息苦しい社会を明るくするために〜小学6年生の作文〜
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=357911
この社会はマスコミによる共認でどんどん息苦しくなっている。そのマスコミが何よりひどいのは近代観念に侵されているから。だから事象の原因追求に向かわず、切り取った断片だけの情報で判断し、発信し、大衆を誘導する。
近代観念、自分観念で権利ばかりを主張する社会。その中に次代の答えはない。
そんな時代に、小学6年生ですら的確に叫び声をあげている。
そして向かうべきは、類的価値。関係づくりだと。
法務省“社会を明るくする運動”中央推進委員会主催
第 6 4 回“社会を明るくする運動”作文コンテストリンクより紹介です。(2011年の記事です)
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■息苦しい社会を明るくするために
岐阜県・本巣郡北方町立北方南小学校 6年(北中 陽菜)
私は、最近の社会に息苦しさを感じます。テレビのニュースなどを見ていると特にそうなのですが、ある人が間違いをしてしまった時に、とことんまでやってやるぞという周囲の空気や気配を感じる事があるのです。
もちろん、間違いがあったのだから、その原因をきちんと調べて、よく整理し、再び同じ間違いを起こさないようにする事は大切です。しかし、この頃は間違いの原因を探す事よりも、間違えた人の責任を追及する事の方が大切にされているように感じるのです。
実験結果を証明出来なかった科学者さん、災害や事件の対応が遅れてしまった市長さんや町長さんのニュースが、連日のように新聞やテレビを騒がせています。そして、そのニュースのどれもが、彼らは責任をとってやめるべきだというように周りの皆で追い込んでいるように感じます。
まして、これが非行や犯罪であったなら、なおさらの事です。いかにそれが悪い事なのかを、ことさらに皆が口々にまくし立てて、重く罰するべきだというような事を言います。
テレビの話をしている人は特にそうで、事件の当事者でもないのに、無責任とさえ思えます。でも、この傾向は少し前に始まった裁判員裁判によって現実のものになりつつあります。なぜなら、普通に裁判をした時よりも、刑が重くなりつつあるようだからです。
私には、この状況が息苦しくてたまりません。人間、誰だって間違いの一つや二つはあるものです。何も間違いを起こさずに一生を終える人など、この世に存在するのでしょうか。大きな問題になったかどうかの違いだけなのではないかと思います。何か間違いをおかしたら、もうずっと許されない世の中なんておかしいです。
私達の学校生活の中で、自分勝手な事をして、周りの仲間に迷惑をかける子達がいました。皆が注意してその子達を追い込んでいくので、その子達は逃げ場が無くなって、ますます人がいやがるような事をしてくるようになりました。
でもこのままではいけないと、ある時に、何か理由があるかもしれないからどうしてそんな事をするのかよく話を聞いてみようという事になり、すぐに非難したりする事はしないで、どうしてそんな事をするのかを冷静に話し合うようになりました。
すると、段々とそういう行動が減ってきて、今ではそんな事をしないようになりました。
(略)
では、どうしていけばいいのでしょうか。私は、関係作りが大切だと思います。私達の学校では、児童みんなで取り組む四つのきらりと言うのがあります。そのうちの一つにあいさつがあります。学校の行き帰りにすれ違う知らない人でも、こちらがあいさつをするとにっこりと返してくれます。あいさつだけでなく、優しい言葉をかけてくれる大人もいます。こうして、気持ちよいあいさつをお互いに交わし合う事で、目には見えないつながりができていきます。
そうすれば、非行や犯罪に走ってしまった人達にもつながりができます。そうして、皆でよく話を聞いてあげれば、再び悪い事をしないように見守ってあげる事ができると思います。
私は、学校で一番に取り組んでいるあいさつを地域に広げて、社会を明るくしていきたいです。
************************************************************
引用以上
2011年に北中君が小学校6年生で書いたというなら、今は21歳前後だろうか? 大学生である可能性が高いが、一市民になっていたとしても資本主義社会の論理のなかに放りこまれて、きっと、毎日、残酷なほどの苦しみにあえいでいるはずだ。
21歳に対しては、今の社会は、ものすごく理不尽で苛酷な労働を強要してくる。また、学問に進んでも、大企業の利権、金儲け最優先の思想を強要されるのが苦痛だろう。
事実上の徴兵制度といえる裁判員制度を実現し、死刑制度を推進する法務省が、この作文を評価したのは実に陳腐なことだが、よほど、他の作文に見るべきところもインパクトも感じられなかったのだろうと思う。
犯罪を裁くにあたって、一番大切な視点は、「犯罪が生まれた原因を追及し、それを是正して二度と犯罪が繰り返されないようにすることだ」という指摘は、犯人を見つけ出して残酷に処罰することしか考えようとしない現代法務省の低知能な愚かさを、直接、痛快に指摘している。
きっと、今なら法務省担当者は、この作文を決して評価しなかっただろう。
私の死刑制度や裁判員制度に対する批判は、以下のような論理である。
報復制裁感情に支配される裁判員裁判制度 2019年06月27日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-788.html
2009年3月22日 ● 裁判員制度は何を目的にして作られたのか?
