私は、若いころから山登りが好きで、他の若者がスポーツカーや男女交際に興じていたころに、私はひたすら登山を続けていた。
30代末、1990年ころに、百名山を完登したほどで、他にも、厳冬期の単独アルプス縦走も少なからずやった。またアルプスの沢登りにも凝りまくった。
都会では、厳冬期でもTシャツ1枚で歩き回り、一種の優越感に浸っていた。
ストイックな人間と思われるかもしれないが、実は、結構ろくでもない人間だった。
山に登っているとき以外は、性欲を満たすのに、彼女がいないので、風俗店によく行った。
私は、社会の常識や秩序に反感があったので、変態エロ小説家を志していた。
もちろん、実際に女性に危害を加えるような度胸はなかったので、もっぱら、そんな専門風俗に通って体験を重ねた。
ただ、言っておくが、よほどのサイコパスで偏執狂でないかぎり、変態性欲というのは、単にセックスを新鮮な切り口で好奇心を満たしてくれるだけのことで、続ければ飽きてきて、自分が何をやってるのか考えると、アホらしくなるのが普通だ。
私もエロ作家を志した割に、簡単に飽きてしまって、モノにならなかった。
それでも、想像力が豊かな方だったので、社会常識に反逆する、世間からは「異常者」とみなされるような生き方に憧れた。
私が東京に出たころ、当時の日本社会には「アングラ文化」というものがあって、私は寺山修司や唐十郎の文章や演劇が大好きだった。
だから、いわゆる「異端者」と名指しされたり、変態性欲にもさほどの抵抗感はなかった。
むしろ、「良い学校を出て、良い企業に就職し」という体制に従属するだけの世間的エリートの価値観が嫌でしかたなかった。
「なんで他人から褒められるような人生を送らなアカンのや！」
私は、当時盛んだった新左翼やベ平連の集会やデモに入り浸り、反社会的な価値観に染まっていた。
仕事といえば、山谷や高田の馬場の寄せ場で、日雇い仕事を見つけていた。
老いて、中津川に移住してから、地元の人々の価値観に触れるなかで、全国でも最高に激しかった廃仏毀釈の地で、「国学原理主義」といえるほどの厳格な神道規律風土（住民の9割以上が神道信者）のなかで、私のような落ちこぼれ・踏み外し大好き価値観の人間は、一種の悪人とみなされて、排除されるのだと感じるようになった。
神道社会の人生観、価値観では、まるで旧約聖書のように厳格な規律が求められる。異端者は寄ってたかって、制裁を加えられる社会といってもいい。
私が、中津川に移住してきた理由は、山が好きだったのと、祖母の故郷だからだ。黒川村出身の祖母は、大正時代からの敬虔なキリスト教徒だった。
仏教の強い地域からキリスト者は出にくい。仏教が排斥された当地だから、キリスト教も大きな意味を持っていた。
祖母の宗派は福音派だった。やはり、定められた価値観を守る戒律に厳しい宗派で、アメリカ共和党の支持勢力であり、米国人の25％が福音派だといわれる。
私は、死刑廃止運動をやっていたのだが、祖母はクリスチャンだから、当然賛成してもらえると思って協力を頼もうとしたら、彼女は「悪いことをした奴ら殺すのが当然」と言ってのけた。死刑賛成だったのだ。
カトリックなら、そんなことは言わないと思うが、福音派は、エホバやモルモンと同じで、旧約聖書の戒律（律法）を重視していたのだ。
だから、「道を外れる」ことへの敵意があった。私は道を外れた人間だったから、体制に逆らったり、奇矯な言動をしたり、女装してみたりの「異常行動」に抵抗がなかった。だから変態性欲の研究をしたりした。
私は、古い秩序を守ろうとしている価値観の人々に同調することが苦痛だった。だから、地元の人との交流もない。
しかし、秩序を破ろうとする「異端者」に対する敵意は、ひしひしと感じている。
そんなわけで、私の人生は、古い秩序を大切にする人にとっては、「ろくでもない人物」ということに落ち着くわけだ。
神道の敬虔な信者が多い地元の人々の価値観は、�，泙犬瓩忙纏�をする人 �∪ご屬�ら高く評価される人 ��社会的地位の高い人 �す盂慘髻´セ饂魂箸箸いΔ△燭蠅世蹐Δ�？
