1970年代まで、地球温暖化よりも、むしろ寒冷化が問題になっていたが、二酸化炭素温室効果説が登場してから、寒冷化問題は、話題の焦点から遠ざかっていった。
これは、「温暖化二酸化炭素犯人説=問題解決のための原発推進」を主張する「ダボス陰謀団」の声が大きくなって、世界的な潮流になったことによるものだろう。
しかし、多くの気象学者が、マウンダー極小期に伴う寒冷化が再現されて、地球は2030年から小氷期に突入する。その確率は97%であると主張するようになった。
原因は、太陽活動=黒点活動が衰退することで、地球全体への日照量が減衰するとともに、地殻変動が活性化し、火山活動による日照隠蔽効果が起きるからと説明されている。
以下に、代表的な解説を引用する。
ミニ氷河期の到来が及ぼす人類への危険性!日本はどうなる? 2021年09月09日
https://cherish-media.jp/posts/12050
地球温暖化が叫ばれて久しい今日ですが、2015年7月初頭にイギリスの王立天文学会の会議において、2030年までにミニ氷河期(小氷期)が来ることが発表されました。発表者はイギリスのノーザンブリア大学のヴァレンティナ・ジャルコヴァ(Valentina Zharkova)教授。
ジャルコヴァ教授の研究チームは、数学を応用した予測モデルに太陽のデータを当てはめ、ミニ氷河期が来ることを予測しました。発表当時は一部学者や気象学者から反発を受けましたが、ジャルコヴァ教授以外にもミニ氷河期が到来や地球寒冷化という予測にたどり着く研究者は多く、今ではミニ氷河期の到来は現実的なものとなり、ミニ氷河期に突入するか否かだけでなく、いつミニ氷河期に入るかが考察されています。
ミニ氷河期とは、温暖期の間に起こる、寒冷な気候や氷河が増加する寒冷期のことです。14世紀半ばから19世紀後半にかけて起こった寒冷期などをそう呼びました。ミニ氷河期は小氷期、小氷河期とも呼ばれます。ちなみに日本でいえば江戸時代が江戸小氷期などと呼ばれミニ氷河期にあたる時代でした。
一般的にミニ氷河期が指すのは上記に挙げた14世紀半〜19世後半であり、その間は地球の平均気温が1.5度低下しました。
またその期間の中でも1645年から1715年にかけてはマウンダー極小期という太陽の黒点が著しく減少する期間と一致し、寒冷化との因果関係が示唆されています。
そして、現在2030年までに再びミニ氷河期が到来すると言われており、より時期を絞り込むといつかという予測や、また今度の寒冷化は前回のミニ氷河期よりもさらに気温が低くなることが予想されています。
また今回の説ほど大きく報道されませんでしたが、2010年頃にも「2013年以降にミニ氷河期が来る」といった説が唱えられており、地球温暖化説が有力だったこの数十年間にも何度かミニ氷河期の到来や、ミニ氷河期のサイクルの存在を主張する声はあがっていました。
第四紀の最終氷期以後,山岳の氷河が急速に発達した時期。特に歴史時代に入ってからのものをさしていうことが多い。ヨーロッパのアルプス,ノルウェー,アイスランド,北アメリカのアラスカでは 16世紀の終りから 17世紀の初め頃に始った1650年,1750年,1850年頃の3つのピークがあり,その間に氷河が若干後退した時期をはさむ。
引用元: https://kotobank.jp/word/%E5%B0%8...
ミニ氷河期の原因1:太陽活動の低下?
太陽に黒点があることや黒点が出現したり消えたりを繰り返していることは有名なことだと思いますが、この太陽黒点の増減は太陽活動の1つです。
過去のミニ氷河期のある期間(1645年〜1715年)において、太陽の黒点が極端に減少、あるいは全く黒点が観測されない時期がありました。これにより、太陽黒点の減少つまり太陽活動の低下は、地球の寒冷化と結びついていると考えられています。
出典: https://www.nasa.gov
上記は2017年3月に英新聞「Daily Mail」で報道された、NASAが太陽活動の停滞を観測したものです。3月7日から22日までの15日間、連続で太陽黒点がゼロでした。これにより科学者らは、ミニ氷河期が着実に近づいていると考えています。
過去のミニ氷河期の全期間にわたり、世界中で火山活動が記録されています。具体的には、火山の噴火によって火山灰が噴出され、それが大気上層に昇って地球の表面を覆い太陽光線を遮り、地球の気温を引き下げるのです。
火山灰は噴出されてから約2年間にわたって広く日射を遮ります。
実例として1816年の「夏のない年」があり、原因は前年1815年に噴火したインドネシアのタンボラ火山は大量の火山灰でした。
この実害はインドネシアのみならず北ヨーロッパやアメリカなど世界規模になり、世界的に冷夏など異常気象で農作物に壊滅的被害がありました。
過去のミニ氷河期について、上に挙げたように太陽活動の低下と火山活動によるものが原因だとされています。しかしこのミニ氷河期の原因については未だ研究者達によって議論がなされており、依然明確な答えは出ていません。
