよそ者ではあるが、通った学校で、私は「四つ」と言われていたのだ。

     そこで、自分の住んでいる土地に、どのような歴史があるのか?県図書館などに通って、本格的に調査したことがある。



     ちょうど1980年代だったと思うが、私の目に触れる、たくさんの公的史料には、なぜか実家周辺の土地だけ情報が抜き取られ白紙だった。江戸時代・明治時代における土地利用図さえ記録されていなかった。

     あたかも、この世に、実家の土地の歴史がワープして存在しないような不思議な史料ばかり出てきた。



    http://www.matimoyou.com/18kamakurakaidou-nagonaka.html



     明らかに、この土地の何かが公的史料から隠蔽されていて、それはいったい何なのか、いろいろ調べてはみたが、はっきりと分かるものは出てこなかった。

     江戸時代の村名は高須賀というのだが、本当の町名は別にあるらしい。しかし、それも古地図から削除されているのである。



     これは間違いなく刑場があったのだと思って調べて見ると、尾張藩の公式の刑場は、新川町にある土器野新田という場所にあった。この刑場に対応した未解放部落が甚目寺だったのだ。



     すると烏森や高須賀の不可解な空白地帯は、いったい何だったのか?

     未解放部落とカラスの飛び交う森があれば、だいたい想像がつくのだが。土器野のように公式記録に残らない刑場とは、いったい何なのか? 不可解だった。



     明確な証拠文書は出てこなかったが、おそらく、戦国時代、この南側には前田荘・西側には横井荘という鎌倉時代から続く大きな荘園集落があって、前田利家や前田慶次、横井荘では、現代になって横井庄一さんや横井英樹が出ている。

     これらの荘園に関係した刑場だったのではないかと予想している。



     さて、今回の本題は歴史の紹介ではない。



     実は、私の家には、幼い頃から幽霊が頻繁に出たのだ。



     夜中、誰もいない部屋の扉が勝手に大きな音を立てて開閉する。奇妙な家鳴りがする。家族が頻繁に病気にかかるなど、怖い現象が続いた。

     誰もいないのに足音がするなど、あたりまえだった。

     

     母親が名の知れた山伏行者を呼んで見てもらうと、行者は

    「玄関を入った瞬間に、足がすくみ、白髪の恐ろしい形相の老婆が出てきて睨み付けられた」

     と語った。もっとも山伏は「護摩のハイ」といわれるくらい、怪しげな人物が多かったので、単に母親を脅して金をせしめたかっただけかもしれないのだが。



     ちょうど父親が国労争議で逮捕されたり、母親が胃潰瘍で倒れたり、兄弟姉妹が次々に伝染病にかかったりと、大騒動の日々が続いていた。

    もう母親はびっくりして、霊能者にすがって、お祓いをしてもらったり、自分が近所の宗教団体に入って、大規模な除霊祈祷をしてみたり、それは大変だった。



     ちょうど、家の庭にイチジクの木が植わっていて、そこで私が焚き火をして木を焦がしてしまったら、私自身も含めて大変な事態が続いた。

     どうも、イチジクの木の場所には、江戸時代から鎮霊祠があったらしい。

     向かいの家の娘さんが自殺したり、隣の長男がおかしくなって暴力をふるったり、反対側の長男が、不始末で家を売って賠償したり、近辺の家のことごとくで不思議なよろしくない現象が続いた。もちろん私も例外ではなかった。



     ここで、また霊能者に聞くと

    「この土地では恨みの念が強烈に土地を縛っていて、生まれてくる子供は、まともに育たない、特に長男は」

     というのである。 



     不思議と言えば、我が家は、名古屋駅まで徒歩20分程度、日本中で、これほど便利のよい土地も珍しいのに、もの凄く地価が安い。

     「名古屋は西に萎え、東に延びる」 といわれたが、このご時世になっても、名古屋駅西口商店街は、戦後の焼け跡、闇市時代から、いくらも進歩していないのである。



     なぜ、名古屋駅の西側は人気がないのか、不可解というしかないが、その秘密は、どうやら、これらの事情にあるようだ。



     まあ、私は高校生まで、強固に洗脳されたマルクス主義者であって、そうした不合理な因習を信じるような人間ではなかった。

     しかし、30歳をすぎて、自分が霊憑依体質であることを思い知らされる事件があって、唯物論者から180度転向して、唯心論者に変わったのである。



     私は山登りが趣味で、日本中の山を歩いていたのだが、名張の山奥に車を駐めて登山をしたとき、突然、頭に何か重いものが入ってきたことを感じた。

     これは脳梗塞を起こしたのか? と思ったが、発生する吐き気や麻痺などの症状がまったくなく、ただ、頭の中の一点だけが凍結したような感覚になり、いったい何が起きたのか不思議だった。



     後で分かったことだが、私の駐めた場所では、関西の人物が首吊り自殺をしていた。暴力団系の人物だったようだ。

     このときから、私の性格が豹変し、もの凄く怒りっぽくなって、例えば運転中でも不快なことがあると、相手がヤクザでも追いかけていって木刀をつかんでケンカを売るなど、それまでは考えられないことを平気でやるようになった。



     この間、自分でも信じられない武勇伝ばかりだったが、今思い出せば恥ずかしくて書けるようなものではない。

     こんな状態が数年も続き、私は自分の異常さに困り果てていた。



     ある晩、夢のなかに祖父が出てきて、私の頭の中に手を入れて、ゴキン! という大きな音を立てて何かを外して取り出してくれた。

     それから、私の異常行動は収まった。



     後で分かったことだが、なんでこんなことが起きたのかと考えると、当時、私は気功に凝って、全国の気のスポットを回って、そこの気を自分で体験する趣味を持っていた。

     これで霊界に波動が近寄り、私の心身は憑依されやすい状態になっていたのである。



     それから、私は心霊現象にのめりこんで研究するようになった。

     もう30年以上も前のことだが、最初に夢中になったのがシルバーバーチやモーリスの霊言集で、それから、輪廻転生のさまざまな事例を研究して霊界の存在を確信すると、当時、一世を風靡していた高橋信次の講演を知って、彼の言う奇想天外な宇宙こそ真実であると信じるようになった。



    http://tokaiama.minim.ne.jp/takahasisinji/takahasisinji=a21.html



     やがて、私が学んでいたマルクス主義の唯物論が根源的に間違っているのではないかと思うようになった。

     この宇宙の最奥にある原理は、決して物質ではなく、何かの意思であると信ずるようになった。唯物論から唯神論への転回である。



     そうして霊界の構造を理解できるようになって、死後、いわゆる天上界=霊界に誰でもが行くわけではなく、一部の現世に執着する人や、自分の肉体の死を理解できない霊体が存在することを知った。

     そんな霊を「浮遊霊」などと呼ぶのだが、彼らは自分の死を自覚しないため、自分と似たような波動を持った肉体に平気で入り込み、その肉体を乗っ取ることがあるのだ。これを霊憑依と呼んでいる。



     こんなことをする霊は「低級霊」というもので、やがて、自分の死を自覚すれば、ちゃんとあの世に行けるのだが、そうでないうちは、生きている時代の自分の怨念や執着を、他人の肉体を使って晴らそうとするから、憑依された方は大変なことになる。



     このあたり、高橋信次の「悪霊」という二冊の本に、詳しく書かれている。また上のリンクに、悪霊払いの実例がたくさん記録されている。



     私の実家周辺で、非常に困ったことが起きるのも、昔、この付近で怨念を持って死んだ人々が、未だに人間を恨み続けて、住人たちに悪さをしているという仕組みを、こうして理解することができた。



     江原啓之が「墓場の跡に住むな」と強調するのも、このような事情からであろう。



     心霊現象の世界は、もの凄く奥が深くて、こんなブログに書いて簡単に理解できる人などほとんどいないだろう。

     このことを分かってる人以外は、何をバカな妄想ばかり書いてるのかと嘲笑するのがオチだとは思うが、これは、私が空想した物語を書いているのではなく、実際に体験した事実を語っているのである。

     私も、あまりに巨大すぎる相手をどのように説明したらよいのか、まだ考えあぐねているところだ。

     


     関西で稼働している核施設は、若狭に大量に集中しているが、それほど遠くない島根にも原発がある。当初、四国の伊方原発も含める予定だったが、伊方原発の放射能による影響は九州東部に大きく現れているため、九州で扱うことにした。

     それより中国地方には、想像もしていなかった恐怖の殺戮怪獣が潜んでいた。

     

     若狭には、敦賀原発2基、美浜原発3基、大飯原発4基、高浜原発に4基、もんじゅ1基、計14基の原発が集中していて、もしメルトダウン事故が起きれば、近畿の水瓶である琵琶湖が汚染されるのと、近畿・中国方面と岐阜県美濃地方、愛知県尾張地方が取り返しのつかないほど汚染される。

     

     この心筋梗塞の分布は、自民党政権や原発に依存する人々が、フクイチ事故に対する反省が絶無のため、おそらく、これから関西で再び起きる巨大メルトダウン事故の結果が何をもたらすのか? 示すものとなっていると思う。

     

    [島根原発の排気放射能による健康被害]

     

     まずは島根原発から見てみよう。この影響を調べてゆくうちに、私はとんでもない怪獣を発見することになった。

     

     島根原発は、松江市内の臨海部にあり、46万Kと82万Kの二基の沸騰水型軽水炉。1974年〜2011年までの37年間稼働している。

     3号機は運転未定。1号機は2015年廃炉が決定している。

     2号機の再稼働ではプルサーマルを予定している。

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     島根原発の排気煙突も非常に高く、おそらく100mをはるかに超えているだろう。 だから足下では正常でも西南に強い異常が出ている。

     足下の松江や出雲では正常値だが、50K以上離れた江津市で心不全159%、益田市でも159%、安芸太田で155%と異常値が出ている。

     

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     問題になるのは南東の鳥取、兵庫県方面で、あまりにもたくさんのハイレベル異常値が出ていて、果たして併せて100万キロ超の原発運転で、ここまでひどい結果が出るのだろうか? と頭を抱え込んでしまう異様な結果が見えている。

     

     心筋梗塞死亡のデータは、境港市139%、米子市149%、琴浦町185%

    倉吉市213%、岩美町269%、鳥取市146%、八頭町179%、智頭町208%

    伯耆町139% 、日南町185%

     

     さらに鳥取県・岡山県・兵庫県の南部に至るまで非常に高いレベルの心筋梗塞死亡が出ている。

     瀬戸内沿岸に近い、たつの市163%、美作市176%(心不全)勝央町167%、宍粟市170%(心不全)、新見市192%(心不全)、高梁市181%(心不全)、日南町185%

     玉野市でさえ139%、姫路市も146%

     

     これらの国内最大級の広がりを持った心筋梗塞地帯が、はたして島根原発の排気放射能だけで起きるものか? 

     

     綿密な検証を重ねてゆかねばならないが、少なくとも、これらの異常な心筋梗塞死地帯には一定のまとまりがあり、広島方面に広がる平常値地帯と明瞭な対象をなしていて、過去の排気公害事件とよく似た分布になっている。

     よって、島根原発の37年間にわたる放射能排気に強い疑いの目が向けられるのは当然である。

     

     しかし、兵庫県・岡山県にまたがる、この異常な心筋梗塞地帯は、島根原発だけでなく、若狭原発群からの放射能排気も流れ込んでいると考えれば、この深刻さは容易に理解される。

     

     さらに共通する条件として、日本最大級のウラン鉱石放射能地帯であることだ。実は、この地域の核心部にある人形峠ではウラン精錬工場が稼働していた。

     調査を進めるうちに、この工場こそ、私は、すべての異常値の根源に屹立する恐怖の怪獣であったことを思い知らされた。

     

    [人形峠ウラン精錬施設の影響]

     

     鳥取県の倉吉平野と岡山県の津山盆地を結ぶ、海抜740mの人形峠。

     1956年にウラン鉱石の調査研究所が設置され、1959年にはウラン鉱石を製錬したイエローケーキ精製に成功し、1961年には200Kgの国産濃縮ウラン原料の製造に成功した。

     

     この間、核燃料開発事業団=動燃が国家プロジェクトとして活動を開始し、1967年、人形峠鉱業所として発足し、1978年には人形峠事業所と改称した。

     1980年代には、回収ウラン燃料の転換試験=つまりプルトニウム製造が行われたと書かれているので、事実上の再処理工場であったことになる、

     

     となれば、青森六ヶ所村で起きている凄まじい心筋梗塞データと、この周辺200K圏で起きている恐ろしい心筋梗塞データの共通点が鮮明に浮かび上がることになる。

     この恐怖の心筋梗塞地帯の原因は、島根原発による放射能排気ではなく、人形峠再処理施設と考えられるであろう。

     その後、1979年のスリーマイル原発メルトダウン事故の影響により、ウラン価格が低迷したため事業の採算性が失われ、2001年には全施設が閉鎖となった。

     20世紀のうちに、人形峠事業所で採掘されたウラン鉱石は86000トン、濃縮精製されたウラン235核燃料は84トンであった。

     この量は広島型原爆、840万発分ということになる。

     

    人形峠周辺には、動燃によりウラン汚染残土=鉱滓100万トン以上が投げ捨てられたままになっているといわれる。

     

      小出裕章さんら京大原研のメンバーが調査した人形峠ウラン汚染による危険性を警告した論文

       http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No79/kid000927.PDF

     

        http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Ningyo-toge/KankyouD.html

     

    これらの情報から、岡山県と兵庫県、鳥取県にまたがるウラン地帯における心筋梗塞地帯の原因は、人形峠で行われたウラン採掘と精製、さらに再処理による放射能汚染と考えることが、もっとも合理的と判断できると思う。



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    [日本最大の核施設密集地帯、若狭原発群]

     

     14基の原子炉が集中している日本最大の原発密集地、若狭湾周辺。

     

     2011年のフクイチ巨大放射能事故で日本中の原発が止まったわけだが、その後も資産減損に怯えた関西電力が、次々に再稼働を画策し、すでに大飯、高浜原発が再稼働を開始してしまっている。

     この記事を書いている2018年3月末には、莫大なトリチウム放出で有名な玄海原発まで再稼働を始めた。

     

     若狭原発群が放出した放射能による被害を調べていると、統計データに奇っ怪な、ありえない平常値が続いていることに驚かされた。もっとも汚染され危険なはずの、敦賀原発、もんじゅ、美浜などが集中している地域=敦賀市や美浜町などの心筋梗塞が奇妙に少ない。

     

     このところ政府による公文書偽造捏造が報道されているが、どうも政府や自治体レベルで原発の地元の人口動態統計を歪曲しているのではという疑念が強まってならない。

     14基も危険な老朽原発の運転が40年にわたって続いたにもかかわらず、心筋梗塞データが少なすぎる。

     

     「こんなはずはない!」というのが私の正直な感想である。



    takahamagenpatu date



     

     敦賀から60Km離れた勝山市では、心筋梗塞186%、隣の坂井市でも170%

     高浜では162%、小浜でも174%、それなのに最も汚染が激しいはずの敦賀や呪われた殺人原発と呼ばれた美浜でも平常値になっている。新温泉町では166%。

     

     敦賀市では、安倍内閣で復興大臣などを務めた「パンティ泥棒」高木氏の父親が長く市長を務め、このような信じられない発言をしたことが知られている。

     こんな首長がいれば、原発の危険なデータはすべて封印、捏造されるのも当然だ。

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       https://iwj.co.jp/wj/open/archives/270810

     

     若狭原発群の危険性について

     

         http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/455.html


     



     記憶では1980年代の半ばだったような気がするが、正確な日付は覚えていない。

     当時、私は年間50回以上、ほぼ毎週のように山歩きをしていたが、冬場は、鈴鹿の御池岳周辺と中央アルプスの越百山周辺をマイゲレンデにして歩いていた。



     このとき、R19号、大桑村の伊奈川橋から越百山登山口に行くと、毎週のように外車が停まっていた。

     私は、「これは、おそらく暴力団がチャカ(ピストル)の射撃テストに来てるんだろう」と思った。

     その車は、南駒ヶ岳と越百山の二カ所の登山口があるうちの、いつでも越百山の登山口近くに停まっていた。おまけに季節は12月~5月の積雪期だけだ。



     一人で登ってゆくと、かなり深い雪のルート、2500mの稜線付近で、その人物と数回すれ違い、挨拶を交わした。



     日に焼けた精悍なマスク、敏捷な身のこなし、鋭い目つき、その人物は、確かな足取りで早足で歩いていた。

     私には、彼がヤクザに見えた。「なんでヤクザが冬山にいるんだ?」



     ここで出会ったのは一回だけではない。少なくとも三回くらいは出会っている。彼は、冬になると中央アルプスの、人気のない、この山に来ているらしい。

     それで、登山口に停まっている外車の謎が解けた。



     1990年頃、私は名古屋市大門の某タクシー会社で働いた。

     そうして、無線配車で弘道会本部に迎えにいって、その人物と再会を果たすことになった。

     もっとも、彼であると分かったのは、ずいぶん後のことだが。



     彼は、当時、弘道会の組長だった。そして、後に、山口組六代目組長になる司忍こと篠田正浩氏であった。

     司組長は、酒も飲まずタバコも吸わず、ひたすら冬山登山や水泳で体を鍛えることに熱中するストイックを絵に描いたような人物だったのだ。



     タクシーを呼んだときの彼の姿勢は、上から目線はまったくなく、いつも、とても優しく、チップをはずんでくれた。

     私は、いつでも大声で「ありがとうございます」と言う癖があったから、彼は気に入ったようだった。

     人間性は、まるで高倉健が映画から出てきたようであった。

     

     タクシー商売というのは暴力団と関係が深い。とりわけ「大門遊興街」を抱えた名古屋市中村区は「暴力団の巣窟」とでもいうべき密度の濃さで、私が通った小中学校でも、大門ヤクザ関係者は一大勢力で、イジメなどの問題を起こす者が多かった。



     タクシー時代、会社の近所の喫茶店で、同僚のシャブ=覚醒剤の売買現場を目撃したのも一度や二度ではない。タクシーやバスの運転手は、客乗中は絶対に眠れないので、シャブに手を出す者が少なくなかったのである。

     だからタクシー運転手と暴力団は、裏表のいずれでも関係ができてしまう。



     おおむね暴力団は、本当に困った連中で、業務中に、どれほどひどい目に遭わされたか、思い出したくもないほどだ。

     後ろで怒鳴り散らされるなど序の口、ときには首筋に刃物をつきつけられたりした。ただし、こんなのは暴力団ではなく、フリをしたチンピラであったが。



     そんななかで弘道会の若衆だけは別格だった。ウソのように礼儀正しく、彼らが暴力団などとは、まったく信じられなかった。

     司組長が、どれほど若衆に厳しく教育していたかが分かった。

     運転手に迷惑もかける者も皆無だったが、一人だけ例外がいた。



     彼は、出入りで3人斬り殺し、出所してまもない頃だった。

     ちょうど人相は、ドジャーズの前田健太によく似ていた。

     マンションまでお迎えに行き、弘道会事務所まで毎朝送るのだが、下車時、かれは、いつも千円札を投げてよこした。これで釣り銭くれてやるとの意思表示だったのだろう。

     何十回も送迎し(他の運転手が嫌がって無線をとらなかったので私がよくとった)わけだが、顔見知りになる頃には失礼な態度も消えて、世間話をするようになった。



     中学時代、私より一級下だが、生徒会長までやったスポーツ万能のO組の息子がいたのだが、彼が長じて「二丁拳銃のO」と呼ばれ、名古屋のヤクザ界では、その名を知られた人物になったこと。

     Oが人妻と禁じられた恋をして、陸橋から飛び降り自殺したこと。

     同級生のいじめっ子=どれだけひどい目に遭ったか分からないほど最悪だったYが殺人で無期懲役刑に処せられたことなど、子供の頃から顔を知ってる彼らの、驚くような情報を教えてくれたのも彼だ。



     たくさんのヤクザを客として乗せて、世間話をしたり、打ち解けた者とは飲みにいったりするうち、とても、ここには書けないような恐ろしい話もたくさん聞いた。

     みんな、糞真面目で口が固いのだが、ひとたび打ち解けると、堰を切ったように自慢話や誰も知らない恐ろしい裏話が出てくる。



     ヤクザとの付き合い方には、厳格なルールがある。

     それは「筋を通す」ということ。どんな筋かというと、「相手の顔を立てる」ということである。つまり、彼らの社会を厳格に規制する規律というのは「見栄とメンツ」である。

     まるで儒教社会そのままだ。ヤクザ社会は儒教を規範としているのである。逆に北朝鮮も、またヤクザ社会であるといえよう。



     彼らの立場を失わせるようなことをいえば、たちまちこの世から消されることになる。何回か「殺す」と言われたことがあるが、彼らは、自分たちが特別な世界にいることに誇りを持っているように思えた。人を殺して刑務所に行くことも、「筋」さえ通っていれば、それは人生の誇りだったのだ。

     一般人が震え上がるような世界こそ、彼らのプライドだったのだ。



     名前は言えないが、ある中高年のヤクザと仲良くなったとき、タクシーの中で背筋が凍るような情報を聞いたことがある。



     それは、大門の遊郭店などで、店で暴れたりした客の始末が彼らの主な仕事だったのだが、袋叩きにして死んでしまうことも、決して希ではなかったそうだ。

     もちろん警察に届けることはない。遺体は、完全に消えてしまうのである。

     その秘密をちらりと聞いた。



     実は、秘密の遺体処理の専門業者がいるのだという。どこにいるかというと三河湾の幡豆という漁港にいる。

     ここは、日本一の密漁船漁港で、数百隻の密漁船が違法操業のため、ここから出港してゆくことで知られている。その大半が暴力団組員である。



     歓迎せざる遺体が出ると、深夜にトラックに乗せられ、午前3時頃に漁港について、餌や網などの漁業具とともに船に乗せられる。

     それから伊勢湾や熊野灘などの水深の深い場所に、コンクリートをつけられて沈められるのである。目撃者などいないので、完全犯罪である。

     始末料は、おそらく数十万円程度だろう。もちろん企業秘密だから教えない。これは一つのビジネスとして定着しているのだという。



     そこで、こうした航路の浚渫船には必ず、所轄署の刑事が乗務している。上がってくるコンクリートを探すためである。

     それでも浚渫の対象にならない深い海域では、潜水艇で綿密な調査をしない限り発見するのは無理だ。



     私も、若い頃、結構ヤバい仕事をしていたので、さまざまな背筋の冷たくなる現場に遭遇した。

     例えば、ビルの建築現場で、基礎から血がにじみ出ているのを目撃したことがある。そこにいた関係者は「人柱」と言った。1970年代はじめのことだ。

     当時は、まだ過労死だとか人権感覚の概念などない時代だったので、現場で死んでしまう者など珍しくもなかった。

     私も、不完全な足場から墜落した職人が、もだえ苦しむのを、落ちたその場で目撃したこともある。



     ダム工事など、凄まじいもので、例えば佐久間ダムなど、1950年代の工事だが、交通機関のない山奥で、医者もなく人家もなく、タコ部屋というヤクザによる強制労働のシステムがまだ幅を効かせていた頃だが、毎晩のように部屋では博打が行われ、刃傷沙汰も普通に起きていた。

     歯止めのない場所だったので、毎日必ず死者が出た。



     これも、現場監督の指示で、みんなダムやトンネルのコンクリートに埋めてしまったそうである。

     私の知人が、佐久間ダムの現場で業者として入っていたので、彼から、かなり詳しく聞いたが、常人がまともな神経で聞いていられるようなものではなかった。

     なお、ここでは今でもトンネルで幽霊が出るという。一部のトンネルでは工事中に、壁からたくさんの人骨が出てきたという。



     http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/824.html



     私も、若い頃は一人でロッククライミングしたり、アルプスの沢に入って三日がかりで登って降りてきたり、ずいぶんと危険な冒険を重ねたので、ある程度、度胸もついた。

     滝で転落して、全身四カ所骨折して命からがら逃げ帰ってきたこともあり、おかげで、人が殺されるくらいの情報でうろたえることもないが、逆に、不感症になりすぎて、このような話を聞いても心を動かされることはない。



     それでも、私に対して、人間としての基本ラインを超えた誹謗中傷を平然とできる者に対しては、驚かされている。ヤクザは、一線を超えるときは、死を覚悟するときである。



     私の経験では、このような誹謗を平気でできる人間は、必ず殺されるのである。万が一にも寿命を迎えることなどできない。彼らは何をどうすると人が限界を超えるのか、おそらく知らないのだろう。

     若い頃から、本当の修羅場をくぐったこともなく、ゲーム感覚で一線を越えてしまうのだろうが、やがて植松聖や白石蝋世里茲Δ覆海箸砲覆襪里世蹐Δ?