まあ、私だって学歴こそないが、勉強は嫌いでなかったし、難度の高い資格を20くらい持っているし、ものごとの本質を見抜く能力はあると思っているが、かといって、地元の保守的な価値観に迎合したいとは思わないので、私がこの社会で評価される日は永遠に来ないだろう。
ネット社会でさえ、私の評価が低いことを思い知らされてきた。私としては、鸚鵡籠中記を残した朝日文左衛門のように、ブログが死後200年くらいして価値を評価されたいと思っている。
私としては、一つのポリシー原則として、真実一路＝嘘やデタラメを書かないようにしているのだが、体制に対する忖度がないので、私のブログは「過激派」あるいは「デマ」扱いされていて、グーグル検索エンジンから排除されている。
これまで、たくさんのブログを利用してきたが、理解不能の理由で強制排除されたのが「はてな」と「FC2ブログ」だ。ツイッターも2018年に永久凍結された。
理由は、たぶん検閲管理を電通の子会社が代行しているせいだと思う。反原発を主題とした私のブログは、原子力産業の85％の広告を代行している電通にとって不都合なものだからだ。
ヤフーブログも2019年末に廃止された。ここには大切なブログ資産があったが、大半がエクスポートできないまま消されてしまった。
思い出すのは、ソチ五輪で、浅田真央が不可解な転倒を繰り返したとき、韓国に20近い電磁波兵器の宣伝サイトがあって、その後、私が浅田真央の転倒は、指向性ビームによる電磁波銃によるものと解説したのだが、その後、韓国の電磁波兵器サイトが一斉に消えてしまったことだった。
また、ソウル大学教授が、韓国人のDNA検査を大規模に行い、大半の人々がツングース濊族由来のエベンキ遺伝子を持ってると発表し、韓国人の祖先がエベンキ族であると断定されたのだが、それから一カ月もしないうちに、ネット上からすべての情報が削除され、それを伝えた私のブログも無断削除された。
ヤフーブログは、無断削除の常習犯だった。
FC2ブログを強制排除されてから、私は自分のブログがいつ消されるかわからないことから、5つのブログに分散して残すことにした。
しかし、そのうちのGOOブログも、10月で廃止されることになった。
GOOブログは、統制管理姿勢がひどく厳格で、私の部落問題を扱ったブログが6回も強制排除（表示停止）された。
ただ、ヤフーやアメブロのように知らないうちに無断削除されなかったことは評価している。
GOOの親会社はNTTで、電電公社時代、もっとも苛酷な部落民排除を行い、「部落名鑑」を採用スクリーンとして使っていたことが知られている。このとき糾弾されたトラウマが、「部落」という言葉があるだけでブログを表示停止にするという姿勢をもたらしているのかもしれない。
何にしても、ヤフーに続いて、プラットホームが消えてしまう。
私が5つのプラットフォームに残している無料ブログ資産も、もしかしたら、すべて消されてしまうのかと一抹の不安もある。
さて、私が70年以上、生きてみて、70歳を過ぎたあたりから、やたらに自分の人生経験を、些細なことまで思いだして後悔する機会が増えた。
死が近づくと、無理やり、自分の人生を反省させられるのかもしれないと思った。
私の場合は、他人のために尽くした良い思い出は非常に少なくて、利己的な自分の欲望を満たすことばかりしてきたから、ひときわ後悔の念が強い。
だが、人生とは何だろう？ 死とは何だろう？ と俯瞰的な、大きな視点から見直す契機を与えてくれた。
そこで、間質性肺炎の呼吸トレーニングで、山の中をとぼとぼと歩くなかで、自分の人生を隅々まで振り返ってみて、人に自慢できない恥ずかしいことばかりなのだが、こうした人生をもたらした必然性は何だったのかと考えた。
特に、子供のころからビジョンを実現したわけでもない。まるで川の流れに乗った木の葉のように水流に翻弄されながら、流れて今に至っている。
