本日、当地は37度、7月下旬には39度もあった。こうなるとクーラーは、あまり役に立たない。扇風機の直接風に晒されていても、サウナの中にいるような気分で、汗が止まらなくなる。



 庭のキュウリもゴーヤも、オクラもピーマンも、すべて葉がしなびてしまっている。昨日、水やりしたばかりだというのに。

 トマトだけは水をやらなくとも割合元気だが。雑草はのびのびと伸びすぎている。

 もの凄い成長で、雨が降った数日後には、草取りを終えたばかりのところでも、元の木阿弥になっている。

 農作物は日照りに弱いな。



 気象庁は、先月、2018年7月の気象が、超異常であったことを発表した。



  7月の気象、記録ずくめ 東日本 平均気温、最高更新/西日本太平洋側 降水量、平年の倍 (毎日新聞)



 https://mainichi.jp/articles/20180802/ddm/041/040/032000c



 この異常気象について、気象庁もNHKも政府機関も、口をそろえて「気球温暖化」と言い張っているのだが、この理屈には、ひどいウソがある。



 そもそも、先進各国が一致した「地球温暖化」の原因である、二酸化炭素増加説は、すでに20年も前に、槌田教授が論破している。



 CO2温暖化脅威説は世紀の暴論

−寒冷化と経済行為による森林と農地の喪失こそ大問題−

1998.12.22 名城大学商学部 槌田 敦



http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/100/seminar/No72/TCD981222.pdf



 地球温暖化説の学者たちが理由として挙げたのは、「二酸化炭素の増加による温室効果」であるが、槌田氏は、これを真っ赤なウソと決めつけた。



 国連などの環境調査資料から、実は、二酸化炭素の増加によって温暖化が起きるのではなく、温暖化の結果、二酸化炭素が増加するとの真実を明らかにしたのである。



 むしろ、真の原因は、資本の論理だけによって進められた、環境を守る意思のない「森林伐採」にあると指摘している。

 私は、これを見て、本当にその通りだと槌田説に賛辞を送った。



 先進国温暖化研究結果には、化石燃料の無制限の燃焼利用が原因としてきているのだが、地球と森林と人間社会の相関関係を俯瞰すれば、地球環境を破壊して、気象の暴走を招いている最大の要因は、化石燃料ではなく、森林伐採である。

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上の表は、1990年から、わずか5年で、世界の主な森林資源国であるアジア・中南米の森林帯が3%も減っている事実を明らかにしている。



https://www.youtube.com/watch?v=xPMKBzYXQ9g



https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=jHz5kMMavas



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このグラフでは、シベリアのタイガ、アマゾン、東アジア熱帯雨林が、商業主義により、どれほど激しく食い荒らされているかを示している。

 実は、炭素を最大に放出しているのも、森林減少による変化なのである。



 このように見れば、槌田教授の指摘こそ、気象暴走の真実を言い当てていた。

 私も、若い頃からの山登りを通じて、自然観察を行う長い経験のなかで、森林伐採や針葉樹独占植樹の弊害を散々見聞してきたから、地球規模で行われている熱帯雨林を中心とした森林伐採が、どれほど地球環境を破壊しているのか、瞬時に合点がいくのである。



 そもそも、地球における大森林帯の役割とは、実は気象緩衝作用であると考えるのは、特異でもなんでもなく、常識的な発想である。

 森林帯は、地球気象のクッションである。暑いときも寒いときも、快適な衣類のように地表を極端な寒暑から保護して、生物にとって大切な揺りかごであった。



 その大切な衣類を、金儲けだけを目的に、剥ぎ取ってしまったならどうなる?

 地表には、極端な寒暖差と、日照や吹雪や砂嵐や、台風、突風、竜巻が襲いかかり、これまで樹林帯によって守られてきた地表の生物たちは、気象暴走の直撃を受けるのである。



 それでは、なぜ、環境研究者たちは、化石燃料と二酸化炭素だけを悪者にしているのか?

 実は、この地球温暖化問題を大規模に拡散した、ある人物と、ある勢力の力が働いているからだ。



 地球温暖化をネタにノーベル賞を授与された人物とは、オクシデンタルペトロリウム経営者のアルゴアである。

 ノーベル賞の競争相手は、ノーベル平和賞の歴史のなかでも、もっともふさわしいと敬愛された、イレーナ・センドラーであったが、ノーベル選考委員会は、ろくでもないデマを飛ばす金儲け目的の企業経営者を選んだ。



https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%BC



 アルゴアとは何者か?

