2月を迎えて、いよいよ年末に予想される食料危機に備えて、自家農園での芋栽培を始める時期がやってきた。
可能なら、今月中に段取する必要がある。夏場、猛暑になると雑草と病虫害を受けて収穫量が激減することになる。遅くとも3月中には種芋を埋めたい。
現在、ホームセンターには種芋が並んでいるが、以前は4月頃まで売られていたが、一昨年あたりから3月に売り切れることが多くなった。
4月では種芋の入手が非常に困難になった。また4月植えでは、収穫が梅雨期になるので病虫害や腐敗・カビに苦しむことになる。
2月に種芋を植えれば、6月梅雨前に最大の収穫が可能。高温が現れると病虫害や雑草害が一気に進む。
凍結霜害に遭いやすいので、当地では、ゴールデンウイークまで黒マルチや寒冷紗などの対策が不可欠だ。
もし、霜害で若葉が黒くなったような場合、五回くらい重なると成長が鈍化して収量が大きく落ちる。病虫害にも非常に遭いやすい。トンネル寒冷紗が必須だ。
収穫後は小さな穴をたくさん空けた(遮光用の)段ボールなどに入れて、風通しの良い屋根下の涼しい場所に保管しておけば、数ヶ月は大丈夫だ。かびなければ、年末まで持つこともある。
しわくちゃになるが、その方が味が良いこともある。
私の小さな畑は、無理に拡張しても100坪しかなく、そのなかで実質、馬鈴薯を育てられる面積は、せいぜい40坪くらいだ。(甘藷の占用面積があるので)
馬鈴薯の収量は、もっともうまくいった場合で、10R(300坪)あたり1〜3トン前後とされている。100坪で0.3〜1トン、40坪なら100〜400Kg程度だ。
https://uub.jp/pdr/a/p_4.html
馬鈴薯を主食とした場合、一日何個食べれば良いか、ネット上の情報では非常にばらつきが多く、カロリーだけでいえば、100g76Kカロリーなので、1Kg くらい食べる必要がありそうだが、ネット情報では、300〜700g程度としていることが多い。
緑黄色野菜(キャベツ・カボチャなど)と併せて、1Kgくらいではないだろうか?
日1Kg としても400kg収穫できれば、一人の一年分の食料になる。5人分の食料を生産するためには、一反(300坪)程度の耕作面積で2トン程度の収量が必要になる。
https://fily.jp/articles/1944
一反(10R)の畑地で、2トンの馬鈴薯収穫を目標にすれば、5人家族が、とりあえず生き延びることが可能だ。
北海道開拓史では、入植者は最初に馬鈴薯を生産し、それを食べながら徐々に農地を拡大したと書かれている。
しかし、馬鈴薯は、私の経験からいうと、最初の1〜2年は順調だが、三年もすると連作障害や病虫害が大量に出てきて収量が激減することが多い。
甘藷ほど難しくはないが、地作りを慎重に準備し、初期の防寒対策をきちんとしないと悲惨な結果になる。また収穫が梅雨後になると凄まじい病虫害の嵐に巻き込まれる。
特に、モザイク病と黒枯病が出てくると、農薬を使わなければ廃棄焼却するしかなくなる。オーガニック栽培を放棄して、ダニコールなどの薬剤に頼らなければならなくなる。
また、肥料に鶏糞を多用すると、鳥インフルエンザ騒動以来、大量の石灰分が含まれるようになったため、「そうか病」のアバタ芋になりやすい。
芋が順調に育つための肥料は、甘藷も同じだが、何よりも草木灰のカリウム肥料が有効だが、ウクライナ戦争によってカリウム肥料が暴騰したため、畑の雑草や落枝を竈で燃して草木灰を確保する必要が出てきた。
以下は、ネット上の情報を紹介する。
これで失敗しない! プロに教わる、ジャガイモの育て方〜大きく育てるコツを紹介します〜【前編】
https://agri.mynavi.jp/2018_12_07_51064/#:~:text=%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%A2%E3%81%AE%E6%A4%8D%E3%81%88%E4%BB%98%E3%81%91%E3%81%AF%E6%98%A5,%E6%9C%88%E9%A0%83%E3%81%AB%E5%8F%8E%E7%A9%AB%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82&text=%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%A2%E3%81%AB%E3%81%AF%E3%80%81%E7%9A%AE%E3%81%8C,%E7%B4%B0%E8%8F%8C%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%97%85%E6%B0%97%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
植え付け時期
ジャガイモの植え付けは春が基本。暑さを嫌うので、2月下旬〜4月上旬に植え付け、梅雨明け前には収穫します。
温暖な地域では秋植えも可能で、その場合は8月下旬〜9月中旬に植え付け、11月下旬〜12月頃に収穫できます。
病気など気を付けること
ジャガイモには、皮がザラザラし病斑ができる「そうか病」をはじめ、ウイルスや細菌による病気があります。土作りやタネイモを選ぶ際に注意し、予防しましょう。
水分が多く腐りやすいため、水はけの良い土で育てましょう。
イモが光にさらされると、緑化して有毒なソラニンが発生します。株元に土を集めてイモの露出を防ぐ「土寄せ」をおこない、収穫後は保存方法にも注意しましょう(記事後編で紹介)。
大きなイモを育てるには、植え付け前の準備が大切!