まあ、一つの筋＝主体的な意思としては、若いころから原子力発電が人間社会を滅ぼすということに気づいていて、ことあるごとに原発廃止を訴えていたことだろうか。
これは、翻弄される私が、川の流れ、時代に流れに逆らったポリシーだった。
誰も言わないので、私が言った。反原発のために、たくさんの資格を取得し、説得力のために知識を得た。実際の原発工事に向かったらブラックリストに載っていて追い返されたのだが。
私は、ブログなどで、原発の危険性を数百回以上も訴え続けた。
もしかしたら、生まれる前のあの世で、私は反原発のためにこの世に生まれると決意したのかもしれないと思った。
もしかしたら、私は前世で、被曝によってこの世を去ったのかもしれないと思った。そのときの借りを返すために生まれてきたのだと…。
底辺の社会に生きてきた私には、反原発運動に強い違和感を感じた。 私が、反原発団体と付き合わない理由は、優越意識の強い者が多かったからだ。他人を見下す、学歴などの知的優位性に依存している者が多かった。
だから、私は市民運動には参加せず、ブログなどを利用した啓蒙活動を行ってきた。
私は、自分の人生の意味を振り返ると、ずいぶん恥ずかしいことばかりなのだが、たぶん前世のカルマを還すために生きているのだと確信した。
人生とは、定められた道、自分の優位性を自己確認するための道ではなく、前世のカルマを還す道なのだと思った。
だから、「高い学歴、良い会社勤め」など何の価値もない。それはカルマを還すものではない。
人生の意味はカルマなのだと私は思った。
「カルマを還す人生」という言葉を、もっとも体現してみせた人は、私はホセ・ムヒカだと思う。日本にも尾畠春夫がいるのだが。
ムヒカの死を悼む人々が10万人も集まった。ほぼ国葬といえる。
https://www.afpbb.com/articles/-/3578090
私は、棺に寄り添う妻の表情を見ていて、気の毒に思えた。彼女の表情は、
「ムヒカは、こんな葬儀を望んでいなかった」
と語っていた。
ムヒカが望んだ葬儀は、数十名程度の友人が集う、簡素な葬儀だったにちがいない。彼が、もっとも嫌ったのが「贅沢」だったからだ。
ムヒカは、大統領としての他国訪問でも、エコノミークラス以外決して利用しなかった。給与も最低限の生活費以外は、すべて寄付した。
だから、葬儀は最低のものを望んだはずだが、たぶんそうしたとしても、10万人以上の人々が、死を悼んで詰めかけたことだろう。
ムヒカは「世界で最も貧しい大統領」だったが、「世界で最も心の豊かな大統領」だった。
私は、人生のカルマという視点から、ムヒカこそ、世界でもっともカルマを還した人だと思った。
人々はムヒカに感動し、元気をもらい、小国ウルグアイはFIFAWCに優勝するという奇跡を成し遂げた。
私は、日本にムヒカがいないことが悲しいと思った。
このとき、日本は、「福島の風評被害を克服して、WC代表選手に福島産食材を食べさせ、元気を出してもらう」と協会が意気込み、西芳照シェフが福島食を調理提供、最悪の恐ろしい結果を招いていた。
人生とは、ムヒカのような生き方をするために存在するのだと私は確信した。
私は、ろくでもない人生しか送れなかったが、来生は、一歩でもムヒカに近づけるようにしたいと思った。
でも、山歩きが好きであり続けたいと思った。
もしかしたら、来生に、変態エロ小説作家として成功するかもしれないが。
今年の春も、黄砂によって深刻な危機があった。
黄砂を吸い込むと、必ず呼吸障害が起きる。ひどいタンが出てくる。何か、とんでもない毒性があるように思える。
ひどくなると、肺線維症特有のブツブツバリバリ音が復活してしまうことがある。こんなときは、体を起こしたり寝たりしただけで、激し息切れが起きてしまって何もできなくなる。このブツブツ音が、私をひどい鬱病に追い込むバックミュージックだ。
死の恐怖と向き合って10年、やっと人生にあきらめがついて、次の人生を期待することで、なんとか精神の平衡を取り戻すことができるようになった。
