日弁連が冤罪認定していた日野町事件の再審が決定した。

 もし、検察が裁判所の要請による証拠写真開示を拒否していたなら、棄却されていたが、あまりにひどい冤罪捏造事件であるため検察側にも良心の呵責があったのかもしれない。



 日野町事件とは

 http://enzai.9ch.cx/index.php?%E2%97%86%E6%97%A5%E9%87%8E%E7%94%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6



 https://www.sankei.com/west/news/150316/wst1503160046-n1.html



 警察捜査員が、見込み捜査で犯人をでっちあげ、無実を主張しても拷問を加えて無理矢理自白させる構図は、袴田事件とほとんど変わらない。

 裁判所は、検察・警察のメンツを最優先して、司法側の権威を守ろうとするあまり、どんなひどいウソにまみれた捏造証拠でも権力側に有利な判決を下し、無実の被疑者の人権を平然と蹂躙してゆく。



 有罪率99.9%という判決の確率は、世界中の司法でも他に存在しない、日本の誇る司法冤罪製造装置であるといえよう。

 世界に恥ずべき日本司法であり、「日本凄い!」という番組を放送しまくっているメディアは「日本恥ずかしい!」という番組に変えよ!



 現実問題として、無実がはっきりしている飯塚事件の久間三千年さんは、森英介という悪徳法務大臣による、確定後二年(通常は五年以上)で事件への関心をもみ消す目的での死刑執行が行われた。

 冤罪死刑執行は、おそらく久間さん一人ではあるまい。



https://matome.naver.jp/odai/2144930437464306401



 日本は冤罪王国である。このまま我々が、司法の腐敗を糾弾し、改革に立ち上がらなければ冤罪処刑王国へと進んでゆくのは確実である。



 オウム真理教7名(13名中)の死刑執行は、世界的に激しく人道上の悪意として糾弾されているが、自民党政権は一切、耳を貸さず、ますます死刑を増やし、国民を処刑の恐怖で支配する圧政を敷こうとしているが、現段階で、すでに死刑犯罪を大幅に増やし、執行数を増やしてゆく、世界の死刑廃止の趨勢を嘲笑するような傲慢極まりない姿勢が明らかである。



 警察や検察、裁判所の、冤罪捏造、誤審を是正しようとする意思はまったく見せていないので、今起きている冤罪捏造が、ますます増えてゆくことを意味している。

 もちろん死刑廃止の世論にも真っ向から敵対している。



 こうなれば、冤罪捏造に対する歯止めは一切ない。歯止めを作るためには必ず上級司法監査機関の設立が不可欠である。



 このような冤罪捏造を許さないためには、何が必要なのか?



 それは司法全体を再監査する上級司法監査機関の設置であり、過去数十年にわたって、冤罪が存在していないか、時間をかけて再調査し、操作や判決に不正が確認されたなら、裁判官や検察官、警察官に対して強い処罰を実施できる機関である。



 どうせ、自民党のやり口で明らかなように、どんな上級監視機関を作っても、権力に都合のよい人物を任命して、恣意的な運用を行うに違いない、と誰もが考えるだろうが、その通りで、上級監査機関を作り出す前に、必ず、選挙の不正をも許さない仕組みが絶対に必要である。



 選挙もまた、上級監査機関によって、厳密に審査される必要があるのだ。しかも、それは現代統計学を利用すれば、比較的容易に監査が可能なのである。

 選挙のような大量の数を扱う場合は「大数の法則」が適用できるので、統計学上の解析によって、相当な確度で不正が判別可能である。

 選挙終了後に、投票用紙を一定の割合(1万票の場合、5%程度)サンプリング再調査すれば、得られた結果の適性度を確実に判定可能である。



 これを法制化することで、確実に不正を摘発できるが、自民党の選挙は、国会から地方議会まで不正まみれであって、国政選挙の場合は、米CIAによる介入が確実なので、これをやるためには、CIAによる日本政権介入と対決する姿勢が必要になる。



 もし、法制化しても、これまでの自民党による不正の凄まじさが公になるので、何としてもやらせないと自民党が死守するのは確実であろう。

 だから自民党は、投票再審査請求の期間をわずか二週間に設定し、投票用紙の保管期間も、議員と選挙管理委員長の任期だけに制限している。

https://xn--tcke6n4az749ce5yc.net/%E5%85%AC%E8%81%B7%E9%81%B8%E6%8C%99%E6%B3%95/%E9%81%B8%E6%8C%99%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E4%B8%8D%E6%9C%8D%E7%94%B3%E7%AB%8B%E3%81%A6/



 逆に言えば、戦後、保守政権を本当に支えてきたのは、選挙不正であるともいえるので、選挙に対する監査機関の設置は、一種の暴力的な革命になることは確実だろう。

 選挙監査機関が設置されるためには、たくさんの血が流れることになるのだ。



 もし、選挙監査機関の法制化に成功すれば、次は司法最高監査機関の設置である。これは公正に選挙されたシステムから選ばれ、三権からも独立する必要がある。

 ちょうど会計検査院と同じ内容になるが、はるかに強力な権力によって、過去数十年の不正を暴いて、とりわけ選挙不正については最高刑を終身刑にして取り締まる必要はあるだろう。



 冤罪を捏造した警官・検察官、そして権力に迎合して無実なのに有罪判決を下した裁判官は、過去に遡って逮捕起訴し、終身刑を最高刑とする過酷な司法改革をする必要がある。

 このとき、司法関係者に対する裁判は、もちろん最高裁とも独立に設置された、選挙によって選ばれた特別の機関が行う必要がある。



 一方で、自民党政権は、死刑制度の恐怖によって国民統治を図るという思想を示しているが、実は、現在、各地で「死刑になりたくて人殺しをする」という死刑志願の犯罪が激増していることに大半の方が気づいておられるだろう。

 死刑は凶悪犯罪の抑止力になっているどころか、むしろ推進のエネルギーに寄与しているのである。



 秋葉原無差別殺傷事件・八王子通り魔事件・土浦事件・荒川沖駅通り魔事件・岡山駅突き落とし殺人事件・佐賀バスジャック事件・池田小殺傷事件・下関通り魔事件・新幹線無差別殺傷事件、あまりにも多いので、このあたりにする。



 これらの犯人のほとんどが「殺すのは誰でも良かった」 「死刑になりたかった」

 と犯行後語っている。この種の通り魔事件の犠牲者は、戦後、数百名に及ぶはずで、このことだけでも、死刑制度の抑止効果など存在しないことが明らかである。



 さて、一番新しい報道で、大口病院事件を取り上げよう。



  https://dot.asahi.com/wa/2018071000092.html



 犯人として逮捕された久保木愛弓もまた「死刑を覚悟してやった」と自供している。



 これは、私から見れば、一種の性的倒錯事件である。

 つまり久保木容疑者の倒錯した精神、病気が原因であって、極度に進行したマゾヒズムが原因に見えた。

 すなわち、患者を殺すことで死刑になり、処刑されるときのエクスタシーを想像して犯罪に及んだと私は考えている。



 これも、死刑制度のもたらした精神病理だと私は思う。国家権力の暴力による民衆支配は、この種の倒錯した病的心理を生み出すのである。



 冤罪捏造の警察官も病気だと思うが、死刑になりたさに人殺しを繰り返す者たちも完全な病気であって、この本当の原因がどこにあるのか、我々は深く考える必要があるのだ。