にわかにウクライナの緊張が高まっている。昨日、2月15日に、ロシア軍による総攻撃が開始されるとの報道があった。しかし、今朝の段階で予想されていた新局面は確認できない。

 他に、2月24日に総攻撃があるとの情報も出ている。



 ロシア軍が2月24日に大規模攻撃を計画か、ウクライナ国防相が警告 2023年2月2日

 https://www.bbc.com/japanese/64493776



 ウクライナのオレクシイ・レズニコフ国防相は1日、ロシアが新たな大規模攻撃の準備を進めており、早ければ侵攻開始から丸1年となる今月24日にも仕掛けてくる可能性があると警告した。

 レズニコフ国防相によると、ロシア政府は約50万人規模の部隊を招集し、侵攻開始から丸1年の節目に「何かを試みる」可能性があると述べた。



 23日にはロシア軍をたたえる「祖国防衛者の日」を控える。

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は昨年9月、軍務経験がある予備役約30万人の部分的動員を行うと発表。国の「領土保全」を確保するために必要だと説明した。

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 引用以上



  場合によっては、核兵器が使用されると噂されているので無視できない。私は、2月24日に核兵器が実際に使用される可能性を深刻に受け止めている。

 もし使われれば、世界は100%第三次世界大戦の皆殺し戦争に向かうしかない。

 いよいよ、自分の最期のビジョンを考えるしかなくなる。

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/229864



 以下のような「すでに総攻撃が始まった」との報道もある。



 「ロシア・ウクライナ最終決戦」が始まった…! はたしてプーチンは「戦術核」使用に踏み切るのか 2/16(木)

 https://news.yahoo.co.jp/articles/845b3550919b72a30b5877485e478ecc1b544bdc



 筆者は1月19日付の記事で、ロシアーウクライナ戦争について「大きな戦いが近づいている」と書いた。そして予想通り、この戦争の行方を左右するであろう決戦がはじまった。



 ロイター2月14日付には、こうある。

 〈 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は13日、懸念されていたウクライナでのロシアの新たな大規模攻撃がすでに始まっていると述べた 〉

 〈 ウクライナ侵攻から1年が近づく中、ロシア軍は13日、ウクライナ東部のバフムトを攻撃。NATOの事務総長は、長い間恐れられていたロシアの大規模攻撃が始まったとの見方を示した 〉



 戦略家ゲラシモフの実力とは

 今回の大攻勢がこれまでと違う点は、ロシア軍制服組のトップ・ゲラシモフ参謀総長自身が指揮を執っていることだ。

 プーチンは1月11日、ゲラシモフをウクライナ特別軍事作戦の総司令官に任命した。一般の日本人で、ゲラシモフを知っている人は多くないだろう。しかし、世界の軍幹部は、誰もが彼の名を知っている。彼が、ロシアのハイブリッド戦争理論「ゲラシモフ・ドクトリン」の提唱者だからだ。



 ロシアは2014年3月、ウクライナからクリミアを無血で奪うことに成功した。「ロシア、ハイブリッド戦争の勝利」と語られることが多いが、「ゲラシモフ・ドクトリンの勝利」とも言える。

 ちなみに、今回の戦争についても、「プーチンがゲラシモフの言うことを聞いていれば、ロシア軍はウクライナ軍に勝てた」という見方も存在している。



 元モスクワ国際関係大学教授のソロヴェイ氏によると、ゲラシモフは、「陸軍が侵攻する前に、1ヵ月ほど空爆を行い、ウクライナの軍事インフラを破壊しつくすべきだ」と主張したという。ところが、プーチン自身は、FSB第5局の超楽観的な情報を信じ、即座に首都キーウを目指すという大失敗を犯した。



 既述のようにゲラシモフは、制服組のトップだ。彼が戦って敗北したら、後はない。だからこそ、ゲラシモフは、自分自身とロシア軍の威信にかけて、全力で挑んでくるだろう。

 今、多くの国の軍幹部が、「世界的に有名な戦略家ゲラシモフは、どんな戦いをするのだろうか」と注目している。



 キーウ再侵攻はあるか

 もう一つの注目点は、ロシア軍が、再度ウクライナの首都キーウ制圧を目指すかどうかだ。

 ロシア軍がキーウに侵攻するなら、ウクライナの北隣の国ベラルーシから南下するのが最短ルートとなる。



 ところが、1月19日付記事でも触れたが、ロシアの同盟国ベラルーシでは、大きな異変が起きている。昨年11月26日、「欧米とのパイプを持つ大物政治家」として知られるマケイ外相が急死したのだ。



