「脳をえぐり取った」「ヒトラー支持」…ノーベル賞の「知られざる闇」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/76181
今年もノーベル賞の季節がやってきた。称賛する記事はほかに任せるとして、ここでは、同賞をめぐる“知られざる暗黒面”に焦点をあててみたい。
はじめに、ドイツの物理学者、フィリップ・レーナルト(1862〜1947年)の発言を読んでいただこう。1905年の物理学賞受賞者だ。
「ユダヤ人の側からの自然研究の有害な影響のきわめつけの例は、アインシュタインの理論であって、(中略)このユダヤ人を<良きドイツ人>と考えることが、非学問上の関係においてもいかに誤ったものかを見ず、あるいは見ようともしないで、この<相対論ユダヤ人>をドイツに住みつかせたのは、なんとしてもけしからぬ話で、非難せざるをえない」(山本尤『ナチズムと大学』より引用)
ヒトラーを支持した「ドイツ物理学」
そう、このレーナルトは、強烈な反ユダヤ主義者でもあった。そして、アインシュタインらの理論物理学に対抗するかたちで「ドイツ物理学」を提唱。科学は、インターナショナルでも中立的でもなく、人種的・血統的に規定されているとしたのである。
現在からみれば「トンデモ」以外のなにものでもないが、時代は追い風になった。ナチ党が1936年に科学賞を創設したとき、レーナルトはまっさきにその対象者となったのだ。彼は1924年にヒトラー支持を表明していた。ヒトラーが政権を握ったのが1933年だから、これはかなり早い行動だった。
同じくドイツの物理学者、ヨハネス・シュタルク(1874〜1957年)の言動も見逃すことができない。彼もまた、「ドイツ物理学」の提唱者のひとりだった。
シュタルクは、1919年に物理学賞を受賞したが、やはり早くよりヒトラーを支持し、ユダヤ人を激しく批判していた。その原動力は、自分に満足な地位を与えてくれない、学会への恨みだった。シュタルクは、その狷介な性格や問題行動から、1922年に大学を追われていたのである。
とりわけ、名声著しいアインシュタインは目の敵にされた。シュタルクは、彼の亡命後も、「アインシュタインは今日、ドイツから消えた。しかし残念ながら、彼のドイツ人の友人や支持者たちが、彼の精神を受け継ぎ、引き継ぎ仕事をする可能性が残されている」(山本前掲書)などと、具体的な科学者の名前をあげながら、攻撃の手を緩めなかった。
このような言動により、シュタルクは、戦後裁判にかけられ、4年間の懲役刑に処せられた(レーナルトは高齢のため免罪された)。
「脳をえぐり取った」史上最悪のノーベル賞
ノーベル賞の業績自体が、“暗黒面”と化してしまった例もある。有名なロボトミー手術がそれである。
ロボトミー手術は、脳の一部(前頭葉の白質)を切開し、神経経路を切断することで、患者の人格変容を図ろうというもの。聞くからに恐ろしげだが、かつては統合失調症の治療などを目的に、1940年代から50年代にかけて、日本を含む世界中で行われていた。
この手術法は、ポルトガルの神経学者エガス・モニスによって開発され、アメリカ人の神経科医ウォルター・フリーマンと脳神経外科医のジェームズ・ワッツによって広められた。フリーマンとワッツは、「ロボトミー」という言葉の名付け親にもなった。こうしてモニスは、ロボトミー手術開発の功績などにより、1949年、生理学・医学賞を受賞した。
