友人が親ロシア派のようなことを言い出して、プーチンを支持しゼレンスキーを陰謀家のように言ったので、ぶったまげて書くことにした。
私は、半年くらい前に、「阿修羅掲示板」に投稿を始めたのだが、このときも、投稿者の多くが親ロ的書き込みをしていて、私の反ロ論評にケチをつけてきたので、投稿意欲を失って、阿修羅を見限った。もう二度と投稿するつもりはない。
私は、プーチン・ロシアの正体を、30年以上前から思い知らされてきたからだ。
私の親族が、モスクワ大学に留学し、嫁さんを連れて帰国したのだが、彼女はやがてFSB(KGB)のスパイだったことが分かった。ロシアという国は、1から10まで膨張大好きの陰謀に満ちた国であり、私はレーニンの時代から信用していない。
http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5914280.html
阿修羅掲示板投稿者のほとんどが、何が正しくて何が間違っているのか、まるで理解できず、「自分が正しい真実を知ってるから教えてやる」のような「上から目線」のウクラナ陰謀論ばかり書いている。
それは、おそらく植草一秀や田中宇、副島隆彦、桜井春彦らに影響を受けているのだろう。
例えば、植草一秀を見てみよう。
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-246945.html
ウクライナのゼレンスキー大統領を英雄として称えるのは大きな間違いだ。ゼレンスキー大統領の施政がどのようなものかをメディアが伝えないのはなぜか。ゼレンスキー大統領は「民主主義を守る」と述べるが、彼が実行しているのは民主主義の破壊。
すべての野党を解散させ、テレビ局も1社だけに放送権限を与える情報独裁体制を確立した。この行動のどこに「民主主義を守る」姿勢があるのか。
[アマ註=親ロシア派の野党を解散させた。これはプーチンが作らせたロシアの情報工作組織だったからだ。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20220320-OYT1T50174/ ]
ゼレンスキーが一躍有名になったのはウクライナのテレビ放送で「国民の僕」が放映されたから。放送は2015年10月に始まった。放送局は「1+1」この放送局のオーナーがウクライナ屈指のオリガルヒであるコロモイスキー。
ウクライナ政治はオリガルヒと癒着する腐敗政治であり続けた。
[アマ註=ロシアもウクライナも、ソ連時代から「腐敗の王国」であり、もはや政治と腐敗が一体化した国である。そんななかで、腐敗をなくそうとするのか、権益を守ろうとするのかが問題であり、ゼレンスキーは前者の立場にたっていた。]
暴力革命によって政権を転覆した2014年政変で非合法の新政府を樹立した勢力は、ヤヌコビッチ政権を腐敗政権と批判したが、この批判した新勢力の政府も変わらぬ腐敗政権であり続けた。2014年の政権転覆後に大統領に就任したポロシェンコもウクライナ有数のオリガルヒ。
ポロシェンコはコロモイスキーと親密でポロシェンコはコロモイスキーをドニエプロペトロフスク州知事に任命した。
コロモイスキーはウクライナ最大の石油ガス国営企業ウクルナフタ社の大株主兼経営者であるとともに、プリヴァト銀行の元共同所有者であり、国営メディアの1+1のオーナー。
同時に、数々の不正疑惑が取り上げられてきたウクライナのエネルギー企業ブリスマとの関係も極めて深いと見られている。ポロシェンコ大統領とコロモイスキーの関係は良好だったが、ウクルナフタ社の株式配分などで両者は対立。
政権がコロモイスキーの権利を断ち切るとコロモイスキーはキエフのウクルナフタの事務所に重武装の私兵軍隊を詰めかけさせた。
ポロシェンコ大統領はコロモイスキーのドニエプロペトロフスク州知事職を解くとともに、プリヴァト銀行の権利も喪失させた。これが2015年4月のこと。
この年の10月にゼレンスキー主演のテレビドラム「国民の僕」の放映が始まった。