事前の土作り
そうか病予防のため、植え付けの2〜3週間前に米ぬかをまいてよく耕しておきます。米ぬかは、ホームセンター・米屋・スーパーなどで手に入り、ジャガイモのうまみ成分を引き出す効果も。
[アマ註=普段からコイン精米所の場所を確認しておき、無料の米ぬかを入手できるチャンスを伺う。私の場合、三回に一回くらいしか得られない。糠漬けのため争奪戦になる。
芋専用肥料は高騰しているが、使えばバランス良く肥料が配合されているので収量が大きくなる。カリ肥料、竈で作った草木灰は雨で流れるので、植え付け半月前に入れたら、すぐにビニールマルチをする。甘藷には窒素肥料が禁忌。]
■加藤先生のワンポイントアドバイス■
「土はイモにとって栄養のお布団のようなもの。栄養があって微生物がよく繁殖したふかふかの土が、大きくておいしいジャガイモを育てます」
タネイモの下準備
ジャガイモは、親株となるタネイモから茎が伸び、その先端に新たなイモができます。初心者にも育てやすいのは「キタアカリ」。収穫量も多く、そうか病にも強い品種です。
用意するもの
タネイモ(※)、草木灰(そうもくばい)またはジャガイモ専用の切り口処理剤
※タネイモは、食用や自家栽培したものではなく、ウイルスなどに侵されていないものを園芸店などで購入します。腐敗や黒ずみがなくシワがないもの、しっかりとした芽が複数出ているものを選びましょう。秋植えの場合は寒さに負けてしまわないよう、50〜60グラム以上のあまり小さすぎないタネイモを選びます。
[アマ註=種芋専用芋を選ばず、食用芋を種芋にすると、多くの場合、病虫害(線虫障害)にかかりやすくなる。収穫芋がゴルフボールのように矮小化することが多い。]
(1)春植えの場合、大きいタネイモは、1片50〜60グラム以上の大きさに切り分けます。芽の数が均等に付くように、「へそ」(親株とつながっていた部分の跡)を下にして、縦に包丁を入れます。小さいタネイモは、へその部分を削ぎ落とし、丸ごと植えます。少し傷を入れてやることで、成長力が増すのだそう。秋植えの場合も、切り分けずにへその部分を削ぎ落とし、丸ごと植えます。
【重要ポイント】
横方向に切ると、へその部分から縦に走っている内部の繊維を断ち切ってしまい、タネイモの水分・養分が外に流れてしまいます。必ず縦方向に切り分けましょう。
(2)タネイモは切り口から腐りやすいため、草木灰を付けて予防します。皿などに草木灰を出し、切り口に灰を付けた後、指でさらって払い落とします。そのままにしておくと灰に水分・養分を吸い取られてしまため、きちんと払い落としましょう。
■加藤先生のワンポイントアドバイス■
「切り口を自然乾燥させる方法もありますが、数日かかる上に干し加減が難しいため、草木灰を使うのがおすすめです。草木灰なら殺菌もできるし、すぐに植えられますよ」。
※有機配合肥料は、うまみ成分のアミノ酸が豊富に含まれた、ジャガイモ用配合肥料がおすすめです。
植え付け
「大きなジャガイモを育てたいなら、タネイモを浅めに植え付けるのがポイント。浅植えすると土が軽く柔らかいため、イモにストレスがかからず大きく育ちます」と、加藤さん。
(1)土をよく耕し、柔らかくします。畝の幅は60〜70センチほど。ジャガイモは弱酸性の土(pH5.0〜6.0)を好むので、土壌酸度計などで事前にpHを測っておくと良いでしょう。
【重要ポイント】
根や地下茎は深く広く伸びるので、20センチくらいの深さまでしっかりと耕しましょう。
(2)畝の中央に、クワで深さ7〜10センチほどの、浅めの溝を掘ります。
(3)溝の中に、切り口を下にしてタネイモを1つ置きます。切り口を下にするのは、芽が上向きに伸びるよう、またタネイモが腐りにくいようにするため。
