もんじゅは、敦賀半島の先端にある日本原子力研究開発機構(動燃が名前だけを変えた)の高速増殖炉である。文部科学省の所管。その10Kほど南西には美浜原発がある。
もんじゅは、日本原電敦賀原発と、美浜原発に敷地が接続されていて、巨大な占有敷地を持っている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%82%E3%82%93%E3%81%98%E3%82%85
もんじゅは、MOXを使用する高速増殖炉の原型炉であり、常陽に続く日本で2番目の高速増殖炉である。1994年に臨界開始をしているが、以来、無数の事故・故障を繰り返し、一度として、まともな稼働が行われたことはない。
核燃料を消費した分以上に生成すると謳われた核燃料サイクル計画の要だったが、1995年に、金属ナトリウム漏洩と、それによる火災事故を起こし、事故が動燃によって隠蔽されたことから、政府は、動燃の社名を「原子力開発機構」に変えさせ、再出発させた。
この事故は、運が悪ければナトリウムの巨大爆発を起こし、、福井県のみならず、関西地方全体をプルトニウム放射能汚染で永久に居住不能にする可能性があった。
運転再開のための本体工事が2007年に完了、2010年5月6日に2年後の本格運転を目指して運転を再開した。しかし、2010年8月の炉内中継装置落下事故により、再び稼働ができなくなった。
2012年に再稼働する予定だったが、事故が想像以上に深刻な損傷をもたらしていたため、2016年12月21日に廃炉決定された。
廃炉とはいうが、5年を経た2021年4月現在も、270体ある核燃料ユニットのうち、半分も取り出せていない。
この理由は、MOX核燃料の崩壊熱が巨大で、100度以下の永久保管適応(冷却水が蒸発しない温度)になるため、500年以上かかり、その間、核燃料ユニットが高温で、傷つければ膨大な放射能が噴出するため、取り扱いが極めて困難だからだ。
このことは、原発推進側によって強力に情報封鎖されていて、メディアも決して報道しない。500年もの間、強制冷却が必要な危険な核燃料である情報は外部に知らされず、それを知る者はほとんどいない。
公開文書としては、九州電力の「当社見解」に、ちらりと真実が書かれている。
http://www.kyuden.co.jp/nuclear_pluthermal_answer_12.html

もし強制冷却を止めたなら、核燃料被覆管のジルカロイが加温クリープ現象や経年劣化によって、ピンホールやクラックが生じて、内部から放射能が噴出し、莫大な汚染が起きるのである。
世界に500年の間、安定政権が続いた例はない。政変が生じたり、管理会社が消滅したりすれば、管理者を失った超危険な核燃料に何が起きるのか?
まともな人間性と科学的知見があれば、MOX利用は人類の未来のために絶対にやってはならない無謀な暴走行為であることが誰にでも理解できるはずだ。
もんじゅは、未だに、冷却剤のナトリウムさえ、取り出すことができない。固化防止加温とMOX冷却に必要な電気代(廃炉維持費)は、年間240億円だといわれる。
もんじゅは、建設以来1ワットの電気も生み出したことがない。だが、これまで日本国民の血税を、3兆円近く浪費し、500年後に冷温解体するとすれば、さらに数十兆円を必要とする。
なぜ、これほど、人類史上希なほどの超馬鹿げた汚物建設を行ったのか?
それは、正力松太郎以来の、日本原子力推進勢力が、なんとかして「もんじゅ」による高純度プルトニウム生産を軌道に乗せて、核ミサイルを製造して世界に売りつけるつもりだったからに他ならない。
正力松太郎や岸信介は、朝鮮・中国などに莫大なヘロインを売りさばいて軍事費を捻出させたが、戦後は、それに変わる資金手段として、核兵器開発に目を付け、核燃料サイクルからもんじゅを作らせたのだ。
核兵器は戦前のヘロインに代わる金儲け手段だった。(「とんでも」情報と思うか?)
