栃木県は福島県に隣接し、地形的に東北新幹線と国道4号線が通る、障壁のない巨大なダクトが成立している。また利根川も長大なダクトを形成しているので、これを通って、複雑な経路で福島第一原発の放射能が流れ込んだ。



 以下のデータで驚いたのは、福島ダクトの入口である那須塩原市は当然として、一見、ダクトから外れて放射能流入が少ないように見える那須烏山市・真岡市で最大の心筋梗塞激発が起きていたことだ。これは、放射能雲の流入しか考えられないが、地形や気象上の特異性を調べなければならない。



 なるべく福島県に隣接する北側から、栃木県下の市に絞ってデータを掲載する。

totigiken01.jpg





 那須町(例外)  四号線ダクトの最初の受入口になる。思ったより心筋梗塞が少ない。心筋梗塞は、全国平均の115%。このデータには不審がある。



 GD=nasumati.jpg



 

那須塩原市  ここは放射能雲の通路になったようで、私が2011年11月に市内数十カ所の土壌を測定したとき、空間線量が那須塩原駅付近で毎時1マイクロシーベルトに達し、土壌はキログラムあたり1万ベクレルを超える場所が多かった。

 最大のガンマ線量、毎時2マイクロシーベルトを計測したのは「黒磯道の駅」付近だ。

 那須塩原市の男性の心筋梗塞は、全国平均の151%。福島県下より少ない。しかし、このデータは少なすぎるので、操作されてるかもしれない。

GD=nasusiobara.jpg





 大田原市 那須塩原に隣接する大田原市は、福島県内の市町村と同等の心筋梗塞死が出ている。男性の全国平均からの乖離は193%、これは住民が知るべきだ。



GD=ootawarasi.jpg



 

  

矢板市 大田原市に近いが、4号線ダクトの放射能雲が大田原市側を通過したことが分かる。

 男性の心筋梗塞は、全国平均の143%。



GD=yaitasi.jpg





 

日光市 日光市の汚染もひどかった。2011年末には、国道上で毎時1マイクロ以上を記録する場所が多かった。

 男性の心筋梗塞は、全国平均の145%。心疾患・心不全・心筋梗塞の弁別は、医師によって恣意的に分けられるので、心筋梗塞が他の項目に振り分けられている可能性もある。



GD=nikkousi.jpg







 さくら市 男性の心筋梗塞は全国平均の119%



GD=sakurasi.jpg





 

 那須烏山市  男性の心筋梗塞は全国平均の269%で栃木県内最大である。大田原市と同様、放射能雲が経由した地域なのだろう。この異常に高い心筋梗塞死亡率は、特別に調査しなければならない。



GD=nasukarasuyamasi.jpg





  

宇都宮市 栃木県下で唯一、心筋梗塞死亡率が、全国平均より6%低くなっている。

 私が2011年末に測定したときも、高い線量が記録されなかった。なぜか、この地域を放射能雲が避けたが、その後、フクイチの解体作業などによる二次的な放射能放出に晒され、汚染が起きたと思う。



GD=utunomiyasi.jpg







 鹿沼市 鹿沼市の男性の心筋梗塞死亡率は、全国平均の120%である。栃木県内としては低い値だ。





GD=kanumasi.jpg





 栃木市 男性の心筋梗塞は、全国平均の125%。



GD=totigisi.jpg





 

 佐野市  放射能雲の通路から外れたようで、宇都宮市・小山市に次いで低い値になっている。

 男性の心筋梗塞は、全国平均の98%。大きな汚染はなかったと考えられる。



GD=sanosi.jpg







 足利市 群馬県境だが、佐野市よりも大幅に高い値なので、日光連山山越えの別ルートからの放射能汚染があったようだ。男性の心筋梗塞は、全国平均の149%。



GD=asikagasi.jpg





 

 下野市 これも低くない。男性の心筋梗塞は、全国平均の134%。



GD=simotukesi.jpg





 

 真岡市 このデータを見て仰天させられた。男性の心筋梗塞死亡率は、全国平均の201%で福島県内と同等である。

 強烈な放射能雲が通過したのだろうが、4号線ダクトなのか、茨城ダクトなのか、よく分からない。次回、茨城県のデータを見れば明らかになるだろう。





GD=mookasi.jpg



     



 小山市 栃木県内の一番南の市である。ここも佐野市同様、放射能雲が避けたのだろう。宇都宮市に次いで県下で二番目に低い値。

 男性の心筋梗塞は、全国平均の96%。



GD=oyamasi.jpg





***************************************************************



 今回は、福島県下の市と対比させるために、栃木県のデータを列挙した。

 次回は、茨城県のデータを公開したい。心筋梗塞死者の多い自治体は、濃度の高い放射能雲が通過しているのは間違いないが。さまざまなルートがあるので、放射能雲ルートの解明に役立つかも知れない。



 なおセシウム濃度の高い地域に心筋梗塞が多い=統計的に正の相関が見られると以下の記事に明記されている。



 福島県で急増する「死の病」の正体を追う!〜セシウム汚染と「急性心筋梗塞」多発地帯の因果関係〜(宝島)

 http://rief-jp.org/ct13/46405



*******************************************************************:

追記 

 那須烏山市の全国平均の269%という心筋梗塞死亡率の異常さを調べていたら、北側の那珂川町はそれほどでもなく、茨城県側の常陸大宮が高いことが分かった。これは明日書くつもり・

 地形的にどうみても、これは東海村の原発からの放射能ではないかと思った。