今から半世紀近い前、私は、吉祥寺の物部長興邸で行われた、ベトナムやパレスチナで取材を重ねて帰国したばかりの岡村昭彦講演会に参加した。



 このとき、私は岡村に質問した。

 「世界を動かす原動力は、唯物論でいうところの物質的下部構造なのか、それとも、思念思想なのか?」



 当時、マルクス主義に洗脳されていた私は、当然、「存在が意識を規定する」つまり、「物質的下部構造が世界の原動力である」との回答を期待したのだが、岡村の答えは違っていた。 



「世界を動かしているのは宗教だ」

 と、岡村昭彦はきっぱりと答えた。



 以来、半世紀を経て、私自身も、岡村と同じような結論に達している。

 世界を動かしているのは、宗教、それも旧約聖書である……と。

 旧約聖書というのは、「旧訳」ではなく「旧約=旧い契約」という意味なのだ。

 すなわち、今から4000年前に、アブラハムが人類を代表して、「モリヤの神」と契約を行った内容を示しているのである。



 そのなか、創世記15章に、アブラハムの子孫に与えられた「約束の地」が書かれている。

  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%84%E6%9D%9F%E3%81%AE%E5%9C%B0



 創世記15章

 https://ja.wikisource.org/wiki/%E5%89%B5%E4%B8%96%E8%A8%98(%E5%8F%A3%E8%AA%9E%E8%A8%B3)#15:18



その日、主はアブラムと契約を結んで言われた、「わたしはこの地をあなたの子孫に与える。エジプトの川から、かの大川ユフラテまで。

すなわちケニびと、ケニジびと、カドモニびと、

ヘテびと、ペリジびと、レパイムびと、

アモリびと、カナンびと、ギルガシびと、エブスびとの地を与える」。

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 「エジプトの川」とは、もちろんナイル川のことで、ユフラテとは「ユーフラテス川」のことである。

 昨日のブログから、転載しておく。

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isuraaeru10.jpg







 上の太い赤線(上がユーフラテ、下がナイル)に挟まれた、黄色いマルが「約束の地」を示している。

 そこで、読者に、もう一度、この付近の地名を、じっくり確認願いたい。

 アレッポ・アルビール・ダマスカス・バクダッド……

 この地名が記憶のどこにも存在しないとは言わせない。いずれも、過去十数年の中東戦争の大殺戮が起きた激戦地ばかりであり、イスラム国という得体の知れない組織が登場し、恐ろしいほどの残酷な殺戮が起きて、住民たち数百万人が自分の生まれた土地を見限って、欧州に向かって難民として押し寄せているのである。

 ただし、創世記に「約束の地を与える」と指名された、カナン人=セム語族・レバノン人などの国は平和が保たれている。



 毎日のように、どこかで自爆テロが起きて、大量の死傷者が出ている、ここは、地球上でもっとも危険な土地である。

 この土地こそが、「ユダヤ人に約束された地」である。



 しかし、先住民は、2000年以上をここで過ごしてきたシリアやイラク、レバノン、ヨルダンのアラブ人たちである。

 いかにイスラエルが、この土地の旧約聖書における権利を主張しても、尋常の手段で、住民がいなくなることはありえない。

 だが、今、ここの住民たちは、先を争って、この土地から離れようとしている。



 なぜなのか? その大きな要因は、奇っ怪なイスラム国を(ISIL)名乗る集団による、この世の者とも思えないほどの残虐行為であり、想像を超える米軍による大虐殺であった。



 そのイスラム国の最高指導者と称するバクダッディを、昨年、アメリカが殺害したと世界に報告した。

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%90%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AB%EF%BC%9D%E3%83%90%E3%82%B0%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC



 IS指導者がシリアで死亡とトランプ氏 「米軍の強襲で」

 https://www.bbc.com/japanese/50204203



 このバクダッディの写真は、同一人物ではなく、複数の人物による写真だともいわれるが、2019年10月に殺害したと米軍が発表し、なぜか、遺体は保存せず、ビンラディンと同じく、すぐに「水葬」に付して消してしまったそうだ。



 そもそも、イスラム国(ISIL)が中東に登場して、残虐行為を働き始めたのは、2013年頃である。バクダッディは、最初から指導者を標榜していたが、なぜか、アメリカは彼を捕獲しようとせず、やりたい放題やらせていた。

 それが、昨年10月になって、アメリカは突然、バクダティを捕捉殺害したと主張した。



 それほど、イスラム国は、アメリカにとって壊滅に6年間も要する組織だったのか?

 バクダティは、アメリカの巨大な探索網から6年間も逃げおおせるほど厄介な敵だったのか?



 これを書いている二日前の1月3日、アメリカはイランのソレイマニ司令官の殺害を公表した。

 https://www.afpbb.com/articles/-/3262018



 殺害のプロセスは詳しく報道されている。

 https://wedge.ismedia.jp/articles/-/18319



 【ソレイマニ司令官がシリアからバグダッド国際空港に到着した際、イラク当局者は迎えに出ておらず、車には同乗していないことがほぼ確認された。賽は投げられた。米特殊作戦軍のドローン「リーパー」(死神)が司令官や「カタエブ・ヒズボラ」の指導者が乗った2台の車列にミサイルを発射した。燃え上がる車の残骸の中に血塗られた手がのぞき、金と赤い石の指輪が見えた。ソレイマニ司令官が愛用していた指輪とされる】

 引用以上



 これがアメリカ軍なのだ。米軍やCIAの手にかかれば、解像度数センチといわれる軍事偵察衛星や無人偵察機の画像解析から、地球上の誰でも、わずか数時間で捕捉され、殺害されるのである。