http://tokaiama.blog69.fc2.com/?no=259
(noteブログにもコピーを投稿したのだが、無断削除されていたことを今日発見した)
2009年5月23日 ● 裁判員制度が始まった
http://tokaiama.blog69.fc2.com/?m2=form&no=217
警察国家への道 その6 裁判員制度のもたらす愚民化、報復制裁主義の愚劣
http://blog.livedoor.jp/hirukawamura/archives/2692090.html
洗脳 その2 死刑制度 2018年05月20日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-359.html
なぜ死刑制度に反対しなければならないのか? 2018年12月27日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-595.html
死刑制度に反対する 2019年08月04日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-828.html
まだ、たくさん書いたが、とりあえずこれだけ。NOTEブログが、私の投稿を勝手に無断削除していたのを発見したのはショックだった。これでは、もう書けない。
まあ、死刑制度や裁判員制度について、国の方針を批判して書くと、無断削除するブログ管理者は多い。ひどかったのはヤフーブログだ。はてなもダメだ。ライブドアーも書き込めなくなった。
新自由主義者による価値観の同調圧力がかかっているわけだ。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1145.html
冒頭の北中君の作文について感想を述べると、彼は、非常に高い知能を保有しているということだ。一般的に、「結果よりも原因を追及することの方が大切」という発想をできるのは、知能が高い証拠である。
日本のネトウヨたちの大半が、非常に知能が低い。逆に、知能が低いから右翼になるともいえよう。彼らは、ものごとを解決するための論理的プロセスが理解できない人たちなのだ。
https://www.excite.co.jp/news/article/HealthPress_201509_iq/
私を誹謗中傷するサイトが、いくつかあるのだが、いつ見ても知能の低さに唖然とさせられる。問題の本質を直観的に捉える能力に欠けているのだ。
低俗な誹謗中傷だけが問題を解決できると本気で思っているようにしかみえない。彼らの人間性の低さに絶望するしかないのである。
これは法務省も同じで、「悪いことをやるやつは成敗してやる」という江戸時代の発想から、未だに一歩も抜け出していないのだ。
これを「勧善懲悪」というが、私の子供時代、テレビ番組の主題は、ほぼみな勧善懲悪で、例えば、月光仮面、七色仮面、ウルトラマン、バットマン、怪傑ハリマオなど、ほぼすべての番組が「悪をやっつけろ」という単純にして陳腐軽薄な思想で固められていた。
これによって、我々は激しく洗脳されたわけだ。だから、幼少期のテレビ番組の勧善懲悪思想による洗脳が、単純にして陳腐な「悪をやっつけろ」という無条件の思想的桎梏を作り出している。
「本当の悪は誰なのか?」という複雑な命題を脳内で処理できる回路が育っていないのだ。このことが、世界の大多数の国が死刑を廃止している現在、日本に死刑制度が9割の支持を持って定着してしまっている理由の一つである。
だから、ものごとを原因を調べて解決するという発想ができないで、なんでもいいから悪と決めつけたら、あらゆる手段で攻撃するという、実に下劣で浅はかな思想性をもった若者ばかりが育ってくる。
まさに、そんな若者たちによって、水原希子は「朝鮮人」と決めつけられて迫害され、木村ハナは嫌がらせによって自殺に追い込まれた。
もちろん、私を誹謗中傷している連中も、知能が低すぎて、ものごとを正しく理解できない軽薄さによって、性懲りもない攻撃を続けている。
なお、この場合の知能は、旭が丘高校や東京大学を出れば高いわけじゃない。学歴をハナにかけた救いのない馬鹿もたくさんいる。
人生にとって大切なことは、知能でもなければ学歴でもない。もっとも大切な資質は、それによって、もっとも救われるものである。
それは、「人の優しさ」といってもいいだろう。
北中君に対しては、高い知能の上に、優しい心温かい人間性を育ててほしいというのが、私の願いだ。くれぐれも、金儲けや権力、蓄財に走る愚かな人間にならないでくれ。
追記 「北中君」は女性みたいですね。ヒナさんですか? 失礼しました m(_ _)m
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=357911
この社会はマスコミによる共認でどんどん息苦しくなっている。そのマスコミが何よりひどいのは近代観念に侵されているから。だから事象の原因追求に向かわず、切り取った断片だけの情報で判断し、発信し、大衆を誘導する。
近代観念、自分観念で権利ばかりを主張する社会。その中に次代の答えはない。
