そもそも、まともな原発製造運営能力もなく、欠陥だらけの原発を拙い技術と隠蔽体質で無理矢理運転している韓国は、通常運転の放射能を大量に環境漏洩させている。
韓国の月城原発区域の地下水、放射性物質汚染…トリチウムが基準値の18倍 2020/12/24(木)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b022d0e448d2a044538144cdfb9c6b9b1049f835
韓水原、タービン地下の貯蔵水測定で基準値の18倍 7年前から問題提起されていたが、昨年になって対策チーム 原発境界の観測井の濃度は近隣の村の地下水の150倍 「環境放出」の可能性高いが…韓水原と原安委は「確認されていない」
慶尚北道慶州市の月城原発1号機の前の海辺に「地震津波避難案内板」が立てられている=慶州/イ・ジョンア記者
慶州(キョンジュ)の月城(ウォルソン)原発の敷地の地下水が、広範囲に放射性物質であるトリチウムで汚染されているという事実が、韓国水力原子力(韓水原)の独自調査で明らかになった。韓水原は、地下配管や使用済み核燃料貯蔵槽などを地下水に含まれていたトリチウムの主な流出源と見て、設備の交替や補修などの対策を推進してきたことが確認された。
トリチウムは福島原発事故の汚染水に大量に含まれて議論を呼んでいる放射性物質であり、人体から内部被ばくを起こし、遺伝子変異を招くことが知られている。原発の決められていない経路から放射性物質を流出させることは、原子力法上認められていない。
今回流出が確認されたトリチウムは、原発の敷地の境界に設置された地下水観測井でも高濃度で検出され、原発の外部にまで拡散している可能性を排除できない。それでも韓水原と原子力安全委員会は「該当する観測井はすべて原発区域内にあるため、原子力法上、外部流出といえる『環境放出』とはみられない」とし、「国民に対する公開」規定を適用しなかった。流出の規模も把握していない。
ハンギョレが23日に入手した韓水原の報告書「月城原発敷地内の地下水のトリチウム管理の現状および措置計画」によると、韓水原は昨年4月に月城原発3号機のタービン建屋下部の地下水排水路(タービンギャラリー)のマンホールに溜まった水から、1リットル当たり71万3000ベクレルのトリチウムを検出した。
この排水路は放射性物質の排出経路ではない。71万ベクレルは、原子力安全委員会(原安委)が定めた排出可能排水路に対する管理基準(4万ベクレル/リットル)の17.8倍にのぼる高濃度だ。
韓水原が地下水監視プログラムを稼働した結果、昨年8月から報告書作成直前の今年5月までに、月城3号機の使用済み核燃料貯蔵槽(SFB)の下部の地下水から最高濃度8610ベクレル(1リットル当たり)のトリチウムが検出された。同じ期間、2号機の使用済み核燃料貯蔵槽の下の地下水からは最高2万6000ベクレル、1号機の使用済み核燃料貯蔵槽の下の地下水からは最高3万9700ベクレルのトリチウムが検出された。
原発で計画された排気口と排水口を通さない「非計画的放出」は、濃度とは関係なく原子力法に基づく運営技術指針違反だ。監視と管理が行われず、原発周辺の環境と住民に及ぼす影響を評価できないからだ。月城原発はトリチウムによる地下水汚染の可能性を早ければ2013年、遅くとも2017年から認識していた可能性が高い。
韓水原の報告書によると、月城原発3号機近くに設置された地下水観測井(SP-5)をはじめとする一部の観測井では、2013年にも最近と似たようなレベルのトリチウムが検出されていた。当時、韓水原中央研究院の研究チームは、国外の原発の非計画的な放出による地下水汚染事例を調査し、対応の必要性を提起した。
2017年前半からは、地下水汚染の危険性が高い構造物近くの一部の観測井で濃度が著しく高くなった。2号機近くの観測井(WS-2)では、一時2万8200ベクレルにまで上がった。しかし韓水原は、昨年5月になってようやく「トリチウム懸案特別チーム」を立ち上げ、本格的な対応に乗り出した。原安委もまだ非計画的放出に対する報告と管理基準設定を行っておらず、対応が遅いという指摘は避けられない。
