東京電力福島第一原発事故にともなう処理計画は、100％ウソに満ちている。それどころか、東電の発表した情報は、99.9％がウソだ。

　たぶん、私だけが何十回も書き続けているのだが、福島原発事故から数ヶ月以内に、急性被曝障害で2000名以上の福島県民が死亡した明確な証拠がある。
　だが、東電も、自民党も、立憲も、維新も、国民も、公明も、フクイチ原発事故で死んだ人は一人もいないと、とてつもない悪質なウソを撒き散らしている。
　メディアも、この問題に一切触れようとしない。触れれば、日本のメディア広告の9割を支配している電通に、生命線を絶たれるからだ。

　https://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6190838.html
　
ookuma03














　事故から1ヶ月後、共同通信は、大熊町一体に高度に放射能汚染された千名近い遺体が放置されているという上の記事を上程したが、他のメディアは完全に無視した。
　この記事は、47ニュースから2014年、突然消滅してしまった。
　安倍晋三官邸の支配者、杉田和博補佐官の指示といわれている。
事故直後、東電の小森常務は、「致死量の放射能を放出してしまった」と泣き崩れた。
　http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/169.html

　事故から14年以上も経つのに、いまだに福島第一原発事故が数千名の死者を出した真実について、日本国民のほとんどが知らず、マスコミも完全無視を決め込んでいる。
　唯一、それを書いてきた私のブログは、ヤフー・はてな・FC2・アメブロと次々にアカウントごと突然、無断削除され、アクセス数が日数千以上になると、それまで書き溜めたすべてのブログデータごと消されてしまうのだ。
　トータルアクセス数は数千万を超えているが、別のブログに移行すると、再びリピータ読者はゼロから再出発しなければならない。

　今回は、フクイチ「廃炉問題」をとりあげる。
　
　事故直後、東電は、5年程度で事故廃棄物を処理し、更地にすると公表していたが、もちろん、できるはずのない、その場しのぎのウソで、人類が数年後に火星に上陸するというレベルの虚構だった。今、公開している廃炉スケジュールは以下の通り。
　https://www.tepco.co.jp/decommission/project/roadmap/

　2031年までに、メルトダウンデブリの核燃料を取り出すと書かれているのだが、私は、フクイチ事故のメルトダウンが起きたニュースを聞いた瞬間、このデブリは人類滅亡の日まで、決して触れることができないと確信した。
　それは核燃料と放射能の勉強をした者なら、誰でも常識的に理解できることだ。

　核分裂している最中の数百トンの核燃料が、溶融して原子炉の下に沈み込み、チャイナ・シンドロームを起こしたのだ。
　 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%82%89%E5%BF%83%E6%BA%B6%E8%9E%8D

　メルトダウンを起こした核燃料だけで900トン、起こさなかったものを含めれば2000トンに達する。溶融した核燃料は、タングステンさえ溶かすほどの数千度に達し、炉心底、厚さ3メートルのコンクリート床を溶かして地下に沈んだ。現在、その位置が地下何メートルにあるのかさえわからない。
　実際には超音波検査でわかるが、東電が必死に隠している。隠さなければならないほど地下深くに達し、地下水を汚染し続けている。

　地下水というのは、実は関東水盆、東北水盆と非常に広範囲につながっていて、コリオリ力により、少しずつ混ざってゆく。だから、数百年後に、福島の地下水汚染が東京に達する可能性があるのだ。それどころか、東日本全域の地下水を汚染する可能性さえある。100年後なら、セシウム・ストロンチウムは初期値の10％以上残っている。
　https://www.thinktheearth.net/jp/thinkdaily/news/water/9784d-water-cycle-management.html

　チャイナ・シンドロームを起こした核燃料を回収することは、人類が生存している間には不可能だ。それどころか触れることさえできない。
　まあ、セシウム137・ストロンチウム90がほぼ消える300年後には、やっと触れることができるようになるが、それでも他の核燃料や長寿命核種の危険性が残っている。
　ちなみに、ウクライナ戦争で、チェルノブイリ原発に侵入したロシア兵がデブリに触ったことで、全員が死亡したそうだ。
　https://rief-jp.org/ct13/123973

　メルトダウン事故のデブリを扱うことは不可能だ。できることは、上を厚いコンクリートで覆い放射線を遮蔽できる「石棺」にすることだけだ。
　だが、東電は事故被害を小さく見せかけたいので、あたかもデブリが取り出し可能なように発表してきた。
　だが、もちろん東電だって、デブリを取り出すどころか、触ることさえできないことを十分知っている。それは放射線取扱主任者ならば、常識以前の知識だからだ。