 ルカシェンコ大統領は、「マケイは、プーチンに暗殺されたのではないか」と恐怖している。 ニューズウィーク2022年12月1日を見てみよう。

 〈 11月末に急死したベラルーシの外相は、西側との接触がばれて「ロシアに毒殺された」ともっぱらの噂だ 〉



 〈 「ヨーロッパ最後の独裁者」と呼ばれるベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領といえば、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の忠実な盟友として知られる。それが最近は、ロシア政府に暗殺されるのではないかと疑心暗鬼に陥っているという。11月末にベラルーシ政府No.2の外相が急死したからだ 〉



 事の真偽はともかく、ロシア軍とベラルーシ軍は1月半ばから2月初めにかけて、合同軍事演習を行っている。

 思い出されるのは、昨年2月のことだ。ロシア軍がウクライナ侵攻を開始する前にも、両国軍は、合同軍事演習をしていた。今回も同じことが繰り返されるのだろうか。



 ロシア軍が、再度キーウ制圧を目指すのは、作戦的には合理的と言える。

 ゲラシモフが戦う戦場は、東部ドネツク州だ。北からロシア軍が南下してキーウを目指せば、ウクライナ軍は二正面作戦を強いられることになる。首都を脅かされたくないウクライナは、かなりの戦力をキーウ防衛に割かざるを得なくなるだろう。



 プーチンとゲラシモフが、今、大攻勢を開始したのには理由がある。

 それはつまり、「欧米からウクライナに戦車が届く前に決着をつけてしまいたい」ということだ。

 ゼレンスキーも、ロシアが大攻勢の準備をしていることを知っていた。それで彼は、欧米に戦車の供与を求めていたのだ。



 そして、イギリスは「チャレンジャー2」を14両、米国は「M1エイブラムス」を31両、ドイツは「レオパルト2」を14両供与することを決めた。

 欧州でもっとも広く使われている「レオパルト2」については、ドイツだけでなく、ポーランド、フィンランド、カナダなど12か国が供与する意向を示している。

 ウクライナのクレバ外相によると、合わせて120〜140両の戦車を受け取ることができる。



 米英独は、ウクライナに戦車を供与することを決めた。しかし、アメリカは、「エイブラムス」を新たに生産するので、ウクライナに届くまでに約1年かかるという。それでは、決戦に間に合わない。

 一方、「レオパルト2」は、すぐに届けることができる。だが、ウクライナ兵がこれを操縦できるようになるには、最低2ヵ月の訓練が必要だ。



 ドイツ政府がレオパルト2の供与を決めたのが1月26日。そうなると、レオパルト2がウクライナの戦場に投入されるのは、早くても3月末ということになる。

 プーチンやゲラシモフは、「レオパルト2が戦場に届く前に、大攻勢をしかけよう」と考えたのだろう。しかし、逆の見方をすれば、「ウクライナ軍は戦車が到着する3月末まで耐えれば、戦局を変化させる可能性がでてくる」となる。

 欧米の支援は、戦車にとどまらない。ゼレンスキーの要望に応じて、NATOは戦闘機供与の協議に入っている。実現すれば、これも戦局に大きな影響を与えることになるだろう。



 ロシア軍大攻勢の結果を予測するのは、現段階では困難だ。

 ウクライナ軍が、ロシア軍の「ラスボス」ゲラシモフを破ったとしても、「それで戦争は終わり」とならない可能性がある。「打つ手」がなくなったプーチンが、「戦術核を使え」と指令を出すかもしれないからだ。



 ウクライナ侵攻が始まる前、「プーチンが核を使う」といえば、「トンデモ系」のレッテルを貼られたことだろう。しかし、今や全世界の大手メディアがそのことを報じている。プーチンやメドベージェフ前大統領などが、戦術核使用の可能性に言及しているからだ。



 たとえば2022年9月30日ロイターには、こうある。

 〈 ロシアのプーチン大統領は30日、ウクライナ東・南部4州の併合を宣言する演説で、米国が第二次世界大戦末期に広島と長崎に原爆を落とし、核兵器使用の「前例」を作ったと指摘した。

 プーチン大統領は最近、自国の領土を守るために核兵器を使用する用意があると述べ、核兵器使用が懸念されている。プーチン氏は演説で「米国は日本に対し核兵器を2回使用した」とし「米国が核兵器使用の前例を作った」と述べた 〉



 これを聞いて納得できる人はいないだろうが、つまりプーチンは、「アメリカが最初に核兵器を使ったのだから、ロシアが使ってもOKだろう」と主張しているのだ。

 では、どのような状況になれば、ロシア軍が戦術核を使う可能性が高まるのか? 

