大マスコミが書かない 「二世」、「三世」議員による総理たらい回し(1)

 2006年、青山禎一



 ここ数ヶ月、連日、大手メディアは自民党の総裁選挙でもちきりである。福田氏が降りてからは、実質、安倍晋三官房長官の独走となっている。



 佐藤清文氏の言ではないが、「今度の自民党の総裁選の立候補者の顔つきが社長ではなく、課長を思い起こさせてしまうように、今の日本政治のさびしい現状をよく表わしているのでしょう。」ということになる。

 保守なら保守でもよいが、敢えて敵をつくり単に国民の関心をひきつけるだけで、何ら理念のかけらも感じられない一国の総理では、国民は浮かばれない。



 その安倍官房長官の総理としての資質、資格等、たとえばまったく経済・財政・金融オンチであるといったことについては、「独立系メディア」でもあれこれふれてきたので、ここではでは個々にふれない。



 ここで敢えて問題にしたいのは、福田康夫氏や河野太郎氏を含め、9月選挙の自民党総裁(総理)選の候補となっている(なった)ひとの大部分が三世議員であることだ。



 以下のコラム(データ)は昨年の衆議院議員選挙の前に書いたコラムである。データ中、黄色で示した議員が今回の総理候補及び小泉首相である。



 それらを以下に書き出してみた。



 麻生太賀吉  → 麻生太郎

 安倍寛     → 安倍晋太郎  → 安倍晋三

 小泉又次郎 → 小泉純也 → 小泉純一郎

 河野一郎 ・河野謙三 → 河野洋平  → 河野太郎

 谷垣専一 → 谷垣禎一

 福田赳夫 ・福田宏一 → 福田康夫



 これは何も総理候補に限らない。現職の大臣にしてもそうだ。たとえば、文部科学大臣の小坂憲次氏(長野一区)についてもそうだ。



 小坂善之助 → 小坂順造  → 小坂善太郎・小坂徳三郎 → 小坂憲次



 一体、今の日本はどうなっているんだ、と思わざるを得ない。国会が小泉チルドレンのようなひとびとと、二世、三世の巣窟となっている実態を危惧せざるを得ない。

 もちろん、これは何も自民党だけの問題ではない。民主党とておなじことだが、まだ野党という立場にいる分、許せないことはない。



 昨年も書いたように、本来、多種、多様で多彩な人材が国政に議員として行くべきと私は常々思っているが、日本では安易な世襲によって、議員のみならず大臣、総理までが二世、三世議員で占められ、それらのポストがたらい回しされている。



 小泉政権で短期間のうちに日本社会が格差社会となったことについて、安倍氏は格差を是正すると提起している。しかし、政治の世界では、数10年も前から各社社会ができあがっている。



 衆参ともに、二世、三世議員が政治家としての条件、資質、能力をよそに、ポスト利権を手にし続けている。



 こんな現実を直視すると、本来、国政でがんばってもらいたい、いわばまともな人材が二の足を踏むことは言を待たない。



 しかも、大マスコミの政治部は、9月のデキレース総裁選でバカ騒ぎするばかりで、二世、三世議員による総裁たらい回し問題など、総理候補に嫌われるテーマはハナにもかけず、記事にもしないありさまだ。



 小泉政権で日本社会は、「社会経済的弱者切り捨て」、まさにあっという間に激しい格差社会となった。



 今後、安倍政権が誕生すれば、間違いなく、「戦争ができる普通の国」に向かって一直線、まっしくぐらとなるだろう。



 ここ10年、さらにここ数年の日本の状況なら欧州諸国、韓国なら若者の暴動が起きてもおかしくない。



 この国の国民は、一体どこまでお人好しで忍耐強いのだろうか? 小泉8月15日靖国参拝支持率が高いのは20歳代の若者だという。



 巨額の累積債務を返済し、戦場に送られるのは若者なのに! お任せ民主主義、観客民主主義の弊害が来るべきところまで来たと言うことか。



末期的症状を呈する自民



その5 「二世」、「三世」議員 2005.8.14



 長期に政権、権力に居座ることの一つの大きな弊害は、官僚出身議員とともに、二世、三世議員が増えることである。これは特に政権政党である自民党において顕著である。



 本来、より多様で多彩な人材が国政に行くべきだが、安易な世襲によって多くの二世、三世議員が誕生している現実を直視するば、まともな人材が二の足を踏むのも分かるというものである。



