すでに何度も警鐘を鳴らしてきたが、日本保守政権と原子力産業が、管理できる見通しなどゼロに近い、500年間もの強制冷却の必要な核燃料廃棄物を核武装と金儲けのために出し続けていることの異常さ、悪質さを、何度も問いたい。
政府は、東北大震災の前から、福島第一原発3号機でプルトニウムMOX核燃料を使い、震災後のすべての原発でMOX核燃料の使用を強制している。
プルトニウムMOXはウラン235核燃料に比べて、極めて崩壊熱が大きく長いため、使用後、摂氏100度以下の沸騰のない安定温度で恒久保管できるまでの強制冷却期間が実に500年に達する。
この事実を原子力産業は卑劣にも隠し通してきたが、九州電力がポロリと自白してしまったことで、世間に知られることとなった。
http://www.kyuden.co.jp/nuclear_pluthermal_answer_12.html
【2005年10月に原子力委員会が決定した原子力政策大綱では,「使用済燃料は再処理する」という基本方針を踏まえ,プルサーマルに伴って発生する軽水炉使用済MOX燃料の処理の方策について2010年頃から検討を開始し,処理のための施設の操業が六ヶ所再処理工場の操業終了に十分間にあう時期までに結論を得ることとされています。
このような状況を踏まえ,玄海3号機で発生する使用済MOX燃料については,当面の間,発電所で貯蔵,管理し,国の定める方針に沿って処理することを検討していきますが,その期間が500年,永久と言うことはありません。】
上の文章で、九州電力は、プルトニウムMOX使用済み核燃料が、各原発で500年間冷却管理しなければならない事実を暴露してしまった。
もしも、発電所で冷却管理しなければ何が起きるのか?
それは核燃料集合体のなかに、各ユニット単位で、 64本や81本などの核燃料被覆管が束ねられているわけだが、内部は使用済みの猛烈な放射能が詰められていて、放射性希ガスが高い圧力で封じ込められている。
被覆管のジルカロイ合金は2ミリ厚程度しかないので、くり返し応力破壊、水素脆性や酸化、膨張クリープ破壊、クラック・ピンホールなど金属破壊現象の影響を受けやすい。
崩壊熱を冷却せず、高熱のまま放置すれば、高温クリープ破壊や、希ガス膨張圧力によるクラック破壊が起きて、密封性が失われ、最初に高圧の希ガス=クリプトン85・ヨウ素Xが大きな圧力で噴出することになる。クラックが開けば、セシウム137・プルトニウムXも噴出する可能性がある。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-53.html
上は、2013年に千葉県我孫子市付近で走行中、GM計ラディックスが69.4マイクロシーベルトを記録したときのブログだが、これはフクイチの4号機解体工事で、おそらく事故核燃料を取扱中に被覆管が破れてクリプトン85が大気中に噴出したときのものだ。
フクイチの工事で、千葉県でも、恐ろしい数値を記録する放射能が検出された。同じことが、核燃料保管施設では日常的に起きると思った方がいい。
だから、使用済みMOX核燃料は、地下深くに設けられた恒久保管施設に運び入れることができず、地上で人為的に冷却を続け、100度以下まで下がってから、ようやく地下トンネル保管所に運び入れることが可能になる。
地上冷却期間では、被覆管崩壊による大気中への放射能漏洩を防ぐため、プール水冷方式で貯蔵するはずだが、500年間の地上施設での冷却期間に東京電力をはじめ原子力産業や、原発を推進してきた自民党が政権を維持できるかといえば、それは絶対にありえない。
人類の歴史上、最大の長期安定政権は、たぶん徳川家康の作った江戸幕府260年間だと思うが、ローマ帝国1000年の歴史だって、実際の最大安定政権は200年あまりにすぎない。
戦争ばかりしている愚かな人類にとって、500年間の安定政治などありえないことだ。
東京電力や核推進の自民党政府が、あとどれだけ生き残れるかといえば、せいぜい数十年ではないのか?