 一つ目は、ゲラシモフが大攻勢で敗北した時、あるいは敗北しそうになった時だ。



 ゲラシモフは、ロシア軍の「ラスボス」だ。彼が負けたら、後には誰もいない。それで、プーチンが、「戦術核を使って戦局を打開しよう」と考えてもおかしくはない。

 もう一つのタイミングは、ウクライナ軍が、クリミア奪還に動いた時だ。これは、メドベージェフ前大統領が断言している。



 読売新聞2月5日を見てみよう。

 〈 ロシアのメドベージェフ前大統領は4日、ロシアが2014年に一方的に併合したウクライナ南部クリミアが長射程の兵器で攻撃された場合、核兵器を含む「あらゆる手段」で報復し、「ウクライナ全域が炎上する」と主張した 〉



なぜプーチンはクリミアにこだわるのか

 プーチンが大統領になってから、今年で23年になる(08年〜12年、彼は首相で、メドベージェフが大統領だった)。彼は、この長い期間で、何を成し遂げたのだろうか? 

 確かに、1期目2期目(2000〜2008年)、プーチンには「偉大な大統領」になるチャンスがあった。



 彼は、90年代ロシアの政治経済を牛耳っていたユダヤ系新興財閥ベレゾフスキー、グシンスキー、ホドルコフスキーを打倒し、人気者になった。この8年間、ロシア経済は年平均7%の成長を続け、ソ連崩壊で失われた「大国の地位」を取り戻すことに成功した。その後、プーチンは、大統領の座をメドベージェフに譲り、4年間は名目上のナンバー2である首相を務めている。



 だが、彼が大統領に返り咲いた2021年、すでに世界は変わっていた。米国でシェール革命が進展し、原油、天然ガスの供給量が大幅に増加。2000年代右肩上がりだった原油価格は、もはや上がらなくなっていたのだ。

 このことは、すなわち「ロシア経済右肩上がりの時代」が終わったことを意味していた。



 経済成長できなくなった後、プーチンは、どうしたのだろうか? 

 2014年3月、彼は無血でクリミアを奪い、ロシア国内で「歴史的英雄」になった。

 日本人には理解しがたいが、ロシア国民のほとんどは、「クリミアは歴史的にロシアの物」と確信している(ロシア帝国は1783年にクリミアを併合した)。それで、そもそも自分の物であるクリミアを「取り戻してくれた」プーチンは、英雄になったのだ。



 だが、その結果、ロシアは欧米日から経済制裁を科され、経済はまったく成長しなくなった。クリミアを併合した2014年から2020年までのGDP成長率は、年平均0.38%にとどまっている。

 ロシアのGDPは2021年、世界11位。人口1億4200万人のロシアの経済規模は、人口5170万人の韓国以下。ロシアの一人当たりGDPは2021年、12218ドルで世界65位。これは、12561ドルで62位の中国以下だ。



 というわけで、プーチンの治世23年を振り返ると、実績と呼べるものは、「クリミア併合」しかない。

 だが、ウクライナは、本来自国領であるクリミアの奪還を目指す。もしそれを許せば、プーチンには何も残らない。だから、ウクライナがクリミア奪還に成功しそうになった時、プーチンが戦術核の使用を決断する可能性が高まるのだ。



 ところで、この戦争は、どう終わるのか? 

 プーチンのメンターと呼ばれる地政学者アレクサンドル・ドゥーギンは、TBSとのインタビューで驚愕の発言をしている。



 〈 「ロシアが勝利するか、人類滅亡になるかの2択です。3つ目のシナリオはありません。我々は勝利しなければ止まることがないのでこの戦争はいつまでたっても続く可能性もありますが、人類滅亡であっという間に終わる可能性もあります 〉(TBS NEWS DIG 2月12日)

 「ロシアが勝利するか、人類滅亡」の2択だそうだ。



 つまり、ウクライナ軍が優勢でも、ロシアは核を投入することで勝たせないということだろう。そうなると、NATO軍が介入し、第3次世界大戦、核の撃ち合いがはじまり、人類が滅亡する……。



 このような男が、「プーチンのメンター」と呼ばれているのだから、人類の未来は絶望的に思える。

 では、希望は全くないのだろうか? 

 情報筋によると、ロシアの諜報機関であるFSB(連邦保安庁)やSVR(対外情報庁)の中にも、核使用に何度も言及するプーチンに対し、「ついていけない」と考える人が増えているらしい。



 常識的に考えれば、戦術核の使用は、第3次世界大戦を引き起こし、人類滅亡に発展する可能性がある。反対派が増えるのは、当然だろう。

 今後、FSB、SVRの「常識派」がクーデターやプーチン暗殺を画策する可能性が高まっていくのではないか。



 北野 幸伯(国際関係アナリスト)

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 引用以上



 上の文章の最後尾に、「プーチンの頭脳」といわれるアレクサンドル・ドゥーギンの発言が引用されている。

 「ロシアが勝利するか、人類滅亡になるかの2択」

 この記事は以下のとおり。



 “プーチンの頭脳” 思想家ドゥーギン氏初めて語る…「ロシアの勝利か人類滅亡かの二択」【報道1930】2023年2月12日

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/324575?display=1



 以下一部抜粋引用



 ドゥーギン氏「国民はこの対立の規模を理解し始めました。これは限定的な反テロ作戦や領土の統合ではなく、文明の戦いだということを国民が理解し始めたのです。

 特別軍事作戦の目的を国民も政府も理解している通り、多極世界の構築であり、ロシアは中国やイスラム諸国や南米諸国等と同様に独立した極になります。一極集中の世界と多極世界との戦いである長期的で大変な戦争に準備しなければならないということを理解したのです。」