 事実、給与以外に政務調査費、旅費交通費などを含めると年間一人当たり3000万円近くの税金が政権与党の世襲議員に払われることになる。世襲そのものが一種の利権構造を生み出す土壌を醸成していると言ってもよい。



 以下、あいうえお順に、自民党の二世、三世議員をリスト化した。リストの見方は、左端から右端に向か曽祖父・曽祖母―祖父・祖母─父・母─息子・娘の順となる。



 自民党(衆院、参院)の二世、三世議員リスト



逢沢寛      → 逢沢英雄  → 逢沢一郎

愛知揆一    → 愛知和男 (養子) → 愛知治郎

赤城宗徳    → 赤城徳彦(孫)

麻生太賀吉  → 麻生太郎

安倍寛     → 安倍晋太郎  → 安倍晋三

甘利正     → 甘利明

池田勇人   → 池田行彦(娘婿)

石原慎太郎  → 石原伸晃

石破二朗    → 石破茂

伊藤宗一郎  → 伊藤信太郎

稲葉修     → 稲葉大和

臼井尚一   → 臼井日出男

宇野宗佑    → 宇野治(娘婿)

浦野幸男    → 浦野休興

江崎真澄    → 江崎鉄磨 ・江崎洋一郎  

江藤隆美    → 江藤拓

大石八治    → 大石千八 → 大石秀政

大野伴睦    → 大野明・大野つや子(明の嫁)

小此木彦三郎 → 小此木八郎

小渕光平   → 小渕恵三  → 小渕優子

奥野誠亮   → 奥野信亮

梶山静六   → 梶山弘志

加藤精三   → 加藤紘一

加藤高蔵   → 狩野昭男(娘婿)・狩野安

金子一平   → 金子一義

亀井善彰   → 亀井善之

唐沢俊樹   → 唐沢俊二郎

川崎克     → 川崎秀二  → 川崎二郎

岸信介     → 安倍晋太郎 (娘婿) →岸信夫 (安倍家から岸家へ養子入り)

岸田正記   → 岸田文武 → 岸田文雄

北川石松   → 北川知克

北村義和   → 北村直人

木村文男   → 木村守男 → 木村太郎

倉成正     → 倉成正和

小泉又次郎 → 小泉純也 → 小泉純一郎

河野一郎 ・河野謙三 → 河野洋平  → 河野太郎

河本敏夫  →  河本三郎

久野忠治   →  久野統一郎

高村坂彦   →  高村正彦

小坂善之助 → 小坂順造  → 小坂善太郎・小坂徳三郎 → 小坂憲次

後藤田正晴 → 後藤田正純(正晴の甥の子)

近藤元次   → 近藤基彦

桜内幸雄  → 桜内義雄

左藤義詮  → 左藤恵 → 左藤章

佐藤栄作  → 佐藤信二

斉藤滋与史→ 斉藤斗志二

斎藤昇    → 斎藤十朗

塩崎潤    → 塩崎恭久

塩谷一夫  → 塩谷立

島村一郎  → 島村宜伸

鈴木善幸  → 鈴木俊一

砂田重政  → 砂田重民 → 砂田圭佑(重民の甥)

住栄作    → 住博司

関谷勝利  → 関谷勝嗣

世耕弘一  → 世耕政隆 → 世耕弘成(政隆の甥)

園田直    → 園田博之

竹下登   → 竹下亘(弟)

谷川昇   → 谷川和穂

塚原俊郎 → 塚原俊平

田中角栄 → 田中直紀 (娘婿)

谷垣専一 → 谷垣禎一

田村元一 → 田村憲久(甥)

土屋義彦 → 土屋品子

戸井田三郎 → 戸井田徹

渡海元三郎 → 渡海紀三朗

中川一郎  → 中川昭一

中川俊思  → 中川秀直 (娘婿)