     たぶん、その前に、深い海の底で眠りにつくことになるだろう。



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    http://tokaiama.minim.ne.jp/genpatu/gensatu44.html

     

     

    [柏崎原発からの放射能による影響]

     

     中部地方の核施設は、世界最大といわれる東京電力、柏崎刈羽原発、そして、ほぼ同規模の中部電力、浜岡原発、能登半島の北陸電力、志賀原発である。

     

     柏崎刈羽原発の規模は、7基の沸騰水型原子炉で総出力821万2千Kw

     1993年から営業運転開始、2011年のフクイチ事故を受けて稼働を停止しているが、18年間の間、通常運転による放射能放出が続いた。

     

     この間、2007年7月16日の中越地震により、原子炉建屋での火災を含む大規模な損傷と放射能放出があったと考えられている。

     

     このとき当時の安倍首相が現地に入ったが、その後、体調を崩して首相を辞任したことが記憶に残っていて、危険な短寿命核種による被曝(腸上皮障害)を受けたのだと噂されていた。

     

     柏崎原発に100m以上と思われる排気煙突があり、放射能の影響は相当遠方に達すると思われるので、200K圏を調べる必要がある。

     

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    柏崎刈羽原発の放出放射能の影響を調べてゆくと、173Km離れた志賀原発からの影響と重なっていることがわかる。

     とりわけ海上の場合は障壁がないため、放出気団は遠方に伝播し、他原発からの気団と融合すると思われる。

     

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     能登半島先端の異常値は、おそらく志賀原発と柏崎刈羽原発の両方の放射能から影響を受けていると思われる。

     足下の柏崎市では煙突が高いせいか影響が少ない。しかし、海岸線をダクト伝播したと思われる放射能によって、出雲崎で心筋梗塞が249%、燕市で160%、内陸の小千谷市でも165%(心不全)、只見町では184%という危険なデータが出ている。

     

     柏崎原発周辺では、女性の白血病発症率が全国平均の2倍に達している。

     

      https://blogs.yahoo.co.jp/ht_sue/30484823.html

     

    柏崎原発の中越地震による放射能放出被害

     

       http://d.hatena.ne.jp/Takaon/20150519/1432027391

     

      

     [志賀原発からの放射能による影響]

     

     能登半島には二カ所(初期段階では四カ所)で原発建設が計画されたが、珠洲原発は実現せず、志賀原発だけが建設された。

     

     志賀原発は、北陸電力が建設し、1993年7月に運転を開始した。

    原子炉は二基あって、いずれも沸騰水型、54万キロと 136万キロである。1993年から東日本大震災の2011年3月まで18年間稼働し、再稼働ではプルサーマルを目指すと公言している。

     

     志賀原発にも100m級の高い煙突が二本設置されていて、放出放射能の影響は遠方に伝播すると考えられる。

     

     志賀原発からの放射能による影響も、地元よりも少し離れた能登半島先端や、中能登町、氷見市・立山町などなど富山県内で出ている。

     

     とりわけ能登半島先端、輪島市で心筋梗塞190%、珠洲市で185%(心不全)能登町で208%で、深刻な汚染を示しているが、柏崎原発からの放射能の相乗効果も考える必要があるだろう。

     

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    これらの心筋梗塞死因データには連続性があり、平常値にも大きな連続性があるので、偶然ではありえない。

    もし偶然だったなら、相互に関連性のない支離滅裂でランダムな結果が出るだろう。このように連続性が確認できる場合は、共通の因果関係=原因があることを意味していて、それは原発通常運転による放射能の影響しか考えられない。

     

     また、志賀原発は2011年に運転を休止していても、核燃料は装填されたままで、わずかずつ放射能を出し続けているし、原子炉の改良工事などを行えば大量に出てくる可能性もあり、能登半島先端では、ときどき異常な放射線が検出されることがある。

     

     ただし、ここの異常値は、志賀原発以外に、柏崎刈羽原発や、韓国の古里原発、島根原発など核施設からの影響も考える必要がある。

     

       http://inventsolitude.sblo.jp/article/176238318.html

     

      

    [浜岡原発からの放射能による影響]

     

     浜岡原発は南海トラフの巨大地震である東海地震の震源地の真上に作られた超恐ろしい核施設である。

     300〜400年に一度は南海トラフ地震に伴って震度7が予想されていて、津波高も最大11mと考えられているが、当初の予測は5mにすぎず、フクイチ同様に安全対策をケチった原発であった。

     311後、再稼働のために津波対策が強化されたが、やはり費用をケチったペラペラの擁壁で、強度に大きな疑念が持たれている。

     世界最大最強の釜石堤防を完全破壊したエネルギーを考えれば中電の擁壁は稼働の言い訳としてのアリバイ証明にすぎず、M9クラス巨大地震には、とうてい耐えられないであろう。

     

     1976年3月に運転を開始し、2011年、3月民主党政権の要請により稼働を停止している。1号機54万Kw・2号機84万Kwは2009年1月に廃止しているが廃炉には手がつけられていない。

     3号機110万Kw・4号機114万Kw・5号機138万Kwも稼働停止していて6号機138万Kwは計画段階で頓挫中。

     稼働は35年間であって、それらの放射能放出の結果は地域差が明瞭で深刻な事態になっている。

     

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    浜岡原発周辺の心筋梗塞分布を見てゆくと、高い煙突のおかげか足下の御前崎や牧之原市などでは異常は少ないが、沿岸部をダクト伝播したと思われる東風に吹かれた地域、西方面の浜松から渥美半島・知多半島先端部、さらには伊勢湾を越えて、紀伊半島の鳥羽・伊勢方面にも明らかな影響が現れている。

     

     具体的には、西側の沿岸部である磐田市で心筋梗塞162%、湖西市で171%(心不全)、渥美半島の田原市で141%、知多半島の南知多町で158%(心不全)、放射能気団は伊勢湾を飛び越えて、伊勢市146%、鳥羽市153%、多気町178%と続いている。

     これらは、浜岡原発から一直線の連続性のある地域であって、偶然性はなく、放射能排気の影響と容易に想像できる。

     この流れから外れれば、まったく影響を受けていない平常値の地域が連続している。

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    このピンクの矢印は、北西の季節風が若狭湾に上陸したとき、琵琶湖と関ヶ原を経由して木曽三川ダクトに入り込む風の通路を示したものである。

     

     

    [八百津町の心筋梗塞異常値の解析]

     

    まったく原発放射能と関係なさそうな八百津町周辺で心筋梗塞が異常値を示していて、これを見て「心筋梗塞は原発放射能と無関係」と大喜びで私の主張を嘲笑する馬鹿なネトウヨがいるが、残念ながら、詳しく調べると、これも若狭湾の原発と関連がある可能性が強まっている。

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     八百津町周辺の心筋梗塞の異常値は、八百津町380%、御嵩町229%(心不全)、川辺町168%、七宗町229%、美濃加茂市172%、美濃市193%(心不全)と、結構な広い範囲にまたがっている。

     

     この原因について、最初はまったく理由が分からず、地域的な高放射能地帯かと疑ったが、周辺を、詳しく調べてゆくと、だんだん浮かび上がってきた関係があった。

     

     それは、ここには特異な季節風の通路が昔から知られていることであった。

     それは「伊吹おろし」と呼ばれている。

     若狭湾に上陸した北西の季節風が、琵琶湖を経由して関ヶ原ダクトに抜け、さらに大垣付近で二つに分かれて、一つは木曽三川ダクトを下降して伊勢湾に抜ける有名な風の通路。

     

     私も名古屋で少年時代を過ごしたので、伊吹おろしの寒気には、さんざん悩まされたものだ。体感温度は釧路と同じとさえ言われた。

     この風は小浜・高浜付近に上陸した西北西の強い季節風が、琵琶湖から伊吹山を越えて、ボラー現象といわれる寒気団の吹き下ろし風を尾張平野にもたらすのである。

     

     もう一つは、木曽川を上流に向かう、いわゆる「木曽川ダクト」を遡行して八百津に向かう風の通路である。

     これは若狭湾の北風が南下し、伊吹山を越えて関ヶ原の隘路(養老山地と伊吹山地に挟まれた国道8号のダクト)に入り込み、8号から21号とまっすぐ東のダクトを経由して、大垣で木曽川ダクトに入り込み、八百津に向かう通路が存在するのである。

     

     これを前提に調べてみると、やはり関ヶ原で心不全163%、養老町214%と高いデータが八百津方面の異常データにつながっていた。

     

     この説明は、まだ証明されたものでなく、これから検証を経なければならないが、私としては強い確信を抱いている。

     心筋梗塞の異常値が、放射能汚染と無関係に独立して広い範囲に現れることは考えにくい。このように連続した異常データは、必ず地域的、地理的な理由があると考える必要があり、もし放射能汚染以外の原因を言いたければ。条件を満たす説明をしなければならない。

     

     八百津町の心筋梗塞データの全国平均からの乖離は380%であるが、泊村の440%、平田村の427%よりは少ない。大間町の360%と同レベルだが、いずれも周辺から突出しているものの、特別に違和感のある大きさではなく、この程度のばらつきは決して不自然ではない。


     ツイッターのアカウントを不可解な理由で凍結されてから、意見表明をブログに移し、今のところFC2無料ブログを利用している。



     これまでメインにしていたヤフーブログは最低で、勝手に大切なページを削除し、理由も開示しないで、完全に上から目線なので、やる気を失って、数年間、更新もほとんどしなくなっていた。

     今回、他ブログへの技術的な移行の目処が立ってからアカウントを廃止したが、ヤフーブログは他ブログへの移行を設定しておらず、自社で囲い込むつもりだったようだ。



     FC2ブログをメインに決めた理由は、FC2運営会社が、何度もアダルトサイト運営で摘発されており、反権力的な心情からか、運営規則が比較的緩やかだからである。



     いくつかのブログにアカウントを作ってみて、ヤフーなみに上から目線で、勝手に削除するのが「はてなブログ」。ほぼFC2と同等な緩やかさで運営されているのが「SEESAAブログ」である。「忍者ブログ」はページ容量が少なすぎて、データを移行させることもできなかった。



     ツイッターを凍結されてから、FC2ブログをメインにしたわけだが、2ヶ月くらい経ち、おおむね毎日2000以上のアクセスがあるが、実際に読んでいただいているのは、重複IPアドレスをカウントしないユニークアクセスで示される800カウント前後だろう。



     トータルアクセスが多い理由は、まずはグーグルなどの検索エンジンが、毎日数百回も自動巡回している可能性が強いこと。

     かなりの方が、更新の有無を何度も点検されていることなどだろう。

     それに、電通の監視や統一教会系自民党ネトサポ部隊も、毎日数百回もアクセスしているようで、彼らのツイートをのぞいてみれば、以前同様、私のブログに張り付いていることが分かる。

     ユニークアクセスは同一IPを日一度しかカウントしないので、これが本当の閲覧者である。



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     実は、この数字は、私がツイッターで、本当の読者数として考えていた数と、ほぼ同じくらいである。

     私はツイッターで、最大69000程度のフォロワーがあったが、なぜか毎日規則正しく数十ずつ消えていって、今年3月に完全凍結されるころには63000くらいのフォロワー数であったが、実際に読まれているフォロワー数は、おそらく1000前後だろうと予想していた。



     それは、ツイートと、そのリツイートの割合から予想したもので、私のツイートの平均的なリツイート数は、100前後もなく、私のようにアクティブなアカウントでは、フォロワー数の一割程度のリツイートがあるのが普通で、とすれば、私の本当のフォロワー配信数は1000程度しかないことになる。



     これは、おそらくツイッター社管理員によって、フォロワーへの配信が制限されているのだろうと予想した。

     私への貼りつき嫌がらせアカウントが、数十もあることは何度も書いているが、私のアカウントは彼らによってたくさんの違反報告が行われ、過去何十回も凍結されている。



     私も、負けじと、嫌がらせアカウントに対して報告するのだが、ほとんどの場合は、私の個人情報を公開するような極めて悪質なツイートでさえ一時的なロックで終わり、私に行われたような恒久的アカウント凍結が行われたことはない。

     そこで、ツイッター管理員は、意図的に反原発側に過酷にあたり、原発推進側に非常に緩やかな対応をしていると感じていた。



     調べてみれば、2013年段階で、日本ツイッター社は電通と提携し、管理を電通に委嘱していることが分かってきた。

     https://blog.goo.ne.jp/luca401/e/8f12d8e8a804384e5ca9f98afa45a773?fm=rss



     なるほど原発推進派の総本山である日本版CIAの電通がツイッターを管理していたのでは、私が追放されるわけだ。

     私のフォロワーが69000と見せかけて、実際には1000程度しかライムラインを配信せず、しかも、毎日数十ずつフォロワーを外して、やる気をなくすのを待っていたわけだが、通常稼働の原発が住民を殺しているという記事を掲示した東海アマを許すわけにはいかないというわけで、完全に封鎖されてしまったわけだ。



     そのフォロワーの大半が、FCブログにもお越しいただいているようだ。



     FC2ブログランキングで、東海アマブログは2万中5位前後が多かったが、数日前から8位に下落している。どんどん下がっていくようだ。

     アクセス数はほとんど変わっていないので、これも管理側の作為かと疑ったが、実は、ろくでもない中身のないブログでも、自動アクセスプログラム(いわゆる巡回ソフト)で、自分のブログアクセスを指定しておけば、勝手にランキング順位が上がってゆく仕組みらしい。

     私が突然FC2上位に躍り出たので、それまでの常連がランキング地位を守るため、プログラムアクセスをかけたわけだ。 http://amayuni.com/%E3%82%84%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%9F%E3%81%93%E3%81%A8/%EF%BD%86%EF%BD%83%EF%BC%92%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%81%AE%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%92%E4%B8%8A%E3%81%92%E3%82%8B%E6%96%B9%E6%B3%95/



     もちろん、我々の世代では、そうした要領のよい行為は反道徳的なものであり、やれば自分を傷つけると分かってるからやらない。

     実力だけで勝負する以外の、邪な発想など思い浮かばない。



     今の若い人は、この種の作為を平然と行う者が多い。私への下劣・卑劣な人間性そのままの嫌がらせや、ハッキング、見えないところでの不正など、枚挙に暇がない。

     身元をこそこそ隠しながら、表向きは正義の味方のようなフリをして、モラル、道徳的なことばかりを振りかざして、それを他人に強要して攻撃しまくり、他人をいじめるのに夢中になっているが、裏に回れば、平然と悪意に満ちた不正行為を繰り返す者があまりに多いと感じる。



     特に自民党ネトサポの全員が、そうした口先道徳人ばかりである。世の中、こんな不愉快で卑劣な人間ばかりになったら、日本人の劣化どころか、本当に「日本民族の死滅」と思わざるをえない。

     そんなクズどもが「日本が好きです」なんて書いてるのだから、やりきれない。



     自民党ネトサポ部隊の正体の多くは、実は国際勝共連合=統一教会である。

     一種の洗脳カルトであるから、工作員どもは自分自身で思想する力など封じられ、組織の命令に従うことしかできない。



     いずれ、目が覚めるときも来るのだろうが、もう、何もかも終わっているだろう。そのときは、どれほど下劣な人生、無駄で愚かな時間を潰しただけか思い知ることだろう。

     「日本が好きです」なんて書いていながら、実は日本を崩壊させたのが自分なのだから。



     [コンピュータで統制される時代]



     統一教会のバックにはCIAがいるという。教祖、文鮮明が、CIAによって搭乗ヘリを撃墜されて殺害された可能性があることは前回に書いた。



     CIAが前身である米軍調査局時代から、敗戦国日本の左傾化を防ぎ、アメリカの国益に奉仕する政権を作るため、徹底的なジャパンハンドリングを行ってきたことは何度も書いた。

     韓国政権も朝鮮戦争以来、ハンドリングの対象であり、統一教会は、その手足として利用されてきたのである。



     戦後、自民党の選挙は、すべてCIAによって結果を操作されてきたといってよい。



     http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/1948cia-0abd.html?optimized=0



      https://blog.goo.ne.jp/nvno/e/04724cdf56aa87a6c854651ff8ae915a



     岸信介や正力松太郎がCIAのコードネームを持ったエージェントであったことも暴露されている。

     CIAは全世界の政権をアメリカのポチにするための活動を行ってきたが、その第一の標的は、もちろん日本であった。

     日本人は、第二次大戦でアメリカに真正面から刃向かった唯一の国であり、膨大な犠牲を出している。その政権を支配することは、CIAの第一の使命であったといってもよい。



     http://d.hatena.ne.jp/rebel00/20120120/1327020002



     選挙でアメリカ盲従の自民党を勝たせるだけでなく、反対勢力でコントロールの効かない社会党や他の左翼勢力を自滅させること、一番厄介な市民運動を弾圧することがジャパンハンドラーたちの任務であった。



     戦後最悪の極右、安倍政権を登場させたのもCIAである。

     日本の選挙活動のすべてを委託された民間選挙企業、ムサシの最大株主は安倍晋太郎であった。

     その後、たぶん今でも株は、そのまま息子の安倍晋三に委譲されたと思われる。ムサシの表向きの最大株主、上毛起業の支配権を持っているのはゴールドマンサックスの有名なCIA工作員、ピーターブリガーであった。



     https://ameblo.jp/tamamocross2011/entry-11461820793.html



     ムサシの選挙システムはネットに接続され、バックドアーをつけられて、勝手に票数を操作されるという証拠が明らかにされている。



     https://www.youtube.com/watch?v=vMj8s8Zi4gs



     https://www.youtube.com/watch?v=VoBgBx9IfLE



     つまり安倍晋三政権は、CIAが不正票操作によって捏造した政権なのである。



     CIA工作員であったスノーデンが暴露したのは、日本支配のために、恐ろしい工作が無数に行われてきた実態であった。



     http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49507



      https://iwj.co.jp/wj/open/archives/357253



     とりわけ、CIAが日本の原発すべてに、モサドの開発したスタクスネットというウイルスを仕掛け、日本政府がCIAの意のままにならなくなったとき、それを使って、原発を崩壊させたというスノーデンの暴露には、本当に驚かされた。



      http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/363.html



     今は、コンピュータ一台とネット接続さえあれば、CIAは自由に他国の選挙を操作して親米盲従政権を作ることができるし、服従しない政権の原発を破壊することさえできる。

     それどころか、CIAは統一教会=日本会議と電通を手足に使って、日本国内の民主勢力を統制し、弾圧することもできるのである。





     すでに何度も書いているが、今の国際勝共連合(自民党プラス統一教会)は1964年頃には結成されていて、創設期のメンバーは、文鮮明・岸信介・笹川良一・中曽根康弘らであった。



     この頃、生長の家の創始者、谷口雅春らは文鮮明と提携して国際勝共連合や日本会議の組織化に動いていたことが分かっている。

     今の日本会議の主要メンバーも、生長の家極右派と統一教会で占められている。あとは、例えば比叡山延暦寺まで含まれているが、これらは、実質的な参加はないと思われる。



    https://hbol.jp/28320/日本会議に参加する宗教団体

    nihonkaigi.jpg



    nihonkaigi2.jpg







     名前こそ出ていないが、日本会議を実質的に運営しているのは、1960年代に全学連に対抗して結成された「生長の家学連」をリードしていた極右派であるという。

     生長の家二代目を継承した谷口雅宣は安倍政権に批判的な中道派であって、日本会議を嫌悪しているらしいので、生長の家内部は完全に分裂しているといえるだろう。



     むしろ、世界救世教や真光教団の方が積極的で危険な活動を行っている。

     これらの教団は、元をただせば出口王仁三郎の大本教から派生した団体で、1934年に結成された「昭和神聖会」が原点になっている。



     綱領では、「皇道の本義に基づき祭政一致の確立を帰す」や「天祖の神勅並に聖詔を奉戴し、神国日本の大使命遂行を期す」といったことばが並んでおり、これは、谷口の主張、さらには日本会議の思想にも通じていた。

     これは、あまりにも成功して、国家中枢に多数の信者を獲得したことから、大本営が恐怖し、1935年の大本に対する弾圧に結びつく。



     大本崩壊後、PLや生長の家や世界救世教や真光など10以上の新興宗教団体が筍のように大本の残骸から生えてきたが、復興した大本も含めて、大半が極右団体になった。

     これを出口王仁三郎が「我が意を得たり」と思ってるかといえば、たぶん正反対だろう。

     王仁三郎は「大立替」を予言していて、日本国家はボロボロになると言ってるのだ。後継者たちは、全部間違っていると予言しているのである。



     話が大分と逸れてしまったが、日本で我々のやることなすこと、すべて監視され、市民運動もいいように操作されている現実は知っておいた方がよい。

     CIAの目的、思想的核心は新自由主義におけるグローバリズムである。

     社会主義的な発想、保守自民党政権の崩壊に結びつくような主張は、徹底的に監視され、弾圧されるのである。



     そのために利用される手足が、統一教会=日本会議=自民党ネトサポ部隊であると理解すべきである。

     政権体制に対する貢献度、危険度で、我々は10ランク程度のランキングをつけられ、危険度が増せば、盗聴され、ハッキングされ、尾行されて、前文部事務次官、前川喜平氏のように、徹底的な誹謗中傷攻撃に晒されるのである。



     私の場合は、現在 2/10くらいのランクと予想していて、電話やネット回線はすべて盗聴され、私の発言には卑劣な人格攻撃がついて回っている。これが8/10くらいの大物になれば、秘密裏に殺害されることも考えねばならないだろう。







      


    http://tokaiama.minim.ne.jp/genpatu/gensatu33.html

     

     関東の核施設は東海第一・第二であるが、東京電力が電力を供給しているという意味では、福島第一、第二、柏崎刈羽も含めるべきだろう。

     しかし、フクイチは東北に含めたので、関東地方に巨大な影響を与えた放射能汚染、東海原発とフクイチ汚染に焦点を絞って書いてゆきたい。柏崎刈羽は中部地方に含める予定である。

     

     この地図を見ると、東関東と西関東に、非常に大きな心筋梗塞など健康被害の偏在が見える。東関東は猛烈にひどく、西関東は平常値ばかりが広がる。

     kantou3.jpg





     この心臓死の偏った分布を見ただけで、関東西部には存在しないもので、関東東部地方のどこかから心臓に影響を与える毒物が出ていると直観的に理解できない人はいないだろう。

     これを自然現象などと強弁してみても、こうした極端な分布を作るような現象は、どこからも報告されたことがない。

     

     心不全や心筋梗塞などに直接影響を与える現象は放射能汚染である。寒さや食生活を理由にしたくとも、残念ながら海岸部より内陸部の方が寒いし、今では塩分過多による食生活の問題も、広く啓蒙が行き渡って、食生活を心臓死の理由にすることができる時代ではない。

     

     ここで問題になるのは、2011年3月に起きた人類史上最大最悪の東京電力による放射能汚染が、どの程度影響を与えているのか? ということだ。

     放射能汚染による本当の影響=晩発性被曝障害というものは、基本的に、ただちに現れない。症状が出てくるのが五年後、2016年であり、爆発的に死者が出てくるのが7年後の2018年頃といわれる。

     

     2016-1.jpg



      したがって、この2012〜2014年のデータに、フクイチ巨大汚染の影響が出るとしても、よほどもの凄い汚染による早期の発症だけであって、本当の本番の結果が見えてくるのは2016年以降の統計データである。

     しかし、それが入手できるには、かなり長い間待たねばならないだろう。

     

     それならば、東関東に見える異常というしかない心筋梗塞死(循環器疾患)の多発は、フクイチ事故以前からの問題が関係していて、フクイチ放射能汚染との相乗作用の可能性があるとの推測が成り立つ。

     

     それは茨城県東海市において稼働し続けた日本最古の原発、東海原発からの放射能放出が関係しているのではないかという疑いを誰でも持つだろう。

     もしそうなら、フクイチ事故前の、同じ心臓死の統計データにおける地域偏在を見れば一目瞭然のはずだが、簡単に入手できないので、いずれ入手できた段階で検証したいと思う。

     

     地域的偏在という観点から、東海原発に疑いを絞って、周囲に立地する自治体のなかで200%前後の恐ろしい心筋梗塞死データを並べてみよう。

     

    足下の東海村は?=191% 那珂市=195% 笠間市=184% 筑西市= 208%

    鉾田市=189% 行方市=203% 古河市=180%  真岡市190%

    常陸太田市=245% 日立市177%  常陸大宮市=173% 

    矢板市=223%(心不全) 那須烏山=210% いわき市=208%

    大田原市=165% 大子町=338%(心不全) 矢祭町=203%

     