(4)溝の土を崩し、おわん状にタネイモを覆います。後ほど投入する肥料が触れて肥料焼けを起こさないよう、土で守ります。
(5)残りのタネイモを植えていきます。株間は最低30センチは取りましょう。自分の足を利用して、次のタネイモの位置決めと肥料用のポケットを作るのが加藤さん流。溝の中に足を入れ、1つ目のタネイモを植えた先にかかとを置いたら、足先のあたりに2つ目のタネイモを植えます。これを繰り返します。
(6)タネイモを全て植え終わったら、1つの足跡ごと(=1株ごと)に、牛ふん堆肥1すくいと、配合肥料1つかみをまきます。
(7)クワで溝を埋め戻します。決して押し固めず、軽くふんわりと戻すように気をつけましょう。
【重要ポイント】
埋め戻した部分は、空気を含んで柔らかいため、雨が降ると土が下がって水がたまってしまいます。イモが腐る原因になるので、あらかじめ周囲より5センチほど高く盛り上げ、水がたまりにくいようにしておきましょう。
[アマ註=黒マルチを貼ってから穴を空けて芋を植える場合と、芋を植えてから黒マルチを貼る場合がある。後者の場合、芽がマルチを押しのけてテントになるので、ビニールを破って芽を開放するようにする。
マルチを破って新芽が伸びるとき、霜害予防のため、U字支柱を立てて寒冷紗の霜除けを貼る。当地の場合は、5月初旬まで必要になる。虫除けにも役立つ。新芽の霜害黒化は、せいぜい2回以下に抑える。それ以上だと株が弱ってしまう。]
実を大きくする「芽かき」のポイントは? プロに教わる、ジャガイモの育て方【後編】
https://agri.mynavi.jp/2018_12_07_51101/
ジャガイモの大きさを決める重要な作業、「芽かき」
植え付けから3〜4週間ほどたつと、タネイモから伸びた芽が地上に顔を出します。丈が15〜25センチくらいに成長したら、1株あたりの芽の数を減らす「芽かき」をおこないます。芽の数が多いほど多くのイモができる反面、養分が分散するため、1個あたりのイモの大きさが小さくなってしまいます。
ジャガイモを大きく育てるには、芽の本数を減らさねばならないのです。
■加藤先生のワンポイントアドバイス■
「Lサイズ(150〜250グラム。7〜9センチ程度)のイモを収穫したいなら2本、2Lサイズ(250〜350グラム。12〜15センチ程度)のイモを収穫したいなら1本だけ芽を残し、他の芽は抜いてしまいましょう」
芽かき
(1)残す芽を選定します。茎が太く、色の濃い丈夫なもの、病害虫のいない健康なものを選びましょう。
【重要ポイント】
地表に出ている茎の本数から芽の数を判断すると、誤って全ての芽を抜いてしまう恐れがあるので注意。複数本に見えても、地中で1つの芽から分かれたものである可能性があります。次の(2)できちんと確認しましょう。
(2)土の中に指を入れ、正確な芽の本数を確認します。もしくは土を少しよけ、茎を1本ずつ軽く揺すってみましょう。他の茎も一緒に揺れる場合は、同じ芽から伸びている証拠です。
(3)残す芽を決めたら、タネイモが一緒に抜けてしまわないように株元を手で押さえつつ、不要な芽を抜きます。
追肥
イモを大きく育てるため、株間に有機配合肥料(前編「いよいよタネイモを畑に植え付けます!」の項参照)を30グラムずつ追肥します。
[アマ註=私は、ダイソーの百円草花用有機肥料を株元に撒いている。芋類は、野菜類ほどたくさんの肥料を必要としない。草木灰があれば、それだけでもよい。]
土寄せ
イモが光にさらされると、緑化して有毒なソラニンが発生します。イモが露出して日に当たるのを防ぎ、また株元に水がたまるのを防ぐため、土寄せをおこないます。