中島知久平→ 中島源太郎 → 中島洋次郎

中曽根康弘→ 中曽根弘文

中村庸一郎→ 中村正三郎

中山榮一  → 中山利生

中山福蔵・中山マサ → 中山太郎 ・中山正暉 → 中山泰秀

西銘順治  → 西銘順志郎・西銘恒三郎

丹羽喬四郎→ 丹羽雄哉

野田武夫  → 野田毅 (娘婿)

野田卯一  → 野田聖子 (孫)

橋本龍伍  → 橋本龍太郎

初村滝一郎→ 初村謙一郎

服部安司  → 服部三南雄

葉梨新五郎→ 葉梨信行 → 葉梨康弘

鳩山和夫  → 鳩山一郎  → 鳩山威一郎 →鳩山由紀夫 ・鳩山邦夫

浜田幸一  → 浜田靖一

林大幹一  → 林幹雄

林平四郎  → 林佳介 → 林義郎 → 林芳正

原田昇左右→ 原田令嗣

平井太郎  → 平井卓志 → 平井卓也

平沼騏一郎→ 平沼赳夫 (兄の曾孫→養子)

福田赳夫 ・福田宏一 → 福田康夫

福永健司 → 福永信彦

藤井丙午 → 藤井孝男

元田肇   → 船田中 ・船田享二 ・藤枝泉介 → 船田譲 →船田元

藤本捨助 → 藤本孝雄

古屋善造 → 古屋慶隆 → 古屋亨 →古屋圭司

細田吉蔵 → 細田博之

保利茂   → 保利耕輔

堀内光雄 → 堀内一雄 → 堀内光雄

松永東    → 松永光(東の養子)

町村金五   → 町村信孝

水野清     → 水野賢一(中尾栄一 の息子→養子)

三ツ林幸三 → 三ツ林弥太郎 → 三ツ林隆志

三原朝雄   → 三原朝彦

御法川英文 → 御法川信英

宮沢裕    → 宮沢喜一 ・宮沢弘 → 宮沢洋一

宮下創平   → 宮下一郎

武藤嘉門  → 武藤嘉一 → 武藤嘉文

森矗昶 ・岩瀬亮 → 森曉・森清・森美秀 →森英介

大平正芳  → 森田一(娘婿)

保岡武久  → 保岡興治

山下元利  → 山下英利

山本富雄  → 山本一太

渡辺美智雄→ 渡辺喜美

綿貫佐民  → 綿貫民輔

***************************************************************



  大マスコミが書かない「二世」、「三世」議員による総理たらい回し(2) 2007



   海外メディアは、この間安倍政権、安倍首相がしてきたことを酷評している。



 生けるしかばね、翼が短かったタカ、日本流のハラキリ……。安倍首相の辞意表明を受けた海外主要メディアの報道ぶりは辛口だった(朝日新聞)。



 日本のメディアはどうだろう? 2007年9月12日以降、誰が新総理となるかでメディアは持ちきりである。



 以下のブログを見て欲しい。昨年秋に書いた「大マスコミが書かない『二世』『三世』議員による総理たらい回し」である。



 以下のブログの安倍を麻生なり福田に読み替えれば、そのまま今でも通用することが日本で起きている。



 私が『二世』『三世』議員問題をブログに書くのは、4回目だ。一回目の「末期的症状を呈する自民、「二世」、「三世」議員」を書いたのは、小泉郵政民営化衆院選挙直前、すなわち2005年8月14日であった。



 わずか2年の間に4回も『二世』『三世』議員問題を書かなければならないほど、日本の政治、とくに総理や大臣の資質、素質、能力はどうしようもない状態にある。



 以下は昨年9月21日に書いたブログで指摘した総理たらい回しのもととなる基礎情報だ。



 麻生太賀吉  → 麻生太郎

 安倍寛     → 安倍晋太郎  → 安倍晋三

 小泉又次郎 → 小泉純也 → 小泉純一郎

 河野一郎 ・河野謙三 → 河野洋平  → 河野太郎

 谷垣専一 → 谷垣禎一

 福田赳夫 ・福田宏一 → 福田康夫



 いつものことながら、大メディアは『二世』『三世』議員による総理たらい回し問題を書かず、まして批判していない。



 だが、いわば世襲で実質数1000万円の歳費、報酬が得られる国会議員、それも幼少から回りにちやほやされ、世間知らずのまま子供がそのまま大人になった二世、三世議員に、国民年金問題、格差社会など参議院議員選挙の一大争点となった国民生活の実態、実情などわかるはずもないのではないか?



