10.7ハマス侵攻が、ネタニヤフによって用意された偽旗作戦であることを、繰り返し指摘してきたが、世界のメディアは事情を知っていながら白々しい沈黙を重ねてきた。
しかし、ホンネレベルで、ガザ全滅作戦がネタニヤフの狙い澄ました陰謀である事実に気づいていないジャーナリストは少ないだろう。
これは、まるで911テロやベイルート巨大爆発、イスラム国問題にそっくりだ。モサドによる偽旗作戦の典型的な特徴を持っていて、「これがモサドの仕業でなければ何なのだ!」と多くのイスラエル研究者が感じたにちがいない。
だが、真実を言ってしまえば、世界の9割を支配しているユダヤ金融資本に敵対することになる。彼らはジャーナリスト個人はおろか、所属するメディアごと、この世から蒸発させてしまうことなど朝飯前なのだ。
ちょうど日本のメディアが電通支配によって原発問題を追及しないように、世界のメディアは、イスラエルの真実を報道しようとしない。
今回は、意外な人物が、ネタニヤフの偽旗作戦に言及した。東京新聞にいた極右系ジャーナリストの長谷川幸洋だ。
私と同級生のこの人物には、これまで好印象ゼロだったが、今回の現代ビジネスの記事は、まだ甘すぎるが、他のジャーナリストが口をつぐんでいる中で、珍しくハマスの真実に触れている。
アラファトPLO議長が「ハマスはシャロンの子供」と言ったとおり、ハマスは実は、イスラエルによって、ガザからPLO・PFLPの主導権を奪う目的で作られたモサドの陰謀組織であった。
ハマスはシャロンの子供
https://larouchepub.com/pr/2001/2850arafat_on_hamas.html
長谷川は、ハマスがネタニヤフによって資金援助を受け、ネタニヤフの思い通りの操り人形である事実を日本人ジャーナリストとして初めて暴露した。
http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6076538.html
ネタニヤフ政権とハマスの「蜜月関係」政権交代は時間の問題に…長谷川 幸洋 2023.12.08
https://gendai.media/articles/-/120433
テロ攻撃を1年以上前から把握
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ政権は、イスラム過激派ハマスのテロ攻撃計画を1年以上も前から把握していたにもかかわらず、テロを防げなかった。ハマスを事実上、支援していた政権が、軍の情報と警告を無視したからだ。いったい、何が起きていたのか。
ネタニヤフ政権が「テロ計画を知っていた」という衝撃的な事実は、イスラエルの有力紙ハアレツが11月24日に報じた。それによれば、イスラエル軍は数年前に最初の兆候を入手し「1年以上前には、完全な攻撃計画が明らかになっていた」という。
ニューヨーク・タイムズは6日後の30日、攻撃計画の全容を報じた。同紙が入手した「ジェリコの壁」と呼ばれる文書によれば、ロケット砲による砲撃から始まり、ドローンで監視塔のカメラや自動機関銃を破壊、パラグライダーやオートバイ、徒歩で住民や兵士を殺害していく計画だった。
これは10月7日に実際に起きたテロと、ほとんど同じである。
文書は、イスラエル軍の規模や配置、通信連絡基点の場所も正確に記していた。イスラエル軍から機密情報が流出していた可能性も浮上している。イスラエルが、どうやって攻撃計画の文書を入手したか、も不明だ。双方のスパイが暗躍していたのかもしれない。
ハアレツやニューヨーク・タイムズが報じた背景には、ネタニヤフ政権に打撃になる内部告発が相次いでいた事情がある。
最初は、11月20日にハアレツが報じた女性兵士たちの告発だった。ガザ国境近くの監視塔で、ガザ内部の状況を監視カメラで警戒する女性偵察兵たちは、数カ月前から「異変」に気づいていた。
軍事情報機関研究部門の責任者が暴露
男たちが監視塔や戦車の模型をドローンで攻撃したり、国境フェンスまで走って何分かかるか、ストップウオッチで測っていた。戦車の兵隊を拘束するリハーサルもしていた。また、高級車に乗ってやってきた覆面姿のハマス高官と思しき男たちが、現場で何かを相談している様子も目撃された。
