汚染処理水の海洋放出決定へ 政府方針、月内にも 福島第1原発 10/15(木)

 https://news.yahoo.co.jp/articles/fb062296cc4c77725f774e195ab7f28488008b5e



  東京電力福島第1原発のタンクにたまり続けている汚染処理水について、政府は、放射性物質の濃度を下げた後に海に流して処分する方針を固めた。

 政府関係者への取材で判明した。月内にも、廃炉・汚染水対策の関係閣僚会議を開いて決定する。風評被害への対策については、今後も継続して議論し詰めていく。



 原発の建屋内で連日生じている汚染水には、高濃度の放射性物質が含まれている。このため、東電は多核種除去設備(ALPS、アルプス)に通すなどして、トリチウム以外の濃度を下げた汚染処理水をタンクにためている。

 しかし、空きタンクを設置できる敷地がなくなりつつあり、政府・東電は汚染処理水をどうやって処分するのか決断を迫られていた。



 ただ、放出には新たな設備が必要で、原子力規制委員会の審査や整備に2年程度かかる見通し。海洋放出は、こうした手続きなどを経た後になる。



 汚染処理水の処分方法を巡っては、有識者による政府の小委員会が2月、海洋放出と大気放出が現実的な選択肢としつつ「海洋放出が優位」という報告書をまとめていた。

 政府はその後、地元の業界団体などの意見を集約。海洋放出を求める声がある一方で、「若い後継者に将来を約束するためにも反対」(福島県漁業協同組合連合会)などと海洋放出に難色を示す団体もあった。



 海洋放出に当たり、タンクにたまっている汚染処理水が、国の放出基準を超える放射性物質の濃度なら、基準を下回るまでアルプスに通す。その上で、アルプスでは取り除けないトリチウムの濃度を大幅に下げるため、海水で薄める。風評被害は海に流した後にならないと具体的に見通せないことから、対策の議論を続けることにした。【斎藤有香、荒木涼子】

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 引用以上



 東京電力福島第一原発の放射能汚染水が、とうとう太平洋に放出される。

 それの中身はトリチウムであるかのように報道されているが違う。実際には、もっとも危険な核種、ストロンチウム90が主役である。



 汚染水、浄化後も基準2万倍の放射性物質 福島第一原発

 https://www.asahi.com/articles/ASL9X6HQ3L9XULBJ014.html



 これまで報道されている範囲では、リットルあたり60万ベクレルだが、うそつき、矮小化で知られる東電のことだから、実際には桁違いに多いはずだ。

 現在タンクにある汚染水は100万トンと報道されているが、実際には、その数十倍もあるだろう。また、我々が知らないうちに、大雨などに隠れて流された汚染水も、おそらく数十万トンにのぼるだろう。



 「矮小化」は東電の十八番、常套手段である。自分たちに都合の悪い情報は、電通などの権力を利用して、徹底的に隠蔽する体質だからだ。

 東電は、持っていれば、それだけで株価を下げる厄介者の放射能汚染水の量も質も矮小化し、秘密裏にどんどん海洋投棄しているはずだ。



 「海洋放出に絶対反対は総意」全漁連会長 福島第一原発の汚染処理水巡り 2020年10月8日

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/60609?rct=national



 【全国漁業協同組合連合会(全漁連)の岸宏会長は「わが国の漁業者の総意として、海洋放出に絶対反対」と強い口調で述べた。

 オンライン会議で参加した福島県水産加工業連合会の小野利仁代表も「海洋放出には断固反対」と明言した。(小川慎一)



 岸会長は海洋放出について「風評被害は必至。漁業の将来に壊滅的な影響を与えかねない」と強調。政府の担当者から風評被害払拭で重要なことを問われると、「海洋放出をしないことに尽きる」と言い切った。



 小野代表は「仲買人や加工、小売業者は風評被害の最前線にいて、努力してきた。当たり前の商売をさせてください」と訴えた。】

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 放出すれば「風評被害」ではない。放射能被曝の実害が生じるのだ。これを間違えてはいけない。