 まして、世間知らず、リーダーとしての資質も素質もない総理に、大臣や幹部になりたいがために国会議員が取り入るさまは、見たくもなく、無様(ぶざま)である。



 まして.....チルドレンなど論外だ。主体的、自主的に判断できない人間が何で国会議員に、と思わざるを得ない。教育上もよろしくないのは言うまでもない。



 これは自民党から脱出した小沢、鳩山など民主党幹部にも妥当することである。しかし、実質的に半世紀以上、自民の一党独裁状態がつづく日本の国政を憂慮し、敢えて与党から抜け出て、背水の陣で闘っている彼らと自民の二世、三世とは違うだろう。

 

 いずれにしても、日本の国政、とくに自民党政治では、我々は北朝鮮を嗤えない。



 二世、三世議員が総理や大臣はもとより、国会議員を「世襲する」日本の政治風土を根底から変えないと、日本の将来は危うい。

 これは有権者、マスコミが肝に銘じなければならないことでもある。



大マスコミが書かない 「二世」、「三世」議員による総理たらい回し 2006.8.27、9.21



 ここ数ヶ月、連日、大手メディアは自民党の総裁選挙でもちきりである。福田氏が降りてからは、実質、安倍晋三官房長官の独走となっている。



 佐藤清文氏の言ではないが、「今度の自民党の総裁選の立候補者の顔つきが社長ではなく、課長を思い起こさせてしまうように、今の日本政治のさびしい現状をよく表わしているのでしょう。」ということになる。保守なら保守でもよいが、敢えて敵をつくり単に国民の関心をひきつけるだけで、何ら理念のかけらも感じられない一国の総理では、国民は浮かばれない。



 その安倍官房長官の総理としての資質、資格等、たとえばまったく経済・財政・金融オンチであるといったことについては、「独立系メディア」でもあれこれふれてきたので、ここではでは個々にふれない。



 ここで敢えて問題にしたいのは、福田康夫氏や河野太郎氏を含め、9月選挙の自民党総裁(総理)選の候補となっている(なった)ひとの大部分が三世議員であることだ。



 以下のコラム(データ)は昨年の衆議院議員選挙の前に書いたコラムである。データ中、黄色で示した議員が今回の総理候補及び小泉首相である。



 それらを以下に書き出してみた。



 麻生太賀吉  → 麻生太郎

 安倍寛     → 安倍晋太郎  → 安倍晋三

 小泉又次郎 → 小泉純也 → 小泉純一郎

 河野一郎 ・河野謙三 → 河野洋平  → 河野太郎

 谷垣専一 → 谷垣禎一

 福田赳夫 ・福田宏一 → 福田康夫



 これは何も総理候補に限らない。現職の大臣にしてもそうだ。たとえば、文部科学大臣の小坂憲次氏(長野一区)についてもそうだ。



 小坂善之助 → 小坂順造  → 小坂善太郎・小坂徳三郎 → 小坂憲次



 一体、今の日本はどうなっているんだ、と思わざるを得ない。国会が小泉チルドレンのようなひとびとと、二世、三世の巣窟となっている実態を危惧せざるを得ない。もちろん、これは何も自民党だけの問題ではない。民主党とておなじことだが、まだ野党という立場にいる分、許せないことはない。



 昨年も書いたように、本来、多種、多様で多彩な人材が国政に議員として行くべきと私は常々思っているが、日本では安易な世襲によって、議員のみならず大臣、総理までが二世、三世議員で占められ、それらのポストがたらい回しされている。