クワで根や地下茎を切ってしまわないよう、株から70センチ以上離れた、遠くの土をすくって株元に寄せます。一度に大量の土を盛ってしまうと、浅植えの意味がなくなるので注意しましょう。
土寄せは、芽かきの後だけでなく、収穫まで1〜2週間おきに繰り返しおこないます。
収穫
葉や茎が枯れ始めたら、収穫適期(春作では5月下旬〜梅雨明け前、秋作では11月下旬〜12月頃)。完全に枯れてから収穫しても食べられますが、大きいイモほど「す」が入って空洞化してきてしまうので、葉が黄色くなってきた頃がベストです。
【重要ポイント】
収穫は晴天が2〜3日続いた日におこないます。土が湿っている時に無理に収穫すると、カビが発生したり、イモが傷つき、菌が入って腐りやすくなってしまいます。理想は、晴れた日の午後3時以降。掘り上げたイモは日光を浴びて温まるため、あまり早い時間帯に掘り上げると、熱がこもって腐りやすいので注意しましょう。
(1)試し掘りをし、十分な大きさに育っているか確認します。まだ小さいようであれば、掘り上げずに大きくなるのを待ちましょう。
(2)株元を手で持ち、イモを掘り上げます。土の中に残っているイモもあるので、手で探って全て掘り上げましょう。
(3)イモから根や茎を外します。500円玉よりも小さいイモはソラニンを多く含むため、食べずに処分しましょう。
(4)土を払い落とし、一時間ほど軽く日に当て土を乾かします。これは、泥がついた状態では微生物や細菌が付着したままになってしまうため。土を落としたいからといって、水洗いは絶対にNG。食べる直前に洗いましょう。
保存と追熟
収穫したジャガイモは、カゴ等に入れて風通しの良い冷暗所で保存します。日光だけでなく蛍光灯の光でも緑化してしまうため、遮光ネットをかぶせるなどしましょう。
■加藤先生のワンポイントアドバイス■
「10〜14日ほど保存し、追熟させるのもおすすめです。収穫したての新ジャガももちろんおいしいですが、追熟させるとジャガイモに含まれるデンプンが糖分に変化し、甘みとうまみが増します。また違ったおいしさを楽しめますよ」
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引用以上
収穫の時、土が軟らかければ、可能な限り軍手で堀りあげる。固ければスコップを使うしかないが、芋を傷つける可能性が強い。
普通は土がついたまま籠に入れて、遮光ネットを被せておく。光が当たるとソラニンが生成されて毒芋になるので、青色を完全除去しなければ食べられなくなる。
私は、段ボール箱に箸でたくさんの通気穴を空けて入れている。湿度が高いと腐敗したりかびたりする。
馬鈴薯を一人当たり300kgも収穫できれば、それだけで一年分の食料となるが、梅雨前に収穫できれば、その後作として甘藷を育てることも可能になる。
こうなれば、「食糧危機=どんと来やがれ!」と楽観できる。
しかし、このとき、カリ肥料以外を入れてはいけない。
チッソ分が多いと、甘藷は太らない痩せ芋になってしまう。草木灰を可能な限り入れるのが良い。
甘藷の収穫は約半年、11月以降となる。馬鈴薯の連作も可能という情報もある。
家庭菜園や農園栽培で連作障害は気にしなくてOK!?トマト、ナス、有機栽培のプロが語る2つの理由とは
https://www.youtube.com/watch?v=YHr_0n6hvS4&ab_channel=%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%82%A2%E7%95%91-%E8%BE%B2%E5%9C%92%E3%82%89%E3%81%84%E3%81%B5-
連作してみた、それも3連作!【ジャガイモ】に異変はあるのか?