もんじゅ西村裁判
1995年12月8日に発生した、もんじゅのナトリウム漏洩火災事故において、事故現場の様子を撮影したビデオテープの一部を隠したことが発覚し、マスコミに追及された。ビデオ隠しが判明した時期は1995年12月25日だったにも関わらず、動燃が1996年1月12日に開いた隠蔽公表の記者会見では、会見直前の「1996年1月10日」と虚偽の発言を行った。
この会見の翌日の1996年1月13日、ビデオ隠しの特命内部調査員として、マスコミ報道の矢面に立たされていた動燃総務部次長=西村成生の遺体が発見された。警察発表で自殺とされ、その後、マスコミの追及は尻すぼみとなっていった。
遺族は自殺の原因を動燃に、嘘の記者会見を強要されたためであるとして、損害賠償請求訴訟を起こしたが、2012年1月31日付けで敗訴が決定した。
ナトリウム漏洩火災事故
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/senmon/old/koso/siryo/koso01/siryo07.htm
もんじゅでは2次系ナトリウム配管の熱電温度計保護管が折損し漏洩事故が発生した。
冷却材である金属ナトリウムは、200℃以上の高温でなければ流動性を失うため冷却力が消える。
ナトリウムは空気に触れるだけで自然発火する。また、もし環境に漏洩したなら、コンクリートや土壌の水分と反応して大爆発に至る。
もんじゅの場合は、漏洩ナトリウムが床面コンクリートの水分と反応して火災に至った。
この事故は2011年フクイチ巨大事故における(1・4号機)の「ジェット計測配管折損」と非常に似ている。フクイチ原子炉は、これによって冷却軽水を失いメルトダウンに至った。
実は、原子炉には、この種の中小センサー配管が大量にあり、これらの事故シュミレーションを行っていると莫大な費用がかかるため、適当な推量で取り付けられている場合が多く、原子炉の安全性を根底から揺るがしている。
この事故以来、もんじゅは運転休止状態が続き2010年まで運転を停止していた。
事故当時の朝日新聞の報道によれば、ある納入業者の零細企業の商店主が、ナトリウム冷却装置の肉厚が均等過ぎる為、早期に装置の罅割れ・破断が起きるのと警告をしていた。温度計を装着する為に穴を空けて貫通した部分の肉厚をそれ以外よりもぶ厚くしないと、破損事故が起きるのは間違いないと指摘をしていた。
業者の意見も聞いてみたらどうかというのが、記者の意見があった。その零細企業の店主の意見はその後も、全く採用されることもなかった。肉厚は均等にしておかないと、固有振動が起こって、却って装置全体の共鳴などの厄介な事態が起こって、それこそ炉全体が遣られてしまうだろう。酷い振動が起こり、寿命も短くなると言って、完全に無視しているのだ。将来はこの点で炉が破滅するだろうというのが朝日新聞の論評であった。
しかし、X線写真によれば「さや」の先端は途中のくびれ部分から完全に折損しており、中の温度計は45度ほど折れ曲がった状態で管内にむき出しになっていた。日本原子力研究所が調べたところ、ナトリウムの継続的な流れにより「さや」に振動が発生、徐々に機械的強度が衰え、折損に至ったことがわかった。
*************************************************************
実は、私はこのブログで、関西電力やその人材が移動した動燃について、福井県若狭地方のドロドロに腐った保守政治と結びついた「反社会マフィア」であるとくり返し指摘してきた。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1066.html
もんじゅや美浜原発建設時の敦賀市長は、有名な「パンティ高木復興大臣」の実父、高木孝一だが、この男は、「将来、原発でカタワの子供が生まれても、今金になればいい」と公然と発言するような人物だった。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/270810
私は、1980年代から、たびたび敦賀市保健所などを訪れて、当時の白血病など被曝影響病を調べたことがあるが、なぜか、不審なデータばかりあり、被曝病は、全国平均よりも少なく記載されていたことで、もしかしたら敦賀市をはじめとする若狭の市町村は住民人口動態まで改竄しているのではないかと強い疑いを持った。
また、福井市近郊の地震で、福井市が震度5弱だったとき、はるかに遠い中津川市が震度3だったのに、近い敦賀市では震度1になっていて、どうみても、震度データも改竄、あるいは最初から揺れの非常に少ない場所を選んでいると確信した。