その先は、原子力産業がいつの間にか消え去り、責任を取る者もいなくなり、政府も自治体もどんどん劣化して、誰も使用済み核燃料の放射能を管理できなくなり、やがて放射能が環境を激しく汚染し、住民たちの命と未来を大量に奪ってゆくのだ。
核武装したいがための核開発推進者は、「核廃棄物の処理方法が定まらない=トイレなき原発」を造っただけでなく、絶対に管理できないほど長期間の管理が必要な使用済み核燃料を大量に生み出してしまった。
造った関係者は、勝手に死んでゆくことで「あとは野となれ山となれ……」と、「未来の科学技術に委ねる」なんて愚劣極まりない暴言を吐いていればいいわけだが、その恐ろしい未来を委ねられる子供たちにとって、それは、とんでもない恐怖のプレゼントなのだ。
上り坂があれば、必ず下り坂がある。人類の歴史に発展があれば、必ず衰退がある。人類は、これから衰退局面を迎えようとしている。人間と人間性劣化のなかで、文明も技術も、人間性も下り坂を延々と転がってゆかねばならない。
それなのに、これまでの人類が絶対に解決できなかった「トイレなき使用済み核燃料」という超超難問を未来の誰が解決できるというのか?
今回、使用済み核燃料の冷却期間に関するデータを調べたが、多くの場合MOXの冷却期間がスルー隠蔽され、一般のウラン使用済み核燃料に関するデータだけが出されていた。 プルトニウムMOX使用済み核燃料の原発地上冷却保管の期間は、上の九州電力による説明では500年とされているが、ウラン使用済み核燃料では、どのくらいか?
なかには、大学教授による「数年間」というデマというしかない矮小な報告があるが、これは真っ赤な嘘である。
https://www.jiji.com/jc/v2?id=20110311earthquake_51
実際には、以下のように、原子力産業自身が30年後でも運転中の1%の熱量が存在すると説明している。
https://nucqa.exblog.jp/13158457/
たかが1%と思うならタダのアホだ。一般的なBWR原子炉の場合、電気出力は一基について100万キロワットあるが、熱効率は3割程度なので、実際には3倍以上の熱を出していることになる。これを1%にしたって、1万キロワットの電気を生み出せる莫大な熱量が残っているのだ。
だから、この崩壊熱が、外部冷却が不要で安定保管可能な100度以下になるまでに何年かかるかと言えば、最低でも50年以上かかる。
再処理をする場合は、はるかに高い温度で処理するので、5年程度の冷却期間だが、実用上は、たぶん、はるかに長い10年以上の期間になるはずだ。
プルトニウムMOX燃料の場合は、桁違いの長期間強制冷却しないと再処理もできない。
これほど危険な、いつ崩壊するか分からない使用済み核燃料を50年〜500年間も人為的冷却を続けないと地下トンネル貯蔵施設に運び入れることさえできないのだ。
しかも六ヶ所村が正常に稼働したとして、再処理を行えば、周辺市町村の癌や心筋梗塞の死亡率が激増するのだ。
なぜ六ヶ所村のある青森県が、日本一平均寿命が短いのか?
https://www.asahi.com/articles/ASL4L55PJL4LULBJ00P.html
それは、六ヶ所村再処理施設が、2006年から6年間、試験稼働していたからだ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E3%83%B6%E6%89%80%E5%86%8D%E5%87%A6%E7%90%86%E5%B7%A5%E5%A0%B4
その結果何が起きたのか? この凄まじい施設周辺の心筋梗塞死亡率を見よ!
