今回は、福島県の欺瞞を告発した「メゲ猫タマの日記=ブログ」を紹介する。

http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-4316.html



 エープリルフール、放射能測定操作をごまかせできなくなった、架空の島「フクシマ」



 今日はエープリルフール、これは架空の島「フクシマ」のお話です。「フクシマ」ではこれまで、食品などの放射能を操作を換えてから発表していたのですが、ごまかしきれなくなり、スズキにつては検査をより正しい方法に修正しました。そしたら、放射能の発表値が突然に高くなりました。



 これは、東北太平洋岸に浮かぶ架空の島「フクシマ」のお話です。その昔、「フクシマ」は多くの炭鉱があり、栄えていました。今から60年程前に、石炭が斜陽になり、島は貧しくなりました。

 そこへ「Teqco」がやって来て、炭鉱の代わりに原発を作れば島は豊かになると言いました。

 心配する人には、「原発は五重の壁で守られており、爆発することは無い。安全ですとの説明がなされました。

 原子炉を守るはずだった五重の壁



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【アマ註=フクイチ事故のとき、1の壁、ペレットは、炉心冷却水がジェット測定センサーノズルの折損により外部に噴出したことで、約2時間で溶融した。2の壁、ジルカロイ被覆管は、約900度でペレットとともに水素を放出しながら溶融崩落した。3の壁、圧力容器も、メルトダウンから約24時間で4000度に達して厚さ30センチの鍛鉄が溶融した。4の壁、ステンレス格納容器も、圧力容器とともに溶融し、外部から酸素が取り込まれて水素爆発を引き起こした。5の壁、原子炉建屋も48時間後の水素爆発によって完全破壊された。】

 そして島には「原子力明るい未来のエネルギー」との看板が掲げられ「原子力最中」なるお菓子も誕生しました。



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原子力 明るい未来のエネルギーとの看板

 島は原発マネーで潤いました。

 今から12年前の3月11日、津波対策の不備により、国際原子力事象評価尺度(INES)において、最上位のレベル7(深刻な事故)を事故を起こしました。これはチェルノブイリと同じです。







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  原発から放射能が島内各地に「うつり」、島を汚染しました。多くの島民が不安を覚えました。そこで、行政は2013年3月31日から4月1日かけて、放射線測定器を放射線量が低い場所に移す人為的操作を加えました。

 突然下がる福島県各地の放射線量



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 図に示す様にこの操作で放射線量が大幅に下がりました。

 原発事故では「フクシマ」の台地だけでなく、外に置いていた「稲わら」も汚染されました。「フクシマ」の畜産農家さんは、これを餌として牛に与えました(稲わら牛問題)。以下に「フクシマ」の牛肉の検査結果を示します。

 消費地の検査でのみ基準超が見つかった福島産牛肉



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 図に示す通り「消費地」の検査では当時の基準の1キログラムあたりを500ベクレル(13)を超えるセシウムに汚染された牛肉が見つかりました。でも「フクシマ」の行政が実施した検査では「基準超」は見つかりませんでした。

 「フクシマ」のおかしな検査結果は事故から12年を経た今も続いています。以下に海産魚の検査結果を示します。

 以下に今年2月発表までの海産魚の検査結果を示します。

  他では見つかっても福島産海産魚からは見つからないセシウムを集計

  図―6 海産魚の検査結果





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 図に示すように、福島を除く東日本で太平洋に面する全ての道県で見つかっています。一方、「フクシマ」の行政が検査した「フクシマ」産海産魚からは2021年10月以降は見つかっています。海は繋がっているのに汚染源がある「フクシマ」産からはセシウムが見つから無い等はおかしな話です。



 「フクシマ」の魚は「漁連」も検査しています。検査マニュアルが公開されていますが、(=^・^=)なりにみて確りしています。

 2021年2月に、「漁連」の検査で、「フクシマ」産クロソイから、現行の基準値である1キログラム当たり100ベクレルの5倍の同500ベクレルのセシウムが見つかりました。