しかし、2015年に発表されたジャルコヴァ教授による太陽のデータを算出して導き出された「ミニ氷河期到来」という予測により、これまで以上に太陽活動の低下が原因という説が強力になっています。
ミニ氷河期はマウンダー極小期とほぼ一致
出典: https://ja.wikipedia.org
マウンダー極小期とは、1645年から1715年にかけて太陽黒点の数が際立って減少した期間のことです。マウンダーは太陽黒点の研究で知られるイギリスの天文学者の名前で、太陽黒点の出現頻度や減少期間を確立したことから、彼の名がつけられました。
マウンダー極小期と呼ばれているのは1645年から1715年で、その期間は通常約4万から5万個観測できるはずの太陽黒点が50個ほどしか観測できなかったとされています。さらに黒点が全く観測できない日もありました。
今は第24太陽活動周期
出典: http://spaceweather.com
太陽活動周期は約11年周期と言われており、過去数百年に渡って観測されてきました。1755年以降、太陽を観測し黒点の数や無黒点日(黒点の全くない日)や月別の平均値など、太陽活動周期のリストが記録されています。
今日2017年は第24太陽活動周期になり、1つ前の第23周期(1996〜2008年)の無黒点日は821日で、過去80年の8周期と比較してずば抜けて多い周期でした。そして第24太陽周期は、「過去200年で最も太陽活動が弱い」周期になることが分かっています。
「2030年までにミニ氷河期突入」、精度は97%
2030年までにミニ氷河期に突入する、という予想は97%の精度、つまり97%の確率で起こると予測されています。
また一部ではもう既にミニ氷河期に突入しているという声も上がっています。これは数学を用いたモデルに太陽活動周期などの厳密なデータを当てはめて算出された予測であり、明確にいつからいつまでとまでは曖昧ながらも、かなり精度が高い予測だと考えられています。
「2030年、太陽の活動が60%に」
太陽活動のデータを分析したイギリスのノーザンブリア大学に所属するヴァレンティナ・ジャルコヴァ教授らによれば、太陽の活動は2030年までに現在の60%まで減少すること、それによって97%の確率で地球がミニ氷河期に入ることが分かったと発表されました。
ジャルコヴァ教授によるこれらミニ氷河期の予測は、北半球を中心に世界的な規模で大きな影響があると考えられます。しかし一部の気象学者はイギリス王立天文学会にこの予測を否定し、公表を差し止めるよう求めました。
アメリカのペンシルベニア大で気象学を専門にするマイケル・マン名誉教授も「太陽活動が地球の気温に与える影響はほとんどなく、地球温暖化は今後何十年間も続く」と反対意見をワシントンポストに送っていました。
しかしながらミニ氷河期到来に辿り着いたのはジャルコヴァ教授だけではなく、西オーストラリア大学のクリフ・オリア教授やメキシコの水技術研究所のホルヘ・サンチェス・セスマ教授など世界各地の科学者が、ジャルコヴァ教授同様にミニ氷河期の到来を予測、同じ結論に至りました。
さらにジャルコヴァ教授の発表当時(2015年)では否定意見を出していたNASA(米航空宇宙局)も、現在では太陽黒点と気温に相関関係があるとし、同様にミニ氷河期または寒冷期を予測しています。
前回のミニ氷河期の時期、そのうちマウンダー極小期にあたる全期間を通して日本は江戸時代でした。江戸時代が全般的に気温が低い時代であったことは割と有名です。この江戸時代は気候学でいえば「小氷期」にあたり、江戸時代の小氷期であることから「江戸小氷期」などとも呼ばれます。
実際、江戸時代の日本は非常に寒かったという記録が残っています。そのため、江戸時代に描かれた絵では頻繁に深く積もった雪や真っ白な雪景色、雪で遊ぶ女子供などが描かれています。
現代のように電気で動く暖房器具がなかった時代ですので、火鉢が大活躍。当時の公的な気温の記録はありませんが、今と比較すると平均気温が5度から7度は低いと言われています。つまり江戸時代全体を通して気温が低く、特に冬は極寒であったことが分かります。
専門家のシミュレーションや研究によれば、ミニ氷河期によって世界各地の穀倉地帯や漁場が変動し、世界の人口のうちおよそ20億人が飢餓や病気で死亡する可能性があると予測されています。
地球温暖化で北極や南極の氷が溶けているという情報もありましたが、NASAによれば今は溶けている氷と同じくらいかそれ以上に氷が増えていることも観測され、今後ミニ氷河期に突入すればどんどん氷が増えていくと考えられます。
夏がほとんどなくなる地域があること、冬は長くなり河川が凍りつくこと、普段は凍らないロンドンのテムズ川までも凍ることなどが予見されました。
2030年にミニ氷河期が来る、という情報が出回って以降、根拠のない情報や尾びれや背びれまでついた噂が流れました。2030年にミニ氷河期が来て日本が終わる、生命の危機、生存の危機、というような絶望を煽るようなものなどです。では実際にミニ氷河期が来るとして、日本はどうなるのでしょうか。