これと関連し、韓水原は報告書の存在は認めながらも「現在までに非計画的な流出は確認されていない」という公式な立場を維持している。また「重水炉の特性上、原発敷地内のトリチウムの濃度は周辺地域に比べて相対的に高いが、現在まで流出は確認されていない」と述べている。
韓水原はトリチウムによる地下水汚染の遮断対策として、地下配管を交換するとともに、使用済み核燃料貯蔵槽、冷却水から放射性物質を吸着して除去する樹脂を集めた廃樹脂貯蔵タンク(SRT)、液体廃棄物タンク(LWT)などを点検して補修する対策を推進してきた。
このような対策は、これらの施設をトリチウムの地下水流出源とみなすということだ。これらの施設は地下に設置されたプールのような形で、厚さ1メートルを超えるコンクリート水槽の内側に防水処理を施した構造だ。金属材で設置されたほかの原発施設よりも老朽化による損傷に弱い。
韓水原の報告書を検討した専門家は、トリチウムが施設の損傷部分を通して漏れるだけでなく、施設に浸透して染み出る可能性にも注目しなければならないと話す。トリチウムはセシウムやテクニシウムなどのようなガンマ核種と違い、大きさが特に小さく、厚い鉄板からも鉄の原子の隙間に入り込んで通過するためだ。実際に、重水素とトリチウムを燃料に利用する核融合研究では、このような過程を通じた反応で金属の汚染を防ぐことが主要課題の一つとなっている。
ある原発専門家は匿名を前提に「もし亀裂を通じて漏れているなら、大きいガンマ核種も検出されるはずだ」とし「すべての使用済み核燃料貯蔵槽の下部の地下水と20個以上の観測井でトリチウムだけが検出されている事実からみれば、浸透による流出を疑わざるを得ない」と述べた。
このような指摘どおり、トリチウムが浸透を通じて染み出ているなら、問題の解決は容易ではない。また別の原発専門家は「長い間トリチウムで飽和した老朽化した原発の構造物をそのまま放置してトリチウム放出を根本的に防ぐことは不可能。貯蔵槽の地下を掘って解体するレベルの調査を通じて、問題が確認されれば貯蔵槽内部の防水用エポキシ塗膜をステンレス鉄板に取り替えなければならない」と話した。費用も問題だが、原発を運営している状態では簡単には行えない対策だ。
トリチウムは韓水原が調査を始めた2013年以降、1・2号機の原発敷地北西境界地域に設置された5カ所の地下水観測井すべてから検出されており、その濃度は最高で米国原子力規制委員会(NRC)の制限値(740ベクレル/リットル)を超える、1リットル当たり1320ベクレルに及んだ。1号機の使用済み核燃料貯蔵槽から北に450メートルほど離れた敷地境界観測井(SP-11)でも、最高924ベクレルが検出されている。
慶北大学放射線科学研究所が昨年、環境放射能調査の過程で原発近くの慶州市陽北面(ヤンブクミョン)ボンギル里で測定した地下水の最高濃度8.81ベクレルの100倍を超える高濃度だ。
原発境界地域の観測井からの高濃度トリチウム検出を知った地域の脱原発運動団体は、地下水の移動性を考慮すると敷地の境界の外にもトリチウム汚染が拡散していることは明らかだとし、対策を要求している。脱原発慶州市民共同行動のイ・サンホン執行委員長は「原発の外に拡散しているかどうかは、トリチウムが検出された境界地域の外部に地下水観測井を設置して調査すれば簡単に確認できるのに、韓水原と原安委がこのようなた努力もせず環境(外部)には放出されていないと断定するのは納得できない」とし「速やかに環境放出の有無を確認し、汚染防除などの措置を取らなければならない」と話した。
**************************************************************
引用以上
月城原発 最短と思われる山口県萩市までの距離は200Km程度。(東京・浜松間)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%88%E5%9F%8E%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80
1号機から4号機まで、原子炉に世界的に少数派であるCANDU炉(カナダ型重水炉)を使用している。1号機は、韓国内で2番目の原子力発電所として1982年に稼働を開始した。3、4号機は1990年代に稼働を開始している。2012年7月には新月城1号機が稼働した。
