資本主義の本質を一語で表すとすれば、

  「生産手段の私的所有と利益のための運用を基本とする経済システム」

 ということになる。

 つまり、すべての社会的価値観の根源に、個人的な私利私欲を置いている。



https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B3%87%E6%9C%AC%E4%B8%BB%E7%BE%A9#:~:text=%E8%B3%87%E6%9C%AC%E4%B8%BB%E7%BE%A9%EF%BC%88%E3%81%97%E3%81%BB%E3%82%93%E3%81%97%E3%82%85,%E7%AB%B6%E4%BA%89%E5%B8%82%E5%A0%B4%E3%81%AA%E3%81%A9%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E3%80%82



 これは、あまりにも個人的な自由放任主義を意味していて、放置すれば、個人的自由が暴走して、地球と人類の未来と権利を破壊してしまいかねない。



 そこで、生産手段と権力を個人に委ねるのではなく、社会全体で生産手段と利益を平等に配分しようとする思想として社会主義が登場した。

 マルクス主義は、そうした社会統制を極限にまで高めたシステムだが、それを実施するのは、共産党官僚であり、結局、官僚が腐敗して独裁権力化し、自由も平等も名目のなかにしか存在しない官僚独裁体制の現実が現れた。

 それを、もっとも端的に体現しているのが、中国共産党である。

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E4%B8%BB%E7%BE%A9#:~:text=%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E4%B8%BB%E7%BE%A9%20%EF%BC%88%20%E3%81%97%E3%82%83%E3%81%8B%E3%81%84%E3%81%97%E3%82%85,%E7%9B%AE%E6%8C%87%E3%81%99%E6%80%9D%E6%83%B3%E3%80%81%E9%81%8B%E5%8B%95%E3%80%81%E4%BD%93%E5%88%B6%E3%80%82



 これに対し、共産主義国家の官僚独裁体制を激しく批判し、また資本主義国家であっても、国家官僚による経済への関与こそが、人間社会最大の害悪であると決めつけたのが資本主義の終末段階でもある「新自由主義」を提唱したフリードマンだ。



人類の価値観のなかで、もっとも大切な原理が、「個人の金儲けの自由」としている。

 これを統制するのも、国家による恣意的規制ではなく「市場原理」であるとしている。もっとも、個人的利権の暴走を防ぐために、一定の統制関与を認めてはいるが、それは企業によるグローバルスタンダード支配の下のレベルにとどまる。

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E8%87%AA%E7%94%B1%E4%B8%BB%E7%BE%A9



 現在、自民党も維新も、おそらく立憲民主党も、この新自由主義思想を社会原理として容認しているように見える。だから、みんな経団連から資金提供を受けている。

 つまり、世界を支配する原理は巨大企業によるグローバルスタンダードであり、国家ではない。

 この世のもっとも大切な価値は「個人の金儲けの自由」というのがフリードマンの本質だ。暴走する個人主義を統制するのは、国家ではなく市場原理であるという考え方だ。



 もちろん、これは個人主義を正当化する詭弁以外のなにものでもなく、独占的企業(例えばGAFA)が、人類のあらゆる生産活動と人生そのものを1から10まで支配する社会をもたらすものだ。

 国連に代わって新自由主義を代表する世界会議こそダボス会議である。世界はダボス会議で提唱された価値観の中に押し込められようとしている。



 これは本質的に、レーニンが予言した「国家独占資本段階」のシステムに相当するのかもしれない。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E7%8B%AC%E5%8D%A0%E8%B3%87%E6%9C%AC%E4%B8%BB%E7%BE%A9



 ダボス会議は、来年2021年に、「グレートリセット」という人類史レベルでの巨大な変革を行うと宣言している。

 https://society-zero.com/chienotane/archives/8822



 その中身を調べてゆくと「ニューノーマル」と呼ぶ価値観のシフトが提唱されていて、社会全体をコンピュータで管理する「デジタル化社会」を意味するようだ。

 https://it.impress.co.jp/articles/-/19975



 日本政府も、「スマートシティ構想」のなかに、ニューノーマルがもたらす社会のあり方を示していて、たくさんの宣伝文書を作っている。

 スマートシティは、竹中平蔵らが提唱するスーパーシティ構想とまったく同じものだ。

 このモデルは、中国共産党が無理矢理作っている北京郊外の「雄安新区」である。

 https://www.youtube.com/watch?v=WfF26AXOvd0



 スーパーシティ特区のモデルである「雄安新区」では、中国共産党が設定したスマホがなければ生きられない社会だ。

 現金は存在せず、個人識別は、今でこそスマホや生体情報だが、やがて体内に埋め込まれたマイクロチップになるといわれている。

 何もかも、コンピュータに支配された社会であり、これこそ、竹中平蔵のスーパーシティそのものであり、スマートシティであり、グレートリセット後のニューノーマル社会である。