 小泉政権で短期間のうちに日本社会が格差社会となったことについて、安倍氏は格差を是正すると提起している。しかし、政治の世界では、数10年も前から各社社会ができあがっている。



 衆参ともに、二世、三世議員が政治家としての条件、資質、能力をよそに、ポスト利権を手にし続けている。



 こんな現実を直視すると、本来、国政でがんばってもらいたい、いわばまともな人材が二の足を踏むことは言を待たない。



 しかも、大マスコミの政治部は、9月のデキレース総裁選でバカ騒ぎするばかりで、二世、三世議員による総裁たらい回し問題など、総理候補に嫌われるテーマはハナにもかけず、記事にもしないありさまだ。



 小泉政権で日本社会は、「社会経済的弱者切り捨て」、まさにあっという間に激しい格差社会となった。



 今後、安倍政権が誕生すれば、間違いなく、「戦争ができる普通の国」に向かって一直線、まっしくぐらとなるだろう。



 ここ10年、さらにここ数年の日本の状況なら欧州諸国、韓国なら若者の暴動が起きてもおかしくない。



 この国の国民は、一体どこまでお人好しで忍耐強いのだろうか? 小泉8月15日靖国参拝支持率が高いのは20歳代の若者だという。



 巨額の累積債務を返済し、戦場に送られるのは若者なのに! お任せ民主主義、観客民主主義の弊害が来るべきところまで来たと言うことか。



新大臣も「世襲」で「族」

青山貞一

 掲載日:2007.6.1





 2007年5月31日、松岡前農水大臣の自殺に伴い新たに就任した大臣の赤城徳彦衆議院議員は二世議員である。



 それよりまえ、政治資金の収支報告書の虚偽報告問題で国務大臣を辞任した佐田行革大臣の後任である渡辺喜美衆議院議員も二世議員である。



 その他、安倍総理はじめ各閣僚や自民党三役なども二世、三世議員ばかりである。



◆青山貞一:大マスコミが書かない二、三世議員総理たらい回し

掲載日:2006.8.2007、9.21更新



 松岡前大臣の後任となった赤城大臣は、以下のプロフィールを見れば分かるように、農水省官僚出身の族議員でもある。





赤城 徳彦(あかぎ のりひこ、1959年4月18日 - )



 元官僚の政治家。自由民主党、番町政策研究所(旧名称:新政策研究会、通称:河本派〜高村派)所属の代議士6期目。座右の銘は「政治家は一本のろうそくたれ」。松岡利勝の死をうけ、2007年6月から農林水産大臣。



 1983年(昭和58)東京大学法学部卒業。同年農林水産省へ入省。林野庁林政部、大臣官房企画官等を経て退官。祖父赤城宗徳の後を受け、1990年(平成2)2月の総選挙で旧茨城3区から立候補以来6連続当選。以後、政府では総務政務次官、防衛副長官などを歴任。



出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』





 「世襲」と「族議員」は自民党議員の最大の特徴といってよいが、この場に及んでもなお「世襲」と「族議員」を大臣にするところに、安倍総理の人事の無神経さと人材の枯渇状況があるのではないか。



 国会議員の数は多いが、国民の代表としての見識、知性など素質と資質をもった人材がいないのだ。



 人材豊富と豪語する自民党だが、なんでかくも二世、三世議員ばかり登用するのか?



 国民の感情を逆撫でする多くが、世襲議員のボンボンや利権に通ずる族議員には、まったく理解されていないこともある。これでは北朝鮮を嗤えない!



 

末期的症状を呈する自民

その5 「二世」、「三世」議員

青山貞一

 掲載日2005.8.14



 長期に政権、権力に居座ることの一つの大きな弊害は、官僚出身議員とともに、二世、三世議員が増えることである。これは特に政権政党である自民党において顕著である。



 本来、より多様で多彩な人材が国政に行くべきだが、安易な世襲によって多くの二世、三世議員が誕生している現実を直視するば、まともな人材が二の足を踏むのも分かるというものである。



 事実、給与以外に政務調査費、旅費交通費などを含めると年間一人当たり3000万円近くの税金が政権与党の世襲議員に払われることになる。世襲そのものが一種の利権構造を生み出す土壌を醸成していると言ってもよい。