テレビドラマ放映はコロモイスキーのポロシェンコへの復讐計画の一環であったと考えられる。
テレビドラマは2019年ウクライナ大統領選直前まで放映され、ドラマの筋書き通り、ゼレンスキーが新大統領の地位を獲得した。そのゼレンスキーの私財蓄積が指摘されている。
2021年に公表された「パンドラペーパーズ」が、ゼレンスキーが大統領就任後の2年間で8億5000万ドルもの蓄財をなしたことを暴露した。
2019年の大統領選でゼレンスキーを資金支援したのがコロモイスキー。
[アマ註=以上の植草記述は、おそらく以下のリンク先から情報を得ていると思われる。
https://www.mag2.com/p/news/538575
パンドラペーパーのゼレンスキー記述は以下の通り
https://news.yahoo.co.jp/articles/6151eb8917cee5edca8d06bcb54cfc0ec2f09272
だが、きちんと読めば分かるが、ゼレンスキー本人が不正蓄財を行った証拠はどこにも書かれていない。側近や支持者がオルガルヒだったり、租税回避していたりという記述であり、パンドラペーパーそのものも、例えば竹中平蔵の不正蓄財を完全隠蔽するなど、決して公正なものでなく、CIAによる情報工作との評価が多い。
ウクライナの公権力は、どこを向いても腐敗しかなく、ゼレンスキーは、そのなかでも良心的なオルガルヒと接触していたということだ。
https://massage815.exblog.jp/241229631/ ]
ゼレンスキーはパペットに過ぎないと言える。
ウクライナ問題を考察する際に何よりも重大になるのは2014年2月22日の政権転覆の非正統性。米国はバイデン−ヌーランドラインでウクライナの政権転覆を企画、演出、実行したと見られる。
ウクライナの対EU連携協定署名先送りを契機に大規模デモが実施されたが、これも米国が積み重ねた情報戦の結果であると言ってよい。
2013年11月22日、ウクライナのヤヌコビッチ大統領はEUとの連携協定署名再送りを決定。これを契機にウクライナで大規模デモが勃発。このデモを暴力デモに変質させたのが米国であると見られる。
[アマ註=ヤヌコビッチ前大統領は、数十兆円規模の不正が暴露され、糾弾されると、たちまち親ロシア地域に逃げ込んだまま、二度と出てこなくなった。
https://www.nikkei.com/article/DGXNASGM23014_T20C14A2FF8000/
つまり、ヤヌコビッチは、ウクライナを侵略強奪するためにプーチンによって送り込まれたスパイだった。
https://imidas.jp/jijikaitai/d-40-133-18-06-g423 ]
11月22日に前後して、ウクライナで新しいテレビ局が3局も開設された。メディアの情報誘導によってウクライナ政権転覆が誘導された。11月30日深夜、マイダン広場にクリスマスツリーの設置が強行された。
この混乱のなかで「偽旗作戦」が実行され、平和デモが暴力デモに変質させられた。
2014年2月21日、ウクライナ政府とEUとの間で合意が成立した。大統領選の前倒しなどが決定された。この平和解決を不服としたのが米国のヌーランド国務次官補である。
米国と結託した極右勢力=ネオナチが市民グループを狙撃。
「偽旗作戦」の暴力によってヤヌコビッチ大統領の国外逃亡を実現したのである。
ヤヌコビッチ政権は破壊され、米国のバイデン副大統領が陰で支配するポロシェンコ政権が創設された。
[アマ註=ポロシェンコがバイデンの子飼いである証拠はないが、プーチンによって毒殺されようとした証拠はたくさんある。アメリカがウクライナを反ロ勢力に固定するための政治工作を続けていたのは事実だが、ポロシェンコもゼレンスキーも、アメリカの指揮に服従していたわけではない。強い協力関係は、対ロ戦略のために行われたものだ。
https://www.bbc.com/japanese/video-43615601 ]
