労働安全衛生の世界では、「ハインリッヒの法則」が広く知られている。
労働災害における経験則の一つである。1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在するというもの。「ハインリッヒの災害トライアングル定理」または「傷害四角錐」とも呼ばれる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%92%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87
大雑把に言えば、大事故=過酷事故というものは、決して突然、理由もなく起きるものではない。
大事故が起きる前には、それを予感させる、たくさんの小事故が起きて、そのうちの一つが大事故になるというわけだ。
これは、日常生活のトラブルから、企業災害、交通事故、学校災害、そして原発事故に至るまで、あらゆる現場に共通する絶対的な法則である。
東京電力、福島第一原発が起こした巨大過酷事故でも、地震や津波による予期せぬ不可抗力の事故だったわけではない。
東京電力の体質ともいえる、たくさんの事故隠しによって、「問題は隠せばいい」と現場が考えるようになってしまった積年の体質が、とうとう、世界史に残る巨大過酷事故を呼び寄せてしまったのである。
東京電力原発トラブル隠し事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AB%E9%9A%A0%E3%81%97%E4%BA%8B%E4%BB%B6
福島第一原子力発電所のトラブル
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E3%81%AE%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AB
1978年11月2日に東京電力福島第一原子力発電所三号機で起きた臨界事故は、世界初の巨大メルトダウン事故まで、あと数時間、まさに危機一髪の恐ろしい事故であった。
東電は、表向きたいした事故でないように装い、中性子が測定限界を超えて外部に放射能が漏れ出すレベル3以上の事故であったのに、国にさえ報告せず、世間から隠し通してきた。
明るみに出たのは、2000年代に入ってからである。
http://www.asyura2.com/07/genpatu4/msg/133.html
http://www.asyura2.com/07/genpatu4/msg/132.html
上に紹介した無数ともいえる事故発生と、隠蔽の結果、2011年3月の巨大事故が起きた。「大事故は嘘をつかない」。一つの大事故は、無数の小事故を従えたピラミッドの上に発生するのである。
今回の伊方原発のトラブルも、わずかであっても、「全電源喪失」が発生しており、原子炉の構造上、もし稼働中に全電源喪失が起きたなら、冷却不能→熱暴走、わずか3時間で、核燃料被覆管ジルカロイが水素を発生して溶融が始まり、24時間後には、メルトダウン事故となり、水素が充満して爆発を引き起こし、莫大な放射能を環境に放出することになる。
原子炉冷却不能事故の守護神として設置されているECCS(緊急炉心冷却装置)は、残念ながら「全電源喪失」では起動させることさえ不可能である。だから、全電源喪失は、原子炉の事故としては、もっとも危険であり、絶対に避けねばならない深刻さを持っている。
伊方原発で一時、全交流電源を喪失 2020年1月26日 愛媛新聞
https://www.ehime-np.co.jp/article/news202001260009
そして、その直近前に起きた核燃料落下信号事故と制御棒事故も衝撃的だった。
http://www.news24.jp/articles/2020/01/21/07582099.html
https://this.kiji.is/589342090795435105?c=39546741839462401
わずか半月の間に、三件もの、場合によっては避難警報を発令するべき内容の深刻な事故が続いた。
まさに、ハインリッヒの法則を地で行くもので、次はいつ巨大事故が起きるのか? と誰もが固唾をのんで見守る事態になっている。
規制委は、「前例のない事故」と記者会見で謝罪した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200116-16001401-ehime-l38
そもそも、伊方原発をはじめ、西日本の大半の原発が「加圧式軽水炉=PWRを採用している。
これが意味するところは、沸騰水型=BWRが80気圧を使用するのに対し、PWRでは150気圧を使用するのである。
これが、どれほど恐ろしいものかは、後藤政志さんが映像データを公開してくれている。
http://www.ustream.tv/recorded/16535937 (35分あたり)
おまけに、加圧水型原子炉は、圧力容器の鋼鉄に中性子が当たって激しく劣化してゆく性質があって、これを「脆性劣化」と呼ぶ。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-date-20190909.html
この現象については、あまりよくわかっていなかったので、原子炉内に試験片を置いて、数年ごとに取り出して劣化の具合を確認するという作業が行われている。
すると、玄海原発では、常温で脆性が起きていることがわかり、九電は稼働に固執したが、結局、危険性を批判され廃炉を強いられている。
