私が、浄化槽や池に湧いた大量のユスリカの死骸を吸い込んだせいで、激しい喘息アレルギーを起こし、やがて間質性肺炎に移行したのは2014年頃のことだ。
喘息は悪化する一方で、やがてブツブツバリバリと変な呼吸音になった。ある程度喘息が治ってからも、今度は激しく息切れを起こすようになった。
山へ行っても、それまでの半分程度の呼吸能力に落ちてしまったため、登山時間が二倍になった。だが、そのときは「いずれ治るさ」とタカをくくっていた。
しかし、いつまでも治らず、症状は悪化し続けた。そこで、ネットで症状を調べて、間質性肺炎、肺線維症であることがわかり、これが治癒の可能性がないばかりか、進行性で致死的な病気であることを知って心底驚き、恐怖した。
原因としては、ユスリカの死骸の他に、肝臓が悪いため小柴胡湯を服用していたこと、それに、若い頃、建築現場で石綿の運搬を行ったことなどが思い浮かんだ。
いずれにせよ、この病気は進行性で、治癒の可能性がなく、発病後6年程度で100%近くが死亡すると書かれていた。
今年は、その6年目なのだ。私は、診断確定のために数百ミリシーベルトのX線CT撮影被曝と肺穿刺細胞診を強要する医療体制(診断確定マニュアル)を見て、とうてい信用することができなかった。
とりわけ、偉そうな教授様が「診断のための放射線被曝は被曝ではない」と決めつける様を見て、「こんなデタラメを信奉する連中は絶対に信用できない、殺されるだけだ」と感じた。
私は放射線生物学を学んでいたので、一回50ミリシーベルトを超えるX線CTがどれほど必死に再生しようとしている肺胞細胞を痛めつけるか想像がついたので、医療の世話になるくらいなら自爆死した方がマシと決意し、私自身で考えた治療法、森林浴と毎日標高差200メートル、5Kmの呼吸トレーニングに取り組むことにした。
発病後、相当必死に、蒸気機関車のように呼吸しながら激しい呼吸トレーニングを続けてきたおかげか、6年目にして、まだ酸素を必要としないが、やはり、ごくわずかながら悪化傾向がある。特に、蚊取線香や殺虫スプレーを吸入後、数日間は非常に苦しい。
風邪でもひこうものなら、まるで全身打撲で意識を喪失するような激しいダメージがあり、一気に呼吸も不調になってゆく。
このことは、すでにこのブログで何回か取り上げた。今回は、こうした死病=ほぼ膵臓癌のステージ3に相当する状態で、人の心が、どのように追い詰められるかについて若干の考察を行いたい。
最初に「自分が死の病にかかった」ことを認識させられたのが2015年頃のことだが、このときは、意識の半分がアルコールで麻痺したかのように、現実から乖離してふわふわと空中を彷徨っていた。
そして、事態を直視せずに、夢の物語の世界に逃避しようとした。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%B2%E8%A1%9B%E6%A9%9F%E5%88%B6
どんな世界に逃避しようとしたのかは、プライバシーに関わるので書けないが、今の生活の外に、新しい価値観の自分を見いだそうとしたという程度に書いておこう。
要は別人になりたかったのだ。そうして、自分が死神に招き寄せられている現実から逃避しようとした。
なるべく現実と向き合いたくなかった。
以上が導入で、本題は、東日本大震災以降の日本社会だ。
2011年3月、東日本震災とともに、東京電力福島第一原発で、6基の原子炉のうち4基がメルトダウンを起こして、なかでも3号機は、一種の核爆発(私の見解では、プルトニウム240による不完全核爆発)を起こして、莫大な放射能を環境に放出した。
この事故による放射能は、近隣の大熊町で、土壌平米あたり5500万ベクレルと人類史上最悪の放射能汚染を引き起こし、事故後一ヶ月を経ても、大熊町では近寄れないほどのガンマ線を発する遺体が千体も放置されたままになっていた。
私の調査では、フクイチ事故の放射能によって、事故直後に死亡した近隣住民は2000名を超えている。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-785.html
福島県、そして東日本は、東京電力によって激しく放射能汚染された。
しかし、東電も日本政府も、この事実に向き合っていない。それどころか、被曝死の事実を徹底的に隠蔽し、被曝被害を統計を捏造してまで「なかったもの」として隠し通そうとしている。
安倍首相は、オリンピックで自分の名前を残したくて、ひどい嘘八百の声明を行った。 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-979.html
自民党、安倍晋三らの真っ赤な嘘にもかかわらず、福島県、東京を含む東日本の放射能汚染は、10年後を目前にした今でも激しく続いている。
この結果、いよいよ乳癌・前立腺癌など、セシウム内部被曝の潜伏期間を超えて劇的な発症が始まることになる。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1245.html
ところが、相変わらず福島県など汚染の核心的自治体は、長崎大の高村昇や、東大の坪倉正治のような、東電から多額の金を注ぎ込まれたインチキ研究者たちが、「被曝の被害は何も起きていない」と、根拠もデタラメな、ひどい嘘をまき散らし続けている。
だが、多くの住民は、とっくに放射能汚染の意味を理解し、福島から逃げ出しているのだ。
http://mekarauroko2000.blog.fc2.com/blog-entry-31.html
内堀福島知事をはじめとした自治体幹部や、福島県周辺における成功者たちは、まるで催眠術にかかったかのように、東電に支配され、事故や汚染の現実と向き合えないでいる。