事態変化が加速したのは2021年1月のバイデン政権発足後だ。米国が主導してウクライナの戦乱が発生したと言える。ウクライナ戦乱の真相を明らかにせずに、責任問題を軽く断じるのは大いなる誤りである。
[アマ註=植草は、プーチンによるウクライナ侵攻が、アメリカの責任であると断じているが、それでは、プーチンが「国会に面した暖かく恵まれたウクライナをロシアに取り戻そうとして、大統領就任直後から、ウクライナに大量のスパイを送り込んで、強奪準備を重ねていた事実には、まったく触れようとしない。
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-60475360 ]
******************************************************************
日本の「親ロ派」つまり、「ウクライナ戦争の正義はロシアにある」と勘違いさせられた人々の多くが、クリミアにおける親ロ派が、副島隆彦や田中宇のように「ネオナチ=アゾフ連隊」に大虐殺を受けているというロシアのデマを信じ込んでしまった人たちだ。
だが、ウクライナには、ポロシェンコ元大統領の西側融和策によって、大量の西側メディアが常駐していて、もしもウクライナ側によるジェノサイドが起きていたなら、大規模な報道が行われたはずだが、それを証明するような報道は皆無である。
逆に、田中龍作のように現地で情報収集し、アゾフ連隊による虐殺はロシアの偽旗作戦のデマ」との検証報道がたくさんある。
https://tanakaryusaku.jp/2022/06/00027248
ウクライナの大虐殺は、ウクライナ政府による自作自演だって? 2022年04月11日
http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5913908.html
ロシアFSBの情報操作に騙されているみなさんへ 2022年06月07日
http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5934356.html
そもそも、プーチンを「正義の人」と信じ込んでしまってる人は、この社会と人々にとって、どのような人物を信じ、大切にしなければならないか、まったく理解できていない。
こんなことを言う人は、これまで人を騙してきたか、騙され続けてきたかの、どちらかだ。
私に言わせれば、プーチンの魂はルシファーそのものだ。彼は、この地球上で一番の大金持ちだ。
https://www.dailyshincho.jp/article/2022/03021132/?all=1
上の記事では個人資産が20兆円としているが、32兆円との報道もあり、一説では、はるかに多いとの指摘もある。
https://www.businessinsider.jp/post-163320
プーチンの不正蓄財は、ロシア民衆の地域格差による絶望的な貧困の上に築かれたものである。
ロシアの地域格差は何と62倍! 極端な貧富の差が生じるからくりとは
https://globe.asahi.com/article/13192653
上の情報のように、プーチンが、大多数の貧困の上にあぐらをかいて私利私欲を貪ってきた人物であることは明らかだ。彼は、この地球上で最大の利己主義者である。
こんな人物を「正義の人」と思い込む人は、自身の魂が利己主義と私利私欲に毒されていることを知るべきだ。
我々が子供たちの未来のために、支持し大切にしなければならない人間性の本質は、「利己主義者か、それとも利他主義者か」という視点である。
この世には、他人の人生を支援することで喜びを得る利他主義者と、自分だけが良い思いをして他人を見下したい利己主義者の2種類しかいない。
ロシアのウクライナ侵攻を支持するような人物は、結局、利己主義者しかいない。
そもそも、現代社会において、他国を武力で侵略し、領土を強奪するという発想がどこから出てくるのか?