    まだ、たくさん出てくるが、とりあえず東海原発からの放射能排気が直撃しそうな100K圏の自治体を調べると、これだけ鮮明に出てくる。

     いずれも東海原発を中心に囲むように立地していて、距離が離れるにしたがって平常値の地域が多くを占めるようになり、地理学的な因果関係が鮮明である。

     

     東海原発は、原発やテレビの父として名高いが、アメリカCIAのスパイとして公式文書に記載された正力松太郎が導入したもので、1965年から1998年まで33年間稼働し、廃炉が決定したが、2018年段階でも、まだ廃炉の実現に至っていない。

     トイレなきマンションといわれた原発だが、実は、もんじゅと同じく誰も廃炉の方法を知らないまま建設された「行ってこい」原発であって、帰還、後始末のことが何一つ考えられていなかった。

     

     おまけに導入した正力は、原子力に対する基本知識がまったくなく、その目的は秘密裏の核武装と核取り扱いノウハウの蓄積だけにあったといわれ、すでにアメリカで発電用商業原子炉=軽水炉が確立していたにもかかわらず、発電には非効率な兵器用プルトニウム生産炉=黒煙炭酸ガス炉を選定したのである。

     つまり、原発は導入の最初から、核兵器製造だけを念頭に計画されていたのである。

     いわゆる平和利用は、反戦平和、非核社会を目指す世論を欺くものとしての、とってつけた理由しかなかった。

     

     この種の軍事用原子炉は、商業運転の効率も周辺への環境汚染予防の配慮も極めて不足しているのが普通で、稼働すれば激しい放射能汚染が免れ得ない。

     プルトニウム生成炉は崩壊熱が高く燃料棒にピンホールも開きやすく、通常の原発よりも多くの放射能汚染された炭酸ガスなどが生成され環境への排出量が大きくなる。

     軽水炉などより寿命が短いなどの特徴がある。 

     そうして33年間の稼働の結果が、この人口動態 死因別統計に明瞭に現れていると考える必要があるだろう。

     

     このデータを見て、自分の住む地域、例えば群馬県付近に平常値が連なっているから安全だとは考えない方がいい。

     フクイチ放射能汚染による被害は、まだまだ、これから本格的に出てくるのだ。このデータは2012〜2014年のものであって、まだ潜伏期間のデータにすぎないのだ。

     これを書いている2018年3月は、東日本大震災から7年後であり、2016年から発症しはじめた循環器障害がピークを迎えようとしている時期であって、統計解析データが公表されるまでには、まだ数年を要するのである。

     

     関東全域はフクイチ放射能汚染が激しく、群馬県・埼玉県など西部地域も、まともに影響を受けている。これから出現する結果は恐ろしいものになるだろう。

     

     我々が関東地域の地図データを見るとき、いくつかの注意すべき地形上の特質がある。

     それは東北と同じく、南北の海岸線があるため、昼間は海よりからの東風、夜は内陸部からの西風という風の呼吸があることを見ておく必要があり、さらに南岸、東岸沿いを低気圧が移動してゆくとき北西からの風が吹き。日本海方面を低気圧が通過するとき、東からの風が吹くという地形的な特徴である。

     

     こうした風に乗って東海原発やフクイチの放射能雲が内陸部に向かって移動するとき、山岳地帯にぶつかって上昇気流から結露により放射能が手前に落ちてくる。

     このとき、日光山地・浅間山・筑波山・奥秩父などの山地が放射能雲を上昇気流で落とす作用があるため、衝立の向こう側には安全地帯が広がるという理屈を考える必要があり、もしそうなら、心筋梗塞の分布もそうなっていなければならない。

     

     この観点から日光山地や奥秩父の左側の地域を調べてみると、まさしく理屈どおりであって、心筋梗塞の分布が、放射能雲の移動と関係している事実を証明するものとなっている。


     自民党に深く食い入る統一教会 事実上、自民党を支える選挙運動部隊



     99年と、かなり古いデータで申し訳ないが、1980年代、中曽根政権時代に、統一教会原理研が、国際勝共連合系の自民党議員に対して選挙支援活動を行った。

     統一教会とともに国際勝共連合の結成に加わったのは、岸信介を筆頭に、笹川良一、中曽根康弘らであった。



     公選法では事務員・ウグイス嬢・手話通訳者以外の有償選挙活動を禁じている。バイトを雇って選挙活動をさせるのも禁止。

     このルールで一番困ったのが、金権に依存する自民党で、今でも大半の議員が秘密裏にバイトを雇って選挙活動をさせているのは公然の秘密である。



     共産党・社会党・公明党は、圧倒的な組織、思想信念に裏打ちされた人海戦術で選挙活動を行っていたので、困ったのは、何でも金の力で動かせると信じていた自民党であった。

     そこに国際勝共連合=統一教会という凄まじく強大な救世主が現れた!



     国公立、私大の一流大学に、統一教会の学生組織である「原理研」サークルが作られていて、早稲田大学などは、非常に規模の大きな組織であった。

     この原理研メンバーが、自民党の極右議員の選挙活動を無償で担ったのである。



    http://www.asyura2.com/07/senkyo36/msg/411.html



     そして、当然のことながら、統一教会の組織として当選御礼を要求した。

     それは、当選議員の秘書にメンバーを送り込むこと、官僚に政治的な口利きを行い、原理研のキャリア組メンバーを優先的に各省庁に送り込むことであった。



     これが、もっとも大規模に公然と行われたのは、国際勝共連合の創始者の一人でもある1980年代、中曽根康弘政権の時代である。

     それから山崎浩子「脱洗脳」事件が起きた1993年に統一教会が激しくバッシングを受けて、支援を受けている事実が明らかになれば選挙がヤバくなると感じた議員たちは、少しずつ引いていった。



     この当時、官庁に送り込まれた人物は、それから30年以上を経て、各官庁のトップクラスに出世している。

     統一教会が希望した入省先は)姫匸福´∧顕幣福´K〔馨福,覆匹任△襪箸いΑ今の最高裁事務局や、検察庁の幹部にも原理研出身者が含まれているわけである。



     自民党に入り、大臣になった者もたくさんいる。

     はっきり分かっているのは、早稲田原理研リーダーだった世耕弘成経産大臣、早稲田出身自民党議員は、原理研出身者が多いと噂されている。



     ほぼ確実に原理研出身といわれるのが山谷えり子、稲田朋美・高市早苗・杉田水脈も疑われている。

     https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/154061

     

     統一教会機関誌である、世界日報や世界思想が、表紙などに採用して頻繁に持ち上げている議員は

     安倍晋三、麻生太郎、鳩山由紀夫、中曽根康弘、福田赳夫、三塚博、松下正寿など。他にも、100名を超える極右系議員が、統一教会の支援を受けている証拠がある。



     とりわけ田布施人脈議員といわれる、安倍三兄弟=安倍晋三・岸信夫・北村経夫らは、統一教会から大規模な資金援助を受け、選挙活動の支援も受けて当選している。



     統一教会の支援を受けていなければ、彼らの集会に顔を出したり、祝辞を送ることなどありえないので、そうした議員は、統一教会と深い関係があるか、または原理研出身者である。



     http://poligion.wpblog.jp/archives/1520



     一番問題なのは、完全に自民党の私物組織であるかのような思想統制の行き渡っている、最高裁判所・検察庁のトップに、統一教会員が入り込んでいる可能性が非常に強いことである。

     安倍政権になって、権力側の不利になるような判例は、まったくといえるほど出なくなり、すべて権力側に都合のよい判例ばかりである。

     検察も、森友・家計・公文書捏造問題についても、捜査のフリだけで、安倍政権に都合の悪い起訴は一切しない。



     小沢一郎の、どうでもいい無意味な期ずれ書き込みで、石川議員が起訴されたなど典型で、自民党の反対者に対しては極めて政治的姿勢で弾圧者として君臨し、まるで戦前の特高警察を思わせるような極右的姿勢に満ちている。

     これは、司法トップに統一教会員が入り込んでいなければ、これほどひどくなるものではないと私は思う。



     司法といい、メディアの権力迎合といい、あらゆる通信媒体における思想統制・世論操作は、まるで戦前の大政翼賛会を思わせるものである。



     調査してゆくと、早稲田原理研出身の経産大臣、世耕弘成が、自民党内のインターネット世論操作部隊のトップであるという。

     私には311後、凄まじい人格破壊攻撃、嘲笑、蔑視、嫌がらせが、これでもかというほど続いたが、彼らの主体は、自民党ネットサポーター部隊であり、それを指揮していたのが世耕であるらしい。

      https://togetter.com/li/1149318



     私に対する人格攻撃は、何度も紹介しているが、この世に、これほど下劣な人間性がこの世に存在できるのかと驚愕するほどの低俗な「人間のクズ」というしかないレベルであった。

     我々が、彼らのマネをしないのは、こんな下劣な発想で相手を攻撃すれば、必ず自分の波動をも取り返しのつかないほど下落させてしまうからである。

    hibou yd87



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     こうした誹謗中傷は、2011年原発事故以降、組織的に行われているもので、誰がやってるかといえば、自民党ネトサポ部隊で、そのメンバーの大半が統一教会員であることが分かってきた。



     それも個人的にではなく、統一教会系出版社などの社員や協力者がやっているのである。詳細は、まだ調査中なので書けないが、ジョニストとかチアキとかは、明らかに広告出版系社員である証拠が確認できている。



     統一教会の出版社は、もうほとんど売れなくて暇なので、ネトサポの下請けとして原発推進、反原発潰しの世論工作を引き受けるくらいしか仕事がないのだろう。



     http://www.asyura2.com/17/senkyo225/msg/442.html



     上のような嫌がらせ書き込みは、2011年から2018年、私のアカウントが凍結されるまで続いていて、その後もブログなどのコメントに嫌がらせを書き込んでくるが、ツイッター以外の書き込みは、すべて調査可能なので、正体が明らかになってきた。

     YD87は福島市在住と書いているが、真っ赤な嘘で、実は全部東京からであった。雷鳥2号は、名古屋市内、それも統一教会の名古屋支部から書いているらしい。

     いくら自民党支持者でも、普通の女性が7年間も張り付いて終日、誹謗中傷を書くことができる者は、統一教会のネット工作員以外、存在しないのである。



     「チャンネル桜」が統一教会の媒体という噂も、私は信憑性が高いと判断している。

    http://system4.seesaa.net/article/372531944.html

     


     自民党に深く食い入る統一教会 事実上、自民党を支える選挙運動部隊



     99年と、かなり古いデータで申し訳ないが、1980年代、中曽根政権時代に、統一教会原理研が、国際勝共連合系の自民党議員に対して選挙支援活動を行った。

     統一教会とともに国際勝共連合の結成に加わったのは、岸信介を筆頭に、笹川良一、中曽根康弘らであった。



     公選法では事務員・ウグイス嬢・手話通訳者以外の有償選挙活動を禁じている。バイトを雇って選挙活動をさせるのも禁止。

     このルールで一番困ったのが、金権に依存する自民党で、今でも大半の議員が秘密裏にバイトを雇って選挙活動をさせているのは公然の秘密である。



     共産党・社会党・公明党は、圧倒的な組織、思想信念に裏打ちされた人海戦術で選挙活動を行っていたので、困ったのは、何でも金の力で動かせると信じていた自民党であった。

     そこに国際勝共連合=統一教会という凄まじく強大な救世主が現れた!



     国公立、私大の一流大学に、統一教会の学生組織である「原理研」サークルが作られていて、早稲田大学などは、非常に規模の大きな組織であった。

     この原理研メンバーが、自民党の極右議員の選挙活動を無償で担ったのである。



    http://www.asyura2.com/07/senkyo36/msg/411.html



     そして、当然のことながら、統一教会の組織として当選御礼を要求した。

     それは、当選議員の秘書にメンバーを送り込むこと、官僚に政治的な口利きを行い、原理研のキャリア組メンバーを優先的に各省庁に送り込むことであった。



     これが、もっとも大規模に公然と行われたのは、国際勝共連合の創始者の一人でもある1980年代、中曽根康弘政権の時代である。

     それから山崎浩子「脱洗脳」事件が起きた1993年に統一教会が激しくバッシングを受けて、支援を受けている事実が明らかになれば選挙がヤバくなると感じた議員たちは、少しずつ引いていった。



     この当時、官庁に送り込まれた人物は、それから30年以上を経て、各官庁のトップクラスに出世している。

     統一教会が希望した入省先は)姫匸福´∧顕幣福´K〔馨福,覆匹任△襪箸いΑ今の最高裁事務局や、検察庁の幹部にも原理研出身者が含まれているわけである。



     自民党に入り、大臣になった者もたくさんいる。

     はっきり分かっているのは、早稲田原理研リーダーだった世耕弘成経産大臣、早稲田出身自民党議員は、原理研出身者が多いと噂されている。



     ほぼ確実に原理研出身といわれるのが山谷えり子、稲田朋美・高市早苗・杉田水脈も疑われている。

     https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/154061

     

     統一教会機関誌である、世界日報や世界思想が、表紙などに採用して頻繁に持ち上げている議員は

     安倍晋三、麻生太郎、鳩山由紀夫、中曽根康弘、福田赳夫、三塚博、松下正寿など。他にも、100名を超える極右系議員が、統一教会の支援を受けている証拠がある。



     とりわけ田布施人脈議員といわれる、安倍三兄弟=安倍晋三・岸信夫・北村経夫らは、統一教会から大規模な資金援助を受け、選挙活動の支援も受けて当選している。



     統一教会の支援を受けていなければ、彼らの集会に顔を出したり、祝辞を送ることなどありえないので、そうした議員は、統一教会と深い関係があるか、または原理研出身者である。



     http://poligion.wpblog.jp/archives/1520



     一番問題なのは、完全に自民党の私物組織であるかのような思想統制の行き渡っている、最高裁判所・検察庁のトップに、統一教会員が入り込んでいる可能性が非常に強いことである。

     安倍政権になって、権力側の不利になるような判例は、まったくといえるほど出なくなり、すべて権力側に都合のよい判例ばかりである。

     検察も、森友・家計・公文書捏造問題についても、捜査のフリだけで、安倍政権に都合の悪い起訴は一切しない。



     小沢一郎の、どうでもいい無意味な期ずれ書き込みで、石川議員が起訴されたなど典型で、自民党の反対者に対しては極めて政治的姿勢で弾圧者として君臨し、まるで戦前の特高警察を思わせるような極右的姿勢に満ちている。

     これは、司法トップに統一教会員が入り込んでいなければ、これほどひどくなるものではないと私は思う。



     司法といい、メディアの権力迎合といい、あらゆる通信媒体における思想統制・世論操作は、まるで戦前の大政翼賛会を思わせるものである。



     調査してゆくと、早稲田原理研出身の経産大臣、世耕弘成が、自民党内のインターネット世論操作部隊のトップであるという。

     私には311後、凄まじい人格破壊攻撃、嘲笑、蔑視、嫌がらせが、これでもかというほど続いたが、彼らの主体は、自民党ネットサポーター部隊であり、それを指揮していたのが世耕であるらしい。

      https://togetter.com/li/1149318



     私に対する人格攻撃は、何度も紹介しているが、この世に、これほど下劣な人間性がこの世に存在できるのかと驚愕するほどの低俗な「人間のクズ」というしかないレベルであった。

     我々が、彼らのマネをしないのは、こんな下劣な発想で相手を攻撃すれば、必ず自分の波動をも取り返しのつかないほど下落させてしまうからである。

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     こうした誹謗中傷は、2011年原発事故以降、組織的に行われているもので、誰がやってるかといえば、自民党ネトサポ部隊で、そのメンバーの大半が統一教会員であることが分かってきた。



     それも個人的にではなく、統一教会系出版社などの社員や協力者がやっているのである。詳細は、まだ調査中なので書けないが、ジョニストとかチアキとかは、明らかに広告出版系社員である証拠が確認できている。



     統一教会の出版社は、もうほとんど売れなくて暇なので、ネトサポの下請けとして原発推進、反原発潰しの世論工作を引き受けるくらいしか仕事がないのだろう。



     http://www.asyura2.com/17/senkyo225/msg/442.html



     上のような嫌がらせ書き込みは、2011年から2018年、私のアカウントが凍結されるまで続いていて、その後もブログなどのコメントに嫌がらせを書き込んでくるが、ツイッター以外の書き込みは、すべて調査可能なので、正体が明らかになってきた。

     YD87は福島市在住と書いているが、真っ赤な嘘で、実は全部東京からであった。雷鳥2号は、名古屋市内、それも統一教会の名古屋支部から書いているらしい。

     いくら自民党支持者でも、普通の女性が7年間も張り付いて終日、誹謗中傷を書くことができる者は、統一教会のネット工作員以外、存在しないのである。



     「チャンネル桜」が統一教会の媒体という噂も、私は信憑性が高いと判断している。

    http://system4.seesaa.net/article/372531944.html

     


    http://tokaiama.minim.ne.jp/genpatu/gensatu22.html



    touhoku2



     

    [東北北部]

     東北における核施設は、東北北部=青森県の六ヶ所村再処理工場と東通原発、それに東北南部=宮城県の女川原発と福島県の福島第一・第二である。

     

     まずは東北北部の核施設と地域死因別データを検証してみよう。 

     



     ざっと見渡して目に焼き付くのは、青森県の凄まじい値である。

     

     人口動態統計グラフから、青森県は癌の死亡率が日本一になっている。この原因として、再処理工場の稼働による放射能放出であると強く疑うデータになっている。

     

     六ヶ所村再処理工場を囲むように、周辺自治体の心不全・心筋梗塞死亡数は、泊村を除けば全国最悪の凄まじいものになっているのである。

     

    心筋梗塞だけをとってみよう

     

     横浜町(工場北側)244%

     佐井村(下北半島西側)278%

     大間町(下北半島北側)360%

     野辺地町(工場南側)311%

     平内町(野辺地の西隣)316%

     外ヶ浜町(津軽半島陸奥湾側)314%

     

     と、軒並み全国平均の三倍を超える超異常な心筋梗塞多発帯であり、すべて再処理工場からの放射能気団の影響を直接受ける地域と断定してもよく、この恐ろしい影響は渡島半島や秋田県・岩手県にも及んでいる。

     

     放射能と心臓病の因果関係についてはバズビー教授の論文が有名である。

      http://sorakuma.com/2011/09/12/3675

     

     東通原発についても、2005年末から2011年3月まで稼働しており、再処理工場からの放射能に加えて5年分の環境汚染による影響が出ているはずだが、なぜか足下の東通村のデータは平常値となっており、極めて異常、不可解である。

     

     この統計データには原子力産業の隠蔽意向が働いているのではないだろうか?

     かつて、日本の統計データは世界的に高い信頼度を誇っていたが、現在、安倍政権下で公文書改竄が平然と日常的に行われてきたことを知った段階では、かなり以前から原子力産業被害隠蔽目的での統計改竄が行われてきたと考えるしかない。

     

     なお、再処理工場は無限に続くとも思えるトラブルの連鎖によって、これを書いている2018年3月段階では稼働を停止しているが、2004年末から放射能取扱を開始し、2013年10月まで莫大な放射能放出を伴う工場を稼働させた。

     したがって、被曝発症タイムラグを5年としても、2010年頃には周辺で大きな健康被害が現れたはずと考えている。

     

     また再処理工場で保管する大量の使用済み核燃料は、数百年にわたる崩壊熱管理を求められる危険なものであり、わずかずつではあっても絶え間なく放射能を環境に放出している。

     再処理工場の放射能放出煙突も国内最大級150mのもので、遠方への影響が懸念される。

     

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     放出される放射能で、格段に多い(世界的にも)のが放射性希ガス類であり、捕集が容易でなく高額のコストがかかるのを嫌って、捕集されず、そのまま莫大な量が環境に放出され続けている。

     

    再処理量2006年=141 2007年=181 2008年103 合計425トン

     

    rokkasyodate1



    このなかで、とりわけ注目する必要があるのはクリプトン85とトリチウムである。

     

     カナダ・ピッカリング原発では、年間700〜1000兆ベクレルのトリチウムを環境放出した結果、周辺住民のダウン症出生率を185%上昇させたとグリーンピースが告発している。

       http://www.jca.apc.org/mihama/News/news125/news125tritium.pdf

     

    日本の核施設では、泊・伊方・玄海の各原発が、これに迫る放出量があり、六カ所再処理工場では年間、実に、その18倍ものトリチウムが環境に放出された。

     

     これで放射能の流れる居住地に異常が出なければ、これまで90年間にわたって放射能取り扱いの知見を積み上げたなかで生み出された放射能の取扱基準、法令は一切無用の長物になってしまうだろう。

     

     トリチウムについては、極めて弱い放射線を出すだけで、かつては無害と考えられてきたが、近年、深刻な有毒性を指摘する研究が増えている。

     トリチウムは、水素の一形態だが、そのまま酸素と化合して水になり、生物の基本構成物質として人体に取り込まれる。ひとたび水になったトリチウムを大規模に分離除去する方法は存在しない。それはエントロピーの法則にしたがって環境物質に溶け込み、拡散してゆくのである。

     

       http://tabemono.info/report/former/genpatu5.html

     

     トリチウムが生物との相互作用で有機化した場合、OBTと呼ばれ、その毒性は著しいものとなる。

     通常のトリチウムの場合と比べて、人体内での滞留時間が50倍にもなって、遺伝子に大きな影響を与える。

     遺伝子の構成要素である細胞水の水素が、崩壊によって突然ヘリウムに変わってしまうのであるから、DNAそのものが破壊されてしまうのである。破壊されたDNAの異常挙動から癌を発生させる原因になると指摘されている。

     

        http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/genpatsu/what_is_tritium_01.html

     

    クリプトン85については私がブログに、ある程度の性質を公開している。

     

       https://blogs.yahoo.co.jp/tokaiama/27750326.html

     

     クリプトン85 は微小なガンマ線とベータ線を出すが、ベータ線のエネルギーが687KでGM計に入射すると100%計数するので、核施設から放出された非常に重いクリプトン気団が降下して地表を徘徊しているとGM計だけに反応し、シンチガンマ線計には反応しないということになる。

     これを呼吸から吸引したなら、肺の細胞が強いベータ線被曝を起こすことになる。

     

     キセノン133もクリプトン85の性質に似ていて、さらに重いので、地表に降下して徘徊する可能性が強く、やはり呼吸により強いベータ線内部被曝を起こす。これもGM計だけに反応する。

     

     原発から日常的に排出される放射能は、新鮮な核分裂から放出される放射能であり、大半が核種名さえ分からない短寿命核種であって、その挙動や健康被害については、ほとんど分かっていない。

     セシウムXが心筋梗塞を引き起こすことが知られているが、それ以外にも、たくさんの核種が心臓に影響を与えていると考えないと、この心臓病の分布、因果関係は説明しきれない

    [東北南部] 

     東北南部の核施設は、東京電力の福島第一・第二、そして女川原発である。

    巨大放射能放出事故を起こしたのは2011年3月で、福島第一原発の1〜4号機が破壊され有史以来最大級の放射能放出を起こした。

     

     東電の発表では放出放射能総量は90兆ベクレルでチェルノブイリの17%にすぎないと極度に矮小化しているが、著名な原子炉工学者アーニー・ガンダーセン氏は、チェルノブイリの5倍としている。

     

     ドイツの原子力工学者ストローム博士は、フクイチの放射能放出総量はチェルノブイリの12000倍に達すると報告している。

     http://www.agreenroadjournal.com/2013/08/dr-holger-strohm-fukushima-radiation.html

     

     莫大な放射能まき散らしによって、急性被曝死者が大量に出た。

     晩発性被曝死(数年〜数十年後の心筋梗塞・脳梗塞・癌、胎児死亡など)の死者数に至っては、世界全体で想像を絶する数になり、おそらく億のスケールとなるであろう。

     

     この恐怖をメディアは一切報道せず、放射能による被害を徹底的に隠蔽する姿勢を今も続けている。

     こんなことが許される事情は、原子力産業が最大スポンサーとなって完全支配している電通が、日本のあらゆるメディアを広告収入など企業の経営基盤を通じて完全支配していることによるものだろう。

     

     急性被曝によって、どの程度の死者が出たか?

     簡単に知ることができるのは、東日本大震災による直接死者と間接死者の県別の差である。

     

    2017年集計で、岩手県では直接死、死者不明併せて6003名うち関連死463名

    宮城県は死者不明併せて14908名 関連死が926名

    福島県が死者不明併せて1992名 ところが関連死が2147名

     

     岩手県の関連死割合は 7.7%、宮城県の関連死割合は6.2%

     ところが、福島県だけは関連死割合が108%なのである。

     

     この差の理由は何か?