 以下、あいうえお順に、自民党の二世、三世議員をリスト化した。リストの見方は、左端から右端に向か曽祖父・曽祖母―祖父・祖母─父・母─息子・娘の順となる。

 



 自民党(衆院、参院)の二世、三世議員リスト



逢沢寛      → 逢沢英雄  → 逢沢一郎

愛知揆一    → 愛知和男 (養子) → 愛知治郎

赤城宗徳    → 赤城徳彦(孫)

麻生太賀吉  → 麻生太郎

安倍寛     → 安倍晋太郎  → 安倍晋三

甘利正     → 甘利明

池田勇人   → 池田行彦(娘婿)

石原慎太郎  → 石原伸晃

石破二朗    → 石破茂

伊藤宗一郎  → 伊藤信太郎

稲葉修     → 稲葉大和

臼井尚一   → 臼井日出男

宇野宗佑    → 宇野治(娘婿)

浦野幸男    → 浦野休興

江崎真澄    → 江崎鉄磨 ・江崎洋一郎  

江藤隆美    → 江藤拓

大石八治    → 大石千八 → 大石秀政

大野伴睦    → 大野明・大野つや子(明の嫁)

小此木彦三郎 → 小此木八郎

小渕光平   → 小渕恵三  → 小渕優子

奥野誠亮   → 奥野信亮

梶山静六   → 梶山弘志

加藤精三   → 加藤紘一

加藤高蔵   → 狩野昭男(娘婿)・狩野安

金子一平   → 金子一義

亀井善彰   → 亀井善之

唐沢俊樹   → 唐沢俊二郎

川崎克     → 川崎秀二  → 川崎二郎

岸信介     → 安倍晋太郎 (娘婿) →岸信夫 (安倍家から岸家へ養子入り)

岸田正記   → 岸田文武 → 岸田文雄

北川石松   → 北川知克

北村義和   → 北村直人

木村文男   → 木村守男 → 木村太郎

倉成正     → 倉成正和

小泉又次郎 → 小泉純也 → 小泉純一郎

河野一郎 ・河野謙三 → 河野洋平  → 河野太郎

河本敏夫  →  河本三郎

久野忠治   →  久野統一郎

高村坂彦   →  高村正彦

小坂善之助 → 小坂順造  → 小坂善太郎・小坂徳三郎 → 小坂憲次

後藤田正晴 → 後藤田正純(正晴の甥の子)

近藤元次   → 近藤基彦

桜内幸雄  → 桜内義雄

左藤義詮  → 左藤恵 → 左藤章

佐藤栄作  → 佐藤信二

斉藤滋与史→ 斉藤斗志二

斎藤昇    → 斎藤十朗

塩崎潤    → 塩崎恭久

塩谷一夫  → 塩谷立

島村一郎  → 島村宜伸

鈴木善幸  → 鈴木俊一

砂田重政  → 砂田重民 → 砂田圭佑(重民の甥)

住栄作    → 住博司

関谷勝利  → 関谷勝嗣

世耕弘一  → 世耕政隆 → 世耕弘成(政隆の甥)

園田直    → 園田博之

竹下登   → 竹下亘(弟)

谷川昇   → 谷川和穂

塚原俊郎 → 塚原俊平

田中角栄 → 田中直紀 (娘婿)

谷垣専一 → 谷垣禎一

田村元一 → 田村憲久(甥)

土屋義彦 → 土屋品子

戸井田三郎 → 戸井田徹

渡海元三郎 → 渡海紀三朗

中川一郎  → 中川昭一

中川俊思  → 中川秀直 (娘婿)

中島知久平→ 中島源太郎 → 中島洋次郎

中曽根康弘→ 中曽根弘文

中村庸一郎→ 中村正三郎

中山榮一  → 中山利生

中山福蔵・中山マサ → 中山太郎 ・中山正暉 → 中山泰秀

西銘順治  → 西銘順志郎・西銘恒三郎

丹羽喬四郎→ 丹羽雄哉

野田武夫  → 野田毅 (娘婿)