韓国の原発はCANDU炉と加圧水型(PWR)で占められていて、その特徴は、沸騰水型(BWR)に較べて、トリチウムの放出量が数十倍も多いことだ。
月城原発は、年間136兆ベクレルのトリチウムを放出していて、これは日本最大放出量の玄海原発の7割増しにあたる
CANDU炉は重水を冷却・反射材に使うことで、PWRは炉心内でホウ素とリチウムを使うことで、トリチウムが大量に生成される。
日本の原発からのトリチウム放出量
高浜(平均60兆ベクレル程度)・伊方(平均60兆程度)・玄界原発(平均90兆程度)からのトリチウム放出量が非常に多い。いずれも加圧水型。
なお、東電フクイチのトリチウム汚染水放出量は、約1000兆ベクレルとされるが、東電は、自社に都合の悪い数値を矮小化して報告する体質なので、まったく信用できない。
フクイチ汚染水は、あたかもトリチウムが主役のように宣伝しているが、実際には莫大なストロンチウム90、プルトニウムXが含まれていることが分かっている。
トリチウムの毒性が軽いかのような認識で、東電の隠蔽、矮小化体質によって「トリチウム水」であるかのように発表しているが、実態ははるかに深刻である。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1281.html
トリチウムの環境放出については、カナダのピカリング原発で、周辺住民のダウン症発症率が85%上昇したとの報告がある。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-722.html
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-56.html
月城原発は、2015年、設計寿命とされる30年が過ぎていた1号機の稼動期間を2022年まで延長することが決定した。
安全性についてIAEAの最新の基準を満たしていないという指摘があった。2017年に発足した文在寅政権は脱原発に舵を切り、同年6月の古里原発1号機の停止式典で月城1号機の早期閉鎖を明言し。2018年6月15日、2019年原子力安全委員会の採決により閉鎖が決定。
6基の70〜100万Kw級原発で約600万Kwの発電能力がある。
月城原発においては過去に故障などのトラブルが50回以上を数えるといい、2012年11月で30年の設計寿命をむかえる1号機は過去10年間で8回故障、特に2012年に入ってからは4回故障している。
2017年10月、3号機のバルブ故障で重水110kgが漏出する事故。
2018年6月11日、3号機で作業を行っていた作業員のミスにより、冷却材バルブが26分間にわたり開いた状態となり重水3630kgが漏出。作業員29人が被曝した。
2012年7月に稼働した新月城1号機でも2013年4月に異常停止が発生。5月になって制御ケーブルが試験結果を偽装した不良品であったことが判明したため新古里原子力発電所2号機とともに運転を中止している 。
このように、韓国の原発は、運転コストを下げるため、平気で認証されない非純正部品使った結果の不良品事故が非常に多い。「安全よりもコストを優先させる」思想が韓国経済の根底に蔓延しているので、深刻な産業事故の多発を招いている。
そのくせ、日本などの原発問題に上から目線での非難を繰り返してきた。
韓国外交部、福島原発汚染水の海洋放出に「深い懸念」中央日報日本語版2021.04.13
https://japanese.joins.com/JArticle/277584
そもそも、月城原発構内の地下水井戸で、環境基準値の数十倍に及ぶ大量のトリチウムが検出されることの意味は、構内の「重水タンク」の配管や底部などに大きな腐食があって、漏洩していることを意味する。
水素というのは、宇宙で一番小さな原子であり、金属原子格子にさえ容易に入り込むため、水素を金属に充填できる。
極めて反応性の高い原子であり、容易に腐食し、かつ分解される。構造体に直流電流でも流れようものなら、たちまち腐食を起こし10ミリの鉄板でさえ数年で穴を開ける。
私が、水素=燃料電池車の将来性に疑問を持ったのもこのことだ。
あまりに腐食性が強いため、タンクやエンジン部品の寿命がひどく短く、それを克服できる物理的方策が見つからないのだ。