 図−6に示す様に「フクシマ」の行政が実施した検査ではクロソイどころか全ての海産魚で検出限界未満が続きました。



 そこで2022年12月に、出荷制限が解除されました。「フクシマ」の行政は自らの検査結果示し、量を再開しても基準値を超えるクロソイは見つからないと主張しました。そして漁が再開されました。

 ところが、2022年1月に「漁連」の検査で、「フクシマ」産クロソイから基準値の14倍の1キログラム当たり1,400ベクレルのセシウムが見つかりました。

 福島産クロソイから基準値の14倍のセシウム検出を報じる福島県のローカルTV局・FTV





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 クロソイは再び出荷制限され、今も続いています。「漁連」は行政の検査と、自らの検査に齟齬があると感じ始めました。



 「漁連」の検査はスクリーニング検査と呼ばれる簡易検査です。スクリーニング検査のスクリーニングレベル(基準値とは異なる)は1キログラム当たり50ベクレルです。今年の2月7日に「漁連」の検査で、「フクシマ」産スズキから国が定めたスクリーニングレベルを超える1キログラム当たり85.5ベクレルのセシウムが見つかりました。



 でも2月中は図−6に示す様に「フクシマ」の行政の検査ではスズキどころか全ての魚で検出限界未満(ND)が続きました。「漁連」は自らの検査と行政の検査に齟齬があることを確信しました。そこで、「漁連」は行政に対し齟齬の原因調査を求めました。でも、「漁連」の検査に問題はありません。



 一方で、「フクシマ」の行政による検査は厚生労働省の発表を見ると「農林水産部」に属する「農業総合センター」が実施しています。中立性に疑問があります。「漁連」の検査でスクリーニングレベルをオーバーした時は水産海洋研究センターまたは水産資源研究所で精密検査を行うことになっておます。スズキの例では、1キログラム当たりで

  福島県漁連のスクリーニング検査 93ベクレル

  別機関の精密検査        85.5ベクレル

でほぼ一致しています。仕方なく「フクシマ」の行政はスズキについてだけ、検査方法をより正しい値がでるように見直しました。以下に「フクシマ」産スズキの行政の検査結果を示します。

 突然にセシウムが見つかりだした福島産スズキ

   図―8 福島産スズキの検査結果





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 図に示す様にしばらくは検出限界未満(ND)が続いたのですが、今年3月の発表分からは突然にセシウムが見つかるようになりました。



<余談>

 「漁連」の検査が正確として、これで「フクシマ」のお魚の「安全」が担保されている訳ではありません。福島第一から放出された放射能はセシウム以外にもあります。でも、検査しているのはセシウムのみです。

 行政の検査が何処まで改善されてかは不明です。今年の行政によるスズキの検査の最高値は1キログラム当たり33ベクレルで、漁連の同86ベクレルを再現できていません。行政の検査に疑義がある以上は「フクシマ」産は避けるべきだと(=^・^=)は思います。この思いは福島の皆様も同じです。



 福島県郡山市は福島県最大のお米の産地です。同市のお米は「あさか舞」といいておいしいお米です。「安全」なので2011年産米すら、学校給食に使われました。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産米はありません。

 他県産はあっても福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

  図‐9 福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ





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 引用以上

 私が国や福島県が、汚染地域の放射能測定に大きな欺瞞があることを知ったのは、事故から数カ月後、当時、テレ朝報ステ関係者だったWさんから、

 「福島で、インチキ測定が行われている事実をつかんだ。モニタリングポスト設置を請け負った清水建設が、国から『ポストの周囲を除染してから設置せよ』と指示されていた。」

 という電話連絡を受けてからだ。

 

 当時から、福島県知事、佐藤雄平が息子を東電に入社させるなど、福島県と東電は、利益共同体としての密接なコネクションがあって、東電の意のままに県政を行い、フクイチ事故のときも、民主党の担当閣僚になっていた細野豪志と共謀して、汚染情報を正確に測定していたSPEEDI情報を一切公開しないことで、福島県民の多くが、一番汚染のひどかった飯舘村に逃げて被曝させられた。