西村成生氏の死を知ったときも、どうみても、これは暴力団関係者を使った殺人であると確信した。
私は、関西電力(動燃も同じ)幹部が、原発労働者斡旋から山口組と深い関係があり、刺青まで入れていることを知っていた。
彼らは、原発運営にあたって、暴力団を自由に使っていた。脅しにとどまらず、殺人まで平然と行っていた証拠がある。
https://www.excite.co.jp/news/article/Litera_litera_9946/?p=3
以下に、本沢二郎氏の報告を転載する。
悪魔の動燃と戦う西村未亡人<本澤二郎の「日本の風景」(4061)
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/28819557.html
2021年04月21日 jlj0011のblog
<国家的犯罪に呑み込まれた夫の死の秘密に立ち向かう女性>
手元に市民運動家・仲村さんが郵送してくれた動燃(動力炉・核燃料開発事業団)によって殺害されたともいえる夢の原子炉・もんじゅ重大事件の遺族・西村トシ子さんの陳述書(2020年12月16日作成)がある。なんと東芝経営の東芝病院で、命を奪われた次男・正文と共通する事実があった。
「刑事事件の知識がなく、夫の遺体解剖をしなかった」と彼女は嘆いている。筆者も、息子の遺体解剖に気付かなかった。本来は、東芝病院が変死の通報を警察にすれば、必然的に解剖がなされるはずだったが、東芝病院はその義務を果たさなかった。
それをよいことに、東京地検の松本朗という悪党検事は、解剖していないので死因不明と決めつけて、東芝に軍配を上げた。許しがたい暴挙である。西村さんの場合は、警視庁中央署が担当していながら、それでいて解剖しなかった。聖路加病院さえも、それを由とした。真相隠しに警察と病院が加担したものだ。
専門家であれば、もうこれだけで西村さんの夫の成生さんの死は、自殺ではなく、動燃とその上の科学技術庁が関与した国家的殺人事件だと、ほぼ断定できるだろう。一人ぐらいまともな作家かジャーナリストがいなかったのか、悔やまれてならない。
そもそもは、動燃そのものが、血税1兆円以上を浪費した、核兵器製造を最終目的とした、悪魔の組織そのものと見られている。日本国憲法に違反するプロジェクトである。現に当初は「核燃料開発」という露骨な名称を用いてきている。よって現在は「日本原子力研究開発機構」に変えている怪しげな組織は、もんじゅ廃炉でも存続している。
現在は、文部省と科学技術庁が合体して文科省を名乗る。このところ、超右翼の神道政治連盟・日本会議の清和会ポストになっている。正義の前川喜平氏に解説してもらうと、分かりやすいだろう。
森友事件関連による財務省職員の赤木さん事件と似ているが、露見した事実と不可解すぎる動燃当局の対応から見えてくるのは、どうみても警視庁まで巻き込んだ殺人事件の臭いが濃厚である。松本清張いでよ、との思いである。
未亡人のトシ子さんと亡き夫の成生さんの無念は、計り知れないものがある。これに関与した動燃幹部・科技庁首脳陣と警視庁などの関係当事者の、その後の経緯も注目されよう。果たして、墓場に持ち込めるか、西村未亡人の執念の法廷闘争に敬意を表したい。東京地裁の裁判長がヒラメなのか、そうでないのか、ここも特段に重視すべきだろう。
<核武装目的?「もんじゅ」の秘密を知りすぎた総務部次長の悲劇>
恥ずかしいことに、昨日まで西村トシ子さんのことを知らなかった。夫の動燃総務部次長の成生さんが49歳で「自殺した」と動燃・警視庁が決めつけていたことなど、全く知らなかった。この国が、三流国であることは分かっていても、組織の忠誠者に責任をなすりつける悪魔の所業には、やはり愕然とするばかりである。
不幸中の幸いというべきか、トシ子さんも元動燃の職員だった。内部の事情に多少の理解がある。そのことは、森友関連の赤木夫人との差異である。
西村裁判を担当する酒田芳人、大口昭彦両弁護士の活躍も目覚ましい。出来れば、遠慮せずにこの重大犯罪に関係した当事者の固有名詞を、記述してもらいたい。共犯者の中には、耐えきれずに真相を明かす者も出てくるからだ。
資料などで分かったことは、成生さんが動燃の秘密を知りすぎた人物だった、という事実である。彼の資料・記録は段ボール箱5個もあったという。動燃が知られたくないデータ・記録の山に違いない。ゆえに動燃は、これを秘密の保管箱に押し込んで、隠ぺいしてしまっていることも知った。まさに動燃は犯罪組織そのものであろう。