まず、江戸時代にもミニ氷河期があったことを思い出しましょう。というのも、上にもあるように江戸時代には現代のような暖房器具はほとんどありません。歴史的にも寒い時期であるにも関わらず、火鉢や温石、湯たんぽくらいで当然ながらエアコンもファンヒーターも床暖房もありません。そんな江戸時代を考えたら、今の設備でミニ氷河期に突入できる現代は幸運です。
結論からいえば、現状の予測では生存の危機に陥るような「ガチな氷河期」は来ません。ご安心ください。低めに見積もっても東京の夏の最高気温が20度になるなど、暑い日が暖かいから涼しい日になる程度です。ただしもしかしたら最近の異常気象のように夏に数日雪がチラつくかもしれません。
冬の東京では氷点下を下回る日が増えるでしょうが、これも生命活動の危機になるほど低下はないと予測されています。ただし東北や北海道などもともと寒い地域はより寒くなることが予測されるので対策は必要です。
また、世界的に気温が下がるため、地球全体的に食料自給率が落ち、輸入に頼っている日本には少々痛手になることも否めません。食糧難は十分考えられるため、個人でも食料の備蓄などの備えはしておくことが必要です。
さらに平均気温が低下するため、空気の乾燥や免疫力低下などによって冬のインフルエンザや風邪の流行などウイルスが蔓延しがちになることが考えられます。
また、広島大学大学院生物圏科学研究科の長沼毅教授によれば、ミニ氷河期が来ることで一番怖いのは、ミニ氷河期自体ではなく、「ミニ氷河期がトリガーとなって氷期に突入してしまうこと」だと言います。「食糧難に加えて、エネルギーが閉ざされ」、水不足になることが危惧されています。
2030年までに来ると言われているミニ氷河期。しかし「2030年まで」という広い括りであり、「2030年」ピンポイントではありません。ではいつミニ氷河期が来るのでしょうか。
一説には、2015年後半から既にミニ氷河期に突入していると主張している学者もいます。それ以前にも2013年以降ミニ氷河期が来ると主張した研究者も存在しました。昨今は異常気象も多く、夏でも雪が降ったり例年にない天気が世界各地で起こり、一部の研究者はこれらもミニ氷河期の影響と考えています。
また2030年から2040年に来るという説もあり、やはり現時点では明確に「いつからいつまで」とは言えず、現状一番信憑性があるのは「2013年以降」であり「2030年までに来る」くらいでしょう。
異常気象が度々起こる中、2017年夏にも雪が降った地域が世界各地で見られました。ミニ氷河期は2030年までに突入することが97%と予測されていますが、上でも言ったように既にミニ氷河期に入っているという見方もあります。今後も夏に降雪が増えたり氷が張ったり、さらに夏なのに寒い日が続くことも考えられます。
また日本でもここ数年は異常気象という文字をよく見かけ、2017年夏には観測史上最大の大雨が降ったり、6月に降雪があったと思えば一転して猛暑など、天気も荒れました。
ここ数年では2015年に発表された「2030年までにミニ氷河期」という説が有力ですが、これより前にも地球ミニ氷河期説がありました。最近では2010年頃に発表された、「2013年以降にミニ氷河期が来る」という説です。
現在でも2015年後半に既にミニ氷河期に入った、と主張する研究者もおり、これや2030年突入にしても「2013年以降」であり、当時の説も正しかったということになります。実際2013年には通常では雪が降らない中東地域でも数百年ぶりの降雪が見られたり、2013年までに溶けると言われていた北極の氷が増加したりなどしました。
温暖化ではなかったのか?
数年前から世界的に問題として取り上げられる地球温暖化。温室効果ガスを原因とする温暖化は、話題になっている当時から温暖化を否定する説はありましたが。しかしミニ氷河期の到来が予測されている今、少しずつなりを潜めているように感じられます。
まだまだ温暖化が続いている、深刻化しているという説もあれば、既に寒冷化に移行している、あるいは今後数年内に移行するという考えや、これまでの温暖化でさえミニ氷河期とミニ氷河期の間の温暖期に過ぎないという説まで、温暖化と寒冷化を主張する意見は真っ二つに割れています。
地球温暖化説が優勢だった2013年、それまで「2013年夏までに北極の氷が溶ける」「2013年夏までに北極の氷は姿を消す」という温暖化派の説がありました。しかし実際の2013年にはその予測を裏切り、北極の氷は60%増加するという現象を見せました。
ただし当時北極の氷は増加し海氷面積(海の凍っている部分)が広がりましたが、南極では海氷面積は減少していました。こちらばかりが取り上げられ、海氷面積の減少が問題になりましたが、全体としてはほんの少ししか減少しておらず、現在ではむしろ増加していると言われています。
温暖化ではなく寒冷化対策が必要?