そんなことができるのは民主主義の存在しない独裁権力だけだ。
世界に独裁者は多いが、国民の権利や人権を犠牲にして私利私欲の独裁権力を成立させている国と言えば、ロシア・中国・北朝鮮だ。もちろんベラルーシや南米、中東、アフリカにもそうした独裁権力は多いが、人権弾圧の悪質性では三国が際立っている。
独裁権力には利他主義は存在しない。不正蓄財を求める私利私欲に満ちた利己主義しか存在しない。その国に住む人々が、どれだけ幸せなのかが、利他主義の度合いを示している。
今、ロシアを支持し、この戦争がアメリカによってもたらされた偽旗作戦だと決めつけている評論家たち、植草、副島、田中、桜井らは、結局、自分が利己主義の人生しか知らないから、そうなるのだ。
今のロシア権力は、間違いなく「極悪の権化」だ。彼らは、これからNBC兵器を実戦使用し、膨大な数の人々を殺害するに違いない。
プーチンを支持するような愚か者は、まっさきに、その餌食になるだろう。
我々は、利他主義の未来、子供たちの持続可能な未来を願うのかどうか、だけを物差しにして、その人の人間性を見て、共に歩めるかどうかを決める必要がある。
私は、半年くらい前に、「阿修羅掲示板」に投稿を始めたのだが、このときも、投稿者の多くが親ロ的書き込みをしていて、私の反ロ論評にケチをつけてきたので、投稿意欲を失って、阿修羅を見限った。もう二度と投稿するつもりはない。
私は、プーチン・ロシアの正体を、30年以上前から思い知らされてきたからだ。
私の親族が、モスクワ大学に留学し、嫁さんを連れて帰国したのだが、彼女はやがてFSB(KGB)のスパイだったことが分かった。ロシアという国は、1から10まで膨張大好きの陰謀に満ちた国であり、私はレーニンの時代から信用していない。
http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5914280.html
阿修羅掲示板投稿者のほとんどが、何が正しくて何が間違っているのか、まるで理解できず、「自分が正しい真実を知ってるから教えてやる」のような「上から目線」のウクラナ陰謀論ばかり書いている。
それは、おそらく植草一秀や田中宇、副島隆彦、桜井春彦らに影響を受けているのだろう。
例えば、植草一秀を見てみよう。
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-246945.html
ウクライナのゼレンスキー大統領を英雄として称えるのは大きな間違いだ。ゼレンスキー大統領の施政がどのようなものかをメディアが伝えないのはなぜか。ゼレンスキー大統領は「民主主義を守る」と述べるが、彼が実行しているのは民主主義の破壊。
すべての野党を解散させ、テレビ局も1社だけに放送権限を与える情報独裁体制を確立した。この行動のどこに「民主主義を守る」姿勢があるのか。
[アマ註=親ロシア派の野党を解散させた。これはプーチンが作らせたロシアの情報工作組織だったからだ。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20220320-OYT1T50174/ ]
ゼレンスキーが一躍有名になったのはウクライナのテレビ放送で「国民の僕」が放映されたから。放送は2015年10月に始まった。放送局は「1+1」この放送局のオーナーがウクライナ屈指のオリガルヒであるコロモイスキー。
ウクライナ政治はオリガルヒと癒着する腐敗政治であり続けた。
[アマ註=ロシアもウクライナも、ソ連時代から「腐敗の王国」であり、もはや政治と腐敗が一体化した国である。そんななかで、腐敗をなくそうとするのか、権益を守ろうとするのかが問題であり、ゼレンスキーは前者の立場にたっていた。]
暴力革命によって政権を転覆した2014年政変で非合法の新政府を樹立した勢力は、ヤヌコビッチ政権を腐敗政権と批判したが、この批判した新勢力の政府も変わらぬ腐敗政権であり続けた。2014年の政権転覆後に大統領に就任したポロシェンコもウクライナ有数のオリガルヒ。
ポロシェンコはコロモイスキーと親密でポロシェンコはコロモイスキーをドニエプロペトロフスク州知事に任命した。
コロモイスキーはウクライナ最大の石油ガス国営企業ウクルナフタ社の大株主兼経営者であるとともに、プリヴァト銀行の元共同所有者であり、国営メディアの1+1のオーナー。
同時に、数々の不正疑惑が取り上げられてきたウクライナのエネルギー企業ブリスマとの関係も極めて深いと見られている。ポロシェンコ大統領とコロモイスキーの関係は良好だったが、ウクルナフタ社の株式配分などで両者は対立。
政権がコロモイスキーの権利を断ち切るとコロモイスキーはキエフのウクルナフタの事務所に重武装の私兵軍隊を詰めかけさせた。