彼女たちは上層部に異変を報告したが、無視されてしまった。
それだけではない。軍はテロ前夜、国境を守る特殊部隊を増強したが、最前線にいる彼女たちには、それを連絡しなかった。結果的に、彼女たちは無防備のまま、テロに遭遇し、数十人が殺されたり、誘拐されたりしてしまった。彼女たちは、そんな一部始終を匿名でハアレツに暴露したのである。
記事は反響を呼んだ。
米メディア、ポリティカ欧州版は翌21日、ハアレツの記事を引用する形で、女性偵察兵たちの告発を報じた。イスラエルの軍事情報機関研究部門の責任者であるアミット・サール准将は、実名でハアレツの取材に応じて「自分はネタニヤフ首相にイランやイスラム過激派ヒズボラ、ハマスが攻撃してくる可能性を警告していた」と暴露した。
彼は、ネタニヤフ政権が当時、進めていた大掛かりな司法改革が、ハマスにとって攻撃の絶好のチャンスであり「パーフェクト・ストーム(完全な嵐)になる」と警告していた。最高裁の機能を弱める司法改革案は、イスラエルの国論を2分し、大規模な反対デモが連日、繰り広げられていた。それが「敵の攻撃を招く」とみたのだ。
11月24日には、敵の軍事ドクトリンを分析する専門部隊、8200部隊の下士官も、内部告発に加わった。彼女はハアレツに匿名で「自分はハマスの意図を警告する報告書を3通書いた」と訴えた。
こうした流れのなかで、冒頭に紹介した「イスラエルは1年以上前から、ハマスの攻撃を知っていた」という特ダネが出てきたのだ。これも内部告発に基づく情報とみていいだろう。
ネタニヤフ政権は、なぜ現場から上がっていた情報を無視したのか。
攻撃計画を報じたニューヨーク・タイムズは「当局が『ハマスには実行する能力がなく、計画は希望的なものだ』とみて退けていた」と報じている。
だが、本当の理由はそれだけではない。
ハマスを支援していたネタニヤフ政権
ネタニヤフ政権は事実上、ハマスを支援していたのである。それは、テロ攻撃の前から指摘されていた。たとえば、ニューヨーク・タイムズの著名コラムニスト、トーマス・フリードマン氏は2021年5月16日のコラムで、こう書いている。
〈ハマスとビビ(注・ネタニヤフの愛称)は会話していない。会話する必要がない。彼らはお互いが権力の座にとどまるために、必要としているものを理解しており、意識的であれ、無意識であれ、彼らはそれを相手に提供しようとしている〉
〈過去12年間、ビビは「ハマスを維持する一方、パレスチナ自治政府(PA)を弱体化して分断する」という使命を抱いていた。そうすれば、米国の議会で「私は平和を愛している。だが、あちら側には相手がいない。パレスチナ人は弱体化して分裂している」と言えるからだ〉
〈ハマスにも「ネタニヤフを権力の座にとどめる」という使命があった。そうすれば、ハマスとイランにいる支持者たちは、欧州やリベラルな大学のキャンパス、メディア、民主党などにいる脳天気な支持者たちに向かって「問題はハマスではない。酷いイスラエルのネタニヤフ政権なのだ」と言えるのだ〉
つまり、ネタニヤフ政権は「ハマスとPLO=パレスチナ自治政府の分断統治」によって、イスラエル国家の安泰を目指していたのである。
こうした分析は、いまや広く世界で共有されている。歴史家のアダム・ラズ氏は10月20日、ハアレツ紙上でこう指摘した。
〈2009年に政権に復帰して以来、ネタニヤフの手法は一貫して、ガザのハマスを強化する一方、パレスチナ自治政府を弱体化するというものだった。彼はハマス体制を終わらせる、いかなる外交的、軍事的試みにも抵抗してきた〉
〈彼が2019年4月に「我々はハマスへの抑止力を回復した。主要な供給源を断ち切った」と宣言したのは、真っ赤な嘘だ〉
〈彼はパレスチナ人の受刑者を解放し、カタールがハマスに現金を提供するのを容認し、建設資材はじめ、さまざまな物資をガザが輸入するのを認めた。それらは、テロに使われた。パレスチナ人がイスラエルで働く労働許可証も増やした。これが、テロリズムの蔓延とネタニヤフ支配の共存につながったのだ〉
