1992年、黎明期の日本新体操界で、ひときわ輝きを放った山崎浩子が、桜田淳子に次いで統一教会に入信し、広告塔になったことは、日本社会に衝撃を与えた。



 すでに、当時、統一教会による詐欺的な資金集めによる被害者が激増し、狂信カルトとして、その名をとどろかせていた。



 合同結婚式とは、「血分けの儀式」と称して、文鮮明教祖が新婦と性交した後に、見ず知らずの、教団側が用意した相手と結婚するシステムのことで、教会の広告塔になるような女性に対しては、見栄えのいい相手が用意されるが、大半の日本女性は、嫁の来手がない韓国の農村部の中高年男性の配偶者(性奴隷)として送り込まれるのである。



 ひとたび韓国農村に入ったなら、韓国儒教の因習に従って、その家の奴隷として尽くさねばならず、日本に帰還することも、両親に連絡をとることさえ絶対に許されない拘束状態だといわれ、こんな日本女性たちが6千~1万名もいるという。



http://aszxcv.blogspot.jp/2011/09/blog-post.html



http://the-soliloquy-of-ishikawa-quon.blog.jp/archives/1064999000.html



http://hayabusa2.blog.fc2.com/blog-entry-113.html



http://www.asyura2.com/10/senkyo87/msg/287.html



 山崎浩子は、その後、周囲の努力もあって、洗脳から覚めて自分を取り戻すが、経緯は、ここに詳しく書かれている。



  https://www.dailyshincho.jp/article/2016/05160505/?all=1



 この洗脳経過を山崎浩子が涙ながらに語ったことから、統一教会の洗脳作戦は、巨大な凋落、破綻を来すことになる。それまでの爆発的な拡大の勢いが失われ、悪質な洗脳カルトとして、社会的な糾弾を浴びる結果となった。

 そして、日本社会全体に「洗脳」の意味を議論させる契機ともなった。



 私は、先に統一教会の洗脳手口について、私自身が経験した事実をブログに書いた。



 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-341.html



 「洗脳」は、決して遠い他人の偶発事故ではない。戦前では、日本人の大半が「神州不滅・日本国民総玉砕」なんて正力松太郎の作った標語に洗脳され、450万人という莫大な数の日本人が第二次大戦の犠牲になった。



 竹槍でB29の爆撃に立ち向かってみたり、焼夷弾の火をバケツで消せと言ってみたり、どう考えても常軌を逸した異常な精神主義が蔓延したのも洗脳の成果であった。

 こうした精神主義は、戦後、スポーツ界に広く残渣が残って、膝を取り返しのつかないほど壊してしまう「ウサギ跳び」の強制など、どれほど悪弊を残したか分からない。



 正力が会長を務めた「大政翼賛会」は「お国のために私有財産を寄付しろ」と強要してまわり、指輪や貴金属などを供出させられ、寺の釣り鐘でさえ奪われたが、戦後、それらは返還されることもなく、日本軍の担当供出担当関係者に、いいように強奪された。

 一部は正力や岸信介らA級戦犯が米軍を買収して釈放される資金にも流用されたといわれる。



 警視庁警備局長だった正力松太郎が、関東大震災直後、「朝鮮人が井戸に毒を投げ入れ、娘たちを強姦して回っている」という完全なデマをメディアに拡散したことで、それを真に受けた下町の自警団が、通りすがりの在日朝鮮人を次々に虐殺して、総数で6000名を超える在日朝鮮人が殺された事件も、洗脳殺戮事件といえるだろう。



 正力は、戦後、読売新聞社の社主となり、大衆を洗脳する手段としてのメディア、プロ野球やテレビ放送を生み出した他、核兵器製造のための原発も導入している。



 ナチスが「障害者は国を停滞させる」と宣伝して、ドイツの障害者40万人をガス室で殺害したT4作戦も、国家的な洗脳といえるだろう。

 いずれも、洗脳から覚めた人々は、自分たちの行ったことの残虐性に死ぬまで打ちのめされ続けた。



http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-331.html



 「勝ち組」という太平洋戦争における日本の敗戦を絶対に信じない海外入植組がいて、彼らは戦後も、敗戦を口にした人々を虐殺して回った。



https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%9D%E3%81%A1%E7%B5%84



 戦後には洗脳が解けたのか?、といえば、実は、未だに日本国民の大半が、ひどい洗脳を受けたままである現実を理解しなければならない。



 「洗脳」とは何か?