ムヒカや尾畠春夫のような人を知るだけで、人生が豊かになり、死の恐怖からも抜けだせるのだ。
30代末、1990年ころに、百名山を完登したほどで、他にも、厳冬期の単独アルプス縦走も少なからずやった。またアルプスの沢登りにも凝りまくった。
都会では、厳冬期でもTシャツ1枚で歩き回り、一種の優越感に浸っていた。
ストイックな人間と思われるかもしれないが、実は、結構ろくでもない人間だった。
山に登っているとき以外は、性欲を満たすのに、彼女がいないので、風俗店によく行った。
私は、社会の常識や秩序に反感があったので、変態エロ小説家を志していた。
もちろん、実際に女性に危害を加えるような度胸はなかったので、もっぱら、そんな専門風俗に通って体験を重ねた。
ただ、言っておくが、よほどのサイコパスで偏執狂でないかぎり、変態性欲というのは、単にセックスを新鮮な切り口で好奇心を満たしてくれるだけのことで、続ければ飽きてきて、自分が何をやってるのか考えると、アホらしくなるのが普通だ。
私もエロ作家を志した割に、簡単に飽きてしまって、モノにならなかった。
それでも、想像力が豊かな方だったので、社会常識に反逆する、世間からは「異常者」とみなされるような生き方に憧れた。
私が東京に出たころ、当時の日本社会には「アングラ文化」というものがあって、私は寺山修司や唐十郎の文章や演劇が大好きだった。
だから、いわゆる「異端者」と名指しされたり、変態性欲にもさほどの抵抗感はなかった。
むしろ、「良い学校を出て、良い企業に就職し」という体制に従属するだけの世間的エリートの価値観が嫌でしかたなかった。
「なんで他人から褒められるような人生を送らなアカンのや！」
私は、当時盛んだった新左翼やベ平連の集会やデモに入り浸り、反社会的な価値観に染まっていた。
仕事といえば、山谷や高田の馬場の寄せ場で、日雇い仕事を見つけていた。
老いて、中津川に移住してから、地元の人々の価値観に触れるなかで、全国でも最高に激しかった廃仏毀釈の地で、「国学原理主義」といえるほどの厳格な神道規律風土（住民の9割以上が神道信者）のなかで、私のような落ちこぼれ・踏み外し大好き価値観の人間は、一種の悪人とみなされて、排除されるのだと感じるようになった。
神道社会の人生観、価値観では、まるで旧約聖書のように厳格な規律が求められる。異端者は寄ってたかって、制裁を加えられる社会といってもいい。
私が、中津川に移住してきた理由は、山が好きだったのと、祖母の故郷だからだ。黒川村出身の祖母は、大正時代からの敬虔なキリスト教徒だった。
仏教の強い地域からキリスト者は出にくい。仏教が排斥された当地だから、キリスト教も大きな意味を持っていた。
祖母の宗派は福音派だった。やはり、定められた価値観を守る戒律に厳しい宗派で、アメリカ共和党の支持勢力であり、米国人の25％が福音派だといわれる。
私は、死刑廃止運動をやっていたのだが、祖母はクリスチャンだから、当然賛成してもらえると思って協力を頼もうとしたら、彼女は「悪いことをした奴ら殺すのが当然」と言ってのけた。死刑賛成だったのだ。
カトリックなら、そんなことは言わないと思うが、福音派は、エホバやモルモンと同じで、旧約聖書の戒律（律法）を重視していたのだ。
だから、「道を外れる」ことへの敵意があった。私は道を外れた人間だったから、体制に逆らったり、奇矯な言動をしたり、女装してみたりの「異常行動」に抵抗がなかった。だから変態性欲の研究をしたりした。
私は、古い秩序を守ろうとしている価値観の人々に同調することが苦痛だった。だから、地元の人との交流もない。
しかし、秩序を破ろうとする「異端者」に対する敵意は、ひしひしと感じている。
そんなわけで、私の人生は、古い秩序を大切にする人にとっては、「ろくでもない人物」ということに落ち着くわけだ。
神道の敬虔な信者が多い地元の人々の価値観は、�，泙犬瓩忙纏�をする人 �∪ご屬�ら高く評価される人 ��社会的地位の高い人 �す盂慘髻´セ饂魂箸箸いΔ△燭蠅世蹐Δ�？