 2000年、ブッシュの対立候補として、大統領選に出馬したが敗れたものの、地球温暖化に警鐘を鳴らしたことが理由で、2007年、ノーベル平和賞を授与されたが、彼は受賞後、温暖化を阻止するために、地球規模で原発を大増設し、原子力エネルギー利用に変えることで温暖化を阻止できると説いて回った。



 ところが、原発を推進しまくった彼の本業は、オクシデンタルペトロリウム社のCEOであり、この企業は、世界最大の東欧ウラン鉱を抱えていたのである。

 この会社の創業者は、ゴアの祖父で、アーマンドハマーであり、彼こそはロシア革命の黒幕といわれたユダヤ人大富豪であった。



 このゴアの姿勢によって、彼の真の目的が何であったのか、知られることになった。

 また「もっとも平和賞にふさわしい」と評されたセンドラーを押しのけて授与されたノーベル賞の価値を、未来永劫下落させたともいわれた。

 

 つまり、「地球温暖化説」を主張する学者たちのグループの背後には、国際原子力産業がいて、化石燃料を温暖化の悪者に仕立て上げることによって、原子力産業を有利な位置に押し上げたいという思惑が働いていたのである。



 このため、地球にとって、もっとも大切な環境政策である、「無制限の森林伐採の規制 」という最も大切な観点は、完全に無視され、石油・石炭など化石燃料を、電気に切り替え、ひいては原子力産業を活性化させる目論みにシフトさせられているのである。



 気象の激変を招いているのは無制限の商業的森林伐採であり、石炭や石油の利用拡大は二の次である。

 何はとまれ、熱帯雨林と、ロシア・タイガの無制限の伐採をただちにやめさせ、自然林を復活させなければ、人類の安全な気象環境は成立しなくなるのであり、今年の夏、日本だけでなく、世界中で起きている過去最悪の異様な猛暑もまた、森林伐採の成果なのである。



 もう、「このままでは、人類の生存環境は成立しない」と多くの科学的価値観を持っている人々は認識を共有しているだろう。

 地球は、まさに全土を砂漠化しようとしている。



 グーグルアースで地球を俯瞰してみれば、アフリカからユーラシアにいたる「赤いベルト」が鮮明に目に入る。



 

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 地球の砂漠化が、どれほど恐ろしい事態に至っているか一目瞭然の地図であり、やがて砂漠が地球の陸地全土を呑み込み、人類絶滅を約束していることも明らかだ。



 それなのに、世界金融資本は、金儲けだけの論理で、人類滅亡には何の関心も持たず、砂漠化を際限なく進めている。



 実は、こうした砂漠化が進行し始めたのは、実に紀元前数千年前であった。

 紀元前2000年付近では、まだサハラも中東も、中央アジアも、巨大な森林に覆われていたのだ。

 それから、森林と草原における牧畜と畑作が、大規模な森林の後退をもたらしていった。

http://tocana.jp/2017/03/post_12651_entry.html



 紀元前2000年前後に、エジプト文明とフェニキア文明が、莫大な森林を伐採し、ピラミッド建設などに使う船舶などの建造に利用した。

 ヒッタイトは鉄を発明し、このため、巨大な森林を伐採した。

 地中海の権益を争った神話的世界の無数の戦争物語も、このサハラの大森林があったからこそであり、チグリス・ユーフラテス文明もまた、レバノン杉の皆伐とともに砂漠化し、衰退していった。

 これは、シルクロードにおけるロブノール湖や、ローラン王国の衰退も同じ理由であった。



 わずか2000年ほどで、地球上最大のサハラ大森林が跡形もなく消え失せ、砂漠と化したのである。

 翻って、現代ではどうかといえば、中央アジアの砂漠化は中国の畑作によって進行し、今や北京をも呑み込もうとしている。

 あの広大なアマゾン大森林でさえ、プランテーション産業による環境保護の視野の存在しない金儲け主義によって、もはや風前の灯火といっていいほどまで森林帯の命が追い詰められている。



 カリマンタンやボルネオの大森林は、日本企業によって早くから荒らされ続け、今では、中国企業の、やはり環境を無視した金儲け主義によって、アマゾン同様に風前の灯火である。

 ここには、巨大な森林を伐採すれば、地球環境にどのような障害をもたらすのかという科学的視点は一切なく、また科学者たちは、原子力産業の金づるに固執して、温暖化、気象激変の真の原因を追及せずに、原発推進ばかり掲げている。



 これで人類が滅亡するなといっても、まったく無理な話で、今生きている者たちの目の黒いうちに、地球は究極まで取り返しのつかない砂漠化を起こし、水不足と超激変気象によって滅ぼされると考えるのが、唯一の結論である。