玄海だけでなく、若狭の原発群も同じように劣化が進み、とりわけ高浜原発は、すでに廃炉決定された玄海に匹敵するほどの脆性劣化が進んでいるとの告発がある。
https://cnic.jp/6645
実は、伊方原発でも、同じような指摘があった。
http://ima-ikiteiruhushigi.cocolog-nifty.com/nature/2012/03/post-c5d6.html
伊方も、いつ圧力爆発を起こすかわからない危険原発としてリストアップされている。
おまけに、伊方原発は、世界有数、日本最大の「中央構造線」という超巨大断層の真上に作られていて、もしかしたら、南海トラフと連動して、とてつもなく危険な地震が起きる可能性があると指摘されている。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1000.html
度重なる苛酷事故級のトラブルに加えて、脆性劣化による圧力爆発、中央構造線の巨大地震と、伊方原発は、まるで、この世のリスクというリスクを一身に背負っているようだ。
これだけ揃えば、ハインリッヒの法則から苛酷事故が起きない方がおかしい。
だから、私は、フクイチの次に巨大事故を起こす原発は、若狭原発群と伊方原発を挙げてきた。
今月起きた、制御棒引き抜き事故も、全電源喪失事故も、伊方原発関係者は「原因不明」としている。
これが一番怖い。日本の全原発の累積運転時間は、1966年から2018年までの52年間に、83万6千時間だが、今回のケースは、まったく初めてだと規制委が説明している。
http://www.japc.co.jp/plant/data/results/plant_all.html
すなわち、誰も経験したことも、想像したこともなかった、制御棒無断引き抜きと、全電源喪失が起きたのだ。とりあえず四国電力は、定検も中止、原因解明を待つとしているが、東電なら、事態を隠蔽するか、適当に原因を捏造して稼働するだろう。潔く中断したのは正しい判断である。
いずれも、巨大放射能環境汚染事故を引き起こす疑いがあるからだ。
しかしながら、人間としての常識があるならば、中央構造線という世界的活断層の真上に伊方原発を建設した判断も、極めつきの非常識であった。
これは南海トラフの巨大地震対策として、安定していると思われた瀬戸内側に建設したのだろうが、航空写真を一目見れば誰でも分かるような巨大断層の活動を考えなかったというのは、どうみても知能が劣っているか、強欲に突き動かされたかとしか思えない。
四国電力は、全人類の安全のため、ただちに伊方原発を廃止せよ!
もし、フクイチのような苛酷事故が起きたなら、皇族や安倍晋三が株を保有していない四電などは、たちまち倒産してしまう。
倒産後、いったい誰が、誰の金で後始末するのか?
四電が人類の明るい未来を求めるなら、潔く、原発から手を引け!
労働災害における経験則の一つである。1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在するというもの。「ハインリッヒの災害トライアングル定理」または「傷害四角錐」とも呼ばれる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%92%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87
大雑把に言えば、大事故=過酷事故というものは、決して突然、理由もなく起きるものではない。
大事故が起きる前には、それを予感させる、たくさんの小事故が起きて、そのうちの一つが大事故になるというわけだ。
これは、日常生活のトラブルから、企業災害、交通事故、学校災害、そして原発事故に至るまで、あらゆる現場に共通する絶対的な法則である。
東京電力、福島第一原発が起こした巨大過酷事故でも、地震や津波による予期せぬ不可抗力の事故だったわけではない。
東京電力の体質ともいえる、たくさんの事故隠しによって、「問題は隠せばいい」と現場が考えるようになってしまった積年の体質が、とうとう、世界史に残る巨大過酷事故を呼び寄せてしまったのである。
東京電力原発トラブル隠し事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AB%E9%9A%A0%E3%81%97%E4%BA%8B%E4%BB%B6
福島第一原子力発電所のトラブル
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E3%81%AE%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AB
1978年11月2日に東京電力福島第一原子力発電所三号機で起きた臨界事故は、世界初の巨大メルトダウン事故まで、あと数時間、まさに危機一髪の恐ろしい事故であった。
東電は、表向きたいした事故でないように装い、中性子が測定限界を超えて外部に放射能が漏れ出すレベル3以上の事故であったのに、国にさえ報告せず、世間から隠し通してきた。
明るみに出たのは、2000年代に入ってからである。
http://www.asyura2.com/07/genpatu4/msg/133.html
http://www.asyura2.com/07/genpatu4/msg/132.html
上に紹介した無数ともいえる事故発生と、隠蔽の結果、2011年3月の巨大事故が起きた。「大事故は嘘をつかない」。一つの大事故は、無数の小事故を従えたピラミッドの上に発生するのである。