 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc/supercity/openlabo/supercitykaisetsu.html

 https://iotnews.jp/archives/1218#:~:text=%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%B7%E3%83%86%E3%82%A3%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81IoT,%E3%81%8C%E9%80%B2%E3%82%81%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%82



 グレートリセットを積極的に受け入れる人々と、離脱する人々 2020年07月19日

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1190.html



だが、これを調べてゆくと、ダボス会議の主役である、ビルゲイツ・アルゴアそしてGAFAのトップも、大半がユダヤ人であることが分かる。

 これはユダヤ教におけるタルムードの社会なのだ。

 タルムードには、神に選ばれた「選民ユダヤ人」は、他のすべての人々をゴイム=家畜として使役すると書かれている。コンピュータは、そのための道具なのだ。

 グレートリセットを提唱する人々は、タルムードの社会を作ろうとしているとしか思えない。



 スーパーシティ特区事業は幻想にすぎない 2020年07月21日

 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1192.html



グレートリセットの本質 2020年07月23日

 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1194.html



 実は、共産主義を作ったマルクス・エンゲルス・レーニン・トロツキーらは全員ユダヤ人だった。ロシア革命を経済的に支援したアーマンドハマーもユダヤ人だった。背後にはロスチャイルドがいた。

 もちろん、フリードマンもユダヤ人である。

 そんな人脈を考えると、共産主義官僚体制の向こう側には、グレートリセットされたスーパーシティ構想が見えてくる。



 そして、この社会のあり方は、恐ろしいほど2000年前に予言された「ヨハネ黙示録」そのままの社会だ。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8D%A3%E3%81%AE%E6%95%B0%E5%AD%97



 だが、私はコンピュータ管理社会などに幻想を持ってはいない。

 私は、1970年代末のマイコン草創期に夢中になって、プログラミングを自習したことがある。パソコン過渡期には、何でも自分でBASICプログラムを作っていた。Cも使った。



 このとき、私には、コンピュータ社会の未来と限界が見えたような気がした。

 人類がパソコンを利用し、依存して生活する時代は、それほど長くないように思えた。 それは、人間が基本的な生命現象を維持することに、パソコンが大きく役立つとは思えなかったからだ。



 人はパソコンなしに、数十万年、数百万年を地上で生き続けてきた。これから人類滅亡まで何年あるか知らないが、コンピュータは、人類が生きてゆくための必須条件ではなく、人類の未来に貢献するものでもなく、むしろ人類滅亡に貢献することしかできないと確信した。



 「人を愛するのに、コンピュータは役立たない。むしろ愛を死滅させるものだ」

 これが私の結論だ。

 そして、コンピュータには、致命的な欠陥が隠されている。

 そもそも、コンピュタータの原点はENIACという弾道計算機であり、砲撃システムの一部であり、その軍事的性質は、今でも同じだ。

 コンピュータは戦争の要請によって誕生し、戦争によって滅びて行く運命なのだ。



 その理由は、電磁パルス爆弾(EMP)だ。

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E7%A3%81%E3%83%91%E3%83%AB%E3%82%B9



 EMP爆弾とは? 2018年07月11日

 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-411.html



電磁波インターフェア(パルス=EMP)の恐怖 2019年06月03日

 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-764.html



広島長崎への原子爆弾投下のあと、次に使われる核爆弾は、おそらくEMP爆弾になるだろう。米中戦争や北朝鮮・イランなどに対して使用される可能性が大きい。

 この兵器は、上空300Kmで爆発し、その傘下に置かれたコンピュータすべてを破壊する。たぶん、電源が切られていても、激しい誘導電流によって、微細なCPU回路は破壊される。



 北京の雄安特区を紹介したが、この町では、ほぼすべてのシステムがコンピュータに依存していて、北京上空300KmでEMPが爆発した瞬間に、あらゆる機能が崩壊し、おそらく復旧は不可能だろう。

 特に、原発管理システムを破壊するので、影響の出た原発の多くがメルトダウンしてしまう。



 竹中平蔵やビルゲイツらが提唱する、スーパーシティもすべて同じである。

 あまりにもコンピュータ依存が進みすぎて、もはや回復させる段取りを組むことさえできなくなる。

 車も街中のシステムも、一瞬にして廃墟、鉄くずになってしまうのだ。



 EMPあるかぎり、スーパーシティ特区(スマートシテ)は、常に瞬時の滅亡と隣り合わせで存在するのであり、米中対立や北朝鮮の暴走で、一瞬にして滅亡する断崖絶壁の上を歩んでゆかねばならない。

 こんな恐ろしいシステムが未来を作るって? 悪い冗談はやめてくれ!



 人類社会の理想郷、確実な未来は、アルプスのハイジのような生活からしか生まれない。コンピュータなどいらない。

 豊かな大自然と、人々の愛に溢れた共同体と、牛や山羊や鶏がのんびりと歩き回る田舎の光景にこそ、人類の本当の未来があるのだ。