ただ、容易に想像できるように、ロボトミー手術は脳に回復不可能なダメージを与え、深刻な後遺症を引き起こした。その被害者のなかには、ジョン・F・ケネディの妹、ローズマリーもいたことは、あまり知られていない。
リディア・ケインとネイト・ピーダーセンは、『世にも危険な医療の世界史』(福井久美子訳)のなかでその悲惨な結末を記している。
「ケイト・クリフォード・ラーソンが書いたローズマリーの伝記によると、こめかみに空けた穴から『幅6ミリの弾力性のあるへら』が差し込まれ、『ワッツはそれを脳の奥に押し込み、ぐいと回転させて脳をえぐり取った』という。手術中、ローズマリーは物語を語ったり、詩をそらんじたり、歌ったりするよう指示された。だが、脳を切りすぎてしまったところ、『彼女はろれつがまわらなくなった。そして徐々にしゃべらなくなった』。
こうしてローズマリーの人格は失われた。
術後、彼女は歩くことも話すこともできなくなり、死ぬまで障害者施設に収容されることになる」
モニスに与えられた生理学・医学賞が、史上最悪のノーベル賞といわれるゆえんだ。医学倫理上も、人権上も問題だらけのロボトミー手術は、薬物療法が確立されたこともあって、現在では行われていない。
なお、モニスは後年、みずからロボトミー手術を施した患者に銃撃され、障害を負ったことも付言しておく。
「ライバル意識むき出しの推薦合戦」
最後に、ノーベル賞自体ではないけれども、それにまつわる“暗黒面”を取り上げよう。「東大vs慶應」の派閥対立がそれだ。
問題は、1935年の生理学・医学賞をめぐって起こった。選考にさきだって行われる受賞候補者の推薦で、東京帝国大学医学部の教授20名が同僚の呉建(1883〜1940年)を推し、反対に、慶應義塾大学医学部の教授22名が同僚の加藤元一(1890〜1979年)を推したのである。
本当に優れた業績ならば、所属機関も国籍も越えて、評価されなければならない。にもかかわらず、このありさま。これでは「ドイツ物理学」を笑えない。しかも、ノーベル賞は推薦の多寡で決まるわけではないのだから、純粋に「仲間を応援しよう」「相手に勝たせるな」という動きだった。
馬場錬成は『ノーベル賞の100年』のなかで、「特定の候補者に大量の推薦人が出ることは外国でもあるが、東大対慶應のようなライバル意識むき出しの推薦合戦は珍しいのではないか。どう見ても、異常な推薦である」と指摘している。
この推薦の背景には、学説をめぐる対立もあった。加藤は、京都帝大医科大学を卒業し、1918年、新設された慶應大医学部の生理学教授に就任。そして1923年、第2回日本生理学会で「不減衰伝導説」を発表した。この学説は国際的に高く評価されたものの、従来の「減衰伝導説」を主張する京都帝大の石川日出鶴丸が激しく反発し、ついには「慶應系vs帝大系」の対立にまで発展したのである。
加藤は京都帝大時代、石川に師事していた。そのため、そこには理屈では説明できない、感情的な縺れがあったのかもしれない。
いずれにせよ、ノーベル賞受賞候補者の推薦にあたって、慶應グループが一致して加藤を推し、東大グループが加藤を無視したのは、このような事情があった。
憲法9条にノーベル平和賞?
