年を食うと、目の前にある現象への感覚が薄れる分、全体的、総括的、俯瞰的な視点が出てくる。
 つまり、ものごとの本質が朧に見えるようになる。自分自身への希望や期待もないから、自分の利害に拘泥して視力を失うこともない。
 70歳を過ぎてから、貧乏老人の視点から見えてきた社会について語っておきたい。これは金持ち老人には決して見えない世界なんだよ。

 我々が「価値」と信じているものが、実は「無価値」なもの、子供たち、人類の将来にとって有害なものであったなら、どうする?

 我々は、家屋で寝て、自動車で移動し、農業生産物を食べて生きているのだから、それらは価値あるものといえる。人を生かして、未来を保障してくれるシステムは、価値あるものだ。だが、そうでないものに対する価値の幻想が存在している。

 豪邸に住んで高級車を乗り回している人は、自分の価値を失いたくないから、自分の価値が下がるようなことは見えないものだ。
 でも、最低の生活をしている私には、何が本当に必要な価値なのか、よく見える。
 たとえば、今の時期でいえば、昨日は我が家はマイナス7度に下がったので、暖かくできる家には、とても大きな価値がある。
 どんな豪邸であっても、暖かくない家は無価値なわけだ。

 今、我々の生活にコンピュータは欠かせない。コンピュータシステムが失われれば、社会経済が一瞬にして回らなくなる。
 だが、コンピュータ社会の価値は、難しい評価を強いられる。それは多くの情報を与えてくれて、有益なもののようにも見える。しかし、AIの段階にまで発達して、今度は、我々が使う道具ではなく、使われる道具=権威へと変貌しつつあって、本当に人類の将来にとって有益なものなのか、甚だ疑問を感じるようになった。
 スーパーやコンビニの電源が止まれば、一瞬にして商品の販売ができなくなる。昔、コンピュータがない時代には、ものが認識できる明るさだけが必要だった。

 人間はコンピュータを利用し、AIを使って新しい価値ある社会を作るつもりだった。
 だが、そのAIは資本家、権力者の手にあって、民衆を支配し、コントロールするための道具として使われはじめている。
 実は、民衆の誰一人、AIの利益を享受している者はいない。それは経営者=資本家だけが享受するものだからだ。

 AIが作る価値を享受する人々は、特権階級であって、我々底辺の生活者は利用されるだけの存在だ。たとえば、マイナンバーカードやさまざまの管理システムがもたらしているものは、特権階級に君臨する人々の利益に奉仕するだけの価値だ。
 誰一人、マイナカードに人生にとっての価値を見いだしている人などいないだろう。

 中国では、AIは完全に民衆管理のために利用されている。それによって中国共産党の権益を守るためのものだ。日本でも同じ方向を向いている。
 すべての民衆行動を管理するため、無数の監視カメラが設置され、それをAIがコントロールしている。中国共産党の利権に反する行為に対しては苛酷なペナルティが科され、民衆は移動の自由を奪われるだけでなく、生活の場も奪われ、息を吸うことさえ困難にされている。
 まるで、周囲のあらゆる人々を皆殺しにする、究極の憎悪と自殺願望だけを生み出しているようだ。中国からのニュースを見てごらんよ……。

 こんな「便利さ」、AI管理システムは、民衆を不幸にし、子供たちの未来を奪うだけの代物だ。そして、AIを導入した特権的な人々は、民衆の未来を破壊する、さまざまな虚構=粗大ゴミも作り始めた。

 EVカー、電気一元化社会、スーパーシティ、太陽光発電パネル、核融合発電、風力発電、そして核ミサイルと原子力発電だ。
 「自然に優しい」と称する太陽光発電システムは、膨大な自然破壊の末、その解体投棄に非常に大きな環境負荷を与える。風力発電も同じだ。
 https://solartechlife.jp/solarpanel-environment/
 今のところ、「人に優しい」エネルギーは、水力や水流発電のような位置ポテンシャル利用エネルギーだけだ。