　それでも、東電は、フクイチ事故で死者は一人も出ていない。400名を超す小児甲状腺ガン患者は、すべて「過剰診断」によるものだ。事故原子炉は、数年以内に完全に処理可能であると、真っ赤なウソであることを百も承知で発表してきた。
　東電関係者の面の皮は、厚さ10センチもあるのかもしれない。
　
今回は、真面目に被曝問題に取り組んでいる民の声新聞から、この問題を引用する。アワープラネットとともに、フクイチ問題を取り上げ続ける姿勢に感謝したい。

　【原発事故の後始末】「2051年までに廃炉完了」など本当にできるの？　進まぬ燃料デブリ取り出し、対話集会では「分からない」連発…福島県民からは軌道修正求める声も　2025/09/28
　http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-831.html

　2011年3月の福島第一原発事故から来年3月で15年。現場では2051年完了に向けて廃炉作業が続けられているが、肝心の燃料デブリ取り出しは一向に進まない。
　これまで2回の試験取り出しで得られたサンプルはわずか0.88グラム。880トンと言われる総量の取り出しを考えると気が遠くなる。

　原子力損害賠償・廃炉等支援機構（以下、機構）が福島県内を巡回して開いている対話集会では、燃料デブリ取り出しへの意欲と同時に「分からない」も連呼されている。果たして燃料デブリ取り出しなど現実問題として本当にできるのか。9年前のトラウマとタブーも合わせてまとめた。これが「原発事故の後始末」のリアルであることを忘れないでほしい。

　【「来年末までに新たな線引く」】
　空席が目立つ会議室は、重苦しい空気に包まれていた。
　9月17日夜、福島テルサで開かれた「廃炉に関する対話」（福島市会場）には15人ほどが参加した。参加者は誰一人、東電が掲げる「2051年までの廃炉完了」など信じていない。事故を起こした福島第一原発には880トンもの燃料デブリが存在すると言われている。

　しかも、それが放つ放射線は「いま、目の前にあって肉眼で見たらあっという間に死んでしまうほど」（原子力損害賠償・廃炉等支援機構の池上三六執行役員）。
　だから、2回の試験取り出しで得られたサンプルは合わせてもわずか0･88グラムにすぎない。1トンは100万グラム（1000キログラム）だから、全量取り出しがどれだけ途方もない作業なのかが分かるだろう。

　参加者からは当然、0･88グラムしか採取できていないことへの厳しい指摘があった。だが、池上執行役員は「技術屋の視点で言うと、難しい仕事というのは、どんなものであったとしても、万が一失敗しても問題にならない程度の規模で1回やってみて、その経験をもとに徐々に規模を拡大していくもの」とかわした。
　しかし、肝心な部分になると機構は「分からない」を連発する。

　福島市の宮本しづえ市議（共産党）は「2051年までの燃料デブリ取り出しが無理なら、きちんと無理だと言うべき」と迫ったが、池上執行役員は「880トンの燃料デブリ取り出しがすべて、30〜40年で根拠を持って終了するんですねと問われれば、分かっていないというのが事実。
　技術的根拠を持って『30〜40年で大丈夫です』とは言えない。そこまで内部の状況も分かっていないし、技術的な取り出し方法も検討中」と回答。

　「燃料デブリ取り出し工法評価小委員会」の更田豊志委員長（前の原子力規制委員会委員長）も、「材料なしに、さっさと白旗を揚げろと言うのも東電の勢いをそぐ」、「たとえば廃棄物処理建屋のひとつを解体して撤去するだけで10年単位の時間がかかる。しかし、建屋の中すら見ていないので、もっと長くかかるのか短いのかすら分かっていない」などとして明言を避けた。

　ただひとつ、「いつまでもいまのような議論をしているのも好ましいとは思わない」として、来年末までに時期を含めた方向性を改めて示す方針を示した。
　「なんとか来年いっぱいで技術的な情報を今よりは揃えて、技術的な見通しに基づいた線を引く。事故直後に目標として定めたものが実現できるかどうかという議論をしていなければならない状況から移っていきたい」。
　非常に困難だが白旗も揚げられない―。これが原発事故発生から間もなく15年が経とうとしている福島第一原発廃炉の現実だった。