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-342.html
元々、心筋梗塞死亡率が高い地域に再処理施設を持ってくればごまかせると政府は思ったのだろうが、想像を超えて、とんでもない事態になっている。
使用済み核燃料を地上保管すれば、必ず、さまざまな腐食現象によって放射能が外部に漏れ出し、周辺住民を殺し始めるのだ。
原子力、核開発は、人間に不幸を与えることしかできない。最悪が核戦争だ。最善でも、発癌、心筋梗塞、遺伝子障害による奇形児、外見上は何の異常もなくとも、遺伝子に欠陥が生じて、遺伝病になったり、ちょっとおかしい体になり、それが子孫に伝わってゆく。
人間は絶対に核に手を出してはいけなかった。ましてや自民党政権は、戦前の麻薬商売の代わりにボロ儲けできることを期待して、核開発を進めている。
それを許せば、子供たちの未来が破壊されることになる。
政府は、東北大震災の前から、福島第一原発3号機でプルトニウムMOX核燃料を使い、震災後のすべての原発でMOX核燃料の使用を強制している。
プルトニウムMOXはウラン235核燃料に比べて、極めて崩壊熱が大きく長いため、使用後、摂氏100度以下の沸騰のない安定温度で恒久保管できるまでの強制冷却期間が実に500年に達する。
この事実を原子力産業は卑劣にも隠し通してきたが、九州電力がポロリと自白してしまったことで、世間に知られることとなった。
http://www.kyuden.co.jp/nuclear_pluthermal_answer_12.html
【2005年10月に原子力委員会が決定した原子力政策大綱では,「使用済燃料は再処理する」という基本方針を踏まえ,プルサーマルに伴って発生する軽水炉使用済MOX燃料の処理の方策について2010年頃から検討を開始し,処理のための施設の操業が六ヶ所再処理工場の操業終了に十分間にあう時期までに結論を得ることとされています。
このような状況を踏まえ,玄海3号機で発生する使用済MOX燃料については,当面の間,発電所で貯蔵,管理し,国の定める方針に沿って処理することを検討していきますが,その期間が500年,永久と言うことはありません。】
上の文章で、九州電力は、プルトニウムMOX使用済み核燃料が、各原発で500年間冷却管理しなければならない事実を暴露してしまった。
もしも、発電所で冷却管理しなければ何が起きるのか?
それは核燃料集合体のなかに、各ユニット単位で、 64本や81本などの核燃料被覆管が束ねられているわけだが、内部は使用済みの猛烈な放射能が詰められていて、放射性希ガスが高い圧力で封じ込められている。
被覆管のジルカロイ合金は2ミリ厚程度しかないので、くり返し応力破壊、水素脆性や酸化、膨張クリープ破壊、クラック・ピンホールなど金属破壊現象の影響を受けやすい。
崩壊熱を冷却せず、高熱のまま放置すれば、高温クリープ破壊や、希ガス膨張圧力によるクラック破壊が起きて、密封性が失われ、最初に高圧の希ガス=クリプトン85・ヨウ素Xが大きな圧力で噴出することになる。クラックが開けば、セシウム137・プルトニウムXも噴出する可能性がある。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-53.html
上は、2013年に千葉県我孫子市付近で走行中、GM計ラディックスが69.4マイクロシーベルトを記録したときのブログだが、これはフクイチの4号機解体工事で、おそらく事故核燃料を取扱中に被覆管が破れてクリプトン85が大気中に噴出したときのものだ。
フクイチの工事で、千葉県でも、恐ろしい数値を記録する放射能が検出された。同じことが、核燃料保管施設では日常的に起きると思った方がいい。
だから、使用済みMOX核燃料は、地下深くに設けられた恒久保管施設に運び入れることができず、地上で人為的に冷却を続け、100度以下まで下がってから、ようやく地下トンネル保管所に運び入れることが可能になる。
地上冷却期間では、被覆管崩壊による大気中への放射能漏洩を防ぐため、プール水冷方式で貯蔵するはずだが、500年間の地上施設での冷却期間に東京電力をはじめ原子力産業や、原発を推進してきた自民党が政権を維持できるかといえば、それは絶対にありえない。
人類の歴史上、最大の長期安定政権は、たぶん徳川家康の作った江戸幕府260年間だと思うが、ローマ帝国1000年の歴史だって、実際の最大安定政権は200年あまりにすぎない。
戦争ばかりしている愚かな人類にとって、500年間の安定政治などありえないことだ。
東京電力や核推進の自民党政府が、あとどれだけ生き残れるかといえば、せいぜい数十年ではないのか?
