2011年3月中旬に起きた東京電力福島第一原発の巨大放射能事故の結果は、ほぼ、すべてのメディアにおいて意図的に報道されない状態が続いている。

 明らかな報道統制が起きている。こればかりは、私も予想できなかったほどの過酷で徹底的な統制であった。



 また、明らかな人口減少が予想されたのに、統計上は反映されていないことから、間違いなく、独裁国ベラルーシがチェルノブイリ事故後、行ったのと同じで、日本政府によって人口動態統計も捏造されているだろう。

 フクイチ事故の放射能被曝による致死・健康被害は、予想をはるかに超えて、完全に徹底的に闇に葬られている。



 政府文書の捏造は、最近、森友・家計問題で暴露されているが、相当以前から常習的に行われていたことが明らかになっていて、ならば、あらゆる公文書が改竄されていると理解するしかない。



 ICRPは、年間1ミリシーベルトを公衆が被曝すれば、死に至る発癌が、5×10^ー⁵ 重度障害児の誕生が 1.3×10^-⁵ と、過去の被曝データの分析から評価している。

 これを日本人口1.3億人にあてはめると、両方で年間8000名になり、ほぼ交通事故死者と同等のリスクということになる。



http://takedanet.com/archives/1013803600.html



 これは、もちろん安全基準でも何でもなくて、この程度の死者を許容しないと原発など原子力産業の運営ができなくなるから、住民に我慢量として押しつけるためのデータであり、住民の安全ではなく、原子力産業の利権を守るための基準値である。



 現実には、とんでもない数の人々が原発の日常運転によって殺されていることは、私が、民間企業のまとめたデータから明らかにしている。とてもじゃないが、ICRPの推計値に収まるような数値ではない。



 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-351.html



 福島県民が、フクイチ事故によって、どの程度被曝したのか? 

 東京電力・福島県庁事業部と揶揄される福島県は、フクイチ事故による県民の被曝量は大半が5ミリシーベルト以下と公表している。



 http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20111213/index.html



 仮に5ミリシーベルト平均としても、先のICRPリスク係数を適用すると、福島県民187万人のうち115名が被曝死したことになるが、現実は、そんな生やさしいものではない。

 実際の被曝量は、私の考えでは全福島県平均でも年間20ミリシーベルトを超えていて、年間500名近い人々が死亡していると考えていて、これから、それを明らかにしたい。



 東電の御用機関といわれる福島県が、どれほど事態を矮小化、隠蔽しようとしているかは、このデータのデタラメさを暴く、たくさんの報告が示している。



 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/13228



 このヤフー知恵袋の、一番下の回答が、福島県民の被曝状況を正しく捉えている。



 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1462171449



 毎時1マイクロを超えるガンマ線に晒されている福島県民は、おおむね年間20ミリシーベルトを超える被曝を強要されている。



 実は、ICRPを作ったのは、欧州のアレバ社を中心とした原子力産業であって、被曝推計値も、原子力産業に不都合な事実は歪曲、捏造されたものだったと、ICRPの元委員長が告白しているのである。



 http://healthpress.jp/2016/03/icrp-1.html



 http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-723.html



https://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/de6dd90d1e88dc5de47a25b9d9ef5214



 本当は、内部被曝の危険性は、外部からのガンマ線による被曝の600倍〜1000倍の危険度があるとの評価は、今では放射線生物学者の常識である。



 だから、東日本の汚染地帯で外部被曝が1マイクロ毎時あっても、実は、あまり健康に関係がない。

 私も外部線量の日本一高い花崗岩地帯である中津川に移住し、毎時0.2μ超の環境に生活して我が身で実験しているのだが、今のところ影響は出ていない。

 ところが路上を漂うセシウムやストロンチウムの微粒子を呼吸から肺に取り入れてしまうと、これまで言われていた千倍のリスクで、癌や白血病、循環器障害(心筋梗塞)などが発生するわけである。



 もちろん、福島では桁違いに恐ろしい事態になっていて、福島県民の大半が、呼吸や食事から放射性物質を大量に体内に蓄積してしまっていて、それらが潜伏期間を超えると一斉に心筋梗塞や癌の花を咲かせるということになる。



 潜伏期間のウクライナにおけるデータは、すでに明らかにされている。

 これによれば、被曝における一般的な潜伏期間は5年であり、2016年から発症がはじまり、2018年、19年頃に発症ピークを迎えることが示されている。

 ちょうど今年からなのだ。



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 ウクライナでは、事故から五年を経て、医学系市民団体が、チェルノブイリ事故により、100万人規模の被曝死者が出たと声明を発表したことがある。



 この記事は2014年くらいまで、ネット上でニュース記事として、いくらでも拾うことができたが、2015年くらいから、原発事故の隠蔽に不都合なデータとして、徹底的に削除されはじめて、今では、どこを探しても出てこない。



 日本政府と東電、その実働部隊として実際に世論操作を行っているのが電通であるが、まさに彼らによる情報封鎖、世論操作の凄みを思い知らされるのである。

 統計データまで明らかに改竄されてしまってるので、我々は真実を探すのに、真っ暗闇の情報を手探りするしかないことになってしまった。

 これからは、自民党政権に都合の悪いデータは必ず削除されると考え、見つけ次第、即座にダウンロードすることを勧める。



 ところで、これまで書いてきたリスクは、すべて被曝「晩発性障害」であって、フクイチは、晩発性(確率障害)でない、直接に死をもたらす「急性放射線障害」をもたらすレベルを、はるかに超えた放射能を環境に放出したのである。