　【�燹崋茲蟒个薫貶嫖櫚瓩笋瓩觧�期」】
　「いわき市民訴訟」（2024年4月、最高裁が上告を棄却）の原告団長として先頭に立ってきた伊東達也さんは現在、「原発事故からの復旧・復興を求める会」の会長として廃炉作業を厳しく監視。7月12日に広野町で開かれた対話に参加し、次のように指摘した。

　「世界で燃料デブリを取り出せたのは、1979年3月に事故を起こしたアメリカ・スリーマイル島原発2号機の一例しかない。
　スリーマイル島原発は条件が良く、たった1基、燃料デブリは132トンしかなかった、底も抜けていなかった。
　水を張って作業できた、住民合意も得られた。当時と同じスピードでやっても、福島では全量取り出しに170年かかる計算になる。

　まったく残念だが、廃炉作業を早く終わらせてほしいというのは願望にしかならない。ではどうするか。考えを改めてもらうしかない。どんなに時間がかかっても安全に保管する方向に変更すること。そういう時期に来ているのではないか」
　これには、更田委員長も「私自身も2051年に燃料デブリの取り出しが完了していることは非常に難しいことだと考えている。

　非常に困難ではあると思うが、まだきちんとした議論をするまでの材料が整っていない。そういった意味で、ここ1〜2年が時期の問題に関する議論の山場だと思う」と認めた。一方で、次のような表現で制してみせた。
　「燃料デブリが（福島第一原発の）なかにあるから安心して生活できない、というのは技術的にはあまり正しくないと思う。燃料デブリは安定した状態にあるので、運転中の原発を恐れるほどには福島第一原発を恐れていただく理由はないと言っていい。だから、燃料デブリの取り出し完了を目標として期間を定めることがいいのかどうか。議論する必要があると思う」

　伊東さんは27日のいわき市会場でも改めて軌道修正を求めた。
　「福島第二原発は４基。爆発もしていない、燃料デブリも溶けていない。それを44年間で廃炉にする方針。
　それなのに、福島第一原発は６基もあって、事故で燃料デブリが溶け落ちていて、とんでもない事態になっているのに40年で廃炉完了させるという。一般的に考えれば、第二原発の倍以上、もっと時間がかかるのではないか。圧倒的多数の県民が、2051年までの廃炉完了など無理だと考えている。対話を成り立たせるためにも、いまのうちに軌道修正できないものか」

　しかし、これにも池上執行役員が「かなり多くの方から『2051年廃炉完了は難しいのではないか』という意見をいただいた。しかし、判断を変えるにはもう少し材料がほしい。技術的に言うと本当に分からないことが多い。十分に検討できる材料が揃っていない」と同じ回答を繰り返した。

　【9年前のトラウマとタブー】
　なぜ機構は慎重な言い回しに終始するのか。伊東さんが「トラウマ」と表現する出来事が事故から5年後に起きていたことも遠因になっているのだろうか。
　「廃炉支援機構　第一原発『石棺』に言及　『固定化』の恐れ　地元反発」
　2016年7月14日付の福島民報は1面でそう報じた。天皇の生前退位記事がなければ当然、トップニュースになったであろうこの記事は、前日に機構が発表した「東京電力ホールディングス�衒‥臑莪豸胸厠枠�電所の廃炉のための技術戦略プラン2016」 で、次のような記述があったことを受けてのものだった。

　「チェルノブイリ原子力発電所４号機の事故に対して取られた、通称�狎亟淑�式�瓩療�用は、原子炉建屋の補強などによる当面の閉じ込め確保に効果があるとしても、長期にわたる安全管理が困難である。したがって、現時点においては燃料デブリの取り出しによる中長期のリスク低減に取り組むこととし、今後明らかになる内部状況に応じて柔軟に見直しを図ることが適切である」

　技術戦略プランには決して「燃料デブリの取り出し断念」とは書かれていなかった。しかし、燃料デブリを取り出さずに原発そのものをコンクリートなどで覆う「石棺方式」に触れたことに、福島県の内堀雅雄知事は激怒。
　翌15日朝には経産省に乗り込み、当時の高木陽介副大臣に対し「『石棺方式』の選択の余地を残した計画」、「『石棺方式』は避難区域の復興・再生、福島県全体の風評風化対策、イノベーションコースト構想を『あきらめる』と同義語」などと猛抗議。

