「汚染水」発言の野村農相、辞任は否定…「全面的に謝罪して撤回したい」8/31
 
 https://news.yahoo.co.jp/articles/10090e5eb7503495418ba1382bd2cf43b10b540e

 【野村農相は31日、東京電力福島第一原子力発電所から海洋放出されている処理水のことを「汚染水」と発言したことを謝罪した。農林水産省内で記者団に「汚染水と言い間違えたことを全面的に謝罪して撤回したい」と述べた。「福島県民に不快な思いをさせて申し訳なかった」と語った。
 「改めて緊張感を持って、水産事業者に寄り添った対策の実施に万全を尽くしたい」と述べ、辞任する意向は否定した。】

 私が、福島の放射能汚染状況をサンプル調査によって公開している最中、311フクイチ事故後、凄まじい非難の嵐に晒された。
「福島県はフクイチ事故でも汚染されていない。農産物の汚染は【風評被害】にすぎない」
 と決めつけて、放射能汚染の実害性を真っ向から否定し、直視もせずに、私をウソ、デマを拡散する異常者、ほら吹きと決めけた

 とんでもない誹謗中傷に遭ったのだが、それらの発信地を調べると、確かに福島県からも多かったが、もっとも多かったのは、自民党の東京本部からだった。
 これは、12年を経た今でも、私が強制追放されたツイッターなどで続いている。
 IPアドレスを調べると、十数名の誹謗者が、全員、いつでも同じ西新宿の発信基地からで、もう以前のように中央区の狭い範囲は特定できないようになった。

 このとき、私が感じた絶望感を再現させるような報道が、今朝、ほぼすべてのメディアから行われた。
 80歳を超えた野村哲郎農水相は、汚染水を処理水といいくるめる奇っ怪な粉飾についてゆけず、つい見たままの本音を語ってしまったところ、岸田文雄をはじめ、あらゆるマスメディアから袋だたきに遭い、今朝のワイドショーでも、あまりに愚かなコメンテータやアナウンサーが口を極めて、野村氏を非難した。

 「王様は裸だ!」と正直に漏らしてしまった老人を断じて許さないという共有された妄想ファンタジーのなかに彼らが生きている恐ろしい現実を、我々にまざまざと見せつけてくれた。
 まるで、慰安婦問題を追及する反日韓国人と同じじゃないか!
 まるで野村氏が漏らした言葉を、認知症老人の臭い脱糞のように忌み嫌ったのだ。その犯罪性は、あたかも、福島県民を貶めるが如く深刻なものだったといわんばかりだ。

 これを見て、真実の価値に生きる多くの人々が、深い絶望感に苛まれたことだろう。
 日本国民の多くが、「王様は目に見えない絢爛豪華な衣装を着ている」と信じていたのだ。
 「放射能汚染など存在しない、それは、すべて風評被害にすぎない」という見えない豪華な衣装の存在を信じているのだ。

 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5827312.html

 「たった今、王さまの新しい服ができあがったぞ!」
 王さまと大臣全員が大広間に集まりました。さぎ師はあたかも手の中に服があるように、両手を挙げてひとつひとつ見せびらかせました。

「まずズボンです!」
「そして上着に!」
「最後にマントです!」
 さぎ師は言葉をまくしたてました。

「これらの服はクモの巣と同じくらいかるくできあがっております。何も身につけていないように感じる方もおられるでしょうが、それがこの服がとくべつで、かちがあるといういわれなのです。」

「まさしくその通りだ!」大臣はみんな声をそろえました。でもみんな何も見えませんでした。もともとそこには何もないんですから。
「どうか王さま、ただいまおめしになっている服をおぬぎになって下さいませんか?」
 さぎ師は言いました。
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人々が見えない王様の衣装を賞賛した結果、つまり、福島の生産物の放射能汚染など存在しな、風評被害にすぎないと信じ、「食べて応援」した結果、何が起きたのか?

 福島県産食品を「食べて応援」した人たちの運命 2023年02月09日
 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6012821.html

 放射能汚染された食材を食べていると、もっとも起こりやすいのが、被曝初期(半月程度)の場合は、甲状腺に吸収されるヨウ素131の影響が最も大きい結果、甲状腺癌(4〜8年は小児、それ以降は成人も)であり、次に、乳癌、前立腺癌などである。
 セシウムXが最大のガンマ線汚染源なのだが、これは内部被曝で筋肉や靱帯、循環器系に集中するので、力士などスポーツ選手が、心臓や筋肉、靱帯を痛める結果となる。

 実は、大谷翔平が千葉県我孫子市の日ハム宿舎で生活していたとき、私は、牛久市後援会からの食材を大量に食べていた稀勢の里とともに、セシウム内部被曝によって障害を起こすのではないかと強く危惧していた。後の、清宮幸太郎の不振も同じだ。
 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5828034.html