 アヒルの卵を孵卵器にかけて殻を割って誕生したとき、目の前にいる動くものを、雛たちは「親」と思い込む習性がある。

 だから、雛たちは、孵卵器前にいた人間を親と思い込んで、どこまでもついて回る。そうしないと不安なようにプログラムされているからだ。



 これを生物心理学では「刷り込み」と呼んでいるが、人間でも同じで、生まれて育ってゆく過程で、目の前にある環境が自分を支えている存在と思い込み、それに忠誠を示そうとするのは、自己防衛本能の一種であるかもしれない。



 別の言い方をすれば、人は、親離れして、世間でもまれるうちに、善悪の判別を身につけ、自分にとって、社会にとって、何が良いことなのか、価値判断の基準を作り出す。これが「洗脳されていない」自然な姿である。



 しかし、なかには、他人の言葉に簡単に騙され、「儲かる」とか吹き込まれて有り金を渡してしまって、財産を奪い取られてゆく人も少なくないし、周囲の意見に対して、どうしても自分の判断が追いつかないで、自分を見失う人もたくさんいる。

 あるいは、病的に他人の意見に盲信してしまう人もいる。

 「社会を良くするんだ」と決意し、朝原教祖の指示に盲従して人殺しをしてしまう人もいるし、「日本が好きです」とか言いながら、日本社会を根底から破壊する安倍晋三を支持して喜んでる人もいる。



 あなたは洗脳されていないのか?



 「洗脳されている」と言わねばならない、もっとも典型が、「天皇制」と「死刑制度」であり、そこから派生した学歴権威主義である。



 天皇を永遠不滅の絶対的存在と勘違いしている人は、日本国民の過半数もいるかもしれない。

 「天皇様」といえば「神様・仏様・キリスト様」なんて神頼みに並ぶ存在として刷り込みを受けてしまっている人が極めて多いのである。



 ところが、よく考えてみれば、あなたの受けた理科や生物の学校教育の常識から考えれば、天皇が生物学的人間にすぎないことが、分かりすぎるくらい分かるはずだ。

 天皇はウンコしないのか? しなければすぐに糞詰まりで死んでしまう。庶民のようにエッチしないのか? しなければ子供は産まれてこない。天皇は一回に千食、食べるのか? 一食しか食べられないよ。天皇は一度に千人と話せるのか? 一人しか話せないよ。

 つまり、天皇は我々庶民と何一つ変わらない「タダの人」であることくらい、あなたの常識からすれば分かりすぎるくらい分かっているはずだ。



 それなのに、なぜ特別扱いするの? その理由はいったい何なのだ?

 よほどの屁理屈好きでもないかぎり、まともに述べることのできる人などいない。

 せいぜい、「明仁・美智子夫妻が極めて誠実で、親しみが持てる」とか、科学的根拠とは無縁な、感覚的で適当なことを言うしかないのである。



 真実を言えば、特別扱いする本当の理由は、「特別扱いせよ」と洗脳されているからである。

 このことを理解していないで、自分で正当化してしまっている人たちが、狂信的な恍惚を伴った天皇制支持者となってゆく。



 元号など天皇制を神格化する以外何一つ役に立たない有害無益な存在であって、元号を国民に押しつけている行政自体が、ダブルスタンダード暦に伴う有害性に困り果てて、実は西暦だけを使っている。