今回の伊方原発のトラブルも、わずかであっても、「全電源喪失」が発生しており、原子炉の構造上、もし稼働中に全電源喪失が起きたなら、冷却不能→熱暴走、わずか3時間で、核燃料被覆管ジルカロイが水素を発生して溶融が始まり、24時間後には、メルトダウン事故となり、水素が充満して爆発を引き起こし、莫大な放射能を環境に放出することになる。
原子炉冷却不能事故の守護神として設置されているECCS(緊急炉心冷却装置)は、残念ながら「全電源喪失」では起動させることさえ不可能である。だから、全電源喪失は、原子炉の事故としては、もっとも危険であり、絶対に避けねばならない深刻さを持っている。
伊方原発で一時、全交流電源を喪失 2020年1月26日 愛媛新聞
https://www.ehime-np.co.jp/article/news202001260009
そして、その直近前に起きた核燃料落下信号事故と制御棒事故も衝撃的だった。
http://www.news24.jp/articles/2020/01/21/07582099.html
https://this.kiji.is/589342090795435105?c=39546741839462401
わずか半月の間に、三件もの、場合によっては避難警報を発令するべき内容の深刻な事故が続いた。
まさに、ハインリッヒの法則を地で行くもので、次はいつ巨大事故が起きるのか? と誰もが固唾をのんで見守る事態になっている。
規制委は、「前例のない事故」と記者会見で謝罪した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200116-16001401-ehime-l38
そもそも、伊方原発をはじめ、西日本の大半の原発が「加圧式軽水炉=PWRを採用している。
これが意味するところは、沸騰水型=BWRが80気圧を使用するのに対し、PWRでは150気圧を使用するのである。
これが、どれほど恐ろしいものかは、後藤政志さんが映像データを公開してくれている。
http://www.ustream.tv/recorded/16535937 (35分あたり)
おまけに、加圧水型原子炉は、圧力容器の鋼鉄に中性子が当たって激しく劣化してゆく性質があって、これを「脆性劣化」と呼ぶ。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-date-20190909.html
この現象については、あまりよくわかっていなかったので、原子炉内に試験片を置いて、数年ごとに取り出して劣化の具合を確認するという作業が行われている。
すると、玄海原発では、常温で脆性が起きていることがわかり、九電は稼働に固執したが、結局、危険性を批判され廃炉を強いられている。
玄海だけでなく、若狭の原発群も同じように劣化が進み、とりわけ高浜原発は、すでに廃炉決定された玄海に匹敵するほどの脆性劣化が進んでいるとの告発がある。
https://cnic.jp/6645
実は、伊方原発でも、同じような指摘があった。
http://ima-ikiteiruhushigi.cocolog-nifty.com/nature/2012/03/post-c5d6.html
伊方も、いつ圧力爆発を起こすかわからない危険原発としてリストアップされている。
おまけに、伊方原発は、世界有数、日本最大の「中央構造線」という超巨大断層の真上に作られていて、もしかしたら、南海トラフと連動して、とてつもなく危険な地震が起きる可能性があると指摘されている。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1000.html
度重なる苛酷事故級のトラブルに加えて、脆性劣化による圧力爆発、中央構造線の巨大地震と、伊方原発は、まるで、この世のリスクというリスクを一身に背負っているようだ。
これだけ揃えば、ハインリッヒの法則から苛酷事故が起きない方がおかしい。
だから、私は、フクイチの次に巨大事故を起こす原発は、若狭原発群と伊方原発を挙げてきた。
今月起きた、制御棒引き抜き事故も、全電源喪失事故も、伊方原発関係者は「原因不明」としている。
これが一番怖い。日本の全原発の累積運転時間は、1966年から2018年までの52年間に、83万6千時間だが、今回のケースは、まったく初めてだと規制委が説明している。
http://www.japc.co.jp/plant/data/results/plant_all.html
すなわち、誰も経験したことも、想像したこともなかった、制御棒無断引き抜きと、全電源喪失が起きたのだ。とりあえず四国電力は、定検も中止、原因解明を待つとしているが、東電なら、事態を隠蔽するか、適当に原因を捏造して稼働するだろう。潔く中断したのは正しい判断である。
いずれも、巨大放射能環境汚染事故を引き起こす疑いがあるからだ。
しかしながら、人間としての常識があるならば、中央構造線という世界的活断層の真上に伊方原発を建設した判断も、極めつきの非常識であった。
これは南海トラフの巨大地震対策として、安定していると思われた瀬戸内側に建設したのだろうが、航空写真を一目見れば誰でも分かるような巨大断層の活動を考えなかったというのは、どうみても知能が劣っているか、強欲に突き動かされたかとしか思えない。
四国電力は、全人類の安全のため、ただちに伊方原発を廃止せよ!
もし、フクイチのような苛酷事故が起きたなら、皇族や安倍晋三が株を保有していない四電などは、たちまち倒産してしまう。
倒産後、いったい誰が、誰の金で後始末するのか?
四電が人類の明るい未来を求めるなら、潔く、原発から手を引け!

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