 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5828365.html



 「東電の下請け機関」と揶揄される福島県関係者が、フクイチ事故直後に最初に考えたことは、福島県民を守ることではなく、「東京電力をどう守るか?」ということだった。

 当時の福島県自治体権力者の多くが、佐藤雄平知事のように子供たちを優先的に東電に入社させてもらうなどの関係性を持っていた。まるで、メキシカンマフィアと治安当局の関係みたいに腐敗しきっていたのだ。

 そうした東電との癒着ぶりは、事故から12年を経た今でも、まったく変わっていない。東電は、権力者、関係者に優先的に東電の株を譲渡していたので、東電のおこぼれを預かっている者たちは、事故により株価が下がることでダメージを受けるため、必死になって東電も守ろうとしたのだ。



 今の内堀県政になってからも、福島県による食品放射能測定の欺瞞は、何一つ変わっておらず、延々とインチキ測定を繰り返している。

 これは、メゲ猫タマ日記が、事故後から12年間も延々と、たぶん何百回も告発し続けてきたのだが、告発の風は、福島県にとって心地よいそよ風なのかと思うほどだ。



 その手口は、伝えられる範囲では、キロあたり100ベクレル以下ならば、99ベクレルであってもND=汚染は存在しないと決めつけ、絶対に結果を公表しない。

 サンプル採取は、もっとも汚染の少ないと思われるものを選別する。

 サンプルを測定器にかけるとき、「食べる部分だけ」=つまり、魚でいえば三枚おろしの肉部分だけを測定する。おまけに、測定器は、25ベクレル以下の信頼性は存在しないと定められているNAIシンチレータでスクーリング選別する。

 

 さらに、測定しやすいセシウム137だけを測定し、手間がかかるが毒性がセシウムの300倍とされるストロンチウム90は測定しないし、データがあっても決して公開しない。(ほぼ同量存在する)

 もっとひどいのは、米測定で、測定時間を数分の一以下に短縮して線量を小さく見せかけるなどの手法が取られた。

 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5828135.html



 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5880318.html



 だから、福島県は、現在の内堀県政になっても、東電の下請け機関として東電の株価を守るための活動を行い。福島県民を東電のために利用する姿勢が一貫しているのだ。

 また、私を執拗に攻撃して、貶めようとしてきた者も、福島県関係者ではないかと疑われるデータがある。

 県内の、原発や放射能汚染を心配する人々を、インチキ測定だけではなく、さまざまな形で「真実を知らないだけの無知」と攻撃し、ほとんどデマとしかいいようのない、屁理屈を並べて、安全宣伝を繰り返している。

 https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/21-3.html



 上のリンクで、遠回しに将来起きる被曝被害に責任は持てないようなバリアを張った上で、被曝に関するデマ情報を並べ立てている。

 【大量に放射線を浴びた場合、大人より子ども(12歳くらいまで)の方が、2、3倍影響を受けやすいといわれています。

しかし、子どもが極端に放射線の影響を受けやすいということではありません。放射線の専門家が子どもへの配慮を呼びかけているのは、大人より将来の時間が長いためです。

また、細胞分裂が盛んで、放射線の影響を受けやすいとされる乳幼児にいたっても、福島県の放射線量は心配するレベルではありません。

各地のモニタリング結果は、母親や子どもの健康に影響のない値を示しています。過度に放射線を心配するよりも、まずは保護者のみなさんが「放射線とは何か」を理解することが大切です。】

 

 「大人より子供の方が2〜3倍影響を受けやすい」と書いているが、「胎児は、数千倍〜数万倍、影響を受けやすい」と絶対に書かない許しがたい欺瞞がある。

 原発がなかった時代と較べて2000倍もの小児甲状腺癌が発生しているのに、「心配するレベルではありません」と平然と嘘をつく。

 私は福島県に対し「地獄に堕ちよ!」という言葉以外、浮かばない。