ポロシェンコ大統領はコロモイスキーのドニエプロペトロフスク州知事職を解くとともに、プリヴァト銀行の権利も喪失させた。これが2015年4月のこと。
この年の10月にゼレンスキー主演のテレビドラム「国民の僕」の放映が始まった。
テレビドラマ放映はコロモイスキーのポロシェンコへの復讐計画の一環であったと考えられる。
テレビドラマは2019年ウクライナ大統領選直前まで放映され、ドラマの筋書き通り、ゼレンスキーが新大統領の地位を獲得した。そのゼレンスキーの私財蓄積が指摘されている。
2021年に公表された「パンドラペーパーズ」が、ゼレンスキーが大統領就任後の2年間で8億5000万ドルもの蓄財をなしたことを暴露した。
2019年の大統領選でゼレンスキーを資金支援したのがコロモイスキー。
[アマ註=以上の植草記述は、おそらく以下のリンク先から情報を得ていると思われる。
https://www.mag2.com/p/news/538575
パンドラペーパーのゼレンスキー記述は以下の通り
https://news.yahoo.co.jp/articles/6151eb8917cee5edca8d06bcb54cfc0ec2f09272
だが、きちんと読めば分かるが、ゼレンスキー本人が不正蓄財を行った証拠はどこにも書かれていない。側近や支持者がオルガルヒだったり、租税回避していたりという記述であり、パンドラペーパーそのものも、例えば竹中平蔵の不正蓄財を完全隠蔽するなど、決して公正なものでなく、CIAによる情報工作との評価が多い。
ウクライナの公権力は、どこを向いても腐敗しかなく、ゼレンスキーは、そのなかでも良心的なオルガルヒと接触していたということだ。
https://massage815.exblog.jp/241229631/ ]
ゼレンスキーはパペットに過ぎないと言える。
ウクライナ問題を考察する際に何よりも重大になるのは2014年2月22日の政権転覆の非正統性。米国はバイデン−ヌーランドラインでウクライナの政権転覆を企画、演出、実行したと見られる。
ウクライナの対EU連携協定署名先送りを契機に大規模デモが実施されたが、これも米国が積み重ねた情報戦の結果であると言ってよい。
2013年11月22日、ウクライナのヤヌコビッチ大統領はEUとの連携協定署名再送りを決定。これを契機にウクライナで大規模デモが勃発。このデモを暴力デモに変質させたのが米国であると見られる。
[アマ註=ヤヌコビッチ前大統領は、数十兆円規模の不正が暴露され、糾弾されると、たちまち親ロシア地域に逃げ込んだまま、二度と出てこなくなった。
https://www.nikkei.com/article/DGXNASGM23014_T20C14A2FF8000/
つまり、ヤヌコビッチは、ウクライナを侵略強奪するためにプーチンによって送り込まれたスパイだった。
https://imidas.jp/jijikaitai/d-40-133-18-06-g423 ]
11月22日に前後して、ウクライナで新しいテレビ局が3局も開設された。メディアの情報誘導によってウクライナ政権転覆が誘導された。11月30日深夜、マイダン広場にクリスマスツリーの設置が強行された。
この混乱のなかで「偽旗作戦」が実行され、平和デモが暴力デモに変質させられた。
2014年2月21日、ウクライナ政府とEUとの間で合意が成立した。大統領選の前倒しなどが決定された。この平和解決を不服としたのが米国のヌーランド国務次官補である。
米国と結託した極右勢力=ネオナチが市民グループを狙撃。
「偽旗作戦」の暴力によってヤヌコビッチ大統領の国外逃亡を実現したのである。
ヤヌコビッチ政権は破壊され、米国のバイデン副大統領が陰で支配するポロシェンコ政権が創設された。
[アマ註=ポロシェンコがバイデンの子飼いである証拠はないが、プーチンによって毒殺されようとした証拠はたくさんある。アメリカがウクライナを反ロ勢力に固定するための政治工作を続けていたのは事実だが、ポロシェンコもゼレンスキーも、アメリカの指揮に服従していたわけではない。強い協力関係は、対ロ戦略のために行われたものだ。
https://www.bbc.com/japanese/video-43615601 ]
事態変化が加速したのは2021年1月のバイデン政権発足後だ。米国が主導してウクライナの戦乱が発生したと言える。ウクライナ戦乱の真相を明らかにせずに、責任問題を軽く断じるのは大いなる誤りである。
[アマ註=植草は、プーチンによるウクライナ侵攻が、アメリカの責任であると断じているが、それでは、プーチンが「国会に面した暖かく恵まれたウクライナをロシアに取り戻そうとして、大統領就任直後から、ウクライナに大量のスパイを送り込んで、強奪準備を重ねていた事実には、まったく触れようとしない。
