トランプが二期大統領就任にあたって表明したこと。
 グリーンランド・カナダ・パナマ運河をアメリカに併合する。武力行使も厭わない。

  なぜトランプ次期大統領はパナマ運河やグリーンランドに目を付けているのか
 BBC https://www.bbc.com/japanese/articles/c36e3xjn6xjo

 【始まりは、カナダをアメリカの51番目の州にすると冗談を言ったことだった。その後、パナマ運河の支配権を取り戻すと脅迫した。また、グリーンランドの購入を望んでいると再び述べた。もちろん、グリーンランドは売り物ではない。】

 トランプ氏、首脳会談でカナダ併合の考え改めて表明 カーニー首相反論「売り物ではない」2025/5/7
 https://www.sankei.com/article/20250507-Y2MIGADNCNKVVI5AA3HQZIR4UM/

 この発言で、トランプに対する信頼感は、欧州やカナダの全土で暴落した。トランプの価値観が、17世紀帝国主義者のものと同じであることを人々が思い知らされたからだ。
 アメリカ・アラスカの国土にグリーランドとカナダを加えれば、アメリカはロシアを超える世界最大の領土を持つことになる。
 結局、トランプは「史上最大の王になりたい」という意思を表明したことになる。
 それ以外に、カナダやグリーランドを併合する意味は存在しない。

 「世界最高最大の権力者になりたい」と考えている者は少なくないが、明らかに同じことを思っている権力者が、世界に複数いる。
 それはロシアのプーチンと、中国の習近平だ。他にも、経済面から世界最大の支配者になりたいと考えていそうな人物は、ビル・ゲイツをはじめGAFAMTの経営者たちだ。
 彼らにも、「一番が欲しい。二番じゃダメだ」と言いそうな雰囲気がある。

 トランプは我々の眼の前に現れた2016年ころから、「強欲」の代名詞になりそうな雰囲気を醸し出していた。私は、瞬時に「人間のクズ」と認識し、今も同じだ。
 最大の理由は、トランプ一期政権が、無実が確定していた冤罪死刑囚を処刑したことだった。
 https://jmedia.wiki/%E4%B8%8D%E5%BD%93%E3%81%AA%E5%87%A6%E5%88%91/Wrongful_execution

 しかし、トランプの支持者が、無数に涌いてきたのには驚かされた。まあ、共和党の支持母体であるプロテスタント福音派(米国人の四分の一)の人たちだろうと考えていたのだが、日本でも、私のブログのリピーターでさえ、トランプに幻想を抱く人が出てきた。
 左派系と思われた、阿修羅掲示板も、トランプ支持者で溢れかえった。

 先日も、電話相手の女性が、トランプとプーチンを支持しているというので、私は打ちのめされた。地震予知仲間の女性も、トランプがアメリカの裏の政府支配を変えていると幻想を抱いていた。
 ああ、これでは、日本でも人権軽視の右翼政権がのさばるばかりだと落胆した。

 トランプは、ディープステートを変えてなどいない。ファイザーのmRNAワクチンなど薬害ビジネスを糾弾していたのに、今は1兆円と引き換えに、ファイザー社を永久免責させてしまった。
 https://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6216212.html
 トランプの発言は、すべて口先の取引=ディールにすぎなかったのだ。

 トランプは、エプスタインの小児性愛島を摘発するといいながら、実はエプスタインと親友で、自分がペドフィリア島の顧客だった。そして、それを追求されはじめると、「疑惑は晴れた」と決めつけ、エンプスタインに対する追求も完全放棄させてしまった。FBIが集めたたくさんの証拠も、長官を更迭、トランプの息のかかった人物に変えて、無理やり廃棄させた。
 https://jp.reuters.com/world/us/JT5QXEQIDZIXREFRYVXSCNMX5E-2025-07-17/

 これで、これまでトランプにディープステートを暴くと称したトランプに幻想を抱いていた人たちも激怒し、とうとうトランプを見限って、激しい反トランプ運動が始まった。
 これに対して、トランプは州兵や米国軍海兵隊まで動員して弾圧すると表明した。

 LAの抗議デモを軍の力で鎮圧したいトランプ氏、鎮圧している「風」でも構わなそう 2025.06.11
 https://www.cnn.co.jp/usa/35234132.html

 さすがに、アメリカの若者たちは憤り、数日前に「王様はいらないデモ」が全国規模で700万人を超える人達が、反トランプの声をあげ始めた。

 「王様はいらない」反トランプデモ 全米2500カ所以上“最大規模”で強硬政策に抗議 10/19(日)
 https://news.yahoo.co.jp/articles/aaabe9e0b1ec6347a8db3bdf5abbf0fffd959b4e

 トランプ大統領の強硬な政策などに抗議するデモが全米2500カ所以上で行われました。1月のトランプ政権発足以降、最大規模とみられます。
 デモ参加者
 「毎日どんどん自由が失われている。我々全員が立ち上がり反対しない限り、民主主義すら失われてしまう」
 デモ参加者は「ノー・キングス」=「王様はいらない」と書かれたプラカードを掲げ、政府機関の一部閉鎖や移民政策などに批判の声を上げました。