     

    なぜ福島の関連死が直接死より多いのか? それは福島県の人々が震災のなかで建物倒壊や津波被災以外の理由で2100名もの人々が死んでいるからなのであり、それでは該当する理由はと考えれば、フクイチ事故による放射能によって死亡した以外の説明は不可能である。

     

    仮に、岩手や宮城と同等の割合なら、福島の関連死は7%で計算しても、わずか140名である。ならば2147名から140名を引いた2007名が放射能被曝死であると断定してもよい。それが証拠に事故後、このニュースが報道された。



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      共同・時事による2011年3月31日の配信だが、わざわざ「死後被曝」と付け足している点がわざとらしい意図を示している。

     この時点で遺体に10万CPM測定器を振り切る放射能が検出されながら、被曝死ではないと決めつける理由は一切存在しない。これは共同・時事が原子力産業に完全支配された電通の事実上の子会社であることから「被曝死にするな」と上から指令を受けていたからに違いあるまい。

     つまり、東京電力福島第一原発の放出した放射能によって、数千名の急性被曝死者が出ていた証拠こそが、この記事なのである。

     

     これを書いているとき驚いたのだが、2015年の私の指摘以降、ネットで検索しても県別の震災死・震災関連死のデータは存在しなくなっていた。この47ニュースの配信も2015年度に完全削除されたが、誰かがPTSQ保存していてくれたから、辛うじて残っていた。

     政府と原子力産業は、自分たちに都合の悪い情報の徹底的な隠蔽破棄を行っている。

     なぜ、これほどまで徹底した情報の隠蔽工作が必要なのか? それは、これから見えるデータだけで、あなたが強烈に思い知らされることだろう。

     

    もう一目瞭然、誰の目にも鮮明に、放射能が原因で心筋梗塞死が激増している現実を知ることができる。もう隠しようがない! 

    東京電力からの放射能放出が原因で、たくさんの人々が殺されているのだ!

     

     福島第一第二を取り囲む地域の心筋梗塞死の全国平均からの乖離を見てみよう。あまりに凄まじいデータなので200%を超える超異常値だけを並べてみた。

     

     相馬市=208%   南相馬市=216%  伊達市=221% 飯舘村=244%

     川俣町=272%   大玉村=268%   郡山市=200% 小野町=230%

     平田村=427%   いわき市208% 川内村=220%

     

     平田村の427%は泊村の444%に次ぐ全国二位の記録だが、信じられないなら、あなたの目で、このサイトの検索窓に市町村名を入れて調べていただきたい。

      http://jp.gdfreak.com



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     これらの超異常心筋梗塞多発帯が福島第一第二原発を取り囲んでいること。

     放射能の被害は、通常5年後から出てくると言われるにもかかわらず、この地域では1〜3年後のデータで、すでにこれほど凄まじく、かなりの割合で事故前の通常運転によって心筋梗塞が増えていたことが容易に想像される。

     

     フクイチ事故後、5年10年後のデータが出てきたなら、どれほど悲惨で残酷なものになっていることか、想像を桁違いに超えている。



     この地図は最初、女川原発の影響を調べるために作ったが、フクイチ・フクニによる放射能の影響が強すぎて、女川の影響を分離抽出して調べることは不可能に近い。



     特に問題になるのは、三陸海岸に向かったはずの海上ダクト風、排出放射能による影響が確認できず、海岸線の自治体が軒並み平常値を示していることである。

     高い煙突から放出された放射能気団は、泊のように海岸線をダクトとしながら移動する傾向があるが、三陸海岸にはダクトが成立しなかったのか?



     この疑問への回答としては、三陸海岸が日本有数のリアス式であって、大半の市町村がリアス式湾の最奥に位置していて、太平洋から数キロ〜数十キロも奥まっていることである。

     このため海沿いを移動した放射能雲は通りやすい海を通ったため、湾の奥にまで放射能が達しなかったと考えられる。



     もう一つ、この地域は明瞭な南北の海岸線があって、昼夜の気温差で、陸と海との間に気団の交換が行われる。

     つまり、風はもっぱら東西に吹く傾向があり、低気圧が移動するときは南東からの風になりやすい。したがって、北西側の陸地を観察すると、にかほ、湯沢、新庄などに高いレベルの異常値が見えている。

     また真東の天童市も異常データが出ている。



     まだ断定はできないが、女川原発の100m超煙突から出た放射能は、内陸部を経由して北西、秋田県方面に向かっていたのではないかと疑う。



     全体に異常データはまとまっていて、もしこれが偶然の結果なら、はるかにランダムな値でバラバラになっていなければならないが、大半の心筋梗塞・心不全データが一定の地域にまとまっているので、これが偶然でないことは明らかである。



     原発の煙突から出た放射能は、障壁の少ない低い地域を舐めるように進んでゆく。平常値地域もある程度まとまっていて、山岳部にぶつかった放射能雲が含んだ放射能を上昇気流で結露させて地表に落とし、通過後の地域は放射能の極めて低い安全な気団になっていると考えれば、説明しやすい偏差ばかりである。

     


     これは、統一教会の機関誌「世界思想」

     頻繁に安倍晋三を表紙写真に用い、「安倍がいなければ、統一教会の目的は達成されないと持ち上げている」



     いったい、安倍晋三と統一教会の本当の関係は何であるのか?



     sekaisisou.jpg



     ウィキの統一教会の記述は、教団側の作為、関与が感じられず、比較的公明なものと考えている。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%B9%B3%E5%92%8C%E7%B5%B1%E4%B8%80%E5%AE%B6%E5%BA%AD%E9%80%A3%E5%90%88



     文鮮明

     https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E9%AE%AE%E6%98%8E



     2008年7月末、我々は奇っ怪なニュースを目にした。



     統一教会の創始者、文鮮明(88)と家族が乗ったヘリコプターが19日、韓国・ソウル東40キロの加平郡に不時着し、文や夫人ら数人が軽傷を負った。



    http://www.afpbb.com/articles/-/2420219?pid=3149115



     「ヘリコプターは着陸後炎上したというAFP」 と説明されているが、着陸後の炎上であっても、頑丈な骨格部が、燃焼によって完全にスクラップになってしまう事故などありえないことだ。

     これは明らかに墜落して大破したのであり、救助隊が黒焦げの遺体を運び出す様子も撮影されている。

     この状況で、文夫妻だけが軽症で済んだなど絶対にありえない。なお秘書は死亡したと報道された。



     これは退院時の写真

     http://www.segye.com/newsView/20080803001462



     何事もない、めでたい写真に見えるが、実は、この写真は分析専門家から見たら稚拙なほどの合成写真である。



     「人物の輪郭線や光源などに不自然な点が多い」、「奥さんの右手がおかしい」などの指摘が相次ぎ、生花店での勤務経験があるというネットユーザーからは、「ふたつの花束が同じ季節のものとは思えない」との意見も出ている。

     花束のアウトラインが背景への距離感がないし、後ろの看護師と文夫妻の照明の向きが違うし、明度も不自然、何よりも距離深度のピントが全体に違和感が強い。拡大するとCG特有の格子縞が現れるなど、多数の合成証拠が見える。



     これが何を意味しているかというと、2008年7月の、このヘリ事故で文鮮明と側近は死亡したが、あたかも軽症であるかのように発表され、 半月も経ていない8月3日に、この写真が公表された。

     同乗者が全身丸焦げで死亡してるのに、傷一つない笑顔の退院写真。

     その後、死して統一教会を走らせ続けた文鮮明は、やっと2012年9月3日死亡したと発表された。92歳、死因は肺炎とされた。



     妻の韓鶴子については、本当にヘリに同乗していたのかも、よく分かっていない。

     もし、文鮮明夫妻が生き延びたことが事実だとすれば、今度は二人が墜落ヘリに乗っていなかったことになってしまう。

     しかし、二人が半月の間、入院したという既成事実が必要な事情があることにもなる。



     ヘリコプタ墜落の原因については、一部でCIAの命令を無視したことで、米軍特殊部隊によってミサイルを撃ち込まれたことが原因と報じられた。

     ネット上には、当時詳細な情報があったが、今は削除されて存在しない。

     



     なぜ、4年以上もの間、統一教会は、死を隠す必要があったのか?

     もちろん、後継者問題が未確定だったからだろう。文鮮明の子供は、4名の妻との間に数十名もいて、それぞれ問題児だらけだという。

     韓国では経済的に成り上がった家の子供は、王侯貴族のような生活をするのが普通なので、ちょうど、大韓航空の会長の娘たちをイメージすればよい。



     誰が統一教会の巨大な利権を継ぐかで、数年間もの親族内部での熾烈な戦いがあったようだ。

     

     韓鶴子との二人目の子供である文孝進は、文鮮明の家族の実態を暴露している。



     わが父、文鮮明の正体

      https://www.youtube.com/watch?v=L0nm0mABf2o

     https://www.amazon.co.jp/%E3%82%8F%E3%81%8C%E7%88%B6-%E6%96%87%E9%AE%AE%E6%98%8E%E3%81%AE%E6%AD%A3%E4%BD%93-%E6%B4%AA-%E8%98%AD%E6%B7%91/dp/4163546103



     これによれば、文鮮明の子供たちは、麻薬狂いや、贅沢三昧で信者の金を湯水のように使って酒池肉林の大騒ぎを繰り返す者や、妻や子供たちに激しいDVを繰り返す者、いずれも問題児だらけで、社会の疎外者ばかりであるという。



     [文鮮明とは何者なのか?]



      文鮮明は、世界中にいる統一教会の信者にとっては、地上に再来したメシア、第三のアダム、再臨の主であり、彼と妻の韓鶴子は真の父母であるとされる。



     ところが、上の暴露本を出版した、文一家の身内によれば、文鮮明は第一級の宗教的詐欺師であり、陰謀によって会員や元会員、その家族たちの人生を台無しにしてきた極悪人であると考えている。



     1920年1月6日、北朝鮮、平安北道定州郡で出生。一家は需家からプロテスタントキリスト教に転宗する。



     19歳の時に日本に留学し、早稲田高等工学校に通って電気工学分野の勉強を続け、卒業後鹿島組で働いていた。



     実は、この経歴が極めておかしい。1940年代、文鮮明の名は、岸信介の経営した「昭和通商」=日本軍の麻薬販売特務機関 に見えるのだ。

     金日成と「義兄弟の誓い」を行ったのも、この頃であろう。

     日本に向かったのではなく、岸信介の下で、同じ朝鮮人にアヘンを売りつけていたのではないだろうか?



     文は生涯、自分は1944年、早稲田大学卒と主張したが、卒業名簿にある文鮮明=山本朋成という名は、まったくの別人で、1975年頃、早稲田原理研のメンバーが総長と交渉して書き換えさせたものだろいう。

     文鮮明という人物は、自分の履歴に虚飾を加えることが好きだったようだ。



     敗戦後、22歳の時に帰国し、1945年に自らの思想「原理」を系統立ててまとめ、1945年8月に「原理」による聖書解釈の説教で布教活動をスタートしたが、その教えはキリスト教主流派に受け入れられるものではなく、迫害を受け、1946年にソ連軍占領下の平壌に向かい布教を開始した。



     1948年、当局によって、逮捕・投獄・拷問を受け、社会秩序紊乱罪で再び逮捕され、興南強制労働収容所で5年間の労働を言い渡された。

     1950年6月に朝鮮戦争が勃発し、国連軍が19月に興南に達して囚人たちを開放。



    文は釜山で避難生活を送り、1950年から1955年まで釜山で港湾労働者として働きながら教義書「原理原本」を執筆、1952年5月に完成。

     1954年5月1日に「世界基督教統一神霊協会」を設立。原理運動とも呼ばれる。



     1959年10月2日日本でも世界基督教統一神霊協会を設立、1964年、久保木修身が初代、統一教会日本支部、会長となる。

     このとき、最初の統一教会日本支部は、渋谷区南平台の岸信介邸内に建設された。

     これが、はっきりした文鮮明・岸信介=安倍晋三との関係の嚆矢である。

     この縁を取り持ったのが、朝鮮における日本軍麻薬密売組織=昭和通商と、強烈な反共思想であった。



     1968年に下部組織として、「国際勝共連合」を設立した。これは岸信介・笹川良一・中曽根康弘ら、日本の極右メンバーも主体になっていた。



     1972年にアメリカに移住し、統一教会の総本部もアメリカに移した。

     激しい反共主義によって、ニクソン米大統領にホワイトハウスに招かれ、ソビエト連邦の最高指導者ゴルバチョフにクレムリンに招かれるなど、著名な政治家、宗教指導者とつながりを持ち、日本の名だたる右翼の大半と、数多くの保守派の活動に資金援助をした。

     谷口雅春らと結託して日本会議を形作ったのもこの頃である。なお、日本会議は、未来の右翼政治家育成組織として、松下政経塾も立ち上げ、自民・民主の右翼的政治家を多数育成した。



     日本国内の統一教会は、文鮮明にとって最大の金づるであった。

     真面目な日本人の性格を利用して、洗脳を繰り返し、合同結婚式、文一家による信者の生活への厳しいコントロール、組織を揺さぶる個人的または金銭的なスキャンダルといった問題を抱えており、1970年代から80年代には、文鮮明は信者を「洗脳」し、自律した思考や行動ができなくなるほど強い思想統制や行動修正の体制を信者に押し付け組織や指導者の奴隷にされてしまっていると非難された。



     ちょうど、この頃、私は個人的に統一教会の洗脳現場に出くわしている。

     確か1970年代後半だったと思うが、名古屋で職場の同僚とともに、東区にあった「銀映」というストリップ劇場に行ったとき、踊り子が股間を見せる佳境になる頃、突然、どやどやと若い女性たちが十数名も入ってきて驚かされた。



     その後、核心の「まな板ショー」=客を呼んで舞台上で性交をさせる=に移ると、「さあ、見なさい! これが悪魔の所業だ!」

     という声が聞こえた。

     女性たちは、それを見て、ぞろぞろ引き上げていった。



     後で分かったことだが、実は、これは名古屋市守山区にあった統一教会(原理研)の洗脳施設から、若い女性たちにショックを与えて、この世は悪魔に支配されているとの刷り込みを行わせる手口であった。

     守山以外にも、千葉市花見川区三角町にも同じ洗脳施設が、今でもあるということだ。



     洗脳された彼女たちは、ただちに統一教会集金マシーンとして機能するようになる。

     都会に住む日本人の誰もが、一度は彼女らの詐欺的集金の罠にはまった経験があるのではないだろうか?

     街頭で花束を持っていて、誰にも手渡そうとする。

     ただでくれるのかと思って受け取ると、千円請求される。返そうとすると、「あなたは一度買ったではないか」と追求して金をせしめる手口である。



    1975年に文鮮明が出した送金命令により、日本の統一教会は過酷な集金・違法な商売を行いアメリカ・韓国等の統一教会の活動に多額の資金を送金した。

     

     2000年には経営危機となったアメリカのUPI通信社を買収した。これらの発行に必要な莫大な経費は、日本の統一教会の信者による経済活動が支えていた。



     この頃、日本でも有名になったのが「霊感商法事件」である。

     https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9C%8A%E6%84%9F%E5%95%86%E6%B3%95



     統一教会の広告塔になった芸能人に桜田淳子がいるが、彼女は、最近、洗脳から冷め始めているとの噂もある。

     本当に洗脳から冷めて統一教会を大慌てさせたのが山崎浩子であった。



     http://open.mixi.jp/user/31894606/diary/1952778759



     新体操のスターだった山崎浩子が涙ながらに自分の洗脳体験をメディアに語り、警告を呼びかけたことで、日本における統一教会の活動は劇的に凋落することになった。



     しかし、まだ統一結婚式などで、日本女性7000名が韓国の農村に性奴隷として強制的に送り込まれ、連絡も取れない行方不明状態で、多くはDV被害に遭い続けているとの情報もある。



      http://aszxcv.blogspot.jp/2011/09/blog-post.html



    http://the-soliloquy-of-ishikawa-quon.blog.jp/archives/1064999000.html



    https://ameblo.jp/64152966/entry-11947021257.html



    次回は、自民党国会議員の選挙部隊は統一教会=原理研


    再掲



     原子力発電は事故を起こさなくとも日本人を殺戮している

     その1 北海道



     この文章は、2018年3月19日に掲示したもので、前日にはヤフーブログに掲示した。これをツイッターの自分のアカウントで紹介したところ、翌日には、アカウントを事実上、永久停止にされてしまった。



     その理由になったのが、2013年と16年に書いた以下のツイートである。

    http://tokaiama.minim.ne.jp/tokaiama/tuitter/akaunntoteisi.html



     2013年頃は、オランダ・ベルギー・ルクセンブルグ・スイスなどで安楽死権について議論されていた頃で、その後、これらの国では安楽死が合法化された。

     そのような流れのなかで、自分の最期は自分で始末するという権利について、私も「当然そうあるべき」と考えている前提で書いていたわけだが、2017年、末に起きた座間連続殺人白石事件を受けて、自殺を擁護するようなツイートを排除すると、ツイッター社側が決めたらしいが、これが5年前に遡った私のツイートまで対象としたわけだ。



     こうした「後出し処分」は明らかに違法なものだが、私のアカウントが有料であったなら、金銭契約の範囲で裁判所に抗告できるものの、ツイッター社側が一方的に発言プラットホームを提供し、一方的に管理している事情なので、アカウントを削除されても、「カラスの勝手でしょ」と言われて提訴できる条件がなかった。



     このときほど「向こう側」の土俵で勝負することの空しさを実感したこともない。一刻も早く、自分たちの土俵を構築しなければならないのだが、「こちら側」は共同してスクラムを組んで行動することに慣れてない人が多いからね



     この私のアカウント利用停止は、ネトウヨの嫌がらせ報告によってツイッター社が行ったものに見えるが、実は、このブログを自分で書いてツイッターで拡散しようとしたことが本当の原因であると、私も分かっていた。



     ツイッター社日本法人を管理しているのは電通である。



    2013年7月

     株式会社電通は21日、Twitter日本語版の運営をしている株式会社デジタルガレージが行う第三者割当増資を引き受け、両者が業務提携することで合意した

     https://blog.goo.ne.jp/luca401/e/8f12d8e8a804384e5ca9f98afa45a773?fm=rss



     ツイッター社での書き込み適否を判断する人員も、どうやら電通の指揮下にあるようで、ならば原発推進の総本山である電通が、私の反原発ツイートを許すはずがなかったのだ。



     一時期70000近かったフォロワーも、アカウントとともに全部削除され、大切な測定データの大量に詰まった履歴もアクセス不能にされている。

     いつか自分たちの発言プラットフォーム実現を目指して、私は地下に潜り、FC2ブログなど、一部の反統制的サイトに依存しながら、発言を累積してゆくことにした。



    ************************************







     人口動態統計を編集して公開しているGDFreak http://jp.gdfreak.com 

    =株式会社アクシスリサーチ研究所が編纂した 2012年〜2014年の自治体別死因データから、原子力発電所、周辺数百キロ圏の市町村における死因を調べると、原発を取り囲む地域で驚くほど高いレベルで死因の偏りが起きていることが分かった。



     この死因は、心筋梗塞・心不全・脳血管障害など、放射能が原因と疑われるものが多く、全国平均から大きく乖離して高くなっているが、原発から遠く離れるほどに平均値に収束してゆくため、死因と原発との非常に高い相関関係が地域的偏差から証明されるものとなっている。



     しかし北海道など寒い地方では、寒さが原因になっている風土病として心筋梗塞の高さがあり、これを原発放射能による影響と弁別するのは困難であって、解析には慎重な姿勢が求められるだろう。



     弁別区分を検討した結果、異常値の基準を日本平均からの標準偏差(正規分布)である68%とし、プラス側の34%を超えた段階で異常と判定することにした。134%以上から異常で、133%以下は平常値とした。

     150%以上については赤のアンダーラインで注意を喚起することにした。

     また、133%以下の平常値を薄緑のアンダーラインで示した。



     もっとも大きな異常を示しているのが泊原発の泊村で、心筋梗塞死が全国平均から実に444%も大きく乖離する高い値になっていて、原発から距離が離れると心筋梗塞・心不全が減ってゆくことが一目で分かりやすく、この異常な心筋梗塞死の偏りが泊原発の放出放射能に由来するものであることが、誰の目にもはっきりと分かるのである。



     もちろん、厳密に証明するためには、泊原発が稼働する以前のデータとの照合を示さなければならないが、政府は、かつてはネットでも容易に入手することができた人口動態統計を、まるで国民の目から隠すようにわかりにくくし、販売価格も法外な高額に設定され、ネットでデータを確保することも容易ではない。

     ゆえに比較対象のためのデータが入手しにくく、今のところ、GDFreakが公開している2012〜2014年編集データを参照することしかできない。

     いずれ良質の比較データが入手できたなら、続編で公開してゆこうと思う。



     また、原発から環境に放出された放射能が、どのような量で、どのような種類のもので、どのような健康被害をもたらすのかも、政府と原子力産業によるデータの隠蔽隠避が著しくて容易に入手できず、これまで得られているチェルノブイリ事故などの知見から判断するしかない。



     さらに、関東東北の広い地域で、2011年に発生した東京電力福島第一原発、放射能放出巨大事故が起こした放射能汚染の被害領域と重なってしまっているため、東日本全域の詳細な放射能被害死因の分析は、原因が分散してしまっているため困難を極め、直観的に理解することしかできない。



     このように寒さなどが原因の風土病や、塩分過多食生活による脳血管障害などに加えて、複数の原発や核施設からの放射能放出、福島第一原発放射能巨大事故の影響など、たくさんの要因が重なり合ったデータになっているので、解析も一筋縄ではいかない難しさがある。



     チェルノブイリ事故のデータによれば、原発事故放射能の健康被害は5年後から発症し、7年後にピークを迎え、数十年にわたって続くと言われている。



     原発通常運転が放出する放射能の健康被害も、おそらく似たようなタイムラグを持っているだろうから、2012年頃に現れたデータは2005年頃の放射能放出に関係していることが推定される。



     トラブルを繰り返して稼働停止に追い込まれている六ヶ所村再処理施設の被害データは、まさに、2005年〜2009年の稼働時に放出された放射能による被害を示していると考える。

     他の長期稼働停止原発にあっても、5〜30年も前の放射能漏洩が、今になって健康被害として現れていると予想する必要があるだろう。



     福島第一原発巨大放射能事故による死因偏差データは、おそらく2016年の統計から顕在化し、明瞭に見えるのは2018年頃と予想している。



     それなのに2012〜2014年のデータに、すでにフクイチ事故放射能によると思われる死因偏在が現れているのであれば、やがて2017年のデータが出てきて、これを調べたとき、どれほど恐ろしい結果が現れるのか、想像するだけで恐怖に萎えてしまう。



     チェルノブイリ事故、放射能被害のデータから、ヨウ素131による甲状腺癌だけでなく、セシウムXなどの人体融和性(人体構成元素に近い性質)の強いガンマ線核種の内部被曝が心筋梗塞・心不全・脳梗塞・脳血管障害などを引き起こすことが証明されているが、現実に起きている心筋梗塞の異常データからは、おそらくセシウム以外の、名前さえ不明な膨大な短寿命核種、トリチウム・希ガス類・ウランとも大きな関わりがある強い疑いが示されている。



     これらの死因の大きすぎる地域偏差と原発との相関は、原発を稼働することで、広い範囲で日本国民が放射能で殺害されている現実を明らかにするものであり、広く日本人に知らせ、原発の稼働が日本の将来を破滅に導くものである真実を我々が共有しなけれ未来は存在しないことを明らかにしている。



     311以降、日本の大半の原発が稼働していないのだから、放射能が出ているはずがないと思い込んでる方は、原発は稼働しても稼働していなくとも、絶えず放射能を環境に放出している事実を知る必要がある。



     稼働すれば、90気圧(沸騰水型)〜180気圧(加圧水型)もの 超高圧が圧力容器内にかかり、一次冷却水が同じ高圧、320度で二次冷却水に熱交換し、そのまま発電タービンを回す仕組みになっているため、圧力容器内と一次系冷却水のなかで、安全限界を超えた圧力の水蒸気を外部に逃がさなければ安全を保てない仕組みになっている。

     いわば放射能放出ベントを小さなスケールで行っているのと同じである。



     外部に逃がされた水蒸気は専用タンクに保管されるが、核分裂を起こしている燃料被覆管に直接触れた一次系冷却水から発生したものであるため、被覆管から出た希ガス類など莫大な放射能を含んでいるが、タンクに退避してから、タイミングを見計らって外部に放出されることになる。