ノーベル賞受賞者の発言は、たとえ専門分野から外れても、無批判に受容され、金科玉条のように掲げられやすい。とくに、理知的で中立的とされる科学部門にはそれが当てはまる。
とはいえ、どんな優秀な科学者でも、人間である以上、偏見をもつこともあれば、派閥対立に巻き込まれることもある。左翼であることも、右翼であることもあるだろう。それゆえ、せめて政治や社会に関わる発言ぐらいは、「これでいいのか?」と疑ってかかることも必要ではないか。
「早いところノーベル委員会が、憲法九条にノーベル平和賞をあげて、それを安倍首相に受け取られるという筋書きをつくってくれないと、日本はとんでもないところに行ってしまいそうです。憲法九条のノーベル賞受賞が安倍政権の暴走を止めるなんていうのは、笑えないジョークではありますが、あり得ない話ではない。私としては本気で実現してほしいと思っています」
2008年物理学賞を受賞した益川敏英は、著書『科学者は戦争で何をしたか』でこのように述べている。同意するかはともかく(筆者は、たとえ憲法9条を堅持するにしても、外部の権威に頼るなどもってのほかだと思うが)、こういう発言は、みずからの頭で考えたほうがよいということだ。
今日、コロナ禍のもとで、科学者や医師が、その領分を明らかに越えて、政治的・社会的な発言をすることも増えている。だからこそ、ノーベル賞受賞者の発言についても、その権威をありがたがるのではなく、より一層注意して受け取らなければならないのである。
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引用以上
すでにノーベル賞について、何回かブログに載せた。
中国・韓国がノーベル賞を取れない本当の理由 2019年01月27日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-629.html
センドラーとグレタ 2019年10月06日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-892.html
現在、トランプ大統領が受賞候補になっていたり、ロヒンギャに対する民族浄化虐殺に責任を負うべきアウンサン・スーチーや、嘘つきで知られる鉄面皮、佐藤栄作が受賞したりと、世界中から信用を失っていて、嘲笑の的になっているノーベル平和賞は、ノーベルの遺言により、スウェーデンのノーベル賞委員会で選考される他の賞と違って、唯一、ノルウェー政府が、政治的な立場で選考している。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E5%B9%B3%E5%92%8C%E8%B3%9E
ノルウェー政府の選考委員には、世界中から推薦が殺到し、賄賂など事前工作も韓国・中国を中心に激しく行われているとの噂がある。
また、今回の受賞では、ビル・ゲイツやアル・ゴアの推薦するグレタ・トゥーンベリが選ばれるとの下馬評もある。もしそうなれば、グレタは大々的に「地球温暖化対策」として原発を推進するだろう。
イレーナ・センドラーは2007年のノーベル賞候補になった。イレーナを知る人々は、「ノーベル平和賞の歴史のなかで、人間の真実の勇気を示したという意味で、彼女ほどふさわしい人はいない……」と口を揃えた。
だが、受賞したのはイレーナではなく、アル・ゴアだった。
ゴアは、「二酸化炭素による地球温暖化説」という学問的に承認されない仮説によって、センドラーを押しのけて平和賞を獲得した。
二酸化炭素管理という新しい巨大国際ビジネスを創出しただけでなく、二酸化炭素を出さないエネルギーは原発であると吹聴し、自らが所有する、世界最大級のウラン鉱山の再生を図ったのだ。
すでに世界の賢者から信用を失っている平和賞とは別に、他のノーベル賞は、今でも学問界における世界最高権威であるが、これほど厳格に選定された受賞であっても、かつてはロボトミー開発者に対して与えられた事実があり、ノーベル賞の真価を大きく損なっている。
ノーベル賞の創設からして、ノーベルがニトロ火薬=ダイナマイトを発明して、戦争に用いられることで巨額の資産を蓄積した過程で、一貫して彼を支援したのがロスチャイルド財閥だった。
ノーベル賞とは、「ロスチャイルド賞」と呼ばれねばならないほど、世界のユダヤ系人脈と深い関係がある。ノーベル賞をもっとも大量に受賞した民族は、文句なしにユダヤ人である。
ノーベル賞の発明は、基本的に、貧しい大衆の未来を明るくするものではなく、巨大企業の利権に寄与するものばかりだ。
また、ロボトミー開発者のエガス・モニスに医学・生理学賞が授与された理由も、どう考えても、精神疾患の物理的治療というより、人間を無力化する管理方法として評価されたようにしか思えない。
https://www.arecord-web.com/blog174.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%BA%E5%AE%9F%E9%A8%93
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3
これらは、ユダヤ人が幼い頃からユダヤ教徒として強要される「旧約聖書トーラー五編」を13才までに暗唱するという義務が、旧約的世界観を形成し、もう一つの聖典「タルムード」に描かれた、世界中の人々を、ユダヤ教徒のためのゴイム=家畜にするという宗教的義務を具現化するプロセスに現れた発想である疑いを考えざるをえない。
ノーベル賞は、「シオンの議定書」のプロセスに組み込まれているような気さえする。
http://gijyuku.634tv.com/pdf/goimu.pdf
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