野田卯一  → 野田聖子 (孫)

橋本龍伍  → 橋本龍太郎

初村滝一郎→ 初村謙一郎

服部安司  → 服部三南雄

葉梨新五郎→ 葉梨信行 → 葉梨康弘

鳩山和夫  → 鳩山一郎  → 鳩山威一郎 →鳩山由紀夫 ・鳩山邦夫

浜田幸一  → 浜田靖一

林大幹一  → 林幹雄

林平四郎  → 林佳介 → 林義郎 → 林芳正

原田昇左右→ 原田令嗣

平井太郎  → 平井卓志 → 平井卓也

平沼騏一郎→ 平沼赳夫 (兄の曾孫→養子)

福田赳夫 ・福田宏一 → 福田康夫

福永健司 → 福永信彦

藤井丙午 → 藤井孝男

元田肇   → 船田中 ・船田享二 ・藤枝泉介 → 船田譲 →船田元

藤本捨助 → 藤本孝雄

古屋善造 → 古屋慶隆 → 古屋亨 →古屋圭司

細田吉蔵 → 細田博之

保利茂   → 保利耕輔

堀内光雄 → 堀内一雄 → 堀内光雄

松永東    → 松永光(東の養子)

町村金五   → 町村信孝

水野清     → 水野賢一(中尾栄一 の息子→養子)

三ツ林幸三 → 三ツ林弥太郎 → 三ツ林隆志

三原朝雄   → 三原朝彦

御法川英文 → 御法川信英

宮沢裕    → 宮沢喜一 ・宮沢弘 → 宮沢洋一

宮下創平   → 宮下一郎

武藤嘉門  → 武藤嘉一 → 武藤嘉文

森矗昶 ・岩瀬亮 → 森曉・森清・森美秀 →森英介

大平正芳  → 森田一(娘婿)

保岡武久  → 保岡興治

山下元利  → 山下英利

山本富雄  → 山本一太

渡辺美智雄→ 渡辺喜美

綿貫佐民  → 綿貫民輔

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 引用以上



 何分にも、上記、青山禎一氏の有意義な論評は、今から15年も前のものなので、我々の世代では、現在よりはるかにリアリティがあるのだが、今の20才代では、名前を見てもイメージも浮かばないかも知れない。

 だが、ところどころ、例えば岸信夫とか、山本一太とか石原伸晃とかの現役で知られた名前も出ているものの、小泉進次郎の名前はない。



 実は、小泉家こそは、議員利権巣窟のなかでも、岸・安倍家とともにトップで出てくるべきブランドなのだ。



 初代、小泉又次郎は、全身に刺青を掘ったホンマモンのヤクザ総元締めで、西の山口組に張り合う東の小泉組の親分で、鳶職・口入れ稼業だった。もちろん、稲川会の創始者の一人でもある。

 明治末には衆議院議員となり、以来38年間を関東政界の顔役として大臣を歴任しながら過ごす。

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%B3%89%E5%8F%88%E6%AC%A1%E9%83%8E



 この又次郎の養子となったのが、小泉家の本当の先祖、小泉純也である。

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%B3%89%E7%B4%94%E4%B9%9F



 事情は上のリンクに書いてあるのだが、1930年代に又次郎の娘と駆け落ちしたのはいいが、又次郎の養子となって小泉に改名後、すぐに岸信介の配下となり、朝鮮における日本陸軍の麻薬・武器販売秘密組織「昭和通商」の事務員になったことが分かっている。



 このとき不思議なことがあった。上のリンクでは、目出度い苦労話が描かれているが、実際には、加世田の網元、名家だった鮫島家の子供なら、加世田役場の記録にあるはずだが、純也の記録だけは探しても見つからないのだ。住民票、義務教育共にだ。