 EVカーの環境破壊と負荷は凄まじいもので、その人類社会への廃棄負荷は、化石燃料車の何十倍にも上るといわれる。EV普及の根拠になったCO2排出量も、既存の化石燃料車をはるかに上回り、CO2減少効果など存在しない。
 https://cigs.canon/article/20211116_6364.html

 代替的CO2対策車といわれる水素自動車も同じで、700気圧の水素タンクは、わずか10年で水素による脆性劣化をもたらし、20年使えばTNT火薬なみの大爆発のリスクが出てくる。
 水素は宇宙最小原子であり、金属格子に潜り込んで劣化させる性質は、どうやって防ぐことなどできない。自動車用水素タンクは、わずか十数年程度で交換する必要があるのだが、その価格は、本体の自動車価格に匹敵する。
 EVの使用済み電池と、まるで同じ性質の廃棄物であって、両方とも改善は不可能だ。

 最悪の文明による粗大ゴミは、原子力発電とならんで核融合発電だろう。
 これらは、人類の未来にとって、もっとも凶悪で深刻な負の遺産を作り出す。
 核融合発電の歴史が始まったのは100年も前で、原爆よりも古い。
 しかし、百年の研究を重ねても、実用的なエネルギー取り出しに成功したことは皆無だ。
 https://www.wsew.jp/hub/ja-jp/blog/article_51.html

 ただ人々は、「未知の新しいエネルギー」について、「もしかしたら利用できるかもしれない」という幻想から、詳しく知りたかったので、何一つ成果のない「研究開発」が延々と続けられてきた。
 人類史にあって、多くの人々が100年間取り組んで、これほど何の成果も得られない事業=研究は、他には一つもない。

 核融合は、本質的に水素タンクと同じで、原理的な欠陥を抱えている。
 それは核融合は1億度のプラズマ下で成立するのだが、1億度のプラズマを固定し、エネルギーを取り出すシステムが存在しない……つまり1億度に耐える箱がない……という問題がある。

 プラズマ自体は磁力で固定可能だが、巨大すぎる熱エネルギーを取り出す方法が見つからない。熱に耐える制御システムも存在しない。何もかも溶けてしまうのだ。
 これは原理的に、「利用不可能」であることを示している。それなのに、「もしかしたら成功するかも知れない」という見果てぬ夢……根拠のない妄想だけで研究が続いている。
 たぶん、巨大な研究システムの利権に寄生する人々が増えすぎて、やめられないのだろう。

 核融合は、莫大な中性子とトリチウムを環境に放出する性質がある。現在、多治見市に研究施設があるが、出てきた中性子は水平方向を遮蔽できても、上空には遮蔽できない。だから上空に向かった中性子が、途中の水素原子と衝突し、戻ってきて、多治見市や土岐市の土地に降り注いでいる。

 これ(遅速中性子)は核反応に寄与するので、ウランなどに臨界事故が起こりやすくなる。ここは日本最大のウラン鉱があるのだ。
 中性子は、ガンマ線の20倍の細胞破壊力があるので、やがて周辺自治体で恐ろしい生物現象(奇形誘発など)が起きる可能性がある。

 また莫大なトリチウムは、酸素と反応させ、水に変えてシリカゲルで吸着し、海に捨てるなどと言っている。福島沿岸で捨てているフクイチ事故の汚染水よりもはるかに多い(年間22兆ベクレル)、トリチウム吸着シリカゲルを太平洋に捨てているのだ。
 これも、やがてOBT有機化(毒性が数万倍になる)して、十数年後に生物濃縮されて人間に還ってくるだろう。
 それより、多治見や土岐で、どれほどのダウン症児が出るか心配だ。

 人類最悪の粗大ゴミは、原子力発電だ。発電コストが安いって? とんでもないウソ八百に欺されるなよ。
 フクイチ事故では、すでに23兆円の血税が事故始末費として注がれている。
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/312473
 最終的には、100兆円を超えることが確実視されている。