これまで有名な京都議定書をはじめ、国家レベルのものから個人でできるものまで、様々な温暖化対策が打ち出されてきました。しかし、ここ数年になってミニ氷河期に突入するという予測が打ち出され、温暖化対策とは反対の寒冷化対策をどうしたら良いか考えている人もいるかもしれません。
しかし今回予測されている寒冷化はあくまでミニ氷河期であり、日本においては、「少し寒くなる」程度でそこほど深刻な寒冷化ではないと予想されています。よって対策も災害時と同程度か少し多めくらいの水や食料の備蓄や、多少の防寒対策で十分でしょう。
この状態で取れる対策としては、まず災害時の対策と同じように食料の備蓄です。上でも挙げたように、食糧を輸入に頼っている日本は、世界的な寒冷化によって各地の食糧難の煽りをくらう可能性があります。数年前の大地震によって災害対策をしている方も多いと思いますので、多少の水と食糧は備蓄しておきましょう。
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一部引用以上
長々と引用して申し訳ないが、上の説明は、わかりやすさから引用した。
すでに「小氷期突入問題」は、過去にいくつかブログに書いている。アマチュア無線家は、DX(超遠距離交信)の栄誉を求めて、毎日、電離層の状態に目を光らせているが、これも太陽黒点活動に伴うものであり、私がアマ無線を始めた1980年代や90年代に比べると、2013年以降、黒点活動が減衰し、DXcer たちは悲嘆に暮れている。
このままゆけば、あと数年もすれば、超遠距離電離層交信ができるのは年に数回もないという事態になることを、無線家たちは、たぶん知っていると思う。
黒点活動は、周期的(11年)で増減を繰り返す。現在はサイクル25と呼ばれるが、数ヶ月前まで、やや活性だったが、今は沈静化している。
https://swc.nict.go.jp/trend/flare.html
太陽周期活動に関する説明
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E6%B4%BB%E5%8B%95%E5%91%A8%E6%9C%9F
2030年小氷期問題は、11年周期サイクルではなく、数百年単位の大周期である。氷河期は、数万年単位の周期になる。
さて、数年後に迫っているか、「すでに始まった」と考えられる小氷期は何をもたらすのか?
それは、現在起きている8月の異常降雨にすでに現れている。連日、夏らしい晴天が見られず、雨がしとしと、間欠的に降り続く、多湿の嫌な天候が続いているが、この現象は、前回の江戸時代における小氷期と似ている。
江戸時代の小氷期で代表的な現象は、天明天保の大冷害=大飢饉だろう。
天明の大飢饉
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E6%98%8E%E3%81%AE%E5%A4%A7%E9%A3%A2%E9%A5%89
東北地方は1770年代から悪天候や冷害により農作物の収穫が激減しており、すでに農村部を中心に疲弊していた状況にあった。天明2年(1782年)から3年にかけての冬には異様に暖かい日が続いた。
道も田畑も乾き、時折強く吹く南風により地面はほこりが立つ有様だった。空は隅々まで青く晴れて、冬とは思えない暖気が続き、人々は不安げに空を見上げることが多くなった。約30年前の宝暦年間(1751年 - 1763年)の4年、5年、13年の凶作があったときの天気と酷似していた。
天明3年3月12日(1783年4月13日)には岩木山が、7月6日(8月3日)には浅間山が噴火し、各地に火山灰を降らせた。火山の噴火は、それによる直接的な被害にとどまらず、成層圏に達した火山噴出物が陽光を遮ったことによる日射量低下で冷害をさらに悪化させることになり、農作物には壊滅的な被害が生じた。このため、翌年から深刻な飢饉状態となった。
被害は東北地方の農村を中心に、全国で数万人(推定約2万人)が餓死したと杉田玄白は『後見草』で伝えているが、死んだ人間の肉を食い、人肉に草木の葉を混ぜ犬肉と騙して売るほどの惨状で、ある藩の記録には「在町浦々、道路死人山のごとく、目も当てられない風情にて」と記されている。
しかし、諸藩は失政の咎(改易など)を恐れ、被害の深刻さを表沙汰にさせないようにしたため、実数はそれ以上とみられる。被害は特に陸奥でひどく、弘前藩の例を取れば死者が10数万人に達したとも伝えられており、逃散した者も含めると藩の人口の半数近くを失う状況になった。飢餓とともに疫病も流行し、全国的には1780年から1786年の間に92万人余りの人口減を招いたとされる。
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一部引用以上
このとき、東北北部では数十万人の餓死者が出て、人肉食が普通にあったと記録されている。秋山郷は全滅し、現在の住民は、その後に移住した人々である。
このマウンダー極小期=小氷期の例から、たぶん2030年前後には、同じことが起きると覚悟すべきだろう。
これは全地球的な現象であって、欧州でも飢饉は凄まじく深刻だった。アイスランドでは半数が死亡し、グリーンランドは全滅した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%B0%B7%E6%9C%9F
私は、上の方の「小氷期で日本は被害が少ない」という説明には疑問がある。
理由は、江戸時代の当時に比べて、現代人は基礎的な人間力=労働力がひどく劣化しているからである。
ウクライナ戦争が第三次世界大戦に進展した場合、人類は、現在の数割程度も生き残るのは難しいと考えている。
仮に、平和が回復して、小氷期だけの問題だとしても、やはり地球人口は半減するような気がする。それは人間力=動物的生命力の劣化した「便利地帯」である先進国住民を直撃するのではないだろうか?
何より、「土地を耕して芋を作る」ことができなければ餓死するしかない。コンピュータやゲームに埋没している若者たちに、それができるのか?