 その後、鹿児島信金の職員、昭和通商の職員としての記録はある。



 実は、純也は、児玉誉士夫と同じ、朝鮮李王朝の両班階級から、日本人の戸籍を買ったのではないか(背乗)という疑惑が持たれている。

 それが、小泉純一郎訪朝の人間関係に生きたのではないかという観測もある。

 だが、資料が少なすぎて断定には至らない。



 純也の長男である小泉純一郎に関しても、不可解な疑惑が複数ある。彼は、殺人犯ではないかというものだ。

 https://ameblo.jp/worldforumnet/entry-10313315719.html



 これも、防衛相だった純也が純一郎の犯罪を隠蔽するために、彼を英国に留学させたという告発が、たくさん提起されている。(上のリンクの下の方にある)



 また純一郎の長男、進次郎についても、稲川会大幹部が同席した写真が出回っていて、日本最大級の暴力団と直接のつながりを暴露されている。

 https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=4791082&id=54664293



 このように、小泉家は4代にわたって、異様な疑惑を抱えながら世襲の議員利権を享受していて、青山禎一氏が、岸・安倍家とともに日本を代表する議員利権一族と評するのも当然であろう。



 稲川会というのは、通名、清田次郎(辛炳圭)という日本を代表する博徒暴力団組織だが、構成員のほぼ全員が北朝鮮系在日者で占められている。

 つまり、小泉純也・純一郎・進次郎という一族の血統は、北朝鮮と深い関係を持っていることを意味している。

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%9B%E7%82%B3%E5%9C%AD



 この意味では、岸信介・安倍晋三一族も同じで、秀吉が朝鮮侵攻にあって陶工を連れ帰って住まわせたことで知られる、鹿児島県の加世田(田布施)、山口県の田布施が、深い関係にあって、日本の明治以来の政権人脈を生み出していることを知る人なら、田布施という地名に特別の意味があることに気づいているだろう。

 https://blog.goo.ne.jp/thinklive/e/bcb6b3e28d6e97172f4d1b1b0a98891a



 実は、岸信介もまた、李朝両班出身で、日本人戸籍を買ったのではないかという疑惑を持たれている。

 それどころか、甥の安倍晋太郎は、もしかしたら李家の直系血統=李晋ではないかとの噂まで出ている。

 https://togetter.com/li/1436652



 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/45140



 今の段階では、与太話にすぎないが、拉致問題の李方子=恵の伝説と併せて、あまりにも話ができすぎているので、もしかして真相が暴露されたら、とんでもない近代史の奇っ怪な謎が解けるかもしれない。

 田布施人脈は、「与太話」ではすまない、恐ろしい背景が見えているのだ。

 https://www.youtube.com/playlist?list=PLEg3kOHD6vL94wc5CKxujI3sS-_ePrKfO



 実は、青山禎一の、日本議員利権問題は、田布施人脈と切り離すことができない関係がある。山口県熊毛郡田布施における権力者の集中問題は、これまでも何度もブログに書いた。

 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-333.html



 もしも、仮に、田布施人脈が存在しなかったなら、おそらく日本の議員世襲利権問題は、ずいぶんと矮小なものになっていたはずだが、大室寅之佑・岸信介・佐藤栄作関係者の凄まじい利権の相姦を原点として、日本の議員特権界隈には、近代史における巨大な謎が伏魔殿のように横たわっているといわざるをえない。



 これは、北朝鮮という国の存立にも関係していて、さらに昭和通商という岸信介・里見甫・二反長音蔵・小泉純也・文鮮明らが関与した麻薬販売巨大組織が関係している。

 北朝鮮も中国も、北の国境付近で、二反長音蔵の作ったケシ畑を今でも栽培し続け、世界の麻薬市場の大勢力となっているとも噂されている。

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20190906-00141424/



  https://jp.yna.co.kr/view/MYH20081210001600882



このアヘン利権を構築した中核人物は岸信介であり、小泉純也も深く関わっているといわれている。

 資料が不足しているので、まだ明確に断定できる段階ではないが、いずれ、朝鮮のアヘンと日本の議員利権の関係について書くときもくるだろう。



 追記 「西の山口組に張り合う東の小泉組の親分で」という表現は不適切でした。小泉組は昭和初期に横浜港の荷役口入れ稼業で隆盛し、山口組は、戦後、神戸港など全国の港湾口入れを取り仕切っていましたが、時代が違います。訂正してお詫びします。