血税を数兆円も使う悪魔の組織の蓋を、なぜこじあけることが出来ないのか。
民主の国ではない日本の象徴であろう。しかしながら、とうとうコロナ襲来で、自民党と公明党に対して、鉄槌が落とされようとしている2021年である。
<怪しすぎるホテルから飛び降り自殺!正義に目覚めたことへの仕打ち?>
とはいえ、動燃の悪徳に協力してきた幹部に対して、なぜ死で報おうとしたものか、ひどすぎて不可解千万である。
法廷準備書面などで動燃の正体は、成生暗殺事件は既に暴かれている。呪われた原発組織であることは、誰もが資料や報道からも読み取れる。
たとえば「ホテルからの飛び下り自殺」と有能な?警視庁中央署が、解剖もせずに事件直後に断定したことからも、この怪死事件は初めから馬脚を現している。息子の東芝病院事件や「木更津レイプ殺人事件」から、日本の警察の無様な実態を知ると、遺族や弁護士の指摘を余計に素直に納得できる。
ちなみに、事件はもんじゅナトリウム漏洩重大事故に起因している。この現場のすさまじい配管破裂の現場撮影を、二人の職員がビデオ撮影している。なんと一人は東芝人間だ。東芝も事故の全容を知っている。廃炉への流れを理解している東芝であった。
結局、2本のビデオを再編集したものを、報道陣に見せて逃げた動燃だった。この動燃のおぞましいばかりの嘘と隠ぺいに対して、動燃内部でこれの調査に当たっていた成生さんだ。彼は強く抵抗して、消されたのであないだろうか。
「ここまでは妥協できない」との成生さんの正義に目覚めた開き直りに対して、動燃と科技庁首脳が悪魔の決断をした可能性が強い。同時に動燃事件を世論から封じ込める作戦・策略だったものだろう。遺体から、ホテルからの落下による損傷はなかったのだから。
<遺族に遺品を返さない日本原子力研究開発機構の恐ろしい悪魔暴走>
ナトリウム漏洩事故は、戦後50年の1995年12月のことだ。この年、筆者は仲間50人と連れ立って、南京と盧溝橋へと平和行脚の旅を敢行した。この参加者の一人、美人栄養士がやくざの歯牙にかかって、安倍と太田ショウコウらが強行した、特定秘密保護法強行の4か月後に殺害された。
「木更津レイプ殺人事件」だ。筆者は知らずに、富津市出身のやくざ浜名を、親切な大工だと信じ込まされて、自宅に招き入れた悪夢の日が、2014年4月20日だった。
2年後の98年に動燃は「核燃料サイクル開発機構」に改組した。後ろめたい組織の手口だ。さらに7年後の2005年には現在の「日本原子力研究開発機構」に衣替えしているが、呪われた組織に変わりない。
驚くべきことは、未だに遺族に対して、故人の遺品を返そうとしない。改めて闇の組織であることを内外に披歴している。国会での追及はどうなっているのか。殺人の容疑のかかる旧動燃は、責任を取らせて廃止することが正しい。
<捏造された遺書、警察を巻き込んだ大掛かりな殺人事件の可能性>
次なる驚きは、成生遺書なるものが存在している点からして、相当手が込んでいるというか、出鱈目な犯罪隠しが見て取れる。
強引に書かせたものか、それとも偽の遺書の可能性が高い。書いたはずの万年筆までも、遺族に返却していない。遺品を洗えば、大掛かりな動燃犯罪が露見することになるからであろう。
無能な警察官も関与しているのであろうが、コロナが自民党を退治することになれば、ヒラメ判事も消えることになろうから、今しばらくの辛抱かもしれない。 一連の安倍の戦争三法強行や東電福島の東芝製3号機の核爆発と汚染水海洋投棄問題は、1本の太い鉄の鎖でつながっている。
正義が暴く時が必ず来る。その使命の一翼を担っている、西村トシ子さんの執念の戦いでもあろう。平和を愛する国民は、この機会に西村未亡人に感謝すべきだ。支援を呼びかけたい!負けるな一茶ここにあり、だ。
2021年4月21日記(東芝不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)
*************************************************************
引用以上
本沢氏の鋭い糾弾にも、動燃(関電人脈)が、どれほど卑劣な反社会集団であるかが指摘されているが、これらは警察と完全にリンクしている。
「警察が反社会勢力と共同するのか?」
と思われるかもしれないが、ならば、2015年4月に起きた伊藤詩織強姦事件を思い出して欲しい。