 90年代、経済を優先しロシアを発展させてきたエリート層やオリガルヒと呼ばれる超富裕層は“プーチンの戦争”にこれまで反対を示してきた。ドゥーギン氏はこのような層が、私利私欲に走りロシアをダメにしてきたと非難した上で、そうした人々の声は、今はもうなくなっていると言う。



 「これは国民戦争です。今この戦争はロシア社会にとって聖なる戦争です。ロシア社会はかろうじて第3次大祖国戦争に適応しようとしています。

 第1次大祖国戦争は1812年のナポレオンとの戦争で、第2次大祖国戦争は1941年〜1945年の戦争です。私たちは欧米との戦争に入ったということを国民が理解し始めました。勝利するまでは欧米との交渉、ましてや操り人形のウクライナとの交渉はありえないということはわかっています」



 ロシア国民はこの戦いをナポレオンやナチスと同じように西側を見立て、祖国防衛のための戦争考えるようになったと主張するドゥーギン氏。この戦争にどのような終わり方があるのか尋ねると・・・



 ドゥーギン氏「ロシアが勝利するか、人類滅亡になるかの2択です。3つ目のシナリオはありません。我々は勝利しなければ止まることがないのでこの戦争はいつまでたっても続く可能性もありますが、人類滅亡であっという間に終わる可能性もあります。



 西側がロシアかベラルーシに対して戦略核兵器、戦術核兵器を使えば、もうおしまいです。NATO諸国が直接参加すれば状況が緊迫化し終末の日が早まります。ロシアはこの戦争で負けることはないということを理解しないといけません。

 クリミアや4つの新しい地域だけを失うだけではなく、自分自身を失うからです。ロシアのすべての人がそれを分かっています。ウクライナは既に存在しません。もう終わっています。勝利することはありません。ロシアに負けるか、全人類とともに滅亡するかです」

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 一部引用以上



 プーチンが、こうした覚悟でウクライナ戦争を開始したことは、すでに昨年2月末の侵攻段階で明らかだった。

 ドゥーギンは「プーチンに会ったこともない」と言っているが真っ赤なウソだろう。

 彼の発言は、まさにプーチンの心と完全一致してることは世界が認めているから「プーチンの頭脳」と呼ばれているのである。

http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5980222.html



つまり、「ロシアが勝利するか、人類滅亡になるかの2択」になることを決断して、ウクライナ侵攻が始まったのだ。

 「ロシアが滅ぶなら世界を滅ぼしてやる!」

 これが末期癌で最期を宣告されているプーチンの覚悟であり、本当はロシアではなく、

 「自分が滅ぶなら世界を滅ぼす」が正しいだろう。



 そして、ロシアは、弾薬ミサイルも尽きて、北朝鮮のような滅亡寸前の貧困国家から弾薬を買いあさり、おまけに北朝鮮軍の家族持ち兵士(家族を人質にとって逃げられなくするため)を、最前線に送り出そうとしている。



中村逸郎氏の最新情報「1月下旬にロシア・ウクライナ・アメリカの3国で秘密交渉あった」「北朝鮮兵士500人をウクライナ戦地へ」

 https://www.mbs.jp/news/feature/kansai/article/2023/02/093196.shtml



ここまでくれば、もうNBC兵器以外に選択肢がないというのがロシアの実情だろう。

 私は、ロシアは北朝鮮をリモートコントロールして、核ミサイルを日本に撃ち込ませると予想している。



  出口王仁三郎の死の直前(1947年)、吉岡温泉で話された最後の予言について 2022年09月15日

 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5967194.html



 もう、そろそろ大都会を脱出して、自給自足農業が可能な過疎の田舎に向かう準備が必要になるかもしれない。

 誰とともに生き抜くのか? あるいは、誰とともに最期を迎えるのか?

 この期に及んで、新自由主義の金儲け競争しか頭にない人たちは不幸というしかない。



 同じ死ぬにしても、最期は信頼のおける仲間の笑顔に見送られて逝きたいものだ。

 また、いまだにロシアに正義があり、アメリカのせいでこうなったと思い込まされている人たちが多いのに驚くが、「人の愛」を心の拠り所にしている人たちが、侵略者となることはありえない……という原理を理解できない人たちも気の毒というしかない。

 誰が信頼できるのか、信用できないのか?

 ロシアの運命は、我々の心のリトマス試験紙なのだ。