 印刷配布される元号は、いちいち西暦を翻訳して印刷するのである。これも天皇制への洗脳を守るためだ。



 なぜ、行政が天皇制を守ろうとするかというと、天皇制は「国家への忠誠教育」の柱であって、「愛国心=国を守ること=天皇を守ること=行政に従うこと」と都合良く論理化されている事情による。



 天皇制を容認する歴史上・社会上・物理上・生物上の根拠など何一つないことは社会常識の問題なのである。

 そこにあるのは、洗脳による宗教的な情念だけである。

 あなたの会社の社長が、権力を利用して、突然、「自分は天皇と同じだから無条件に崇拝せよ」とあなたに強要したなら、あなたは、どのように感じるだろう?

 不合理な違和感と反発を感じるはずだが、そのあなたが天皇制だけを、無条件に受け入れている理由は何なのか、きちんと考えるべきである。



 天皇制に迎合するあなたは、幼い頃から「天皇は特別な存在である」と洗脳されているにすぎないのだ。

 これはアヒルの幼鳥たちが親について回るのと同じ「刷り込み効果」である。

 それが証拠に、幼いうちから天皇制への「刷り込み洗脳」を受けていない外国人たちは、天皇に対して何の敬意も持たず、「タダの人」にすぎないことを知っているし、特別視する日本人に異様さ、強い違和感を感じている。



 まあ、外国でもタイやマレーシア、イギリスやオランダなどでも封建時代の名残を引きずった元首制度が残されていて、元首に対する崇敬が宗教的に存在している国もあるわけだから、日本もそのうちの一つと民俗学的に理解されるわけである。

 イスラム諸国の、ムハンマドに対する観念的束縛よりもマシなように思われているかもしれない。



 しかし、近代資本主義国家の基礎理念が「合理性」であり「金儲けの自由」であることを思えば、グローバリズムの理念と真っ向から衝突する概念でもあり、こうした君主制については、あちこちで衝突を繰り返すことになる。



 これを書いている2018年5月19日は、イギリスでハリー皇子が米女優と結婚するということで大騒ぎになっているらしい。

 「なんで彼らが特別扱いされなければならないの?」

 と疑問を感じている人も大勢いるだろうし、交通規制やメディアの大規模な露出に不快感を示す人もいるだろう。



 天皇制について、もっともまずいことは、天皇という虚構にすぎない権威を作り出していることで、その現実から、人間には先天的な、犯しがたい序列があると思い込まされ、「すり込まれて」しまった人々が大勢出ていることである。

 また、こうした合理性のない、つまり現実に根拠を持たない差別観念が、人々を惑わせ、無数の精神障害を生み出していることにも気づかねばならない。



 天皇制に対する無条件の信仰が、学歴や出自などの権威主義のウソを助長する基盤になってしまっている。天皇がエライなら、権威ある東大も、巨大企業の社長もエライ、権威が真実よりも上位であるという、ひどい勘違いをもたらしているのである。



 本当は、天皇制だって、「タダの人」にウソの権威をかぶせて、神様に仕立て上げただけのことで、万世一系のはずの天皇家の血統は、少なくとも4回は、まったく頃なる集団によって血統が変えられている。

 最近では、明治維新の際に、北朝正統=孝明天皇が暗殺され、南朝正統を主張する維新勢力によって、大室寅之祐という人物が、明治天皇に化けている。



http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-332.html



 だとすれば、明治以降の天皇は、偽物ということになり、天皇が神格化されて、それを利用した国家主義が幅をきかせて450万人の日本人が残酷に殺されていった関係を、もう一度、見直す必要があるのだ。

 天皇制が、本当に日本社会に必要なのか

必要なら、その理由は何か? 天皇制が日本社会に何をもたらしているのか?

 今は、それを根底から問い直さねばならない時代なのである。



次回は、洗脳と死刑制度について