この事件は、当時、TBS政治記者だった山口敬之に、フリーランスの伊藤さんがレイプされたものだが、警視庁高輪署が事件を受理して逮捕に向かうと、なんと、警察庁最高幹部の中村格刑事部長が職権で逮捕を停止させ、もみ消してしまったのだ。
これには、我々も度肝を抜かれ、稀代の大嘘つきと言われた安倍晋三の下で、日本の公権力の正義が、真正面からバラバラに崩壊したことを実感させられた。
この事件は、日本の公権力が、まさにドロドロに腐敗している実態を我々に思い知らせたものであり、腐敗の核心部に原子力産業があることを、私は思い知らされた。
原子力産業は、関係者の口封じのために殺人でも平気で実行するのだ。西村成生氏は、25年前に、その犠牲となった。だが、これは氷山の一角であり、原子力産業が自分たちの利権を守るため、いったいどれほどの日本人を殺害したのか、私が思いつくだけでも、二桁はある。それは、今でも変わっていない。
もんじゅは、日本原電敦賀原発と、美浜原発に敷地が接続されていて、巨大な占有敷地を持っている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%82%E3%82%93%E3%81%98%E3%82%85
もんじゅは、MOXを使用する高速増殖炉の原型炉であり、常陽に続く日本で2番目の高速増殖炉である。1994年に臨界開始をしているが、以来、無数の事故・故障を繰り返し、一度として、まともな稼働が行われたことはない。
核燃料を消費した分以上に生成すると謳われた核燃料サイクル計画の要だったが、1995年に、金属ナトリウム漏洩と、それによる火災事故を起こし、事故が動燃によって隠蔽されたことから、政府は、動燃の社名を「原子力開発機構」に変えさせ、再出発させた。
この事故は、運が悪ければナトリウムの巨大爆発を起こし、、福井県のみならず、関西地方全体をプルトニウム放射能汚染で永久に居住不能にする可能性があった。
運転再開のための本体工事が2007年に完了、2010年5月6日に2年後の本格運転を目指して運転を再開した。しかし、2010年8月の炉内中継装置落下事故により、再び稼働ができなくなった。
2012年に再稼働する予定だったが、事故が想像以上に深刻な損傷をもたらしていたため、2016年12月21日に廃炉決定された。
廃炉とはいうが、5年を経た2021年4月現在も、270体ある核燃料ユニットのうち、半分も取り出せていない。
この理由は、MOX核燃料の崩壊熱が巨大で、100度以下の永久保管適応(冷却水が蒸発しない温度)になるため、500年以上かかり、その間、核燃料ユニットが高温で、傷つければ膨大な放射能が噴出するため、取り扱いが極めて困難だからだ。
このことは、原発推進側によって強力に情報封鎖されていて、メディアも決して報道しない。500年もの間、強制冷却が必要な危険な核燃料である情報は外部に知らされず、それを知る者はほとんどいない。
公開文書としては、九州電力の「当社見解」に、ちらりと真実が書かれている。
http://www.kyuden.co.jp/nuclear_pluthermal_answer_12.html

もし強制冷却を止めたなら、核燃料被覆管のジルカロイが加温クリープ現象や経年劣化によって、ピンホールやクラックが生じて、内部から放射能が噴出し、莫大な汚染が起きるのである。
世界に500年の間、安定政権が続いた例はない。政変が生じたり、管理会社が消滅したりすれば、管理者を失った超危険な核燃料に何が起きるのか?
まともな人間性と科学的知見があれば、MOX利用は人類の未来のために絶対にやってはならない無謀な暴走行為であることが誰にでも理解できるはずだ。
もんじゅは、未だに、冷却剤のナトリウムさえ、取り出すことができない。固化防止加温とMOX冷却に必要な電気代(廃炉維持費)は、年間240億円だといわれる。
もんじゅは、建設以来1ワットの電気も生み出したことがない。だが、これまで日本国民の血税を、3兆円近く浪費し、500年後に冷温解体するとすれば、さらに数十兆円を必要とする。
なぜ、これほど、人類史上希なほどの超馬鹿げた汚物建設を行ったのか?
それは、正力松太郎以来の、日本原子力推進勢力が、なんとかして「もんじゅ」による高純度プルトニウム生産を軌道に乗せて、核ミサイルを製造して世界に売りつけるつもりだったからに他ならない。
正力松太郎や岸信介は、朝鮮・中国などに莫大なヘロインを売りさばいて軍事費を捻出させたが、戦後は、それに変わる資金手段として、核兵器開発に目を付け、核燃料サイクルからもんじゅを作らせたのだ。
核兵器は戦前のヘロインに代わる金儲け手段だった。(「とんでも」情報と思うか?)