 汚染水に含まれているリットルあたり60万ベクレルのストロンチウム90が何をもたらすのか?

 https://ameblo.jp/dreamjoe/entry-11135939839.html



https://iwj.co.jp/wj/open/archives/128435



 徹底追及 水産庁「魚は安全」捏造していた

 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/5692



東大水産学部の実験データでは、ストロンチウム90で63倍の濃縮が確認されているが、東大は東電から年間30億円以上の寄付金を受け取っていて、データの矮小化に加担している疑いがあり、あまり信用できない。

 https://www.jstage.jst.go.jp/article/radioisotopes1952/22/11/22_11_662/_pdf



 ストロンチウム90は、セシウム137の300倍の生物毒性が指摘されている。

 いったん生物が吸収したなら、骨成分になり死ぬまで排泄されない。

 魚介類は、カルシウムと同じ性質を持ったストロンチウム90を優先的に摂取し、体内に取り入れる。

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-939.html



 おそらく、日本列島の太平洋沿岸、関東から東北では、すべての魚介類にストロンチウム90が蓄積し、それを食べた人々の多くに、糖尿病や膵臓癌、白血病が発生する可能性がある。また骨折しやすくなることも知られている。



 この汚染水海洋放出の本当の目的は、東電の放射能処理経費を削減し、株価を守ることである。なぜ株価を守りたいかといえば、東電経営陣のモチベーションが、被曝被害の軽減などには興味がなく、自分の退職時の退職金を守りたいということに尽きる。

 また、株価を守ることは、株式の保有者が、自民党議員の大半であるだけでなく、天皇家をはじめ、日本のエスタブリッシュメントたちの保有主要株だからだ。



 そもそも、東電が主張する汚染水の主役はトリチウムのはずだが、ならば半減期は12.3年、概ね消える時間は、半減期の10倍程度(千分の一)だから、百年あまりタンクに入れておけば、勝手に放射能が消えてゆく。

 だから10万トンの汚染水があるなら、10万トンタンカーを借りて100年間、海上保管すればいいだけのことだ。

 現在保管されている通常タンクでも、50年以上の寿命があるのだから、寿命が尽きる前に考えればよいだけのことだ。



 だが、実際には、汚染水はトリチウムだけでなく、消えるのに300年かかるストロンチウム90をはじめ、最悪の危険物質であるマイナーアクチノイドも大量に含まれている。だから保管時間は大幅に延びる。

 東電幹部は、この経費が自分たちの退職金に影響することを恐れているから、今のうちに海に捨ててしまおうとしているだけのことだ。



 海洋放出によって、太平洋漁業が死滅することや、外国から目玉が飛び出たまま戻らないような超巨額の補償請求をされることなど関心はない。もし補償費用が発生しても、これまでどおり、日本国民の電気代に上乗せすればすむと思い込んでいる。



 今のところ、年内には海洋投棄を始めたい考えだが、その前に、全国の大学や研究機関に、海洋投棄のサンプルを採取させて、分析しなければならない。

 嘘つき東電など、まったく信用できないので、本当は、どれくらいの汚染水なのか、全国で確認すればよい。



 放射能核種検出、汚染度調査の素晴らしいサンプルになるだろう。

 トリチウム・ストロンチウムXなどの核種検出、放射能検出は、技術的に高度なもので、これを正しく分析することは、検出機関の技量や信頼性を大きく向上させるだろう。

 私は、事実上セシウムXのガンマ線しか検出できないが、ぜひともストロンチウム分離検出には参加してみたい。



 もし、本当に東電の言うように、トリチウム主体の汚染水であったとしても、海洋投棄による莫大な被害と天秤にかければ、タンク貯蔵の優位性が明らかである。

 東電幹部は、自分の退職金を守る前に、日本人全体の被曝被害を守れ。