我々は、小氷期に備えて何をすべきなのか?
それは、最初に、毎日歩いて体力を確保することだと考えている。
これは、「温暖化二酸化炭素犯人説=問題解決のための原発推進」を主張する「ダボス陰謀団」の声が大きくなって、世界的な潮流になったことによるものだろう。
しかし、多くの気象学者が、マウンダー極小期に伴う寒冷化が再現されて、地球は2030年から小氷期に突入する。その確率は97%であると主張するようになった。
原因は、太陽活動=黒点活動が衰退することで、地球全体への日照量が減衰するとともに、地殻変動が活性化し、火山活動による日照隠蔽効果が起きるからと説明されている。
以下に、代表的な解説を引用する。
ミニ氷河期の到来が及ぼす人類への危険性!日本はどうなる? 2021年09月09日
https://cherish-media.jp/posts/12050
地球温暖化が叫ばれて久しい今日ですが、2015年7月初頭にイギリスの王立天文学会の会議において、2030年までにミニ氷河期(小氷期)が来ることが発表されました。発表者はイギリスのノーザンブリア大学のヴァレンティナ・ジャルコヴァ(Valentina Zharkova)教授。
ジャルコヴァ教授の研究チームは、数学を応用した予測モデルに太陽のデータを当てはめ、ミニ氷河期が来ることを予測しました。発表当時は一部学者や気象学者から反発を受けましたが、ジャルコヴァ教授以外にもミニ氷河期が到来や地球寒冷化という予測にたどり着く研究者は多く、今ではミニ氷河期の到来は現実的なものとなり、ミニ氷河期に突入するか否かだけでなく、いつミニ氷河期に入るかが考察されています。
ミニ氷河期とは、温暖期の間に起こる、寒冷な気候や氷河が増加する寒冷期のことです。14世紀半ばから19世紀後半にかけて起こった寒冷期などをそう呼びました。ミニ氷河期は小氷期、小氷河期とも呼ばれます。ちなみに日本でいえば江戸時代が江戸小氷期などと呼ばれミニ氷河期にあたる時代でした。
一般的にミニ氷河期が指すのは上記に挙げた14世紀半〜19世後半であり、その間は地球の平均気温が1.5度低下しました。
またその期間の中でも1645年から1715年にかけてはマウンダー極小期という太陽の黒点が著しく減少する期間と一致し、寒冷化との因果関係が示唆されています。
そして、現在2030年までに再びミニ氷河期が到来すると言われており、より時期を絞り込むといつかという予測や、また今度の寒冷化は前回のミニ氷河期よりもさらに気温が低くなることが予想されています。
また今回の説ほど大きく報道されませんでしたが、2010年頃にも「2013年以降にミニ氷河期が来る」といった説が唱えられており、地球温暖化説が有力だったこの数十年間にも何度かミニ氷河期の到来や、ミニ氷河期のサイクルの存在を主張する声はあがっていました。
第四紀の最終氷期以後,山岳の氷河が急速に発達した時期。特に歴史時代に入ってからのものをさしていうことが多い。ヨーロッパのアルプス,ノルウェー,アイスランド,北アメリカのアラスカでは 16世紀の終りから 17世紀の初め頃に始った1650年,1750年,1850年頃の3つのピークがあり,その間に氷河が若干後退した時期をはさむ。
引用元: https://kotobank.jp/word/%E5%B0%8...
ミニ氷河期の原因1:太陽活動の低下?
太陽に黒点があることや黒点が出現したり消えたりを繰り返していることは有名なことだと思いますが、この太陽黒点の増減は太陽活動の1つです。
過去のミニ氷河期のある期間(1645年〜1715年)において、太陽の黒点が極端に減少、あるいは全く黒点が観測されない時期がありました。これにより、太陽黒点の減少つまり太陽活動の低下は、地球の寒冷化と結びついていると考えられています。
出典: https://www.nasa.gov
上記は2017年3月に英新聞「Daily Mail」で報道された、NASAが太陽活動の停滞を観測したものです。3月7日から22日までの15日間、連続で太陽黒点がゼロでした。これにより科学者らは、ミニ氷河期が着実に近づいていると考えています。
過去のミニ氷河期の全期間にわたり、世界中で火山活動が記録されています。具体的には、火山の噴火によって火山灰が噴出され、それが大気上層に昇って地球の表面を覆い太陽光線を遮り、地球の気温を引き下げるのです。
火山灰は噴出されてから約2年間にわたって広く日射を遮ります。
実例として1816年の「夏のない年」があり、原因は前年1815年に噴火したインドネシアのタンボラ火山は大量の火山灰でした。
この実害はインドネシアのみならず北ヨーロッパやアメリカなど世界規模になり、世界的に冷夏など異常気象で農作物に壊滅的被害がありました。
過去のミニ氷河期について、上に挙げたように太陽活動の低下と火山活動によるものが原因だとされています。しかしこのミニ氷河期の原因については未だ研究者達によって議論がなされており、依然明確な答えは出ていません。