水素を完全に止められる物質は、宇宙に存在しない。
だから、CANDU炉からトリチウムが漏洩するのも当然のことで、環境をトリチウム汚染する確率が非常に高い。なぜ、こんな炉型を使うのかと言えば、重水炉は中性子反射特性が良いため、高純度ウラン燃料が必要なく、イエローケーキレベルでも核燃料として利用できるからなのだ。
だが、トリチウムの生物毒性は、半世紀前に予想したものよりも何桁も激しいものであることが確認されつつある。
http://www.com-info.org/medical.php?ima_20181211_nishio
トリチウムは、人類が手を出せば、未来を滅ぼすものだった。
韓国のデタラメな見栄・メンツ体質の運営をみると、時間の問題で巨大事故を起こすことが避けられない。まして文在寅政権の自滅崩壊に伴って、産業基盤や収益体質に機器が訪れていて、原発運転コストを圧迫することで、手抜きが横行することが目に見えているからだ。
私は、次の原発事故は関電若狭原発群か、あるいは韓国原発群だと考えている。韓国は冬型季節風下でメルトダウン事故を起こすと、大半の放射能が韓国本土ではなく日本列島を汚染する仕組みになっている。
私は、経済基盤が崩壊した韓国の原発が、意図的にメルトダウン事故を引き起こして、日本を放射能汚染させることを怖れている。
なお、中国も、重水型原子炉や加圧水型が多く、トリチウム汚染が進んでいるといわれる。
中国は、長江沿岸に20基以上の原発群を建設したが、昨年1月に、長江のすべての漁撈を20年間禁止した。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000173044.html
これは、沿岸原発群が、長江の水を大規模に放射能汚染したこと以外に考えられない。もちろんトリチウムとともに、アクチノイド猛毒核種の汚染があったのではと疑っている。
時間の問題で再び原発巨大事故が起きて、日本列島が放射能汚染される。
それは、フクイチ事故はじめ、世界の原子力産業が、原発事故を隠蔽し、まともな対策も講ぜず、ビルゲイツらの新型原発が開発されている現状をみれば明らかだ。
韓国の月城原発区域の地下水、放射性物質汚染…トリチウムが基準値の18倍 2020/12/24(木)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b022d0e448d2a044538144cdfb9c6b9b1049f835
韓水原、タービン地下の貯蔵水測定で基準値の18倍 7年前から問題提起されていたが、昨年になって対策チーム 原発境界の観測井の濃度は近隣の村の地下水の150倍 「環境放出」の可能性高いが…韓水原と原安委は「確認されていない」
慶尚北道慶州市の月城原発1号機の前の海辺に「地震津波避難案内板」が立てられている=慶州/イ・ジョンア記者
慶州(キョンジュ)の月城(ウォルソン)原発の敷地の地下水が、広範囲に放射性物質であるトリチウムで汚染されているという事実が、韓国水力原子力(韓水原)の独自調査で明らかになった。韓水原は、地下配管や使用済み核燃料貯蔵槽などを地下水に含まれていたトリチウムの主な流出源と見て、設備の交替や補修などの対策を推進してきたことが確認された。
トリチウムは福島原発事故の汚染水に大量に含まれて議論を呼んでいる放射性物質であり、人体から内部被ばくを起こし、遺伝子変異を招くことが知られている。原発の決められていない経路から放射性物質を流出させることは、原子力法上認められていない。
今回流出が確認されたトリチウムは、原発の敷地の境界に設置された地下水観測井でも高濃度で検出され、原発の外部にまで拡散している可能性を排除できない。それでも韓水原と原子力安全委員会は「該当する観測井はすべて原発区域内にあるため、原子力法上、外部流出といえる『環境放出』とはみられない」とし、「国民に対する公開」規定を適用しなかった。流出の規模も把握していない。
ハンギョレが23日に入手した韓水原の報告書「月城原発敷地内の地下水のトリチウム管理の現状および措置計画」によると、韓水原は昨年4月に月城原発3号機のタービン建屋下部の地下水排水路(タービンギャラリー)のマンホールに溜まった水から、1リットル当たり71万3000ベクレルのトリチウムを検出した。