 これも、すべてのメディアによって、完全に隠蔽されていて、民主的とか、リベラルとか評価される番組や新聞社でさえも、「悪魔のタブー」であるかのように近寄らないのである。

 私も、こうした情報をツイッターで流し始めたら、とたんに不可解な理由でアカウントを永久凍結されてしまった。



 東京電力幹部は、事故直後、号泣して謝罪したが、これはフクイチの放出放射能が、直接に大量の被曝死をもたらす=致死量を遙かに超えたレベルだったからである。



 https://ameblo.jp/sunamerio/entry-11377225930.html





 何度も同じ画像ばかりで恐縮だが、何度でも、この記事を見ていただきたい。これは共同=時事通信が事故から一ヶ月程度の段階で配信したものである。

 

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 この記事の意味するところは、大熊町で、3月末に、路上に10万CPMを超える高度に汚染された遺体が発見されたが、これが千体に近い数、フクイチ周辺に放置されたままになっているというのである。



 この地域=大熊町・双葉町は、311震災で大きな被害を受けていない。一部の低地が津波に襲われたが、海抜高度が30m以上の場所では、震災での倒壊家屋さえなかった。

 それでは、どういう理由で、千名に近いと報道された「危険で近寄れない、放置された死者」が死亡したのか?

 もちろん、東電幹部が泣きじゃくって告白した、急性致死被曝を超えた放射能放出の結果である。



 それを端的に示すデータが、政府の公表してきた「震災直接死と関連死」のデータである。(何度も恐縮だが、これを拡散してくれる人がいないのだ)

 今では、私が、これを取り上げて以降、ネット上で、関連死のデータの大半が削除されてしまい、探すのも困難になっている。関連死の概念すら隠蔽されてしまったのだ。



急性被曝によって、どの程度の死者が出たか?

 簡単に知ることができるのは、東日本大震災による直接死者と間接死者の県別の差である。

 

2017年集計で、岩手県では直接死、死者不明併せて6003名うち関連死463名

宮城県は死者不明併せて14908名 関連死が926名

福島県が死者不明併せて1992名 ところが関連死が2147名

 

 岩手県の関連死割合は 7.7%、宮城県の関連死割合は6.2%

 ところが、福島県だけは関連死割合が108%なのである。

 

 この差の理由は何か?

 

 なぜ福島の関連死が直接死より多いのか? それは福島県の人々が震災のなかで建物倒壊や津波被災以外の理由で2100名もの人々が死んでいるからなのであり、それでは該当する理由はと考えれば、フクイチ事故による放射能によって死亡した以外の説明は不可能である。

 

仮に、岩手や宮城と同等の割合なら、福島の関連死は7%で計算しても、わずか140名である。ならば2147名から140名を引いた2007名が放射能被曝死であると断定してもよい。



 東電幹部が号泣した理由は、この直接被曝死の事実であった。

 しかし、この事実がメディアに流れることは皆無であった。市民派メディアといわれた人たちでさえ、まともに取り上げていない。



 私の指摘に対し、捏造だとか、根本的な錯誤だとかの批判は、今のところ存在していない。これは反論の余地のない真実なのである。だから隠蔽だけがあり、私は、ますます人々の関心の届かない片隅に追いやられるばかりである。





 チェルノブイリ事故によって、周辺国では、激しい平均寿命の低下が起きた。

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チェルノブイリ事故の起きたのは1986年4月26日であり、その瞬間まで、ロシアにおける男女の最高の寿命を記録していたが、事故の直後から、激しい凋落が始まった。

 男性が64.8歳から57.6歳へ、8年間で実に7.2歳の低下になった。

 女性は、74.5歳から71.2歳へ、3.3歳の低下になった。

 女性が放射能に強いわけではない。男性の平均寿命が激落した理由は、当時、原発事故の後始末に「リクビダートル」という名の作業員が数十万人も動員され、彼らの大半が致死的被曝をさせられたためである。



 http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/245.html



 これに対して、京大原研熊取8人衆の今中哲治氏は、統計捏造で知られたベラルーシのデータとの整合性がないことを理由に「男たちが酒を飲み過ぎたせいだ」と決めつけたので、以降、私は彼を一切信用しなくなった。



 このデータから分かることは、事故から8年後に、恐ろしい平均寿命の低下=大量死がやってくる。それも、日本の数十倍の国土のある、ロシア全土での話だ。

 女性についても、3.3歳の低下だが、日本の場合、チェルノブイリ周辺国とは比較にならないほど人口密度が高く、汚染も激しかったと思われるので、おそらく日本全土で4歳を超える寿命低下が起きると予想し、総死者数も数千万人に達すると予想していた。

 ところが、そうなっていないのは、そうならなかったのではなく、全メディアに情報操作を行い、隠されているのではないかと疑っているのである。



 上の多くのデータから、フクイチ放射能による本当の被害、大量死が起きるのは8年後である。すなわち来年だ。

 今年、すでにピークを迎えている。

 それで政府が、どこまで被害を隠し通せるのか? 私は、いくらなんでも政府に隷属しない矜持あるメディアによる暴露が始まるだろうと期待している。