https://www.youtube.com/watch?v=HjiqNXAP0TM&ab_channel=%E3%81%B2%E3%82%8D%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E8%BE%B2%E5%9C%92
家庭菜園で大人気!春ジャガイモ栽培!畑や農園で春ジャガイモの育て方を徹底解説!畝作り・土作り・堆肥の使い方などご紹介!【農園ライフ】
https://www.youtube.com/watch?v=B9YcItebvDM&t=203s&ab_channel=%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%82%A2%E7%95%91-%E8%BE%B2%E5%9C%92%E3%82%89%E3%81%84%E3%81%B5-
ジャガイモが出来にくい原因は、肥料の入れ方に問題があった!? 21/2/27
https://www.youtube.com/watch?v=PiAqmTatgt4&ab_channel=%E5%A1%9A%E5%8E%9F%E8%BE%B2%E5%9C%92
家庭菜園や農園で1月ジャガイモ栽培の土作り!連作障害を防ぐ畑管理ポイントも詳しく解説!【農家直伝】
https://www.youtube.com/watch?v=646TQ6T7BjE&ab_channel=%E8%BE%B2%E5%AE%B6%E7%9B%B4%E4%BC%9D%EF%BC%81%E5%AE%B6%E5%BA%AD%E8%8F%9C%E5%9C%92%E3%82%89%E3%81%84%E3%81%B5
可能なら、今月中に段取する必要がある。夏場、猛暑になると雑草と病虫害を受けて収穫量が激減することになる。遅くとも3月中には種芋を埋めたい。
現在、ホームセンターには種芋が並んでいるが、以前は4月頃まで売られていたが、一昨年あたりから3月に売り切れることが多くなった。
4月では種芋の入手が非常に困難になった。また4月植えでは、収穫が梅雨期になるので病虫害や腐敗・カビに苦しむことになる。
2月に種芋を植えれば、6月梅雨前に最大の収穫が可能。高温が現れると病虫害や雑草害が一気に進む。
凍結霜害に遭いやすいので、当地では、ゴールデンウイークまで黒マルチや寒冷紗などの対策が不可欠だ。
もし、霜害で若葉が黒くなったような場合、五回くらい重なると成長が鈍化して収量が大きく落ちる。病虫害にも非常に遭いやすい。トンネル寒冷紗が必須だ。
収穫後は小さな穴をたくさん空けた(遮光用の)段ボールなどに入れて、風通しの良い屋根下の涼しい場所に保管しておけば、数ヶ月は大丈夫だ。かびなければ、年末まで持つこともある。
しわくちゃになるが、その方が味が良いこともある。
私の小さな畑は、無理に拡張しても100坪しかなく、そのなかで実質、馬鈴薯を育てられる面積は、せいぜい40坪くらいだ。(甘藷の占用面積があるので)
馬鈴薯の収量は、もっともうまくいった場合で、10R(300坪)あたり1〜3トン前後とされている。100坪で0.3〜1トン、40坪なら100〜400Kg程度だ。
https://uub.jp/pdr/a/p_4.html
馬鈴薯を主食とした場合、一日何個食べれば良いか、ネット上の情報では非常にばらつきが多く、カロリーだけでいえば、100g76Kカロリーなので、1Kg くらい食べる必要がありそうだが、ネット情報では、300〜700g程度としていることが多い。
緑黄色野菜(キャベツ・カボチャなど)と併せて、1Kgくらいではないだろうか?
日1Kg としても400kg収穫できれば、一人の一年分の食料になる。5人分の食料を生産するためには、一反(300坪)程度の耕作面積で2トン程度の収量が必要になる。
https://fily.jp/articles/1944
一反(10R)の畑地で、2トンの馬鈴薯収穫を目標にすれば、5人家族が、とりあえず生き延びることが可能だ。
北海道開拓史では、入植者は最初に馬鈴薯を生産し、それを食べながら徐々に農地を拡大したと書かれている。
しかし、馬鈴薯は、私の経験からいうと、最初の1〜2年は順調だが、三年もすると連作障害や病虫害が大量に出てきて収量が激減することが多い。
甘藷ほど難しくはないが、地作りを慎重に準備し、初期の防寒対策をきちんとしないと悲惨な結果になる。また収穫が梅雨後になると凄まじい病虫害の嵐に巻き込まれる。