そんな時代に、小学6年生ですら的確に叫び声をあげている。
そして向かうべきは、類的価値。関係づくりだと。
法務省“社会を明るくする運動”中央推進委員会主催
第 6 4 回“社会を明るくする運動”作文コンテストリンクより紹介です。(2011年の記事です)
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■息苦しい社会を明るくするために
岐阜県・本巣郡北方町立北方南小学校 6年(北中 陽菜)
私は、最近の社会に息苦しさを感じます。テレビのニュースなどを見ていると特にそうなのですが、ある人が間違いをしてしまった時に、とことんまでやってやるぞという周囲の空気や気配を感じる事があるのです。
もちろん、間違いがあったのだから、その原因をきちんと調べて、よく整理し、再び同じ間違いを起こさないようにする事は大切です。しかし、この頃は間違いの原因を探す事よりも、間違えた人の責任を追及する事の方が大切にされているように感じるのです。
実験結果を証明出来なかった科学者さん、災害や事件の対応が遅れてしまった市長さんや町長さんのニュースが、連日のように新聞やテレビを騒がせています。そして、そのニュースのどれもが、彼らは責任をとってやめるべきだというように周りの皆で追い込んでいるように感じます。
まして、これが非行や犯罪であったなら、なおさらの事です。いかにそれが悪い事なのかを、ことさらに皆が口々にまくし立てて、重く罰するべきだというような事を言います。
テレビの話をしている人は特にそうで、事件の当事者でもないのに、無責任とさえ思えます。でも、この傾向は少し前に始まった裁判員裁判によって現実のものになりつつあります。なぜなら、普通に裁判をした時よりも、刑が重くなりつつあるようだからです。
私には、この状況が息苦しくてたまりません。人間、誰だって間違いの一つや二つはあるものです。何も間違いを起こさずに一生を終える人など、この世に存在するのでしょうか。大きな問題になったかどうかの違いだけなのではないかと思います。何か間違いをおかしたら、もうずっと許されない世の中なんておかしいです。
私達の学校生活の中で、自分勝手な事をして、周りの仲間に迷惑をかける子達がいました。皆が注意してその子達を追い込んでいくので、その子達は逃げ場が無くなって、ますます人がいやがるような事をしてくるようになりました。
でもこのままではいけないと、ある時に、何か理由があるかもしれないからどうしてそんな事をするのかよく話を聞いてみようという事になり、すぐに非難したりする事はしないで、どうしてそんな事をするのかを冷静に話し合うようになりました。
すると、段々とそういう行動が減ってきて、今ではそんな事をしないようになりました。
(略)
では、どうしていけばいいのでしょうか。私は、関係作りが大切だと思います。私達の学校では、児童みんなで取り組む四つのきらりと言うのがあります。そのうちの一つにあいさつがあります。学校の行き帰りにすれ違う知らない人でも、こちらがあいさつをするとにっこりと返してくれます。あいさつだけでなく、優しい言葉をかけてくれる大人もいます。こうして、気持ちよいあいさつをお互いに交わし合う事で、目には見えないつながりができていきます。
そうすれば、非行や犯罪に走ってしまった人達にもつながりができます。そうして、皆でよく話を聞いてあげれば、再び悪い事をしないように見守ってあげる事ができると思います。
私は、学校で一番に取り組んでいるあいさつを地域に広げて、社会を明るくしていきたいです。
************************************************************
引用以上
2011年に北中君が小学校6年生で書いたというなら、今は21歳前後だろうか? 大学生である可能性が高いが、一市民になっていたとしても資本主義社会の論理のなかに放りこまれて、きっと、毎日、残酷なほどの苦しみにあえいでいるはずだ。
21歳に対しては、今の社会は、ものすごく理不尽で苛酷な労働を強要してくる。また、学問に進んでも、大企業の利権、金儲け最優先の思想を強要されるのが苦痛だろう。
事実上の徴兵制度といえる裁判員制度を実現し、死刑制度を推進する法務省が、この作文を評価したのは実に陳腐なことだが、よほど、他の作文に見るべきところもインパクトも感じられなかったのだろうと思う。
犯罪を裁くにあたって、一番大切な視点は、「犯罪が生まれた原因を追及し、それを是正して二度と犯罪が繰り返されないようにすることだ」という指摘は、犯人を見つけ出して残酷に処罰することしか考えようとしない現代法務省の低知能な愚かさを、直接、痛快に指摘している。
きっと、今なら法務省担当者は、この作文を決して評価しなかっただろう。
私の死刑制度や裁判員制度に対する批判は、以下のような論理である。
報復制裁感情に支配される裁判員裁判制度 2019年06月27日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-788.html
2009年3月22日 ● 裁判員制度は何を目的にして作られたのか?
