すでに20年くらい前から、「世界はAI化社会に向かって突っ走っていて、やがて人間のほとんどの仕事はAIにとって代わられる。」という未来予測が主流になっている。
 https://www.mitsuiwa.co.jp/journal/column/ai/

 もしも、それが実現すれば、無職になった人間は、何をやってすごすのか? 仕事を奪われた人間は、どうやって生きて行けばよいのか? が実に深刻な問題として全人類にのしかかってくる。
 AI社会を推進している勢力は、GAFAMに代表されるユダヤ人国際金融資本であり、国際組織としてはダボス会議が相当する。
 共有された思想は「新自由主義」一色であるといえる。

 ダボス会議には、日本から竹中平蔵が常任運営委員として加わっていて、彼の発言を分析すれば、その思想が見えてくる。
 
 竹中平蔵氏が語る2022年世界経済展望 ──「信頼の危機」を克服するために
 https://ps.nikkei.com/leaders/interview/takenaka2203/

 竹中は第一にワクチン接種を「平等」という言葉を使って、世界中に強要する必要があると示している。
 これはダボス会議の戦略として、「グローバルパンデミック条約」が提起されていて、世界各国はWHOに医療支配を一任し、WHOは国家の障壁を越えて、全世界の人々にワクチンを強制接種できるという条約である。
 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6023578.html

 なおWHOは国連機関でありながら、その資金の数割がビルゲイツによって拠出されている。このため、テドロス事務局長は、事実上、ビルゲイツの秘書にすぎず、実質的な運営は、ほぼビルゲイツの指示によって動いているとされる。
  https://www.swissinfo.ch/jpn/politics/%E5%A4%A7%E3%81%8D%E3%81%99%E3%81%8E%E3%82%8B-%E3%83%93%E3%83%AB-%E3%82%B2%E3%82%A4%E3%83%84%E3%81%AEwho%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%BD%B1%E9%9F%BF%E5%8A%9B/46621282

 新型コロナ禍において、ビルゲイツは、「世界の人々は平等にワクチン接種を受ける権利がある」と美しい言葉を並べているが、これが竹中平蔵の言う、「ワクチン接種の平等」、実は、世界中の人々に、人口淘汰を目的にした免疫破壊ワクチンを強制的に接種させるということだ。

 竹中平蔵の主張は必ず贈答用包装紙に包まれている。中身は致死的な病原体で汚染されているが。
 【2つ目は「ソーシャル・コヒージョン」、すなわち「社会的団結」。パンデミックによって各国の社会や国際関係に分断が生まれた。そこに「トラスト・クライシス(信頼の危機)」がある。その危機を社会的団結によって克服していかなければならない。】

 これは何を意味しているかというと、国連の代替機関を目的に生み出されたダボス会議が主導して、グローバルスタンダードの独裁支配が必要だと遠回しに言っている。
 「団結」といえば聞こえはよいが、実は「強要」を意味していることは、旧日本軍の国民支配の事例をみれば、鮮明に理解できる。
 「全国民は一致団結して、天皇陛下の赤子として戦争に命を捧げよ」
 という独裁の価値観が必要だという意味だ。

 竹中は「富の再分配」について続ける。
 竹中が新自由主義を日本社会に持ち込み、「(アベノミクスによって)金持ちを豊かにすれば、トリクルダウンによって底辺も豊かになれる」と主張したのは有名な話だが、消費税によって底辺の貧困が加速してくると「トリクルダウンなんかない」と180度変えたのも有名な逸話。
 https://www.mag2.com/p/money/6935

 竹中は、富の再分配について、「底辺への施しが必要」と繰り返した。
 https://togetter.com/li/2259289
 「日本は、そんなに貧しくなっていいない。国民が我慢できるレベル」とも言った。

 実は、新自由主義者の「再分配」というのは、貧しい人々への上から目線の「施し」を意味している。
 アメリカはユダヤ人が9割の実権を得ている社会だが、金持ちへの課税を少なくして、代わりに、貧しい人々への施しをするという発想が、ユダヤ人社会のスタンダードである。
 日本では、堀江貴文や橋下徹、そして安倍、菅、岸田も同じことを主張している。