 案の定、稀勢の里は筋肉障害で引退を余儀なくされ、大谷は渡米後、靱帯を故障した。
 今回、大谷が二回目の靱帯損傷を起こしたとき、私は、周囲の後援会集団が、再びセシウム汚染食材を無理矢理食べさせたのではないか? と強く疑っている。
 もし、そうなら、大谷は、さらに深刻な障害に見舞われ、稀勢の里と同じように最悪引退に追い込まれるだろう。
 まだ土壌セシウム汚染は、76%残っているのだ。

 そして、「王様は豪華な衣装を着ている」と妄想を共有した人々、つまり放射能汚染食材を食べ続けた人々は、どんな運命になっているのか?
 放射線誘発癌として知られている癌のうち、代表的なものが小林麻央を殺した乳癌だ。
 歌舞伎界には高級魚などがタニマチから大量に贈られるといわれる。その高級魚は、漁獲禁止措置が取られた福島沿岸が大宝庫となり、暴力団系漁師が密漁して市場に送り込んだといわれる。歌舞伎役者たちは、汚染食材を食べるリスクが大きいのである。

 乳癌は、約10年の潜伏期間を経て、一斉に発症し、12年目に死者が大量に出てくる。

  乳癌発生は、放射線被曝にもっとも強い影響を受ける 2022年02月23日
  http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5897004.html

 乳癌が増えていること 2023年03月15日
  http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6021760.html

 藤江成光氏がYouTubeコンテンツで、乳癌死亡が恐ろしく増えている事実に言及している。
  https://www.youtube.com/watch?v=ai3M7dvibEQ&ab_channel=%E5%9B%9B%E6%B5%B7%E5%85%84%E5%BC%9F%E3%80%90%E8%97%A4%E6%B1%9F4th%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%80%91

 これは、2011年から12年後の今年、乳癌死亡が増えることを、私は事故直後からアーネスト・スターングラス博士の解説を引用して予想していた。このブログで何十回も取り上げている。
 藤江氏は、まだ乳癌死亡や皮膚癌死亡がフクイチ放射能汚染由来であることに気づいておらず、新型コロナワクチン禍として捉えているのだが、イニシエーション、プロモーション、死亡というプロセスは、完全にフクイチ放射能が原因であることを示している。

 今年の乳癌激増については、政府が世間に知られないように隠蔽しているといえる。
 2015年以降のデータがほとんど公開されないので、上の藤江氏のリンクが本当に参考になる。

 そもそも、野村氏が口をすべらせた「汚染水」の中身は、正真正銘の汚染水である。「処理水」であるというなら、危険な核種がすべて取り除かれていなければならない。
 ところがトリチウムはじめ、有害核種が無数に含まれていて、処理水とは何を処理したのか?
 ごく一部の核種をALPSにかけて汚染度を低下させたものにすぎない。実際には、60種類以上のメルトダウンデブリに触れた核種が含まれた非常に危険なものだ。

 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6051665.html
 上のリンクにあるように、大量に残存していると思われるストロンチウム90は、どんなに薄めても、食物連鎖のなかで生物濃縮された、その濃縮度は100万倍を超えると、原発推進側の学者が明らかにしている。
 つまり、どんなに薄めても、生物連鎖がある以上、とてつもなく恐ろしい濃縮が起きて、ストロンチウム90汚染魚になってしまうのだ。

 全く除去できないと公然と口にしているトリチウムは安全なのか?
 とんでもない、原子力産業が公開している原子力百科事典ATOMICAのなかに、トリチウムを生物が吸収すると、線量係数(生物への毒性)が1万倍になり、さらに植物が吸収(OBT)すると2.3万倍になると書かれている。

 https://atomica.jaea.go.jp/dic/detail/dic_detail_2269.html
【吸入および経口摂取のいずれの場合もトリチウム水(HTO)の線量係数は、トリチウムガス(HT)の10000倍となっている。植物等の組織と結合した有機結合型トリチウム(OBT)の線量係数はトリチウム水(HTO)のさらに約2.3倍である。】
 上の記述「線量係数」は、以前は、生物毒性と書かれていたはずだが、いつのまにかわかりにくく変更されていた。

 グリーンピースは、カナダのピッカリング原発(際だってトリチウムの排出が多い、CANDI炉)のトリチウムによって、周辺住民にダウン症が85%増加したことを報告している。
 http://www.jca.apc.org/mihama/News/news125/news125tritium.pdf

 実は、西日本の原子炉の大半が加圧水型(PWR)で、これも同様にトリチウム放出が大きい。韓国と中国の原発群は、さらに大きい。再処理工場は年間1京ベクレルと桁違いだ。
 私は、全世界の再処理工場と原発トリチウムで、人類の未来は存在しないとさえ思っている。人類が滅亡するとすれば、その遠因が有機トリチウムであると考えるしかないのだ。

 だから、野村が口を滑らせた「汚染水」は正真正銘、人類の未来を汚染する脅威なのであり、これを謝罪訂正した野村には、ただのアホという称号を進呈しておく。
 「やっぱり王様は素晴らしい衣装を着ていました、すんません」
 野村哲朗