http://tokaiama.blog69.fc2.com/?no=259
(noteブログにもコピーを投稿したのだが、無断削除されていたことを今日発見した)
2009年5月23日 ● 裁判員制度が始まった
http://tokaiama.blog69.fc2.com/?m2=form&no=217
警察国家への道 その6 裁判員制度のもたらす愚民化、報復制裁主義の愚劣
http://blog.livedoor.jp/hirukawamura/archives/2692090.html
洗脳 その2 死刑制度 2018年05月20日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-359.html
なぜ死刑制度に反対しなければならないのか? 2018年12月27日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-595.html
死刑制度に反対する 2019年08月04日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-828.html
まだ、たくさん書いたが、とりあえずこれだけ。NOTEブログが、私の投稿を勝手に無断削除していたのを発見したのはショックだった。これでは、もう書けない。
まあ、死刑制度や裁判員制度について、国の方針を批判して書くと、無断削除するブログ管理者は多い。ひどかったのはヤフーブログだ。はてなもダメだ。ライブドアーも書き込めなくなった。
新自由主義者による価値観の同調圧力がかかっているわけだ。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1145.html
冒頭の北中君の作文について感想を述べると、彼は、非常に高い知能を保有しているということだ。一般的に、「結果よりも原因を追及することの方が大切」という発想をできるのは、知能が高い証拠である。
日本のネトウヨたちの大半が、非常に知能が低い。逆に、知能が低いから右翼になるともいえよう。彼らは、ものごとを解決するための論理的プロセスが理解できない人たちなのだ。
https://www.excite.co.jp/news/article/HealthPress_201509_iq/
私を誹謗中傷するサイトが、いくつかあるのだが、いつ見ても知能の低さに唖然とさせられる。問題の本質を直観的に捉える能力に欠けているのだ。
低俗な誹謗中傷だけが問題を解決できると本気で思っているようにしかみえない。彼らの人間性の低さに絶望するしかないのである。
これは法務省も同じで、「悪いことをやるやつは成敗してやる」という江戸時代の発想から、未だに一歩も抜け出していないのだ。
これを「勧善懲悪」というが、私の子供時代、テレビ番組の主題は、ほぼみな勧善懲悪で、例えば、月光仮面、七色仮面、ウルトラマン、バットマン、怪傑ハリマオなど、ほぼすべての番組が「悪をやっつけろ」という単純にして陳腐軽薄な思想で固められていた。
これによって、我々は激しく洗脳されたわけだ。だから、幼少期のテレビ番組の勧善懲悪思想による洗脳が、単純にして陳腐な「悪をやっつけろ」という無条件の思想的桎梏を作り出している。
「本当の悪は誰なのか?」という複雑な命題を脳内で処理できる回路が育っていないのだ。このことが、世界の大多数の国が死刑を廃止している現在、日本に死刑制度が9割の支持を持って定着してしまっている理由の一つである。
だから、ものごとを原因を調べて解決するという発想ができないで、なんでもいいから悪と決めつけたら、あらゆる手段で攻撃するという、実に下劣で浅はかな思想性をもった若者ばかりが育ってくる。
まさに、そんな若者たちによって、水原希子は「朝鮮人」と決めつけられて迫害され、木村ハナは嫌がらせによって自殺に追い込まれた。
もちろん、私を誹謗中傷している連中も、知能が低すぎて、ものごとを正しく理解できない軽薄さによって、性懲りもない攻撃を続けている。
なお、この場合の知能は、旭が丘高校や東京大学を出れば高いわけじゃない。学歴をハナにかけた救いのない馬鹿もたくさんいる。
人生にとって大切なことは、知能でもなければ学歴でもない。もっとも大切な資質は、それによって、もっとも救われるものである。
それは、「人の優しさ」といってもいいだろう。
北中君に対しては、高い知能の上に、優しい心温かい人間性を育ててほしいというのが、私の願いだ。くれぐれも、金儲けや権力、蓄財に走る愚かな人間にならないでくれ。
追記 「北中君」は女性みたいですね。ヒナさんですか? 失礼しました m(_ _)m
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