もんじゅ西村裁判
1995年12月8日に発生した、もんじゅのナトリウム漏洩火災事故において、事故現場の様子を撮影したビデオテープの一部を隠したことが発覚し、マスコミに追及された。ビデオ隠しが判明した時期は1995年12月25日だったにも関わらず、動燃が1996年1月12日に開いた隠蔽公表の記者会見では、会見直前の「1996年1月10日」と虚偽の発言を行った。
この会見の翌日の1996年1月13日、ビデオ隠しの特命内部調査員として、マスコミ報道の矢面に立たされていた動燃総務部次長=西村成生の遺体が発見された。警察発表で自殺とされ、その後、マスコミの追及は尻すぼみとなっていった。
遺族は自殺の原因を動燃に、嘘の記者会見を強要されたためであるとして、損害賠償請求訴訟を起こしたが、2012年1月31日付けで敗訴が決定した。
ナトリウム漏洩火災事故
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/senmon/old/koso/siryo/koso01/siryo07.htm
もんじゅでは2次系ナトリウム配管の熱電温度計保護管が折損し漏洩事故が発生した。
冷却材である金属ナトリウムは、200℃以上の高温でなければ流動性を失うため冷却力が消える。
ナトリウムは空気に触れるだけで自然発火する。また、もし環境に漏洩したなら、コンクリートや土壌の水分と反応して大爆発に至る。
もんじゅの場合は、漏洩ナトリウムが床面コンクリートの水分と反応して火災に至った。
この事故は2011年フクイチ巨大事故における(1・4号機)の「ジェット計測配管折損」と非常に似ている。フクイチ原子炉は、これによって冷却軽水を失いメルトダウンに至った。
実は、原子炉には、この種の中小センサー配管が大量にあり、これらの事故シュミレーションを行っていると莫大な費用がかかるため、適当な推量で取り付けられている場合が多く、原子炉の安全性を根底から揺るがしている。
この事故以来、もんじゅは運転休止状態が続き2010年まで運転を停止していた。
事故当時の朝日新聞の報道によれば、ある納入業者の零細企業の商店主が、ナトリウム冷却装置の肉厚が均等過ぎる為、早期に装置の罅割れ・破断が起きるのと警告をしていた。温度計を装着する為に穴を空けて貫通した部分の肉厚をそれ以外よりもぶ厚くしないと、破損事故が起きるのは間違いないと指摘をしていた。
業者の意見も聞いてみたらどうかというのが、記者の意見があった。その零細企業の店主の意見はその後も、全く採用されることもなかった。肉厚は均等にしておかないと、固有振動が起こって、却って装置全体の共鳴などの厄介な事態が起こって、それこそ炉全体が遣られてしまうだろう。酷い振動が起こり、寿命も短くなると言って、完全に無視しているのだ。将来はこの点で炉が破滅するだろうというのが朝日新聞の論評であった。
しかし、X線写真によれば「さや」の先端は途中のくびれ部分から完全に折損しており、中の温度計は45度ほど折れ曲がった状態で管内にむき出しになっていた。日本原子力研究所が調べたところ、ナトリウムの継続的な流れにより「さや」に振動が発生、徐々に機械的強度が衰え、折損に至ったことがわかった。
*************************************************************
実は、私はこのブログで、関西電力やその人材が移動した動燃について、福井県若狭地方のドロドロに腐った保守政治と結びついた「反社会マフィア」であるとくり返し指摘してきた。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1066.html
もんじゅや美浜原発建設時の敦賀市長は、有名な「パンティ高木復興大臣」の実父、高木孝一だが、この男は、「将来、原発でカタワの子供が生まれても、今金になればいい」と公然と発言するような人物だった。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/270810
私は、1980年代から、たびたび敦賀市保健所などを訪れて、当時の白血病など被曝影響病を調べたことがあるが、なぜか、不審なデータばかりあり、被曝病は、全国平均よりも少なく記載されていたことで、もしかしたら敦賀市をはじめとする若狭の市町村は住民人口動態まで改竄しているのではないかと強い疑いを持った。
また、福井市近郊の地震で、福井市が震度5弱だったとき、はるかに遠い中津川市が震度3だったのに、近い敦賀市では震度1になっていて、どうみても、震度データも改竄、あるいは最初から揺れの非常に少ない場所を選んでいると確信した。
西村成生氏の死を知ったときも、どうみても、これは暴力団関係者を使った殺人であると確信した。