退場のときが近づく
10月20日付の英ガーディアンは、ネタニヤフ氏が2019年3月、自ら率いる右派政党リクードの会合で、ハマス支援を呼びかけた有名な言葉を紹介している。彼は、こう演説していた。
〈パレスチナ国家の誕生を阻止したいと望むものは、誰でもハマスの強化とハマスへの現金供給を支援しなければならない。これは、ガザのパレスチナ人をヨルダン川西岸のパレスチナ人から孤立させる、我々の戦略の一部なのだ〉
政権内部からも、ネタニヤフ政権とハマスの蜜月を裏付ける実名証言が出た。先に触れた11月21日付のポリティコは、イスラエル国防情報部の責任者マイケル・ミルシュタイン氏の発言を紹介している。
〈偵察兵たちの話は「ハマスは革命運動から次第に穏健になって、もっと現実的な組織に変わっている」というストーリーにそぐわなかった。
ハマスを飼い慣らすことが統治であり、彼女たちの警告はそれに合わなかったのだ。だが、それは希望的観測だった〉
ネタニヤフ政権は、どうなるのか。
政権のスポークスパーソンはニューヨーク・タイムズ報道後の12月1日、米CNNで「10月7日の大虐殺は、我々の側の失敗だ。何が起きていたのか、徹底的に検証する。それ以外に選択肢はない」と語った。防諜機関シンベットの責任者であるロネン・バー氏も「責任は私にある」と認めている。
世論調査では、ニューヨーク・タイムズの報道前から、政権与党の支持率が急落している。11月26日付の米ワシントン・ポストは「ネタニヤフとハマスはお互いに依存し合ってきた。両者は、ともに退場するときが近づいている」と書いた。政権交代は時間の問題だろう。
*********************************************************
引用以上
長谷川幸洋は、10.7がイスラエル(モサド)の計画したガザを全滅させるための口実作りとしての「偽旗作戦」だと明確に断言しているわけではないが、ハマス侵攻を1年前から知っていたこと、ネタニヤフがハマスに資金援助していたことを挙げて、偽旗作戦であることを仄めかしている。
そもそも、事件の一ヶ月前からエジプト政府からも警告を受け、イスラエル監視兵からも異常が上層部に報告されていたにもかかわらず、それらを一切無視して、当日の監視体制を、ほぼ完全な形で意図的に撤収していたことは、文句なしにモサドの陰謀事件であることが誰の目にも明らかになっている。
世界中のジャーナリストが、偽旗作戦であるとの強い印象を持ちながら、なぜか口をつぐみ、明確に報道されないのだ。
これは911テロの報道における姿勢と酷似したものだ。
911テロでは、WTCの主役であるユダヤ人だけが、なぜか犠牲者にいなかったことをNHKの長谷川浩解説委員が話すと、翌日彼は高さ3mから転落して死亡した。
https://僕の職業は無職.com/2022/03/08/hasegawahiroshi/
ハマスは、1987年に結成された最初から、イスラエル極右リクードの援助を受けていたことをPLOアラファトが、幾度も暴露してきた。
ガザの民衆にハマスを信用しないよう呼びかけていた。
イスラエルがハマスを作らせた理由は、ガザ内部のPFLPのような過激抵抗勢力をコントロールする目的だった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B9
1990年代にPLOがイスラエルとの和平交渉を開始すると、ハマスはこれに強く反対し、対イスラエル強硬派の支持を得た。
この強硬姿勢によって、ハマスは、あたかもイスラエルと過激に敵対しているかのような印象を作り出し、ガザ強硬派の人々の支持を得た。
ハマスは、イスラエルに向かってロケット弾を打ち込むようになった。
1995年の右派イスラエル青年によるラビン首相の暗殺、和平交渉におけるアラファト議長の強硬姿勢、そして2000年のリクードのアリエル・シャロン党首による岩のドーム訪問をきっかけとして、第2次インティファーダが開始されると、ハマスは自爆攻撃やロケット弾を用いたイスラエル国防軍および市民へ攻撃を開始した。