この排水路は放射性物質の排出経路ではない。71万ベクレルは、原子力安全委員会(原安委)が定めた排出可能排水路に対する管理基準(4万ベクレル/リットル)の17.8倍にのぼる高濃度だ。
韓水原が地下水監視プログラムを稼働した結果、昨年8月から報告書作成直前の今年5月までに、月城3号機の使用済み核燃料貯蔵槽(SFB)の下部の地下水から最高濃度8610ベクレル(1リットル当たり)のトリチウムが検出された。同じ期間、2号機の使用済み核燃料貯蔵槽の下の地下水からは最高2万6000ベクレル、1号機の使用済み核燃料貯蔵槽の下の地下水からは最高3万9700ベクレルのトリチウムが検出された。
原発で計画された排気口と排水口を通さない「非計画的放出」は、濃度とは関係なく原子力法に基づく運営技術指針違反だ。監視と管理が行われず、原発周辺の環境と住民に及ぼす影響を評価できないからだ。月城原発はトリチウムによる地下水汚染の可能性を早ければ2013年、遅くとも2017年から認識していた可能性が高い。
韓水原の報告書によると、月城原発3号機近くに設置された地下水観測井(SP-5)をはじめとする一部の観測井では、2013年にも最近と似たようなレベルのトリチウムが検出されていた。当時、韓水原中央研究院の研究チームは、国外の原発の非計画的な放出による地下水汚染事例を調査し、対応の必要性を提起した。
2017年前半からは、地下水汚染の危険性が高い構造物近くの一部の観測井で濃度が著しく高くなった。2号機近くの観測井(WS-2)では、一時2万8200ベクレルにまで上がった。しかし韓水原は、昨年5月になってようやく「トリチウム懸案特別チーム」を立ち上げ、本格的な対応に乗り出した。原安委もまだ非計画的放出に対する報告と管理基準設定を行っておらず、対応が遅いという指摘は避けられない。
これと関連し、韓水原は報告書の存在は認めながらも「現在までに非計画的な流出は確認されていない」という公式な立場を維持している。また「重水炉の特性上、原発敷地内のトリチウムの濃度は周辺地域に比べて相対的に高いが、現在まで流出は確認されていない」と述べている。
韓水原はトリチウムによる地下水汚染の遮断対策として、地下配管を交換するとともに、使用済み核燃料貯蔵槽、冷却水から放射性物質を吸着して除去する樹脂を集めた廃樹脂貯蔵タンク(SRT)、液体廃棄物タンク(LWT)などを点検して補修する対策を推進してきた。
このような対策は、これらの施設をトリチウムの地下水流出源とみなすということだ。これらの施設は地下に設置されたプールのような形で、厚さ1メートルを超えるコンクリート水槽の内側に防水処理を施した構造だ。金属材で設置されたほかの原発施設よりも老朽化による損傷に弱い。
韓水原の報告書を検討した専門家は、トリチウムが施設の損傷部分を通して漏れるだけでなく、施設に浸透して染み出る可能性にも注目しなければならないと話す。トリチウムはセシウムやテクニシウムなどのようなガンマ核種と違い、大きさが特に小さく、厚い鉄板からも鉄の原子の隙間に入り込んで通過するためだ。実際に、重水素とトリチウムを燃料に利用する核融合研究では、このような過程を通じた反応で金属の汚染を防ぐことが主要課題の一つとなっている。
ある原発専門家は匿名を前提に「もし亀裂を通じて漏れているなら、大きいガンマ核種も検出されるはずだ」とし「すべての使用済み核燃料貯蔵槽の下部の地下水と20個以上の観測井でトリチウムだけが検出されている事実からみれば、浸透による流出を疑わざるを得ない」と述べた。
このような指摘どおり、トリチウムが浸透を通じて染み出ているなら、問題の解決は容易ではない。また別の原発専門家は「長い間トリチウムで飽和した老朽化した原発の構造物をそのまま放置してトリチウム放出を根本的に防ぐことは不可能。貯蔵槽の地下を掘って解体するレベルの調査を通じて、問題が確認されれば貯蔵槽内部の防水用エポキシ塗膜をステンレス鉄板に取り替えなければならない」と話した。費用も問題だが、原発を運営している状態では簡単には行えない対策だ。