特に、モザイク病と黒枯病が出てくると、農薬を使わなければ廃棄焼却するしかなくなる。オーガニック栽培を放棄して、ダニコールなどの薬剤に頼らなければならなくなる。
また、肥料に鶏糞を多用すると、鳥インフルエンザ騒動以来、大量の石灰分が含まれるようになったため、「そうか病」のアバタ芋になりやすい。
芋が順調に育つための肥料は、甘藷も同じだが、何よりも草木灰のカリウム肥料が有効だが、ウクライナ戦争によってカリウム肥料が暴騰したため、畑の雑草や落枝を竈で燃して草木灰を確保する必要が出てきた。
以下は、ネット上の情報を紹介する。
これで失敗しない! プロに教わる、ジャガイモの育て方〜大きく育てるコツを紹介します〜【前編】
https://agri.mynavi.jp/2018_12_07_51064/#:~:text=%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%A2%E3%81%AE%E6%A4%8D%E3%81%88%E4%BB%98%E3%81%91%E3%81%AF%E6%98%A5,%E6%9C%88%E9%A0%83%E3%81%AB%E5%8F%8E%E7%A9%AB%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82&text=%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%A2%E3%81%AB%E3%81%AF%E3%80%81%E7%9A%AE%E3%81%8C,%E7%B4%B0%E8%8F%8C%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%97%85%E6%B0%97%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
植え付け時期
ジャガイモの植え付けは春が基本。暑さを嫌うので、2月下旬〜4月上旬に植え付け、梅雨明け前には収穫します。
温暖な地域では秋植えも可能で、その場合は8月下旬〜9月中旬に植え付け、11月下旬〜12月頃に収穫できます。
病気など気を付けること
ジャガイモには、皮がザラザラし病斑ができる「そうか病」をはじめ、ウイルスや細菌による病気があります。土作りやタネイモを選ぶ際に注意し、予防しましょう。
水分が多く腐りやすいため、水はけの良い土で育てましょう。
イモが光にさらされると、緑化して有毒なソラニンが発生します。株元に土を集めてイモの露出を防ぐ「土寄せ」をおこない、収穫後は保存方法にも注意しましょう(記事後編で紹介)。
大きなイモを育てるには、植え付け前の準備が大切!
事前の土作り
そうか病予防のため、植え付けの2〜3週間前に米ぬかをまいてよく耕しておきます。米ぬかは、ホームセンター・米屋・スーパーなどで手に入り、ジャガイモのうまみ成分を引き出す効果も。
[アマ註=普段からコイン精米所の場所を確認しておき、無料の米ぬかを入手できるチャンスを伺う。私の場合、三回に一回くらいしか得られない。糠漬けのため争奪戦になる。
芋専用肥料は高騰しているが、使えばバランス良く肥料が配合されているので収量が大きくなる。カリ肥料、竈で作った草木灰は雨で流れるので、植え付け半月前に入れたら、すぐにビニールマルチをする。甘藷には窒素肥料が禁忌。]
■加藤先生のワンポイントアドバイス■
「土はイモにとって栄養のお布団のようなもの。栄養があって微生物がよく繁殖したふかふかの土が、大きくておいしいジャガイモを育てます」
タネイモの下準備
ジャガイモは、親株となるタネイモから茎が伸び、その先端に新たなイモができます。初心者にも育てやすいのは「キタアカリ」。収穫量も多く、そうか病にも強い品種です。
用意するもの
タネイモ(※)、草木灰(そうもくばい)またはジャガイモ専用の切り口処理剤
※タネイモは、食用や自家栽培したものではなく、ウイルスなどに侵されていないものを園芸店などで購入します。腐敗や黒ずみがなくシワがないもの、しっかりとした芽が複数出ているものを選びましょう。秋植えの場合は寒さに負けてしまわないよう、50〜60グラム以上のあまり小さすぎないタネイモを選びます。
[アマ註=種芋専用芋を選ばず、食用芋を種芋にすると、多くの場合、病虫害(線虫障害)にかかりやすくなる。収穫芋がゴルフボールのように矮小化することが多い。]