     しかも、ここには危険性の明らかにされていない多数の短寿命核種が含まれていることに注意しなければならない。



     このとき、化合しやすくフィルタリングの容易なセシウムXやストロンチウムX、アクチノイドなどは物理・化学的に除去される確率が高いが、トリチウム・ヘリウム・キセノン・クリプトン・ラドン、そしてヨウ素などの希ガスや希ガスに似た性質がある元素は捕集が困難、または高額の費用が必要であるため、経済効果の観点から外部にそのまま放出されることが多い。



     このとき、原発敷地境界において年間1ミリシーベルト以下という規制があるが、これに引っかからないよう、原発側は100mにも達する高い煙突から、気象条件を選んで放出している。



     私が、20年ほど前、柏崎市近郊を通過しているとき、午前3時過ぎ、突然、車載GM計が警報を響かせ毎時数マイクロに達したので、原発事故が起きたのかと騒いだ思い出があるが、これが、おそらく希ガス類ベントであったと思う。

     毎週1回くらい午前3時頃行われると聞いたことがある。



     原発に排ガスを出す内燃機関があるわけでもないのに不思議な高い煙突が設置されている理由は、放射能水蒸気のベント煙突であり、煙突なしでは地元に大きな健康被害が出るため、遠方に拡散させて被害を分かりにくくするために設置されているのである。

     それゆえ、今回の調査で、地元に被害が出てなくとも100Km先の市町村に大きな被害が出ているケースもたくさん確認できた。

     場合によっては、原発放射能の影響は200Km圏にも及んでいると考えられた。



     また、稼働してなくとも、使用済み核燃料を貯蔵しているだけで、絶え間なく希ガス類が環境に出てくる。

     使用済み核燃料の保管は、プルトニウムMOXの場合は、100度以下の安全温度に下がるまで実に300年間の崩壊熱対策が必要であり、その間、高熱に伴って高い圧力が発生し続けるため、少しずつ圧力を逃がす必要がある。



     通常のウラン235燃料でも、MOXほどではないが数十年の保管が必要になり、絶え間なく放射能ガスを放出することになる。

     使用済み核燃料については、稼働原発のようなフィルタリング機能はついてないので、たとえ地下300mに保管しても、わずかずつ噴き出すガスを地上に逃がさねばならない。



     後、死因の区分について、知っておいてもらいことは、心疾患、心筋梗塞と心不全、脳内出血、脳疾患、脳血管障害、脳梗塞などの明確な分別基準は存在していないことである。



     死因を確定するのは一般的な開業医が多く、心臓や脳の専門医ではないため、心臓が原因らしいが分かりにくい死亡の大半は心不全と診断される。

     脳も同じで、いわゆる脳卒中の区分は厳密に行われず、脳梗塞、脳血管障害と診断されるのが普通であって、大雑把に死因は脳か心臓と判定されるのが普通で、専門医が判定するときだけ、心筋梗塞や脳梗塞と正しく区分されるのである。



     そこで、市町村死因データを見る場合、大雑把に心臓と脳を分けて、一番数の多いものを代表的に書くようにした。



     放射線の影響による健康被害といえば、癌が代表的だが、これは潜伏期間が5〜40年と、心臓・脳の器官障害よりも、はるかに長いので、肝臓癌のように比較的早く現れるものは見えているが、肺がんやその他の癌は、放射能放出から10年以上経てから検証することが必要になるだろう。



     最後に、統計データが本当に信頼できるのか? という強い疑念が、各地のデータから見えてきたことも書かねばならない。

     泊原発の泊村は心筋梗塞444%、肺がん98%、肝臓癌317%という想像を絶するような凄まじい値を示しているにもかかわらず、隣村の神恵内村のデータは存在せず、共和町のデータは平常値に近いのが実に不自然だ。



     東通原発の東通村、玄海原発の玄海町、浜岡原発の御前崎町などの人口動態調査結果も実に不自然な少なさであり、自治体が原子力産業の意向を受けて統計を捏造したのではないかという疑いを強く感じたことを明記しておきたい。



    tomarigenpatu.jpg







     【個別の原発・核施設周辺のデータを検討する】

     それでは、国内の原発・核施設と周辺地域における死因との相関関係について、施設ごとに具体的に見てゆきたい。





    [北海道、泊原発と周辺への影響]



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     泊原発が他のたくさんの原発と異なる特徴は、放射能排気煙突が存在しないということである。

     おそらく海岸沿いの風の強い地形であり、人口密度が低いということで不要と判断したのだろうが、このため、排出放射能は、まともに地元を直撃している。

     (基本的には加圧水型原発は、一次冷却系の排気を行わないので、巨大な煙突を作らない)



     泊原発の足下である泊村では、心不全が全国平均から444% 増加しているという恐怖のデータとなっている。



     放出された放射能気団は、海岸沿いを気流ダクトとして移動してゆくことが知られ、海沿いのデータを見てゆくと、せたな町や奥尻町で高い異常が見いだせる。

     異常値は渡島半島全域に及び、南端および、対岸の大間町でも360%増という信じられないデータが出ている。



     しかし、大間は、六ヶ所村再処理工場と東通原発の放出放射能の影響下にあると思われ、泊原発の影響との分離弁別はできないように思われる。



     先に書いたように、北海道は海浜部を中心に心不全、心筋梗塞死が驚くほど高いが、内陸部のいくつかで平常値が大きく広がっている地域もある。



    hokkaidou.jpg



    hokkaidou



     このデータを見る限り、泊原発・東通原発・六ヶ所村再処理施設からの影響の前に、寒気による風土病としての心筋梗塞を疑うべきかもしれないが、日高山脈の東側で平常値の地域が帯状に広がっていて、逆に西側では高い値が連なっている。

     それでは、日高山脈の東側が暖かいのかといえば、そんな事実はない。



     むしろ、泊原発からの放射能雲が西風によって日高山脈とぶつかり、上昇気流によって放射能を降下させ、健康被害をもたらしていると考えた方が合理的である。

     同じパターンが札幌周辺の平常値地帯でも見られ、泊村と札幌の間には余市岳・無意根山など1000メートル級山地が広がり、泊からの風が、これらの山地で上昇気流を起こして放射能をたたき落としたと考えれば、通過後の平地である札幌・江別・恵庭などで平常値地帯が広がっていることも分かりやすい。



    なお北海道東部、北方四島との境界海岸部で、異常値が多数出ているが、これも、寒さというより、海岸であることの要素が心筋梗塞の原因になっているのかもしれない。内陸部では平常値が連なっているからである。

    hokkaidou.jpg





     ロシアによる北方四島占拠後、これらの地域に秘密裏に核施設が建設されているとの噂もあって、この高い異常値の連鎖は、泊原発からの影響というよりロシアによる何らかの放射能放出を疑うべきかもしれない。

     またチェルノブイリ事故から30年、まだセシウム137・ストロンチウム90が半分残っているわけだから、影響は当然疑うべきだろう。 





    参考情報



    http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-799.html


     2017年夏、森永卓郎が、大竹まことゴールデンラジオで、日航123便について語ったことは私にとって衝撃的だった。



      https://www.youtube.com/watch?v=Enr4nLBXnSI



     http://maga9.jp/morinaga170830/



     今から33年前、世界航空機史上最悪の事故が起きた。

    1985年8月12日、羽田発伊丹行123便ボーイング747ジャンボが、 ボーイング社の手抜き修理によるとされた後部圧力隔壁の破損、および、垂直尾翼と補助動力装置の破損、油圧操縦システムの全喪失により、迷走飛行へ陥った末に群馬県多野郡上野村の高天原山の尾根(通称「御巣鷹の尾根」)に墜落し、乗員乗客合わせて524名中、520名が死亡した航空事故である。



    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%88%AA%E7%A9%BA123%E4%BE%BF%E5%A2%9C%E8%90%BD%E4%BA%8B%E6%95%85



     乗客には、世界的な歌手である坂本九や、ウィンドウズ普及前に、ウインドウズをはるかに凌駕する性能と評された純日本製OPシステムトロンを開発していた松下の技術者全員が乗っていた。



     この事件については、ミサイルで撃墜されたとか、事故後、自衛隊員が生存者を殺害して回ったとか、自衛隊員が現地で不可解な自殺を繰り返したとか、奇っ怪な情報が錯綜していた。



     私も、当時、世界最高の日本製OPソフト、トロンの開発者全員が乗っていたことが墜落の謎に、大いに関係していたと考えていた。



     しかし、たくさんの情報が錯綜していたせいで、何を信じて良いか分からない状態が続き、真相は一向に明らかにならなかった。



     もう一つ、絶対に見逃せない情報があった。

     それは、事件当時、首相だった中曽根康弘の、この言葉である。



     「真実は墓場まで持って行く」



     この意味がなんだったのか? 私の心に強烈に残り続け、いつか本当は何が起きたのか、知らなければならないと考えていた。

     1918年生まれの中曽根は今年百歳、本当に墓場目前だが、いったい何を墓場に持って行こうというのか?



    http://www.asyura2.com/09/lunchbreak27/msg/1222.html

     

     そして、墜落機のスチュワーデスの同僚だった、元スッチーの青山透子氏(現、東大大学院講師)が、ジャーナリストも学者も足下にも及ばない綿密な現地調査の結果、もっとも真実に近い事実を書籍にして公開した。

     そこには一切の憶測・推論は含まれておらず、徹頭徹尾、実際に事件を目撃した人々による証言から帰納される真実だけが書かれている。

     まるで、宮本常一の民俗調査記録を読んでいるような熱い信頼感が湧いてくる記述ばかりである。



      http://tenku123.hateblo.jp

    https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E8%88%AA123%E4%BE%BF%E5%A2%9C%E8%90%BD%E3%81%AE%E6%96%B0%E4%BA%8B%E5%AE%9F-%E7%9B%AE%E6%92%83%E8%A8%BC%E8%A8%80%E3%81%8B%E3%82%89%E7%9C%9F%E7%9B%B8%E3%81%AB%E8%BF%AB%E3%82%8B-%E9%9D%92%E5%B1%B1%E9%80%8F%E5%AD%90/dp/4309025943/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1525747255&sr=1-2&refinements=p_27%3A%E9%9D%92%E5%B1%B1%E9%80%8F%E5%AD%90



     全部を紹介することもできないが、これまで得られていた情報と整合性がある大切な情報から紹介しよう。



    [1985年、235名に上る上野村小中学生の文集=「小さな目は見た」より]127P



     「大きい飛行機と小さい飛行機が追いかけっこしてた」

     「真っ赤な飛行機が飛んでいた」 



     当日、自衛隊のファントム戦闘機二機が123便を追尾していたという確実な情報があった。

     「123便の後部下部付近には赤色の楕円形の物体が張り付いていた」



     これは、事故直後から噂されていた目撃情報で、123便撃墜説の、もっとも大きなソースになった。123便はオレンジ色のミサイルで撃墜されたとの情報が、多数出回っていた。

     どうやら、自衛隊のファントムは、123便を訓練用目標として追尾しているとき、誤ってか意図的か不明だが、なんらかの飛翔体を123便に射出し、それを追尾していたことが子供たちの証言から裏付けられている。



     操縦不能に陥る前に乗客が写した写真のなかに、黒い飛行物体があった。165p

     これを画像解析専門機関に分析を依頼したところ、後ろ側の空に熱の波動が見えていて123便に向かってきている、と回答があった。

     これは123便の後部腹部に張り付いていたオレンジ色の円筒形の物体であるらしい。167p 96p



     この当時の追尾式ミサイル(サイドワインダー)は、今のようにコンピュータで軌道を計算することは、まだできず、熱源を感知して追尾する初歩的なタイプだった。

     自衛隊ファントム機は123便を仮標的として、誤ったか意図的に射出してしまった。炸薬は入っていなくて爆発こそしなかったが、これが垂直尾翼、圧力隔壁を破壊した可能性が極めて強い。



    [ガソリンとタールの臭い]138p



     御巣鷹山に墜落した残骸のなかの遺体は、常識では考えられないほど激しく燃焼し、骨髄まで炭化していた。これは他の墜落事故における遺体状況と比べても極めて異常だった。(群馬大医学部・古川研教授)



     捜索に加わった地元消防団の証言によれば、「現場にはガソリンとタールの混ざった臭いが激しく漂っていた」と



     これはナパーム弾の成分であり、超高温を長時間維持するための殺戮兵器に使われる。123便の燃料はジェット燃料用灯油であって、ガソリンやタールは一切含まれていないので、自衛隊などによって外部から墜落現場に持ち込まれたものである。



     後部胴体はスゲノ沢に滑って転落し、全部胴体からは、まったく見えない位置にあって、最初の捜索では発見されなかった。

     ここでは燃えていない100名の遺体が発見されているが、前部胴体と遺体はエンジンや燃料タンクのある主翼からも大きく切り離されて燃焼する理由がないにもかかわらず、常識では想像さえできないほど極端に炭化し、燃え尽きた状態で発見された。

    140p 157p 



     墜落現場には、二種類の自衛隊員が急行したようだ。一つは生存者救助目的、もう一つは生存者抹殺、証拠隠滅目的で、生き残った人々にナパーム燃料をかけて、焼き尽くして回ったのだ。

     救助当日、NHKは奇っ怪なニュース速報を出した。



    NHKアナ(木村太郎の報道特集)

     「ただいま長野県警から入った情報です。現地に救助に 向かった自衛隊員数名が、何者かに銃撃され死者負傷者数名が出ている模様です。 続報が入り次第お伝えします」



     このテロップは、ただちに誤報として始末された。しかし、現場に同行していた自衛官(後に自殺)は、現場で、救助自衛官が自殺に見せかけられて殺害されたと証拠写真を残している。

    (この写真の信憑性は、私には判断できないが、非常に多数出回っているので参考情報として掲示した)

    osutaka1.png





     必死に救助作業中の御巣鷹の尾根の上で、捜索自衛官が二人揃って仲良く自殺したというのだ。これは、人生の経験則をすべて動員してもありえないことだ。  



    [墜落現場が隠蔽された]



     墜落から約20分後の19時15分頃、米空軍のC-130輸送機が、群馬・長野県境付近の山中に、大きな火災を発見と上空位置での横田タカン方位(305度)・距離(34マイル)を航空自衛隊中央救難調整所に通報。



     19時21分ごろ、航空自衛隊の百里基地を緊急発進したF-4戦闘機の2機も、墜落現場の火災を発見して、上空位置での横田タカン方位(300度)・距離(32マイル)を通報した。



     墜落から約1時間後の19時54分に、救難・救助のため見切り発進した百里基地救難隊のKV-107ヘリコプターは、46分後の20時42分に現場上空に到着した。



    20時33分になって、東京空港事務所長から航空自衛隊へ航空救難の要請が行われた。しかし、当時のKV-107救難ヘリは、両側面のバブルウィンドウ横に救難用ライト4灯を装備して夜間の救難作業は可能だったが、赤外線暗視装置などの本格的な夜間救難装備の無いことなどを理由に、事故当夜の救難員が降下しての救助活動は行われなかった。



    陸上からは、群馬県警察・埼玉県警察・長野県警察が墜落現場の捜索にあたった。20時21分には、長野県警臼田署のパトカーが「埼玉県と群馬県境あたりに黒煙が見える」と通報。 21時39分には埼玉・長野両県警のパトカーが三国峠の西北西に赤い煙を発見した。



     消防・警察や災害派遣要請によって出動した航空自衛隊の地上捜索隊、陸上自衛隊の各捜索隊は、翌13日の朝まで現場に到達することはできなかった。



     群馬県上野村の黒沢丈夫村長(当時)は、テレビ報道の映像を見て、現場が村内の「スゲノ沢」であると判断し、土地鑑のある消防団員に捜索隊の道案内をするよう要請した。

     政府に対し、村長が直接、何度も電話して、墜落現場の情報を伝えたが、なぜか相手にされなかった。NHKに伝えても、NHKは墜落現場が長野県との誤った報道を続けた。

     青山氏は、明らかに報道トップも事故現場を隠蔽する指示を受けていたとした。159P



     墜落からおよそ14時間が過ぎた、8月13日午前8時半に、長野県警機動隊員2名がヘリコプターから現場付近に降下し、ようやく本格的な救難活動が開始された。



     救助活動を行ったのは、自衛隊・警察・消防団と、あらゆる組織が動員されたが、もう一つ、最初に述べた、事故現場に最初に入り込んだ一群の自衛官たちがいた。

     彼らは、救助自衛官に待機命令を出し、それを無視して現場に入ってきた自衛官たちを銃撃し、あるいは自殺に見せかけて殺害した疑いが極めて強いのだ。



     [いったい何のために?]



     それは、たくさんの子供たちに目撃されていた、123便の胴体に張り付いて尾翼を破壊したと思われるオレンジ色の円筒形の物体=訓練用ミサイル? を、誰の目にも触れない前に始末することであった。



     これを始末し、目撃者である生存者を殺戮し、骨まで燃えるほどに焼き尽くすことが任務であった。

     この始末が終わってから、彼らが現場を去るころ、やっと、前方部分の墜落現場から500m以上離れ、相当下降したスゲノ沢の現場に、後方機体の分離した残骸が発見され、川上恵子さんや落合由美さんら4名が生還する救助活動が消防団の手によって行われた。



     生存者の証言によれば、墜落直後は少なくとも数十名以上の多数の生存者が発する声が聞こえていたが、なぜか、数時間で聞こえなくなった。

     4名の生存者が発見されたのは、主翼などの大きな部品の下に隠れた状態であって、すぐに見えるような場所にいた人でも、多数の生存者がいた証拠があるのに、一人も救出されなかった。

     川上恵子さんたちは、たまたま外部から見えない位置にいたために殺されずにすんだという見方もできる。

     

     これらの人道上断じて許しがたい殺人と隠蔽工作を指示した人物は誰か?

     これが123便事故最大の犯罪者であり、それは、秘密を墓場に持って行くと発言した人物である。



     1985年1月、中曽根首相は、防衛費1%枠の撤廃を国会に提起した。こんなときに自衛隊のミスによって、500名を超える人が殺されたなんてことになれば、政権倒壊は確実であろう。

     中曽根は、123便事故を隠蔽しなければならない大きな理由を抱えていたのである。



     自衛隊は訓練中に誤って? ミサイルを射出し、それが原因で123便が墜落し、500名以上の死者が出た。

     しかし、自衛隊は、墜落直後、まだ生存していた乗客を救助せず、逆にナパーム薬をかけて焼死させ、骨まで焼き尽くして証拠隠滅を図った。



     そして、待機命令を無視して現場に侵入してきた自衛官を銃撃し、ミサイル回収を目撃してしまった自衛官を自殺に見せかけ殺害した。



     これが、現場で発見されたミサイルの極小部品である。ここまで細分化したものは、回収しきれなかったため、具体的な証拠が残された。



      https://blog.goo.ne.jp/adoi/e/9d6004394ea0a28dc40f11a93547b185



     いったい誰が、この恐ろしい処置を命令したのか?



     その名は中曽根康弘(当時総理大臣)である。100歳になる中曽根は、勲章をたくさんもらい、莫大な報酬を手にして悠々自適の生活を終えようとしている。

     こんなことが許されるのか?


     [やりすぎ破綻]



     中華統一を果たした始皇帝、秦国の崩壊は、「やりすぎ破綻」である。

     BC221年に史上初の中国統一を成し遂げるとBC210年に49歳で死去するまで、わずか10年に満たないのに人類史上最大級の仕事をなした。



     中央集権を行い、貨幣や計量単位の統一、交通規則の制定、車幅の統一、馳道と直道建設など、国家としての基礎を固める仕事を史上初めて行った。

     そのあたりで、やめておけばよいのに、万里の長城、秦始皇帝陵の建設、人類史にも他に例が見当たらないほど凄まじい大仕事を民衆に強要した。

    逆らう者への刑罰、弾圧も半端ではない。

     民衆には怨嗟の声が満ち、始皇帝の通った後には、民の屍が累々と倒れていた。



     一人の人間が、命令して実現させた仕事としては、有史以来、現代に至るまでの人類に右に出る者はないであろう。おかげで、中国の民は休むことさえ許されず、疲弊し次々と立ち枯れていった。

     また、始皇帝は自分自身にも休息を与えず、馬車に乗って、全中国を行脚している最中に過労死してしまった。



     BC221年に即位し、BC210年に死亡したわけだから、皇帝としての在位は、10年に満たず、死後2年ほどで秦国も崩壊して消えてしまい、漢の時代に変わった。



     「もう御免だ!誰か助けて」と国中に悲鳴が満ちていて、秦の崩壊を目にした国民は心の底から安堵したことだろう。



     [現代の馳道]



     「秦の馳道」というのは、始皇帝が命令した皇帝専用道路で、高度な土木技術が駆使され、山を崩し、谷を埋めて70mもの幅をもった巨大な道路を6000キロも作られた。

     表層が槌で強く叩き締められているので泥濘路にもならず、馬車が通るのに極めて合理的な舗装になっている。草木もほとんど生えてこない。

     これだけでも、万里の長城に匹敵する、国力の疲弊をもたらすような巨大工事であった。



     勝手な私見だが、おそらく表層に石膏を散布してからタコで叩き締め、圧力と経年変化によって一種のセメント舗装状態になっているように思われる。

     2200年を経た今でも、森林に覆われた場所は少なく、大半が道路や広場として使える状態になっているが、秦の首都である咸陽・西安という辺鄙な内陸部に作られたためか、これだけの巨大インフラ工事でありながら、万里の長城と同じく、始皇帝後の歴史上に中国の産業=生産力、国家防衛の安全に寄与したという記述はない。

     これが北京・上海間なら、もの凄い効果が生まれていたはずだが。



     馳道がない場合と比較すると、目的地への時間は五倍以上も短縮されたともいわれるが、一般民衆は立ち入り禁止であった。

     馳道建設の理由は、始皇帝の全国巡幸に使われたとともに、地方の反乱に備えての軍事治安用道路であったともいわれる。





     これから書くJR東海のリニア中央新幹線は、私からは「現代の馳道」というにふさわしい、金と労力をドブに捨てるような、無駄無益な妄想の象徴に見えるのである。



     [JR東海の皇帝、葛西敬之]



     1963年東大を卒業して国鉄に入社した葛西敬之の仕事は、国鉄労組を潰すことだった。井手正敬、松田昌士らとともに、策謀を巡らして国労を弱体化させ、民営化に突き進んだ。



     国労を破壊し、国鉄も破壊して民営化させ、JR東海を支配するようになってからも、御嶽山チャオリゾートなどの多角化事業をぶち上げて推進し、ついには、秦の直道・馳道を思わせる空想的なリニア新幹線事業の強引な事業を実現した。



     ただし、葛西の牽引した、チャオリゾートは、すでにスキーブームの衰退しはじめた1998年に開始され、見通しの甘さから収益力が見込めず、2013年には、JR東海は事業主体から撤退している。



     残されたのは、見事という他はなかった国立公園相当の大自然、御岳8合目までの原生林を皆伐破壊した巨大な自然破壊の爪痕だけだった。

     御嶽山が北アルプス国立公園に含まれなかったのは、名鉄グループが利権を確保するため政治力を使ったからだと言われている。葛西は、名鉄グループの政治的利権の尻馬に乗せられた形だった。



    [リニア中央新幹線計画]

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E6%96%B0%E5%B9%B9%E7%B7%9A



     最高設計速度505km/hの超電導磁気浮上式リニアモーターカー。

     2011年5月26日に整備計画が決定され、2014年12月17日に起工式が行われた。完成後は東京(品川駅)・ 名古屋駅間を最速で40分で結ぶ予定。



    だが、地下百メートルの大深度に建設されるリニア新幹線駅は、地上に出るのに十数分はかかると予想されており、新幹線「のぞみ」が1時間40分で東京・名古屋間を結ぶ時間と比較すると、リニアは、6駅停車として走行実時間72分、品川駅乗り換え時間20分、名古屋駅、地上までの脱出時間が十数分で、結局、同じ出発時間なら、「のぞみ」の方が、早く名古屋駅前に立てるという滑稽な試算になっている。



     また、新幹線では、すでに東北や米原などで一部320K以上の速度で運行を行っているので、新たなインフラ投資を必要としない従来線のなかでリニア新幹線の64%の速度を実現している。

     これで数十兆円という莫大な投資を行うリニアが、投資に見合う成果を得られることは絶望的である。



     まあ、完成すれば、観光目的で日本を訪れる外国人は、遊園地のジェットコースターに乗るような満足感を得られるかもしれないが、数年もすれば飽きてしまうだろうし、リニア新幹線全線開通予定の2030年代には、日本人口が現在の半分以下になると見積もられているので、今の新幹線でさえニーズを失いガラガラになってしまうだろう。

     このあたり、スキーブームが去った後に葛西敬之によって企画建設された御岳チャオリゾートの運命とよく似ている。



    [最悪の電力ドブ捨て機関]



     1座席(=1乗客)が1km移動するのに必要な電気エネルギーの比較をいえば、リニアは従来新幹線の3倍を必要とする。

     リニアが100Kw/Km であるのに対し、従来新幹線は29Kw/Kmである。

     電気自動車の場合、1Kwあたり10Km前後走るので、1Km移動するのに必要な電気は0.1Kw程度ということになる。

    リニア新幹線は、電気自動車の1000倍のエネルギーを食うわけである。



     なぜ、この省エネの時代に、馬鹿馬鹿しい電気の大食い交通システムを、大自然の巨大破壊と、恐ろしい水脈破壊のリスクを冒してまで、無理矢理作らなければならないのか?