まあ、私だって学歴こそないが、勉強は嫌いでなかったし、難度の高い資格を20くらい持っているし、ものごとの本質を見抜く能力はあると思っているが、かといって、地元の保守的な価値観に迎合したいとは思わないので、私がこの社会で評価される日は永遠に来ないだろう。
ネット社会でさえ、私の評価が低いことを思い知らされてきた。私としては、鸚鵡籠中記を残した朝日文左衛門のように、ブログが死後200年くらいして価値を評価されたいと思っている。
私としては、一つのポリシー原則として、真実一路＝嘘やデタラメを書かないようにしているのだが、体制に対する忖度がないので、私のブログは「過激派」あるいは「デマ」扱いされていて、グーグル検索エンジンから排除されている。
これまで、たくさんのブログを利用してきたが、理解不能の理由で強制排除されたのが「はてな」と「FC2ブログ」だ。ツイッターも2018年に永久凍結された。
理由は、たぶん検閲管理を電通の子会社が代行しているせいだと思う。反原発を主題とした私のブログは、原子力産業の85％の広告を代行している電通にとって不都合なものだからだ。
ヤフーブログも2019年末に廃止された。ここには大切なブログ資産があったが、大半がエクスポートできないまま消されてしまった。
思い出すのは、ソチ五輪で、浅田真央が不可解な転倒を繰り返したとき、韓国に20近い電磁波兵器の宣伝サイトがあって、その後、私が浅田真央の転倒は、指向性ビームによる電磁波銃によるものと解説したのだが、その後、韓国の電磁波兵器サイトが一斉に消えてしまったことだった。
また、ソウル大学教授が、韓国人のDNA検査を大規模に行い、大半の人々がツングース濊族由来のエベンキ遺伝子を持ってると発表し、韓国人の祖先がエベンキ族であると断定されたのだが、それから一カ月もしないうちに、ネット上からすべての情報が削除され、それを伝えた私のブログも無断削除された。
ヤフーブログは、無断削除の常習犯だった。
FC2ブログを強制排除されてから、私は自分のブログがいつ消されるかわからないことから、5つのブログに分散して残すことにした。
しかし、そのうちのGOOブログも、10月で廃止されることになった。
GOOブログは、統制管理姿勢がひどく厳格で、私の部落問題を扱ったブログが6回も強制排除（表示停止）された。
ただ、ヤフーやアメブロのように知らないうちに無断削除されなかったことは評価している。
GOOの親会社はNTTで、電電公社時代、もっとも苛酷な部落民排除を行い、「部落名鑑」を採用スクリーンとして使っていたことが知られている。このとき糾弾されたトラウマが、「部落」という言葉があるだけでブログを表示停止にするという姿勢をもたらしているのかもしれない。
何にしても、ヤフーに続いて、プラットホームが消えてしまう。
私が5つのプラットフォームに残している無料ブログ資産も、もしかしたら、すべて消されてしまうのかと一抹の不安もある。
さて、私が70年以上、生きてみて、70歳を過ぎたあたりから、やたらに自分の人生経験を、些細なことまで思いだして後悔する機会が増えた。
死が近づくと、無理やり、自分の人生を反省させられるのかもしれないと思った。
私の場合は、他人のために尽くした良い思い出は非常に少なくて、利己的な自分の欲望を満たすことばかりしてきたから、ひときわ後悔の念が強い。
だが、人生とは何だろう？ 死とは何だろう？ と俯瞰的な、大きな視点から見直す契機を与えてくれた。
そこで、間質性肺炎の呼吸トレーニングで、山の中をとぼとぼと歩くなかで、自分の人生を隅々まで振り返ってみて、人に自慢できない恥ずかしいことばかりなのだが、こうした人生をもたらした必然性は何だったのかと考えた。
特に、子供のころからビジョンを実現したわけでもない。まるで川の流れに乗った木の葉のように水流に翻弄されながら、流れて今に至っている。
まあ、一つの筋＝主体的な意思としては、若いころから原子力発電が人間社会を滅ぼすということに気づいていて、ことあるごとに原発廃止を訴えていたことだろうか。