(1)春植えの場合、大きいタネイモは、1片50〜60グラム以上の大きさに切り分けます。芽の数が均等に付くように、「へそ」(親株とつながっていた部分の跡)を下にして、縦に包丁を入れます。小さいタネイモは、へその部分を削ぎ落とし、丸ごと植えます。少し傷を入れてやることで、成長力が増すのだそう。秋植えの場合も、切り分けずにへその部分を削ぎ落とし、丸ごと植えます。
【重要ポイント】
横方向に切ると、へその部分から縦に走っている内部の繊維を断ち切ってしまい、タネイモの水分・養分が外に流れてしまいます。必ず縦方向に切り分けましょう。
(2)タネイモは切り口から腐りやすいため、草木灰を付けて予防します。皿などに草木灰を出し、切り口に灰を付けた後、指でさらって払い落とします。そのままにしておくと灰に水分・養分を吸い取られてしまため、きちんと払い落としましょう。
■加藤先生のワンポイントアドバイス■
「切り口を自然乾燥させる方法もありますが、数日かかる上に干し加減が難しいため、草木灰を使うのがおすすめです。草木灰なら殺菌もできるし、すぐに植えられますよ」。
※有機配合肥料は、うまみ成分のアミノ酸が豊富に含まれた、ジャガイモ用配合肥料がおすすめです。
植え付け
「大きなジャガイモを育てたいなら、タネイモを浅めに植え付けるのがポイント。浅植えすると土が軽く柔らかいため、イモにストレスがかからず大きく育ちます」と、加藤さん。
(1)土をよく耕し、柔らかくします。畝の幅は60〜70センチほど。ジャガイモは弱酸性の土(pH5.0〜6.0)を好むので、土壌酸度計などで事前にpHを測っておくと良いでしょう。
【重要ポイント】
根や地下茎は深く広く伸びるので、20センチくらいの深さまでしっかりと耕しましょう。
(2)畝の中央に、クワで深さ7〜10センチほどの、浅めの溝を掘ります。
(3)溝の中に、切り口を下にしてタネイモを1つ置きます。切り口を下にするのは、芽が上向きに伸びるよう、またタネイモが腐りにくいようにするため。
(4)溝の土を崩し、おわん状にタネイモを覆います。後ほど投入する肥料が触れて肥料焼けを起こさないよう、土で守ります。
(5)残りのタネイモを植えていきます。株間は最低30センチは取りましょう。自分の足を利用して、次のタネイモの位置決めと肥料用のポケットを作るのが加藤さん流。溝の中に足を入れ、1つ目のタネイモを植えた先にかかとを置いたら、足先のあたりに2つ目のタネイモを植えます。これを繰り返します。
(6)タネイモを全て植え終わったら、1つの足跡ごと(=1株ごと)に、牛ふん堆肥1すくいと、配合肥料1つかみをまきます。
(7)クワで溝を埋め戻します。決して押し固めず、軽くふんわりと戻すように気をつけましょう。
【重要ポイント】
埋め戻した部分は、空気を含んで柔らかいため、雨が降ると土が下がって水がたまってしまいます。イモが腐る原因になるので、あらかじめ周囲より5センチほど高く盛り上げ、水がたまりにくいようにしておきましょう。
[アマ註=黒マルチを貼ってから穴を空けて芋を植える場合と、芋を植えてから黒マルチを貼る場合がある。後者の場合、芽がマルチを押しのけてテントになるので、ビニールを破って芽を開放するようにする。
マルチを破って新芽が伸びるとき、霜害予防のため、U字支柱を立てて寒冷紗の霜除けを貼る。当地の場合は、5月初旬まで必要になる。虫除けにも役立つ。新芽の霜害黒化は、せいぜい2回以下に抑える。それ以上だと株が弱ってしまう。]
実を大きくする「芽かき」のポイントは? プロに教わる、ジャガイモの育て方【後編】
https://agri.mynavi.jp/2018_12_07_51101/
ジャガイモの大きさを決める重要な作業、「芽かき」
植え付けから3〜4週間ほどたつと、タネイモから伸びた芽が地上に顔を出します。丈が15〜25センチくらいに成長したら、1株あたりの芽の数を減らす「芽かき」をおこないます。芽の数が多いほど多くのイモができる反面、養分が分散するため、1個あたりのイモの大きさが小さくなってしまいます。
ジャガイモを大きく育てるには、芽の本数を減らさねばならないのです。
■加藤先生のワンポイントアドバイス■
「Lサイズ(150〜250グラム。7〜9センチ程度)のイモを収穫したいなら2本、2Lサイズ(250〜350グラム。12〜15センチ程度)のイモを収穫したいなら1本だけ芽を残し、他の芽は抜いてしまいましょう」
芽かき