しかし、2015年に発表されたジャルコヴァ教授による太陽のデータを算出して導き出された「ミニ氷河期到来」という予測により、これまで以上に太陽活動の低下が原因という説が強力になっています。
ミニ氷河期はマウンダー極小期とほぼ一致
出典: https://ja.wikipedia.org
マウンダー極小期とは、1645年から1715年にかけて太陽黒点の数が際立って減少した期間のことです。マウンダーは太陽黒点の研究で知られるイギリスの天文学者の名前で、太陽黒点の出現頻度や減少期間を確立したことから、彼の名がつけられました。
マウンダー極小期と呼ばれているのは1645年から1715年で、その期間は通常約4万から5万個観測できるはずの太陽黒点が50個ほどしか観測できなかったとされています。さらに黒点が全く観測できない日もありました。
今は第24太陽活動周期
出典: http://spaceweather.com
太陽活動周期は約11年周期と言われており、過去数百年に渡って観測されてきました。1755年以降、太陽を観測し黒点の数や無黒点日(黒点の全くない日)や月別の平均値など、太陽活動周期のリストが記録されています。
今日2017年は第24太陽活動周期になり、1つ前の第23周期(1996〜2008年)の無黒点日は821日で、過去80年の8周期と比較してずば抜けて多い周期でした。そして第24太陽周期は、「過去200年で最も太陽活動が弱い」周期になることが分かっています。
「2030年までにミニ氷河期突入」、精度は97%
2030年までにミニ氷河期に突入する、という予想は97%の精度、つまり97%の確率で起こると予測されています。
また一部ではもう既にミニ氷河期に突入しているという声も上がっています。これは数学を用いたモデルに太陽活動周期などの厳密なデータを当てはめて算出された予測であり、明確にいつからいつまでとまでは曖昧ながらも、かなり精度が高い予測だと考えられています。
「2030年、太陽の活動が60%に」
太陽活動のデータを分析したイギリスのノーザンブリア大学に所属するヴァレンティナ・ジャルコヴァ教授らによれば、太陽の活動は2030年までに現在の60%まで減少すること、それによって97%の確率で地球がミニ氷河期に入ることが分かったと発表されました。
ジャルコヴァ教授によるこれらミニ氷河期の予測は、北半球を中心に世界的な規模で大きな影響があると考えられます。しかし一部の気象学者はイギリス王立天文学会にこの予測を否定し、公表を差し止めるよう求めました。
アメリカのペンシルベニア大で気象学を専門にするマイケル・マン名誉教授も「太陽活動が地球の気温に与える影響はほとんどなく、地球温暖化は今後何十年間も続く」と反対意見をワシントンポストに送っていました。
しかしながらミニ氷河期到来に辿り着いたのはジャルコヴァ教授だけではなく、西オーストラリア大学のクリフ・オリア教授やメキシコの水技術研究所のホルヘ・サンチェス・セスマ教授など世界各地の科学者が、ジャルコヴァ教授同様にミニ氷河期の到来を予測、同じ結論に至りました。
さらにジャルコヴァ教授の発表当時(2015年)では否定意見を出していたNASA(米航空宇宙局)も、現在では太陽黒点と気温に相関関係があるとし、同様にミニ氷河期または寒冷期を予測しています。
前回のミニ氷河期の時期、そのうちマウンダー極小期にあたる全期間を通して日本は江戸時代でした。江戸時代が全般的に気温が低い時代であったことは割と有名です。この江戸時代は気候学でいえば「小氷期」にあたり、江戸時代の小氷期であることから「江戸小氷期」などとも呼ばれます。
実際、江戸時代の日本は非常に寒かったという記録が残っています。そのため、江戸時代に描かれた絵では頻繁に深く積もった雪や真っ白な雪景色、雪で遊ぶ女子供などが描かれています。
現代のように電気で動く暖房器具がなかった時代ですので、火鉢が大活躍。当時の公的な気温の記録はありませんが、今と比較すると平均気温が5度から7度は低いと言われています。つまり江戸時代全体を通して気温が低く、特に冬は極寒であったことが分かります。
専門家のシミュレーションや研究によれば、ミニ氷河期によって世界各地の穀倉地帯や漁場が変動し、世界の人口のうちおよそ20億人が飢餓や病気で死亡する可能性があると予測されています。
地球温暖化で北極や南極の氷が溶けているという情報もありましたが、NASAによれば今は溶けている氷と同じくらいかそれ以上に氷が増えていることも観測され、今後ミニ氷河期に突入すればどんどん氷が増えていくと考えられます。
夏がほとんどなくなる地域があること、冬は長くなり河川が凍りつくこと、普段は凍らないロンドンのテムズ川までも凍ることなどが予見されました。
2030年にミニ氷河期が来る、という情報が出回って以降、根拠のない情報や尾びれや背びれまでついた噂が流れました。2030年にミニ氷河期が来て日本が終わる、生命の危機、生存の危機、というような絶望を煽るようなものなどです。では実際にミニ氷河期が来るとして、日本はどうなるのでしょうか。