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-60475360 ]
******************************************************************
日本の「親ロ派」つまり、「ウクライナ戦争の正義はロシアにある」と勘違いさせられた人々の多くが、クリミアにおける親ロ派が、副島隆彦や田中宇のように「ネオナチ=アゾフ連隊」に大虐殺を受けているというロシアのデマを信じ込んでしまった人たちだ。
だが、ウクライナには、ポロシェンコ元大統領の西側融和策によって、大量の西側メディアが常駐していて、もしもウクライナ側によるジェノサイドが起きていたなら、大規模な報道が行われたはずだが、それを証明するような報道は皆無である。
逆に、田中龍作のように現地で情報収集し、アゾフ連隊による虐殺はロシアの偽旗作戦のデマ」との検証報道がたくさんある。
https://tanakaryusaku.jp/2022/06/00027248
ウクライナの大虐殺は、ウクライナ政府による自作自演だって? 2022年04月11日
http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5913908.html
ロシアFSBの情報操作に騙されているみなさんへ 2022年06月07日
http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5934356.html
そもそも、プーチンを「正義の人」と信じ込んでしまってる人は、この社会と人々にとって、どのような人物を信じ、大切にしなければならないか、まったく理解できていない。
こんなことを言う人は、これまで人を騙してきたか、騙され続けてきたかの、どちらかだ。
私に言わせれば、プーチンの魂はルシファーそのものだ。彼は、この地球上で一番の大金持ちだ。
https://www.dailyshincho.jp/article/2022/03021132/?all=1
上の記事では個人資産が20兆円としているが、32兆円との報道もあり、一説では、はるかに多いとの指摘もある。
https://www.businessinsider.jp/post-163320
プーチンの不正蓄財は、ロシア民衆の地域格差による絶望的な貧困の上に築かれたものである。
ロシアの地域格差は何と62倍! 極端な貧富の差が生じるからくりとは
https://globe.asahi.com/article/13192653
上の情報のように、プーチンが、大多数の貧困の上にあぐらをかいて私利私欲を貪ってきた人物であることは明らかだ。彼は、この地球上で最大の利己主義者である。
こんな人物を「正義の人」と思い込む人は、自身の魂が利己主義と私利私欲に毒されていることを知るべきだ。
我々が子供たちの未来のために、支持し大切にしなければならない人間性の本質は、「利己主義者か、それとも利他主義者か」という視点である。
この世には、他人の人生を支援することで喜びを得る利他主義者と、自分だけが良い思いをして他人を見下したい利己主義者の2種類しかいない。
ロシアのウクライナ侵攻を支持するような人物は、結局、利己主義者しかいない。
そもそも、現代社会において、他国を武力で侵略し、領土を強奪するという発想がどこから出てくるのか?
そんなことができるのは民主主義の存在しない独裁権力だけだ。
世界に独裁者は多いが、国民の権利や人権を犠牲にして私利私欲の独裁権力を成立させている国と言えば、ロシア・中国・北朝鮮だ。もちろんベラルーシや南米、中東、アフリカにもそうした独裁権力は多いが、人権弾圧の悪質性では三国が際立っている。
独裁権力には利他主義は存在しない。不正蓄財を求める私利私欲に満ちた利己主義しか存在しない。その国に住む人々が、どれだけ幸せなのかが、利他主義の度合いを示している。
今、ロシアを支持し、この戦争がアメリカによってもたらされた偽旗作戦だと決めつけている評論家たち、植草、副島、田中、桜井らは、結局、自分が利己主義の人生しか知らないから、そうなるのだ。
今のロシア権力は、間違いなく「極悪の権化」だ。彼らは、これからNBC兵器を実戦使用し、膨大な数の人々を殺害するに違いない。
プーチンを支持するような愚か者は、まっさきに、その餌食になるだろう。
我々は、利他主義の未来、子供たちの持続可能な未来を願うのかどうか、だけを物差しにして、その人の人間性を見て、共に歩めるかどうかを決める必要がある。

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