 だから、ビルゲイツのように大金持ちになると必ず「施しのための慈善事業」を行うのが美徳と賞賛されているのだ。
 竹中平蔵やビルゲイツの辞書には、貧しい人たちを構造的に豊かにするという項目は存在しない。あくまでも貧しいままにして「施しを与える」発想なのである。
 ただし、竹中平蔵が貧しい人々に何かを施した例は皆無だ。しかし自分が労働法を改悪させて、派遣労働者に仕立てた人々から、ピンハネするための派遣事業社の最大手、パソナの会長に納まったことが知られている。

 これは、竹中新自由主義思想に薫陶されている岸田文雄の「施しばらまき戦略」を見せつけられて、誰もが共有した認識だと思う。
 「新しい資本主義」という分配重視の思想を岸田文雄が口にしたのだが、このとき岸田が国会で表明したのは「景気打開のため供給を増やす」という経済施政だった。
 これを見て、「新しい資本主義」論者は、その場でひっくり返っただろう。

 「供給を増やす」という発想は、100年前に死滅したはずの古典経済学「セイの法則」の原理だったからだ。
 岸田は、ケインズが完膚なきままに叩きのめした古典経済学を復活させて、需要ではなく供給が景気を回復させると発言し、需要重視経済学者たちを卒倒させた。

 竹中の新自由主義思想に共鳴する自民党議員は、全員、同じ発想と考えて良い。だから自民党が、貧しい人々を構造的に豊かにしたり、底辺の消費需要を上げるために底辺に構造的収入をもたらすような社会資本投下は絶対にしないのである。
 底辺の貧乏人を豊かにすることは、自民党員にとって生理的に凄まじい嫌悪感を感じるのだろう。

 竹中平蔵は、続けて、世界のユダヤ金融資本の代弁者として、世界がAI化社会に向けて突っ走っていて、やがて、世界の労働者たちは仕事を奪われて、市場原理によって底辺に転落し「奴隷階級」に転落するかのような考えを示した。
 だから、底辺社会に対する「施し」として、月7万円のベーシックインカムを提示してみせた。
 
 “月7万円支給で年金も生活保護も不要” 竹中平蔵氏のベーシックインカム論は正しいか 毎日新聞 2020/10/4
 https://mainichi.jp/articles/20201003/k00/00m/020/266000c

 もちろん、月7万円で生きてゆける人など、人口の1%もいない。それは「ポツンと一軒家」での自給自足生活が前提になるのだが、竹中はこれが目的でテレ朝に番組を作らせたのか?
 結局、竹中は、AI化社会を見据えて、全国民が、奴隷階級に転落し、最低の生活でただ生きて行くだけという「ゴイム社会」を想定しているのだろう。
 そこにビルゲイツによるワクチン強制があれば、つまり、地球社会を5億人に抑制するという死せるキッシンジャーのビジョンが見えてくる。

 上の方で、竹中平蔵のビジョンを紹介しているのだが、そのなかに以下の項目がある。

 【私が重要だと思うのは、「デジタル田園都市国家構想の実現」と「国際戦略の推進」という言葉が計画に書き込まれている点です。「デジタル田園都市」とは地方都市のデジタル化を目指すもので、私もその構想会議のメンバーになっています。日本には、海外の都市と姉妹都市協定を結んでいる自治体がたくさんあります。そのような地方都市でデジタル化の成功事例をつくれば、それを国際展開することが可能になる。そのようなビジョンが描かれているわけです。

 竹中 スーパーシティ構想は、AIやビッグデータをインフラにした近未来都市をつくる構想で、その構想を実現するための規制緩和の枠組みが2020年の国家戦略特別区域法改正によってつくられました。それが「スーパーシティ型国家戦略特区」です。

 一方、デジタル田園都市国家構想は、地方創生にデジタル化を加えたもので、それを推進するための法律や制度はまだありません。スーパーシティのモデル都市となるのは、多くても数都市だと思われますが、デジタル田園都市は可能であれば0から50くらいの特別都市を選定し、そこに資源を集中的に投下することによって実現できると私は考えています。】