トリチウムは韓水原が調査を始めた2013年以降、1・2号機の原発敷地北西境界地域に設置された5カ所の地下水観測井すべてから検出されており、その濃度は最高で米国原子力規制委員会(NRC)の制限値(740ベクレル/リットル)を超える、1リットル当たり1320ベクレルに及んだ。1号機の使用済み核燃料貯蔵槽から北に450メートルほど離れた敷地境界観測井(SP-11)でも、最高924ベクレルが検出されている。
慶北大学放射線科学研究所が昨年、環境放射能調査の過程で原発近くの慶州市陽北面(ヤンブクミョン)ボンギル里で測定した地下水の最高濃度8.81ベクレルの100倍を超える高濃度だ。
原発境界地域の観測井からの高濃度トリチウム検出を知った地域の脱原発運動団体は、地下水の移動性を考慮すると敷地の境界の外にもトリチウム汚染が拡散していることは明らかだとし、対策を要求している。脱原発慶州市民共同行動のイ・サンホン執行委員長は「原発の外に拡散しているかどうかは、トリチウムが検出された境界地域の外部に地下水観測井を設置して調査すれば簡単に確認できるのに、韓水原と原安委がこのようなた努力もせず環境(外部)には放出されていないと断定するのは納得できない」とし「速やかに環境放出の有無を確認し、汚染防除などの措置を取らなければならない」と話した。
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引用以上
月城原発 最短と思われる山口県萩市までの距離は200Km程度。(東京・浜松間)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%88%E5%9F%8E%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80
1号機から4号機まで、原子炉に世界的に少数派であるCANDU炉(カナダ型重水炉)を使用している。1号機は、韓国内で2番目の原子力発電所として1982年に稼働を開始した。3、4号機は1990年代に稼働を開始している。2012年7月には新月城1号機が稼働した。
韓国の原発はCANDU炉と加圧水型(PWR)で占められていて、その特徴は、沸騰水型(BWR)に較べて、トリチウムの放出量が数十倍も多いことだ。
月城原発は、年間136兆ベクレルのトリチウムを放出していて、これは日本最大放出量の玄海原発の7割増しにあたる
CANDU炉は重水を冷却・反射材に使うことで、PWRは炉心内でホウ素とリチウムを使うことで、トリチウムが大量に生成される。
日本の原発からのトリチウム放出量
高浜(平均60兆ベクレル程度)・伊方(平均60兆程度)・玄界原発(平均90兆程度)からのトリチウム放出量が非常に多い。いずれも加圧水型。
なお、東電フクイチのトリチウム汚染水放出量は、約1000兆ベクレルとされるが、東電は、自社に都合の悪い数値を矮小化して報告する体質なので、まったく信用できない。
フクイチ汚染水は、あたかもトリチウムが主役のように宣伝しているが、実際には莫大なストロンチウム90、プルトニウムXが含まれていることが分かっている。
トリチウムの毒性が軽いかのような認識で、東電の隠蔽、矮小化体質によって「トリチウム水」であるかのように発表しているが、実態ははるかに深刻である。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1281.html
トリチウムの環境放出については、カナダのピカリング原発で、周辺住民のダウン症発症率が85%上昇したとの報告がある。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-722.html
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-56.html
月城原発は、2015年、設計寿命とされる30年が過ぎていた1号機の稼動期間を2022年まで延長することが決定した。
安全性についてIAEAの最新の基準を満たしていないという指摘があった。2017年に発足した文在寅政権は脱原発に舵を切り、同年6月の古里原発1号機の停止式典で月城1号機の早期閉鎖を明言し。2018年6月15日、2019年原子力安全委員会の採決により閉鎖が決定。
6基の70〜100万Kw級原発で約600万Kwの発電能力がある。