これは、翻弄される私が、川の流れ、時代に流れに逆らったポリシーだった。
誰も言わないので、私が言った。反原発のために、たくさんの資格を取得し、説得力のために知識を得た。実際の原発工事に向かったらブラックリストに載っていて追い返されたのだが。
私は、ブログなどで、原発の危険性を数百回以上も訴え続けた。
もしかしたら、生まれる前のあの世で、私は反原発のためにこの世に生まれると決意したのかもしれないと思った。
もしかしたら、私は前世で、被曝によってこの世を去ったのかもしれないと思った。そのときの借りを返すために生まれてきたのだと…。
底辺の社会に生きてきた私には、反原発運動に強い違和感を感じた。 私が、反原発団体と付き合わない理由は、優越意識の強い者が多かったからだ。他人を見下す、学歴などの知的優位性に依存している者が多かった。
だから、私は市民運動には参加せず、ブログなどを利用した啓蒙活動を行ってきた。
私は、自分の人生の意味を振り返ると、ずいぶん恥ずかしいことばかりなのだが、たぶん前世のカルマを還すために生きているのだと確信した。
人生とは、定められた道、自分の優位性を自己確認するための道ではなく、前世のカルマを還す道なのだと思った。
だから、「高い学歴、良い会社勤め」など何の価値もない。それはカルマを還すものではない。
人生の意味はカルマなのだと私は思った。
「カルマを還す人生」という言葉を、もっとも体現してみせた人は、私はホセ・ムヒカだと思う。日本にも尾畠春夫がいるのだが。
ムヒカの死を悼む人々が10万人も集まった。ほぼ国葬といえる。
https://www.afpbb.com/articles/-/3578090
私は、棺に寄り添う妻の表情を見ていて、気の毒に思えた。彼女の表情は、
「ムヒカは、こんな葬儀を望んでいなかった」
と語っていた。
ムヒカが望んだ葬儀は、数十名程度の友人が集う、簡素な葬儀だったにちがいない。彼が、もっとも嫌ったのが「贅沢」だったからだ。
ムヒカは、大統領としての他国訪問でも、エコノミークラス以外決して利用しなかった。給与も最低限の生活費以外は、すべて寄付した。
だから、葬儀は最低のものを望んだはずだが、たぶんそうしたとしても、10万人以上の人々が、死を悼んで詰めかけたことだろう。
ムヒカは「世界で最も貧しい大統領」だったが、「世界で最も心の豊かな大統領」だった。
私は、人生のカルマという視点から、ムヒカこそ、世界でもっともカルマを還した人だと思った。
人々はムヒカに感動し、元気をもらい、小国ウルグアイはFIFAWCに優勝するという奇跡を成し遂げた。
私は、日本にムヒカがいないことが悲しいと思った。
このとき、日本は、「福島の風評被害を克服して、WC代表選手に福島産食材を食べさせ、元気を出してもらう」と協会が意気込み、西芳照シェフが福島食を調理提供、最悪の恐ろしい結果を招いていた。
人生とは、ムヒカのような生き方をするために存在するのだと私は確信した。
私は、ろくでもない人生しか送れなかったが、来生は、一歩でもムヒカに近づけるようにしたいと思った。
でも、山歩きが好きであり続けたいと思った。
もしかしたら、来生に、変態エロ小説作家として成功するかもしれないが。
今年の春も、黄砂によって深刻な危機があった。
黄砂を吸い込むと、必ず呼吸障害が起きる。ひどいタンが出てくる。何か、とんでもない毒性があるように思える。
ひどくなると、肺線維症特有のブツブツバリバリ音が復活してしまうことがある。こんなときは、体を起こしたり寝たりしただけで、激し息切れが起きてしまって何もできなくなる。このブツブツ音が、私をひどい鬱病に追い込むバックミュージックだ。
死の恐怖と向き合って10年、やっと人生にあきらめがついて、次の人生を期待することで、なんとか精神の平衡を取り戻すことができるようになった。
ムヒカや尾畠春夫のような人を知るだけで、人生が豊かになり、死の恐怖からも抜けだせるのだ。