 これを勤労者6000万人で割れば、一人40万円であり、電力料金を数年間無料にできるほどだ。それなのに、事故始末費を一切、発電コストに計上せず、原発発電コストが安いと言い張っている。
 電力が1000万年に一度しか起きないと宣伝してきた原子炉メルトダウン事故は、戦後、すでに7基の原子炉で起きている。もうそろそろ、8基目が起きるはずだが、中国では、すでに3基がメルトダウンを引き起こしていると噂されている。ただ必死になって隠しているだけだ。

 原発ゴミが、人類史上最悪の有害粗大ゴミである理由は、使用済み核燃料を地表で50〜500年、それから地下に入れて100万年の保管が必要なことだ。
 もし保管中に停電や攻撃、地殻変動などで容器が破損したら、とてつもなく恐ろしい、アクチノイド・マイナーアクチノイド放射能が環境に大量に飛び出してくる。
 それらが消えるには数十万年という時間が必要で、人類の生存環境を壊してしまう。

 それに見合う利益を原発が与えてくれているか? とんでもない。原発を運転している理由は、実は戦争のため、核兵器を扱う技術者の養成のためだけなんだよ。
 まさに、シルバーバーチの言葉、「地球は宇宙で二番目に(精神的に)遅れた星」を端的に表している。

 使用済み核燃料を試験的に再処理した、六カ所村再処理工場、周辺の自治体で何が起きたのか? 軒並み、心筋梗塞が数倍になっている。
 
 再掲 原子力発電は事故を起こさなくとも日本人を殺戮している その2 東北 2018年05月10日
 https://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5828328.html

 また、原発は、事故を起こさない通常運転だけでも、周辺住民の乳癌を激増させていることをアーネスト・スターングラス博士が明らかにした。
 https://dailyrootsfinder.com/nyugan/

 まさに、有害ゴミ中の有害ゴミを、日本政府は、すでに数十万トンも蓄積し、それを恒久保管する場所を探しているが、50年以上経ても、まだ見つかっていないので、各地の原発に積み上げられている。

 このように、我々の生活は、超有害な粗大ゴミに囲まれ、さらに次々に手の付けられないゴミを増やし続けている。
 人類に未来があるとすれば、すべてのゴミを再生可能に処理し、有機物は土に還すことしかない。
 だが、日本政府・自民党政権のやっていることは、子供たちの未来を閉ざす、超有害ゴミの蓄積だけだ。
 子供たちの未来は、粗大ゴミの中に埋もれているのである!

 だから、もし健全な未来があるとすれば、それは原動機車の利用を必要最低限にとどめて、可能な限り原始的な人力を利用し、日常的なゴミは、可能な限り、生物的再処理可能な有機物で作る必要がある。
 たとえば、スーパーの食品梱包は、笹の葉や朴葉、容易に分解できる有機質を使い、移動には可能な限り、自転車やせいぜい電動自転車にとどめ、車よりも自転車を優先する社会にする必要がある。

 道路は車のための道路ではなく、歩行者と自転車のための道路に変えてゆかねばならない。始末の困難なゴミを増やすだけのEVなど必要ない。環境負荷の大きすぎる太陽光発電や風力発電も必要ない。山国である日本には落差ポテンシャルエネルギーが膨大にあるので、安全な電気を作ることが可能だ。

 産業を推進し、特権階級の優越的ライフスタイルを推奨するのではなく、人間も自然の一部と認識し、自然とともに、子供たちの未来を安全なものにするライフスタイルが必要である。
 それは、都市住民が、共同でダーチャを作り、野菜や芋を育てるところから始めるべきだ。
 もうセレブの優越感に満ちたライフスタイルなど、誰も望んでいないんだよ。
 「粗大ゴミ文明」をやめようよ!