私は、関西電力(動燃も同じ)幹部が、原発労働者斡旋から山口組と深い関係があり、刺青まで入れていることを知っていた。
彼らは、原発運営にあたって、暴力団を自由に使っていた。脅しにとどまらず、殺人まで平然と行っていた証拠がある。
https://www.excite.co.jp/news/article/Litera_litera_9946/?p=3
以下に、本沢二郎氏の報告を転載する。
悪魔の動燃と戦う西村未亡人<本澤二郎の「日本の風景」(4061)
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/28819557.html
2021年04月21日 jlj0011のblog
<国家的犯罪に呑み込まれた夫の死の秘密に立ち向かう女性>
手元に市民運動家・仲村さんが郵送してくれた動燃(動力炉・核燃料開発事業団)によって殺害されたともいえる夢の原子炉・もんじゅ重大事件の遺族・西村トシ子さんの陳述書(2020年12月16日作成)がある。なんと東芝経営の東芝病院で、命を奪われた次男・正文と共通する事実があった。
「刑事事件の知識がなく、夫の遺体解剖をしなかった」と彼女は嘆いている。筆者も、息子の遺体解剖に気付かなかった。本来は、東芝病院が変死の通報を警察にすれば、必然的に解剖がなされるはずだったが、東芝病院はその義務を果たさなかった。
それをよいことに、東京地検の松本朗という悪党検事は、解剖していないので死因不明と決めつけて、東芝に軍配を上げた。許しがたい暴挙である。西村さんの場合は、警視庁中央署が担当していながら、それでいて解剖しなかった。聖路加病院さえも、それを由とした。真相隠しに警察と病院が加担したものだ。
専門家であれば、もうこれだけで西村さんの夫の成生さんの死は、自殺ではなく、動燃とその上の科学技術庁が関与した国家的殺人事件だと、ほぼ断定できるだろう。一人ぐらいまともな作家かジャーナリストがいなかったのか、悔やまれてならない。
そもそもは、動燃そのものが、血税1兆円以上を浪費した、核兵器製造を最終目的とした、悪魔の組織そのものと見られている。日本国憲法に違反するプロジェクトである。現に当初は「核燃料開発」という露骨な名称を用いてきている。よって現在は「日本原子力研究開発機構」に変えている怪しげな組織は、もんじゅ廃炉でも存続している。
現在は、文部省と科学技術庁が合体して文科省を名乗る。このところ、超右翼の神道政治連盟・日本会議の清和会ポストになっている。正義の前川喜平氏に解説してもらうと、分かりやすいだろう。
森友事件関連による財務省職員の赤木さん事件と似ているが、露見した事実と不可解すぎる動燃当局の対応から見えてくるのは、どうみても警視庁まで巻き込んだ殺人事件の臭いが濃厚である。松本清張いでよ、との思いである。
未亡人のトシ子さんと亡き夫の成生さんの無念は、計り知れないものがある。これに関与した動燃幹部・科技庁首脳陣と警視庁などの関係当事者の、その後の経緯も注目されよう。果たして、墓場に持ち込めるか、西村未亡人の執念の法廷闘争に敬意を表したい。東京地裁の裁判長がヒラメなのか、そうでないのか、ここも特段に重視すべきだろう。
<核武装目的?「もんじゅ」の秘密を知りすぎた総務部次長の悲劇>
恥ずかしいことに、昨日まで西村トシ子さんのことを知らなかった。夫の動燃総務部次長の成生さんが49歳で「自殺した」と動燃・警視庁が決めつけていたことなど、全く知らなかった。この国が、三流国であることは分かっていても、組織の忠誠者に責任をなすりつける悪魔の所業には、やはり愕然とするばかりである。
不幸中の幸いというべきか、トシ子さんも元動燃の職員だった。内部の事情に多少の理解がある。そのことは、森友関連の赤木夫人との差異である。
西村裁判を担当する酒田芳人、大口昭彦両弁護士の活躍も目覚ましい。出来れば、遠慮せずにこの重大犯罪に関係した当事者の固有名詞を、記述してもらいたい。共犯者の中には、耐えきれずに真相を明かす者も出てくるからだ。
資料などで分かったことは、成生さんが動燃の秘密を知りすぎた人物だった、という事実である。彼の資料・記録は段ボール箱5個もあったという。動燃が知られたくないデータ・記録の山に違いない。ゆえに動燃は、これを秘密の保管箱に押し込んで、隠ぺいしてしまっていることも知った。まさに動燃は犯罪組織そのものであろう。
血税を数兆円も使う悪魔の組織の蓋を、なぜこじあけることが出来ないのか。
民主の国ではない日本の象徴であろう。しかしながら、とうとうコロナ襲来で、自民党と公明党に対して、鉄槌が落とされようとしている2021年である。
<怪しすぎるホテルから飛び降り自殺!正義に目覚めたことへの仕打ち?>
とはいえ、動燃の悪徳に協力してきた幹部に対して、なぜ死で報おうとしたものか、ひどすぎて不可解千万である。