本気で、「福島では被曝死が一人も出ていない」というデマを吹聴している。
だが、現実は、南相馬市民病院の偶然出てきたデータに示されている。
驚愕!!南相馬市立総合病院の患者数が公表される 原発事故前とくらべ成人甲状腺がんは29倍、白血病は10倍に上昇 2018年10月11日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-506.html
南相馬市立総合病院の公表データ、その後 2019年03月04日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-668.html
フクイチ事故による高濃度汚染地区では、大半が、上のデータと同じ事態が起きているはずだが、それらは厳しい箝口令が敷かれて表には出てこないし、政府は明らかに人口動態統計データまで捏造して、被害を隠蔽してきた。
現に、福島県の統計データからは、上の記事内容はうかがい知ることさえできない。あたかも、福島県民は他府県よりも健康であるかのようなデマが記載されているだけだ。
https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/333858.pdf
この欺瞞に満ちた統計データを与えられた福島県民は、これを信用する者と、嘘を見抜いている者に完全に分裂し、周囲の人々の健康状態を見せつけられている若者たちは、続々と福島を脱出している。
私の見解では、県や国のデータを信用したがる人々は、おそらく東電株を保有しているのではないだろうか?
目の前で、友人、知己が癌や心臓病で死んで行ってるのに、それがフクイチ放射能事故による汚染が原因と理解できないのだ。
チェルノブイリ事故後、ロシア・ベラルーシ・ウクライナの被害三カ国では、土地の放射能汚染度を区分して、平米128万ベクレル以上の土地は永久立入禁止にした。
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/saigai/Yr96B-J.html
平米55.5万ベクレル以上の汚染地は居住禁止にし、住民を強制的に移住させたが、政府は移住補償を行った。
ところが、日本ではどうだったか?
今でも、飯舘村の大半や、伊達市、郡山市、福島市渡利地区などでは、平米あたり1000万ベクレルを超える土地がザラにある。除染しても、数年すると元に戻ってしまうのだ。
平米128万ベクレル以上の土地を立入禁止にすると、福島県中通り、浜通りや栃木県那須塩原市や黒磯などは、ほとんど人が居住できない土地になってしまう。
こんな土地では、ICRPが年間1ミリシーベルト以下に規制してきた被曝基準では、大半の土地が住めないことになるので、年間20ミリシーベルトまで許容すると、信じられない規制緩和を行った。
年間1ミリシーベルトで、1.3億日本国民全員が被曝すると、年間8000名以上の死者が出る。20ミリシーベルトなら、年間16万人が被曝死する可能性がある。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-525.html
こんな恐ろしいデータを示されて、政府の許容量方針に賛成する者などいるわけがないのだが、それでも内堀雅雄らは、何の検討もせずに、政府の言いなりになり、反対者を弾圧している。
国連から児童帰還延期要請が出ているのに、それを無視し、逃げ出した人々への懲罰的な家賃徴収訴訟を行っている。
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-466.html?sp
もちろん、福島の汚染は、原発推進者だから軽減されるわけではない。内堀たちも、他の県民と同じように被曝し、発癌イニシエーションを与えられているわけだが、彼らにとっては、自分の発癌よりも東電の株価を守ることの方が大切なのだ。
冒頭で、私は、死の恐怖に追い詰められた人は、自分の置かれた立場を直視できず、空想の世界に逃避すると書いた。
まさに、内堀雅雄らは、東電からの利権にしがみつき、自分の置かれた立場を直視できず、東電の利権を死守すれば、やがて自分たちに幸運が訪れると、発癌リスクに目もくれずに信じているのだ。
フクイチ事故の放射能は、東京都をも直撃している。皇居でさえ、恐ろしい汚染だった。だが、放射能汚染は、老人たちには大きな影響を与えず、もっぱら若い細胞、胎児、新生児、若年者ばかりを狙い撃ちにするのだ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87
内堀らが、被曝を直視せず、福島県民に強要しているうちに、内部被曝の恐怖は、内堀の孫や親族、女性たちにも襲いかかってゆく。
恐ろしい因果関係から目を背けているうちに、自分の依って立つ足下が崩壊してゆく。
やがて、福島どころか、東日本の被曝地の大半で、恐ろしい発癌ラッシュが起きるはずだ。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1254.html
被曝癌の潜伏期間は10年程度であることが多い。来年3月をもって10年の節目を迎えるフクイチ事故。
どんなに目を背けて被曝の結果を見たくなくても、それは被曝地に住まわされてきた人々の体の中で、発芽し、肉体を食い荒らしてゆくのだ。
その被曝地は、福島だけでなく、東日本の大半を覆っている。
日本人の半数が、直視してこなかったツケを支払わせる時期が迫っている。
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