まず、江戸時代にもミニ氷河期があったことを思い出しましょう。というのも、上にもあるように江戸時代には現代のような暖房器具はほとんどありません。歴史的にも寒い時期であるにも関わらず、火鉢や温石、湯たんぽくらいで当然ながらエアコンもファンヒーターも床暖房もありません。そんな江戸時代を考えたら、今の設備でミニ氷河期に突入できる現代は幸運です。
結論からいえば、現状の予測では生存の危機に陥るような「ガチな氷河期」は来ません。ご安心ください。低めに見積もっても東京の夏の最高気温が20度になるなど、暑い日が暖かいから涼しい日になる程度です。ただしもしかしたら最近の異常気象のように夏に数日雪がチラつくかもしれません。
冬の東京では氷点下を下回る日が増えるでしょうが、これも生命活動の危機になるほど低下はないと予測されています。ただし東北や北海道などもともと寒い地域はより寒くなることが予測されるので対策は必要です。
また、世界的に気温が下がるため、地球全体的に食料自給率が落ち、輸入に頼っている日本には少々痛手になることも否めません。食糧難は十分考えられるため、個人でも食料の備蓄などの備えはしておくことが必要です。
さらに平均気温が低下するため、空気の乾燥や免疫力低下などによって冬のインフルエンザや風邪の流行などウイルスが蔓延しがちになることが考えられます。
また、広島大学大学院生物圏科学研究科の長沼毅教授によれば、ミニ氷河期が来ることで一番怖いのは、ミニ氷河期自体ではなく、「ミニ氷河期がトリガーとなって氷期に突入してしまうこと」だと言います。「食糧難に加えて、エネルギーが閉ざされ」、水不足になることが危惧されています。
2030年までに来ると言われているミニ氷河期。しかし「2030年まで」という広い括りであり、「2030年」ピンポイントではありません。ではいつミニ氷河期が来るのでしょうか。
一説には、2015年後半から既にミニ氷河期に突入していると主張している学者もいます。それ以前にも2013年以降ミニ氷河期が来ると主張した研究者も存在しました。昨今は異常気象も多く、夏でも雪が降ったり例年にない天気が世界各地で起こり、一部の研究者はこれらもミニ氷河期の影響と考えています。
また2030年から2040年に来るという説もあり、やはり現時点では明確に「いつからいつまで」とは言えず、現状一番信憑性があるのは「2013年以降」であり「2030年までに来る」くらいでしょう。
異常気象が度々起こる中、2017年夏にも雪が降った地域が世界各地で見られました。ミニ氷河期は2030年までに突入することが97%と予測されていますが、上でも言ったように既にミニ氷河期に入っているという見方もあります。今後も夏に降雪が増えたり氷が張ったり、さらに夏なのに寒い日が続くことも考えられます。
また日本でもここ数年は異常気象という文字をよく見かけ、2017年夏には観測史上最大の大雨が降ったり、6月に降雪があったと思えば一転して猛暑など、天気も荒れました。
ここ数年では2015年に発表された「2030年までにミニ氷河期」という説が有力ですが、これより前にも地球ミニ氷河期説がありました。最近では2010年頃に発表された、「2013年以降にミニ氷河期が来る」という説です。
現在でも2015年後半に既にミニ氷河期に入った、と主張する研究者もおり、これや2030年突入にしても「2013年以降」であり、当時の説も正しかったということになります。実際2013年には通常では雪が降らない中東地域でも数百年ぶりの降雪が見られたり、2013年までに溶けると言われていた北極の氷が増加したりなどしました。
温暖化ではなかったのか?
数年前から世界的に問題として取り上げられる地球温暖化。温室効果ガスを原因とする温暖化は、話題になっている当時から温暖化を否定する説はありましたが。しかしミニ氷河期の到来が予測されている今、少しずつなりを潜めているように感じられます。
まだまだ温暖化が続いている、深刻化しているという説もあれば、既に寒冷化に移行している、あるいは今後数年内に移行するという考えや、これまでの温暖化でさえミニ氷河期とミニ氷河期の間の温暖期に過ぎないという説まで、温暖化と寒冷化を主張する意見は真っ二つに割れています。
地球温暖化説が優勢だった2013年、それまで「2013年夏までに北極の氷が溶ける」「2013年夏までに北極の氷は姿を消す」という温暖化派の説がありました。しかし実際の2013年にはその予測を裏切り、北極の氷は60%増加するという現象を見せました。
ただし当時北極の氷は増加し海氷面積(海の凍っている部分)が広がりましたが、南極では海氷面積は減少していました。こちらばかりが取り上げられ、海氷面積の減少が問題になりましたが、全体としてはほんの少ししか減少しておらず、現在ではむしろ増加していると言われています。
温暖化ではなく寒冷化対策が必要?