 主催者はおよそ700万人が参加したとしていて、第2次トランプ政権発足以降、最大規模になるとみられます。
 抗議デモはドイツやカナダ、メキシコなど世界各地に広がっています。
 トランプ大統領はFOXニュースのインタビューで「私は王様ではない」と反発しています。
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 引用以上

 世界中が、トランプの王政のような独裁的政策に抗議の声をあげ始めた。
 こんな状況になっても、なお、トランプに対する幻想を捨てきれない人が、左翼にすらいることに、私は強い危機感を感じている。
 日本でも、統一教会疑惑のかなり強まっている高市早苗への期待が高揚している。
 結局、高市早苗や神谷宗幣のような、強硬な国家主義者への独裁願望があるのかもしれない。

 他方で、野党には人材が見当たらないどころか、野田佳彦や斉藤鉄夫のような財務省の言いなりロボットのような人物が主導権を持っていて、まるで財務省が野党を乗っ取ったかと思うしかない悲惨な現状だ。
 これでは、積極財政派の高市早苗に期待が集まるのも無理はないと思う。
 
 私は、日本で人権意識が希薄になった理由について、若者たちが消費税のせいで窮乏生活を余儀なくされ、結局、自分たちの経済を有利に導いてくれる人物への期待が増し、「人権よりも金を寄越せ!」という価値観に変化しているのではないかと思う。
 「人権」が若者たちの議論の俎上に上るのは、まず満腹してからということだ。
 
 ただ、私が懸念するのは、高市が日本経済を救ってくれるという幻想についてだが、高市はアベノミクスを継承すると言っている。
 だが、アベノミクスの本質は、底辺の生活者を豊かにする政策ではない。それは日銀に指標株を買わせて、無理やり株価を吊り上げ、大企業の内部留保を増やすだけの政策だからだ。

 底辺の生活者に直接金が行き渡るような経済政策でなければ、景気の復活はありえない。これはケインズが指摘してきたことだ。
 仮に、リニアや原発新設工事があったとしても、底辺の国民に資金が還元されるわけではない。経団連の幹部たちの配当金が膨らむだけのことだ。

 高市早苗のアベノミクスが、底辺に恩恵をもたらさないのは、閣僚人事の顔ぶれをみただけでわかる。高市は経済学者だが、ケインズ主義者ではなく、むしろ新古典経済学を信奉しているように見える。
 つまり、大企業の供給力を拡大すれば、自然に消費が延びるかのような幻想を持っているのではないだろうか? つまり岸田文雄と同じで、竹中経済学の傘下ではないだろうか?

 トランプは、強欲と名誉欲だけで生きている人物だが、アメリカ経済を孤立化させ、まるで第一次世界大戦後のブロック経済化を促進しているように見える。
 これでは、世界経済は連携性を失い、ますます矮小化、孤立化してゆくだけだ。
 トランプは王様になってナルシズムに浸りたいだけの人物であり、民衆経済、世界経済の活性化に何一つ興味を持っていない。

 世界経済は、トランプによって、致命的な閉塞に陥る運命しかない。
 だから、日本がアベノミクスを再開することで、株価を吊り上げることが経済活性化をもたらす可能性など、ほとんどないだろう。
 
 一番大切なことは、底辺の民衆に、直接金が回り、李克強が提唱したような「屋台経済」が復活することだ。屋台こそが世界を救うのだ。
 大規模店舗や大規模通販は、世界を救わない。それは、民衆のコミュニケーションに寄与しない。人間生活の基本は、消費のなかにコミュニケーションが成立することだ。ネット通販は、一方通行であり、フィードバックが弱い。

 これからの人類は、コミュニケーションを伴った消費活動が生活の基本になってゆく必然性があり、その意味では、通販事業もそれほど将来性があるわけではない。
 人は、他人を顔を突き合わせ、言葉を交わすことで人生の充実を得られるようにプログラムされている。ネット通販の一方通行では、不満が貯まる。
 やはり屋台経済における意思の疎通が、人生のエネルギーになるように思える。

 つまり大規模店や通販ではなく、ごく小規模な生産者レベルでの流通消費が、これからの人間社会の基幹になるということだ。
 若者たちは、地方の過疎地帯で生産活動を行うことで、社会全体の流動性が活性化するということだ。今のような大量消費志向は間違っていると私は思う。

 余談
 トランプは、独裁者が大好きで、習近平とプーチンを尊敬していた。
 そこで、トランプはアメリカ・ロシア・中国で「天下三分の計」を考えていたフシがある。
 ところが、その習近平は、今日から始まる四中全会で失脚が囁かれている。それどことか、昨日、三回目の脳梗塞を起こした疑いが浮上してきた。

 習近平が三度目の脳卒中で倒れる!
 https://www.youtube.com/watch?v=pNpXGMop_3o
 普通、三度の脳梗塞は致命的な結果をもたらすのが医学常識である。
 元気そうに見える映像は、おそらく「白い習近平」といわれる影武者だろう。
 もう習近平の復活は不可能に思える。プーチンも同じで、天下三分の終わり物語なのだ。