     それは、おそらく政府と産業界が、原子力発電を正当化するためという理由以外、考えられないのである。



     2007年にJR東海は東京~名古屋間の用地買収を含む建設費を6兆円と試算した。1km当たりの建設費は平均すると150億から200億円と試算しており、これは東京 - 名古屋間を最短距離である280kmで結ぶことを前提としている。

     すでにテスト区間として使われている、上野原市から笛吹市までの43Kmは、未来の南アルプス横断トンネル路線の一部になることを見越して建設されたものである。



     2017年段階で、リニア新幹線、名古屋~品川間の建設費用は10兆円前後と想定されているが、建設関係者に、この金額ですむと考えている者は皆無であろう。

     あらゆる公共工事の見積もりの法則どおり、最低でも当初の見積もりの数倍になることが常識だからである。



     当初、葛西は「JR東海の自家資金だけで建設する」と大法螺を吹いたが、もちろん誰も信用しなかった。

     工事も本格化した2016年になって、以下のように話が変わってきた。

     そもそも、葛西は、安倍晋三の応援団として著名であり、最初から安倍政権を利用して国家支援に切り替えさせる狙いを持っていたことが明白である。



    https://mainichi.jp/articles/20160725/ddm/005/070/073000c



     南アルプスリニアトンネル工事は、世界に例のない空前絶後の難工事が予想されていて、この実現を確信する関係者も、ほとんどいないのではないだろうか?

     ほとんどの工事関係者が、実は工事貫徹に自信を持っていない。だから、2017年段階で、工事が進んでも、駅舎の建設される予定の飯田市や中津川市の土地が、ほとんど上がらないのである。



    [世界的にも超危険なスーパー断層を二つも抱えたリニア用トンネル]



     3000m峰を抱える南アルプスの核心部を、世界最大級の3本のトンネルで貫通するわけだが、南アルプスは、その成因でもある、日本最大のスーパー断層を抱えている。

     中央構造線とフォッサマグナ(富士川・糸魚川線)である。

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E6%A7%8B%E9%80%A0%E7%B7%9A



    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%9E%E3%82%B0%E3%83%8A



    rinia.png





     リニア新幹線のトンネルを二つの巨大断層が完全に横断している。

     とりわけ大鹿村のトンネル予定地は、有名な日本最大の破砕帯を突っ切ることになり、いずれ必ず起きる中央構造線の巨大活動で、トンネルが瞬時に大規模な横ずれを起こして塞がってしまう可能性が強い。



     地蔵峠・青崩峠を越える予定の国道152号線は、日本土木の粋を集めての工事でも開通させることができなかった。あまりにも脆い地盤のため、掘っても、次々に崩落し、大きな地震が起きれば完全に埋まってしまう可能性が高いため、トンネルさえ、いくつものルートで中止に追い込まれた。



     https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E5%B4%A9%E5%B3%A0



     今でも、門桁から春野町に向かう町道を通ると、通過するだけでも、切り通しが次々に崩落する恐怖の道路となっている。こんなところにトンネルを掘っても、歴史的な中央構造線の地殻変動の繰り返しによって、中央構造線の通過する南アルプス西側全体が破砕帯になっていて。とうてい人智の及ばない自然の要衝となっている。



     ここにリニアトンネルが掘られても、破砕帯を固定できる技術的な目処があるはずがないと私は思う。

     トンネルの上に覆い被さる巨大な山体の圧力によって起きる「岩跳ね」現象が知られているが、これまで、もっともひどかったといわれる関越三国トンネルでも、覆われた圧力は1000m程度だったが、南アルプスの場合は、2000mを大きく超えるので、これまでのトンネル工事とは比較にならないほど危険である。

     これが巨大破砕帯の中で起きるのだから、どうやって防止したらよいのか見当もつかない。おそらくゼネコンといえども、2000mの積層圧力への対策は一度も経験がないだろう。本当に対策が可能かどうかも非常に疑問だ。



     あわよくば開削に成功して、リニア新幹線が通行したとしても、中央構造線で大地震のため、突然横ずれが起きれば、時速500Kで走る新幹線のトンネルが突然塞がれることになり、何が起きるか考えたくもない。

     それは日航123便の御巣鷹山墜落よりも残酷な光景になるだろう。



     破砕帯のトンネルが意味することは、水源地の水流の著しい変化である。

     リニアトンネル工事がもたらすものは、南アルプス北部全体の水資源の巨大な枯渇であろう。

     これに関しても、ゼネコンは、過去の経験だけで対応できないほどの深刻な事態に見舞われることになる。



     http://www.aqua-sphere.net/literacy/j/j05.html



     場合によっては、大井川水系でさえ、枯渇する恐れが考えられるが、JR東海も国も、これに対する補償は想定していない。



     http://sekaitabi.com/linearmaglev.html



     このPDFは、リニア新幹線全体の問題を、分かりやすく解説しているので、ぜひ読んでいただきたい。



     http://www.jnep.jp/c-undo/linia/jsa-linia/naramoto.pdf



     これを読めば、リニア新幹線が秦の馳道にも匹敵するような世界的な暴挙であり、自然破壊の極致である事実がはっきりと分かるであろう。



     安倍晋三応援団長ともいわれるJR葛西敬之は、リニア建設に至る前も、最初に述べた通り、御嶽山の素晴らしい原生林を自社利益のために皆伐破壊し、チャオを建設したが、周囲が予想したとおり大失敗してJR東海は逃げ出したもの、今ではチャオは営業さえ危ぶまれている。

     

     この男は、巨大な自然破壊を行うのが趣味のようだが、それがもたらす被害は半端なものではない。 とりわけ、南アルプス東側の水源は、取り返しのつかない破壊を受けるのは確実である。



     私は、リニア新幹線が事業として成功する可能性など万が一にもないと確信している。

     そもそも、南アルプスの豊かな自然を愛する者なら、誰でも、その恐ろしい傲慢さに驚愕し、葛西という人物が「悪魔の申し子」であると直感することだろう。



     まず、あの国内最大の巨大破砕帯を通過するトンネルの掘削は、世界最先端の土木技術をもっても不可能であると私は思う。

     もし可能だったなら、半世紀も前に計画された国道152号、青崩峠トンネルが難工事を理由に放棄されるはずがない。代替ルートでさえ放棄され、未だに兵越という大型車が通行困難な迂回ルートを使うしかない状態なのだ。



     仮に、ウルトラCを駆使して開通できたとしても、今度は千年に一度巨大活動をする疑いのある中央構造線とフォッサマグナの巨大地殻変動が待っている。

     千名を超す乗客を乗せたリニア新幹線が、500kを超えるスピードでトンネルを通過している最中に、突然、トンネルがずれて消えてしまう可能性だってある。

     今や、中央構造線は、熊本大地震を嚆矢に、四国、紀州、三河を経て、トンネル工事現場である大鹿村に向けて進軍している最中である。

     水窪から高遠に向かう国道152号こそ、中央構造線そのものである。



     実は、私の住んでいる中津川市にはリニア新幹線の駅ができるという。我が家から一本道で8K徒歩二時間の距離である。 バスなら美乃坂本駅まで15分もかからない。

     それなのに、極端に安い我が家の土地は、一向に上昇する気配がない。

     結局、工事予定地を知る者なら、誰もが建設が成功すると思えないのである。

     20兆円といわれる超巨額の税金を投入してみても、成功を危ぶまれている恐ろしい難工事。



     私が、これこそ「現代の馳道」であると断言する意味をご理解いただけるであろうか? 何もかもうまくいって営業を開始できたとしても、私には、無数の恐怖だけが見えていて、バラ色の未来は見えないのである。

     

    https://iwj.co.jp/wj/open/archives/242464



    追記、国道152号線 青崩峠は、中央構造線上ですがリニアのルートではなく、地蔵峠が予定地です

    私も、勝手な思い込みで取り違えていたのでお詫びして訂正します

    地蔵峠は、有名なゼロ磁場である分杭峠を南下した破砕帯の難所です



     なお、トンネルの土被りの厚さは、2000m以上と予想してたが、1100mとの記述を見つけた

     2500mの稜線の真下を通過するのだから、どうも、この記述は信じられない。


     漫画誌ヤングジャンプの人気連載、キングダムは、秦の始皇帝に関連する物語である。

     これが我々の心を掴むのは、実は、始皇帝の子孫こそ、日本人の一つのルーツであることがはっきりしているからだ。



     秦国は、始皇帝後、わずか数十年で滅亡し、臣民たちの一部は、それから400年後に建国された弓月国を経て高句麗(満州)方面に移動したと考えられる。

     彼らは、ツングース騎馬民族であり、氏姓に先祖地を名乗る習慣があって、弓月氏または秦氏と名乗っていた。

    http://tokaiama.minim.ne.jp/rekisi/hataoukoku.pdf



     民族的にはツングース系女真族であると考えられるが、先祖地と考えられる弓月国(クンユエ=AD200~500?)、日本書紀における弓月君の記述AD284頃なので、建国後、100年近くを経て、国内で大きな抗争が起きて、追い出された人々が移動してきたようだ。



     秦はBC221年、史上初めて中華全土の統一を果たしたが、BC210 秦王が死亡、BC206に項羽や劉邦によって滅亡させられる。

     私は、おそらく、秦国から弓月国の前の地(匈奴やフン族の駆け回る荒野)に向かい、建国後、何らかの事情で高句麗に移動したと予想している。



     弓月国の位置は、現在のキルギスタンやカザフスタンを包摂するもので、相当に大きかった。しかし、以前はネットで容易に得られた情報が削除されてしまい、正確な地図を示すことができない。



     今、キルギスタン人を見ても、日本人に非常に似た人が多く、とりわけ島根県、鳥取県には、まるでキルギス人ではないかと錯覚するような人相が多い。



     アカーエフ元大統領も、コサックの侵入による混血でロシア化していても、やはり日本人に近い人相である。

     彼らが日本人に似ているのではない。日本人のルーツなのである。



    kirugisu2.jpg

    kirugisu.jpg



     秦の始皇帝も民族的には漢族からは遠く、中央アジア騎馬民族であったとの記述があったはずだが、最近、ネットで、天皇家の由来に関する情報が続々と削除されて、弓月国の正確な地図さえも消えてしまっている。



     今回は、文献史学を問題にするのではなく、民俗史学の立場から、秦と秦氏、そして天皇家の謎に迫ってゆきたい。



     以下はBC200年代に使われた始皇帝の行幸馬車である。

     

    sikoutei1.jpg



     これは始皇帝兵馬俑の出土品であるが、 極めて精密、現代の馬車と比べても、古さは感じない。つまりBC200年代には、すでに馬車は完成の域に達していた。



     これは何を意味するのか? 馬車の本質は車輪であり、車輪の本質は回転力である。秦は「回転力」を自由自在に操ることができたことを意味するのである。

     

     秦氏は、北陸山陰地方に上陸して琵琶湖沿岸に拠点を構えた。琵琶湖が物資輸送にとって極めて利便性の高い土地だったからである。

     現在の秦庄という地名は、秦氏の拠点だったことを意味している。

     秦氏は、騎馬民族王朝が、最初、奈良に展開したものの、秦時代から獲得してきた本質的な文明、文化を自由自在に展開できる場所を探し、やがて、大津の峠を越えた向こう側に巨大な湿地帯があることに目をつけ、ここを埋め立てて平地にした。



     平地というのは、車輪を使う上で前提になる条件であり、京都という広い平原のなかで、秦氏は、はじめて自由に車輪=馬車を利用することができるようになった。

     また、秦氏の持ち込んだ土壌改良・舗装技術も、泥濘地を作らないで安定した駅馬車運用を可能にする、優れた土木技術であった。おそらく、これも秦時代からの遺産であろう。



     もう一つ、秦庄から東に向かうと、すぐに鈴鹿山地になるが、ここに永源寺町(東近江市)があり、君ヶ畑という集落に全国の木地屋の根源地があった。

     秦庄から、わずか数十キロで、同じルーツの人々が住んでいる土地である。



     木地屋の命は「轆轤」と刃物である。実は、轆轤は車輪と、ほとんど同じものと言っても良い。車輪は、そのまま轆轤になり、轆轤を扱っていれば車輪を用いるのも容易である。

     つまり、轆轤は明らかに秦氏の持ち込んだ技術であって、木地椀を生産してきたのも、秦氏の生活の延長上にあると考えることができる。

     木地屋が、全国に移動するときAD859年 君ヶ畑小椋に移住した清和源氏、惟高親王からの系図を示すのだが、これも間違いなく秦氏の人脈である。



     一方で刃物の方も、実は秦氏が朝鮮経由で持ち込んだ可能性が強い。

     永源寺町から、わずか10キロ程度に蒲生郡日野町という小さな町があるが、この名前は日野=火野を意味し、何かというと古代のタタラ場であったことを意味している。だからこそ、戦国時代には、全国最大の精密鉄砲メーカー、国友が、やはり数十キロしか離れていない長浜に成立している。

     今でも、さらに北に向かった福井県では、戦国時代からの伝統を引き継いだ国内有数の優れた刃物産地である。



     このような視点でみれば、刃物と轆轤と車輪とは、すべて秦氏による移入と開発であると理解できるだろう。



     さらに、車輪をもう少し進めると、滑車という技術が見えてくる。

     秦氏が渡来してからというもの、日本全土の古墳が、小さな円墳から巨大な前方後円墳に劇的に変化したわけだが、これには土木技術の革新が必要であった。



     古墳に使われた大きな石を運搬して高く積み上げるには、想像を絶する高度な技術が必要とされ、弥生人王朝では、背中に背負った土嚢を積み上げた土塁を大きくしながら円墳を作る能力しかなかった。

     だが、秦氏は、巨大な石を操る技術を持っていた。



     石を運ぶには修羅という頑丈なソリに乗せて、下にコロを置いて差し替えながら引っ張れば移動する。

     水中を移動させるには、筏に修羅ごと石を乗せればよく、浮力を増すには樽をくくりつけたりする。エジプトには強力な浮力を持ったパピルスがあったので、樽を必要としなかった。

     樽の発明前には、桐などの浮力の大きな軽い木を用いたのかもしれない。



     さて、問題は、1トンを超えるような巨石を高い位置に積み上げる方法である。

     長い傾斜が得られるなら、修羅に乗せて力任せに引き上げるのも良いかもしれない。しかし、狭い山上で積むには、高い技術が必要である。

     このとき、車輪=滑車の技術が役立つ。

    kassya1.png

     この図では、引き上げる力を6分の1にすることができる。

     このような技術を用いれば、数トンの巨石も、数十人の力で引き上げることが可能になるのである。

     これも秦氏の持ち込んだ車輪技術の延長にあると考えるべきであり、彼らは土木技術者として、現代人さえも及ばない、凄い技術を持っていたのである。

     

     民俗学の視点から考えれば、例えば、優れた弓を発明するということは、バネを発明することに等しい。

     この技術も普遍性の高いもので、投石機など、あらゆる武器に応用可能である。バネは、やがてゼンマイの発明へと進化し、時計やオルゴールなどに変化してゆく。

     また牛車・馬車のクッションにも役立ったかもしれない。



     さらに原理的に戻れば、着火と刃の発明が、人類史をどれほど劇的に変化させたか、誰でも理解できるだろう。



     火と刃は、すくなくとも縄文時代前期どころか、原人時代にさえ発明されていた痕跡があるが、秦氏は、これをタタラに進化させ、打刃物へと発展させた。

     刃に関しては、最初、打製石器、やがて磨製石器へと進み、鉄の発見により鉄器となり、工夫の大好きな日本人は、玉鋼による超硬度特殊鋼の発明にまで至ってしまう。これが実現したのは、おそらく平安・鎌倉時代のことであろう。



     なお、玉鋼が登場するまで木地作業に使える刃物がなかったか、といえば、そんなことはない。

     打製石器のなかには、黒曜石のようなガラス質の耐久性の高い刃として使えるものがあり、これでも十分に、轆轤で木地を加工することができた。

     縄文前期に、諏訪蓼科山周辺で採取された黒曜石が、全国で使われていた証拠があり、この種の鋭い刃は、たくさんの発明や生産に関与しているのであり、玉鋼の技術は、もちろん木地物の進化とともに、戦場における武器の進化をもたらしたのである。

     


     孝明天皇が若き松下村塾生だった伊藤博文と井上馨に、目を背けたくなるほど残酷な方法で暗殺された理由は、彼が北朝の末裔だったからである。



     なぜ、北朝だと殺されねばならなかったのか?



     それは、明治維新の思想的核心であった国学が「南朝正統」を要求したからである。



     南朝正統論が世に出た初めは、「水戸のご老公 」の大作「大日本史」だったようだ。なんでまた、南朝かといえば、徳川家康と、その後裔たちの愛読書、人気ナンバーワンだった「太平記」が南朝の肩を持っていたからである。



     また、三河から南信、遠江は、南北朝戦争における南朝方最大の根拠地であって、天龍村、熊谷家の伝記のなかに、南朝の抵抗史が詳細に描かれている。

     家康自身も、北朝、足利尊氏の勢力下にあった今川氏の人質となった体験から、今川の敵対勢力である南朝に強い関心を持っていた。



     本居宣長ら国学者たちが、一斉に南朝正統論になびいた理由も、太平記をはじめとして楠木正成への英雄視に満ちた伝記が世に出回っていて、南朝への心情的応援が広く浸透していた影響を受けていると思える。

     ちょうど、楠木正成は江戸時代、三国志における諸葛亮孔明や関羽のような崇敬を一般大衆から受けていたのである。それは、ちょうど源義経に対する「判官贔屓」に似ている。

     そうして極論を言えば、孝明天皇を殺した真犯人は楠木正成であったともいえる。



     正成が寡勢で北条幕府の大群に立ち向かい、大群の奢りを逆手にとって奇計による勝利を挙げ続ける様子は、日本史においても右に出るものがないほどの痛快な物語である。

     湊川の戦いで、公家たちの愚かさにより不遇の最期を遂げる様も、実に日本的な運命審美観にかなう美しい最期であった。

     これが人々の心を捉えないはずがなかったのだ。「南朝こそ正義」と。



     [後醍醐天皇と建武の新政]



     1192年、源頼朝によって鎌倉幕府が開かれ、地頭・守護・御家人のような制度が確立し、全国の地の豪族たちは、幕府の権威を利用できる御家人になりたがった。

     このころ、足利氏や新田氏、細川氏、島津氏など現代にまで続く家柄が、鎌倉幕府の統治システムに組み込まれていった。



     ただし、鎌倉幕府は、東日本の大半を支配下に収めたものの、西日本の多くが、まだ朝廷の支配下にあった。

     これにより荘園に対する双方からの税金重複取り立てなどが起きて、矛盾=不満が激化していた。



     1221年、こうした事情を背景に「承久の乱」が起きたが、後鳥羽上皇に率いられた朝廷側が北条氏に敗北、六波羅探題のような強力な治安組織を作ることで北条政権が強い支配権を確立してゆく。



     1246年、後蘇我天皇の皇位継承をめぐって、大覚寺統と持明院統に分裂、相互に天皇を即位させる取り決めが成立。



    1268年、大モンゴル帝国が、日本を植民地とするために鎌倉幕府に使者を送ってきたが、北条時宗が、それを追い返した。



     1274年、文永の役、1281年、弘安の役、モンゴル軍が、高麗を手先に使って、とうとう日本侵略を開始した。これは有史以来、日本列島が外国に直接侵略を受けた初めての経験であった。

     鎌倉幕府も壱岐対馬の地元豪族たちも、元軍の攻撃の恐ろしさをまったく知らなかったため、戦闘では大敗したものの、二回の攻撃は、いずれも台風などで元軍が自滅し、最終的に勝利を収めることができた。



     ところが、この事件は、当時の日本=鎌倉幕府・北条氏の国力で対応可能な規模をはるかに超えていたため、偶然の力で勝利できたものの、戦いに馳せ参じ、経済、人的資源ともに大きな損失を被った全国の御家人たちに、満足のゆく報償を与えることができず、政権は信用を失い、根底から崩壊をはじめた。



     1297年 北条鎌倉幕府は御家人の困窮を救うために徳政令を出すが、御家人たちの不満は募るばかりであった。

     このとき、西日本に一定の影響力を残していた朝廷が、再び、実権の回復を求めて活発に活動をはじめる。



     1318年、後醍醐天皇即位、朝廷権力の復活を求めて北条倒幕を呼びかけ、何度も失敗するうち、困窮した東国の御家人たち、新田義貞や足利尊氏が合流して、幕府に軍事的に対抗できる勢力を作り出してゆく。



    1331年 元弘の乱、河内の楠木正成が後醍醐の味方についたことが大きな運命の転換点だった。

     楠木正成、新田義貞、足利尊氏らの力を借りながら、後醍醐は、とうとう北条幕府の転覆に成功する。



     このときから後醍醐による「建武の新政」が始まるが、後醍醐の人間的弱点から、身内に甘く、縁の薄い者には、報償らしい報償を与えなかったことから、足利尊氏はじめ、有力な支持者、御家人が次々に去っていった。





     このあたりの知識は、私にとっては、完全に忘れ去った領域であって、年号やエピソードなど、いちいち確認しながら、書いているので、ひどく時間がかかる。

     なんでまた700年も前の歴史事件を引っ張り出してきたのかというと、実は、私の住む中津川市も含めて、天皇家を主役とする南北朝の争いが、いまだに呼吸を続けていることを知ってもらいたくて書いているのである。



     それは、後醍醐が、自分を支え続けた御家人たちから信用を失い、唯一、楠木正成の支援を得ながら、吉野に逃げて南朝を成立させるところから南北朝百年戦争の物語が始まる。



     https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E5%8C%97%E6%9C%9D%E6%99%82%E4%BB%A3_%28%E6%97%A5%E6%9C%AC%29



     後に、明治維新になって、北朝系譜の孝明天皇が暗殺され、南朝系譜を主張する大室寅之祐が明治天皇に就任したとき、真っ先に、楠木正成の銅像を皇居に建立したことは、南朝物語に占める楠木正成の巨大さを端的に物語っている。



     その後も、皇国史観で知られる平泉澄らが、南朝正統論を前提に、日本史を改竄し、あたかも吉野朝廷が、事実上、日本国を支配していたかのような意図的な捏造知識が教えられ、これは敗戦まで続いた。



     建武の新政において、後醍醐天皇が、公家と武士を統一して天皇中心の政治を始めるが、その政治は公家ばかりを重んじ、武士への恩賞も少なかったことで、武家からは強い不信感を抱かれることになった。

     戦前の皇国史観、歴史教育を受けた人は、吉野朝がバラ色に描かれていたことで、ひどく誤解があったが、実際には、後醍醐は、ギリギリまで追い詰められていた。

     

     また公家の間でも、後醍醐を擁する大覚寺統と持明院統の深い対立があり、後醍醐は安定した支持を得られなかったことに加え、決定打は足利一党の後醍醐への不信と離反で、これにより、わずか三年に満たず建武体制は崩壊することになる。

     背景には、後醍醐が朝廷の貴族人脈だけに頼り、武家を見下すような差別意識があったことから、足利尊氏以下、本当の実力者たちの怒りをかったといわれる。



     1336年、それでも後醍醐側についていた武家、楠木正成と新田義貞は、湊川の戦いで足利尊氏に戦いを挑み、事実上滅ぼされることになった。

     このときも無能な公家を重用したことで、楠木正成は最初から死を覚悟していたと伝えられる。



     同年、足利尊氏の指示により光明天皇が即位し、北朝初代天皇となる。

     後醍醐は、比叡山にこもって足利と対立したが、やがて三種の神器も渡し、山を下りて、今度は吉野に逃げ込み、そこで南朝を宣言する。



     ここに南北朝時代が始まるが、これは表向き1392年明徳の和約による南北統一宣言まで60年間続くことになった。



     1338年、足利尊氏は京都にて室町幕府の成立を宣。1339年、後醍醐天皇死亡。



     1336年、足利の庇護下における光明天皇即位から、1392年、南朝の後亀山天皇が皇位を北朝の後小松天皇に委譲するまでの60年間にわたる南北朝時代は終わったことになったが、実は、本当の南北朝抗争は、ここから始まるのである。