 「出ました!」と私は喝采を送る。竹中は、小泉時代に「首都圏移転構想」を推進し、予定地と目された飯田市、瑞浪市、鈴鹿市などの極度に安い土地を、竹中が乗っ取ったミサワホームを使って買い占めさせた。
 後に、なぜか、それらの土地にリニア新幹線が通り、駅が建設されることになった。
 もしも、リニアが開通すれば、竹中には超巨額の利権が転がり込むことだろう。
 おまけに、リニアの最終駅は、竹中が二束三文で買い占めた淡路島とも噂されている。

 さらに、その土地に「スーパーシティ構想」が展開されることになった。
 スーパーシティとは何か? それはAIによって追放された人々が月7万円のベーシックインカムに依存して生活する、畜産施設である。

 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5827367.html

 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6014954.html

 竹中平蔵とダボス会議の構想には、AI・リニア・原発・スーパーシティがすべて網の目のように連鎖してつながっている。
 原点は、地球社会がこのままAI化して、人々は仕事を奪われ、スーパーシティ=畜産施設で生活するしかない。
 というプログラムされた「グレートリセット社会」である。

 ダボス会議や竹中平蔵らは、この地球社会を「新自由主義」という思想一色で染め上げることを求めてきた。
 「新自由主義」の本質を簡単にいえば、「個人の自由を求める社会にする」、個人の自由とは「金儲けと差別の自由」である。
 世界に、グローバルスタンダードを求め、その原理は「市場経済原理」である。

 つまり、世界は「市場原理」によって選別、分別され、金儲けの勝ち組、負け組に選別される。
 市場原理とはより多く金を儲けた者が勝つ社会であり、徹底した弱肉強食の世界である。
 だから、AIによって仕事を奪われた人々は、社会の最下層底辺として、15分の移動だけが許された都市、スーパーシティ=畜産施設に集められることになる。
 私は、これを「スーパーゲットー、巨大畜舎」と呼んでいる。

 スーパーシティは、やがてキッシンジャービジョンの通りに、ナチスのアウシュビッツゲットーのように殺戮施設に代わることだろう。
 チクロンBガスの代わりに、ビルゲイツのワクチンが使われ、免疫力を失った人々が集団感染で大量死してゆく。
 やがて、地球上に5億人のユダヤ人社会が成立するとのビジョンがあると私には思える。

 だが、「マシュー君のメッセージ」が伝えるように、そうは問屋が卸さない。
 https://moritagen.blogspot.com/

 AIが、本当に社会の主役になるのか?
 といえば、それは今起きているEV車の陳腐化が示していることと同じ結果がもたらされると私は確信している。
 AI社会化は、人類社会の本質に真っ向から敵対しているからだ。

 AI全自動運転は、すでに世界中で失敗を重ねている。
 https://jidounten-lab.com/u_human-error-matome

 上のリンクを見れば分かるように、「事故を起こさない完全な自動運転」に本当に必要なプログラムは、今実用化されているプログラムの数万倍に上ると指摘されている。
 世界や人類社会は、AIが及ぶほど安易なものではない。
 「本当に安全な全自動運転」のためには、たぶんプログラムも制御機器も現在の数百数千倍の規模が必要になり、それですら巨大太陽風や隕石衝突、地殻変動の前には無力だ。

 私は、「日本人が優れた民族である理由」について何回か書いた。
 それは、日本が世界でも有数の天災災厄国家であるということだ。日本人は無史・有史以来、無数の天災災厄に遭遇し、一瞬にしてすべてを失う体験を重ねてきた。
 何もかも失った中で、唯一残されたのが人間関係だ。だから、日本人社会は、人間関係を大切にする利他主義の社会だった。
 これが人々の優しさと、不屈の精神、素晴らしいイノベーションを育ててきた。

 こんな社会にAI依存など生まれるはずがない。AIは人間社会の本質から遠く乖離した利己主義の上にあり、利他主義社会である日本で支配的になる可能性など存在しないのだ。
 AIが人間社会のすべてを支配できる未来など永遠にやってこない。
 私たちはAI社会を望んでいない。人が人を愛する利他主義を共有できる社会を望んでいるのだ。
 そして、必ず、我々は利他主義の人に優しい社会に向かって進み、AIは消えてしまうだろと確信する。

 竹中平蔵もダボス会議も、人類から追放されるだろう。