法廷準備書面などで動燃の正体は、成生暗殺事件は既に暴かれている。呪われた原発組織であることは、誰もが資料や報道からも読み取れる。
たとえば「ホテルからの飛び下り自殺」と有能な?警視庁中央署が、解剖もせずに事件直後に断定したことからも、この怪死事件は初めから馬脚を現している。息子の東芝病院事件や「木更津レイプ殺人事件」から、日本の警察の無様な実態を知ると、遺族や弁護士の指摘を余計に素直に納得できる。
ちなみに、事件はもんじゅナトリウム漏洩重大事故に起因している。この現場のすさまじい配管破裂の現場撮影を、二人の職員がビデオ撮影している。なんと一人は東芝人間だ。東芝も事故の全容を知っている。廃炉への流れを理解している東芝であった。
結局、2本のビデオを再編集したものを、報道陣に見せて逃げた動燃だった。この動燃のおぞましいばかりの嘘と隠ぺいに対して、動燃内部でこれの調査に当たっていた成生さんだ。彼は強く抵抗して、消されたのであないだろうか。
「ここまでは妥協できない」との成生さんの正義に目覚めた開き直りに対して、動燃と科技庁首脳が悪魔の決断をした可能性が強い。同時に動燃事件を世論から封じ込める作戦・策略だったものだろう。遺体から、ホテルからの落下による損傷はなかったのだから。
<遺族に遺品を返さない日本原子力研究開発機構の恐ろしい悪魔暴走>
ナトリウム漏洩事故は、戦後50年の1995年12月のことだ。この年、筆者は仲間50人と連れ立って、南京と盧溝橋へと平和行脚の旅を敢行した。この参加者の一人、美人栄養士がやくざの歯牙にかかって、安倍と太田ショウコウらが強行した、特定秘密保護法強行の4か月後に殺害された。
「木更津レイプ殺人事件」だ。筆者は知らずに、富津市出身のやくざ浜名を、親切な大工だと信じ込まされて、自宅に招き入れた悪夢の日が、2014年4月20日だった。
2年後の98年に動燃は「核燃料サイクル開発機構」に改組した。後ろめたい組織の手口だ。さらに7年後の2005年には現在の「日本原子力研究開発機構」に衣替えしているが、呪われた組織に変わりない。
驚くべきことは、未だに遺族に対して、故人の遺品を返そうとしない。改めて闇の組織であることを内外に披歴している。国会での追及はどうなっているのか。殺人の容疑のかかる旧動燃は、責任を取らせて廃止することが正しい。
<捏造された遺書、警察を巻き込んだ大掛かりな殺人事件の可能性>
次なる驚きは、成生遺書なるものが存在している点からして、相当手が込んでいるというか、出鱈目な犯罪隠しが見て取れる。
強引に書かせたものか、それとも偽の遺書の可能性が高い。書いたはずの万年筆までも、遺族に返却していない。遺品を洗えば、大掛かりな動燃犯罪が露見することになるからであろう。
無能な警察官も関与しているのであろうが、コロナが自民党を退治することになれば、ヒラメ判事も消えることになろうから、今しばらくの辛抱かもしれない。 一連の安倍の戦争三法強行や東電福島の東芝製3号機の核爆発と汚染水海洋投棄問題は、1本の太い鉄の鎖でつながっている。
正義が暴く時が必ず来る。その使命の一翼を担っている、西村トシ子さんの執念の戦いでもあろう。平和を愛する国民は、この機会に西村未亡人に感謝すべきだ。支援を呼びかけたい!負けるな一茶ここにあり、だ。
2021年4月21日記(東芝不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)
*************************************************************
引用以上
本沢氏の鋭い糾弾にも、動燃(関電人脈)が、どれほど卑劣な反社会集団であるかが指摘されているが、これらは警察と完全にリンクしている。
「警察が反社会勢力と共同するのか?」
と思われるかもしれないが、ならば、2015年4月に起きた伊藤詩織強姦事件を思い出して欲しい。
この事件は、当時、TBS政治記者だった山口敬之に、フリーランスの伊藤さんがレイプされたものだが、警視庁高輪署が事件を受理して逮捕に向かうと、なんと、警察庁最高幹部の中村格刑事部長が職権で逮捕を停止させ、もみ消してしまったのだ。
これには、我々も度肝を抜かれ、稀代の大嘘つきと言われた安倍晋三の下で、日本の公権力の正義が、真正面からバラバラに崩壊したことを実感させられた。
この事件は、日本の公権力が、まさにドロドロに腐敗している実態を我々に思い知らせたものであり、腐敗の核心部に原子力産業があることを、私は思い知らされた。
原子力産業は、関係者の口封じのために殺人でも平気で実行するのだ。西村成生氏は、25年前に、その犠牲となった。だが、これは氷山の一角であり、原子力産業が自分たちの利権を守るため、いったいどれほどの日本人を殺害したのか、私が思いつくだけでも、二桁はある。それは、今でも変わっていない。

コメント
コメントする