     [後南朝の抗争]



     南北朝合一が行われたが両統迭立の約束が守られることはなく持明院統の皇統が続いたため、南朝遺臣たちによる皇位回復を目指しての反抗が15世紀半ばまで続き、後南朝と呼ばれた。



     1443年、南朝の遺臣や日野一族が御所に乱入し南朝皇族の通蔵主・金蔵主兄弟をかついで神璽・宝剣を一時奪還する禁闕の変が起きる。

     神璽は後南朝に持ち去られたままになり、南朝側の勢力の証となった。



    後南朝は、嘉吉の乱で滅亡した赤松氏の再興を目指す赤松遺臣によって、1457年に南朝後裔の自天王・忠義王なる兄弟が殺害され、神璽が奪還されることによって実質的に滅亡した。



     後南朝が最後に史料に登場するのは、『勝山記』に1499年、伊豆国三島に流された「王」を、早雲入道が諌めて相模国に退去させたというものがあり、これが後南朝の史料上の終焉とされている。



     こうして考えると、南北朝抗争は、1336年から1500年前まで、実に百数十年続いたことになり、この間、歴史の表舞台には現れない後醍醐の皇子たちによる、無数の記録が残されている。



     太平記に出てくるのは、紀州の山奥で活躍した護良親王(1308~?)や、九州に向かった懐良親王(1329~)、遠州、南信の山奥で活躍した宗良親王(1331~?)で、さらに、その息子たちの世代でも驚くほど熾烈な戦闘記録が残されている。

     天龍村の熊谷家伝記には、これらが詳細に語られている。

     https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%8A%E8%B0%B7%E5%AE%B6%E4%BC%9D%E8%A8%98



     私の住む中津川市蛭川地区では、重要無形文化財となっている「杵振り祭」という華やかな祭りがあるが、この祭りの主題もまた、宗良の子である之良親王が足利方の探索隊に討ち取られ、その首級を高塚山に埋めたというもので、村内には、実際に高塚山の首塚が実在している。

     実は、同じ内容の伝承が、宗良の活躍した、南信、遠州の広い地域で語り継がれているのである。

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     これは、もう30年近くも前に、私が遠州京丸山を調べたときに書いたもの。



      http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-95.html





     宗良は、後醍醐の第二子とか第四子とか、さまざまな説があるが、長命で、三河から南信を拠点として、足利方(主には今川氏)と争い、たくさんの伝承を残している。

     例えば、鹿塩周辺にある「御所」のついた地名は、宗良の所在を示したものである。

     そして、戦記でいえば、熊谷家伝記にも書かれているとおり、宗良の子であった之良=尹良=由機良 の記録が多い。



     尹良は、応永年間に足利方に殺され、首を刎ねられたが取り返し、それを高塚山に埋めて、守護し続けているという伝承は、蛭川だけでなく、京丸や山向こうの尾呂久保、飯田市など、たくさん存在している。

     いずれも、旧東山道に関係した地域であることが特徴で、宗良の活動が東山道付近で行われてきたことを意味している。



     この地域の民衆の信仰、伝説として、宗良伝承は、とても大切にされていて、現在にまで祭祀が残されているということこそ、南北朝戦争が、800年後の今でも息づいているということのなのである。



     最後に、楠木正成によって殺された?? 孝明天皇は、亡霊化して夜な夜な皇居に現れ、ニセの睦仁の枕元に立って明治天皇を怯えさせ続けた。

     中川宮(青蓮院宮)の日記によれば、明治天皇の枕元に「鐘馗ノカタチノヨウニ」現れ、明治天皇は恐怖して、泣きじゃくったと書かれている。



     http://www.marino.ne.jp/~rendaico/rekishi/bakumatuootyokotaico/komeitennoansatuco.html



     孝明天皇の亡霊を、どうやって追い出すかが、東京遷都の最初の仕事になった。

     高野山の行者を呼んで、加持祈祷による怨霊退散を試みたが効果がなく、陰陽師を呼んで鎮魂に当たらせたとか、さまざまな記録が残されている。



     





     


      江上波夫が1950年代に発表した「騎馬民族説」は、日本の歴史学会に大きな衝撃を与えた。



    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A8%8E%E9%A6%AC%E6%B0%91%E6%97%8F%E5%BE%81%E6%9C%8D%E7%8E%8B%E6%9C%9D%E8%AA%AC



     BC500年頃に、弥生時代が始まり、その本質ともいえる「米作農耕」による定住生活により、ヤマト王権が成立した。もちろん、わが邪馬台国も、その核心部分にいる。



     それから700年後、AD200〜600年前後の古墳時代に、王権の古墳が劇的な変化を遂げた。卑弥呼の墓も含めて円墳だった様式が、方墳に変わるのである。

     もちろん、古墳だけでなく、あらゆる生活様式が大きな変貌を遂げる。



     そもそも米作農耕というのは、水に浸かって作業をするのだから、基本的に、裾からげ可能な着物=和服=呉服が適応する。ところが、AD300年前後、前方後円墳が各地に建設された頃から、いわゆる「洋服」に近い、ズボンと上着のセパレート衣類が登場してくる。これは騎馬民族のものだ。



     そもそも、ズボンとは何なのか? これは乗馬による激しいこすれから内股を守るために発明された乗馬ズボンなのである。後に袴に発展するのだが、これも騎馬文化の名残といえよう。

     聖徳太子の絵(今では別人にされている)でも、ズボンをはいてミズラを結う特徴的な姿が描かれている。



     ミズラも、乗馬の風による髪の乱れを防止するための結い方であることが明らかだ。

     米作農耕(水稲耕作)を、ズボンをはいて行ったのでは、たまったものではない。下に挙げた風俗図は米作農耕と完全に無関係な文化であることを意味している。



     また、米作農耕のなかで生まれる刃物は、稲や雑草を刈りやすいように、鎌のような形状をしているので、米作地で使われる戦闘用の武器も、世界的に円月形状をしているものが多い。

     ところが、騎馬民族が馬上で戦う場合は、切るよりも突き刺すことが有利になるため、槍のような形状か、長い直剣形状になってゆく。

     古代史に登場する刀剣類も、騎馬民族のものは直剣が多く、円形はほとんど見当たらない。



     江上波夫によれば、非常に多くの騎馬民俗文化が、この時代AD300年(4世紀)前後に、日本史に突然登場するのである。



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    江上波夫は、日本の統一国家である大和朝廷は、4世紀から5世紀に、満洲の松花江流域の平原にいた扶余系騎馬民族を起源とし朝鮮半島南部を支配していた騎馬民族の征服によって樹立されたとする



     この地域は、当時、高句麗と呼ばれ、一部は扶余と呼ばれた。現在でいう満州南部であり、哈爾浜を核としてヌルハチ・ホンタイジ・愛新覚羅氏の活躍した金・清朝の根源地であり、そこに生活した民族はツングース族であり、「女真」と呼ばれた。



     この民族が、匈奴や鮮卑などと異なるのは、モンゴル人のような草原に依存した遊牧生活を送るのではなく、豚を飼育しながら畑作農耕を営むという変形した騎馬民族であったことだ。

     それゆえ、他の騎馬民族が移動生活を強いられたのに対し、定住生活を営むことができた。



     しかし彼らは、漢族と争い、屈強な渤海エベンキ族と争い、辰国=秦国を名乗りながら南下して朝鮮半島に百済という国を成立させる。

     そうして、突然、AD300年頃に、日本史=日本書紀に登場するのである。



     [弓月君]



    『日本書紀』によれば、応神天皇14年(AD284)年に弓月君(秦氏の先祖)が百済から来朝して窮状を天皇に上奏した。

     弓月君は百二十県(20万人前後に相当)の民を率いての帰化を希望していたが新羅の妨害によって叶わず、葛城襲津彦の助けで弓月君の民は加羅が引き受けるという状況下にあった。



     しかし三年が経過しても葛城襲津彦は、弓月君の民を連れて帰還することはなかった。そこで、応神天皇16年8月、新羅による妨害の危険を除いて弓月君の民の渡来を実現させるため、平群木莵宿禰と的戸田宿禰が率いる精鋭が加羅に派遣され、新羅国境に展開した。新羅への牽制は功を奏し、無事に弓月君の民が渡来した。



    弓月君は、『新撰姓氏録』(左京諸蕃・漢・太秦公宿禰の項)によれば、秦始皇帝三世孫、孝武王の後裔である。孝武王の子の功満王は仲哀天皇8年に来朝、さらにその子の融通王が別名・弓月君であり、応神天皇14年に来朝したとされる。渡来後の弓月君の民は、養蚕や織絹に従事し、その絹織物は柔らかく「肌」のように暖かいことから波多の姓を賜ることとなったのだという命名説話が記されている。



     弓月君は、中央アジア、キルギスタン付近にあった弓月国を先祖地とし、始皇帝の秦が滅亡後、移動した人々によって建国されたと思われるがAD200年前後の建国後、80余年を経て、秦氏を名乗りながら高句麗(満州)に移動した。弓月国内部で何らかの戦乱が起きたと思われる。

     ここでは扶余という国を作っているが、一部は南下して百済を建国し、やがて唐・新羅連合軍に追われて(白村江の戦い)日本列島に流入した。



     [江上説]



     大陸東北部に半農の騎馬民族が発生し、南下した一部がいわゆる高句麗となり、さらにその一部が「夫余」の姓を名乗りつつ朝鮮半島南部に「辰国」を建て、またさらにその一部が百済として現地に残るが、一部は、加羅(任那)を基地とし、4世紀初めに対馬・壱岐を経由して九州北部(江上は、天孫降臨神話の日向を筑紫とみる)を征服し、任那と併せて「倭韓連合王国」的な国家を形作った。



     5世紀初めころに畿内の大阪平野に進出、巨大古墳を造営し、その権威をもって、大和国にいた豪族との合作によって大和朝廷を成立した。



     唐の朝鮮半島南部への進出によって(白村江の戦い)、日本が百済を断念するに及んで、大和朝廷は、日本の古来からの伝統的王朝たるかのように主張し、そのように記紀を編纂した。



     『魏志倭人伝』には邪馬台国に「牛馬なし」と記されていた。

     古墳時代後期(5世紀、6世紀)になると、急に多数の馬の飼養が行われるようになり、馬の埋葬事例や埴輪の馬も見られる。

     これは馬だけが大陸から渡来したのではなく、騎馬を常用とした民族が馬を伴って大陸から渡来したと考えなければ不自然である。



     古墳時代前期(4世紀中頃まで)の古墳は、木棺または石棺を竪穴式石室に安置し、副葬品も、鏡、銅剣のような呪術・宗教的色彩の強いもので、魏志倭人伝の倭と類似する弥生時代以来のものであった。これに対して、後期(4世紀終わり頃から)の古墳は応神・仁徳陵で代表されるように壮大であり、石室は大陸系であることが明白な横穴式となり、副葬品も武器や馬具などの実用品に変わり、さらに男女や馬の形をした埴輪が加えられるようになるなど急激な変化が見られること。



     そして、古墳などの壁画や埴輪に描かれた服装や馬具、武器は、魏志倭人伝で描かれた邪馬台国(人は全身及び顔に入墨をした上に穴の開いた青い布を被っており、馬はいなかった)のそれとは全く異なり、大陸騎馬民族によってもたらされた朝鮮半島のそれ(白い服をまとい帯を締め、馬を操った)と同様、大陸騎馬民族の胡族のそれとほとんどまったく同類であること。



     高句麗語のなかで現在に伝わっている語彙が、古代の日本語と似ているとされていること。ただし高句麗語がどういうものであったかは明らかではない。



     高句麗好太王碑文からうかがわれるように、応神の時代には倭軍は朝鮮半島奥深く進出したこともあり、辰王朝の末裔を名乗る百済王家を援けている。このような遠征を農耕民族がすることはありえない。

     天皇家が任那を中心とした騎馬民族である辰王朝の末裔であるが故に戦乱に加わり、百済王家を援けたとみるのが自然であること。



     皇位継承は血統の原理によってなされたが、実は、このように血統を守り(江上は継体天皇も血統が継続していたとみている)、農耕民族に見られるような禅譲による王朝の交替がないのは騎馬民族の特徴であること。また、男子の天皇と天皇をつなぐものとして女帝が現れる古代のあり方は、皇位継承に際して有力者が集まり会議を行う手続を含めて、戦時中に天子が死亡した場合は国会で次の天子を決定するまで后が指揮権を取るという大陸騎馬民族の王位継承のあり方そのものであること。



     平安初期に編纂された『新撰姓氏録』に収録された1059の氏のうち帰化人系統は324で、実にほぼ30%であり、様々な渡来人を受け入れたことが知られているが、農耕民族は他民族を蛮夷視したり蔑視したりする性癖が強く外国人の集団的移住を許容するものではない。このように大量の集団移民を受け入れ、時には強制的に国内に移住させるのは騎馬民族国家に特有のものであること。



    『続日本紀』に、渤海の使者に与えた返書の中で、かつて高麗が日本に対し「族惟兄弟(族はこれ兄弟)」と表現したことにふれていること(江上は、天皇氏と新羅や任那の支配者層は同族であるとし、ともに天孫族と呼ぶ)。

    14世紀の北畠親房の『神皇正統記』に「むかし日本は三韓と同種といふことのありし、かの書をば、桓武の御代に焼き捨てられしなり」とあること。



     江上説は、壮大な論理で、多数の傍証を連ねていて、ここに挙げたのは一部にすぎないが、これに対して、万世一系の皇国史観に洗脳された歴史学者たちからは、極めて激しい反発が起きた。

     「天皇家が朝鮮から来た騎馬民族の末裔である」という論理に、感情的に耐えられなかったのである。



     騎馬民族が馬を連れて日本列島に渡るのは、神経質な馬の性質から考えて不可能であるとか、一大民族集団が海を渡って日本列島にやってきた壮大なイベントであるにもかかわらず、古代中国の史書にまったく記述がないとか、さまざまな難癖をつけて、全否定に走った学者が多かった。



     現在に至っても、どうみても合理性に満ちた江上説であるにもかかわらず、史学会の定説としての扱いはなく、空想的な異説の扱いでしかない。

     これは学問的な否定ではなく、平泉澄の皇国史観の呪いによる圧殺というべきものに見える。

     日本人は、万世一系の洗脳から解放されていないのである。



     「神経質な馬が渡海に耐えられない」という意見については、それでは奈良時代まで牛馬のいなかった日本列島に、なぜモンゴル馬系統の、多数の馬(トカラ馬・木曽馬・野間馬など8種)が存在しているのかの理由を説明できていない。



     少なくとも、古墳時代に、これら蒙古馬系統の多数の馬が移入されていることは定説であり、移送ルートが対馬海峡・隠岐の島の渡航ならば、飛び石方式で、一回につき最大50Km以下ですみ、半日そこそこの回航で移動可能であり、牛馬への負担は大きくない。

     中継地島内で牛馬を放牧して安定させることも可能であった。当時は、動物輸送に安定性の高いアウトリガーや双胴船も、すでに使われていた。





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     皇国史観に郷愁を抱く自称史学者でなく、科学的考察のみを思量する史学者ならば、もはや、古墳時代における朝鮮半島からの騎馬民族流入を否定する根拠は存在しない。

     天皇自体が、朝鮮との関わりについて、深い関係を公言しているのである。

    https://books.google.co.jp/books?id=HuVUBQAAQBAJ&pg=PA780&lpg=PA780&dq=%E3%80%8C%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%A8%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%81%A8%E3%81%AE%E4%BA%BA%E3%80%85%E3%81%AE%E9%96%93%E3%81%AB%E3%81%AF%E3%80%81%E5%8F%A4%E3%81%8F%E3%81%8B%E3%82%89%E6%B7%B1%E3%81%84%E4%BA%A4%E6%B5%81%E3%81%8C%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%9B%B8%E7%B4%80%E3%81%AA%E3%81%A9%E3%81%AB%E8%A9%B3%E3%81%97%E3%81%8F%E8%A8%98%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%81%8B%E3%82%89%E7%A7%BB%E4%BD%8F%E3%81%97%E3%81%9F%E4%BA%BA%E3%80%85%E3%82%84%E6%8B%9B%E8%81%98%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E4%BA%BA%E3%80%85%E3%81%AB%E3%82%88%E3%81%A3%E3%81%A6%E6%A7%98%E3%80%85%E3%81%AA%E6%96%87%E5%8C%96%E3%82%84%E6%8A%80%E8%A1%93%E3%81%8C%E4%BC%9D%E3%81%88%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F&source=bl&ots=YdHSt5F_9b&sig=74dyoWLyOZ8ZXBosi47PuAwM0e8&hl=ja&sa=X&ved=2ahUKEwigsq73_-jaAhWKI5QKHUIlBLAQ6AEwCXoECAAQaw#v=onepage&q&f=false



     桓武天皇の生母は、百済 武寧王の子孫である和氏である。武寧王=AD462〜523については、多数の疑義がある。継体天皇=AD485〜527と同時代ではあるが、武寧王は継体の実父であるか、同一人物である可能性もある。(当時の記紀の年代は、実年代との誤差が60年以上あるという研究報告もある)



     奈良時代の人脈の謎は、百済国が、日本にそのまま移住したと考えた方が辻褄が合うケースが多い。なぜ、和氏が大和に定住し、高い地位を保っているかを説明するためには、大和朝廷全体が実は百済王朝そのものであって、記紀の記述は、天武(AD622〜686)と天智、桓武(AD737〜806)らが、百済王朝の痕跡を記録から消すために編纂、焚書を行った可能性が強いと私は考えている。



     それでは、元々あった弥生人王朝は、このときどうなったのだろう?



     江上説では「軍事征服」があったように示唆されているが、記録がないことから、紛糾するネタになった。

     だが、これこそ、天武や桓武による記紀改竄、焚書の本当の意味ではないだろうか?



     こういうときこそ、民俗学の出番である。



     弥生人文化は、西日本という地域限定である。別の視点から照葉樹林帯文化圏と言ってもよい。

     呉国民が日本に持ち込んだ文化は、実に多様多彩、日本民族の根幹をなす重要なものが多い。

     衣類は、乗馬に依存しないので、ズボンである必要はなく、農耕作業に適した裾からげ可能な「呉服」に類する和服である。

     主食は、もちろん米だが、沿岸地帯、大河川河口の汽水域に拠点を構えることが多かったので、当然、貝類やイカ、雑魚を大量に消費したことだろう。

     乗馬の代わりに、沿岸部での操船文化が高度に発達していた。



     騎馬民族の主食は、米ではなく、蕎麦・稗・麦・大豆・畜肉などであり、海産物はあまり食べない。交通は、騎馬に頼る傾向があるので、陸上内陸部の交通を重視する。秦時代に多用した車両移動も、大切な騎馬民族文化といえるだろう。

     秦時代の習慣から、駅馬制度を持ち込んでいたので、大化の改新による五畿七道、官道駅馬制が整備された。



     弥生文化の風俗としては、歌垣にみられる芸術的な男女交際が行われ、夜這いも盛んだった。これが騎馬民族だと、そうはいかない。

     騎馬民族の場合、「一所懸命」一国一城主義が強く、男女の婚姻まで、権力的に強く干渉を受けていたようだ。

     西日本では貞操など何の価値もなかったが、騎馬民族文化圏では、大切な利権とされた。



     これらの事情から、米を食べ、歌を好み、開放的な男女関係、夜這い文化のある地域を探せば、それが弥生文化圏ということになり、蕎麦や麦、獣肉を食べ、厳しい男女関係、一所懸命思想の地域を探せば、それが騎馬民族文化圏ということになる。



     こうして弥生人と騎馬民族の地域を分けてゆくと、弥生人地域は、九州から始まって、瀬戸内を経由し、大阪から紀州を回り、静岡沿岸部まで達している。

     百済から渡来した騎馬民族は、内陸部を開拓し、最初に東山道を整備し、東北に向かって勢力を拡大していった。



     弥生文化と騎馬民族文化の最前線は京都と大阪の間にあった。騎馬民族は最初、内陸の奈良県に拠点を構えて新、大和王朝を建設したわけだが、山深い奈良では不適な乗馬と車両移動に適した平地を求め、湿地帯だった京都を秦氏が大規模に埋め立て造成を行って遷都した。

     当時大阪も湿地帯だったが、弥生人にとっては淀川汽水域が生活適地だったといえるだろう。



    騎馬民族が日本列島に上陸したのは、山陰から北陸にかけての広い海岸線であったが、京都に集まってからは、東山道(後の中山道)を使って、どんどん東に勢力を拡大していったが、それは、あくまでも内陸の沿道沿いであった。



     ここで、邪馬台国の末裔、弥生人王朝の運命を考えれば、奈良時代に至っても万葉仮名の和歌が騎馬民族王朝でも広く浸透したことから、少なくとも巨大なジェノサイド(民族浄化)があった形跡はない。

     弥生人文化は、消されることなく、西日本のさまざまな分野で、現代にまで伝わっている。

     弥生人は塊闘のような部族抗争の習慣を持っていたが、民族の存亡を賭けた戦争は起こしていないと考えられる。



     というのも、照葉樹林帯文化圏には、女性を大切にした母系氏族の伝統があり、女性は生理的体質的に戦争を好まないからである。

     そこで、ヤマト王権から騎馬民族による大和王権への委譲は、それほど深刻な争いを生むこともなく、自然に行われたような気がしている。



     戦争と権力の大好きな騎馬民族=百済人に対して、ヤマト王権は、それほど権力に執着する習慣はなく、百済人のような一所懸命の城作りに邁進する習慣もなかった。むしろ、万葉集に見られるように、毎日恋愛の歌を作って男女交際をしていれば満足したのだろうと私は思う。



     


     いわゆる天皇史を考える上で、「万世一系」という真っ赤なウソをでっちあげたのは、帝大史学部教授だった平泉澄であった。

     平泉は、山県有朋とともに「天皇の国=日本」という、戦前に広く日本国民に強要された皇国史観を捏造した最大の功労者である。

     それは、彼の権力への限りない憧憬と崇拝がもたらした想像力、妄想の世界に他ならなかった。



     平泉澄といえば、彼の教えた史学への価値観を象徴するような有名な言葉が遺されている。



    「百姓に歴史がありますか?」 「豚に歴史がありますか?」



     https://bokukoui.exblog.jp/19767190/



     まさに、皇国史観の内臓を切り裂いて本質を見せてくれるような言葉だった。





     平泉が皇国史観をでっちあげた動機は、彼が生まれ育った勝山平泉神社こそ、新羅人=泰澄を開祖とする白山神社の主要支社であり、天皇朝鮮渡来説の証拠となるような渡来人の歴史を持っていて、純国産、天皇家の万世一系を自ら否定するような存在であったことが関係しているように思える。



     万世一系など、社会的に存在できる余地はない。世界の権力機構だって、例えば千年王国のローマ帝国をとってみても、せいぜい数百年単位で、権力抗争が発生し、政権が遷座している。

     長い政権が成立すれば、それだけで侵略の対象になってしまうのだ。とりわけたくさんの国家が入り乱れた大陸では、そうであった。



     島国日本だけが例外であるわけではない。一つの強い権力は、利権を集中させ肥大してゆく。このことで権力内部は腐敗し、周辺は矛盾に耐えかね変革を求めることになり、必ず抗争に至って、権力の根本的な置き換えが起きるのである。

     人類には、数百年を超えるような国家的継承を維持する能力は存在しない。



      [神武天皇のこと]



     天皇家初代とされる神武天皇は、江戸時代の暦学者、渋川春海により、BC660年に即位したとされ、万世一系の妄想を信奉する戦前の権力者たちが皇紀2600年と大騒ぎして祝った。



     そもそも本当は何年だったのか? 春海の計算の正しさも証明されていないし、日本書紀は天武天皇によって編纂されており、天武が渡来人であった可能性も強く、自分たちの皇位の正当化や権威付けのために日本書紀を捏造した疑いだって指摘されている。

