その後、熱海市伊豆山地区の大崩落の原因が、上部の宅地開発に関係する盛土工事であった可能性が指摘されるようになった。

  https://times.abema.tv/news-article/8664902



 盛土量は5万㎥、総崩壊量は10万㎥なので、差し引き分は「深層崩壊」ではないかと指摘されている。

 https://www.sankei.com/article/20210704-BYZNNEB5NJNR7MOKXLDIMA54XI/



 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B7%B1%E5%B1%A4%E5%B4%A9%E5%A3%8A



 深層崩壊は、山の岩盤表面を滑り面にして、堆積した土砂が滑り落ちる現象だが、1889年に、奈良県十津川村で、集中豪雨(線状降水)により歴史上最大級の深層崩壊、崩落が起きた。

 http://www3.pref.nara.jp/doshasaigai/sabokyouikucontents/manabu_nara/



 復興困難な巨大災害だったため、生き残った住人は、北海道に移住し新十津川村を開拓した。今でも十津川村を車で走ると当時の崩落痕跡を至るところで目にすることができる。



 伊豆半島は、火山灰大地であるため、深層崩壊が起きやすいともいわれていたが、崩落に至った宅地開発盛土が、なぜ深層崩壊を誘発したかといえば、おそらく盛土基礎に杭を打ち込んだことで、地盤に多数のひび割れなどが生じて、雨水が浸入し、岩盤表面に入り込んだ可能性がある。

 まだ、さまざまな要素を調査する必要があるが、「やってはならない工事」だった可能性が高い。



 工事業者は莫大な損害賠償に耐えられず倒産するだろうが、認可した熱海市は逃げられない。熱海市の開発優先で、安全性を後回しにした姿勢は糾弾されるべきだろう。

 

 「急斜面」の持つ重力ポテンシャルは恐ろしいものだ。冬山登山を重ねた者は、斜面が20度を超えれば必ず雪崩が起きるものと覚悟して、ルンゼを避けて尾根を上る。

 先に書いた「谷口扇状地」でも、斜面と谷があれば必ず崩落が起きると覚悟して居住判断をしなければならない。



 この事件は、日本人の地形に対する認識を根底から変えることを迫っているようだ。そもそも、行政が谷地形を開発することを認可することなど、絶対にあってはならないことだ。熱海市は糾弾されなければならない。

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1000万アクセスありがとうございます

 今朝の段階で1002万アクセスに達しましたが、たぶん半分くらいは、本当に読んでいただいた数だと思います。

 FC2ブログに移る前は、ヤフーブログでも200万近いアクセスがありましたが、ヤフーは、無断削除を繰り返したあげくブログ事業を一方的に廃止し、数千万人の利用者の知的作業を移転させないまま消してしまいました。



 私の500以上あったブログも、すべて消されましたが、移転できたのはわずかです。

 移転の際に、ヤフー管理者が私のブログを大量に無断削除していたことに気づきました。

 それは、中国共産党による臓器ビジネスを糾弾したものが多かったのですが、その後、ヤフーが中国進出を果たそうとして、中国共産党に忖度配慮して無断削除したことが分かりました。



 それでも、中国は結局、情報統制しにくいヤフーの進出を認めず、我々のブログ削除は無駄足に終わりましたが、以来、私はヤフーという企業を一切信用していません。

 私のたくさんのブログを返せといいたい。



FC2ブログは、今のところ、無断削除はごく少数です。理由は、削除要請の通報メールに気付かなかったためです。FC2は、削除のとき、ヤフーと違って通告を行っているようです。

 いずれにせよ、このブログも、私の人生とともに消えてしまうのでしょうが、これからも、自然保護・環境保護の一助になればと考え、最期まで続けたいと思います。