2000年から2006年11月3日までの、パレスチナ側とイスラエル側の犠牲者数の比率は39:10である。しかし、2006年は258:10で3月のハマスの政権参加後に限ると762:10にまで差が広がった。
一方でイスラエル情報機関の元長官は、分離壁の建設によって自爆攻撃を90%阻止したことが原因であるとしているが、ハマスの攻撃を、ことごとくイスラエルが検知しているようにしか見えなかった。
2009年にハマスは少なくとも17人を内通を理由として処刑したとされる。
これらの人々は、ハマスの攻撃がイスラエルの手の内にあることに、ハマス上層部に呈して強い不信感を抱いていた戦闘員だが、その彼らをイスラエル側のスパイとして白昼、街頭で射殺した。
2014年7月に、イスラエル兵がパレスチナ少年を殺害したことへの報復として、ケット団数百発をイスラエルル領内に打ち込んだが、イスラエルは、この95%を撃墜したと公表した。
報復として、100倍返しの無辜の市民社会に対する爆撃が行われた。
ハマスのロケット弾には、あたかもイスラエルの迎撃用標識が組み込まれているかのようだった。イスラエルにほとんどダメージを与えないが、イスラエルの報復は、ガザ市民に数千の死者を生んだ。
なぜか、ハマス側には、ダメージが少なかったとされる。
これをみたハマス戦闘員は、指導部に強い不審を抱いたが、2009年に続いて2014年にも、19名の若者が指導部にスパイとして射殺された。
https://www.afpbb.com/articles/-/3023882
こうした内部粛正事件は、スノーデンが、イスラム国最高指導者はモサドスパイであることを暴露した「イスラム国事件」とも酷似している。
http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5827668.html
https://blog.goo.ne.jp/kimito39/e/693d293b20feadb4608c8534bbe35ef6
イスラム国最高指導者バクダディは、スノーデンがモサドのスパイであることを暴露してから、それを追求するイスラム国戦闘員を片っ端からスパイ容疑で殺害した。
ハマス指導部とまったく同じであった。
アメリカが、ビンラディンやバクダディを殺害したと公表したのも、完全な嘘だ。
二人とも、死後、ただちに理由もなく水葬にして遺体を消してしまった。肉体サンプルさえ残っていないという。
アメリカとイスラエルが作らせた虚構の「偽旗指導者」の物質的証拠を歴史から消してしまった。
たぶんバクダディは、モサドのスパイとして、別の地域で工作活動を繰り返しているだろう。
ハマスの最高指導者も同じ運命に至るだろう。肉体ごと永遠にこの世から消えてしまうのだ。
イスラエル側はハマスへの攻撃を「芝刈り」と称している。「芝」であるハマスが伸びすぎないよう、定期的に攻撃して「刈る」が、根絶やしにしてより過激な組織が台頭しても困るというわけである。
10.7以降、これまでの攻撃で、ガザ市民20000名近くが殺害されたといわれる。
さらに、これから地上作戦が行われるので、もの凄い数の死者が約束されている。犠牲者の大半が、普通の市民なのだ。
誰がどうみても、イスラエルは、ハマスに報復しているのではなく、ガザ市民を全滅させようとしている。200万人を皆殺しにするつもりなのだ。
これは、イスラエルが行ってきた偽旗作戦でも、911やイスラム国やベイルート爆発の規模を大きく上回る。
これほどの巨大残虐行為を行った者たちが、無事で余生を過ごした例はない。
イスラエル、リクードのネタニヤフらは、カルマの法則によって、凄まじい因果応報を受けなければならない。
私は、イスラエルという国が滅ぼされるのは、間違いない歴史の必然であるとみている。
だが、大切なことは、地球上の一角で、ウクライナやガザで起きている、こうした非人道行為、大量殺人は、他山の石ではなく、必ず世界中に、その血が拡散してゆくということだ。
ガザやウクライナで起きている現実は、必ず日本にもやってくるのだ。
コメント
コメントする