その先は、原子力産業がいつの間にか消え去り、責任を取る者もいなくなり、政府も自治体もどんどん劣化して、誰も使用済み核燃料の放射能を管理できなくなり、やがて放射能が環境を激しく汚染し、住民たちの命と未来を大量に奪ってゆくのだ。
核武装したいがための核開発推進者は、「核廃棄物の処理方法が定まらない=トイレなき原発」を造っただけでなく、絶対に管理できないほど長期間の管理が必要な使用済み核燃料を大量に生み出してしまった。
造った関係者は、勝手に死んでゆくことで「あとは野となれ山となれ……」と、「未来の科学技術に委ねる」なんて愚劣極まりない暴言を吐いていればいいわけだが、その恐ろしい未来を委ねられる子供たちにとって、それは、とんでもない恐怖のプレゼントなのだ。
上り坂があれば、必ず下り坂がある。人類の歴史に発展があれば、必ず衰退がある。人類は、これから衰退局面を迎えようとしている。人間と人間性劣化のなかで、文明も技術も、人間性も下り坂を延々と転がってゆかねばならない。
それなのに、これまでの人類が絶対に解決できなかった「トイレなき使用済み核燃料」という超超難問を未来の誰が解決できるというのか?
今回、使用済み核燃料の冷却期間に関するデータを調べたが、多くの場合MOXの冷却期間がスルー隠蔽され、一般のウラン使用済み核燃料に関するデータだけが出されていた。 プルトニウムMOX使用済み核燃料の原発地上冷却保管の期間は、上の九州電力による説明では500年とされているが、ウラン使用済み核燃料では、どのくらいか?
なかには、大学教授による「数年間」というデマというしかない矮小な報告があるが、これは真っ赤な嘘である。
https://www.jiji.com/jc/v2?id=20110311earthquake_51
実際には、以下のように、原子力産業自身が30年後でも運転中の1%の熱量が存在すると説明している。
https://nucqa.exblog.jp/13158457/
たかが1%と思うならタダのアホだ。一般的なBWR原子炉の場合、電気出力は一基について100万キロワットあるが、熱効率は3割程度なので、実際には3倍以上の熱を出していることになる。これを1%にしたって、1万キロワットの電気を生み出せる莫大な熱量が残っているのだ。
だから、この崩壊熱が、外部冷却が不要で安定保管可能な100度以下になるまでに何年かかるかと言えば、最低でも50年以上かかる。
再処理をする場合は、はるかに高い温度で処理するので、5年程度の冷却期間だが、実用上は、たぶん、はるかに長い10年以上の期間になるはずだ。
プルトニウムMOX燃料の場合は、桁違いの長期間強制冷却しないと再処理もできない。
これほど危険な、いつ崩壊するか分からない使用済み核燃料を50年〜500年間も人為的冷却を続けないと地下トンネル貯蔵施設に運び入れることさえできないのだ。
しかも六ヶ所村が正常に稼働したとして、再処理を行えば、周辺市町村の癌や心筋梗塞の死亡率が激増するのだ。
なぜ六ヶ所村のある青森県が、日本一平均寿命が短いのか?
https://www.asahi.com/articles/ASL4L55PJL4LULBJ00P.html
それは、六ヶ所村再処理施設が、2006年から6年間、試験稼働していたからだ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E3%83%B6%E6%89%80%E5%86%8D%E5%87%A6%E7%90%86%E5%B7%A5%E5%A0%B4
その結果何が起きたのか? この凄まじい施設周辺の心筋梗塞死亡率を見よ!
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-342.html
元々、心筋梗塞死亡率が高い地域に再処理施設を持ってくればごまかせると政府は思ったのだろうが、想像を超えて、とんでもない事態になっている。
使用済み核燃料を地上保管すれば、必ず、さまざまな腐食現象によって放射能が外部に漏れ出し、周辺住民を殺し始めるのだ。
原子力、核開発は、人間に不幸を与えることしかできない。最悪が核戦争だ。最善でも、発癌、心筋梗塞、遺伝子障害による奇形児、外見上は何の異常もなくとも、遺伝子に欠陥が生じて、遺伝病になったり、ちょっとおかしい体になり、それが子孫に伝わってゆく。
人間は絶対に核に手を出してはいけなかった。ましてや自民党政権は、戦前の麻薬商売の代わりにボロ儲けできることを期待して、核開発を進めている。
それを許せば、子供たちの未来が破壊されることになる。
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