これまで有名な京都議定書をはじめ、国家レベルのものから個人でできるものまで、様々な温暖化対策が打ち出されてきました。しかし、ここ数年になってミニ氷河期に突入するという予測が打ち出され、温暖化対策とは反対の寒冷化対策をどうしたら良いか考えている人もいるかもしれません。
しかし今回予測されている寒冷化はあくまでミニ氷河期であり、日本においては、「少し寒くなる」程度でそこほど深刻な寒冷化ではないと予想されています。よって対策も災害時と同程度か少し多めくらいの水や食料の備蓄や、多少の防寒対策で十分でしょう。
この状態で取れる対策としては、まず災害時の対策と同じように食料の備蓄です。上でも挙げたように、食糧を輸入に頼っている日本は、世界的な寒冷化によって各地の食糧難の煽りをくらう可能性があります。数年前の大地震によって災害対策をしている方も多いと思いますので、多少の水と食糧は備蓄しておきましょう。
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一部引用以上
長々と引用して申し訳ないが、上の説明は、わかりやすさから引用した。
すでに「小氷期突入問題」は、過去にいくつかブログに書いている。アマチュア無線家は、DX(超遠距離交信)の栄誉を求めて、毎日、電離層の状態に目を光らせているが、これも太陽黒点活動に伴うものであり、私がアマ無線を始めた1980年代や90年代に比べると、2013年以降、黒点活動が減衰し、DXcer たちは悲嘆に暮れている。
このままゆけば、あと数年もすれば、超遠距離電離層交信ができるのは年に数回もないという事態になることを、無線家たちは、たぶん知っていると思う。
黒点活動は、周期的(11年)で増減を繰り返す。現在はサイクル25と呼ばれるが、数ヶ月前まで、やや活性だったが、今は沈静化している。
https://swc.nict.go.jp/trend/flare.html
太陽周期活動に関する説明
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E6%B4%BB%E5%8B%95%E5%91%A8%E6%9C%9F
2030年小氷期問題は、11年周期サイクルではなく、数百年単位の大周期である。氷河期は、数万年単位の周期になる。
さて、数年後に迫っているか、「すでに始まった」と考えられる小氷期は何をもたらすのか?
それは、現在起きている8月の異常降雨にすでに現れている。連日、夏らしい晴天が見られず、雨がしとしと、間欠的に降り続く、多湿の嫌な天候が続いているが、この現象は、前回の江戸時代における小氷期と似ている。
江戸時代の小氷期で代表的な現象は、天明天保の大冷害=大飢饉だろう。
天明の大飢饉
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E6%98%8E%E3%81%AE%E5%A4%A7%E9%A3%A2%E9%A5%89
東北地方は1770年代から悪天候や冷害により農作物の収穫が激減しており、すでに農村部を中心に疲弊していた状況にあった。天明2年(1782年)から3年にかけての冬には異様に暖かい日が続いた。
道も田畑も乾き、時折強く吹く南風により地面はほこりが立つ有様だった。空は隅々まで青く晴れて、冬とは思えない暖気が続き、人々は不安げに空を見上げることが多くなった。約30年前の宝暦年間(1751年 - 1763年)の4年、5年、13年の凶作があったときの天気と酷似していた。
天明3年3月12日(1783年4月13日)には岩木山が、7月6日(8月3日)には浅間山が噴火し、各地に火山灰を降らせた。火山の噴火は、それによる直接的な被害にとどまらず、成層圏に達した火山噴出物が陽光を遮ったことによる日射量低下で冷害をさらに悪化させることになり、農作物には壊滅的な被害が生じた。このため、翌年から深刻な飢饉状態となった。
被害は東北地方の農村を中心に、全国で数万人(推定約2万人)が餓死したと杉田玄白は『後見草』で伝えているが、死んだ人間の肉を食い、人肉に草木の葉を混ぜ犬肉と騙して売るほどの惨状で、ある藩の記録には「在町浦々、道路死人山のごとく、目も当てられない風情にて」と記されている。
しかし、諸藩は失政の咎(改易など)を恐れ、被害の深刻さを表沙汰にさせないようにしたため、実数はそれ以上とみられる。被害は特に陸奥でひどく、弘前藩の例を取れば死者が10数万人に達したとも伝えられており、逃散した者も含めると藩の人口の半数近くを失う状況になった。飢餓とともに疫病も流行し、全国的には1780年から1786年の間に92万人余りの人口減を招いたとされる。
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一部引用以上
このとき、東北北部では数十万人の餓死者が出て、人肉食が普通にあったと記録されている。秋山郷は全滅し、現在の住民は、その後に移住した人々である。
このマウンダー極小期=小氷期の例から、たぶん2030年前後には、同じことが起きると覚悟すべきだろう。
これは全地球的な現象であって、欧州でも飢饉は凄まじく深刻だった。アイスランドでは半数が死亡し、グリーンランドは全滅した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%B0%B7%E6%9C%9F
私は、上の方の「小氷期で日本は被害が少ない」という説明には疑問がある。
理由は、江戸時代の当時に比べて、現代人は基礎的な人間力=労働力がひどく劣化しているからである。
ウクライナ戦争が第三次世界大戦に進展した場合、人類は、現在の数割程度も生き残るのは難しいと考えている。
仮に、平和が回復して、小氷期だけの問題だとしても、やはり地球人口は半減するような気がする。それは人間力=動物的生命力の劣化した「便利地帯」である先進国住民を直撃するのではないだろうか?
何より、「土地を耕して芋を作る」ことができなければ餓死するしかない。コンピュータやゲームに埋没している若者たちに、それができるのか?
我々は、小氷期に備えて何をすべきなのか?
それは、最初に、毎日歩いて体力を確保することだと考えている。
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