月城原発においては過去に故障などのトラブルが50回以上を数えるといい、2012年11月で30年の設計寿命をむかえる1号機は過去10年間で8回故障、特に2012年に入ってからは4回故障している。
2017年10月、3号機のバルブ故障で重水110kgが漏出する事故。
2018年6月11日、3号機で作業を行っていた作業員のミスにより、冷却材バルブが26分間にわたり開いた状態となり重水3630kgが漏出。作業員29人が被曝した。
2012年7月に稼働した新月城1号機でも2013年4月に異常停止が発生。5月になって制御ケーブルが試験結果を偽装した不良品であったことが判明したため新古里原子力発電所2号機とともに運転を中止している 。
このように、韓国の原発は、運転コストを下げるため、平気で認証されない非純正部品使った結果の不良品事故が非常に多い。「安全よりもコストを優先させる」思想が韓国経済の根底に蔓延しているので、深刻な産業事故の多発を招いている。
そのくせ、日本などの原発問題に上から目線での非難を繰り返してきた。
韓国外交部、福島原発汚染水の海洋放出に「深い懸念」中央日報日本語版2021.04.13
https://japanese.joins.com/JArticle/277584
そもそも、月城原発構内の地下水井戸で、環境基準値の数十倍に及ぶ大量のトリチウムが検出されることの意味は、構内の「重水タンク」の配管や底部などに大きな腐食があって、漏洩していることを意味する。
水素というのは、宇宙で一番小さな原子であり、金属原子格子にさえ容易に入り込むため、水素を金属に充填できる。
極めて反応性の高い原子であり、容易に腐食し、かつ分解される。構造体に直流電流でも流れようものなら、たちまち腐食を起こし10ミリの鉄板でさえ数年で穴を開ける。
私が、水素=燃料電池車の将来性に疑問を持ったのもこのことだ。
あまりに腐食性が強いため、タンクやエンジン部品の寿命がひどく短く、それを克服できる物理的方策が見つからないのだ。
水素を完全に止められる物質は、宇宙に存在しない。
だから、CANDU炉からトリチウムが漏洩するのも当然のことで、環境をトリチウム汚染する確率が非常に高い。なぜ、こんな炉型を使うのかと言えば、重水炉は中性子反射特性が良いため、高純度ウラン燃料が必要なく、イエローケーキレベルでも核燃料として利用できるからなのだ。
だが、トリチウムの生物毒性は、半世紀前に予想したものよりも何桁も激しいものであることが確認されつつある。
http://www.com-info.org/medical.php?ima_20181211_nishio
トリチウムは、人類が手を出せば、未来を滅ぼすものだった。
韓国のデタラメな見栄・メンツ体質の運営をみると、時間の問題で巨大事故を起こすことが避けられない。まして文在寅政権の自滅崩壊に伴って、産業基盤や収益体質に機器が訪れていて、原発運転コストを圧迫することで、手抜きが横行することが目に見えているからだ。
私は、次の原発事故は関電若狭原発群か、あるいは韓国原発群だと考えている。韓国は冬型季節風下でメルトダウン事故を起こすと、大半の放射能が韓国本土ではなく日本列島を汚染する仕組みになっている。
私は、経済基盤が崩壊した韓国の原発が、意図的にメルトダウン事故を引き起こして、日本を放射能汚染させることを怖れている。
なお、中国も、重水型原子炉や加圧水型が多く、トリチウム汚染が進んでいるといわれる。
中国は、長江沿岸に20基以上の原発群を建設したが、昨年1月に、長江のすべての漁撈を20年間禁止した。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000173044.html
これは、沿岸原発群が、長江の水を大規模に放射能汚染したこと以外に考えられない。もちろんトリチウムとともに、アクチノイド猛毒核種の汚染があったのではと疑っている。
時間の問題で再び原発巨大事故が起きて、日本列島が放射能汚染される。
それは、フクイチ事故はじめ、世界の原子力産業が、原発事故を隠蔽し、まともな対策も講ぜず、ビルゲイツらの新型原発が開発されている現状をみれば明らかだ。
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