 また、あらゆる情報収集体制があり、イスラム国内部にも、たくさんの内通者を作っていたのは確実であり、バクダディを殺害すると決めれば、数時間もあれば殺すことができるのがアメリカである。

 それが6年間も、なすがままにさせた。



 この理由について、私は、何度もブログに書いてきた。



 トランプ! 役者やのー (2019年10月29日)

 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-918.html



  CIA元職員のエドワード・スノーデン氏によると、イスラム国の指導者バグダディは実はサイモン・エリオットという名のユダヤ人で、イスラエル諜報機関モサドの工作員である

 https://www.mag2.com/p/news/121966



https://open.mixi.jp/user/7112912/diary/1938050605



  https://togetter.com/li/901477



  https://ameblo.jp/tony-9/entry-12504239645.html



 イスラム国を作り出したのは、実はイスラエルとアメリカであった。協力国は、サウジアラビアとトルコである。

 つまり、イスラエル=モサドの工作員であったバクダディは、アメリカの敵どころか、アメリカが守ってきたのである。

 それを「殺した」と発表したのは、もちろん真っ赤な嘘であり、でなければ、「遺体をただちに水葬にした」などと発表するはずがない。

 バクダディは、今頃、整形手術で人相を変えて、次の任務に就いているだろう。



 バクダディを殺したという発表は、すでにイスラム国が用済みであり、これ以上残してはアメリカの関与が暴露される可能性を恐れてのことである。

 アメリカもイスラエルも、おそらく新たな別の組織を用意したのだろう。



 それでは、あの残虐非道なイスラム国(ISIL)を、わざわざイスラエルとアメリカが作り出した本当の理由は何だったのか?



 そこで、もう一度、冒頭の「約束の地」の地図を眺めていただきたい。

 イスラム国が活動した地域は、すべて、この黄色い輪のなかに含まれている。つまり、イスラム国の存在が、先住民を追い出すことを目的としていたとすれば、すべて完璧に理解できるのだ。

 つまり、イスラエル=ユダヤ教徒が「約束の地」を領有するためである。



 「まさか、そこまでして、こんな残虐なことを……」

 と考えるのが日本人だが、ユダヤ人は違う。

 幼い頃から旧約聖書の陰謀物語を暗唱し、「約束の地」に還ることが、ユダヤ人の義務であると刷り込み続けられてきた人々である。

 正直、この程度の陰謀は、ユダヤ人にとって朝飯前である。世界の誰も、中東の残酷の背後に「約束の地」があるなどとは思わないのだから。



 そもそも、約束の地に還るのがユダヤ教徒の義務と考える人々を「シオニスト」と呼ぶのだが、戦前、欧州におけるユダヤ人の地位は高く、その経済的豊かさに埋もれて、貧しい「シオンの地」に還りたいなどと言うユダヤ人はほとんどいなかった。

 そこに、ヒトラーナチズムによるホローコストが起きて600万人が殺害されると、欧州の生き残ったユダヤ人は、恐怖のあまり、我先に「シオンの地=パレスチナ」に帰還することを考えた。



 ホローコストというのは、いったい何のために行われたかと考えれば、容易に想像できる。

 つまり、ホローコストは、欧州に安住するユダヤ人を無理矢理、シオン=パレスチナに帰還させるためのユダヤシオニストの陰謀だったと考えれば容易に説明がつく。



 そして、今起きている「約束の地」におけるISILの残酷な大虐殺は、イスラエルシオニストが先住民を追い出すための陰謀であると考えれば、すべての不可解なジグソーパズルがぴったりと完成するのである。



 これを書くと、こんなことを書いている評論家はほぼ皆無なので、「東海アマは妄想的陰謀論者」というレッテルを貼られて、相手にされないのだが、私に言わせれば、これを理解できない連中は知能がひどく不足している。

 彼らは、旧約聖書トーラーを毎日暗誦する義務を負っているユダヤ教徒の原理的発想を、どうしても理解できないで、日本人の暢気な思考法で、「陰謀論」と決めつけている



 だから「チコちゃんに叱られる」のである。

 「ぼーっと生きてるんじゃねえ!」



 ユダヤ教徒は、人類最古、最大、最悪のカルト集団である。

 ユダヤカルトの究極の目標は、「約束の地に帰還する」こと。つまり、最初に紹介した地域の異教徒を追い出して、創世記が指示した民族だけを生活させること。

 もう一つ、2700年前に、「失われた十支族」を探し出して、シオンの地に帰還させることである。



 これは、1975年に、イスラエルの国家プロジェクト(アミシャーブ)として成立した。

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%96



 問題なのは、「失われた十支族」の筆頭が、日本の天皇家であると、すでに認定されていることである。

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E3%83%A6%E5%90%8C%E7%A5%96%E8%AB%96



 天皇家が日本を捨てて、シオンに移住することなど、ありえないのだが、ホローコストを演出し、600万人を殺戮してユダヤ人を欧州からシオンに帰還させたシオニストのことだ、私は、恐ろしい計画があると考えるしかない。

 2011年に起きた東日本大震災では、福島第一原発の監視カメラが、すべてイスラエルモサドの機関といわれるマグナBSP社のものだったことが明らかにされ、スノーデンは、スタクスネットというウイルスを原発に仕込んで、操作不能にする作業を行ったと証言している。



 http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-4767.html



 つまり、日本列島に人々が住めなくなったなら、天皇家がシオンに移住することも、あながち与太話ではなくなるのだ。



 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-75.html



 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-420.html



 私は、東日本大震災の前に、長期にわたって震源地の宮城沖日本海溝を掘削していた「ちきゅう号」の乗組員の多くがイスラエル人だったと聞いて背筋が寒くなった。