　浜通りの市町村長たちも一斉に反発した。県議会も、自民党から共産党まで、すべての会派が石棺方式に反対し、議長コメントまで出される事態に発展した。内堀知事の抗議行動は、9年経ったいまも県のホームページに掲載されている。
　地元紙が連日大きく報道するなか、機構はギブアップ。6日後の7月20日には「石棺方式」を削除した修正版を公表。以来、福島では石棺方式は�爛織屐辞瓩箸覆辰討い襦�実際、福島県原子力安全対策課の三浦俊二課長は「県の考え方は今も変わりません」と話す。

　「『石棺方式』だと、あの場所にそのままずっと置かれるイメージ。双葉郡のみなさんは、あそこがきれいに更地になるものだと考えています。一番は原状回復。原発が建設される前の状態に戻すということですが、なかなか難しいですから。
　それに、国も取り出すと言っています。もちろん、燃料デブリの取り出しは非常に難しいと思います。でも、希望を捨てずにやってほしい。あきらめないでやってほしいというのがわれわれの願いです」

　筆者は「廃炉に関する対話」（福島市会場）で、石棺方式について質問した。池上執行役員も更田委員長も明確に否定した。
　「燃料デブリは取り出すべきだと考えている。取り出せないとなれば時間をかける可能性もあるが、『石棺方式』というのは最終形ではない。いずれにしても、燃料デブリは取り出して安定管理をする必要がある」（池上執行役員）

　「もちろん『燃料デブリ取り出しをやめて、全体を固めてほしい』という意見が大多数を占めれば、拒否することはない。私が見る限り、それが大多数の意見になるとは思えない。一方で、スリーマイル島原発2号機では、燃料デブリがすべて取り出せたわけではない。1％ちょっと、細い配管などに残っている。それを昨年か今年、1号機の再稼働に伴って取り出しを再開しようとしている。

　なので、福島第一原発でも取り出せるところまでやって、非常に難しいところは建屋の解体と一緒に、という可能性はあると思う」（更田委員長）
　こうして、燃料デブリの取り出しという「挑戦」が続く。これが「原発事故の後始末」の現実。来年3月で事故発生から15年。2051年まで25年。2011年に生まれた子どもが還暦を迎える2071年には燃料デブリが取り出せているのだろうか。
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　引用以上

　内堀雅雄知事や浜通りの首長たちが、「石棺だと、あのまま置かれるイメージ」と語る姿に失笑する。
　「お前らが原発を誘致したんだろうが！　原発を作れば事故を起こすのは必然なんだ」
　と怒鳴ってやりたい。内堀雅雄は、放射能汚染避難住民に対し敵対的行動を繰り返し、まるで東電幹部のように東電を擁護し続けてきた。「福島県民の真の敵」と断じてもいい。

　原発を作れば必ず事故を起こす。福島の次は、若狭原発群、伊方原発、川内原発、玄海原発が老朽化で事故を起こすだろう。
　もし事故がメルトダウンなら、溶融デブリは、人類滅亡の日まで消えることはない。　どんなことをやっても、絶対に元に戻すことはできず、人々を被曝させ続けるのだ。

　そんなことは、「核分裂」という現象を知っている者にとっては常識だ。
　広島長崎原爆被曝地は完全に元通りになったと思っている人も多いだろうが、事実は違う。核汚染から80年を経ても、まだプルトニウムやウランの粒子はいたるところにあって被曝が続いている。
http://www.machida2.co.jp/genpatsu/hiroshimanagasaki.pdf

　原爆被爆地の放射能はフクイチ事故の数百分の１以下だったが、80年の間に、土壌が風化し、放射能が風に飛ばされ、雨に流されて少なくなった。おまけに、厚い遮蔽物（土壌）が積み上がり放射線量は確かに減った。
　しかし、爆発当時の土壌を掘り返せば、十分に危険なレベルの核物質が残っている。

　福島の場合も、見かけの放射線量が減ったのは、土の入れ替え（除染）、降雨などによる流出風化、放射能に積み上げられた遮蔽物の効果で、線量が減ったように見えるにすぎない。
　実際には、15年目で、まだ7割のセシウム147・ストロンチウム90が残っている。　プルトニウム239（3号機の燃料）にいたっては99％が残っている。

　それらは、人間に遺伝子異常やガンをもたらす超危険物質なのだ。
　ひとたび原発を作ったなら、人類滅亡の日まで、超危険物質と共存させられるのだ。