(1)残す芽を選定します。茎が太く、色の濃い丈夫なもの、病害虫のいない健康なものを選びましょう。
【重要ポイント】
地表に出ている茎の本数から芽の数を判断すると、誤って全ての芽を抜いてしまう恐れがあるので注意。複数本に見えても、地中で1つの芽から分かれたものである可能性があります。次の(2)できちんと確認しましょう。
(2)土の中に指を入れ、正確な芽の本数を確認します。もしくは土を少しよけ、茎を1本ずつ軽く揺すってみましょう。他の茎も一緒に揺れる場合は、同じ芽から伸びている証拠です。
(3)残す芽を決めたら、タネイモが一緒に抜けてしまわないように株元を手で押さえつつ、不要な芽を抜きます。
追肥
イモを大きく育てるため、株間に有機配合肥料(前編「いよいよタネイモを畑に植え付けます!」の項参照)を30グラムずつ追肥します。
[アマ註=私は、ダイソーの百円草花用有機肥料を株元に撒いている。芋類は、野菜類ほどたくさんの肥料を必要としない。草木灰があれば、それだけでもよい。]
土寄せ
イモが光にさらされると、緑化して有毒なソラニンが発生します。イモが露出して日に当たるのを防ぎ、また株元に水がたまるのを防ぐため、土寄せをおこないます。
クワで根や地下茎を切ってしまわないよう、株から70センチ以上離れた、遠くの土をすくって株元に寄せます。一度に大量の土を盛ってしまうと、浅植えの意味がなくなるので注意しましょう。
土寄せは、芽かきの後だけでなく、収穫まで1〜2週間おきに繰り返しおこないます。
収穫
葉や茎が枯れ始めたら、収穫適期(春作では5月下旬〜梅雨明け前、秋作では11月下旬〜12月頃)。完全に枯れてから収穫しても食べられますが、大きいイモほど「す」が入って空洞化してきてしまうので、葉が黄色くなってきた頃がベストです。
【重要ポイント】
収穫は晴天が2〜3日続いた日におこないます。土が湿っている時に無理に収穫すると、カビが発生したり、イモが傷つき、菌が入って腐りやすくなってしまいます。理想は、晴れた日の午後3時以降。掘り上げたイモは日光を浴びて温まるため、あまり早い時間帯に掘り上げると、熱がこもって腐りやすいので注意しましょう。
(1)試し掘りをし、十分な大きさに育っているか確認します。まだ小さいようであれば、掘り上げずに大きくなるのを待ちましょう。
(2)株元を手で持ち、イモを掘り上げます。土の中に残っているイモもあるので、手で探って全て掘り上げましょう。
(3)イモから根や茎を外します。500円玉よりも小さいイモはソラニンを多く含むため、食べずに処分しましょう。
(4)土を払い落とし、一時間ほど軽く日に当て土を乾かします。これは、泥がついた状態では微生物や細菌が付着したままになってしまうため。土を落としたいからといって、水洗いは絶対にNG。食べる直前に洗いましょう。
保存と追熟
収穫したジャガイモは、カゴ等に入れて風通しの良い冷暗所で保存します。日光だけでなく蛍光灯の光でも緑化してしまうため、遮光ネットをかぶせるなどしましょう。
■加藤先生のワンポイントアドバイス■
「10〜14日ほど保存し、追熟させるのもおすすめです。収穫したての新ジャガももちろんおいしいですが、追熟させるとジャガイモに含まれるデンプンが糖分に変化し、甘みとうまみが増します。また違ったおいしさを楽しめますよ」
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引用以上
収穫の時、土が軟らかければ、可能な限り軍手で堀りあげる。固ければスコップを使うしかないが、芋を傷つける可能性が強い。
普通は土がついたまま籠に入れて、遮光ネットを被せておく。光が当たるとソラニンが生成されて毒芋になるので、青色を完全除去しなければ食べられなくなる。
私は、段ボール箱に箸でたくさんの通気穴を空けて入れている。湿度が高いと腐敗したりかびたりする。
馬鈴薯を一人当たり300kgも収穫できれば、それだけで一年分の食料となるが、梅雨前に収穫できれば、その後作として甘藷を育てることも可能になる。
こうなれば、「食糧危機=どんと来やがれ!」と楽観できる。
しかし、このとき、カリ肥料以外を入れてはいけない。
チッソ分が多いと、甘藷は太らない痩せ芋になってしまう。草木灰を可能な限り入れるのが良い。
甘藷の収穫は約半年、11月以降となる。馬鈴薯の連作も可能という情報もある。
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