     日本書紀に年代誤差が含まれているのは確実で、研究者によれば、それは少なくとも60年以上だという。



     「神武天皇が高千穂に降臨」の記述は、遠方、他国から大規模に移動してきた集団が、高千穂(日向)の見える場所に拠点を構えることができた、という内容に受け取れる。



     世界的にも民族の発祥伝説には類似性があって、多くの場合、王権が確立してから、権威付けのために創作されるものであるが、「降臨」という場合は、かなり遠方から大規模に移動してきて、その地に住み着き、勢力を誇示できるレベルになったと自認するときに、創造される伝説である。



     民族大移動というものは、必ず、非常に規模の大きな天変地異や戦争によって、元いた場所には住めなくなり、生き延びられる環境に移動することを意味するものである。

     多くの歴史学者が言う渡来人伝説のように、「三々五々、移動してきた」なんてことは絶対にありえないと私は思う。

     戦争により、やむにやまれず追い出されてきた、というのが唯一の真実であろう。



     当時、中国では、すでに中華文明が花開いていて、抗争に次ぐ抗争の歴史が記録されていて、孔子以下、著名人の思想や記録もたくさん残されている。

     当時の記録として、神武天皇の高千穂降臨に結びつく年代の記録といえば十八史略に記された「呉越戦争」がある。



     十八史略は、まるで小説のように面白く、読書、歴史好きを虜にしてやまない。凄い脚色があるのかと思えば、どうやら純粋な史実らしい。史実は小説よりも面白いのである。



     BC473年、越が呉に勝利したことにより、水郷国家だった呉国=現代における中国蘇州の人々が、敗戦により、当時の敗戦国民への刑罰である「坑刑」=国民皆殺しの生き埋め刑を逃れて、大量の船に乗って、東シナ海目指して漕ぎ出し、ある者たちは南朝鮮沿岸部へ、また多くが九州西岸にたどり着いたと想像するのに困難はない。



     「当時の小さな船では不可能」という意見に対しては、ポリネシア・ミクロネシアの先住民たちが、アウトリガーのついた丸木舟で南米やアジア・オセアニアの大陸間、超長距離航海を日常的に行っていた事実だけで十分だろう。



     日本書紀の記述年代から約200年の時代誤差をどうみるかが問題になるものの、民族大移動を示唆する歴史的事象は、他に記録がないので、私は、呉国の敗戦国民が新天地を求めて九州に上陸し、王権を宣言したというのが、神武天皇の記述であろうと確信を抱いている。



     確信の根拠は、いわゆる文献史学ではなく、民俗学である。

     張楚金の書いた魏略に「帯方(郡)より女(王)国に至る万二千余里。その俗、男子みな面文を点ず。その旧語を聞くに、自ら太伯の後という」



     これだけでも、邪馬台国の人々が、「自分たちは呉の太伯の後裔である」と言っているというわけで、中国の史学者の間では、呉の逃亡民が弥生人=邪馬台国人になったことは常識として捉えられているが、文献史学にはイチャモンが多すぎて、何が真実なのか分からないことになってしまう。

     しかし、民俗学はウソをつかない。



     日本における呉文化の影響は実に大きく、主食である米作農耕、沿岸部における漁労、文身、「呉服」といわれる衣類、漢字における呉音、万葉かな、歌垣と呼ばれる男女の交際文化、夜這いの文化に至るまで、いわゆる弥生人文明=照葉樹林帯文化のすべてが呉国民とともに西日本に持ち込まれたことが明白である。



     もちろん、我らが卑弥呼、邪馬台国が、呉国民の直接の子孫であり、ヤマト文化というのは弥生人文化のことであり、すなわち呉国文明のことでもある。

     決定打は、DNA検査において、呉国民(蘇州民)西日本の住民の共通性が浮かび上がったことである。

    http://robasan.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/dna-46-4c11.html



     http://www.iokikai.or.jp/kodai.sosyuu.html



     ここまでくれば、もう神武天皇は、2500年前に、呉越戦争に敗れた呉国民が船で九州に押し寄せ、ヤマト王権を宣言した存在であると、ほぼ断言しても間違いがなさそうだ。

     つまり、神武天皇こそ、それから800年後に存在したと確認されている邪馬台国の創始者であるということになる。

    BC474年とBC660年の差分は、記紀のなかで、決定的な誤差ではなく、許容範囲とも言えると思う。邪馬台国はAD200〜300年前後であろう。



     邪馬台国については、魏志倭人伝や東夷伝などに一定の記録が出てくる。

     しかし、彼ら弥生人の国家は、今で言う国家の概念とはまるで異なっていて、国というのは、当時の主要な交通手段であった水路を前提とした、交易範囲のことであると考えるのが民俗学的思考法である。



     当時の食料事情は、現代からは想像もつかない天国であっただろう。戦前の記録でさえ、有明海を百歩歩けば一日分の食料を得ることができたといわれたほどで、海面には無数のイカやトビウオが跳ねていて、網を広げれば、勝手に獲物が飛び込んでくるともいわれた。

     陸を歩いていても、至る所にウサギなど小動物がいて、容易に食料にすることができた。



     筑後川のような大河川の汽水域に住んでいれば、食料や水の心配はまったくなく、そこは米作農耕の適地でもあった。かなり大量の人を、そこで生活させる条件が整っていたのである。

     米作農耕の文化を持った民族にとっては、有明海周辺は、まさにこの世の天国のような地域だった。

     

     豊富な食料は乾燥品に加工され、食料の不足した地域に船で運ばれ、特産品と交換される交易が、海岸沿いに大規模に発展したと思われる。

     当時の民俗である文身と潜水漁労の文化を持った地域は、九州から山陰、朝鮮半島南岸にまで広がり、一帯を「倭」と呼んだと私は考えている。



     当時の国は、あくまでも実際に人が住んでいる地域であり、陸上交通の未発達だった当時、主な交通路は、海路・河川路であって、その行動範囲を国という概念でくくることができたはずである。

     よって、この視点から魏志倭人伝の記述も見直されるべきであろう。交通路のない内陸部を国の概念に含めるべきではない。



     日本書紀に描かれた神武天皇の記録は、ややこしすぎて検証の意欲が湧かない。

     日本書紀を編纂した天武天皇は、神武後1300年、奈良時代の天皇だが、すでに、この時代、天皇家は弓月氏・秦氏の末裔で占められ、すなわち百済由来の王権に替わっていた。

     天武の意図した目的は、朝鮮半島からやってきた自分たちの足跡を隠蔽し、自分たちが、日本建国以来の王権の継承者であるという歴史の捏造を行うためと考えられる。



     桓武天皇時代に都合の悪い記録を焚書したと北畠親房の神皇正統記に記録されている。

    神武後、弓月氏が数万の民を連れて山陰に上陸したとする記録はAD300年前後と思われるが、ここまでの800年間は、おそらく呉由来の弥生人によるヤマト王権が成立していたのだろうと私は思う。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%93%E6%9C%88%E5%90%9B



     このときから、日本史、天皇史の示す事象が巨大な変貌を遂げることは、江上波夫の騎馬民族説に詳しい。



     

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A8%8E%E9%A6%AC%E6%B0%91%E6%97%8F%E5%BE%81%E6%9C%8D%E7%8E%8B%E6%9C%9D%E8%AA%AC


     先に、田布施について別に書くとした。



     何も知らない人が田布施の人脈について知るとき、天地がひっくり返るほどの驚愕の事実が浮かび上がってきて、日本近代史の意味が、まるで違ったものになってしまうのである。



     山口県熊毛郡田布施町 この鴑田舎の草深い小さな町に、後に総理大臣になる二人が生まれた。岸信介と佐藤栄作である。



     https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E5%B8%83%E6%96%BD%E7%94%BA



     田布施にかかわる政界経済界の人脈図は凄まじいの一語に尽きる。



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     そして田布施の人々、その近隣の多くの住民も、どのような理由で、田布施の人脈が、日本近代史のなかで凄まじい地位を占めているのか、知っているといってもいいだろう。



     だが、このことを表沙汰にするのは厳格なタブーである。それは、天皇家の万世一系説の神話を根底から否定することであり、日本史における、もっとも深刻な「公然の秘密」といえるからである。



     



     壮大すぎて分かりにくいので、近代に関する人脈はこうだ。



    http://rapt-neo.com/?p=31962



    もう少し絞ると

    tabuse2.png







     

     このなかに、総理大臣になった人物が、どれだけいるか分かるだろうか?

     岸信介・佐藤栄作・吉田茂・麻生太郎・宮沢喜一・安倍晋三・鈴木善幸



     実は、これでも肝心要の人脈が不足している。田布施人脈の最大の原点こそ大室寅之祐であり、すなわち明治天皇なのだ。

     明治天皇という巨大な存在が、現代に至るまで田布施人脈を政界の支配者として送り出し続けているといってもよい。

      https://ja.yourpedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%AE%A4%E5%AF%85%E4%B9%8B%E7%A5%90



     先に紹介した、鬼塚英昭氏の「日本の真相 1」によれば、大室寅之祐は、田布施の出身であって、萩の松下村塾とも関係があった。

     寅之祐は、高杉晋作が組織した「長州奇兵隊」に馳せ参じ、力士隊に加わっているのである。



     田布施近郊では、どんな人物が日本近代史に登場してくるか、見てみると空恐ろしいというしかない。

     山口県出身と限定しても、総理大臣だけで、明治から現代に至るまで9名いる。寅之祐の姉の子孫でもある橋本龍太郎も、総理になった。弟の大二郎は、NHK記者から、今でもテレビの第一線で活躍している。

     もちろん、他の都府県ではありえない。有力政治家といえば数え切れない。実業界でも、日産グループ創始者の鮎川義助、太平洋セメント創業者の笠井順八ら、多すぎて書き切れない。



     もっと凄いのは、日本共産党の創始者である、野坂参三や宮本顕治、福田正義、河上肇らまでもが田布施・萩周辺から出ていることである。

     

    tabuse31.jpg



     これらを見ると、山口県田布施や萩の出身者は、表舞台に出る確率が他府県より、はるかに高いことが分かり、長州が明治新政権の主力(=西南戦争後は特に)であっても、それだけでも説明しきれず、明治天皇に関係した何かの力が作用していると思う他はない。



     現代の田布施人脈は、安倍晋三・麻生太郎を軸に、統一教会など日本会議と関係しながら、ますます強固な政治グループを形成しているように思える。

     自民党保守本流にあっては、田布施組であらずば人に非ずと思えるほどだ。

     安倍の実弟である岸信夫や、踊る宗教北村サヨの孫である北村経夫も統一教会の支援を受けて国会議員になっているが、彼らは田布施組の中核に位置している。



     先に書いたように、屈強な健康体だった明治帝の子供が、受精能力がなく知的障害も噂された大正帝であるとは思えず、側室、柳原愛子の産んだ子の父親は、おそらく別人であろう。

     大正帝、嘉仁が、生まれてすぐに中山忠能家に養子に出されたことも、明治帝、睦仁の実子でなかったことの証左になるであろう。睦仁は、実子でないから嘉仁に愛情を抱かず、自分から遠ざけたのである。



     また中山忠能は、日記のなかで、明治天皇が奇兵隊の大室寅之祐であることを暴露していたようだ。

     中山は本物の祐宮も幼い頃から熟知していたから、この養子事件は、大正帝、嘉仁が、本物の祐宮=睦仁と血縁関係があったことを示しているのではないだろうか?



     鬼塚英昭氏も、2016年はじめに亡くなり、鹿島昇氏も死後18年となり、太田龍も死後10年近い。もう、大正帝の真の父親を推論する研究者もほとんどいなくなったが、代わりに、DNA検出技術が劇的に向上しているので、いずれ、遺品から真実が明らかにされる日を期待したい。



     鬼塚氏が、指摘したのは、明治天皇のすり替え事件から、大正天皇、昭和天皇までも、実は我々が教科書で教えられてきた事実とまったく異なる真実があるということだ。



     大正帝、嘉仁には受精能力がなかったと状況証拠から鬼塚氏は言う。すわなち、昭和帝、裕仁は嘉仁の実子ではなく、父親は西園寺八郎であると言う。

     これについては、若干「裕仁は八郎に似てないな」という印象もあって、疑問も残るのだが、嘉仁が子供を作れないという証拠はたくさんあったので、兄弟の高松宮も含めて、実父が誰なのかについて興味が募る。

     これも、やがてDNA解析が解決してくれるだろう。



     平成帝、明仁については、さすがに誤魔化しのきかない時代に生まれているので、両親が別人ということはないだろうと思っている。どうみても、裕仁・良子と明仁は似ているし、ウソはないだろうと思える。



     平成帝、明仁は、妻の美智子氏とともに日本国民全体に非常に高い人気があって、2018年度をもって美濃部達吉言うところの「天皇機関」としての使命を終えることになり、近代における天皇としては最高の形で有終の美を飾ることができるように見える。



     なぜ、これほど高い人気があるのかを考えると、メディアに露出するとき、隣のおじさんのような普段着のジャンパーを着て、気さくに大衆と接し、あらゆる災害に、ただちに現地に飛んで被災者を励ましてきた姿勢が親しみを呼び起こし、人々の絶大な人気を呼んだのだろう。



     明仁氏の温かい人間性は、父親である裕仁氏譲りなのだろうか?

     たぶん違う、それは家庭教師として幼少期に明仁を指導した、エリザベス・バイニング女史の人間性が関係しているように思える。

     https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0

     

     安倍晋三ら、自民党日本会議の極右勢力は、憲法を改悪し、日本軍を公的に容認するとともに、徴兵制を施行し、その段取りとして成人年齢を18歳に下げ、「天皇のため命を捧げる」教育的洗脳に向かってまっしぐらと言えるだろう。



     また、若者が自力で生活できないほど労働環境を悪化させ、このため、容易に就職できる職場は日本軍しかないという状況を作り出そうとしている。

     天皇制は、安倍ら極右勢力が、徴兵制のために利用する機関でしかなく、若者たちを無条件に命を捨てさせる洗脳をするための装置にしかならない。



     現実の生活に何の役にも立たない装飾的存在を虚構というなら、日本社会にあって、最大の虚構こそ天皇制であろう。

     しかし、これまで強固に存在できた理由は、明仁氏らの天皇機関としての具体的な、真摯な活動によるものであった。



     本当は、ただの装飾、虚構にすぎない天皇機関だが、明仁・美智子氏の活躍が、広く国民的な支持を得て、虚構を実体に変えていたのである。

     元号も本当は無用の長物であり、面倒な二重ダブルスタンダードにすぎず、人々の時間の概念を混乱させる悪習にすぎなかったが、これも明仁氏らの人気の故に、今後も存続することになるのだろう。



     次の天皇は、来年から浩宮が就任するわけだが、浩宮自身は、父親の影響を受けて強い反戦平和の意思を持っていて、極右の意図する天皇制独裁国家に向かうことには抵抗するだろうが、あまりにも悪化した、社会全体の拝金主義化、右翼化の流れから。今後、どう変わってゆくのが、今の段階では分からない。

     


     私は、若い頃から民俗学に興味を抱き、柳田国男・宮本常一、近藤正一(長寿村の研究)などには夢中になった。

     有り金残らずはたいて彼らの著作を買い込んだり、図書館に通って、なめ回すように読んだものだ。



     しかし、権力者と政権の名前ばかり挙げる権力史学には、あまり興味はなかった。

     人並みに、司馬遼太郎の著作は貪るように読んだから、小説に出てくる権力史くらいは知ってるつもりだが、興味の対象だったのは、他国に戦争に出かけられるほど、ゆとりのあった食糧事情とは、どんなものか? とか、川中島決戦のように死傷率8割という激烈な戦争の後、故郷の農作は誰が担ったのか? どのような村のダメージが起こったのか? とかの問題である。



     天皇の歴史など、ほとんど何の興味も湧かなかったが、今から30年ほど前、大室寅之祐という人物の存在を知ってから、俄然、興味を抱くようになった。



     これを知ったのは鬼塚英昭という作家によってである。

     何かの機会で、当時まだ若かった鬼塚さんの講演を聴いて、私が、それまで心にため込んでいた、さまざまの疑問をズバリと氷解させてくれる、衝撃的に素晴らしいものだった。

     当時、私も平田国学の調査をしていて、北朝派の天皇が、なんで突然、南朝に鞍替えして楠木正成像を皇居前に建てたのか、いっぺんに疑問が解けて、感激した記憶があり、それから鬼塚さんには夢中になった。



     鬼塚氏は、日本の真相というシリーズで動画にアップしているので、これが削除される前に、ぜひダウンロードするなり、熟聴するなりして心に刻んでいただきたい。

    https://matome.naver.jp/odai/2146061673118762301

     コメント欄には、極右、おそらく自民党や日本会議のネットサポート部隊によると思われる下劣な人格攻撃が大量に書き込まれているので、この動画は、私がツイッターを完全凍結されたように削除攻撃を受ける可能性があり、可能な限り、たくさんの人にダウンロードしていただきたい。

     明治維新から戦後に至るまでの保守政権の真実は、すべて、この中に含まれている。



    日本の真相1 明治天皇すりかえ

    https://www.youtube.com/watch?v=qZve5N-_doI&list=PL109AD928958D9EA1



    日本の真相2 仕組まれる戦争・皇室スキャンダル

    https://www.youtube.com/watch?v=_YfXIhybq5U&list=PL109AD928958D9EA1&index=2 



    日本の真相3 天皇のための戦争・天皇は内通していた

    https://www.youtube.com/watch?v=eugXzHoKnes&index=3&list=PL109AD928958D9EA1



    日本の真相4 こじつけの天皇無罪論

    https://www.youtube.com/watch?v=34HEcM9qvqc&index=4&list=PL109AD928958D9EA1



    日本の真相5 すべての戦争は八百長である

    https://www.youtube.com/watch?v=kIXzkY8VtLU&index=5&list=PL109AD928958D9EA1



    日本の真相6 操り人形がリーダーをする日本

    https://www.youtube.com/watch?v=wlfyvOL-OVg&index=6&list=PL109AD928958D9EA1



    日本の真相7 超天才の悪魔

    https://www.youtube.com/watch?v=1ToSe8A7_wE&list=PL109AD928958D9EA1&index=7



    日本の真相8 中曽根、正力工作員の原発

    https://www.youtube.com/watch?v=TuVjmXdufS4&index=8&list=PL109AD928958D9EA1



    日本の真相9 原発・使い捨て人形からの反乱

    https://www.youtube.com/watch?v=3glGABd52fk&list=PL109AD928958D9EA1&index=9



     明治天皇の正体が、長州奇兵隊力士隊に所属した大室寅之輔であるという説は、1960年代に司馬遼太郎が、孝明天皇を書いている何かの本に書いていたと思うが、まとめて世に提起したのは1970年代の鹿島昇さんの本だったと思う。



    https://www.amazon.co.jp/%E8%A3%8F%E5%88%87%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%9F%E4%B8%89%E4%BA%BA%E3%81%AE%E5%A4%A9%E7%9A%87%E2%80%95%E6%98%8E%E6%B2%BB%E7%B6%AD%E6%96%B0%E3%81%AE%E8%AC%8E-%E9%B9%BF%E5%B3%B6-%E6%98%87/dp/4915157849



    http://teikoku-denmo.jp/history/honbun/nanboku4-1.html



     司馬が書いたのは、孝明天皇が、愛人だった岩倉具視の姉の屋敷に出向いたとき、厠のなかに待ち伏せていた、当時、まだ松下村塾生だった伊藤博文と井上馨が、孝明の肛門から槍を突き入れ(検死の際に殺害痕を残さぬため)、孝明は大量の下血のため、三日三晩苦しみ抜いて死んだというエピソードで、指示したのは岩倉具視だったと書かれていたように思う。



     これは、後に漏れ出た噂から、いわゆる倒幕派合議によって松下村塾生が実行したものだが、どんな理由で、孝明天皇を殺さねばならなかったのか?

     その動機こそ、明治維新の究極的本質が見えてくるものである。



     長州や薩摩の維新勢力の動向よりも、むしろ私の地元、中津川市で書かれた島崎藤村の超大作「夜明け前」のなかに、その秘密が描かれていた。



     夜明け前の主人公「青山半蔵」(藤村の実父、島崎正樹)は、若い頃から国学を学び、やがて本居宣長や賀茂真淵、荷田春満と並び称される「国学四大人」平田篤胤の門人となって、実子の鉄胤にも私淑した。



     明治期に著名な医学者として知られた中津川苗木藩出身の青山胤通は、平田篤胤の字をもらったほどで、苗木藩全体が「平田国学」の強烈な影響を受けていて、藤村の父も、狂信的といえるほどの平田信者となり、馬篭にあった寺を国学に反するとして放火し、このことで死ぬまで座敷牢に幽閉された話が夜明け前に出てくる。



     ちなみに、私が苗木藩蛭川村に移住したのが2003年だが、最初に驚かされたのが蛭川村に、信号とコンビニが一軒もないことだったが、寺も、大正時代に移設された一軒を除いて一つもなかった。

     理由は、平田国学を村中で強烈に信奉していたことで、村中の寺と史跡を廃仏毀釈してしまったからである。代わりに、平田国学徒である奥田胤通らが作った「神国教」という超ローカルな神道があって、今でも村の婚姻葬儀など祭祀の90%が神道様式になっている。



     平田篤胤とは、どのような人物だったか?

     https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E7%94%B0%E7%AF%A4%E8%83%A4

     

     全国でも、廃仏毀釈が激しく行われた地方といえば、この苗木藩を筆頭に、薩摩藩や加賀藩の北部などが知られているが、真宗の盛んだった地域では、国学の浸透も強くなかったようだ。



     実は、吉田松陰らが、討幕運動の思想的核心として採用したのが、この平田国学だったのだ。



      http://aozoragakuen.sakura.ne.jp/aozoran/bunsyuu/yoakemae/node3.html



     薩摩藩、長州藩はもとより、高須の松平兄弟として知られる尾張藩・会津藩・桑名藩などの藩主、松平氏も、実はみな平田国学の影響を受けており、会津の容保が統幕勢力から敵前逃亡したと非難された問題も、実は国学思想が絡んでいる。

     慶喜が大政奉還したことにも、実は国学思想の関与があるといわれる。



     明治維新は、平田国学を思想的核心として進められた。

     そして、平田国学は、天皇家に関して「南朝正統論」を提起していたのである。

     当時の孝明天皇は、もちろん室町時代の後小松以来の北朝系譜であり、平田国学は、北朝皇統を廃し、南朝皇統を再建すべしと強く西郷や大久保らに建議していた。



     こうして、北朝系譜である孝明天皇は、松下村塾生によって断絶させられ、息子の祐宮(本物)も行方不明になっている。

     なお祐宮は五尺の華奢な体躯で、貴人らしい蹴鞠の名人として知られていたが、明治天皇に即位した「祐宮」は六尺豊かな大男で、蹴鞠などとは縁もゆかりもなく、後見人であった西郷隆盛や山岡鉄舟と、年中相撲をとっていたと記録されている。



     また、即位後に、突然、東京への遷都が公表され、それまで朝敵だったはずの南朝、楠木正成が銅像になって皇居に建立された理由も、平田国学の思想によるものであり、具体的な経緯については、鬼塚英昭さんの上のリンクに詳しく述べられている。



     孝明と本物の祐宮は維新勢力によって暗殺され、代わりに帝位に就いたのが、長州藩奇兵隊力士であった大室寅之祐である。

     このフルベッキ写真は本物である可能性が強いと私は思う。

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    理由は、西郷とされる写真が、最近発見されたばかりの西郷写真に酷似している。大村益次郎の写真が本物ぽい。大室寅之輔も実物の明治天皇にそっくりという点である。これらは、私には「平田国学決起大会」のように見えるのだ。

     

     大室寅之輔が明治帝に選ばれた理由は、彼の家柄が古くから南朝皇統を主張していたためであった。

     寅之祐の姉の4代、後裔が橋本龍太郎、大二郎兄弟になる。そして、寅之輔の出生地が、田布施であることが大問題となるが、これについては、書かねばならないことが、あまりに多すぎて、別の機会に譲る。



     後に、明治時代が安定し、明治帝の身辺調査が行われると、実は、寅之祐の出自に明確な根拠がなく、本当に南朝の血を引いているのか、極めて怪しいとする報告が出た。

    (この情報は昨年までネット上にあったが、今探しても見つからない)

     そこで、宮内庁は、どうやら側室、柳原愛子に、別の人物が種をつけて大正帝を産ませた可能性がある。それは誰か? 行方不明になっている本物の祐宮なのか?

     

     大正帝も、上の鬼塚講演では「子種がなかった」と指摘されているので、昭和帝さえも実子ではない。鬼塚氏は西園寺八郎を挙げている。

     (西園寺公望について記憶違いがあり削除しました)



    続く


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